JP2006031911A - 光ディスク、光ディスク装置および光ディスク装置の設定方法 - Google Patents

光ディスク、光ディスク装置および光ディスク装置の設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より短時間で良好な光ディスクの記録再生状態を実現させる光ディスク、光ディスク装置および光ディスク装置の設定方法を提供することを課題とする。
【解決手段】光ディスクに、あらかじめ当該光ディスクの記録再生状態を決定するパラメータを含む固有情報を記録する。光ディスク装置では、記録された固有情報をもとに、光ディスクを記録再生するための制御回路の特性を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク、光ディスク装置および光ディスク装置の設定方法に関するものであり、特に、光ディスクの有する固有の特性に適合した記録再生を行うことを可能とさせる光ディスク、光ディスク装置および光ディスク装置の設定方法に関するものである。
光ディスクの記録再生状態を良好な状態に収束させるための手法の一つは、光ディスク装置に、いわゆる学習機能を搭載することである。一般的には、学習機能は、光ディスクの記録再生状態の指標となる所定の信号を監視しながら、光ディスク装置を構成する回路の特性を逐次変更する。さらに、監視している信号の状態が、所定の許容レベル範囲内であるかどうかを判定することにより、光ディスク装置を構成する回路の特性を固定する。
例えば、特許文献1には、上述した学習機能の一般的な実現手法を基にして、フォーカスサーボの特性を最適化し、かつその状態を継続させるための手法が記載されている。また、特許文献2には、フォーカスサーボの特性の最適化に加え、トラッキングサーボに関連する学習の手法が記載されている。
特開平11−7638号公報 特開平6−301996号公報
図6は、光ディスク装置における学習機能を伴うフォーカスサーボの基本的な構成図である。図6は、本発明が解決しようとする課題を明らかにし、一般的な学習機能の概要を説明する目的で掲げたものである。
図6において、100は、光ディスク、101は、光ヘッドである。光ヘッド101は、データの記録再生のためのレーザビームを発する光源(レーザ)、前記レーザビームを制御する所定の光学システム、対物レンズを支持駆動するアクチュエータ、さらに光ディスク100からの反射光から再生RF信号、フォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号を合成するためのホトディテクタなどから構成されるものである。さらに102は、前述したフォーカス誤差信号であり、所定の検出方式に従って出力されるものである。
なお、光ヘッド101の構成要素の詳細についての説明は省略する。
さて、フォーカス誤差信号102は、差動増幅器103のマイナス入力に入力されており、プラス入力に入力されている基準電圧121と差動増幅される。その利得は利得設定値111として外部、即ち、CPU110から設定される。この設定手順が学習機能そのものである。この詳細については後述する。
一方、差動増幅器103の出力は、ループスイッチ120を介して位相補償回路104に入力され、位相遅れ補償、進み補償を適宜施され、フォーカス制御信号105として出力される。フォーカス制御信号105は、電力増幅器106で電力増幅され、その出力信号107は、前述した光ヘッド101内に構成された対物レンズの支持駆動のためのアクチュエータに送られる。以上により、フォーカスサーボが構成されている。
なお、ループスイッチ120は、フォーカスサーボをON、OFFするためのものである。その開閉(ON、OFF)にかかる制御は、CPU110によって、開閉指令信号122をアクティブとすることによりなされるが、上記の説明はONの状態であるとして行った。
さて、フォーカスサーボの状態の良し悪しは、光ディスク100が有する面ぶれ量に対してどの程度の追従能力があるかということで判断される。そしてその判定は、一般的に、フォーカス制御信号105の基本周波数成分(光ディスク100の1秒間の回転数)の振幅レベルの大小を用いて行われる。振幅レベルは、光ヘッド101に構成された対物レンズの合焦点位置と光ディスク100の記録再生面との距離の大きさを相対的に表すものである。このため、フォーカス制御信号105の振幅レベルが小さいほど追従能力が高く、フォーカスサーボの状態が良好であるということになる。
つまり、フォーカスサーボの追従能力をより高くするためには、フォーカスサーボのループ利得を可能な限り高くすればよく、例えば、差動増幅器103への利得設定値111を増幅器103の利得が高くなる方向に設定しなおせばよい。
従って、以上の説明を総合すると、図6に示す構成のフォーカスサーボにかかる学習機能は、フォーカス制御信号105の振幅レベルを監視しながらフォーカスサーボのループ利得を変化させ、即ち、差動増幅器103の利得設定値111を適宜変化させ、フォーカス制御信号105の振幅レベルが所定の許容範囲内に収束した時の増幅器103の利得設定値111を固定する、ということになる。その具体的な構成は、フォーカス制御信号105をフィルタ108により適当にフィルタ処理し、AD変換器109によりそのレベルを数値化し、その後CPU110によりAD変換器109の出力データ値(即ち、フォーカス制御信号105のレベルに相当)を逐次判定しながら、その出力データ、即ち、増幅器103への利得設定値111を変化させるか、または固定するというものである。
