JPH1139674A - 位置決め制御装置 - Google Patents

位置決め制御装置

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JPH1139674A
JPH1139674A JP18835197A JP18835197A JPH1139674A JP H1139674 A JPH1139674 A JP H1139674A JP 18835197 A JP18835197 A JP 18835197A JP 18835197 A JP18835197 A JP 18835197A JP H1139674 A JPH1139674 A JP H1139674A
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JP
Japan
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focus
gain
focus error
error signal
level
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JP18835197A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Dojiro
行広 堂城
Hitoshi Sasaki
仁 佐々木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストおよび消費電力を上げることなく、サ
ーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力を上げる。 【解決手段】 フォーカスエラー信号を二値情報化する
A/D変換器11の前段にゲイン切替回路22を挿入
し、対物レンズ7を合焦位置近傍まで引き込む期間はゲ
イン切替回路22のゲインを低く設定し、対物レンズ7
をディスク1に対して合焦状態に保つ期間はゲイン切替
回路22のゲインを高く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報が記録された
トラックあるいは記録されるためのトラックを有する円
盤状記録媒体に対して、信号変換手段を用いて情報を記
録あるいは再生する記録再生装置の位置決め制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明を適応する好適な記録再生装置に
は、例えばCD−ROM装置がある。このCD−ROM
装置は、データが渦巻状に書かれているディスクを回転
させ、そのデータ部にレーザ光を当て、その戻り光の強
弱によりデータの読み取りを行う装置である。
【0003】ここで使用するレーザ光の直径はデータの
幅より広く、そのままでは複数のデータを同時に読んで
しまい正常なデータ読み取りができない。そこで、レン
ズを使用してレーザ光を一点に収束させ、きっちりとひ
とつずつデータを読み取る操作を行っている。そのため
には、レンズの焦点位置をデータ上に合わせる必要があ
るが、ディスクは回転しており、面振れ/振動等の影響
により焦点位置がデータ上からずれてしまう。
【0004】したがって、常に焦点位置がデータ上に来
るようにするには、レンズの焦点位置を検出し、リアル
タイムにレンズ位置を調整する操作を行わなければなら
ない。CD−ROM装置等のように、レーザ光を使用し
てデータの読み出しを行う装置では、ディスクから戻っ
てくるレーザ光から焦点位置からのずれ量を検出し、そ
のずれ量がキャンセルされるようにレンズを駆動するフ
ォーカスサーボ処理を行っている。
【0005】CD−ROM装置における従来の位置決め
制御装置について、図10を参照して説明する。図10
は従来のCD−ROM装置の構成を示すブロック図であ
る。図10において、1はディスク、2はスピンドルモ
ータ、3は半導体レーザ、4はコリメータレンズ、5は
偏向ビームスプリッタ、6は反射ミラー、7は対物レン
ズ、8は集光レンズ、9は受光センサ、10はヘッドア
ンプ、11はA/D変換器、12は焦点合致位置検出回
路、13はサーボオン/オフスイッチ、14はサーボフ
ィルタ演算回路、15は駆動出力切替スイッチ、16は
D/A変換器、17は加振回路、18はコントローラ、
19は駆動回路、20はドライバアンプ、21はディジ
タルアンプ、25は焦点合致状態検出回路、26は対物
レンズ7を駆動するコイルである。なお、破線で囲んだ
部分はLSI化されている。
【0006】ディスク1上には情報が記録されているト
ラックが渦巻状に配置されている。トラック上は凹凸に
なっており、凹部、凸部の長さでデータの数値が幾らか
を判断している。ディスク1はスピンドルモータ2によ
り回転している。半導体レーザ3から出力された光ビー
ムが、コリメータレンズ4、偏向ビームスプリッタ5、
反射ミラー6、対物レンズ7を通ってトラック上に集光
される。
