JP2008143060A - 積層板および積層板の端末処理方法 - Google Patents

積層板および積層板の端末処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】端部の見栄えを向上させるとともに形状自由度を向上させることのできる積層板および積層板の端末処理方法を得る。
【解決手段】積層板20の製造方法は、一対の板状部材3,4を縦壁部2bを介して積層した熱可塑性樹脂製の積層素材1の周縁部1aを加熱軟化させる第1の工程と、前記周縁部1aを加熱軟化させた積層素材1を一対の割金型17で挟持して型締めすることで、前記一対の板状部材3,4をそれぞれ他方の板状部材4,3に向けて押圧し、前記一対の板状部材3,4同士を接触させて溶着する第2の工程と、前記加熱軟化した周縁部1aに空気を注入することで前記積層素材1の周縁部1aを膨出させて前記一対の割金型17の内面に密着させる第3の工程と、前記割金型17をさらに押圧することで前記積層素材1から積層板20を型抜きする第4の工程と、を有している。
【選択図】図8

Description

本発明は、積層板および積層板の端末処理方法に関するものである。
従来、積層板として、例えばハニカムコアのように、縦壁部を有するコアシートを積層した構造のものが知られている。この積層板は、所望の輪郭形状に切断することで、車両用や建築用の内装材や外装材などとして用いられている。
しかしながら、この種の積層板は、縦壁部を有するコアシートを含んでおり厚さが大きいため、単に端部を切断しただけでは端部の見栄えが悪くなってしまうという問題があった。
そこで、切断した端部に端末処理を施して、端部の見栄えを向上させた積層板が提案されている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1では、積層板の端部に熱刃を押し当てて積層板を加熱しながら押し潰して折曲部を形成し、当該折曲部を上側に折り曲げて積層板の側部に融着させた積層板が開示されている。
特開2001−18308号公報
しかしながら、複雑な曲線形状を有する積層板に端末処理を施す際にかかる方法を用いた場合、複雑な曲線形状をした部分では折り曲げた折曲部に大きな皺が発生してしまうため、当該折曲部を積層板の側端部にうまく接触させることができなかった。すなわち、上記端末処理方法では、積層板の形状に制約が生じるという問題があった。
そこで、本発明は、端部の見栄えを向上させるとともに形状自由度を向上させることのできる積層板および積層板の端末処理方法を得ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、一対の板状部材を縦壁部を介して積層した熱可塑性樹脂製の積層素材の周縁部を加熱軟化させる第1の工程と、前記周縁部を加熱軟化させた積層素材を一対の割金型で挟持して型締めすることで、前記一対の板状部材をそれぞれ他方の板状部材に向けて押圧し、前記一対の板状部材同士を接触させて溶着する第2の工程と、前記加熱軟化した周縁部に空気を注入することで前記積層素材の周縁部を膨出させて前記一対の割金型の内面に密着させる第3の工程と、前記割金型をさらに押圧することで前記積層素材から積層板を型抜きする第4の工程と、を有することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の積層板の端末処理方法において、前記第1の工程では、前記積層素材の周縁部を加熱軟化させる際に、当該積層素材の周縁部が露出するように支持部材で支持していることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の積層板の端末処理方法において、前記積層素材の外面に被覆材を貼り合わせていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、縦壁部と当該縦壁部を介して積層した一対の板部とを有する熱可塑性樹脂製の本体部を備える積層板であって、前記一対の板部は、一方の端部が他方側の板部の端部に向かって湾曲形成されるとともに、他方の端部が一方側の板部の端部に向かって湾曲形成され、当該一対の板部の先端部同士が溶着されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の積層板において、前記本体部の外面を被覆する被覆部が形成されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、周縁部を加熱軟化させた積層素材を一対の割金型で挟持して型締めすることで一対の板状部材同士を溶着することができる上、積層素材から積層板を型抜きすることができるため、端末処理を施した状態の積層板を複雑な形状とすることができ、積層板の形状自由度を向上させることができる。さらに、加熱軟化した周縁部に空気を注入し、積層素材の周縁部を膨出させて一対の割金型の内面に密着させることで、積層素材の周縁部の形状を所望の形状にすることができる。
