JP2007080418A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク装置に於いて、記録或いは再生動作に影響を与える事がないようにシーク動作に伴う自動調整を行うことで、常に最適なサーボゲインを設定できるようにする。
【解決手段】光ディスク装置の記録再生時に、シーク動作によるディスク半径位置もしくはディスク記録層の変化によりサーボゲインの自動調整処理が必要となった場合は、シーク動作の直後に発生する回転待ちの時間を利用してサーボゲインの自動調整処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は光ディスクを記録媒体とした記録再生装置において、半径位置あるいは複数の記録層を持つ光ディスクの場合でも記録層に依らず常に最適なサーボゲインで光ディスクにフォーカス及びトラッキング制御を行える光ディスク装置のサーボゲインの自動調整方法に関する。
光ディスクを記録媒体とした記録再生装置において、光ディスク上のデータを記録再生する為には光スポットをディスク上の所望のトラックに照射するフォーカス及びトラッキング制御を行う。このフォーカス及びトラッキング制御において、適正なサーボゲインは装置による個体差、温度差や経年変化により異なる。このサーボゲインが適切な値でないと、フォーカス及びトラッキング制御系が発振して制御が不安定になるという問題がある。この為、常に適正なサーボゲインを得る為にサーボゲイン自動調整処理は光ディスク装置に必須である。図7に従来の光ディスク装置におけるサーボゲイン自動調整方法を示す。
まず装置の電源が入った時あるいはディスクが交換され、データの記録または再生を始める際、光ディスク1がスピンドルモータ2によって回転し、次に光ディスク1に対して光ピックアップ3からレーザ光が照射される。その後、光ディスクからの反射光に基づき、フォーカスエラー生成回路4により、光ディスクに対する焦点ずれを示すフォーカスエラー信号が生成される。その後フォーカスエラー信号に対しフォーカスサーボ回路5が位相補償処理、サーボゲインの乗算処理を行う。フォーカスサーボ回路5の出力に基づきフォーカスアクチュエータドライブ回路6が光ピックアップ3内の図示しないフォーカスアクチュエータを駆動し、光スポットの焦点を光ディスク上の記録面に合わせるフォーカス制御がなされる。フォーカス制御がなされた後、光ディスクからの反射光に基づき光スポットのトラック方向のずれを示すトラッキングエラー信号がトラッキングエラー信号生成回路7により生成される。その後、トラッキングエラー信号に対しトラッキングサーボ回路8が位相補償処理、サーボゲインの乗算処理を行う。トラッキングサーボ回路8の出力に基づきトラッキングアクチュエータドライブ回路9が光ピックアップ3内の図示しないトラッキングアクチュエータを駆動し、光スポットの焦点を光ディスク上のトラックの中心に合わせるトラッキング制御がなされる。
フォーカス及びトラッキング制御がなされた後、システムコントローラ10はゲイン自動調整回路11にゲイン自動調整処理の命令を送る。サーボゲイン自動調整処理の方法としては、特開2003-297027に示されている様な方法がある。フォーカスサーボゲイン自動調整を例に取り、詳細な処理内容を図7及び図8を用いて説明する。図7におけるゲイン自動調整回路11の詳細なブロック図が図8におけるブロック20,21及び25〜28となる。また図7におけるフォーカスサーボ回路5の詳細なブロック図が図8におけるブロック22〜24となる。まずシステムコントローラ10からゲイン自動調整命令が入力されると、ゲイン自動調整回路11内の外乱信号発生器20からフォーカスサーボ回路5内のフォーカス位相補償回路23とフォーカスゲイン乗算回路24の間に配された加算回路22に外乱信号が加算される。この外乱信号の種類としてはサーボループのゼロクロス周波数の正弦波信号などが挙げられる。