【0007】トラックからの反射光は照射とは逆方向に
進み、偏向ビームスプリッタ5により図10上の下方に
向かって反射し、集光レンズ8を通って受光センサ9へ
入射する。その受光センサ9に入射する光の強さは凹部
と凸部で異なるので、その強弱の違いによりトラック上
のデータ読み出しを行っている。この光の強弱を電圧に
変えた信号をRF信号(高周波信号)と呼ぶ。
【0008】このとき、ディスク1のトラック上に光ビ
ームの焦点が合うように、対物レンズ7をディスク面の
垂直方向に駆動させるフォーカスサーボ処理を行ってい
る。このときの対物レンズ7とトラック間の距離情報を
示すフォーカスエラー信号は、情報読み出しで使用する
受光センサ9を使用して生成される。受光センサ9から
出力されるフォーカスエラー信号は、図2に示すように
光ビームの焦点がトラック上に合っていると、基準電圧
が出力される。焦点が合っていないと、そのずれ量に比
例した電圧オフセットが基準電圧に加減算された信号が
出力される。受光センサ9のフォーカスエラー信号検出
能力には限界があり、その限界を越えると基準電圧に張
り付いてしまう。その波形はアルファベットのSの形に
似ているのでS字波形と呼ばれる。
【0009】フォーカスエラー信号は、ヘッドアンプ1
0でゲイン調整されA/D変換器11でディジタル信号
に変換されLSI内部に取り込まれる。図3(a)に示
すように、A/D変換のS/Nを上げるために、受光セ
ンサ9、ヘッドアンプ10等の伝導経路オフセット、S
字波形の振幅を考慮した上で、A/D変換器11の入力
幅を越えないレベルでフォーカスエラー信号のゲインを
最大限に上げる。
【0010】まず最初にフォーカス引き込み動作が行わ
れる。コントローラ18の指示に従い駆動出力切替スイ
ッチがB側にオンされ、加振回路17の出力がD/A変
換器16に入力される。加振回路17では対物レンズ7
を上下に駆動するための指令信号が生成される。生成さ
れた駆動指令はD/A変換器16で電圧信号に変換さ
れ、ドライバアンプ20でゲイン調整された上で駆動回
路19に送られる。駆動回路19では、駆動指令に従っ
て対物レンズ7を上下に動かす。
【0011】このとき、コントローラ18から焦点検出
をスタートさせる指令が与えられ、焦点合致位置検出回
路12はフォーカスエラー信号の監視をしている。S字
波形が検出され始めると焦点合致位置が近いことがわか
る。焦点合致位置が近づくと対物レンズ7の上下駆動を
停止し、今までとは逆方向の駆動指令を出力しブレーキ
をかける。焦点合致位置であるS字波形の中心に到達す
ると、ブレーキ出力を停止しサーボオン/オフスイッチ
13をオン、駆動出力切替スイッチ15をA側にオンし
サーボループを閉じてフォーカスサーボ処理を開始す
る。
【0012】ここで、焦点合致位置検出回路12の構成
について、図11を参照しながらもう少し具体的に説明
する。図11(b)に示すような加振回路17の出力に
したがって、加振回路17で対物レンズを上下に駆動す
ると、一瞬フォーカスが合う位置があり、S字波形が出
力される。焦点合致状態検出回路12は図11(a)ま
たは(c)に示すようなフォーカスエラー信号FEを監
視しており、フォーカスエラー信号FEの値が上昇(図
11(a))または下降(図11(b))し始めたら次
に増減が反転するポイントを見つける。その後予め規定
した値Pまでフォーカスエラー信号FEの誤差量が小さ
くなれば、コントローラ18を通じて加振回路17に指
令を出し、加振を終了させブレーキパルスBPを出力さ
せる。その後、フォーカスエラー信号FEがほぼ0(焦
点合致位置)になったときにブレーキパルスBPの出力
を停止する。
【0013】ここで、コントローラ18におけるフォー
カス引込み時の動作について詳しく説明する。まず、コ
ントローラ18が駆動出力切り替えスイッチ15に指令
を出し、駆動出力切り替えスイッチ15をB側に切り替
える(ステップS1)。つぎに、コントローラ18が加
振回路17に指令を出し、加振を開始させる(ステップ
S2)。つぎに、コントローラ18が焦点合致位置検出
回路に指令を出し、S字検出を開始させる(ステップS
3)。焦点合致位置が近づけば、焦点合致位置検出回路
12がコントローラ18に合図を出し、それを受けてコ
ントローラ18が加振回路17に指令を出す(ステップ
S4)。つぎに、加振回路17は、指令に従い加振を終
了させ、ブレーキパルスを出力する(ステップS5)。
その後、焦点合致位置検出回路12が焦点合致位置を検
出すると、コントローラ18に合図を送る(ステップS
6)。コントローラ18は、その合図を受け取ると、駆
動出力切り替えスイッチ15をA側に切り替え、サーボ
オン/オフスイッチ13をオンにする(ステップS
7)。その後、コントローラ18は、RFDET信号を
監視し、RFDET信号がLレベルになることを確認す
る(ステップS8)。一定の時間待っても、RFDET
信号がLレベルにならなければ、フォーカス引込みが失
