JP5022933B2 - 積層板の端末処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層板の端末処理方法に関するものである。
従来、積層板として、例えばハニカムコアのように、縦壁部を有するコアシートを積層した構造のものが知られている。この積層板は、所望の輪郭形状に切断することで、車両用や建築用の内装材や外装材などとして用いられている。
しかしながら、この種の積層板は、縦壁部を有するコアシートを含んでおり厚さが大きいため、単に端部を切断しただけでは端部の見栄えが悪くなってしまうという問題があった。
そこで、切断した端部に端末処理を施して、端部の見栄えを向上させた積層板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、積層板の端部に熱刃を押し当てて積層板を加熱しながら押し潰して折曲部を形成し、当該折曲部を上側に折り曲げて積層板の側部に融着させた積層板が開示されている。
特開2001−18308号公報
しかしながら、上記従来技術では、押し潰した折曲部の周縁部を予め予備トリムした後に折曲部を上側に折り曲げて積層板の側部に融着させているため、積層板の側部に溶着された折曲部先端の高さが不均一になり、積層板端部の見栄えが悪くなってしまうという問題があった。特に、積層板の厚さと同一の幅で押し潰すとともに予備トリムした場合には、折り曲げる際に折曲部が引き延ばされるため、折曲部先端が積層板の側部からはみ出してしまうおそれがあった。また、折曲部の端部を側面に溶着しているだけなので、折曲部先端に溶着されていない部位が存在するおそれもあった。
そこで、本発明は、端部をより確実に溶着することができる上、端部の見栄えを向上させることのできる積層板の端末処理方法を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上下スライド部材の上面と、当該上下スライド部材の隣接位置に設けたテーブルの上面とを同じ高さで連続させ、一対の板状部材を縦壁を介して積層した熱可塑性樹脂製の積層素材の外面のうちの少なくとも一方の側に被覆材が貼り合わされている被覆材付積層素材を、前記一方の側に貼り合わされた被覆材が前記上下スライド部材の上面に接するように載置するとともに、上下スライド部材の側縁からテーブル側へはみ出すように載置する第1の工程と、前記テーブルの上方に上下動自在に設けられ、前記上下スライド部材側の側面の位置が上下スライド部材の側縁に合致する押圧部材を加熱し、加熱した押圧部材を徐々に下降させて前記被覆材付積層素材を押し潰す第2の工程と、前記押圧部材を上方に退避させるとともに、前記上下スライド部材の輪郭形状と略同一の輪郭形状の押さえ部材で前記上下スライド部材上の被覆材付積層素材の上面を押さえながら前記上下スライド部材を下降させ、前記被覆材付積層素材の押し潰された部位をその付け根のヒンジを中心に上側へ折り曲げて当該被覆材付積層素材の押し潰された部位を前記被覆材付積層素材の上面側の端部に溶着する第3の工程と、前記テーブルと前記押さえ部材とで前記被覆材付積層素材の溶着した周縁部の外周を押し切る第4の工程と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の積層板の端末処理方法であって、前記押さえ部材は、前記上下スライド部材上の被覆材付積層素材の上面を押さえる押さえ板と、前記上下スライド部材の輪郭形状と略同一の輪郭形状をしたトリム刃と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、上下スライド部材の上面と、当該上下スライド部材の隣接位置に設けたテーブルの上面とを同じ高さで連続させ、一対の板状部材を縦壁を介して積層した熱可塑性樹脂製の積層素材の外面のうちの少なくとも一方の側に被覆材が貼り合わされている被覆材付積層素材を、一方の側に貼り合わされた被覆材が上下スライド部材の上面に接するように載置するとともに、上下スライド部材の側縁からテーブル側へはみ出すように載置し、テーブルの上方に上下動自在に設けられ、上下スライド部材側の側面の位置が上下スライド部材の側縁に合致する押圧部材を加熱し、加熱した押圧部材を徐々に下降させて被覆材付積層素材を押し潰し、押圧部材を上方に退避させるとともに、上下スライド部材の輪郭形状と略同一の輪郭形状の押さえ部材で上下スライド部材上の被覆材付積層素材の上面を押さえながら上下スライド部材を下降させ、被覆材付積層素材の押し潰された部位をその付け根のヒンジを中心に上側へ折り曲げて当該被覆材付積層素材の押し潰された部位を被覆材付積層素材の上面側の端部に溶着し、テーブルと押さえ部材とで被覆材付積層素材の溶着した周縁部の外周を押し切ることで、積層板に端末処理を施しているため、積層板の端部をより確実に溶着することができる上、積層板の端部の見栄えを向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上下スライド部材上の被覆材付積層素材の上面を押さえる押さえ板と、上下スライド部材の輪郭形状と略同一の輪郭形状をしたトリム刃と、を備える押さえ部材を用いて積層板に端末処理を施しているため、積層板の端部をより確実に溶着することができる上、積層板の端部の見栄えを向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、積層板として自動車のトランクルームに敷設されるフロアボードを例示する。
