JPH0976381A - 積層板の端末構造とその端末処理方法 - Google Patents
積層板の端末構造とその端末処理方法Info
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- JPH0976381A JPH0976381A JP26199295A JP26199295A JPH0976381A JP H0976381 A JPH0976381 A JP H0976381A JP 26199295 A JP26199295 A JP 26199295A JP 26199295 A JP26199295 A JP 26199295A JP H0976381 A JPH0976381 A JP H0976381A
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Abstract
エンボスシートの凹部底面側に、熱可塑性合成樹脂の平
シートを一体に貼合した熱可塑性合成樹脂製ボードの平
シートの外面に表皮層を貼着した積層板の端末を見栄え
のよいものとする。 【解決手段】 積層板1を、その表皮層14の側がテー
ブル2の上面に載り、その端部18がテーブル2の側縁
21からはみ出すように固定し、側縁21の真上から熱
刃3を下降させて、積層板1の熱可塑性合成樹脂製ボー
ド13を軟化溶融し、上下スライド部材4を上昇させ
て、テーブル2からはみ出した端部18を折り曲げて積
層板本体部1Aと融着させる。
Description
製ボードと、該ボードの一方の面側に貼着された表皮層
とを有する積層板の端末構造、及びその端末処理方法に
関するものである。
装板、靴中敷き、人工芝生などに使用される上記形式の
積層板は、従来、その端末を、単に鋭利な押切刃で打抜
いたままか、または端末にコの字型の縁材を被せて切断
した面を覆って使用されていた。このような積層板の端
末は見掛けが悪く、枠内に敷き詰める場合を除けば、好
ましいものではなかった。また合成樹脂製ボードが薄い
硬質シートで構成されているときは、その切断縁は尖鋭
であり、さらに刃の押圧で変形して切断縁にバリが発生
することがあるため、その取扱いに注意を払う必要があ
った。
人は特開平6−305062号公報に開示された積層板
の端末処理方法を提案した。この方法によると、簡単な
操作で積層板の端末を処理することができ、かつ見栄え
の優れたものにすることができるが、端末の断面が円弧
状となるため、積層板を並べて配置するときなど、その
接合部にめりはりがなくなるなどデザイン的にやや劣る
という問題があった。
のような従来の欠点を除去した積層板の端末構造と、そ
の端末処理方法を提供することにある。
成するため、熱可塑性合成樹脂製ボードと、該ボードの
一方の面側に貼着された表皮層とを有する積層板の端末
構造において、積層板の端部が、前記表皮層の側を中心
として、該端部以外の積層板本体部の側に折り曲げら
れ、該端部の熱可塑性合成樹脂製ボード部分と、積層板
本体部の熱可塑性合成樹脂製ボード部分とが互いに融着
されていることを特徴とする積層板の端末構造を提案す
る。
面と、積層板本体部の表皮層外表面とがほぼ90°の角
度をなしていると有利である。
熱可塑性合成樹脂製ボードと、該ボードの一方の面側に
貼着された表皮層とを有する積層板を、その表皮層がテ
ーブル上面に接するように、かつ積層板の端部がテーブ
ルの側縁から所定幅はみ出すようにテーブル上に固定し
たのち、テーブルの側縁の上方に刃先が位置するように
配設され、その刃の頂角が60〜90゜の熱刃を徐々に
下降させて、熱刃周辺の熱可塑性合成樹脂製ボード部分
を軟化溶融させ、次に熱刃を上方に退避させるととも
に、テーブルの側縁に隣接して設けた上下スライド部材
を上昇させ、テーブルからのはみ出た積層板の端部を折
り曲げて、当該端部の熱可塑性合成樹脂製ボード部分
を、それ以外の積層板本体部の熱可塑性合成樹脂製ボー
ド部分に融着させることを特徴とする積層板の端末処理
方法を提案する。
め、熱可塑性合成樹脂製ボードと、該ボードの一方の面
側に貼着された表皮層とを有する積層板を、その表皮層
がテーブル上面に接するように、かつ積層板の端部がテ
