JP2003063158A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JP2003063158A
JP2003063158A JP2001259425A JP2001259425A JP2003063158A JP 2003063158 A JP2003063158 A JP 2003063158A JP 2001259425 A JP2001259425 A JP 2001259425A JP 2001259425 A JP2001259425 A JP 2001259425A JP 2003063158 A JP2003063158 A JP 2003063158A
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transfer recording
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Junichiro Sugita
純一郎 杉田
Taiji Ogiwara
泰治 荻原
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Dexerials Corp
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Sony Chemicals Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙系のラベルに対して鮮明な高速印字を可能に
するとともに、耐擦過性を向上することができる熱転写
記録媒体を提供する。 【解決手段】本発明の熱転写記録媒体は、基材2上に、
ワックスを主成分とする熱溶融剥離層3、保護層4、イ
ンク層5が順次積層されてなる熱転写記録媒体1であっ
て、熱溶融剥離層3の厚さに対する保護層4の厚さの比
が0.17〜1.17で、かつ、保護層4が、数平均分
子量が8000未満のポリエステル樹脂を主成分とする
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば熱転写プリ
ンタに使用されるインクリボン等の熱転写記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の熱転写記録媒体は、ワ
ックスタイプとレジンタイプに分類される。ワックスタ
イプの熱転写記録媒体は、顔料を含む着色層のバインダ
ーとしてカルナバワックス等のワックスを用いているた
め、例えば紙などのラフなラベルにも良好な印字が可能
である。
【0003】一方、レジンタイプの熱転写記録媒体は、
インクのバインダーに分子量が数千から数万のレジンを
用いており、印字ラベルの擦れに対する耐性を高めるよ
うにしている。
【0004】従来、印字適性の広さと擦れ性をバランス
良く持たせるため、ワックス系の熱転写記録媒体におい
ては、インクの材料としてワックスと相溶するタッキフ
ァイアを添加することで擦れ性を向上させる工夫がなさ
れている。
【0005】また、レジンタイプの熱転写記録媒体にお
いては、低分子量のタッキファイアそのものをインクの
バインダーとして用いるなどの試みが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなワックスタイプの熱転写記録媒体においては、レジ
ンタイプの熱転写記録媒体並に十分な耐擦過性を得るこ
とができていないという課題がある。
【0007】一方、レジンタイプの熱転写記録媒体にお
いては、紙系のラベルに対する写りが悪いいことや、高
速印字に十分に対応できていないという問題がある。
【0008】本発明は、このような従来の技術の課題を
解決するためになされたもので、紙系のラベルに対して
鮮明な高速印字を可能にするとともに、耐擦過性を向上
することができる熱転写記録媒体を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、熱溶融剥離層の厚
さに対する保護層の厚さの比を所定の値にするととも
に、保護層の材料として特定の分子量のポリエステル樹
脂を用いることによって前記目的を達成しうることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】かかる知見に基づいてなされた請求項1記
載の発明は、基材上に、ワックスを主成分とする熱溶融
剥離層、保護層、インク層が順次積層されてなる熱転写
記録媒体であって、前記熱溶融剥離層の厚さに対する前
記保護層の厚さの比が0.17〜1.17で、かつ、前
記保護層が、数平均分子量が8000未満のポリエステ
ル樹脂を主成分とすることを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記保護層が透明であることを特徴
とする。
【0012】本発明においては、熱溶融剥離層の厚さに
対する保護層の厚さの比が0.17〜1.17で、か
つ、保護層が、数平均分子量が8000未満のポリエス
テル樹脂を主成分とすることによって、速やかに熱溶融
して基材から剥離されるようになるため、紙系のラベル
に対して鮮明な高速印字を行うことが可能になるととも
に、耐擦過性を向上させることが可能になる。
【0013】また、本発明においては、保護層を透明に
することによって、印字物の表面が強く擦られた場合で