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかる積層板の断面図、図2は、不織布を貼り合わせた被覆材付積層素材の構造を示す分解斜視図、図3は、不織布を貼り合わせた被覆材付積層素材の断面図、図4は、不織布を貼り合わせた被覆材付積層素材をテーブル上に載置した状態を示す断面図、図5は、押圧部材を下降させた状態を示す断面図、図6は、押圧部材を上方に退避させた状態を示す断面図、図7は、上下スライド部材を下降させた状態を示す断面図、図8は、上下スライド部材と抑え部材とで被覆材付積層素材の溶着した周縁部の外周を押し切った状態を示す断面図、図9は、本実施形態の第1変形例にかかる被覆材付積層素材を示す斜視図、図10は、本実施形態の第2変形例にかかる被覆材付積層素材を示す斜視図である。
本実施形態にかかるフロアボード(積層板)1は、例えば、曲線部及び直線部を含む略長方形状等の所望の輪郭形状をしており、熱可塑性樹脂製の本体部2と、本体部2の表面(外面)2a側を不織布(被覆材)6で被覆した被覆部6aと、裏面(外面)2b側を不織布(被覆材)6で被覆した被覆部6bと、を備えている。
本体部2は、3層構造をしており、複数の縦壁部5と、当該縦壁部5を介して積層される一対の板部である裏面側板部4および表面側板部3と、を備えている。そして、上記不織布6が表面側板部3の表面3aに貼り合わされているとともに、裏面側板部4の表面4aに貼り合わされている。
さらに、一方の側の被覆部6aが形成されている板部である表面側板部3の端部には、押し潰されることで形成された潰れ部1aが設けられており、この潰れ部1aの近傍には、押し潰されると同時に溶融した樹脂の一部が縦壁部5内に流れ込むことで形成された樹脂溜り5aが設けられている。また、上記潰れ部1aは、フロアボード1の裏面側端部(他方の板部である裏面側板部4の端部および裏面側の被覆部6bの端部)1cに向かって折り曲げられるとともに、潰れ部1aの端部1bが、フロアボード1の裏面側端部(他方の板部である裏面側板部4の端部および裏面側の被覆部6bの端部)1cに溶着されている。なお、潰れ部1aの近傍に樹脂溜り5aが設けられることで、フロアボード1の端末の溶着力を向上させることができる上、フロアボード1の端部の剛性を向上させることができる。
そして、このフロアボード1は、積層素材7に端末処理を施すことで形成されている。
積層素材7は、図2に示すように、多数の円柱状のエンボス部10aが形成され縦壁部10bを有する断面凹凸状のコアシート10と、当該コアシート10に溶着され、積層素材7の裏面7cが形成される板状のカバーシート(板状部材)9と、当該コアシート10に溶着され、積層素材7の表面7bが形成される板状のカバーシート(板状部材)8と、を備えている。すなわち、積層素材7は、一対のカバーシート8,9を縦壁部10bを有するコアシート10を介して積層した構造をしている。そして、本実施形態では、コアシート10およびカバーシート8,9は、それぞれ非通気性のポリプロピレン樹脂(熱可塑性樹脂)で形成されている。
本実施形態では、カバーシート8の表面8a、すなわち、積層素材7の表面(外面)7bに不織布シート(被覆材)11aを接合するとともに、カバーシート9の表面9a、すなわち、積層素材7の裏面(外面)7cに不織布シート(一方の側に貼り合わされた被覆材)11bを接合することで被覆材付積層素材12が形成されている。なお、本実施形態にかかる被覆材付積層素材12は、積層素材7の外面の両面に不織布シート(被覆材)11が貼り合わされているが、以下では、カバーシート8側を被覆材付積層素材12の表面側、カバーシート9側を被覆材付積層素材12の裏面側として説明する。
次に、積層板の端末処理に用いる装置について説明する。なお、以下では、複数個のフロアボード1に端末処理を施すことのできる装置を例示するが、1つのフロアボード1のみに端末処理を施す装置を用いることも可能である。