ーブルの側縁から所定幅はみ出すようにテーブル上に固
定したのち、テーブルの側縁の上方に刃先が位置するよ
うに配設され、その刃の頂角が60〜90゜の熱刃を徐
々に下降させて、熱刃周辺の熱可塑性合成樹脂製ボード
部分を軟化溶融させ、次に熱刃を上方に退避させるとと
もに、テーブルの側縁に隣接して設けた上下スライド部
材を、テーブル上面から積層板の厚さ分だけ上昇させ
て、テーブルからのはみ出た積層板の端部を折り曲げた
のち、上下スライド部材の上面に設けた水平スライド部
材を、前記端部以外の積層板本体部の側に移動させ、上
下スライド部材の上面よりも上方に突出した前記端部の
突部を積層板本体部の裏面側に折り曲げて、当該端部の
熱可塑性合成樹脂製ボード部分を積層板本体部の熱可塑
性合成樹脂製ボード部分に融着させることを特徴とする
積層板の端末処理方法を提案する。
面を参照しながら詳細に説明する。
り、図2はその外観斜視図である。ここに示した積層板
1は、多数の円柱状小凹部17を形成した熱可塑性合成
樹脂製のエンボスシート11の凹部17底面側に、熱可
塑性合成樹脂製の平シート12を一体に貼合した熱可塑
性合成樹脂製ボード13と、該ボード13の一方の面側
の平シート12の外面に貼着された、例えば不織布シー
トからなる表皮層14とを有している。
なうための装置の一例を示す要部断面図であって、端末
処理の開始段階を示している。この端末処理方法におい
ては、まず積層板1を、その表皮層14がテーブル2の
上面に接するように、かつ積層板1の端部18が、テー
ブル2の上下方向に延びる側縁21から所定幅はみ出す
ようにテーブル2上に載置する。つぎに積層板1を、そ
の裏面側、すなわち表皮層14が設けられた側と反対の
面から、押さえ板6で押さえてテーブル2上に固定す
る。
下スライド部材4が配置されており、このスライド部材
4は、図3に示した待機位置にあるとき、その上面がテ
ーブル2の上面と面一状態となっている。このとき、積
層板1の端部18以外の積層板本体部1Aはテーブル2
の上面に載り、テーブル2からはみ出した積層板1の端
部18は、上下スライド部材4の上面に載置されてい
る。上下スライド部材4は、テーブル2の側縁21に近
接して位置しており、図3に示したように当該側縁21
に当接した状態で位置していることが好ましい。
示した例では側縁21の丁度真上に刃先31が位置する
ように配設された熱刃3を、図示していない加圧手段に
より徐々に下降させて、その刃先31が接した部分か
ら、積層板1の熱可塑性合成樹脂製ボード部分を軟化溶
融させる。その際、積層板1の端部18と積層板本体部
1Aが完全に分離されないようにする。この例では、熱
可塑性合成樹脂製ボード13を熱刃3で溶融し、表皮層
14を介して積層板本体部1Aと端部18とを連結した
状態にする。すなわち、図4に示したように刃先31が
表皮層14に達するまで熱刃3を下降させ、表皮層14
が切断されないようにするのである。そののち、直ちに
熱刃3を上昇させて、積層板1の上方に退避させる。
製ボード部分を軟化溶融させ、次に熱刃3を上方に退避
させるのである。後述するように、熱刃3の刃の頂角は
60〜90°に設定されている。
21に隣接して設けた上下スライド部材4をシリンダ4
1の作動により上昇させ、図5に示したように、テーブ
ル2からはみ出した積層板1の端部18を、積層板1の
表皮層14の側を中心として90゜積層板本体部1Aの
側に折り曲げ、その端部18の熱可塑性合成樹脂製ボー
ド部分を、それ以外の積層板本体部1Aの熱可塑性合成
樹脂製ボード部分に融着させる。このようにして、積層
板1の端部18と積層板本体部1Aの両者の溶融部分を
接合させ、その溶融部分を冷却したのち、これを装置か
ら取り出すと、図6に示したように端末が表皮層14に
より覆われた積層板1が得られる。上下スライド部材4
は、再び図3に示した待機位置に戻される。このように
して積層板1の端末処理を終える。かかる簡単な操作で
端末を表皮層14で覆うことができ、見栄えのよい端末
構造を得ることができるのである。
性合成樹脂製ボード13とそのボード13の一方の面側
に貼着された表皮層14とを有する積層板1の端末構造
