JPH097195A - 焦点制御方法及び光ディスク装置 - Google Patents

焦点制御方法及び光ディスク装置

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JPH097195A
JPH097195A JP7148778A JP14877895A JPH097195A JP H097195 A JPH097195 A JP H097195A JP 7148778 A JP7148778 A JP 7148778A JP 14877895 A JP14877895 A JP 14877895A JP H097195 A JPH097195 A JP H097195A
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JP
Japan
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focus
optical disk
focus offset
disk device
offset information
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Application number
JP7148778A
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English (en)
Inventor
Toru Ikeda
亨 池田
Akira Minami
彰 南
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • GPHYSICS
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/094Methods and circuits for servo offset compensation
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0941Methods and circuits for servo gain or phase compensation during operation
    • GPHYSICS
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    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust

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  • Focusing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は焦点制御方法及び光ディスク装置に
関し、光源のモードホップ、光学系の取り付け誤差及び
温度変化による焦点のずれを確実に補正し、書き込み/
消去/読み出しマージンを向上することを目的とする。 【構成】 光ディスクに照射する光の焦点を制御するフ
ォーカスサーボ系を含み、複数の動作モードを有する光
ディスク装置において、光ディスク装置の動作モードに
応じたフォーカスオフセット情報が予め格納された記憶
手段からフォーカスオフセット情報を取得する第1のス
テップと、動作モードの切り替え時に、取得したフォー
カスオフセット情報をフォーカスサーボ系に与えて光デ
ィスクに対する焦点を制御する第2のステップとを含む
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焦点制御方法及び光ディ
スク装置に係り、特にフォーカスサーボ系のオフセット
を補正する焦点制御方法及び光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の光ディスク装置の一例
を示すブロック図である。同図中、光学ヘッド100の
レーザダイオード(LD)101から出射されるレーザ
光は、スピンドルモータ102により回転される光ディ
スク103に照射される。光ディスク103により反射
されたレーザ光は、光学ヘッド100内の光検出器10
4により電気信号に変換される。LD制御回路105
は、上位装置(図示せず)からの書き込み/消去/読み
出しモード用のゲート信号に基づいて、夫々のモードに
最適な発光パワーでレーザ光を出射するようにLD10
1を制御する。
【0003】再生回路106は、光学ヘッド100の光
検出器104からの電気信号を周波数帯域分離し、高周
波成分の信号はRF信号生成回路(図示せず)に供給さ
れてデータが再生される。他方、低周波成分の信号は、
トラッキングサーボ系107及びフォーカスサーボ系1
08に供給される。トラッキングサーボ系107は、低
周波成分の信号に基づいてトラッキングエラー信号を生
成して光学ヘッド100に供給することにより、トラッ
キングサーボを行う。又、フォーカスサーボ系108
は、低周波成分の信号に基づいてフォーカスエラー信号
を生成して光学ヘッド100に供給することにより、フ
ォーカスサーボを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1)書き込み/消去/読み出しモードに応じてLD1
01の発光パワーが切り換わる光ディスク装置の場合、
LD101の発振波長がモードに応じて切り換わる所謂
モードホップが生じ、フォーカス点が移動してしまうと
いう問題があった。尚、モードホップ量は、個々のLD
101によって誤差があり、温度によっても変化する。
【0005】図13は、LD101の発光パワーの切り
換えによるフォーカスサーボの乱れを示す図である。同
図中、(a)は通常のフォーカスエラー信号FES、
(b)はモードに応じてフォーカスサーボが乱れた場合
のフォーカスエラー信号FES、(c)はライトゲート
信号WGを示す。同図は、LD101の発光パワーの切
り換え時にフォーカスエラー(焦点ずれ)が発生し、フ
ォーカスサーボによって焦点が合焦点に戻される様子を
示す。この様なフォーカスエラーは、LD101の発光
パワーの切り換えが行われる書き込み開始直後及び書き
込み終了直後に発生する。特に、書き込み開始直後に発
生するフォーカスエラーは、書き込み性能に大きく影響
を及ぼし、読み出し時に再生不良を起こす原因となり易
い。又、フォーカスサーボが一定周期で乱れるため、こ
れによって雑音が発生するという問題もあった。
【0006】尚、図13中、ライトゲート信号WGのハ
イレベル期間は、書き込み/消去モードを示し、ローレ
ベル期間は、読み出しモードを示す。つまり、図13に
示す例では、ライトゲート信号WGのハイレベル期間に
データの書き込み/消去が光ディスクに対して行われ、
ローレベル期間に光ディスクからID信号が読み出され
る。
【0007】(2)光ディスク装置の固定光学系では、
固定光学系単体で最適な合焦点にフォーカスサーボを行
えるように光検出器等の位置調整が行われる。しかし、
固定光学系を光ディスク装置のベースに取り付ける際の
取り付け誤差や固定光学系の出力信号を処理する回路の
オフセットにより、調整された合焦点とは異なる位置に
フォーカスサーボが行われてしまう場合があるという問
題もあった。
【0008】(3)更に、温度変化が発生すると、光学
部品と固定部との熱膨張係数の違いや光学部品の固定に
使用する接着剤等の温度特性に応じて、光学部品の位置
や角度が正規の位置からずれてしまう。このため、温度
変化によるフォーカス方向のオフセットが生じてしま
い、最適合焦点とはずれた位置にフォーカスサーボが行