まず、上述したフロアボード1と同一の輪郭形状をした上下スライド部材13が複数箇所に載置されており、それぞれの上下スライド部材13の側縁13aにはテーブル14が隣接して設けられている。この上下スライド部材13は、下方のシリンダ15により昇降可能に構成されている。そして、上下スライド部材13の上面は、図4に示すように、最初の状態ではテーブル14の上面と同じ高さで連続している。なお、本実施形態では、隣り合う上下スライド部材13,13との間に1つのテーブル14が設けられているが、このテーブル14を1つの上下スライド部材13に1つずつ設けるようにしてもよい。
また、テーブル14の上方には、上下動自在な押圧部材16が配置されている。この押圧部材16の上下スライド部材13側の側面16aは、上下スライド部材13の側縁13aの位置に合致している。また、押圧部材16の下面には、刃部16bが設けられており、その輪郭形状は、上下スライド部材13の輪郭形状よりも大きい相似形をしている。本実施形態では、刃部16bは、互いに隣り合う上下スライド部材13,13の中間に位置するように設けられている。すなわち、刃部16bは、図4の左右方向における押圧部材16の中央部に形成されている。なお、本実施形態では、押圧部材16も隣り合う上下スライド部材13,13との間に1つだけ設けられているが、この押圧部材16も1つの上下スライド部材13に1つずつ設けるようにしてもよい。そして、上下スライド部材13の上面には、上下スライド部材13の輪郭形状と同一の輪郭形状(フロアボード1と同一の輪郭形状)の押さえ部材17が設けられている。
次に、フロアボード1の製造方法ならびに端末処理方法について説明する。
(第1の工程)
まず、図4に示すように、不織布シート11をカバーシート8の表面(積層素材7の外面)8aおよびカバーシート9の表面(積層素材7の外面)9aに貼り合わせた被覆材付積層素材12を、被覆材付積層素材12の裏面すなわち不織布シート11bが上下スライド部材13の上面に接するように載置するとともに、被覆材付積層素材12が上下スライド部材13の上下方向に延びる側縁(上下スライド部材13の側面)13aからテーブル14側へはみ出すように載置する。本実施形態では、1枚のシート状の被覆材付積層素材12を、複数の上下スライド部材13の上面を覆うとともに各上下スライド部材13に隣接して設けられるテーブル14の上面を覆うように載置している。
そして、被覆材付積層素材12を、その表面側から押さえ部材17で押さえて上下スライド部材13上に固定する。すなわち、上下スライド部材13と押さえ部材17とで被覆材付積層素材12を挟持して固定する。
(第2の工程)
次に、テーブル14の上方に上下動自在に設けられ、上下スライド部材13側の側面16aの位置が上下スライド部材13の側縁13aに合致する押圧部材16を加熱し、加熱した押圧部材16を図示せぬ加圧手段により徐々に下降させて被覆材付積層素材12を軟化溶融しながら押し潰すとともに、刃部16bによって被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aに切れ込みを入れる。このとき、溶融した樹脂の一部が被覆材付積層素材12の内部に押し出されて樹脂溜り5aが形成される。
(第3の工程)
そして、被覆材付積層素材12を押し潰した後に、押圧部材16を上方に退避させる。その後、上下スライド部材13の輪郭形状と略同一の輪郭形状の押さえ部材17によって上下スライド部材13上の被覆材付積層素材12の表面(上面)が押さえられた状態で、上下スライド部材13をテーブル14よりも下方に下降させる。このとき、被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aは、上記切れ込みを基点に分割されることとなる。
そして、被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aをその付け根のヒンジ12bを中心に上側へ折り曲げて当該被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aを被覆材付積層素材12の表面(上面)側の端部に溶着する。
なお、本実施形態では、被覆材付積層素材12を押圧部材16によって押し潰す前に被覆材付積層素材12を押さえ部材17で押さえているが、押圧部材16の上方への退避とほぼ同時に押さえ部材17で被覆材付積層素材12を押さえるようにしてもよい。
(第4の工程)
最後に、テーブル14の上下スライド部材13側の上面側角部14aと押さえ部材17周縁部の下面側角部17aとで被覆材付積層素材12の溶着した周縁部の外周を挟み、上面側角部14aと下面側角部17aとの剪断力を利用して当該被覆材付積層素材12の溶着した周縁部の外周を押し切る。すなわち、本実施形態では、上面側角部14aと下面側角部17aとを押し切り刃として機能させている。
こうして、図8に示すように、端末処理が施されたフロアボード(積層板)1が複数個形成される。