外乱信号が加算される前後の信号を外乱信号の周波数を中心周波数とするBPF25に入力し、BPF25の出力を振幅絶対値算出回路26に入力する。振幅値絶対値算出回路26の出力は加算回路22の前後の信号に含まれる外乱信号の周波数成分の振幅値となる。更に振幅絶対値算出回路26の出力を更に平均値算出回路27に入力する。ある程度の時間をかけて外乱信号を加算回路22に入力し続け、その外乱が加算されている間の振幅値の平均値を取る事で、ノイズ等の影響を低減し、正確な外乱信号の周波数成分の振幅値が算出できる。この様にそれぞれ算出した平均値が除算回路28に入力され、加算回路22の前後それぞれの信号に含まれる外乱信号の周波数成分の除算が行われる。この除算結果が外乱信号の周波数におけるサーボループゲインの値となる。この除算結果がゲイン設定回路21に入力され、適正なサーボゲインがフォーカスゲイン乗算回路24に設定される。最適なサーボゲインに設定された後、データの記録再生が行われる。また、サーボゲイン自動調整処理は装置の立ち上げ時やディスク交換時に限らず、装置内の温度変化等により必要となる時がある。装置の立ち上げ時やディスクの交換時とは別に、温度変化等に依ってサーボゲイン自動調整処理が必要となった時の処理を詳述する。例えば再生時は光ディスクからの反射光がRFアンプ12、信号処理回路13によりディジタルデータに変換された後、データは一度ショックプルーフメモリ14に格納される。ショックプルーフメモリ14内のデータがある程度溜まったら、システムコントローラ10は光ディスク1からのデータの再生を一度中断させる。またこの中断中はフォーカス及びトラッキング制御をオフし、レーザも消灯することで消費電力の低減を計っている。光ディスク1からのデータの再生を中断している時は、ショックプルーフメモリ14内のデータがデコーダ16に送られて、オーディオデータなどに変換され、データの再生が行われる。上述の温度変化等により、再度サーボゲイン自動調整処理が必要となった時は、このメモリ内のデータが所定量以上になって、光ディスクからのデータの再生を中断した後もフォーカス及びトラッキング制御を続けた状態でゲイン自動調整回路11はサーボループ内に外乱信号を入力し、フォーカスあるいはトラッキングサーボゲインを求め、最適なサーボループゲインをフォーカスサーボ回路5あるいはトラッキングサーボ回路8に再び設定する。このサーボゲイン自動調整が終わった後にフォーカス及びトラッキング制御をオフし、レーザを消灯する。
またデータの記録時はまず、CCDやマイクから入力された映像信号や音声信号がエンコーダ15により光ディスク1のフォーマットに従ったディジタルデータに変換され、その記録データは一度ショックプルーフメモリ14に格納される。メモリ14内に格納されたデータがある程度溜まるとシステムコントローラ10は光ディスク1に対してフォーカス及びトラッキング制御を行い、ショックプルーフメモリ14内に溜まったデータを光ディスク上の所望のトラックに記録する。メモリ内のデータを記録してある程度メモリ内の記録データが減った場合は光ディスクへのデータの記録は中断し、フォーカス及びトラッキング制御をオフし、レーザを消灯する事で消費電力の低減を計っている。上述の温度変化などにより、再度サーボゲイン自動調整処理が必要となった時は、このショックプルーフメモリ14にデータの記録処理を行っている時、即ち光ディスクへのデータの記録を行っていない時にフォーカス及びトラッキング制御を行い、ゲイン自動調整回路11はサーボループ内に外乱信号を入力し、フォーカスあるいはトラッキングサーボゲインを求め、最適なサーボループゲインをフォーカスサーボ回路5あるいはトラッキングサーボ回路8に再び設定する。サーボゲイン自動調整が終わったらフォーカス及びトラッキング制御をオフし、レーザを消灯する。
特開2003-297027号公報