われてしまうという問題もあった。
【0009】上記(1)〜(3)のいずれかの原因で、
最適な合焦点にフォーカスサーボが行われないと、書き
込み不良や読み出し不良が生じてしまう。尚、上記
(2),(3)の原因による、最適合焦点とはずれた位
置へのフォーカスサーボの問題に対しては、例えば特開
昭62−128027号、特開昭62−141644
号、特開昭62−222438号及び特開平2−230
516号公報等にて提案されている方法により、トラッ
キングエラー信号の振幅が最大になる様に調整を行うこ
とで、ある程度は解決可能である。しかし、上記(2)
の原因による問題に対しては、光ディスクが光ディスク
装置に挿入されて光ディスク装置がレディ状態となるま
でに一度調整を行う必要があり、又、上記(3)の原因
による問題に対しては、温度変化がある度に調整を行う
必要があるため、必要な調整を行うのに時間がかかり、
光ディスク装置の性能が低下するという問題があった。
【0010】そこで、本発明は、光源のモードホップ、
光学系の取り付け誤差及び温度変化による焦点のずれを
確実に補正し、書き込み/消去/読み出しマージンを向
上することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、光ディス
クに照射する光の焦点を制御するフォーカスサーボ系を
含み、複数の動作モードを有する光ディスク装置におい
て、該光ディスク装置の動作モードに応じたフォーカス
オフセット情報が予め格納された記憶手段から該フォー
カスオフセット情報を取得する第1のステップと、動作
モードの切り替え時に、取得したフォーカスオフセット
情報を該フォーカスサーボ系に与えて該光ディスクに対
する焦点を制御する第2のステップとを含む焦点制御方
法によって達成できる。
【0012】前記第2のステップは、前記光ディスク装
置の書き込みモード又は消去モードの開始時及び書き込
みモード又は消去モードの終了時に前記フォーカスオフ
セット情報を前記フォーカスサーボ系に与えることもで
きる。前記第2のステップは、トラッキングエラー信号
を測定し、前記トラッキングエラー信号の振幅が最大と
なる時のフォーカスオフセット情報を前記フォーカスサ
ーボ系に与えることもできる。
【0013】前記光ディスク装置内の温度を検出する検
出ステップを更に含ませ、前記第2のステップは、検出
された温度に対応するフォーカスオフセット情報を前記
フォーカスサーボ系に与えることもできる。前記第2の
ステップは、任意のタイミングで検出された温度に対応
するフォーカスオフセット情報を更新することもでき
る。
【0014】前記フォーカスオフセット情報を任意のタ
イミングで求めて前記記憶手段に格納する格納ステップ
を更に含ませることもできる。前記格納ステップは、前
記トラッキングサーボ系に供給するトラッキングエラー
信号の振幅が最大となる時のフォーカスオフセット情報
を求めて前記記憶手段に格納することもできる。
【0015】前記格納ステップは、前記光ディスク装置
の書き込みモード又は消去モードの開始時及び書き込み
モード又は消去モードの終了時の前記フォーカスオフセ
ット値を測定して前記記憶手段に格納することもでき
る。前記格納ステップは、前記光ディスク装置の各種動
作環境下での焦点のずれを測定し、動作環境対ずれ量又
はずれ量を補正するためのフォーカスオフセット情報の
関係を前記記憶手段に格納することもできる。
【0016】前記格納ステップは、1又は複数の光ディ
スク装置について測定したずれ量に基づいて求められ
た、動作環境に応じたずれ量の平均値又はフォーカスオ
フセット値の平均値を前記記憶手段に格納することもで
きる。上記の課題は、光ディスクに照射する光の焦点を
制御するフォーカスサーボ系と、複数の動作モードに応
じたフォーカスオフセット情報を格納する記憶手段と、
動作モードの切り替え時に、該記憶手段から読み出した
フォーカスオフセット情報に基づいたフォーカスオフセ
ット値を該フォーカスサーボ系に供給して該光ディスク
に対する焦点ずれを補正する制御手段とを備えた光ディ
スク装置によっても達成できる。
【0017】前記制御手段は、前記光ディスク装置の書
き込みモード又は消去モードの開始時及び書き込みモー
ド又は消去モードの終了時に前記フォーカスオフセット
値を前記フォーカスサーボ系に供給し、書き込みモード
及び消去モードではフォーカスオフセット値を基準値に
設定することもできる。
【0018】前記光ディスクからの反射光に基づいてト
ラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー信
号検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記トラッキ
ングエラー信号の振幅が最大となる時のフォーカスオフ
セット値を任意のタイミングで前記フォーカスサーボ系
に供給する構成とすることもできる。
【0019】前記光ディスク装置内の温度を検出する検
出手段を更に備え、前記制御手段は、検出された温度に
対応するフォーカスオフセット値を前記フォーカスサー
ボ系に供給する構成とすることもできる。前記制御手段
は、任意のタイミングで検出された温度に対応するフォ
ーカスオフセット値を更新する構成とすることもでき
る。
【0020】前記フォーカスオフセット値を任意のタイ
ミングで求めて前記記憶手段に格納する格納手段を更に
備えた構成とすることもできる。前記格納手段は、前記
トラッキングサーボ系に供給するトラッキングエラー信
号の振幅が最大となる時のフォーカスオフセット情報を
前記記憶手段に格納する構成とすることもできる。
【0021】前記格納手段は、前記光ディスク装置の書
き込みモード又は消去モードの開始時及び書き込みモー
ド又は消去モードの終了時の前記フォーカスオフセット
情報を前記記憶手段に格納する構成とすることもでき
る。前記格納手段は、前記光ディスク装置の各種動作環
境下での焦点のずれを測定し、動作環境対ずれ量又はず
れ量を補正するためのフォーカスオフセット情報を前記
記憶手段に格納する構成とすることもできる。
【0022】前記格納手段は、1又は複数の光ディスク
装置について測定したずれ量に基づいて求められた、動
作環境に対応したずれ量の平均値又はフォーカスオフセ
ット値の平均値を前記記憶手段に格納する構成とするこ
ともできる。
【0023】
【作用】本発明によれば、光源のモードホップ、光学系
の取り付け誤差及び温度変化による焦点のずれを確実に
補正し、書き込み/消去/読み出しマージンを向上する
ことができる。
【0024】又、書き込み/消去の開始直後や書き込み
/消去の終了直後での焦点ずれ、電源投入時の焦点ずれ
や光ディスク装置内の温度による焦点ずれ等をフォーカ
スオフセット値を用いて良好に補正することができる。
更に、学習機能を用いて各種フォーカスオフセット値を
予め測定して格納しておけば、個々の光ディスク装置の
特性や動作環境に応じて焦点位置を最適な合焦点位置に
制御することができる。
【0025】従って、本発明によれば、常に光ディスク
装置の動作モード及び動作環境に合わせて焦点位置を最
適な合焦点位置に制御することが可能となる。
【0026】
【実施例】先ず、本発明になる光ディスク装置の第1実
施例の概略構成を、図1と共に説明する。図1中、光デ
ィスク110は光学的に情報を読み書き可能な媒体であ
り、例えばカートリッジ(図示せず)に収納されてい
る。光ディスク110のカートリッジを光ディスク装置
に投入すると、スピンドルモータ112の回転軸にロー
ディング機構(図示せず)により装着される。スピンド