請求項2記載の発明によれば、積層素材の周縁部を加熱軟化する際に、当該積層素材の加熱軟化させる周縁部以外を支持部材で支持することで、積層素材の加熱軟化させる周縁部以外の領域が加熱されてしまうことを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、外面に被覆材を貼り合わせた被覆材付積層素材を用いて積層板を形成することで、当該積層板の意匠性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、一方の端部が他方側の板部の端部に向かって湾曲形成されるとともに、他方の端部が一方側の板部の端部に向かって湾曲形成され、当該一対の板部の先端部同士が溶着されているため、積層板の端末を見栄えよく仕上げることができる。
請求項5記載の発明によれば、本体部の外面には当該外面を被覆する被覆部が形成されているため、積層板の意匠性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、積層板として自動車のトランクルームに敷設されるフロアボードを例示する。
図1は、本実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材を示す斜視図、図2は、不織布を貼り合わせた積層素材の構造を示す分解斜視図、図3は、不織布を貼り合わせた積層素材の断面図、図4は、不織布を貼り合わせた積層素材を加熱装置に載せた状態を示す分解斜視図、図5は、不織布を貼り合わせた積層素材を加熱装置に載せた状態を示す断面図、図6は、不織布を貼り合わせた積層素材を下型に載せた状態を示す断面図、図7は、不織布を貼り合わせた積層素材を型締めした状態を示す断面図、図8は、不織布を貼り合わせた積層素材に空気を注入した状態を示す断面図、図9は、積層板を型抜きした状態を示す断面図、図10は、積層板の断面図である。
本実施形態にかかるフロアボード(積層板)20は、熱可塑性樹脂製の本体部21と、本体部21の表面(外面)21a側を不織布(被覆材)5で被覆した被覆部25と、を備えている。
本体部21は、3層構造をしており、複数の縦壁部22と、当該縦壁部22を介して積層される一対の板部である裏面側板部23および表面側板部24と、を備えている。そして、上記不織布5が表面側板部24の表面24bに貼り合わされている。
さらに、一方の板部である表面側板部24の端部24aは、他方の板部である裏面側板部23の端部23aに向かって湾曲形成されるとともに、裏面側板部23の端部23aは、表面側板部24の端部24aに向かって湾曲形成されており、表面側板部24および裏面側板部23の先端部同士が溶着されている。
このフロアボード20は、積層素材1に端末処理を施すことで形成されている。
積層素材1は、図2に示すように、多数の円柱状のエンボス部2aが形成され縦壁部2bを有する断面凹凸状のコアシート2と、当該コアシート2に溶着され、積層素材1の裏面1cが形成される板状のカバーシート(板状部材)3と、当該コアシート2に溶着され、積層素材1の表面1bが形成される板状のカバーシート(板状部材)4と、を備えている。すなわち、積層素材1は、一対のカバーシート3,4を縦壁部2bを有するコアシート2を介して積層した構造をしている。そして、本実施形態では、コアシート2およびカバーシート3,4は、それぞれ非通気性のポリプロピレン樹脂(熱可塑性樹脂)で形成されている。
本実施形態では、カバーシート4の表面4a、すなわち、積層素材1の表面1bに不織布(被覆材)5を接合することで被覆材付積層素材1dが形成されている。
被覆材付積層素材1dは、敷設するトランクルームの床面の輪郭形状、すなわち、フロアボード20の輪郭形状よりも若干大きく(本実施形態では5〜6mm大きく)裁断した形状をしており、図1に示すように、この被覆材付積層素材1dの周縁部(積層素材の周縁部)1aが加熱される領域(図1の斜線部分)となっている。
次に、積層板の端末処理に用いる装置について説明する。
加熱装置6は略箱状をしており、上方に向けて熱風を吹き出す吹出装置(図示せず)が収容され、上方に開口した吹出装置収容室6aと、吹出装置収容室6aの上部に載置され、被覆材付積層素材1dを挟み込んで被覆するための積層素材被覆ユニット7と、を備えている。
この積層素材被覆ユニット7には、熱風を外部に吹き出すための熱風吹出溝7aが形成されている。本実施形態ではこの熱風吹出溝7aは、後述する鉄板8の溝部、鋼板12および鋼板13によって形成されている。そして、被覆材付積層素材1dを加熱装置6に載置した際に、当該被覆材付積層素材1dの周縁部1aが熱風吹出溝7a側に突出するように当該熱風吹出溝7aを形成している。