は、図6から判るように、積層板1の端部18が、表皮
層14の側を中心として、すなわちその折り曲げ部91
を基端部として、端部18以外の積層板本体部1Aの側
に折り曲げられていて、その端部18の熱可塑性合成樹
脂製ボード部分と、積層板本体部1Aの熱可塑性合成樹
脂製ボード部分とが互いに融着されている。
皮層14で覆われているので見栄えがよく、バリが露出
することを阻止できる。このような積層板1を並べて配
置すると、その端末がめりはりのあるものとなり、その
見栄えが著しく向上する。特に、図6に示した例のよう
に、折り曲げられた端部18の表皮層外表面93と、積
層板本体部1Aの表皮層外表面とがほぼ90°の角度を
なすように端末を仕上げると、特にその見栄えを効果的
に高めることができ、かかる積層板1を並べて配置した
ときの見栄えを一層向上させることができる。
に、テーブル2の側縁21からはみ出た積層板1の端部
18の幅を、ほぼ積層板1の厚さと同じ長さとすること
によって、端末処理後の端部18の上端縁と積層板本体
部1Aの裏面(表皮層14の設けられた側と反対側の
面)とが面一状態となるようにしている。ところが、こ
のようにすると、熱刃3の温度やその下降速度により熱
可塑性合成樹脂製ボード13の軟化溶融状態が変化した
り、表皮層14にクッション材が含まれているようなと
きには、積層板本体部1Aと端部18との間の折り曲げ
部91(図6)の円弧の径が変動することがあるので、
折り曲げられた端部18の端縁を積層板本体部1Aの裏
面と一致させるには、試行により端部18のテーブル2
の側縁21からのはみ出し幅を調節することが必要であ
る。このため、端末処理時の作業がやや煩雑となるおそ
れがある。
の端末を処理するため装置の断面図である。この装置に
よる処理方法は、テーブル2の側縁21からはみ出す積
層板1の端部18の幅を、前述の処理方法の場合よりも
多少大きくする点を除き、熱刃3を上方に退避させる工
程までは前述の方法と変りはない。
に示すように、その表皮層14がテーブル2の上面に接
するように、かつ積層板1の端部18がテーブルの側縁
21から所定幅はみ出すようにテーブル2に固定し、そ
のはみ出した端部18を、テーブル上面と面一状の上下
スライド部材4の上面に載せたのち、テーブル2の側縁
21の上方、好ましくその真上に刃先が位置するように
配置され、その刃の頂角が60〜90°の熱刃3を徐々
に下降させて、熱刃周辺の熱可塑性合成樹脂製部分を軟
化溶融させ、次にその熱刃3を上方に退避させるのであ
る。図7は熱刃3が上方に退避する前の状態を示してい
るが、かかる熱刃3を図8に示すように退避させる。こ
れとともに、テーブル2の側縁21に隣接して設けた上
下スライド部材4を、図8に示すようにテーブル2の上
面から積層板1の厚さ分だけ上昇させる。
された上下スライド部材4は、図7に示した待機位置に
あるとき、その上面はテーブル2の上面と面一状態にあ
るが、かかる上下スライド部材4を積層板1の厚さ分だ
け上昇させ、テーブル2からのはみ出した積層板1の端
部18を折り曲げるのである。そのときテーブル2の側
縁21からのはみ出した端部18の幅を、積層板の厚さ
よりやや長く設定する。したがって、折り曲げられた端
部18の上端縁は、その端部以外の積層板本体部1Aの
裏面と上下スライド部材4の上面よりもわずか上方に突
出している。このように突出した部分、すなわち端部1
8の突部に対し、図8に符号19を付してある。
図8に示したように、上下スライド部材4の上面に設け
た水平スライド部材5を、図示していない加圧手段によ
り、端部18以外の積層板本体部1Aの側に移動させ、
図9に示したように、上下スライド部材4の上面よりも
突出した端部18の突部19を積層板本体部1Aの裏面
側に再度折り曲げて、その端部18の熱可塑性合成樹脂
製ボード部分を積層板本体部1Aの熱可塑性合成樹脂製
ボード部分に融着させる。このようにして、図10に示
したように端末が表皮層14で巻き込まれた積層板1が
得られる。
合成樹脂製ボード13と、該ボードの一方の面側に貼着
された表皮層14とを有する積層板1の端末構造も、図
10から判るように、積層板の端部18が、表皮層14