あっても、印字物の汚染を防止することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱転写記録媒
体の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】本発明の熱転写記録媒体は、例えば、図1
に示すように、基材2の一方の面側に溶融性剥離層3、
保護層4及びインク層5が順次形成されている。
【0016】本発明において、基材2は、従来の熱転写
記録媒体に用いられているものを使用することができ、
例えば、コンデンサ紙や硫酸紙のような紙からなるもの
や、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、
ポリカーボネートフィルム等のプラスチックからなるも
のを好適に使用することができる。
【0017】ここで、基材2の厚さは、フィルムの強度
及び熱伝導の観点からは、2.0〜12.0μmとする
ことが好ましく、さらに好ましい基材2の厚さは3.5
〜7.0μmである。
【0018】一方、溶融性剥離層3は、熱転写時におい
てはインク層5の転写性を向上させるとともに、平時
(非熱転写時)においては基材2及びインク層5に対し
良好に接着してインク層5の箔落ち現像を防止する役割
を果たすものである。
【0019】本発明の溶融性剥離層3は、ワックスを主
成分とするものである。本発明の場合、ワックスの種類
は限定されるものではないが、取り扱い易さや転写性向
上の観点からは、融点90℃以下のものを用いることが
好ましい。
【0020】このようなワックスとしては、例えば、モ
ンタン酸エステルワックス、カルナバワックス、キャン
デリラワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリ
エチレンワックス、ライスワックス等があげられる。
【0021】これらのうちでも、モンタン酸エステルワ
ックスは、良好な塗工性及び針入度を確保する観点から
特に好ましいものである。
【0022】また、基材2への接着性や、層を形成した
際の柔軟性を確保する観点から、上述のワックスに、例
えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等を添
加することもできる。
【0023】なお、溶融性剥離層3の厚さは、後述する
ように、保護層4との相対的な関係で定められる。
【0024】本発明の保護層4は、数平均分子量(以下
単に「分子量」という。)が8000未満のポリエステ
ル樹脂を主成分とするものである。
【0025】本発明の保護層4として求められる特性
は、熱を印加する際にインク層5とともに速やかに転写
して被転写体上でインクを覆うことがことができ、しか
も耐擦過性に優れるという点である。
【0026】本発明者らの研究によれば、このような要
求を満たす材料として、分子量が8000未満のポリエ
ステル樹脂が最も適当であることが確認された。
【0027】一方、保護層4のポリエステル樹脂の分子
量が8000以上である場合には、各層の熱感度のバラ
ンスが悪く、印字の際にインク層5のみが転写し、保護
層4と熱溶融剥離層3は基材2側に残存してしまうた
め、印字グロス及び印字濃度が不均一になるという不都
合がある。
【0028】他方、保護層4のポリエステル樹脂の分子
量が極端に小さい場合には、十分な耐擦過性が得られな
くなり、リボンの保存性(例えば、夏の倉庫内など、高
温になる環境下で等時間保管した場合、ポリエステルが
リボン表面に折出した挙句にブロッキングを起こす可能
性がある。)が悪化するという不都合がある。
【0029】このような点を考慮すると、保護層4のポ
リエステル樹脂の分子量は、2000〜8000である
ことが好ましく、より好ましい分子量の範囲は、250
0〜6000である。
【0030】このようなポリエステル樹脂としては、例
えば、(飽和)共重合ポリエステル樹脂等があげられ
る。具体的には、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ニ
塩基酸や、フタル酸、イソフタル酸等の芳香族ニ塩基酸
と、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の
ジアルコールとの縮重合物を好適に使用することができ
る。
【0031】また、印字解像度を改善する観点から、上
述のポリエステル樹脂に、例えば、シリカ、シリコン粒
子、タルク、炭酸カルシウム、アクリル樹脂粒子等の体
質顔料等を添加することもできる。
【0032】さらに、本発明においては、熱溶融剥離層
3の厚さに対する保護層4の厚さの比が1.17以下で
ある。
【0033】熱溶融剥離層3に対する保護層4の厚さの
比が1.17より大きいと、保護層4が熱溶融するタイ
ミングよりも早く熱溶融剥離層3が溶融し切ってしま
い、基材と保護層4の接着などが生じて逆転写などの印
字不良が発生する。
【0034】一方、熱溶融剥離層3に対する保護層4の
厚さの比が極端に小さいと、保護する機能がなくなり、
また熱溶融剥離層3の厚さが極端に厚いと、例えばリボ
ンがばらけてしまうなどの不都合がある。
【0035】このような点を考慮すると、熱溶融剥離層
3に対する保護層4の厚さは、0.17〜1.17であ
ることが好ましく、より好ましい範囲は、0.25〜
0.70である。
【0036】具体的な厚さとしては、保護層4は、0.