本実施形態では、積層素材被覆ユニット7は、溝部を有する略矩形板状の鉄板8と、被覆材付積層素材1dをその表裏面から挟み込んで支持する支持部材としての断熱材9と、を備えている。
具体的には、鉄板8は、図5に示すように、被覆材付積層素材1dの輪郭形状よりも若干小さい輪郭形状の内側鉄板8aと、被覆材付積層素材1dの輪郭形状よりも若干大きい輪郭形状の穴がくり抜かれた略矩形板状の外側鉄板8bと、これら内側鉄板8aおよび外側鉄板8bに架設される架橋用鉄板8cと、を備えている。そして、内側鉄板8aの外側面と外側鉄板の内側面との間に溝部が形成されるように外側鉄板8bの内側に内側鉄板8aを配置するとともに、図5に示すように、架橋用鉄板8cを内側鉄板8aおよび外側鉄板8bに架設した状態で溶接することで溝部が形成された鉄板8を形成している。
さらに、外側鉄板8bの上面には、外側鉄板8bの内周に沿って起立させた鋼板12が設けられており、この鋼板12は、図5に示すように、ボルト15によって外側鉄板8bの内側周縁部に取り付けられている。
断熱材9は、被覆材付積層素材1dを裏面側から支持する固定断熱材11と、表面側から支持する可動断熱材10と、を備えている。
固定断熱材11は、上側固定断熱材11aと下側固定断熱材11bとで内側鉄板8aを挟み込むことで鉄板8に固定されている。
上側固定断熱材11aは、外周に沿って上側角部を切り欠いた形状をしており、図5に示すように、上側固定断熱材11aの側面および斜面の外周には鋼板13が設けられている。
一方、下側固定断熱材11bは、内側鉄板8aの輪郭形状に対応した輪郭形状をしており、その上部には、内側鉄板8aに取り付ける際に架橋用鉄板8cを嵌め込むための嵌合溝(図示せず)が設けられている。さらに、下側固定断熱材11bの下面には、ステンレス板16が設けられている。
そして、本実施形態では、図5に示すように、これら上側固定断熱材11a、内側鉄板8a、下側固定断熱材11bおよびステンレス板16を積層した状態で、下方からボルト14を挿通することで、鉄板8に固定している。
また、上側固定断熱材11aの上方には、固定断熱材11の上側固定断熱材11aとで被覆材付積層素材1dを挟持するための可動断熱材10が配置されている。
なお、上記加熱装置6においては、上記積層素材被覆ユニット7は取り外し可能に取り付けられている。そのため、熱風吹出溝の輪郭形状が異なる複数の積層素材被覆ユニットを形成すれば、それらを適宜取り替えることができ、様々な輪郭形状の積層板に端末処理を施すことができるようになる。
一対の割金型17,17は、被覆材付積層素材1dの端末処理および型抜きを行うための装置であって、本実施形態では、上型18および下型19を備えている。
上型18には、その合わせ面側をフロアボード20の上部外形形状に対応した形状となるように掘削することで形成される内面18aが設けられている。また、輪郭形状をフロアボード20の輪郭形状に対応させた切断刃18bが設けられている。
一方、下型19には、その合わせ面側をフロアボード20の下部外形形状に対応した形状となるように掘削することで形成される内面19aが設けられている。さらに、下型19の周縁部には挿通孔が設けられており、針ノズル26が当該挿通孔に挿通されている。
次に、フロアボード20の製造方法について説明する。
(第1の工程)
まず、図3および図4に示すように、不織布5をカバーシート4の表面4aに貼り合わせた被覆材付積層素材1dを加熱装置6に載置する。具体的には、被覆材付積層素材1dを、その周縁部1aが積層素材被覆ユニット7に形成された熱風吹出溝7a側に突出するように固定断熱材11上に載置した状態で、可動断熱材10を下降させて、当該被覆材付積層素材1dを固定断熱材11と可動断熱材10とで挟持する。
そして、被覆材付積層素材1dを挟持した状態で図外の熱風吹き出し装置から熱風を上方に向けて吹き出す。なお、図5中矢印は熱風の流れを表している。このとき、熱風吹出溝7aを通って外部に吹き出される熱風が熱風吹出溝7a側に突出した被覆材付積層素材1dの周縁部1aに吹き付けられ、周縁部1aが加熱軟化される。本実施形態では、約300℃の熱風を風速約5m/sで上方に向けて吹き出している。そして、当該熱風を被覆材付積層素材1dの周縁部1aに約10〜15秒間吹き付けることで、周縁部1aを加熱軟化させている。
(第2の工程)
次に、周縁部1aが加熱軟化された被覆材付積層素材1dを移動させ、図6に示すように、不織布5を上にした状態で被覆材付積層素材1dを下型19上に載置する。このとき、被覆材付積層素材1dは、その周縁部1aを上型18の切断刃18bで切断できるように位置決めされた状態で下型19に載置される。