前述したサーボゲイン自動調整処理の方法には次に挙げる様な問題点がある。装置の立ち上げ時やディスクの交換時とは別に、サーボゲイン自動調整処理が再び必要となる原因としては、温度変化の他に記録あるいは再生を行うディスク上の半径位置が変わった時や記録層を2層以上持つ多層ディスクの場合、記録層が変わった時が挙げられる。半径位置や記録層に依ってディスクの反射率が変化したり、ディスクの製造上のばらつきによる特性の変化がある場合などは、最適なサーボゲインは半径位置や記録層に依って異なる。例えば再生を行う半径位置が大きく異なる様な場合だと、まず所望のトラックアドレスに移動する為のいわゆるシーク動作が行われる。この時、従来技術だと半径位置が変わる事によりサーボゲイン自動調整処理が再び必要となった時でも、まずシーク先で光ディスクからのデータの再生動作を行い、ある程度ショックプルーフメモリ14内に再生データを溜める必要がある。しかし、このシークを行った後に行う光ディスクからの再生動作時のサーボループゲインは最適ではない事になる。最適でないサーボゲインでデータの再生動作を行うと、再生データの品位が落ちる、もしくはフォーカス及びトラッキングサーボが不安定になり、最悪の場合フォーカス及びトラッキング制御が外れてしまうという問題点がある。また半径位置が異なってサーボゲイン自動調整処理が再び必要となった場合でも、ある程度メモリ14内に再生データを溜めた後にサーボゲイン自動調整処理を行うので、メモリ14内にデータが溜まった後でもすぐにフォーカス及びトラッキング制御を外す事が出来ず、レーザの点灯、もしくはフォーカス及びトラッキング制御を行っている時間が生じている為に無駄な消費電力が生じる。
上述した課題を解決するために、本発明は少なくとも一つ以上の記録層を持つ光学的情報記録媒体上に光源から発せられた光ビームを集光し、情報の記録及び/又は再生を行う対物レンズと、前記対物レンズを制御する集光制御手段と、前記集光制御手段のサーボゲインを適正な値に調整するサーボゲイン調整手段と、前記対物レンズを前記光学的情報記録媒体上の異なる位置に移動させる位置移動手段とを備える光学的情報記録再生装置において、前記位置移動手段によって前記対物レンズが所望の位置に移動した後、記録及び/又は再生を行う前に前記サーボゲイン調整手段によりサーボゲイン調整処理を行うので半径位置や記録層に依らず無駄な消費電力が発生することなく、常に最適なサーボゲインを設定できる。
また前記位置移動手段は前記光学的情報記録媒体の半径方向、または前記光学的情報記録媒体上の別の記録層に移動する事を特徴とする。
また前記サーボゲイン調整手段は、サーボゲイン調整が必要であると判断された場合にのみ前記位置移動手段によって前記対物レンズが所望の位置に移動した後、記録及び/又は再生を行う前に前記サーボゲイン調整処理を行うことで半径位置に依らず常に最適なサーボゲインが設定できる。
また前記サーボゲイン調整手段は前記位置移動手段による対物レンズの移動後の周方向位置から、記録又は再生を行う目的周方向位置までの前記光学的情報記録媒体の回転時間と前記サーボゲイン調整処理に要する時間を比較し、前記回転時間のほうが長い場合は前記サーボゲイン調整処理を行う。
また前記サーボゲイン調整処理手段は前記回転時間の間にサーボゲイン調整処理が行える様にサーボゲイン調整処理に要する時間を設定するので、常に回転待ちの時間にサーボゲイン自動調整処理を行える。
また前記位置移動手段は前記サーボゲイン調整処理に必要な前記回転時間が発生する様に移動を行うので常に精度良くサーボゲイン自動調整が行え、最適なサーボゲインを設定できる。
また前記サーボゲイン調整処理手段は前記光学的情報記録媒体を半径方向にいくつかのゾーンに区切り、前記位置移動手段により、電源投入後もしくは前記光学的情報記録媒体の交換後に初めて記録及び/又は再生を行うゾーンであった場合には前記対物レンズが所望の位置に移動した後、記録及び/又は再生を行う前に前記サーボゲイン調整手段によるサーボゲイン自動調整処理を行うので半径位置に依らず常に最適なサーボゲインを設定できる。