3〜0.7μm、熱溶融剥離層3については、0.6〜
1.8μmとすることが好ましい。
【0037】さらに、本発明の場合、印字ラベルの耐擦
れ性を向上させる観点からは、保護層を透明にすること
が好ましい。
【0038】一方、本発明のインク層5は、バインダ樹
脂と、着色剤を含む。ここで、バインダ樹脂としては、
塗工時の良好な層形成の観点から、アルコールに溶解す
るものが好ましく、そのような樹脂としては、例えば、
テルペンフェノール樹脂、変性ロジン、フェノール樹
脂、ケトン樹脂等があげられる。
【0039】これらのうちでも、テルペンフェノール樹
脂は、ラベルへの転写性が良好である点から特に好まし
いものである。
【0040】なお、印字解像度の観点から、バインダ樹
脂に、例えば、無機・有機粒子等のフィラー成分ポリエ
チレンワックス等を添加することもできる。
【0041】本発明における着色剤は、従来より熱転写
記録媒体に用いられているものを使用することができ、
例えば、カーボンブラックや、カラー顔料、具体的に
は、カーミンB(マゼンダ)、イエローGL(イエロ
ー)、ブルー4040(シアン)、オレンジG(オレン
ジ)等を好適に使用することができる。
【0042】本発明の熱転写記録媒体1は、常法に従っ
て作成することができる。例えば、基材1上に、グラビ
アコーティング等によって熱溶融剥離層形成用組成物を
塗布、乾燥して熱溶融剥離層3を形成した後、熱溶融剥
離層3上に同様に保護層形成用組成物を塗布、乾燥して
保護層4を形成し、さらに、保護層4上に同様にインク
層形成用組成物を塗布、乾燥することによって図1に示
す熱転写記録媒体1が得られる。
【0043】なお、本発明においては、熱転写記録媒体
1の走行性を高めるために、基材2のインク層5形成側
の面と反対側の面に、公知のシリコーン共重合体やシリ
コーンオイルを用いて耐熱滑性層を形成してもよい。
【0044】以上述べたように本実施の形態によれば、
紙系のラベルに対して鮮明な高速印字を行うことができ
るとともに、耐擦過性を向上させることができる。
【0045】また、本実施の形態においては、保護層4
を透明にすることによって、強く擦られた場合にも印字
ラベルが汚染されることのない印字物を得ることが可能
になる。
【0046】
【実施例】以下、本発明に係る熱転写記録媒体の実施例
を比較例とともに詳細に説明する。表1及び表2は、実
施例及び比較例に用いられる各配合成分の性質を示すも
の、表3及び表4は、実施例及び比較例の評価結果を示
すものである。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】<実施例1> (熱溶融剥離層形成組成物の調製)モンタン酸エステル
ワックス(クラリアントジャパン社製 Lico Wa
xE)18重量部とEVA(住友化学社製 KA31)
2重量部を、溶剤80重量部を用いて溶解し、目的の熱
溶融剥離層形成組成物を調製した。
【0052】(保護層形成組成物の調製)分子量250
0の飽和共重合ポリエステル樹脂(東洋紡社製 バイロ
ン220)10重量部を、溶剤としてMEK90重量部
を用いて溶解し、目的の剥離層形成組成物を調製した。
【0053】(インク層形成分散液の調製)バインダ樹
脂として、テルペンフェノール(ヤスハラケミカル社製
T115)8重量部、カーボンブラック(デグサ社製
プリンテックスL)3重量部を溶剤IPAを用いて溶
解する一方で、ポリエチレンワックス(三洋化成社製
サンワックス171P)5.4重量部を、溶剤IPA2
0重量部中に分散させた。
【0054】そして、このポリエチレンワックス分散液
をバインダーである上記カーボンブラック溶液に添加し
て、目的のインク層形成分散液を得た。
【0055】(熱転写記録媒体の作成)上記熱溶融剥離
層組成物を用い、グラビアコーティングによって厚さ5
μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
(帝人社製 F5)の一方の面に熱溶融剥離層を形成
し、その後、溶剤を揮発させた。
【0056】次いで、上記保護層用組成物を用い、グラ
ビアコーティングによって上記熱溶融剥離層上に剥離層
を形成し、その後、溶剤を揮発させた。
【0057】さらに、上記インク層形成分散液を用い、
グラビアコーティングによって上記保護層上にインク層
を形成して溶剤を揮発させ、目的の熱転写記録媒体を得
た。
【0058】ここで、各層の厚さは、熱溶融剥離層が
1.2μm、保護層が0.3μm、そしてインク層が
1.3μmである。本実施例の場合、熱溶融剥離層に対
する保護層の厚さは、0.25である。
【0059】<実施例2>保護層形成用のポリエステル
樹脂として、分子量の値が2800の飽和共重合ポリエ
ステル(ユニチカ社製 XO−0363)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により熱転写記録媒体を作成
した。本実施例の場合、熱溶融剥離層に対する保護層の
厚さは、0.25である。
【0060】<実施例3>保護層形成用のポリエステル
樹脂として、分子量の値が5000の飽和共重合ポリエ
ステル(ユニチカ社製 UE3350)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により熱転写記録媒体を作成
した。本実施例の場合、熱溶融剥離層に対する保護層の
厚さは、0.25である。
【0061】<実施例4>保護層形成用のポリエステル
樹脂として、分子量の値が6000の共重合ポリエステ
ル(東洋紡社製 バイロンGK680)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により熱転写記録媒体を作成
した。本実施例の場合、熱溶融剥離層に対する保護層の