以上の本実施形態によれば、表面側板部3および裏面側板部4(一対の板部)のうちの表面側板部3(一方の側の被覆部6aが形成されている板部)の端部に押し潰されることで形成された潰れ部1aを設け、当該潰れ部1aを、フロアボード1の裏面側端部(他方の板部である裏面側板部4の端部および裏面側の被覆部6bの端部)1cに向かって折り曲げるとともに、潰れ部1aの端部1bを、フロアボード1の裏面側端部(他方の板部である裏面側板部4の端部および裏面側の被覆部6bの端部)1cに溶着させているため、フロアボード1の端末を見栄えよく仕上げることができる。また、フロアボードの厚さに関係なくトリムラインがフロアボード1の裏面側端部1cに形成されるため、従来のように、潰れ部1aの端部1bがフロアボード1の側部からはみ出してしまうことがなくなるという利点もある。
また、本実施形態によれば、フロアボード1の本体部2の表面(外面)2aおよび裏面(外面)2bに不織布(被覆材)6が貼り合わされた構造をしているため、フロアボード1の意匠性をより一層向上させることができる。
また、本実施形態の端末処理方法によれば、上下スライド部材13の隣接位置に設けたテーブル14の上面を上下スライド部材13の上面と同じ高さで連続させ、カバーシート8,9(一対の板状部材)を縦壁部10bを有するコアシート10を介して積層した熱可塑性樹脂製の積層素材7の表裏面(外面)7a,7bに不織布シート(被覆材)11を貼り合わせた被覆材付積層素材12を、被覆材付積層素材12の裏面(不織布シート11b)が上下スライド部材13の上面に接するように載置するとともに、被覆材付積層素材12が上下スライド部材13の上下方向に延びる側縁(上下スライド部材13の側面)13aからテーブル14側へはみ出すように載置し、テーブル14の上方に上下動自在に設けられ、上下スライド部材13側の側面16aの位置が上下スライド部材13の側縁13aに合致する押圧部材16を加熱し、加熱した押圧部材16を徐々に下降させて被覆材付積層素材12を押し潰し、押圧部材16を上方に退避させるとともに、上下スライド部材13の輪郭形状と略同一の輪郭形状の押さえ部材17で上下スライド部材13上の被覆材付積層素材12の表面(上面)を押さえた状態で、上下スライド部材13をテーブル14よりも下方に下降させ、被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aをその付け根のヒンジ12bを中心に上側へ折り曲げて当該被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aを被覆材付積層素材12の上面側の端部に溶着し、テーブル14の上面側角部14aと押さえ部材17の下面側角部17aとで被覆材付積層素材12の溶着した周縁部の外周を押し切ることで、フロアボード1に端末処理を施しているため、フロアボード1の端部をより確実に溶着することができる上、フロアボード1の端部の見栄えを向上させることができる。
このとき、外面に不織布シート(被覆材)11a,11bを貼り合わせた被覆材付積層素材12を用いてフロアボード1を形成しているため、フロアボード1を製造する際に、フロアボード1の表面(外面)および裏面(外面)にそれぞれ被覆部6aおよび被覆部6bを形成することができ、フロアボード1の意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、押圧部材16の下面に刃部16bを設け、被覆材付積層素材12を押し潰す際に当該被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aに切れ込みを入れるようにし、上下スライド部材13を下降させる際に被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aが分割されるようにしたため、複数個のフロアボード1の端末処理を一度に施す場合に、被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aを、よりスムーズに上側へ折り曲げることができるようになる。
また、本実施形態の端末処理方法によれば、フロアボード1に端末処理を施す際に、予備トリムを行う必要がないため、製造工程の簡素化を図ることができる上、一枚の被覆材付積層素材から一度に複数個のフロアボード1を製造することができ、生産性の向上を図ることも可能である。