敗したとみなし、再度引込み動作を行う(ステップS
9)。
【0014】受光センサ9からのRF信号のエンベロー
プは、図4に示すように焦点が全く合っていない時は0
Vで、フォーカスサーボ処理が始まり焦点が合うと電圧
値が上がる。この上側のエンベロープを監視していれ
ば、フォーカスサーボ処理が正常に働いているかどうか
が判る。焦点合致状態検出回路25はRF信号の上側の
エンベロープをモニターしており、図4に示すように予
め設定しておいた焦点合致判断レベルを越えていると焦
点が合致していると判断する。判断結果はREDET信
号としてしてコントローラ18に送られる。RFDET
信号は焦点が合致しているときにローレベル(以下、
“L”と記す)、合致していないときにハイレベル(以
下、“H”と記す)になる。
【0015】コントローラ18は、RFDET信号が
“H”であるとフォーカスサーボが外れていると判断し
て、再フォーカス引き込み動作を開始する指令を出す。
フォーカスサーボ処理中にはサーボフィルタ演算回路1
4でフォーカスサーボ処理を安定に行うための位相補償
フィルタ演算、低い周波数域でのサーボ能力を上げるた
めの低域補償フィルタ演算等の処理が行われる。サーボ
フィルタ演算回路14の出力はデジタルアンプ21でゲ
イン調整され、D/A変換器16、ドライバアンプ20
を通じて駆動回路19に送られる。駆動回路19は光ビ
ームの焦点合致位置が常にトラック上に来るように対物
レンズ7を駆動する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】トラック上の情報読み
出しを高速にするために、ディスク1の回転数を上げる
と、面振れの周波数も上がり、合焦状態に保つ制御を行
う際に対物レンズ7のトラック追従残差が増加する。こ
の追従残差を減らすためには、サーボゲインを上げてフ
ォーカスサーボ能力を上げなければならない。
【0017】ところで、サーボゲインを上げる方法とし
ては、図10の構成において、例えばディジタルアンプ
21のゲインを上げたり、またはドライバアンプ20の
ゲインを上げることが考えられる。ディジタルアンプ2
1のゲインを上げた場合はディジタルデータのビット落
ちが起き、ドライバアンプ20のゲインを上げた場合は
ドライバアンプ20の出力の電源電圧レベルでの飽和が
起きるために、ゲインアップ量の上限が決まってしま
い、そのままではサーボゲインをそれほど上げることは
できない。この上限を上げるためには、ディジタルアン
プ21のゲインを上げる場合にはA/D変換器11のビ
ット数拡大が必要であり、ドライバアンプ20のゲイン
を上げる場合には電源電圧を上げることが必要である。
【0018】しかし、A/D変換器11のビット数を拡
大すると、ディジタル回路で扱うデータのビット数が増
加するために、回路規模が増大してしまい、LSIのコ
ストが上がってしまう。また、電源電圧を上げると消費
電力が上がってしまう等の課題を有していた。したがっ
て、この発明の目的は、コストおよび消費電力の増加を
抑えつつ、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力
を上げることができる位置決め制御装置を提供すること
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、読み取り手段
を合焦位置近傍まで引き込む期間はフォーカスエラー信
号のレベルが大きく変動するが、読み取り手段を記録媒
体に対して合焦状態に保つ期間はフォーカスエラー信号
のレベルの変動が少ないことに着目してなさなたもので
ある。
【0020】請求項1記載の位置決め制御装置は、フォ
ーカスエラー信号を二値情報化する二値情報化手段の前
段にゲイン変更手段を挿入し、読み取り手段を合焦位置
近傍まで引き込む期間はゲイン変更手段のゲインを低く
設定し、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保
つ期間はゲイン変更手段のゲインを高く設定している。
【0021】この構成によると、読み取り手段を合焦位
置近傍まで引き込む際に、ディジタルデータのビット落
ちや電源電圧レベルでの飽和を起こすことがない。ま
た、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ際
に、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力を上げ
ることができる。したがって、二値情報化手段のビット
数を上げたり、電源電圧を上げることなく、サーボ系全
体のゲインを上げることが可能で、サーボ能力の向上を
図りつつ、コストアップ、消費電力増加を抑えることが
できる。また、フォーカスエラー信号を二値情報に変換
するときに、変換ゲインを上げることによって、1ビッ
ト当たりの位置換算値が細かくなり位置検出分解能が上
がるので、精度の良いきめ細かい位置決めサーボ処理を