そして、下型19に載置した被覆材付積層素材1dの周縁部1aに上型18の切断刃18bを押しあてながら、当該上型18を下型19に向けて押圧して型締めする。
そうすると、表面4aに不織布5が貼り合わされたカバーシート4が上型18の切断刃18bによって押圧されるとともに、カバーシート3が下型19の合わせ面によって押圧され、カバーシート3およびカバーシート4がともに湾曲する。そして、これらカバーシート3およびカバーシート4が湾曲した状態で接触することで、カバーシート4とカバーシート3とが互いに溶着される。
(第3の工程)
次に、型締め後の被覆材付積層素材1dに針ノズル26を差し込み、圧縮空気を注入することで、被覆材付積層素材1d、特にその周縁部1aを膨出させて上下の金型18,19の内面18a,19aに沿うように密着させる。
(第4の工程)
さらに、上型18を押圧することで、上型18の切断刃18bによって被覆材付積層素材1dが切断され、当該被覆材付積層素材1dから積層板としてのフロアボード20が型抜きされることとなる。その後、型抜きしたフロアボード20を冷却する。
こうして、複数の縦壁部22と、当該縦壁部22を介して積層した裏面側板部23および表面側板部24とを有する本体部21を備え、表面側板部24の端部24aが裏面側板部23の端部23aに向かって湾曲形成されるとともに、裏面側板部23の端部23aが表面側板部24の端部24aに向かって湾曲形成され、表面側板部24および裏面側板部23の先端部同士が溶着しているフロアボード20が形成される。
以上の本実施形態によれば、まず、一対のカバーシート3,4を縦壁部2bを有するコアシート2を介して積層した積層素材1の表面1bに不織布5を接合した被覆材付積層素材1dの周縁部(積層素材の周縁部)1aを加熱軟化する。そして、周縁部1aを加熱軟化させた被覆材付積層素材1dを、上下の金型18,19で挟持して型締めすることで一対のカバーシート3,4同士を溶着することができる上、被覆材付積層素材1dからフロアボード20を型抜きすることができるため、端末処理を施した状態のフロアボード20の輪郭形状を複雑な形状とすることができ、フロアボード20の形状自由度を向上させることができる。また、周縁部1aを加熱軟化させた被覆材付積層素材1dを、上下の金型18,19で挟持して一対のカバーシート3,4同士を溶着することで、表裏両面を湾曲させたフロアボード20の端末構造を得ることができる。
さらに、本実施形態では、加熱軟化させた周縁部1aに針ノズル26を挿入して圧縮空気を注入し、被覆材付積層素材1dの周縁部1aを膨出させて上下の金型18,19の内面18a,19aに密着させることで、被覆材付積層素材1dの周縁部1aの形状を所望の形状にすることができる。また、加熱軟化させた周縁部1aに圧縮空気を注入して当該周縁部1aを膨出させることで、軟化した周縁部1aの厚さが薄くなるのを抑制することができるという利点もある。
また、被覆材付積層素材1dを用いることで、積層素材1の表面1bに不織布5を貼り合わせた状態で型抜きを行うことができるため、意匠性を向上させたフロアボード20を容易に得ることができる。
また、本実施形態によれば、被覆材付積層素材1dの周縁部1aを加熱軟化する際に、当該被覆材付積層素材1dの加熱軟化させる周縁部1a以外の領域(被覆領域)を支持部材である断熱材9で挟持することで、当該被覆領域が加熱されてしまうことを抑制することができる。その結果、被覆領域の熱による線膨張を抑制することができ、フロアボード20を形成する際に、当該フロアボード20にひずみが生じてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、フロアボード20は、一方の板部である表面側板部24の端部24aが他方の板部である裏面側板部23の端部23aに向かって湾曲形成されるとともに、裏面側板部23の端部23aが表面側板部24の端部24aに向かって湾曲形成され、表面側板部24および裏面側板部23の先端部同士が溶着した構造をしているため、フロアボード20の端末を見栄えよく仕上げることができる。
また、本実施形態によれば、フロアボード20は、本体部21の表面21aに被覆材を貼り合わせて被覆部25を形成した構造をしているため、フロアボード20の意匠性を向上させることができる。
以上、本発明にかかる積層板の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限ることなく要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態を採用することができる。