ルモータ112は、光ディスク110を一定速度で回転
する。
【0027】光ディスク110に対しては、その半径方
向に移動自在にキャリッジ114が配置される。キャリ
ッジ114には、光ヘッド可動部118が搭載されてい
る。キャリッジ114は、キャリッジ駆動コイル116
により光ディスク110の半径方向に移動する。具体的
には、ボイスコイルモータを使用する。
【0028】キャリッジ114に搭載された光ヘッド可
動部118には、対物レンズ122が設けられる。対物
レンズ122は、光ヘッド固定部120のレーザダイオ
ード(光源)131より照射されたレーザ光を光ディス
ク110の媒体面に集光してビームスポットを結像す
る。対物レンズ122は、トラックアクチュエータ駆動
コイル124を備えたレンズアクチュエータ125によ
り駆動され、ビームスポットを光ディスク110の半径
方向に移動する。ここで、レンズアクチュエータ125
は、トラックアクチュエータとも呼ばれる。
【0029】対物レンズ122によるビームスポットの
移動範囲は、レンズ中心123に対し片側例えば32ト
ラックの範囲となる。又、対物レンズ122は、フォー
カスアクチュエータ駆動コイル126により光軸方向に
移動され、光ディスク110の媒体面に規定のビームス
ポットを結像する焦点制御を行う。
【0030】更に、光ヘッド可動部118には、レンズ
位置センサ128が設けられる。レンズ位置センサ12
8は、対物レンズ122の位置を検出する。即ち、対物
レンズ122がレンズ中心位置123にある時、自動利
得制御(AGC)アンプ146により得られるレンズ位
置信号E4は0Vであり、対物レンズ122がインナー
側に移動すると、例えばプラスの極性で移動量に応じた
信号電圧となり、アウター側に移動すると、逆のマイナ
スの極性で移動量に応じた信号電圧となる。
【0031】キャリッジ114の位置は、キャリッジ位
置センサ132で検出される。AGCアンプ135より
出力されるキャリッジ位置センサ132のキャリッジ位
置信号E2は、キャリッジ114を最インナー位置にし
た時に0となり、キャリッジ114がアンター側に移動
するに応じて比例的に増加する信号電圧となる。
【0032】光ヘッド固定部120には、対物レンズ1
22で光ディスク110に結像したビームスポットの戻
り光を受光するレーザ受光部130が設けられる。レー
ザ受光部130の受光信号はAGCアンプ154に供給
され、AGCアンプ154よりフォーカスエラー信号E
5とトラッキングエラー信号E6を出力する。勿論、光
ヘッド固定部120には光ヘッド可動部118に対しレ
ーザ光を出射するレーザ光源が設けられる。フォーカス
エラー信号E5は、ADC156を介してフォーカスサ
ーボ部158に供給される。フォーカスサーボ部158
が出力する指示データ信号E11は、PWM回路204
及び駆動回路210を介してフォーカスアクチュエータ
駆動コイル126に供給される。
【0033】キャリッジ114、レンズアクチュエータ
駆動コイル124及びフォーカスアクチュエータ駆動コ
イル126の制御を行うため、ディジタルシグナルプロ
セッサ(DSP)140が設けられる。DSP140
は、アナログディジタル変換器(ADC)及びディジタ
ルアナログ変換器(DAC)を内蔵しており、例えば富
士通株式会社製のMB86311を使用することができ
る。DSP140のプロセッサ回路部142によって、
キャリッジサーボ部150、フォーカスサーボ部15
8、トラッキングサーボ部164、制御部150,15
8,164を制御する制御部159及びシーク制御部1
72の各回路機能が実現される。更に、マイクロプロセ
ッサユニット(MPU)220が設けられ、外部のディ
スク制御ユニットからのコマンドに基づき、DSP14
0にシークコマンドや後述する測定コマンド等の各種コ
マンドを通知する。
【0034】キャリッジサーボ部150は、キャリッジ
114を用いた位置ロック制御とダブルサーボを行う。
これらの制御のため、キャリッジ位置センサ132の検
出信号に基づくキャリッジ位置信号E2がAGCアンプ
135から出力され、ADC138によりキャリッジサ
ーボ部150に取り込まれる。又、AGCアンプ135
からのキャリッジ位置信号E2を微分回路134で微分
することでキャリッジ速度信号E3を作り、ADC13
6でキャリッジサーボ部150に取り込んでいる。
【0035】シーク制御部172によるシーク制御は、
キャリッジ114の加速制御、定速制御及び減速制御で
なるコアース制御と、キャリッジ114を目的トラック
位置に位置決め制御するファイン制御に大別される。コ
アース制御における加速制御は、シーク制御部72から
キャリッジサーボ部150を介して指示データ信号E1
0として規定の加速電流指示データを出力し、パルス幅
変調(PWM)回路206及び駆動回路212を介して
キャリッジ駆動コイル116に一定の加速電流を目標速
度になるまで流す。
【0036】加速制御が終了すると、定速制御に入る。
定速制御は、コンパレータ168から出力されるトラッ
キングエラー信号(TES)ゼロクロス信号E7をカウ
ンタ171で一定時間カウントし、シーク制御部172
で目標速度と比較市、その偏差をゼロとするように電流
指示データE10をPWM回路206に出力するフィー
ドバック制御となる。
【0037】減速制御は、キャリッジ114が目標トラ
ックに対し規定の残りトラック数となる位置まで近づい
た時に行われる。減速制御は定速制御と同様、コンパレ
ータ168から出力されるTESゼロクロス信号E7を
カウンタ171で一定時間カウントし、シーク制御部1
72で目標速度と比較し、残りトラック数に応じて直線
的に減少する目標速度に追従するように減速制御する。
キャリッジサーボ部150によるキャリッジ114の移
動出、ビームスポットが目的トラックに近づいた時の最
終的な位置決めは、レンズアクチュエータ125によっ
て行われる。
【0038】例えば、目的トラックまでの残りのトラッ
ク数が32トラックとなった時、レンズアクチュエータ
駆動コイル124の駆動で、対物レンズ122を駆動し
たシーク制御が並行して行われることになる。即ち、シ
ーク制御は、先ずキャリッジ114の駆動でビームスポ
ットを移動し、目的トラックに近づいたら、レンズアク
チュエータ駆動コイル124による対物レンズ122の
駆動で目的トラックにビームスポットを位置付ける。
【0039】トラックサーボ部164は、レンズアクチ
ュエータ駆動コイル124の駆動によるオントラック制
御とシーク電流出力を行う。レンズアクチュエータ主体
のシークは、目的シリンダまでのトラック数がインナー
側及びアウター側に各々32トラック以内の時である。
このとき、キャリッジサーボ150は位置サーボ制御を
行っている。このため、レンズアクチュエータ125の
動きに対し、キャリッジサーボ部150はレンズ位置セ
ンサ128からの位置信号E2を常にゼロとするように
キャリッジ114を追従させる位置制御を行うことにな
る。これをダブルサーボと言う。
【0040】トラックサーボ部164に対しては、AG
Cアンプ154よりレーザ受光部130の受光出力に基
づくトラッキングエラー信号E6がADC162により
取り込まれている。又、トラッキングエラー信号E6
は、コパレータ168に与えられ、トラッキングエラー
信号E6のゼロクロスタイミングを示すTESゼロクロ
ス信号E7を出力する。ゼロクロス信号E7はカウンタ
171に与えられ、トラックを1つ通過する毎に1つ得
られることから、シーク制御における通過トラック数を
シーク制御部172で認識することができる。
【0041】又、タイマ170でコンパレータ168か