行うことができる。
【0022】また、請求項2記載の位置決め制御装置
は、フォーカスエラー信号を二値情報化する二値情報化
手段の前段にゲイン変更手段を挿入し、フォーカスエラ
ー信号のレベルを監視して予め定めた規定レベルを超え
るか否かを検出するフォーカスエラー信号レベル検出手
段を設け、フォーカスエラー信号レベル検出手段の出力
に基づき、フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた
規定レベルを超える状態となったときにゲイン変更手段
のゲインを低く設定し、フォーカスエラー信号のレベル
が予め定めた規定レベルを超えない状態となったときに
ゲイン変更手段のゲインを高く設定している。
【0023】この構成によると、読み取り手段を合焦位
置近傍まで引き込む際に、ディジタルデータのビット落
ちや電源電圧レベルでの飽和を起こすことがない。ま
た、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ際
に、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力を上げ
ることができる。したがって、二値情報化手段のビット
数を上げたり、電源電圧を上げることなく、サーボ系全
体のゲインを上げることが可能で、サーボ能力の向上を
図りつつ、コストアップ、消費電力増加を抑えることが
できる。また、フォーカスエラー信号を二値情報に変換
するときに、変換ゲインを上げることによって、1ビッ
ト当たりの位置換算値が細かくなり位置検出分解能が上
がるので、精度の良いきめ細かい位置決めサーボ処理を
行うことができる。
【0024】また、請求項3記載の位置決め制御装置
は、二値情報化手段の信号入力幅を変更する信号入力幅
変更手段を設け、読み取り手段を合焦位置近傍まで引き
込む期間は信号入力幅変更手段の信号入力幅を広く設定
し、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ期
間は信号入力幅変更手段の信号入力幅を狭く設定してい
る。
【0025】この構成によると、読み取り手段を合焦位
置近傍まで引き込む際に、ディジタルデータのビット落
ちや電源電圧レベルでの飽和を起こすことがない。ま
た、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ際
に、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力を上げ
ることができる。したがって、二値情報化手段のビット
数を上げたり、電源電圧を上げることなく、サーボ系全
体のゲインを上げることが可能で、サーボ能力の向上を
図りつつ、コストアップ、消費電力増加を抑えることが
できる。また、フォーカスエラー信号を二値情報に変換
するときに、変換ゲインを上げることによって、1ビッ
ト当たりの位置換算値が細かくなり位置検出分解能が上
がるので、精度の良いきめ細かい位置決めサーボ処理を
行うことができる。
【0026】また、請求項4記載の位置決め制御装置
は、二値情報化手段の信号入力幅を変更する信号入力幅
変更手段を設け、フォーカスエラー信号のレベルを監視
して予め定めた規定レベルを超えるか否かを検出するフ
ォーカスエラー信号レベル検出手段を設け、フォーカス
エラー信号レベル検出手段の出力に基づき、フォーカス
エラー信号のレベルが予め定めた規定レベルを超える状
態となったときに信号入力幅変更手段の信号入力幅を広
く設定し、フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた
規定レベルを超えない状態となったときに信号入力幅変
更手段の信号入力幅を狭く設定している。
【0027】この構成によると、読み取り手段を合焦位
置近傍まで引き込む際に、ディジタルデータのビット落
ちや電源電圧レベルでの飽和を起こすことがない。ま
た、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ際
に、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力を上げ
ることができる。したがって、二値情報化手段のビット
数を上げたり、電源電圧を上げることなく、サーボ系全
体のゲインを上げることが可能で、サーボ能力の向上を
図りつつ、コストアップ、消費電力増加を抑えることが
できる。また、フォーカスエラー信号を二値情報に変換
するときに、変換ゲインを上げることによって、1ビッ
ト当たりの位置換算値が細かくなり位置検出分解能が上
がるので、精度の良いきめ細かい位置決めサーボ処理を
行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の位置決め
制御装置は、情報を記録したトラックを有する記録媒体
と、記録媒体のトラック上の反射光の強弱に対応した波