例えば、上記実施形態においては、積層素材の周縁部を加熱軟化させる際に、周縁部に熱風を吹き付けて加熱軟化させているが、積層素材の周縁部に遠赤外線を照射して当該周縁部を加熱軟化するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ポリプロピレン樹脂製の積層素材を使用しているが、熱可塑性樹脂製の積層素材であればよく、例えばポリ乳酸樹脂等の植物由来樹脂で形成した積層素材でもよい。
また、本実施形態では、被覆材として不織布を用いているが、他のファブリックやレザー表皮等を用いてもよい。
また、本実施形態では、積層素材の表面に不織布を貼り合わせた被覆材付積層素材を用いているが、積層素材の表裏両面に不織布を貼り合わせたものを用いてもよいし、不織布を貼り合わせないで積層素材を用いることも可能である。
また、本実施形態では、円柱状のエンボス部が形成されたコアシートを用いているが、これに限らず縦壁部を有する種々のシートを用いることができる。
なお、上記実施形態では、積層板としてフロアボードを例示したが、他の車両用や建築用の内装材や外装材を用いても本発明を実施できる。
本発明の一実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材を示す斜視図。 本発明の一実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材の構造を示す分解斜視図。 本発明の一実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材の断面図 本発明の一実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材を加熱装置に載せた状態を示す分解斜視図。 本発明の一実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材を加熱装置に載せた状態を示す断面図 本発明の一実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材を下型に載せた状態を示す断面図。 本発明の一実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材を型締めした状態を示す断面図。 本発明の一実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材に空気を注入した状態を示す断面図。 本発明の一実施形態にかかる積層板を型抜きした状態を示す断面図。 本発明の一実施形態にかかる積層板の断面図。
符号の説明
1 積層素材
1a 被覆材付積層素材1dの周縁部(積層素材の周縁部)
1b 表面(外面)
2b 縦壁部(縦壁)
3 カバーシート(他方の板状部材)
4 カバーシート(一方の板状部材)
5 不織布(被覆材)
9 断熱材(支持部材)
17 割金型
20 フロアボード(積層板)
21 本体部
22 縦壁部
23 裏面側板部(他方の板部)
23a 端部
24 表面側板部(一方の板部)
24a 端部
25 被覆部

Claims (5)

  1. 一対の板状部材を縦壁部を介して積層した熱可塑性樹脂製の積層素材の周縁部を加熱軟化させる第1の工程と、
    前記周縁部を加熱軟化させた積層素材を一対の割金型で挟持して型締めすることで、前記一対の板状部材をそれぞれ他方の板状部材に向けて押圧し、前記一対の板状部材同士を接触させて溶着する第2の工程と、
    前記加熱軟化した周縁部に空気を注入することで前記積層素材の周縁部を膨出させて前記一対の割金型の内面に密着させる第3の工程と、
    前記割金型をさらに押圧することで前記積層素材から積層板を型抜きする第4の工程と、
    を有することを特徴とする積層板の端末処理方法。
  2. 前記第1の工程では、前記積層素材の周縁部を加熱軟化させる際に、当該積層素材の周縁部が露出するように支持部材で支持していることを特徴とする請求項1に記載の積層板の端末処理方法。
  3. 前記積層素材の外面に被覆材を貼り合わせていることを特徴とする請求項1または2に記載の積層板の端末処理方法。
  4. 縦壁部と当該縦壁部を介して積層した一対の板部とを有する熱可塑性樹脂製の本体部を備える積層板であって、
    前記一対の板部は、一方の端部が他方側の板部の端部に向かって湾曲形成されるとともに、他方の端部が一方側の板部の端部に向かって湾曲形成され、当該一対の板部の先端部同士が溶着されていることを特徴とする積層板。
  5. 前記本体部の外面を被覆する被覆部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の積層板。
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