さらに以上の説明をフローチャート形式で補足すると図7に示すものとなる。図7を参照すれば、まず、処理130にて、図6の差動増幅器103の利得Aとして、初期値A0を設定する。
次に処理131にて、フォーカスサーボをON状態とする。さらに処理132で、フォーカス制御信号105のレベルを判定する。レベルが許容範囲外であれば、処理133に進んで、差動増幅器103の利得を微小量ΔAだけ変化させて設定し、再び処理132にてフォーカス制御信号のレベルを判定を行う。従って、処理132のフォーカス制御信号105のレベルの判定から処理133の差動増幅器103の利得を微小量ΔAだけ変化させて設定するという処理は、処理132でフォーカス制御信号105の振幅レベルを判定した結果が、所定の許容範囲内に収束されるまで実施されることになる。
一方、処理132でフォーカス制御信号105の振幅レベルを判定した結果が所定の許容範囲内であれば、処理134にて差動増幅器103の利得を固定して学習終了(図7の135)となる。
なお、図7の処理132における判定条件では、フォーカス制御信号105の振幅レベルをしきい値として用いている。このしきい値は、光ディスク100へのデータの記録再生の信頼性が確保できる値であって、光ヘッド101に構成された対物レンズの合焦点位置と光ディスク100の記録再生面との距離の許容値を逆算することにより求めることができる。
以上、学習機能を伴うフォーカスサーボを一例として、一般的な学習機能の概要を説明した。しかしながら、最近の光ディスク及び光ディスク装置では、高密度化及びデータの高転送速度化に伴ない、光ディスク装置を構成する種々の回路に要求される性能仕様は非常に厳しいものとなっている。従って、記録データを再生動作によって再現する際のデータの信頼性確保をいかに実現するかが、メディアを含めた総合的な光ディスクシステムの開発のポイントとなっている。
従って、良好な光ディスクの記録再生状態を実現するための学習機能の導入は、上述したフォーカスサーボや類似の学習機能で実現可能なトラッキングサーボの範囲だけでなく、再生処理回路の特性最適化、記録パワー特性の最適化、さらに再生信号のデューティーを一定にするための記録補償特性の最適化等、その範囲は多岐にわたる傾向にある。
以上のような学習機能の拡充は、上述した信頼性の確保には効果があるものの、その代償として、学習機能の実行がすべての範囲で終了するまで多くの時間を必要とする。特に、学習機能の実行を光ディスクの起動時に集中させたとすれば、起動開始から実際の記録再生動作可能な状態となるまでに多くの待ち時間が発生することとなり、この待ち時間の発生は明らかに好ましくないものである。
そこで、本発明では、より短時間で良好な光ディスクの記録再生状態を実現させる光ディスク、光ディスク装置および光ディスク装置の設定方法を提供することを課題とする。
前記従来の課題を解決のために、本発明の光ディスクは、その光ディスク固有の特性に関連する情報をあらかじめ当該光ディスクの固有情報格納領域に記録しておくというものである。また、固有情報は、記録再生面の反射率、面ぶれ加速度、偏心加速度のうちの少なくとも1つを含む。また、それらの情報は、光ディスクのデータ転送速度毎に定義されているものを含む。
ここで、固有情報格納領域とは、ピット状に情報が記録されている再生のみ可能な領域(例えば、コントロールトラック領域)であってもよいし、光ディスク上でデータを記録および/または再生が可能な領域であってもよい。
また、本発明の光ディスク装置は、パラメータ取得手段と、制御回路設定手段とを備えている。パラメータ取得手段は、前記本発明の光ディスクの固有情報格納領域の再生処理を行い、パラメータを取得する。制御回路設定手段は、パラメータ取得手段が取得したパラメータに基づいて、記録または再生のための制御回路の設定を行う。制御回路設定手段は、例えば、取得したパラメータを適当に変換することによって制御回路の特性を決定する設定値とする。
また、本発明の光ディスク装置は、前記本発明の光ディスクからその光ディスク固有の特性に関連する情報を読出し、前記読み出された情報を適当に変換することによって当該光ディスク装置を構成する制御回路の特性を決定するための設定値とし、この設定値を最適記録再生状態を得るための学習開始時の初期値とする。
また、本発明の光ディスク装置は、当該光ディスクが当該光ディスク装置から排出されない限り、学習機能の実行結果を、当該光ディスク装置を構成する制御回路の特性を決定するための設定値として保持する。
また、本発明の光ディスク装置は、当該光ディスクが当該光ディスク装置から排出されない限り、学習機能の実行結果を、次の学習機能実行のための初期値として採用し、前記光ディスク装置を構成する制御回路に設定する。