ら出力されるゼロクロス信号E7の発生周期を測定する
ことで、1トラック通過時間をシーク制御部172で認
識できる。シーク制御部172は、1トラック通過時間
がタイマ170より得られれば、その時のビームスポッ
トの移動速度、即ち、レンズアクチュエータ駆動コイル
124で駆動した対物レンズ122によるビームスポッ
トの移動速度を認識することができる。
【0042】シーク制御部172に対しては、上位装置
から目的トラックアドレス(ターゲットアドレス)を指
示するシークコマンドが通知される。シークコマンドを
受領したシーク制御部172は、ゼロクロス信号E7に
基づいて認識している現在のトラックアドレスに対する
目的トラックアドレスまでの残りトラック数を求め、3
2トラック以内であれば、レンズアクチュエータ主体の
シーク制御、それ以上であれば、キャリッジ主体のシー
ク制御を行う。
【0043】又、シーク制御部172は、トラックジャ
ンプ電流出力指示と同時に、トラックサーボオン信号E
8の出力を停止して、トラックサーボ部164によるオ
ントラック制御をオフとする。トラックサーボ部164
は、シーク制御部172よりトラックサーボオン信号E
8を受けている間は、ADC162から取り込まれるト
ラックエラー信号E6が常にゼロとなるように、PWM
回路202指示データ信号E12を出力し、駆動回路2
08を介してレンズアクチュエータ駆動コイル124に
よりレンズアクチュエータ125を駆動することでオン
トラック制御を行っている。
【0044】シーク時には、トラックサーボオン信号E
8が断たれることでオントラック制御が解除され、同時
に出力されるトラックジャンプ電流出力指示に基づいた
シーク動作が行われる。レンズアクチュエータ主体のシ
ーク制御も、キャリッジ主体の場合と同様、加速制御、
定速制御、減速制御でなるコアース制御と、ファイン制
御で構成される。
【0045】尚、光ヘッド固定部120には、温度セン
サ133が設けられ、温度センサ133の出力する検出
信号は、ADC157を介してフォーカスサーボ部15
8に供給される。又、DSP40内には、ROM141
及びRAM143が設けられている。
【0046】図2は、本発明になる光ディスク装置の第
1実施例の要部を示すブロック図である。同図中、光デ
ィスク装置は、光学ヘッド1、エラー信号生成回路2、
利得調整回路3、アナログ−ディジタル変換器(AD
C)4,5、ディジタル−アナログ変換器(DAC)
6,7、制御部8、位相補償回路9、加算器10,1
1、スイッチ12、ROM13、RAM14、ドライバ
15及びフォーカスアクチュエータ16からなる。
【0047】図2において、光学ヘッド1は図1に示す
光ヘッド固定部120に対応し、温度センサ1aは温度
センサ133に対応する。エラー信号生成回路2は図1
に示すAGCアンプ154に対応する。利得調整回路
3、ADC6,7、DAC6,7、制御部8、位相補償
回路9、加算器10,11及びスイッチ12からなる部
分は、図1に示すDSP140に対応する。制御部8
は、図1に示すプロセッサ回路部142に対応し、RO
M13及びRAM14は夫々ROM141及びRAM1
43に対応する。又、ドライバ15は図1に示すPWM
回路204及び駆動回路210に対応し、フォーカスア
クチュエータ16はフォーカスアクチュエータ駆動コイ
ル126に対応する。尚、PWM回路204は、DSP
140内に設けられていても良い。
【0048】光学ヘッド1により光ディスク(図示せ
ず)から再生された信号は、エラー信号生成回路2に供
給される。このエラー信号生成回路2は、自動利得制御
(AGC)回路を含み、再生信号からフォーカスエラー
信号FESを生成する。フォーカスエラー信号FES
は、利得調整回路3に供給されると共に、ADC4を介
して制御部8に供給される。利得調整回路3での利得
は、制御部8からの制御信号により制御され、個々の光
学ヘッド1の感度のバラツキが補正される。この制御部
8は、例えばマイクロコンピュータからなり、光学ヘッ
ド1又はその近傍に設けられた温度センサ1aからの温
度検出信号をADC5を介して供給されると共に、上位
装置(図示せず)からのライトゲート信号WG、測定コ
マンドMC及びトラッキングエラー信号TES等を供給
される。ライトゲート信号WGは、書き込み/消去の際
の光学ヘッド1内の光源の発光を制御する。又、測定コ
マンドMCは、書き込み/消去時のフォーカス状態の振
られ量の測定を指示する。ROM13には、制御部8が
行う各種処理のプログラム等が予め格納されており、R
AM14には各種データ等が格納される。
【0049】加算器10は、利得調整回路3の出力及び
DAC6の出力(オフセット値)を加算して、加算結果
を位相補償回路9に供給する。位相補償回路9からの位
相補償処理を施された出力は、スイッチ12を介して加
算器11に供給する。加算器11は、スイッチ12を介
して得られる位相補償回路9の出力及びDAC7の出力
を加算して、加算結果をドライバ15に供給する。DA
C7は、制御部8からの指定値に応じた出力を加算器1
1に供給する。ドライバ15の出力は、フォーカスアク
チュエータ16に供給され、光学ヘッド1の光源から出
射された光のスポットが光ディスク上の所望位置に形成
されるように光学ヘッド1の光学系(対物レンズ等)が
制御される。
【0050】フォーカスサーボがオンの状態では、スイ
ッチ12が制御部8からの制御信号に応答して閉じてい
るので、加算器11には位相補償回路9の出力が供給さ
れ、フォーカスサーボループが形成される。このフォー
カスサーボがオンの状態では、DAC7は制御部8によ
り出力を発生しないように制御される。従って、フォー
カスサーボがオンの時には、加算器10の出力が位相補
償回路9、スイッチ12及び加算器11を介してドライ
バ15に供給される。
【0051】他方、フォーカスサーボがオフの状態で
は、スイッチ12が制御部8からの制御信号に応答して
開いているので、フォーカスサーボループが形成されな
い。そして、加算器11にはDAC7からの出力のみが
供給される。このフォーカスサーボがオフの状態では、
制御部8はフォーカスアクチュエータ16を振るように
制御する。
【0052】このようにして、フォーカスサーボがオフ
の時には、DAC7の出力がドライバ15に供給される
ことにより、フォーカスアクチュエータ16の動作によ
り光ディスク上に形成されるスポットの大きさが制御さ
れ、制御部8は光学ヘッド1の出力に基づいてジャスト
フォーカス位置を検出する。
【0053】制御部8は、図1に示すMPU220に対
応する上位装置から測定コマンドMCを供給されると、
書き込み/消去時のフォーカス状態の振られ量を測定す
る測定処理を開始する。この場合、MPU220は、電
源投入時やタイマによる時間監視によるコマンドの待ち
時等に、測定コマンドMCを制御部8、即ち、図1に示
すDSP140に対して発行する。先ず、制御部8は、
測定コマンドMCに応答して光ディスク装置のトラッキ
ングサーボ系(図示せず)を非動作とし、DAC6に供
給する指示値を変化させながらトラッキングエラー信号
TESを監視する。又、制御部8は、トラッキングエラ
ー信号TESが最大となる時にDAC6に供給される指
示値(以下、第1のフォーカスオフセット値とも言う)
をRAM14に格納する。測定処理を行う場合、制御部
8はスイッチ12を閉じるように制御する。
【0054】尚、トラッキングサーボ系は図1に示すも
のでも周知のもので良く、本発明の要旨とは直接関係が
ないので、本明細書ではその図示及び説明を省略する。
又、トラッキングエラー信号TESの最大振幅を検出す