以上の様に、本発明では半径位置もしくは記録層の変化によりサーボゲイン自動調整処理が必要となった場合はシーク動作直後に発生する回転待ちの時間を利用してサーボゲイン自動調整処理を行うので、記録或いは再生動作に影響を与える事なく常に最適なサーボゲインを設定できる。また記録或いは再生データをメモリに一度格納してデータの記録或いは再生を行う光ディスク装置においてメモリに再生データがある程度溜まった時、或いは記録データがメモリからある程度減った時にディスクへのフォーカス及びトラッキング制御を中断する様な時も予めシーク動作直後に発生する回転待ちの時間を利用してサーボゲイン自動調整を行っているので、直ちにフォーカス及びトラッキング制御を中断でき、またレーザを消灯出来るので無駄な消費電力が発生しない。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
(第一の実施例)
図1に本発明による第一の実施例を示す。図6に示す従来技術と同じ機能を持つブロックは同じ番号を付してある。従来技術と同様に装置の電源投入時あるいは光ディスクの交換時、まず光ディスク1に対してフォーカス及びトラッキング制御がなされた後、システムコントローラ10からサーボゲイン自動調整命令がゲイン自動調整回路11に出力され、フォーカスあるいはトラッキングサーボゲインが最適な値となる様にサーボゲイン自動調整処理が行われる。最適なサーボゲインが設定された後、データの記録再生を始める。
その後、半径位置が大きく変わる様なシーク動作を伴う記録または再生動作時におけるサーボゲイン自動調整処理の流れについて図1及び図2を用いて述べる。シーク動作にあたり、システムコントローラ10はシーク先の目的アドレスを設定する(図2におけるS101)。その後、現在のアドレスを再生し(S102)、目的のアドレスと現在のアドレスを比較する(S103)。目的のアドレスと現在のアドレスを比較した結果、二つのアドレスの光ディスク上における距離が所定値S1以下かを判断する(S104)。所定値S1は例えばトラック本数にして1本以下にする場合が挙げられる。目的アドレスと現在のアドレスとの距離の差が所定値S1以上であった場合は、更に距離の差が所定値S2以上かどうか比較する(S105)。
所定値S2としてはトラック本数にして100本とする場合等が挙げられる。二つのアドレスとの距離の差が所定値S2(例えばトラック本数にして100本以上)だった場合は、ピックアップ3を移動する為にスレッドモータ18を駆動する(S106)。また所定値S2以下だった場合はピックアップ内の図示しない対物レンズをディスクの半径方向に駆動するトラックジャンプ処理を行う(S107)。この様にスレッドモータの駆動、あるいはトラックジャンプ処理を続け、目的のアドレスと現在のアドレスが所定値S1(先述の例で言うとトラック本数1本以下)以下になるまでシーク動作を続ける。シーク動作終了後、フォーカス及びトラッキング制御をかけたままのトレース状態を保ち、ディスクが回転する事で目的アドレスに辿り着く、いわゆる回転待ちの状態で目的アドレスに辿り着くまで待つ。この回転待ちの最中にシステムコントローラ10は目的のアドレスにおいてサーボゲイン自動調整が必要かどうかを判断する(S108)。この判断方法としてはディスクを半径方向にいくつかのゾーンに区切り、電源投入後あるいはディスク交換後に初めて記録或いは再生動作を行うゾーンであった場合にはサーボゲイン自動調整を再度必要とする。この判断方法により、再びサーボゲイン自動調整が必要でなかった場合はそのまま回転待ちを続け、目的アドレスに辿り着いたら記録再生動作を開始する(S111)。これに対し、再びサーボゲイン自動調整が必要であると判断された場合は、次に回転待ち時間とサーボゲイン自動調整処理に要する時間を比較し、回転待ちの間にサーボゲイン自動調整が終了できるかどうかを判断する(S109)。これはシーク動作の結果によっては、回転待ちの時間がほぼ一周分発生したり、殆ど回転待ちの時間がなかったりとばらつきを持つ為である。この比較によりサーボゲイン自動調整が出来ないと判断された場合はサーボゲイン自動調整を行わず、目的アドレスに辿り着くまで回転待ちをして、記録或いは再生動作に移る(S111)。