また、上下スライド部材13をテーブル14よりも下方に下降させることで被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aを被覆材付積層素材12の上面側の端部に溶着し、被覆材付積層素材12の溶着した周縁部の外周を押し切っているため、フロアボード1の側面を垂直に近づけることが可能となり、フロアボード1を車体フロアに載置した際に、フロアボード1と車体フロアとの境界部をよりフラットにすることができ、フロアボード1と車体フロアとの境界部に埃がたまってしまうのを抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、被覆材付積層素材として一対のカバーシート8,9を縦壁部10bを有するコアシート10を介して積層した積層素材7の表面に不織布シート(被覆材)11aを接合するとともに、裏面に不織布シート(被覆材)11bを接合した被覆材付積層素材12を用いたが、図9に示すように、一対のカバーシート8,9を波形のコアシート10Aを介して積層した積層素材7Aを用い、積層素材7Aの表面に不織布シート(被覆材)11aを接合するとともに、裏面に不織布シート(被覆材)11bを接合した被覆材付積層素材12Aを用いてもよい。
また、図10に示すように、一対のカバーシート8,9を、略平行に設けられた縦壁10Bを介して積層した積層素材7Bを用い、積層素材7Bの表面に不織布シート(被覆材)11aを接合するとともに、裏面に不織布シート(被覆材)11bを接合した被覆材付積層素材12Bを用いてもよい。
このような積層素材7A,7Bを用いても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第2実施形態)図11は、本実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材をテーブル上に載置した状態を示す断面図、図12は、上下スライド部材を下降させた状態を示す断面図、図13は、上下スライド部材と抑え部材とで積層素材の溶着した周縁部の外周を押し切った状態を示す断面図である。なお、本実施形態は、上記第1実施形態と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素については共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態では、押さえ部材17が、上下スライド部材13上の被覆材付積層素材12の上面を押さえる押さえ板17Cと、外周の輪郭形状が、上下スライド部材13の輪郭形状と略同一の輪郭形状をしたトリム刃18と、を備えている点が上記第1実施形態と異なっており、その他の構成は、基本的に上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、押さえ板17Cは、その輪郭形状が上下スライド部材13の輪郭形状よりも小さい相似形をしており、当該押さえ板17Cで被覆材付積層素材12の上面を押さえた際に、上下スライド部材13の周縁部が露出するようになっている。
また、トリム刃18は、その外周の輪郭形状が上下スライド部材13の輪郭形状と対応した形状をしており、さらに本実施形態では、トリム刃18は蓋状をしており、押さえ板17Cを上方から覆うことができるようになっている。
そして、上記第1実施形態と同様に、加熱した押圧部材16を図示せぬ加圧手段により徐々に下降させて被覆材付積層素材12を軟化溶融しながら押し潰すとともに、刃部16bによって被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aに切れ込みを入れた後に、押さえ板17Cおよびトリム刃18と、上下スライド部材13とで被覆材付積層素材12を挟持しながら上下スライド部材13をテーブル14よりも下方に下降させる。
このとき、被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aは、上記切れ込みを基点に分割されることとなる。
そして、被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aをその付け根のヒンジ12bを中心に上側へ折り曲げて当該被覆材付積層素材12の押し潰された部位12aを被覆材付積層素材12の表面(上面)側の端部に溶着するとともに、テーブル14の上下スライド部材13側の上面側角部14aとトリム刃18周縁部の下面側角部18aとで被覆材付積層素材12の溶着した周縁部の外周を挟んで押し切り、図13に示すように、端末処理が施されたフロアボード(積層板)1を複数個形成する。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、押さえ部材17を、上下スライド部材13上の被覆材付積層素材12の上面を押さえる押さえ板17Cと、外周の輪郭形状が、上下スライド部材13の輪郭形状と略同一の輪郭形状をしたトリム刃18と、に分割しているため、押さえ板17Cが押圧部材16によって高温になってしまうのを抑制することができる。
以上、本発明にかかる積層板の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限ることなく要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態を採用することができる。
