JP2001138646A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JP2001138646A
JP2001138646A JP32649299A JP32649299A JP2001138646A JP 2001138646 A JP2001138646 A JP 2001138646A JP 32649299 A JP32649299 A JP 32649299A JP 32649299 A JP32649299 A JP 32649299A JP 2001138646 A JP2001138646 A JP 2001138646A
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resin
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thermal transfer
polypropylene
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JP32649299A
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Yoshihiro Sawa
良裕 澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプロピレンラベルとしても、定着性、耐
擦過性に優れた印字物を得ることができる熱転写記録媒
体を提供することを目的としている。 【解決手段】 本発明の熱転写記録媒体は、接着層にバ
インダー樹脂としてマレイン化したポリプロピレン樹脂
を用いることにより、ポリプロピレン樹脂のみでは為し
得なかった乳化が可能になり、合わせて樹脂の柔軟性を
得ることができ、熱転写記録媒体としての利用が好適に
可能になった。また、従来主流であった塩素化ポリプロ
ピレンのように環境への問題もない。そして、数平均分
子量50000〜100000であるマレイン酸変性ポ
リプロピレン樹脂を50質量%以上90質量%以下の割
合で含有することにより、ポリプロピレンラベルへの充
分な接着性を得ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルヘッド、レ
ーザー等の加熱手段を用いる熱転写プリンターに使用さ
れる熱転写記録媒体に関し、詳しくはポリプロピレンラ
ベルに高い耐擦過性を有する印字を可能とする熱転写記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料、染料等の着色剤を熱溶融性
のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた着色層
を、プラスチックフィルム等の基材シートに担持させた
熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等の加熱デバイ
スにより画像情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプ
ラスチックシート等の受像シート上に着色剤をバインダ
ーとともに転写する溶融転写方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、環境問題の観点
から、今まで主流を占めていた塩化ビニルラベルの使用
を差し控えて、代替材料が切望されている。ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリプロピレン
等が次世代ラベルとして期待されているが、中でもポリ
プロピレンは、そのコストの安さから、実用への期待が
高まっている。しかし、ポリプロピレンラベルにラベリ
ングを行う際、従来の溶融型熱転写シートを用いると、
印字物の定着性、耐擦過性等が不足し、実用レベルのも
のが選られなかった。よって、従来、ポリプロピレンラ
ベルにラベリングを行う際は、ホットスタンプやスクリ
ーン印刷により行っていた。そこで、本発明は上記の問
題を解決し、ポリプロピレンラベルとしても、定着性、
耐擦過性に優れた印字物を得ることができる熱転写記録
媒体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る熱転写記録媒体は、支持体上にワック
スを主成分とする剥離層、着色剤を含むインキ層、透明
な接着層を順次積層した熱転写記録媒体において、該接
着層が数平均分子量50000〜100000であるマ
レイン酸変性ポリプロピレン樹脂を50質量%以上90
質量%以下の割合で含有することを特徴とする。前記マ
レイン酸変性ポリプロピレン樹脂のマレイン酸変性量が
0モル%以上2モル%以下であることを特徴とする。ま
た、前記マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂の酸化が1
0以上20以下であることを特徴とする。前記接着層が
さらにスチレンアクリル樹脂またはエチレン酢酸ビニル
共重合体樹脂を含有することを特徴とする。また、前記
接着層がさらにスチレンアクリル樹脂及びエチレン酢酸
ビニル共重合体樹脂を含有することを特徴とする。
【0005】本発明の作用は、以下の通りである。本発
明の熱転写記録媒体は、接着層にバインダー樹脂として
マレイン化したポリプロピレン樹脂を用いることによ
り、ポリプロピレン樹脂のみでは為し得なかった乳化が
可能になり、合わせて樹脂の柔軟性を得ることができ、
熱転写記録媒体としての利用が好適に可能になった。ま
た、従来主流であった塩素化ポリプロピレンのように環
境への問題もない。そして、数平均分子量50000〜
100000であるマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂
を50質量%以上90質量%以下の割合で含有すること
により、ポリプロピレンラベルへの充分な接着性を得る
ことが可能になる。尚、マレイン酸変性ポリプロピレン
樹脂は他の樹脂に対する接着性が若干弱いが、接着層を
構成する材料として特定の樹脂を添加することにより改
善可能である。添加可能な樹脂としては、ポリプロピレ
ン樹脂への接着性を有し、保存性を阻害しないものが好
ましく、中でも、スチレンアクリル樹脂とエチレン酢酸
ビニル共重合体樹脂が好適に用いることができる。スチ