これに対し、回転待ちの最中にサーボゲイン自動調整が可能であると判断された場合には、システムコントローラ10はサーボゲイン自動調整回路11にサーボゲイン自動調整命令が送られ、サーボゲイン自動調整が行われる(S110)。またこのサーボゲイン自動調整処理で設定されたサーボゲインはシーク先のゾーンにおいて最適なサーボゲインとしてシステムコントローラ10に記憶される。この様にシーク動作により、半径位置を変えて記録或いは再生動作を行う際にサーボゲイン自動調整が必要となった時はシーク動作の直後に発生する回転待ちの時間を使ってサーボゲイン自動調整を行うので、半径位置に依らず常に最適なサーボゲインを設定できる。また回転待ちの時間を使うので、先述の記録或いは再生データをメモリに一度格納してデータの記録或いは再生を行う時にメモリに再生データがある程度溜まった時、或いは記録データがメモリからある程度減ってからディスクへのフォーカス及びトラッキング制御を中断する様な時もフォーカス及びトラッキング制御を直ちに中断し、またレーザを消灯出来るので無駄な消費電力が発生しない。
(第二の実施例)
本発明による第二の実施例の詳細を説明する。本実施例の処理方法を図3を用いて述べる。第一の実施例では回転待ち時間内にサーボゲイン自動調整が出来ないと判断した時はサーボゲイン自動調整処理を行わない、即ち最適なサーボゲインを設定しないままデータの記録或いは再生を行ってしまう。この問題点を解消する為の本実施例における処理方法を図3を用いて述べる。第一の実施例と同様にシーク処理(S201〜S207)を行い、半径位置の変化により再度サーボゲイン自動調整が必要となった際(S208)に、サーボゲイン自動調整処理に関わるパラメータの設定を行う(S209)。設定するパラメータとしては、サーボゲイン自動調整処理の際にサーボループに印加する外乱信号の印加時間が挙げられる。これは先述した様にサーボゲイン自動調整処理において外乱信号をある程度加算し続け、加算する前後における信号の外乱信号の周波数成分を数周期分に渡り平均化しループゲインを算出すると、精度良くサーボゲインが検出できる。この様にサーボゲイン自動調整にかかる処理時間は外乱信号の印加する周期数に依るところが大きい。ここで、図3のS209においてシーク後に発生した回転待ちの時間にサーボゲイン自動調整処理が充分に終わる外乱信号の印加時間を設定する。回転待ちの時間に応じて、サーボゲイン自動調整の外乱信号の印加時間を設定する事で、外乱信号の印加時間が短くなった場合はサーボゲイン自動調整の精度自体は多少悪くなるが、どの様な回転待ちの時間でもサーボゲイン自動調整処理を終えられる。また外乱信号の印加時間を短くする代わりに外乱信号の振幅を大きくする事で、フォーカス及びトラッキング制御の安定性は減るが、外乱信号の印加時間を短くしてもサーボゲイン自動調整の精度自体は損なう事なく常に最適なサーボゲインを設定できる。
(第三の実施例)
本発明による第三の実施例の詳細を説明する。本実施例の処理方法を図4を用いて述べる。まずシーク動作後の目的アドレスにおいて、サーボゲイン自動調整が再度必要であるか判断し(S301)必要であった場合は、サーボゲイン自動調整フラグを立てる(S302)。次にシーク後のアドレスにおいてサーボゲイン自動調整が再度必要であった場合は、S303において目的アドレスを本来の目的アドレスに辿り着くまでの回転待ちの時間の間にサーボゲイン自動調整が終了できる様なアドレスに設定する。具体的には、サーボゲイン自動調整処理にかかる時間が100msecであるとする。これに対し、シーク後の本来の目的アドレスにおけるディスクの回転周期が50msecであった時は上記回転待ちの時間が二周以上発生するアドレスに目的アドレスを設定する。そして、シーク動作を行い(S304〜S309)設定した目的アドレスに辿り着いたら、サーボゲイン自動調整フラグが立っているか判断し(S310)、フラグが立っている場合は本来の目的アドレスに辿り着くまでの回転待ちの時間の間にサーボゲイン自動調整を行う(S311)。この様に目的アドレスを設定する事で回転待ちの時間中に常に精度良くサーボゲイン自動調整が行える。