また、本発明の光ディスク装置の設定方法は、パラメータ取得ステップと、制御回路設定ステップとを備えている。パラメータ取得ステップは、前記本発明の光ディスクの固有情報格納領域の再生処理を行い、パラメータを取得する。制御回路設定ステップは、パラメータ取得手段が取得したパラメータに基づいて、記録または再生のための制御回路の設定を行う。
本発明の光ディスク、光ディスク装置およびその設定方法によれば、当該光ディスクが有する固有の特性を利用して記録または再生を行うことが可能となる。すなわち、例えば起動時などにおいて、短時間で光ディスクの記録再生状態を良好な状態へ収束させることが可能となる。
また、記録再生状態をさらに良好な状態にするための学習機能の実行に際して、学習開始時の初期値として、当該光ディスクが有する固有の特性を利用することが可能となる。すなわち、例えば起動時などに行われる学習処理の所要時間を短縮することが可能とな。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光ディスク装置50の構成図であって、特にフォーカスサーボもしくはトラッキングサーボの構成図である。また、光ディスク1は、本発明における光ディスクである。本発明における光ディスク1は、光ディスク1の固有情報として光ディスク1の記録再生状態の特性に関連するパラメータ群が、あらかじめ、所定の領域、例えば、種々のディスク規格で定義されているコントロールトラック領域に記録されているという特徴を有するものである。なお、所定の領域は、これに限らず、ピット状に情報が記録されている再生のみ可能な領域でもよいし、光ディスク上で記録または再生が可能な領域でもよい。
本実施の形態では、フォーカスサーボもしくはトラッキングサーボを一例として説明する。従って、前述した光ディスクの記録再生状態を決定するパラメータ群を当該光ディスクの記録再生面の反射率と面ぶれ加速度もしくは偏心加速度として説明する。
なお、一般的な光ディスク装置においては、フォーカスサーボとトラッキングサーボの基本構成に大きな差異はないため、本実施の形態においては、フォーカスサーボとトラッキングサーボに関して、同一の図面(図1)を用いて説明することとした。
さて、図1の説明を続けると、2は光ヘッドであって、データの記録再生のためのレーザビームを発する光源(レーザ)、前記レーザビームを制御する所定の光学システム、対物レンズを支持駆動するアクチュエータ、さらに光ディスク1からの反射光からフォーカス誤差信号3(もしくはトラッキング誤差信号3)、再生RF信号4を合成するための合成手段(例えば、ホトディテクタなど)から構成されるものである。
前述したように、光ヘッド2から出力されるフォーカス誤差信号3(もしくはトラッキング誤差信号3)は、増幅器5に入力される。さらに増幅器5の出力信号は、AGC6へ入力される。AGC6は、種々の要因で変動するフォーカス誤差信号3(もしくはトラッキング誤差信号3)のレベルを均一に保持しておく目的で設けられている。ここで、種々の要因には、記録再生の対象となる光ディスク毎の反射率のばらつき、データの記録再生のためのレーザビームのパワー変動等が考えられる。
また、増幅器5は、AGC6の入力レベルがその入力範囲のほぼ中央の値となるように調整する目的で設けられている。
なお、増幅器5の利得は外部に設けられたCPU19により、所定の演算結果として、第一の利得設定値20として設定される。この第一の利得設定値20の設定に至る過程については後述する。
また、AGC6の出力信号7は、差動増幅器9のマイナス入力に入力されており、プラス入力に入力されている基準電圧8と差動増幅される。差動増幅器9の出力信号は、CPU19が状態決定する開閉指令11により開閉可能なループスイッチ10を介して位相補償回路12に入力され、位相遅れ補償、進み補償を適宜施されて、フォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)として出力される。出力されたフォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)は、電力増幅器14で電力増幅され出力信号15として出力される。出力信号15は、前述した光ヘッド2内に構成された対物レンズの支持駆動のためのアクチュエータに送られる。以上のように、ループスイッチ10がON状態であれば、フォーカスサーボ(もしくはトラッキングサーボ)が構成されることとなる。
なお、差動増幅器9の利得は、外部に設けられたCPU19より、所定の演算結果として、第二の利得設定値21として設定される。この第二の利得設定値21の設定に至る過程については後述する。
さて、増幅器5(AGC6への入力レベルをその入力範囲のほぼ中央の値となるように調整する目的で設けられている)の第一の利得設定値20と、差動増幅器9の第二の利得設定値21の設定に至る過程について説明する。
はじめに、増幅器5の第一の利得設定値20の設定に至る過程を説明する。