る方法は、上記特開昭62−128027号、特開昭6
2−141644号、特開昭62−222438号及び
特開平2−230516号公報等より周知であるので、
その説明も省略する。
【0055】次に、制御部8は、トラッキングエラー信
号TESが最大となる時にDAC6に供給される指示値
(第1のフォーカスオフセット値)をRAM14から読
み出してDAC6に供給したまま、ADC4を介して得
られるフォーカスエラー信号FESを所定回数監視し、
フォーカスエラー信号FESの平均値をRAM14の第
1の領域に格納する。又、制御部8は、例えば「0」を
設定するなどしてRAM14の第2の領域を初期化す
る。そして、制御部8は、書き込み/消去用に光学ヘッ
ド1内の光源の発光を周知の方法で開始させる。
【0056】制御部8は、読み出し用に光学ヘッド1内
の光源の発光が開始された直後に、ADC4を介して得
られるフォーカスエラー信号FESの値を監視し始め、
光源の発光パワーを読み出し用から書き込み/消去用に
変更して動作モードを切り替える。制御部8は、光源の
発光パワーを書き込み/消去用に変更した瞬間のフォー
カスエラー信号FESの値をRAM14の第2の領域に
格納されている値に積算し、積算された値をこの第2の
領域に再び格納する。又、制御部8は、光源の発光パワ
ーを再び書き込み/読み出し用から読み出し用に変更し
て動作モードを切り替えてからフォーカスエラー信号F
ESの値が安定するまでの時間待つ。この様に、光学ヘ
ッド1内の光源の発光パワーを書き込み/消去用に変更
した瞬間のフォーカスエラー信号FESの値をRAM1
4の第2の領域に格納されている値に積算し、再度光源
の発光パワーを読み出し用に変更してからフォーカスエ
ラー信号FESの値が安定するまで待つループ動作は、
所定回数繰り返される。そして、制御部8は、RAM1
4の第2の領域から読み出した積算値を上記所定回数で
割り、光源の発光パワーを読み出し用から書き込み/消
去用に切り換えた時のフォーカスエラー信号FESの振
られ量(変動量)を平均化する。更に、制御部8は、R
AM14の第2の領域に格納された値から第1の領域に
格納された値を減算し、減算結果を第2のフォーカスオ
フセット値として第2の領域に格納することにより第2
のフォーカスオフセット値を更新する。
【0057】上記の如き測定処理は、光ディスク装置の
調整立ち上げ時に一回行うようにしても、光ディスク装
置の電源投入又は光ディスクの交換の度に行うようにし
ても、更には、所定時間毎に行うようにしても良い。図
3は、制御部8の測定処理を説明するフローチャートで
ある。同図中、ステップS1は、光学ヘッド1を移動す
るキャリッジ(図示せず)を制御するキャリッジサーボ
系(図示せず)及びトラッキングサーボ系を制御するこ
とにより、光ディスク上の試験ゾーンへのシーク動作を
行う。キャリッジ、キャリッジサーボ系及びトラッキン
グサーボ系自体は夫々図1に示すものや周知のものを使
用できるので、これらの図示及び説明は省略する。
【0058】ステップS2は、DAC6にフォーカスオ
フセット値の初期値を供給する。この場合、フォーカス
オフセット値の初期値は0である。つまり、書き込み/
消去中は、フォーカスオフセット値は基準値である0に
設定されている。ステップS3は、トラッキングエラー
信号TESが最大となった時の第1のフォーカスオフセ
ット値を検出し、ステップS4は検出された第1のフォ
ーカスオフセット値をRAM14に格納すると共にDA
C6に供給する。ステップS5は、フォーカスエラー信
号FESを所定回数監視し、フォーカスエラー信号FE
Sの平均値を求める。ステップS6は、フォーカスエラ
ー信号FESの平均値をRAM14の第1の領域に格納
し、ステップS7は、RAM14の第2の領域を初期化
する。
【0059】つまり、第1のフォーカスオフセット値
は、フォーカスサーボがオンの時にはフォーカスエラー
信号FESのゼロクロス点がトラッキングエラー信号T
ESの最大振幅となる点と一致するように設計されてい
るが、実際の光ディスク装置では組立誤差や調整誤差等
により一致しない。そこで、上記ステップS2〜S6は
フォーカスエラー信号FESのゼロクロス点とトラッキ
ングエラー信号TESの最大振幅となる点とのずれを補
正する際に用いる第1のフォーカスオフセット値を測定
するために行われる。
【0060】尚、上記説明では書き込み/消去中のフォ
ーカスオフセット値を基準としているが、読み出し中の
フォーカスオフセット値を基準としても良い。ステップ
S8は、ライトゲート信号WGがアサートされるとこれ
に応答して書き込み/消去用に光学ヘッド1内の光源の
発光を開始させる。ステップS9は、ADC4を介して
得られるフォーカスエラー信号FESを監視し、ステッ
プS10は、光源の発光パワーを書き込み/消去用から
読み出し用に変更し、ライトゲート信号WGをネゲート
することで書き込み/消去動作を停止する。ステップS
11は、ADC4を介して得られる、光源の発光パワー
が書き込み/消去用から読み出し用に変更された瞬間の
振られたフォーカスエラー信号FESの値を、RAM1
4の第2の領域に格納されている値に積算する。ステッ
プS12は、光源の発光パワーを読み出し用に変更して
からフォーカスエラー信号FESの値が安定するまでの
時間待つ。又、ステップS13は、ステップS11で積
算された値をRAM14の第2の領域に格納する。
【0061】ステップS14は、ステップS8〜S13
までの処理がn回実行されたか否かを判定し、判定結果
がNOであれば、処理はステップS8へ戻る。他方、ス
テップS14の判定結果がYESであると、ステップS
15でRAM14の第2の領域に格納されている積算値
をnで割ることにより、光源の発光パワーの切り換えに
よるフォーカスエラー信号FESの振られ量(変動量)
を平均化する。更に、ステップS16は、RAM14の
第1の領域に格納された値を第2の領域に格納された値
から減算し、第2のフォーカスオフセット値として第2
の領域に格納する。光源の発光パワーを切り替える際に
生じる波長の変化により焦点ずれが発生するので、上記
第2のフォーカスオフセット値はこの焦点ずれを補正す
るために求める。
【0062】尚、上記説明では光源の発光パワーが書き
込み/消去用から読み出し用に変更された際のフォーカ
スエラー信号FESの振られ量を測定しているが、これ
とは逆に、光源の発光パワーが読み出し用から書き込み
/消去用に変更された際のフォーカスエラー信号FES
の振られ量を測定するようにしても良い。
【0063】又、光ディスク装置の動作環境の変動に応
じて生じる焦点のずれ量を予め測定しておいても良い。
この場合、測定値に基づいて、動作環境に応じた焦点の
ずれ量を補正する。つまり、図2において、例えば各種
温度下での焦点のずれを予め測定し、温度対ずれ量の関
係を示すテーブルをRAM14に格納しておくこともで
きる。この場合、制御部8は、任意のタイミングで温度
センサ1aからの温度検出信号をADC5を介して監視
し、温度検出信号の示す温度に対応するずれ量をRAM
14に格納されたテーブルから読み出し、ずれ量を補正
するための第3のフォーカスオフセット値を求めてDA
C6に供給する。この任意のタイミングは、光ディスク
装置の電源投入時、光ディスクの挿入時や所定時間毎で
あっても良い。上記任意のタイミングを所定時間に設定
する場合、所定時間はタイマを用いて例えば10分程度
に設定することも、例えば光ディスクの1回転につき温
度検出信号を1回取り込むような時間間隔に設定するこ
ともできる。
【0064】又、温度に応じた焦点のずれ量を補正する