レンアクリル樹脂を添加することにより、接着性を維持
したまま箔切れをあげることが可能になり、エチレン酢
酸ビニル共重合体樹脂を添加することにより、接着性を
維持したまま、箔切れを上げることが可能になり、また
エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂を添加することによ
り、着色層に含有される樹脂との密着力を上げることが
可能になる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態につい
て、詳述する。本発明は支持体上にワックスを主成分と
する剥離層、着色剤を含むインキ層、バインダー樹脂と
して数平均分子量50000〜100000であるマレ
イン化ポリプロピレン樹脂を50質量%以上90質量%
以下の割合で含有する接着層を順次積層した熱転写記録
媒体を基本的構成とする。(支持体)本発明の熱転写記
録媒体で用いられる支持体としては、従来の熱転写記録
媒体に使用されているものと同じ支持体をそのまま用い
ることが出来ると共に、その他のものも使用することが
出来、特に制限されない。好ましい支持体の具体例とし
ては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネート、
酢酸セルロース、トリアセチルセルロース、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フ
ッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のように比較的耐
熱性の良いプラスチック、コンデンサー紙、パラフィン
紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを複合した支
持体であってもよい。この支持体の厚さは、その強度及
び熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更す
ることが出来るが、その厚さは、好ましくは、例えば、
2〜25μmである。
【0007】(インキ層)本発明の熱転写記録媒体の着
色剤を含むインキ層は、着色剤とバインダーからなり、
さらに必要に応じて分散剤、帯電防止剤など、種々の添
加剤を加えたものでよい。上記の着色剤としては、有機
または無機の顔料もしくは染料のうち、記録材料として
良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有
し、光、熱、温度等により変褪色しないものが好まし
い。また、着色剤としては、要求される色調に応じて、
カーボンブラック、有機顔料、無機顔料、又は各種染料
から適当なものを選択して用いることが出来る。
【0008】インキ層に用いるバインダーは、樹脂を主
体として構成することが好ましく、樹脂として具体的に
は、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、メラミン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリ
アミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエンゴム等の熱
可塑性エラストマーが挙げられる。特に従来より感熱接
着剤として使用されている比較的低軟化点、例えば、5
0〜150℃の軟化点を有するものが好ましい。
【0009】その他、必要に応じて、耐擦過性等を阻害
しない程度に、ワックス成分を混合し使用することがで
きる。ワックスとしては、例えば、マイクロクリスタリ
ンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等
がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種
低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イ
ボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラ
ワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一
部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種
々のワックスが挙げられる。このなかで、特に針入度が
2以下であるものが好ましい。針入度が2より大きい
と、耐擦過性に問題が生じる。
【0010】インキ層の形成は、上記のような着色剤成
分とバインダー成分と、さらに、これに必要に応じて
水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整したインク着色層
形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコート、ホッ
トラッカーコート、グラビアダイレクトコート、グラビ
アリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロール
コート等の方法により、乾燥状態で厚さ0.05〜5g
/m2、好ましくは0.2〜1.5g/m2を設けるもの
である。乾燥塗膜の厚さが、0.05g/m2未満の場
合、充分な印字濃度が得られないし、印字物の耐擦過性
低下の原因になる。また、厚さが5g/m2を越えた場
合、印字転写の際に、高エネルギーが必要となり、特殊
な熱転写プリンターでしか印字できなかったり、また
は、印字の感度不足となる。
【0011】(剥離層)本発明では、支持体とインキ層
との間に剥離層を形成する。剥離層は支持体に隣接して
設けられる層であり、融点又は軟化点が70℃〜120
℃のワックスを主体としている。この層は熱印加時に支
持体とインキ層間の剥離性を良くする為に設ける層であ
り、その為サーマルヘッドによる熱印加で溶融して低粘
度液体になるような成分で構成されるのが望ましく、又
加熱部分と非加熱部分の界面近くで層が容易に切れるよ
うに層成分を調整すると良い。
【0012】剥離層に使用されるワックスを具体的に例
示すると、蜜蝋、鯨蝋、木蝋、米ぬか蝋、カルナバワッ
クス、キャンデリラワックス、モンタンワックス等の天
然ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、酸化ワックス、オゾケライト、セレシン、
エステルワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワッ
クス;マルガリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
チミン酸、ステアリン酸、フロイン酸、ベヘニン酸等の
高級飽和脂肪酸;ステアリルアルコール、ベヘニルアル
コール等の高級飽和一価アルコール;ソルビタンの脂肪
酸エステル等の高級エステル;ステアリン酸アミド、オ
レイン酸アミド等の高級脂肪酸アミド等が挙げられる。
又、剥離層に弾力性を持たせて熱転写記録媒体と被転写
体との密着を良くすることも可能であり、この目的を達
成する為、剥離層にイソプレンゴム、ブチルゴム、ニト
リルゴム等のゴム類が添加される。このほか、剥離層の
脱落防止の為、接着性の強い樹脂類を該層に添加するこ
とも可能であり、このために添加される樹脂としてはエ
チレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−エチルアクリ
レート共重合体が好適である。
【0013】剥離層の形成は、剥離層形成用塗工液を、
従来公知のホットメルトコート、ホットラッカーコー
ト、グラビアダイレクトコート、グラビアリバースコー
ト、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の方法
により、乾燥状態で厚さ0.05〜2g/m2程度を設
けるものである。乾燥塗膜の厚さが、0.05g/m2
未満の場合、支持体とインキ層の接着性が向上し、良好
な剥離効果が得られない。また、厚さが2g/m2を越
えた場合、印字時の転写感度が低下するため好ましくな
い。
【0014】(接着層)本発明の熱転写記録媒体は、イ
ンキ層の上に接着層を形成し、該接着剤層が、バインダ
ー樹脂として数平均分子量50000〜100000で
あるマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を50質量%以
上90質量%以下の割合で含有することにより、ポリプ
ロピレンラベルへの印字適性が向上する。マレイン酸変
性ポリプロピレン樹脂が50質量%より少ないと、ポリ
プロピレンラベルへの密着性が低下して、良好な印字が
行えない。接着層中に、マレイン酸変性ポリプロピレン
樹脂を90質量%以上含有すると、熱転写記録媒体の状
態で、インキ層との接着力が低下して好ましくない。
【0015】この接着層は、さらに、印字性向上の目的
でスチレンアクリル樹脂、または、インキ層との密着性
向上の目的でエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含有
することが好ましい。スチレンアクリル樹脂の含有量
は、10質量%以上40質量%以下の割合で含有するこ
とが好ましい。エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の場
合、10質量%以上30質量%以下の割合で含有するこ
とが好ましい。その他、得られる熱転写記録媒体をロー
ル状に巻き取った時にブロッキングを防止するために、
ワックス類、高級脂肪酸のアミド、エステル及び塩、フ
ッ素樹脂や、無機物質の粉末のようにブロッキング防止
剤を添加することができる。接着層は、上記の材料と必
要に応じて添加剤を加え、適当な有機溶剤または水に溶
解または分散した接着層形成用塗工液を、従来公知のグ
ラビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナ
イフコート、エアコート、ロールコート等の方法により
形成することができる。接着層の塗工量は、固形分で
0.3g/m2〜0.6g/m2とすることが好適であ
る。塗工量が0.3g/m2未満であると、充分な耐擦
過性が得られず、0.6g/m2以上であると印字感度
の低下の点で好ましくない。
【0016】(背面層)また本発明の熱転写記録媒体に
は必要に応じて支持体の裏面に背面層を設けても良い。
背面層はサーマルヘッドによる熱印加時に支持体を高温
から保護する為の層であり、言い換えれば、サーマルヘ
ッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良くするための層
で、耐熱性の高い熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のほか、
紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂も使用可能であ
る。なお、背面層形成に好適な樹脂はフッ素樹脂、シリ
コーン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フエノー
ル樹脂、メラミン樹脂等であり、これらの樹脂を薄膜状
で使用すれば良い。又、背面層の設置によって支持体の
耐熱性を著しく向上させることが出来る為、該層の設置
によって従来は不適とされていた材料を支持体にするこ
とも可能になる。この背面層は、上記のバインダー樹脂
に滑り剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を
添加したものを、好適に使用し、形成される。背面層を
形成する手段は、上記のごとき、バインダー樹脂に滑り
剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、顔料等を添加し
た材料を、適当な溶剤中に溶解または分散させて、塗工
液を調製し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコ
ーター、ワイヤーバーなどの慣用の塗工手段により、塗
工し、乾燥するものである。
【0017】
【実施例】次に実施例及び比較例をあげて、本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部は固形分質量基準で
ある。又、支持体として4.5μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフィルムを用いた。この支持体から順に、
下記剥離層用塗工液を固形分塗布量が0.6g/m2
なるように塗布、乾燥して、剥離層を形成後、下記イン
キ層用塗工液を固形分塗布量が0.4g/m2になるよ
うに塗布、乾燥して、インキ層を形成した。その上に下