まず、CPU19は、光ディスク1の反射率が所定の標準値であると仮定して、その標準値に適合した第一の利得設定値20を増幅器5に設定する。次に、光ディスク1(本発明の光ディスク)にあらかじめ記録されている固有情報を再生するために再生RF信号4を再生処理装置18に送る。具体的には、光ヘッド2は、固有情報が格納されたコントロールトラック領域から固有情報を読み出し、再生RF信号4を出力する。再生処理装置18は、再生RF信号4に所定の処理を施して、光ディスク1の固有の反射率を示す情報を選択してCPU19に送出する。CPU19は、光ディスク1の固有の反射率を示す情報を取得し、その情報をもとに、図1に示すAGC6の入力信号レベル、即ち増幅器5の出力信号レベルがAGC6の入力範囲の中央値となるような増幅器5の利得値を算出し、第一の利得設定値20として増幅器5に設定する。なお、この利得値の算出は、ROMなどの記憶装置(図示せず)に記憶された反射率と利得値との関係を示すテーブルを、CPU19が参照することにより行われても良い。
従って、上述したように、記録再生の対象となる光ディスク毎の反射率をもとにしてAGC6の入力レベルを、その入力範囲の中央値とすることが可能となる。即ちそれは、記録再生の対象となる光ディスク毎の個々の反射率ばらつきを吸収することを意味する。このため、AGC6の能力を、例えばレーザパワーの変動等、光ディスク装置のみの要因によるばらつきの吸収に専念させることが可能となり、より安定な記録再生動作の実現が可能となる。
次に、差動増幅器9の第二の利得設定値21の設定に至る過程を説明する。
まず、CPU19は、光ディスク1の面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)が、本実施の形態で採用したデータ転送速度(即ち、光ディスク1の回転数に依存)に対する所定の標準値であると仮定して、その標準値に適合した第二の利得設定値21(その面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)の値に対して十分な追従能力を得るために必要なサーボのループ利得)を差動増幅器9に設定する。ここで設定される第二の利得設定値21は、あらかじめ算出されている。次に、光ディスク1(本発明の光ディスク)にあらかじめ記録されている固有情報を再生するために再生RF信号4を再生処理回路18に送る。具体的には、光ヘッド2は、固有情報が格納されたコントロールトラック領域から固有情報を読み出し、再生RF信号4を出力する。再生処理装置18は、再生RF信号4に所定の処理を施して、光ディスク1の固有の面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)を示す情報を選択してCPU19に送出する。
なお、CPU19に送出された光ディスク1の固有の面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)は、あらかじめデータ転送速度毎に定義されている。従って、再生処理装置18で選択される面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)は、本実施の形態で採用したデータ転送速度(即ち、光ディスク1の回転数に依存)に対応する面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)である。
さて、CPU19は、再生処理された、光ディスク1のデータ転送速度に応じた固有の面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)を取得し、その情報をもとに、十分な追従能力を得るために必要なサーボのループ利得である第二の利得設定値21を算出し、差動増幅器9に設定する。例えば、この利得値の算出は、ROMなどの記憶装置(図示せず)に記憶された面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)と利得値との関係を示すテーブルを、CPU19が参照することにより行われても良い。
なお、面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)をもとに、十分な追従能力を得るために必要なサーボのループ利得を算出する方法は周知であるため、その詳細については説明を省略する。また、いうまでもないことであるが、この算出方法は、あらかじめCPU19にプログラムされていても良い。
従って、上述したように、記録再生の対象となる光ディスク毎に、しかも要求されるデータ転送速度に応じて、面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)をもとにしたフォーカスサーボ(もしくはトラッキングサーボ)のループ利得の決定を行うことが可能となる。即ち、記録再生の対象となる光ディスク毎の固有の特性と、要求されるデータ転送速度とを考慮した記録再生を実現することが可能となる。また、記録再生を行うまでの時間、即ち各利得値の設定時間を極めて短くすることが可能となる。
なお、光ディスク1の固有の面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)が所望のデータ転送速度毎に定義されている理由は、以下の通りである。すなわち、データ転送速度の増大(即ち光ディスク1の回転数の増大)は、面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)の増大を意味する。このため、最適な記録再生状態をデータ転送速度に関わらず維持するためには、各々のデータ転送速度に対応して適切な利得設定を差動増幅器9に対して実行し、フォーカスサーボ(もしくはトラッキングサーボ)のループ状態を最適とする必要がある。