形の高周波信号と記録媒体に対するフォーカスエラー情
報を示すフォーカスエラー信号を出力する読み取り手段
と、読み取り手段から出力されるフォーカスエラー信号
のゲインを変更するゲイン変更手段と、ゲイン変更手段
から出力されるフォーカスエラー信号を二値情報化する
二値情報化手段と、読み取り手段が合焦可制御範囲から
外れたときに読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込
み、読み取り手段が合焦位置近傍に達したときに二値情
報化手段から出力されるフォーカスエラー信号に基づい
て読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つため
の補正指令を生成する補正指令生成手段と、補正指令に
基づき読み取り手段を移動させる移動手段とを備えてい
る。
【0029】この場合、読み取り手段を合焦位置近傍ま
で引き込む期間はゲイン変更手段のゲインを低く設定
し、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ期
間はゲイン変更手段のゲインを高く設定している。この
構成によると、読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込
む期間はフォーカスエラー信号のレベルが大きく変動す
るが、読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込む期間は
ゲイン変更手段のゲインを低く設定することで、読み取
り手段を合焦位置近傍まで引き込む際に、ディジタルデ
ータのビット落ちや電源電圧レベルでの飽和を起こすこ
とがない。また、読み取り手段を記録媒体に対して合焦
状態に保つ期間はフォーカスエラー信号のレベルの変動
が少ないので、ディジタルデータのビット落ちや電源電
圧レベルでの飽和が起きにくく、読み取り手段を記録媒
体に対して合焦状態に保つ期間はゲイン変更手段のゲイ
ンを高く設定することにより、読み取り手段を記録媒体
に対して合焦状態に保つ際に、サーボゲインを上げてフ
ォーカスサーボ能力を上げることができる。したがっ
て、二値情報化手段のビット数を上げたり、電源電圧を
上げることなく、サーボ系全体のゲインを上げることが
可能で、サーボ能力の向上を図りつつ、コストアップ、
消費電力増加を抑えることができる。また、フォーカス
エラー信号を二値情報に変換するときに、変換ゲインを
上げることによって、1ビット当たりの位置換算値が細
かくなり位置検出分解能が上がるので、精度の良いきめ
細かい位置決めサーボ処理を行うことができる。
【0030】本発明の請求項2記載の位置決め制御装置
は、情報を記録したトラックを有する記録媒体と、記録
媒体のトラック上の反射光の強弱に対応した波形の高周
波信号と記録媒体に対するフォーカスエラー情報を示す
フォーカスエラー信号を出力する読み取り手段と、読み
取り手段から出力されるフォーカスエラー信号のゲイン
を変更するゲイン変更手段と、ゲイン変更手段から出力
されるフォーカスエラー信号を二値情報化する二値情報
化手段と、フォーカスエラー信号のレベルを監視して予
め定めた規定レベルを超えるか否かを検出するフォーカ
スエラー信号レベル検出手段と、読み取り手段が合焦可
制御範囲から外れたときに読み取り手段を合焦位置近傍
まで引き込み、読み取り手段が合焦位置近傍に達したと
きに二値情報化手段から出力されるフォーカスエラー信
号に基づいて読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態
に保つための補正指令を生成する補正指令生成手段と、
補正指令に基づき読み取り手段を移動させる移動手段と
を備えている。
【0031】この場合、フォーカスエラー信号レベル検
出手段の出力に基づき、フォーカスエラー信号のレベル
が予め定めた規定レベルを超える状態となったときにゲ
イン変更手段のゲインを低く設定し、フォーカスエラー
信号のレベルが予め定めた規定レベルを超えない状態と
なったときにゲイン変更手段のゲインを高く設定してい
る。
【0032】この構成によると、読み取り手段を合焦位
置近傍まで引き込む期間はフォーカスエラー信号のレベ
ルが大きく変動するが、フォーカスエラー信号のレベル
が予め定めた規定レベルを超える状態となったときにゲ
イン変更手段のゲインを低く設定することで、読み取り
手段を合焦位置近傍まで引き込む際に、ディジタルデー
タのビット落ちや電源電圧レベルでの飽和を起こすこと
がない。また、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状
態に保つ期間はフォーカスエラー信号のレベルの変動が
少ないので、ディジタルデータのビット落ちや電源電圧
レベルでの飽和が起きにくく、フォーカスエラー信号の
レベルが予め定めた規定レベルを超えない状態となった
ときにゲイン変更手段のゲインを高く設定することによ