記接着層用塗工液を実施例1〜2と、比較例1〜3にお
いて、固形分塗布量が0.4g/m2になるように塗
布、乾燥して本発明の実施例及び比較例の熱転写記録媒
体を作製した。但し、上記支持体の他方の面に、下記組
成の背面層用塗工液を固形分塗布量が0.3g/m2
なるように塗布、乾燥して、背面層を形成しておく。
【0018】剥離層用塗工液 カルナバワックス 100部
【0019】インキ層用塗工液 カーボンブラック 10部 アクリル樹脂(数平均分子量:20000) 10部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(重合度400) 10部
【0020】背面層用塗工液 スチレンアクリロニトリル共重合体樹脂 11部 線状飽和ポリエステル樹脂 0.3部 ジンクステアリルホスフェート 6部 メラミン樹脂粉末 3部 メチルエチルケトン 80部
【0021】接着層用塗工液 実施例1〜2、比較例1〜3において用いた接着層用塗
工液は以下のとおりである。 (実施例1) マレイン化ポリプロピレン(MGP−1650、丸芳化成品(株)製)10部 スチレンアクリル樹脂 10部 (ジョンクリルJ−780、ジョンソンポリマー(株)製) 水:イソプロピルアルコール=1:1(質量比) 80部
【0022】 (実施例2) マレイン化ポリプロピレン(MGP−1650、丸芳化成品(株)製)10部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 10部 (EE−143、三井化学(株)製) 水:イソプロピルアルコール=1:1(質量比) 80部
【0023】 (比較例1) アクリル樹脂(BR−87、三菱レーヨン(株)製) 20部 メチルエチルケトン:トルエン=1:1(質量比) 80部 (比較例2) ポリエステル樹脂(バイロナールMD−1500、東洋紡績(株)製)20部 水:イソプロピルアルコール=1:1(質量比) 80部 (比較例3) EVA(ケミパールV−300、三井化学(株)製) 20部 水:イソプロピルアルコール=1:1(質量比) 80部
【0024】得られた実施例及び比較例の熱転写記録媒
体について、以下の方法で評価テストを行った。 評価プリンタ:Avery A−9500 受像紙 :ポリプロピレンラベル(リンテック(株)製)
【0025】評価した諸物性は以下の通りである。 1.印字性 得られた印字物を目視にて観察し、以下の基準で印字性
を評価した。 ◎:ボイド、カスレ、カラミが全くない。 ○:ボイド、カスレ、カラミがほとんど認められない
が、良く観察するとややある。 △:ボイド、カスレ、カラミが少し認められる。 ×:全く転写しない。
【0026】2.耐摩耗性 印字物に1kg/cm2の荷重をかけ、学振試験機にて
50回往復した後の印字物の状況を目視にて評価した。 ◎:印字物が全く破壊されない。 ○:印字物がやや破壊される。 △:印字物が破壊される。 ×:印字物が完全に破壊される。
【0027】(評価結果)上記の実施例および比較例の
評価結果を、下記の表1に示す。
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱転写記録媒体
によれば、これまでの熱転写記録媒体では達成出来なか
った、ポリプロピレンラベルに対する印字適性が良好で
あり、さらに、耐摩耗性、にも優れた熱転写記録媒体を
得ることが出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にワックスを主成分とする剥離
    層、着色剤を含むインキ層、透明な接着層を順次積層し
    た熱転写記録媒体において、該接着層が数平均分子量5
    0000〜100000であるマレイン酸変性ポリプロ
    ピレン樹脂を50質量%以上90質量%以下の割合で含
    有することを特徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂
    のマレイン酸変性量が0モル%以上2モル%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂
    の酸化が10以上20以下であることを特徴とする請求
    項1または2に記載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記接着層がさらにスチレンアクリル樹
    脂またはエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂を含有するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の熱
    転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記接着層がさらにスチレンアクリル樹
    脂及びエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂を含有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の熱転
    写記録媒体。
JP32649299A 1999-11-17 1999-11-17 熱転写記録媒体 Withdrawn JP2001138646A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011201212A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写用インクリボン及び画像形成物の製造方法
JP2013193369A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 熱転写記録媒体
JP2014151548A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Fujicopian Co Ltd 熱転写記録媒体
JP2017121735A (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 大日本印刷株式会社 熱転写シート

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Effective date: 20070206