なお、固有情報では、面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)は、光ディスク1の固有の標準的なデータ転送速度(1倍速)、2倍速、4倍速、8倍速、16倍速、・・・のそれぞれに対して設定されている。また、例えば、1倍速での面ぶれ加速度が10m/s^2として記録されているとすれば、2倍速での面ぶれ加速度は20m/s^2となっており、2倍速時の差動増幅器9への利得の設定値は標準速時の2倍の値に設定されることになる。
なお、以上の説明では、固有情報は、反射率および面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)としたが、固有情報は、この3のうちのいずれか1つを含むものであってもよいし、全てを含むものであってもよい。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における光ディスク装置60の構成図である。図2に示す光ディスク装置60は、多くの構成要素が実施の形態1の構成(図1参照)と共通である。従って、共通の構成要素に関しては図1と同様の記号を付与している。また、個々の構成要素についての説明は、実施の形態1と重複するものについては省略するものとする。
また、図2の光ディスク1も実施の形態1と同様に本発明の光ディスクであって、その固有の情報としての面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)は、データ転送速度毎に定義されている。
さて、図2によると本実施の形態では、フォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)が、フィルタ16を介してAD変換器17により数値化されて、CPU19に入力される。CPU19は、この数値化されたフォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)の状態を監視しながら、差動増幅器9の利得を逐次設定しなおしながら、光ディスク1の記録再生状態を最適な状態に収束させていく。本実施の形態では、以上の学習機能を備えている点が実施の形態1と異なる点である。
また、本実施の形態における学習機能は、光ディスク1にあらかじめ記録された当該光ディスク1に固有の情報であって、しかも本実施の形態に要求されるデータ転送速度に応じた情報である面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)をもとに、差動増幅器9の利得設定値21をCPU19が算出し、この学習機能を実行する際の初期値とするという特徴を有する。
図3のフローチャートを用いて、上述した学習機能について説明する。
まず、処理40では、図2に示すCPU19の作用により、光ディスク1の面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)が、本実施の形態に要求されるデータ転送速度に対する所定の標準値であると仮定して、その標準値に適合した第二の利得設定値21(その面ぶれ加速度もしくは偏心加速度の値に対して十分な追従能力を得るために必要なサーボのループ利得)を仮の初期値として、差動増幅器9に設定する。ここで設定される第二の利得設定値21は、あらかじめ算出されている。
次に処理41では、図2に示すCPU19の作用によって、ループスイッチ10の開閉指令11をアクティブにしてループスイッチ10を閉じ、サーボループON状態とする。
次に、処理42では、光ヘッド2および再生処理回路18は、光ディスク1の固有情報(データ転送速度に応じた面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度))を再生処理する。
処理43では、CPU19は、再生処理された光ディスク1の固有の面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)を取得し、その情報をもとに、十分な追従能力を得るために必要なサーボのループ利得である第二の利得設定値21を算出し、差動増幅器9に設定する。ここで設定された第二の利得設定値21が学習機能実行の際の初期値となる。なお、ここでの利得値の設定は、実施の形態1で説明したものと同様である。
次に、処理44で、図2に示すCPU19は、フォーカスサーボ(もしくはトラッキングサーボ)の制御状態の良し悪しの指標であるフォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)の振幅レベルを判定し、許容範囲外であれば、処理45に進んで差動増幅器9の利得を微小量ΔAだけ変化させて設定し、再び処理44にてフォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)の振幅レベル判定を行う。