本実施例の様に半径位置が変わる事によりサーボゲイン自動調整処理が再度必要となった時はシーク直後に発生する回転待ちの時間でサーボゲイン自動調整処理を行ってからデータの記録或いは再生を行うので、常に最適なサーボゲインでフォーカス及びトラッキング制御を行える。また、メモリ内のデータを使って間欠的に光ディスクに記録再生を行う様な場合にも、光ディスクへの記録或いは再生を中断している最中にサーボゲイン自動調整を行う必要がないので、無駄な消費電力が発生する事もない。
また回転待ちの時間にサーボゲイン自動調整が必ず行える様なアドレスにシーク動作を行い、その後の回転待ちの間にサーボゲイン自動調整を行うので、外乱信号の印加時間を減らしてサーボゲイン自動調整処理を行う様な事もないので、半径位置に依らず常に精度良くサーボゲインを設定できる。
(第四の実施例)
図5に本発明による第二の実施例を示す。先述の実施例と同様の機能を持つブロックには同じ番号を付してある。先述の実施例と同様に装置の電源が入り、光ディスク1に対してフォーカス及びトラッキング制御がなされた後、システムコントローラ10からサーボゲイン自動調整命令がゲイン自動調整回路11に出力され、フォーカスあるいはトラッキングサーボゲインが最適な値となる様にサーボゲイン自動調整処理が行われる。最適なサーボゲインが設定された後、データの記録或いは再生を始める。また光ディスク1が記録層を二層以上持つ多層ディスクであった場合には、電源投入直後またはディスクの交換時に記録或いは再生をすぐに始めなければならない様な時以外は、最初にフォーカス及びトラッキング制御及びサーボゲイン自動調整処理を行った記録層以外の記録層にもフォーカス及びトラッキング制御を行い、サーボゲイン自動調整を行う。具体的には最初にフォーカス及びトラッキング制御を行った記録層でサーボゲイン自動調整処理を行った結果をその記録層の最適なサーボゲインとしてシステムコントローラ10は記憶する。次に別の記録層へ移動する為に、システムコントローラ10はフォーカスジャンプ回路19にフォーカスジャンプ命令を送る。フォーカスジャンプ命令が入力されるとフォーカスジャンプ回路19はピックアップ内の図示しないフォーカスアクチュエータにジャンプパルスを与える事により、最初にフォーカス及びトラッキング制御を行っていた記録層とは別の記録層に対してフォーカス及びトラッキング制御を行う。その後、移動した先での記録層においてもサーボゲイン自動調整処理を行い、その記録層に最適なサーボゲインとしてシステムコントローラ10は記憶する。この様に光ディスク1のすべての記録層に対して、サーボゲイン自動調整を行い、各記録層に最適なサーボゲインをシステムコントローラ10は記憶する。
その後、半径位置が大きく変わり、且つ記録層も移る様なシーク動作を伴う記録或いは再生動作時におけるサーボゲイン自動調整処理の流れについて図5及び図6を用いて述べる。シーク動作にあたり、現在記録或いは再生動作を行っていた記録層にフォーカス及びトラッキング制御を行ったまま、移動先の記録層における目的アドレスのほぼ真下または真上に目的アドレスを設定する(S401)。その後、現在のアドレスを再生し(S402)、目的のアドレスと現在のアドレスを比較する(S403)。目的のアドレスと現在のアドレスを比較した結果、二つのアドレスの光ディスク上における距離が所定値S1以下かを判断する(S404)。所定値S1は例えばトラック本数にして1本以下にする場合が挙げられる。目的アドレスと現在のアドレスとの距離の差が所定値S1以上であった場合は、更に距離の差が所定値S2以上かどうか比較する(S405)。所定値S2としてはトラック本数にして100本とする場合等が挙げられる。二つのアドレスとの距離の差が所定値S2(例えばトラック本数にして100本以上)だった場合は、ピックアップ3を移動する為にスレッドモータ18を駆動する(S406)。