の側を中心として、該端部以外の積層板本体部1Aの側
に折り曲げられ、該端部18の熱可塑性合成樹脂製ボー
ド部分と、積層板本体部1Aの熱可塑性合成樹脂製ボー
ド部分とが互いに融着され、しかも折り曲げられた端部
18の表皮層外表面93と、積層板本体部1Aの表皮層
外表面とがほぼ90°の角度をなしている。これによ
り、先に示した実施形態例で得られた端末処理構造と同
じ利点が得られる。
イド部材5の移動により、上下スライド部材4の上面よ
りも上方に突出した突部19の表皮層14の部分は、積
層板本体部1Aの裏面と同一面になるようにさらに折り
曲げられるから、その端末はより一層美麗に仕上げられ
る。端末の外表面93のみならず、裏面側にも表皮層1
4を巻き込み、その端末の見栄えをより一層高めること
ができるのである。また、水平スライド部材5の移動に
より、端部18の突部19はテーブル2の側に下向きに
押し込まれるので、第1の折り曲げ部91、すなわち積
層板本体部1Aの表面と端部18の外表面93との間の
折り曲げ部91の円弧の径は小さくなる。端末の角の曲
率半径をより小さくできるのである。しかも、突部19
の折り曲げ部である第2の折り曲げ部92と、上記第1
の折り曲げ部91との間の端部18の外表面93が広い
平坦な面となるので、より一層、めりはりのある端末が
得られる。
刃3の断面形態を図11に示したが、かかる熱刃3は、
積層板の熱可塑性合成樹脂製ボードを溶融するとき、図
示していない加熱手段により150〜250゜Cの範囲
内で、熱可塑性合成樹脂製ボードの材質、各シートの厚
さなどにより定められた所定温度に保たれている。そし
て、その刃先31の頂角αは、前述のように60〜90
゜が適当であるが、65〜85゜とするのが特に好まし
い。頂角が90゜を超える場合は積層板1の端部18を
折り曲げたとき、積層板本体部1Aと端部18との間に
隙間ができ、これらを充分に接触させることができない
ことがある。また、この頂角αが60゜に満たないとき
は、軟化していない部分も互いに圧着され、何れの場合
も融着強度が低下する。
例の場合は、上下スライド部材4の上面よりも上方に突
出した突部19も充分に軟化させる必要があるので、熱
刃3の刃先31の頂角αの端部18側の分角βを他の分
角γより大きくすることが望ましく、頂角αが80゜の
場合、分角βが75〜55゜、分角γが5〜25゜とす
るのが好ましい。分角βが75゜を超す場合は、熱刃3
が積層板1の端部18に接触する面積が大きくなり過ぎ
て、その端部18を溶融させ難くなるため、その下降速
度を遅くしなければならず、処理時間が長くなる。逆に
分角βが55゜に満たないときは、端部18の熱可塑性
合成樹脂製ボード部分を充分に軟化できないことがあ
る。
1は、図1及び図2に示したように、例えば厚さ0.5
〜1.5mmの熱可塑性合成樹脂シートから、熱成形で
多数の小凹部17を形成したエンボスシート11の凹部
17底面側に、例えば厚さ0.3〜1.5mmの熱可塑
性合成樹脂製の平シート12を一体的に貼着して熱可塑
性合成樹脂製ボード13を作製し、その平シート12の
外面に、例えば不織布、立毛した布、合成樹脂フィルム
などの表皮、或いはそれらの表皮にクッション材を裏打
ちしたものからなる表皮層14を貼着したものである。
図12には、ポリエチレン発泡シートからなるクッショ
ン材16と不織布シート15とからなる表皮層14を使
用した例を示している。
り、その径は例えば3〜7mm、深さは例えば2〜10
mm程度である。したがって、熱可塑性合成樹脂製ボー
ド13の総厚さは3〜10mm程度である。小凹部17
は千鳥状や格子状に配置されている。
錐台形、円錐形、角柱形、又は角錐形などの適宜な形態
にすることもできる。
ートを貼着した積層板も同様に使用することができ、こ
の場合は、多数の密封中空室が形成される。さらに、エ
ンボスシート11の凹部開口側面と凹部底面側の両側
に、平シートをそれぞれ一体に貼合した熱可塑性合成樹
脂製ボードの、一方の面側の平シートの外面に表皮層1
4を貼合したものも使用できる。勿論、他方の平シート
側に表皮層14を貼合したものでもよい。かかる熱可塑
性合成樹脂製ボードは、軽量で圧縮強さや曲げ強さが高