従って、処理44のフォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)の振幅レベルの判定から処理45の差動増幅器9の利得を微小量ΔAだけ変化させて設定するという処理は、処理44でフォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)の振幅レベルを判定した結果が、許容範囲内に収束されるまで実施されることとなる。
一方、処理44でフォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)の振幅レベルを判定した結果が、許容範囲内であれば、処理46にて差動増幅器9の利得を固定して学習終了(図3の47)となる。
なお、図3の処理44における判定条件では、フォーカス制御信号13(もしくはトラッキング制御信号13)の振幅レベルをしきい値として用いている。フォーカス制御信号13の場合、このしきい値は、光ディスク1へのデータの記録再生の信頼性が確保できる値であって、光ヘッド2に構成された対物レンズの合焦点位置と光ディスク1の記録再生面との距離の許容値を逆算することにより求めることができる。また、トラッキング制御信号13の場合、このしきい値は、光ディスク1へのデータの記録再生の信頼性が確保できる値であって、光ヘッド2に構成された対物レンズと光ディスク1のトラック中心とのずれ量の許容値を逆算することにより求めることができる。
従って、上述したように、本実施の形態では、学習機能の搭載により、記録再生の対象である光ディスク1の固有の特性以外の要因、即ち、面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)以外の要因に起因するフォーカス誤差信号3(もしくはトラッキング誤差信号3)の検出感度のばらつき等を吸収して、フォーカスサーボ(もしくはトラッキングサーボ)の状態をさらに良好とすることができる。なお、光ディスク1の固有の特性以外の要因とは、例えば、光ヘッド2に構成された光学特性などである。
しかも、記録再生の対象となる光ディスク1のデータ転送速度に応じた面ぶれ加速度(もしくは偏心加速度)をもとにして、学習機能の初期値を算出している。このため、その学習結果が最良状態に収束するまでの時間を短くすることが可能である。
なお、本実施の形態において、CPU19を以下のようにプログラムしておくことも可能である。すなわち、CPU19は、学習機能の実行によって決定された差動増幅器9の利得を、光ディスク1が光ディスク装置60より排出されないかぎり図示しない記憶装置などに保持しておく。
図4を用いて、具体的な処理について説明する。図4では、図3と同様の処理に同じ符号を付して説明を省略する。
処理70では、記録または再生の命令が取得される。さらに処理71では、光ディスク1が学習機能実行後に光ディスク装置60から排出されたか否かを判断する。以上の処理は、光ディスク装置60の制御を実行する制御部(図示せず)により行われる。なお、制御部は、CPU19と同一の部材であってもよい。
処理71の判断が肯定的である場合(排出された場合)、処理40に移行し、CPU19は、図3を用いて説明した学習機能を実行する。
一方、処理71の判断が否定的である場合(排出されていない場合)、処理46に移行し、CPU19は、学習機能の実行によって決定された差動増幅器9の利得を、図示しない記憶装置などから読み出し、差動増幅器9に設定し、学習動作を終了する(処理47)。
この場合、一旦記録または再生の動作が終了した後、次の起動時における安定な記録再生状態の実現に至るまでの時間をさらに短くすることができる。
さらに、本実施の形態において、CPU19を以下のようにプログラムしておくことも可能である。すなわち、CPU19は、学習機能の実行によって決定された差動増幅器9の利得を、光ディスク1が光ディスク装置60より排出されないかぎり図示しない記憶装置などに保持しておく。さらに、保持された利得を次の起動時における学習機能の初期値として学習機能を実行する。
図5を用いて、具体的な処理について説明する。図5では、図3と同様の処理に同じ符号を付して説明を省略する。
処理80では、記録または再生の命令が取得される。さらに処理81では、光ディスク1が学習機能実行後に光ディスク装置60から排出されたか否かを判断する。以上の処理は、光ディスク装置60の制御を実行する制御部(図示せず)により行われる。なお、制御部は、CPU19と同一の部材であってもよい。
処理81の判断が肯定的である場合(排出された場合)、処理40に移行し、CPU19は、図3を用いて説明した学習機能を実行する。
一方、処理81の判断が否定的である場合(排出されていない場合)、処理43に移行し、CPU19は、学習機能の実行によって決定された差動増幅器9の利得を、図示しない記憶装置などから読み出し、差動増幅器9に対して学習機能の初期値として設定する。以降の処理は、図3を用いて説明したのと同様である。
この場合、さらに安定性を増した記録再生状態の実現が可能となり、またその状態に至る時間も短縮することが可能となる。