例えば、上記実施形態においては、ポリプロピレン樹脂製の積層素材を使用しているが、熱可塑性樹脂製の積層素材であればよく、例えばポリ乳酸樹脂等の植物由来樹脂で形成した積層素材でもよい。
また、本実施形態では、被覆材として不織布を用いているが、他のファブリックやレザー表皮等を用いてもよい。
また、本実施形態では、積層素材の表裏両面に不織布を貼り合わせた被覆材付積層素材を用いているが、積層素材の表面もしくは裏面の一方のみに不織布を貼り合わせたものを用いることも可能である。
なお、上記実施形態では、積層板としてフロアボードを例示したが、他の車両用や建築用の内装材や外装材を用いても本発明を実施できる。
本発明の第1実施形態にかかる本実施形態にかかる積層板の断面図。 本発明の第1実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材の構造を示す分解斜視図。 本発明の第1実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材の断面図。 本発明の第1実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材をテーブル上に載置した状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかる押圧部材を下降させた状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかる押圧部材を上方に退避させた状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかる上下スライド部材を下降させた状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態にかかる上下スライド部材と抑え部材とで積層素材の溶着した周縁部の外周を押し切った状態を示す断面図。 本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる積層素材を示す斜視図。 本発明の第1実施形態の第2変形例にかかる積層素材を示す斜視図。 本発明の第2実施形態にかかる不織布を貼り合わせた積層素材をテーブル上に載置した状態を示す断面図。 本発明の第2実施形態にかかる上下スライド部材を下降させた状態を示す断面図。 本発明の第2実施形態にかかる上下スライド部材と抑え部材とで積層素材の溶着した周縁部の外周を押し切った状態を示す断面図。
符号の説明
1 フロアボード(積層板)
1a 潰れ部
2 本体部
3 表面側板部(一方の板部)
4 裏面側板部(他方の板部)
5 縦壁部
6a 被覆部(一方の側の被覆部)
7 積層素材
8 カバーシート(板状部材)
9 カバーシート(板状部材)
10 コアシート
10b 縦壁
11 不織布シート(被覆材)
13 上下スライド部材
13a 側縁
14 テーブル
16 押圧部材
17 押さえ部材
17C 押さえ板
18 トリム刃

Claims (2)

  1. 上下スライド部材の上面と、当該上下スライド部材の隣接位置に設けたテーブルの上面とを同じ高さで連続させ、一対の板状部材を縦壁を介して積層した熱可塑性樹脂製の積層素材の外面のうちの少なくとも一方の側に被覆材が貼り合わされている被覆材付積層素材を、前記一方の側に貼り合わされた被覆材が前記上下スライド部材の上面に接するように載置するとともに、上下スライド部材の側縁からテーブル側へはみ出すように載置する第1の工程と、
    前記テーブルの上方に上下動自在に設けられ、前記上下スライド部材側の側面の位置が上下スライド部材の側縁に合致する押圧部材を加熱し、加熱した押圧部材を徐々に下降させて前記被覆材付積層素材を押し潰す第2の工程と、
    前記押圧部材を上方に退避させるとともに、前記上下スライド部材の輪郭形状と略同一の輪郭形状の押さえ部材で前記上下スライド部材上の被覆材付積層素材の上面を押さえながら前記上下スライド部材を下降させ、前記被覆材付積層素材の押し潰された部位をその付け根のヒンジを中心に上側へ折り曲げて当該被覆材付積層素材の押し潰された部位を前記被覆材付積層素材の上面側の端部に溶着する第3の工程と、
    前記テーブルと前記押さえ部材とで前記被覆材付積層素材の溶着した周縁部の外周を押し切る第4の工程と、
    を備えることを特徴とする積層板の端末処理方法。
  2. 前記押さえ部材は、前記上下スライド部材上の被覆材付積層素材の上面を押さえる押さえ板と、前記上下スライド部材の輪郭形状と略同一の輪郭形状をしたトリム刃と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の積層板の端末処理方法。
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