また所定値S2以下だった場合はピックアップ内の図示しない対物レンズをディスクの半径方向に駆動するトラックジャンプ処理を行う(S407)。この様にスレッドモータの駆動、あるいはトラックジャンプ処理を続け、目的のアドレスと現在のアドレスが所定値S1(先述の例で言うとトラック本数1本以下)以下になるまでシーク動作を続ける。移動先の記録層における目的アドレスのほぼ真下または真上のアドレスまでシーク動作が終了したら、システムコントローラ10はフォーカスジャンプ回路19にフォーカスジャンプ命令を送る。フォーカスジャンプ動作が終わったら(S408)、移動先の記録層における目的アドレスまでシーク処理を行う(S409)。ここにおけるシーク処理はトラック本数にして数本分のトラックジャンプで済む。シーク処理後、システムコントローラ10はシーク先のアドレスにおいてサーボゲイン自動調整が必要かどうかを判断する(S411)。サーボゲイン自動調整処理が必要かどうかの判断方法としては、記録層毎にディスクを半径方向にいくつかのゾーンに区切り、電源投入後あるいはディスク交換後に初めて記録或いは再生動作を行うゾーンであった場合にはサーボゲイン自動調整を必要とする。目的アドレスにおいてサーボゲイン自動調整が必要でないと判断された場合は、目的アドレスに辿り着くまで回転待ちをして、目的アドレスに辿り着いたら記録或いは再生動作を行う(S412)。逆にサーボゲイン自動調整が必要と判断された場合はシステムコントローラ10は回転待ちの間にサーボゲイン自動調整処理が可能かどうかを判断する(S412)。この比較によりサーボゲイン自動調整が出来ないと判断された場合はサーボゲイン自動調整を行わず、記録或いは再生動作に移る(S413)。これに対し、回転待ちの間にサーボゲイン自動調整が可能であると判断された場合には、システムコントローラ10はサーボゲイン自動調整回路11にサーボゲイン自動調整命令を送る。サーボゲイン自動調整命令が入力されると、サーボゲイン自動調整処理を開始して最適なサーボループゲインをフォーカスサーボ回路5あるいはトラッキングサーボ回路8に設定する(S412)。サーボゲイン自動調整処理を行い、最適なサーボゲインが設定された後に記録或いは再生動作を再開する(S413)。
以上の様に記録層が二層以上ある光ディスクを用いて記録或いは再生動作を行っている際にサーボゲイン自動調整処理が再度必要となる様な場所にシーク動作を行った時もフォーカスジャンプ直後に発生する回転待ちの時間を用いて、サーボゲイン自動調整処理を行うので半径位置に依らず常に最適なサーボゲインを設定できる。また回転待ちの時間を使うので、先述の一度記録或いは再生データをメモリに格納してデータの記録或いは再生を行う時にメモリに再生データがある程度溜まった時、或いは記録データがメモリからある程度減ってからディスクのフォーカス及びトラッキング制御を中断する様な時も直ちにフォーカス及びトラッキング制御を中断でき、またレーザを消灯出来るので無駄な消費電力が発生しない。
また回転待ちの時間にサーボゲイン自動調整処理が出来ないと判断されるとサーボゲイン自動調整処理を行わないようにしたが、先述の実施例の様に回転待ちの時間にサーボゲイン自動調整処理が完了出来る様にサーボゲイン自動調整処理を簡素化して行っても良い。また常にサーボゲイン自動調整処理が完了出来る様な回転待ちの時間が発生する様な位置にフォーカスジャンプ及びシーク処理を行う様にしても良い。
本発明による、光ディスク装置のブロック図 本発明による、光ディスク装置の動作を示すフローチャート 本発明による、第二の実施例の動作を示すフローチャート 本発明による、第三実施例の動作を示すフローチャート 本発明による、第四実施例の光ディスク装置のブロック図 本発明による、第四実施例の動作を示すフローチャート 従来技術による、光ディスク装置のブロック図 従来技術によるサーボゲイン自動調整処理を示すブロック図
符号の説明