本発明にかかる光ディスク及び光ディスク装置は、記録再生の対象となる光ディスクの固有の特性の有するばらつきを吸収して記録再生可能に好ましい状態を実現し、その記録再生可能に好ましい状態に至るまでの時間を短くすることが可能という効果を有し、光ディスクドライブ、光ディスクレコーダ等、あるいはそれらの情報記録媒体として有用である。
本発明の実施の形態1の光ディスク装置のブロック図 本発明の実施の形態2の光ディスク装置のブロック図 本発明の実施の形態2の光ディスク装置の学習フロー図 本発明の実施の形態2の変形例としての光ディスク装置の学習フロー図 本発明の実施の形態2の変形例としての光ディスク装置の学習フロー図 従来例の光ディスク装置のブロック図 従来例の光ディスク装置の学習フロー図
符号の説明
1 光ディスク
2 光ヘッド
3 フォーカス(トラッキング)誤差信号
4 再生RF信号
5 増幅器
6 AGC
8 基準電圧
9 差動増幅器
10 スイッチ
12 補償回路
13 フォーカス(トラッキング)制御信号
14 電力増幅器
16 フィルタ
17 AD変換器
18 再生処理回路
19 CPU
50 光ディスク装置

Claims (12)

  1. データを記録または再生するための光ディスクであって、
    前記光ディスクに固有の固有情報をあらかじめ格納する固有情報格納領域、
    を備え、
    前記固有情報は、前記光ディスクの記録再生状態を決定するパラメータを含む、
    ことを特徴とする光ディスク。
  2. 前記パラメータとは、記録再生面の反射率、面ぶれ加速度、偏心加速度のうちの少なくとも1つである、
    請求項1に記載の光ディスク。
  3. 前記面ぶれ加速度または前記偏心加速度は、前記光ディスクのデータ転送速度に応じて定められている、
    請求項2に記載の光ディスク。
  4. 請求項1に記載の光ディスクにデータを記録または再生するための光ディスク装置であって、
    前記光ディスクの前記固有情報格納領域の再生処理を行い、前記パラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    前記パラメータ取得手段が取得した前記パラメータに基づいて、記録または再生のための制御回路の設定を行う制御回路設定手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 前記パラメータは、面ぶれ加速度を含み、
    前記制御回路設定手段は、前記面ぶれ加速度に基づいて、フォーカスサーボ回路の設定を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 前記パラメータは、記録再生面の反射率をさらに含み、
    前記制御回路設定手段は、前記反射率に基づいて、前記制御回路に入力されるフォーカス誤差信号の利得を調整する利得調整回路の設定を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
  7. 前記パラメータは、偏心加速度を含み、
    前記制御回路設定手段は、前記偏心加速度に基づいて、トラッキングサーボ回路の設定を行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  8. 前記パラメータは、記録再生面の反射率をさらに含み、
    前記制御回路設定手段は、前記反射率に基づいて、前記制御回路に入力されるトラッキング誤差信号の利得を調整する利得調整回路の設定を行う、
    ことを特徴とする請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 前記制御回路設定手段は、前記制御回路の設定を逐次変更しながら記録再生状態を最適に収束させる学習処理を行い、
    前記学習処理の初期値は、前記パラメータ取得手段が取得した前記パラメータに基づいて設定される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  10. 前記制御回路設定手段は、前記光ディスクが排出されるまで、前記学習処理の実行結果を前記制御回路に設定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の光ディスク装置。
  11. 前記制御回路設定手段は、前記光ディスクが排出されるまで、前記学習処理の実行結果をさらなる学習処理の初期値として前記制御回路に設定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の光ディスク装置。
  12. 請求項1に記載の光ディスクにデータを記録または再生するための光ディスク装置の設定方法であって、
    前記光ディスクの前記固有情報格納領域の再生処理を行い、前記パラメータを取得するパラメータ取得ステップと、
    前記パラメータ取得ステップが取得した前記パラメータに基づいて、記録または再生のための制御回路の設定を行う制御回路設定ステップと、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置の設定方法。


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