く、かつ縦横方向による強度差が少ないので好ましい素
材である。
塑性合成樹脂製エンボスシートの凹部底面側と凹部開口
側面の少なくとも一方に、熱可塑性合成樹脂の平シート
を一体に貼合した熱可塑性合成樹脂製ボードと、この熱
可塑性合成樹脂製ボードの一方の面側の平シートの外面
に貼着された表皮層とを有する積層板のいずれの形式の
ものも使用することができるのである。
エンボスシート11および平シート12に使用される熱
可塑性合成樹脂としては、ポリオレフィン系の材料が最
も好ましく、表皮層14も同系の材料からなる繊維を選
択すれば、積層板1はすべて融着加工で一体化すること
ができる。硬質の熱可塑性合成樹脂製ボード用にはポリ
プロピレン、軟質向けにはエチレン・酢酸ビニル共重合
体やオレフィン系熱可塑性エラストマーが採用される。
ともでき、ここに示した積層板1の熱可塑性合成樹脂製
ボード13は、段ボール紙として知られているものと同
形状であって、波形の凹部17を形成した熱可塑性合成
樹脂製エンボスシート11の両側に熱可塑性合成樹脂の
平シート12,12が貼着されたものである。かかる熱
可塑性合成樹脂製ボード13の一方の面側に表皮層14
が貼着され、積層板1が構成されている。凹部17の形
状は、波形に限らず角形であってもよい。この熱可塑性
合成樹脂製ボード13も軽量で圧縮強さや曲げ強さが高
いので好ましい素材であるが、方向による強度差が若干
認められるので、材料取りするときその向きを考慮する
必要がある。
性合成樹脂製ボードは、エンボスシートの片側もしくは
両側に平シートを貼着したものに限定されるものではな
く、合成樹脂製のハニカム構造体、ハニカムコア、ハニ
カム緩衝材などと称される各種素材も利用できる。それ
らの例を以下に示す。
13は、図13に示した熱可塑性合成樹脂製ボードの一
方の面に、そのエンボスシートの波形方向が交差するよ
うに、さらに他のエンボスシートと平シートを重ね合わ
せたもので、方向による強度差をなくしている。かかる
熱可塑性合成樹脂製ボード13の一方の面側に表皮層1
4が貼着されて積層板1が構成される。
13は、多数の平行な凸条を表面に立設した熱可塑性合
成樹脂製の2枚の板を、凸条の頂部で互いに溶着したも
のであって、この例では両板の凸条の方向が交差する方
向となっている。かかる熱可塑性合成樹脂製ボード13
の一方の面側に表皮層14が貼着され、積層板1が構成
される。
13は、前記の多数の平行な凸条を表面に立設した2枚
の熱可塑性合成樹脂製の板を、凸条の方向が一致するよ
うに、頂部で互いに溶着したものであるが、一体に成形
したもの、2枚の平シート間に熱可塑性合成樹脂製の角
パイプや丸パイプを配置し接着したものでもよい。かか
る熱可塑性合成樹脂製ボード13の一方の面側に表皮層
14が貼着されて積層板1が構成される。
13は、高発泡の熱可塑性合成樹脂製シートの上下面に
薄い熱可塑性合成樹脂製の非発泡シートを貼着したもの
であるが、上下面にスキン層を形成した一体の発泡シー
トも同様に利用できる。また図18に示した熱可塑性合
成樹脂製ボード13は、発泡シートの中間層が溶融状態
のときに、上下面を引っ張って多数の隔膜を形成した中
空板である。これにの熱可塑性合成樹脂製ボード13に
も、その一方の面側に表皮層14が貼着されてそれぞれ
積層板1が構成される。
その端末が表皮層で覆われているので見栄えがよく、バ
リが露出することを阻止できる。このような積層板を並
べて配置すると、その端末がめりはりのあるものとな
り、見栄えが著しく向上する。
ば、積層板の端末の外表面が積層板の表面に対し、ほぼ
直交しているので、積層板を並べて配置したときの見栄
えを一層高めることができる。
よれば、簡単な操作で端末をその表皮層で覆うことがで
き、見栄えのよい端末構造を得ることができる。
よれば、端末の角の曲率半径をより小さくすることがで
きるので、見栄えが良く、めりはりのある端末を得るこ
とができる。
である。
示す要部断面図であり、端末処理の開始段階を示してい
る。
装置の要部断面図で、端末処理の中間段階を示してい
る。
スライド部材を上昇させた状態を示す装置の要部断面図
で、端末処理の最終段階を示している。
例を示す断面図である。