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 ピックアップ
4 フォーカスエラー生成回路
5 フォーカスサーボ回路
6 フォーカスアクチュエータドライバ
7 トラッキングエラー生成回路
8 トラッキングサーボ回路
9 トラッキングアクチュエータドライバ
10 システムコントローラ
11 ゲイン自動調整回路
12 RFアンプ
13 信号処理回路
14 ショックプルーフメモリ
15 デコーダ
16 エンコーダ
17 アドレスデコーダ
18 スレッドモータ
19 フォーカスジャンプ回路

Claims (7)

  1. 少なくとも一つ以上の記録層を持つ光学的情報記録媒体上に光源から発せられた光ビームを集光し、情報の記録及び/又は再生を行う対物レンズと、前記対物レンズを制御する集光制御手段と、前記集光制御手段のサーボゲインを適正な値に調整するサーボゲイン調整手段と、前記対物レンズを前記光学的情報記録媒体上の異なる位置に移動させる位置移動手段とを備える光学的情報記録再生装置において、前記位置移動手段によって前記対物レンズが所望の位置に移動した後、記録及び/又は再生を行う前に前記サーボゲイン調整手段によりサーボゲイン調整処理を行う事を特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 前記位置移動手段は前記光学的情報記録媒体の半径方向、または二層以上の記録層を持つ前記光学的情報記録媒体上の記録層間を移動する事を特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 前記サーボゲイン調整手段は、サーボゲイン調整が必要であると判断された場合にのみ前記位置移動手段によって前記対物レンズが所望の位置に移動した後、記録及び/又は再生を行う前に前記サーボゲイン調整処理を行う事を特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  4. 前記サーボゲイン調整手段は前記位置移動手段による対物レンズの移動後の周方向位置から、記録及び/又は再生を行う目的周方向位置までの前記光学的情報記録媒体の回転時間と前記サーボゲイン調整処理に要する時間を比較し、前記回転時間のほうが長い場合は前記サーボゲイン調整処理を行う事を特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  5. 前記サーボゲイン調整処理手段は前記位置移動手段による対物レンズの移動後の周方向位置から、記録及び/又は再生を行う目的周方向位置までの前記光学的情報記録媒体の回転時間の間にサーボゲイン調整処理が行える様にサーボゲイン調整処理に要する時間を設定する事を特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  6. 前記位置移動手段は前記サーボゲイン調整処理に必要な前記回転時間が発生する様に移動を行う事を特徴とする請求項4に記載の光学的情報記録再生装置。
  7. 前記サーボゲイン調整処理手段は前記光学的情報記録媒体を半径方向にいくつかのゾーンに区切り、前記位置移動手段により、電源投入後もしくは前記光学的情報記録媒体の交換後に初めて記録及び/又は再生を行うゾーンであった場合には前記対物レンズが所望の位置に移動した後、記録及び/又は再生を行う前に前記サーボゲイン調整手段によるサーボゲイン調整処理を行う事を特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010176730A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Sharp Corp 光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、光ディスク再生プログラム、および記録媒体

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