ための第3のフォーカスオフセット値は、予め求めてお
き、RAM14には温度対ずれ量を補正するための第3
のフォーカスオフセット値との関係を示すテーブルを格
納しておくこともできる。この場合、制御部8は、任意
のタイミングで温度センサ1aからの温度検出信号をA
DC5を介して監視し、温度検出信号の示す温度に対応
する第3のフォーカスオフセット値をRAM14から読
み出してDAC6に供給する。
【0065】更に、RAM14に格納しておくテーブル
は、複数の光ディスク装置について測定したずれ量に基
づいて求められた、ずれ量の平均値又は第3のフォーカ
スオフセット値の平均値を各温度に対して記録していて
も良い。この場合、光ディスク装置間での特性のバラツ
キを良好に吸収することができる。
【0066】次に、上記の如き測定結果に基づいて行わ
れる焦点のずれに対する補正処理について説明する。図
4は、焦点ずれに対する補正処理を説明するフローチャ
ートである。この補正処理は、本発明になる焦点制御方
法の第1実施例に対応する。同図中、例えば光ディスク
装置の電源投入により補正処理が開始されると、ステッ
プS20で各種初期化処理が実行される。これらの初期
化処理には、スイッチ12を閉じてフォーカスサーボを
オンとする処理、RAM14からトラッキングエラー信
号TESが最大となる時の第1のフォーカスオフセット
値を読み出す処理や、RAM14に格納されたテーブル
を使用して温度センサ1aからの温度検出信号の示す温
度に対応する第3のフォーカスオフセット値を得る処理
等が含まれる。
【0067】ステップS21は、RAM14から読み出
された光ディスク装置のばらつきを吸収するための第1
のフォーカスオフセット値と、温度変化に対する補正を
行うための第3のフォーカスオフセット値とを加算し、
加算されたフォーカスオフセット値をRAM14に格納
すると共にDAC6に供給する。尚、第3のフォーカス
オフセット値は、その後も任意のタイミングで温度セン
サ1aからの温度検出信号を監視することで、各監視タ
イミングでの温度に対応して更新されるが、更新をしな
い構成とすることも可能である。
【0068】ステップS22は、RAM14から動作モ
ード毎の第2のフォーカスオフセット値を読み出す。ス
テップS23は、読み出された第2のフォーカスオフセ
ット値の2の補数を求め、その値を負の値に変換すると
共に、この負の値を上記加算されたフォーカスオフセッ
ト値に加算して第4のフォーカスオフセット値を得る。
更に、ステップS23は、この第4のフォーカスオフセ
ット値をRAM14に格納すると共に、DAC6に供給
する。
【0069】ステップS24は、ステップS23を行っ
た後にライトゲート信号WGの立ち上がり/立ち下がり
エッジによる割り込みを有効とする。ステップS25
は、上位装置にレディー信号を返すことにより、ステッ
プS26では、光ディスク装置がコマンド待ち状態とな
る。
【0070】図5及び図6は、書き込み/消去によるラ
イトゲート信号WGの割り込み処理を説明するフローチ
ャートである。上位装置は、書き込み/消去コマンドを
受けると、制御部8に対して目的ブロックでライトゲー
ト信号WGを立ち上げる。制御部8は、図4のステップ
S24以降にライトゲート信号WGの立ち上がりエッジ
を検出すると、図5に示すステップS241でRAM1
4から上記第1のフォーカスオフセット値と第3のフォ
ーカスオフセット値とが加算されたフォーカスオフセッ
ト値を読み出してDAC6に供給し、ステップS242
で処理が図4の例えばステップS24に戻る。
【0071】制御部8は、図4のステップS24以降に
ライトゲート信号WGの立ち下がりエッジを検出する
と、図6に示すステップS245でRAM14から上記
第4のフォーカスオフセット値を読み出してDAC6に
供給し、ステップS246で処理が図4の例えばステッ
プS24に戻る。
【0072】上記の説明から明らかな如く、RAM14
には第1〜第3のフォーカスオフセット値を個々に記憶
しても、読み出し時と書き込み/消去時とのフォーカス
オフセット値を記憶しておいても良い。図7は、本実施
例で得られるフォーカスエラー信号FESとライトゲー
ト信号WG及びフォーカスオフセット値との関係を示す
図である。同図中、(a)はフォーカスエラー信号FE
Sを示し、(b)はライトゲート信号WGを示し、
(c)はフォーカスオフセット値を示す。ライトゲート
信号WGのローレベル期間、即ち、光学ヘッド1の光源
が読み出し用に発光される間は、書き込み/消去による
振られ分だけフォーカスオフセットが生じている。しか
し、読み出し時には、書き込み/消去時と比較して焦点
ずれに対するマージンが比較的あるため、書き込み/消
去による振られ分に対応するフォーカスオフセットは許
容範囲内にある。他方、ライトゲート信号WGのハイレ
ベル期間、即ち、光学ヘッド1の光源が書き込み/消去
用に発光される間は、最適合焦点を追従するようにフォ
ーカスサーボが行われる。
【0073】次に、本発明になる光ディスク装置の第2
実施例を図8及び図9と共に説明する。本実施例では、
上記第1実施例と同様に、光ディスク装置が図2に示す
構成を有するものとする。図8及び図9は、焦点ずれに
対する補正処理を説明するフローチャートである。この
補正処理は、本発明になる焦点制御方法の第2実施例に
対応する。尚、フォーカスオフセット値の学習は、上記
第1実施例の場合と同様の測定処理によって行える。
【0074】図8において、例えば光ディスク装置の電
源投入により補正処理が開始されると、ステップS30
で各種初期化処理が実行される。これらの初期化処理に
は、スイッチ12を閉じてフォーカスサーボをオンとす
る処理、RAM14からトラッキングエラー信号TES
が最大となる時の第1のフォーカスオフセット値を読み
出す処理や、RAM14に格納されたテーブルを使用し
て温度センサ1aからの温度検出信号の示す温度に対応
する第3のフォーカスオフセット値を得る処理等が含ま
れる。
【0075】ステップS31は、RAM14から読み出
された第1のフォーカスオフセット値と得られた第3の
フォーカスオフセット値とを加算し、加算されたフォー
カスオフセット値をRAM14に格納すると共にDAC
6に供給する。尚、第3のフォーカスオフセット値は、
その後も任意のタイミングで温度センサ1aからの温度
検出信号を監視することで、各監視タイミングでの温度
に対応して更新される。
【0076】ステップS32は、RAM14の第2の領
域から第2のフォーカスオフセット値を読み出す。ステ
ップS33は、読み出された第2のフォーカスオフセッ
ト値の2の補数を求め、その値を負の値に変換すると共
に、この負の値を上記加算されたフォーカスオフセット
値に加算して第4のフォーカスオフセット値を得る。更
に、ステップS33は、この第4のフォーカスオフセッ
ト値をRAM14に格納するが、DAC6には供給しな
い。
【0077】ステップS34は、ライトゲート信号WG
の立ち上がり/立ち下がりエッジによる割り込みを有効
とする。ステップS35は、上位装置にレディー信号を
返すことにより、ステップS36では、光ディスク装置
がコマンド待ち状態となる。図9は、図8のステップS
36におけるコマンド待ち状態で制御部8が上位装置か
らの書き込み/消去コマンドを受けた場合の処理を説明
するフローチャートである。図9中、コマンド待ち状態
で書き込み/消去コマンドを受けると、ステップS41
で目的とする位置の数ブロック前の位置までシークを行
い、ステップS42でRAM14から第4のフォーカス
オフセット値を読み出してDAC6に供給する。目的と