図であり、熱刃を下降させた状態で端末処理の中間段階
を示している。
スライド部材を上昇させた状態を示す装置の要部断面図
である。
た状態を示す装置の要部断面図であり、端末処理の最終
段階を示している。
一例を示す断面図である。
である。
た熱可塑性合成樹脂製ボードを有する積層板の別の例を
示す斜視図である。
板の斜視図である。
る積層板の斜視図である。
る積層板の斜視図である。
る積層板の斜視図である。
る積層板の斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂製ボードと、該ボード
の一方の面側に貼着された表皮層とを有する積層板の端
末構造において、積層板の端部が、前記表皮層の側を中
心として、該端部以外の積層板本体部の側に折り曲げら
れ、該端部の熱可塑性合成樹脂製ボード部分と、積層板
本体部の熱可塑性合成樹脂製ボード部分とが互いに融着
されていることを特徴とする積層板の端末構造。 - 【請求項2】 折り曲げられた端部の表皮層外表面と、
積層板本体部の表皮層外表面とがほぼ90°の角度をな
している請求項1記載の積層板の端末構造。 - 【請求項3】 熱可塑性合成樹脂製ボードと、該ボード
の一方の面側に貼着された表皮層とを有する積層板を、
その表皮層がテーブル上面に接するように、かつ積層板
の端部がテーブルの側縁から所定幅はみ出すようにテー
ブル上に固定したのち、テーブルの側縁の上方に刃先が
位置するように配設され、その刃の頂角が60〜90゜
の熱刃を徐々に下降させて、熱刃周辺の熱可塑性合成樹
脂製ボード部分を軟化溶融させ、次に熱刃を上方に退避
させるとともに、テーブルの側縁に隣接して設けた上下
スライド部材を上昇させ、テーブルからのはみ出た積層
板の端部を折り曲げて、当該端部の熱可塑性合成樹脂製
ボード部分を、それ以外の積層板本体部の熱可塑性合成
樹脂製ボード部分に融着させることを特徴とする積層板
の端末処理方法。 - 【請求項4】 熱可塑性合成樹脂製ボードと、該ボード
の一方の面側に貼着された表皮層とを有する積層板を、
その表皮層がテーブル上面に接するように、かつ積層板
の端部がテーブルの側縁から所定幅はみ出すようにテー
ブル上に固定したのち、テーブルの側縁の上方に刃先が
位置するように配設され、その刃の頂角が60〜90゜
の熱刃を徐々に下降させて、熱刃周辺の熱可塑性合成樹
脂製ボード部分を軟化溶融させ、次に熱刃を上方に退避
させるとともに、テーブルの側縁に隣接して設けた上下
スライド部材を、テーブル上面から積層板の厚さ分だけ
上昇させて、テーブルからのはみ出た積層板の端部を折
り曲げたのち、上下スライド部材の上面に設けた水平ス
ライド部材を、前記端部以外の積層板本体部の側に移動
させ、上下スライド部材の上面よりも上方に突出した前
記端部の突部を積層板本体部の裏面側に折り曲げて、当
該端部の熱可塑性合成樹脂製ボード部分を積層板本体部
の熱可塑性合成樹脂製ボード部分に融着させることを特
徴とする積層板の端末処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26199295A JP3159903B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 積層板の端末処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26199295A JP3159903B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | 積層板の端末処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976381A true JPH0976381A (ja) | 1997-03-25 |
JP3159903B2 JP3159903B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=17369511
Family Applications (1)
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