厚さは、0.25である。
【0062】<実施例5>保護層形成用のポリエステル
樹脂として、分子量の値が7000の共重合ポリエステ
ル(東洋紡社製 バイロンGK130)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により熱転写記録媒体を作成
した。本実施例の場合、熱溶融剥離層に対する保護層の
厚さは、0.25である。
【0063】<実施例6>熱溶融剥離層の厚さを1.8
μmとした以外は、実施例3と同様の方法により熱転写
記録媒体を作成した。本実施例の場合、熱溶融剥離層に
対する保護層の厚さは、0.17である。
【0064】<実施例7>保護層の厚さを0.7μmと
した以外は、実施例3と同様の方法により熱転写記録媒
体を作成した。本実施例の場合、熱溶融剥離層に対する
保護層の厚さは、0.58である。
【0065】<実施例8>熱溶融剥離層の厚さを0.6
μmとし、保護層の厚さを0.7μmとした以外は、実
施例3と同様の方法により熱転写記録媒体を作成した。
本実施例の場合、熱溶融剥離層に対する保護層の厚さ
は、1.17である。
【0066】<比較例1>保護層形成用のポリエステル
樹脂として、分子量の値が8000の飽和共重合ポリエ
ステル(ユニチカ社製 UE3380)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により熱転写記録媒体を作成
した。本比較例の場合、熱溶融剥離層に対する保護層の
厚さは、0.25である。
【0067】<比較例2>熱溶融剥離層の厚さを0.1
μmとした以外は、実施例3と同様の方法により熱転写
記録媒体を作成した。本比較例の場合、熱溶融剥離層に
対する保護層の厚さは、0.08である。
【0068】<比較例3>熱溶融剥離層の厚さを0.4
μmとし、保護層の厚さを0.7μmとした以外は、実
施例3と同様の方法により熱転写記録媒体を作成した。
本比較例の場合、熱溶融剥離層に対する保護層の厚さ
は、1.75である。
【0069】<比較例3>保護層の厚さを1.0μmと
した以外は、実施例3と同様の方法により熱転写記録媒
体を作成した。本比較例の場合、熱溶融剥離層に対する
保護層の厚さは、0.83である。
【0070】(評価)上述の熱転写記録媒体を以下の評
価項目に従って評価した。その結果を表3及び表4に示
す。
【0071】1.印字品質 感熱転写プリンタ(インターメック社製 Interm
ec4400)を用い、合成紙(インターメック社製
KIMDURA)及びコート紙(インターメック社製
Consolidated)上に、8.5inch/s
ecの印字速度で印字したバーコード像によって印字品
質を評価した。
【0072】ここでは、印字面に有害な欠点がないもの
を『○』、印字面に有害な欠点が少しあるが実用上問題
ないものを『△』、印字面に有害な欠点があるものを
『×』とする。
【0073】2.耐擦過性 耐擦過性測定器(アトラスエレクトリックデバイシーズ
社製 CROCKMETER CM−5)を用い、上述
した条件で印字された10cm×15cmのコート紙
(インターメック社製 KIMDURA)に対し、外径
11mmの錘を300回往復摺動させたときの汚れ具合
をペンスキャナによってバーコードの読み取り評価し
た。その結果を表3及び表4に示す。
【0074】ここでは、ANSI gradeがB以上
のものを『○』、ANSI gradeがCであるもの
を『×』とする。
【0075】表3及び表4から理解されるように、実施
例1〜8の熱転写記録媒体は、合成紙及びコート紙に対
して印字した場合に、すべて鮮明な印字品質が得られ
た。また、耐擦過性についても、良好な結果が得られ
た。
【0076】一方、ポリエステル樹脂の分子量が800
0以上の比較例1の場合は、合成紙及びコート紙に対す
る印字の際に剥離むらを生じた。
【0077】さらに、熱溶融剥離層の厚さに対する保護
層の厚さの比が0.17より小さい比較例2の場合は、
印字品質は問題ないものの、耐擦過性が悪かった。
【0078】さらにまた、熱溶融剥離層の厚さに対する
保護層の厚さの比が1.17より大きい比較例3の場合
は、印字品質に問題があった。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、紙系
のラベルに対して鮮明な高速印字を行うことができると
ともに、耐擦過性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写記録媒体の構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 熱転写記録媒体 2 基材 3 熱溶融剥離層 4 保護層 5 インク層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C068 AA06 BB19 BB27 2H111 AA05 AA10 AA26 BA07 BA21 BA53 BA61 BA63 BA76

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、ワックスを主成分とする熱溶融
    剥離層、保護層、インク層が順次積層されてなる熱転写
    記録媒体であって、 前記熱溶融剥離層の厚さに対する前記保護層の厚さの比
    が0.17〜1.17で、かつ、前記保護層が、数平均
    分子量が8000未満のポリエステル樹脂を主成分とす
    ることを特徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】前記保護層が透明であることを特徴とする
    請求項1記載の熱転写記録媒体。
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