する数ブロック前の位置までのシークは、例えば目的ト
ラックと現在のトラックとの差からシークトラック本数
を求め、横断された横断トラック本数を計数すると共に
単位時間当りの横断トラック本数からビームスポットの
移動速度を求め、トラック横断中の実位置に対して速度
制御をかけることで行われる。又、目的トラックへ到達
後はトラッキングサーボループを閉じてシーク動作を終
了する。ステップS43は、ライトゲート信号WGの立
ち上がり/立ち下がりエッジによる割り込みを有効とす
る。このライトゲート信号WGによる割り込み処理は、
上記第1実施例の場合と同様である。ステップS44
は、目的ブロックの認識を行う。ステップS45は書き
込み/消去動作を開始し、割り込みにより書き込み/消
去が行われた後、ステップS46で書き込み/消去動作
を終了する。ステップS47は、第1のフォーカスオフ
セット値と第3のフォーカスオフセット値とを加算して
得たフォーカスオフセット値をRAM14から読み出し
て、DAC6に供給し、処理が終了する。
【0078】本実施例によれば、最適合焦点以外の位置
にフォーカスサーボが行われる時間、即ち、フォーカス
引込時間を短縮することができ、光学ヘッド1の光源が
読み出し用に発光される間も最適合焦点にフォーカスサ
ーボが行われる。次に、本発明になる光ディスク装置の
第3実施例について、図10及び図11と共に説明す
る。図10は、第3実施例を示すブロック図であり、図
11は、本実施例で得られるフォーカスエラー信号FE
Sとライトゲート信号WG及びフォーカスオフセット値
との関係を示す図である。図10中、図2と同一部分に
は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0079】図10に示すように、本実施例では、光デ
ィスク装置はDAC22と、スイッチ23と、加算器2
4とを更に有する。DAC6の出力は、制御部8により
制御されるスイッチ23を介して加算器24に供給され
る。又、DAC22の出力は、加算器24に供給され
る。この加算器24の出力は、加算器10に供給され
る。上記第1及び第2実施例の割り込み処理の一部は、
スイッチ23を制御することで実現される。
【0080】DAC6は、スイッチ23が閉じている時
にフォーカスサーボループに接続される。制御部8は、
ライトゲート信号WGのハイレベル期間中スイッチ23
を開けられ、ローレベル期間中スイッチ23を閉じるよ
うに制御を行う。又、制御部8は、RAM14から読み
出された第2のフォーカスオフセット値の2の補数を求
め、その値を負の値に変換すると共に、この負の値をD
AC6に供給する。更に、制御部8は、RAM14から
読み出された第1のフォーカスオフセット値と得られた
第3のフォーカスオフセット値とを加算し、加算された
フォーカスオフセット値をDAC22に供給する。
【0081】図11は、本実施例で得られるフォーカス
エラー信号FESとライトゲート信号WG及びフォーカ
スオフセット値との関係を示す図である。同図中、
(a)はフォーカスエラー信号FESを示し、(b)は
ライトゲート信号WGを示し、(c)はフォーカスオフ
セット値を示す。ライトゲート信号WGのローレベル期
間、即ち、光学ヘッド1の光源が読み出し用に発光され
る間は、書き込み/消去による振られ分だけフォーカス
オフセットが生じている。しかし、読み出し時には、書
き込み/消去時と比較して焦点ずれに対するマージンが
比較的あるため、書き込み/消去による振られ分に対応
するフォーカスオフセットは許容範囲内にある。他方、
ライトゲート信号WGのハイレベル期間、即ち、光学ヘ
ッド1の光源が書き込み/消去用に発光される間は、最
適合焦点を追従するようにフォーカスサーボが行われ
る。尚、同図(c)では、書き込み/消去コマンドが発
行される前に書き込み/消去の準備を指示するために上
位装置から制御部8に供給される書き込み/消去準備コ
マンドの発行タイミングと、書き込み/消去終了を指示
する書き込み/消去終了コマンドの発行タイミングとが
示されている。
【0082】尚、上記各実施例では光源の発光パワーの
レベルが読み出し用と書き込み/消去用の2段階で切り
替えられる場合について説明したが、発光パワーのレベ
ル数はこれに限定されるものではない。例えば、光源の
発光パワーのレベルは、読み出し及び書き込み/消去以
外の状態でもアシストレベルを出力する3段階のもので
あっても、書き込み/消去時のレベルを2種類用いるも
のであっても良い。本発明は、これらの場合についても
同様に適用可能である。
【0083】又、上記各実施例では、説明の便宜上、フ
ォーカスオフセット値がメモリから読み出されるものと
したが、メモリにはフォーカスオフセット値を求めるた
めのフォーカスオフセット情報が記憶されていれば良
い。フォーカスオフセット情報は、例えばフォーカスオ
フセット値を求めるための計算式である。
【0084】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本
発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは
言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、光源のモードホップ、
光学系の取り付け誤差及び温度変化による焦点のずれを
確実に補正し、書き込み/消去/読み出しマージンを向
上することができる。
【0086】又、書き込み/消去の開始直後や書き込み
/消去の終了直後での焦点ずれ、電源投入時の焦点ずれ
や光ディスク装置内の温度による焦点ずれ等をフォーカ
スオフセット値を用いて良好に補正することができる。
更に、学習機能を用いて各種フォーカスオフセット値を
予め測定して格納しておけば、個々の光ディスク装置の
特性や動作環境に応じて焦点位置を最適な合焦点位置に
制御することができる。
【0087】従って、本発明によれば、常に光ディスク
装置の動作モード及び動作環境に合わせて焦点位置を最
適な合焦点位置に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる光ディスク装置の第1実施例の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明になる光ディスク装置の第1実施例の要
部を示すブロック図である。
【図3】制御部の測定処理を説明するフローチャートで
ある。
【図4】焦点ずれに対する補正処理を説明するフローチ
ャートである。
【図5】書き込み/消去によるライトゲート信号の割り
込み処理を説明するフローチャートである。
【図6】書き込み/消去によるライトゲート信号の割り
込み処理を説明するフローチャートである。
【図7】第1実施例で得られるフォーカスエラー信号と
ライトゲート信号及びフォーカスオフセット値との関係
を示す図である。
【図8】焦点ずれに対する補正処理を説明するフローチ
ャートである。
【図9】図8のステップS36におけるコマンド待ち状
態で制御部が上位装置からの書き込み/消去コマンドを
受けた場合の処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明になる光ディスク装置の第3実施例の
要部を示すブロック図である。
【図11】第3実施例で得られるフォーカスエラー信号
とライトゲート信号及びフォーカスオフセット値との関
係を示す図である。
【図12】従来の光ディスク装置の一例を示すブロック
図である。
【図13】LDの発光パワーの切り換えによるフォーカ
スサーボの乱れを示す図である。
【符号の説明】
1 光学ヘッド 1 エラー信号生成回路 3 利得調整回路 4,5 ADC 6,7,22 DAC 8 制御部 9 位相補償回路 10,11,24 加算器 12,23 スイッチ 13 ROM 14 RAM 15 ドライバ 16 フォーカスアクチュエータ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに照射する光の焦点を制御す
    るフォーカスサーボ系を含み、複数の動作モードを有す
    る光ディスク装置において、 該光ディスク装置の動作モードに応じたフォーカスオフ
    セット情報が予め格納された記憶手段から該フォーカス
    オフセット情報を取得する第1のステップと、 動作モードの切り替え時に、取得したフォーカスオフセ
    ット情報を該フォーカスサーボ系に与えて該光ディスク
    に対する焦点を制御する第2のステップとを含む、焦点
    制御方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のステップは、前記光ディスク
    装置の書き込みモード又は消去モードの開始時及び書き
    込みモード又は消去モードの終了時に前記フォーカスオ
    フセット情報を前記フォーカスサーボ系に与える、請求
    項1記載の焦点制御方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のステップは、トラッキングエ
    ラー信号を測定し、前記トラッキングエラー信号の振幅
    が最大となる時のフォーカスオフセット情報を前記フォ
    ーカスサーボ系に与える、請求項1又は2記載の焦点制
    御方法。
  4. 【請求項4】 前記光ディスク装置内の温度を検出する
    検出ステップを更に含み、 前記第2のステップは、検出された温度に対応するフォ
    ーカスオフセット情報を前記フォーカスサーボ系に与え
    る、請求項1〜3のうちいずれか1項記載の焦点制御方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第2のステップは、任意のタイミン
    グで検出された温度に対応するフォーカスオフセット情
    報を更新する、請求項4記載の焦点制御方法。
  6. 【請求項6】 前記フォーカスオフセット情報を任意の
    タイミングで求めて前記記憶手段に格納する格納ステッ
    プを更に含む、請求項1〜5のうちいずれか1項記載の
    焦点制御方法。
  7. 【請求項7】 前記格納ステップは、前記トラッキング
    サーボ系に供給するトラッキングエラー信号の振幅が最
    大となる時のフォーカスオフセット情報を求めて前記記
    憶手段に格納する、請求項6記載の焦点制御方法。
  8. 【請求項8】 前記格納ステップは、前記光ディスク装
    置の書き込みモード又は消去モードの開始時及び書き込
    みモード又は消去モードの終了時の前記フォーカスオフ
    セット値を測定して前記記憶手段に格納する、請求項6
    又は7記載の焦点制御方法。
  9. 【請求項9】 前記格納ステップは、前記光ディスク装
    置の各種動作環境下での焦点のずれを測定し、動作環境
    対ずれ量又はずれ量を補正するためのフォーカスオフセ
    ット情報の関係を前記記憶手段に格納する、請求項6〜
    8のうちいずれか1項記載の焦点制御方法。
  10. 【請求項10】 前記格納ステップは、1又は複数の光
    ディスク装置について測定したずれ量に基づいて求めら
    れた、動作環境に応じたずれ量の平均値又はフォーカス
    オフセット値の平均値を前記記憶手段に格納する、請求
    項9記載の焦点制御方法。
  11. 【請求項11】 光ディスクに照射する光の焦点を制御
    するフォーカスサーボ系と、 複数の動作モードに応じたフォーカスオフセット情報を
    格納する記憶手段と、 動作モードの切り替え時に、該記憶手段から読み出した
    フォーカスオフセット情報に基づいたフォーカスオフセ
    ット値を該フォーカスサーボ系に供給して該光ディスク
    に対する焦点ずれを補正する制御手段とを備えた、光デ
    ィスク装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記光ディスク装置
    の書き込みモード又は消去モードの開始時及び書き込み
    モード又は消去モードの終了時に前記フォーカスオフセ
    ット値を前記フォーカスサーボ系に供給し、書き込みモ
    ード及び消去モードではフォーカスオフセット値を基準
    値に設定する、請求項11記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 前記光ディスクからの反射光に基づい
    てトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラ
    ー信号検出手段を更に備え、 前記制御手段は、前記トラッキングエラー信号の振幅が
    最大となる時のフォーカスオフセット値を任意のタイミ
    ングで前記フォーカスサーボ系に供給する、請求項11
    又は12記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 前記光ディスク装置内の温度を検出す
    る検出手段を更に備え、 前記制御手段は、検出された温度に対応するフォーカス
    オフセット値を前記フォーカスサーボ系に供給する、請
    求項11〜13のうちいずれか1項記載の光ディスク装
    置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、任意のタイミングで
    検出された温度に対応するフォーカスオフセット値を更
    新する、請求項14記載の光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 前記フォーカスオフセット値を任意の
    タイミングで求めて前記記憶手段に格納する格納手段を
    更に備えた、請求項11〜15のうちいずれか1項記載
    の光ディスク装置。
  17. 【請求項17】 前記格納手段は、前記トラッキングサ
    ーボ系に供給するトラッキングエラー信号の振幅が最大
    となる時のフォーカスオフセット情報を前記記憶手段に
    格納する、請求項16記載の光ディスク装置。
  18. 【請求項18】 前記格納手段は、前記光ディスク装置
    の書き込みモード又は消去モードの開始時及び書き込み
    モード又は消去モードの終了時の前記フォーカスオフセ
    ット情報を前記記憶手段に格納する、請求項16又は1
    7記載の光ディスク装置。
  19. 【請求項19】 前記格納手段は、前記光ディスク装置
    の各種動作環境下での焦点のずれを測定し、動作環境対
    ずれ量又はずれ量を補正するためのフォーカスオフセッ
    ト情報を前記記憶手段に格納する、請求項16〜18の
    うちいずれか1項記載の光ディスク装置。
  20. 【請求項20】 前記格納手段は、1又は複数の光ディ
    スク装置について測定したずれ量に基づいて求められ
    た、動作環境に対応したずれ量の平均値又はフォーカス
    オフセット値の平均値を前記記憶手段に格納する、請求
    項19記載の光ディスク装置。
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