り、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ際
に、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力を上げ
ることができる。したがって、二値情報化手段のビット
数を上げたり、電源電圧を上げることなく、サーボ系全
体のゲインを上げることが可能で、サーボ能力の向上を
図りつつ、コストアップ、消費電力増加を抑えることが
できる。また、フォーカスエラー信号を二値情報に変換
するときに、変換ゲインを上げることによって、1ビッ
ト当たりの位置換算値が細かくなり位置検出分解能が上
がるので、精度の良いきめ細かい位置決めサーボ処理を
行うことができる。
【0033】本発明の請求項3記載の位置決め制御装置
は、情報を記録したトラックを有する記録媒体と、記録
媒体のトラック上の反射光の強弱に対応した波形の高周
波信号と記録媒体に対するフォーカスエラー情報を示す
フォーカスエラー信号を出力する読み取り手段と、読み
取り手段から出力されるフォーカスエラー信号を二値情
報化する二値情報化手段と、二値情報化手段の信号入力
幅を変更する信号入力幅変更手段と、読み取り手段が合
焦可制御範囲から外れたときに読み取り手段を合焦位置
近傍まで引き込み、読み取り手段が合焦位置近傍に達し
たときに二値情報化手段から出力されるフォーカスエラ
ー信号に基づいて読み取り手段を記録媒体に対して合焦
状態に保つための補正指令を生成する補正指令生成手段
と、補正指令に基づき読み取り手段を移動させる移動手
段とを備えている。
【0034】この場合、読み取り手段を合焦位置近傍ま
で引き込む期間は信号入力幅変更手段の信号入力幅を広
く設定し、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に
保つ期間は信号入力幅変更手段の信号入力幅を狭く設定
している。この構成によると、読み取り手段を合焦位置
近傍まで引き込む期間はフォーカスエラー信号のレベル
が大きく変動するが、読み取り手段を合焦位置近傍まで
引き込む期間は信号入力幅変更手段の信号入力幅を広く
設定することで、読み取り手段を合焦位置近傍まで引き
込む際に、ディジタルデータのビット落ちや電源電圧レ
ベルでの飽和を起こすことがない。また、読み取り手段
を記録媒体に対して合焦状態に保つ期間はフォーカスエ
ラー信号のレベルの変動が少ないので、ディジタルデー
タのビット落ちや電源電圧レベルでの飽和が起きにく
く、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ期
間は信号入力幅変更手段の信号入力幅を狭く設定するこ
とにより、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に
保つ際に、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力
を上げることができる。したがって、二値情報化手段の
ビット数を上げたり、電源電圧を上げることなく、サー
ボ系全体のゲインを上げることが可能で、サーボ能力の
向上を図りつつ、コストアップ、消費電力増加を抑える
ことができる。また、フォーカスエラー信号を二値情報
に変換するときに、変換ゲインを上げることによって、
1ビット当たりの位置換算値が細かくなり位置検出分解
能が上がるので、精度の良いきめ細かい位置決めサーボ
処理を行うことができる。
【0035】本発明の請求項4記載の位置決め制御装置
は、情報を記録したトラックを有する記録媒体と、記録
媒体のトラック上の反射光の強弱に対応した波形の高周
波信号と記録媒体に対するフォーカスエラー情報を示す
フォーカスエラー信号を出力する読み取り手段と、読み
取り手段から出力されるフォーカスエラー信号を二値情
報化する二値情報化手段と、二値情報化手段の信号入力
幅を変更する信号入力幅変更手段と、フォーカスエラー
信号のレベルを監視して予め定めた規定レベルを超える
か否かを検出するフォーカスエラー信号レベル検出手段
と、読み取り手段が合焦可制御範囲から外れたときに読
み取り手段を合焦位置近傍まで引き込み、読み取り手段
が合焦位置近傍に達したときに二値情報化手段から出力
されるフォーカスエラー信号に基づいて読み取り手段を
記録媒体に対して合焦状態に保つための補正指令を生成
する補正指令生成手段と、補正指令に基づき読み取り手
段を移動させる移動手段とを備えている。
【0036】この場合、フォーカスエラー信号レベル検
出手段の出力に基づき、フォーカスエラー信号のレベル
が予め定めた規定レベルを超える状態となったときに信
号入力幅変更手段の信号入力幅を広く設定し、フォーカ
スエラー信号のレベルが予め定めた規定レベルを超えな
い状態となったときに信号入力幅変更手段の信号入力幅
を狭く設定している。
【0037】この構成によると、読み取り手段を合焦位
置近傍まで引き込む期間はフォーカスエラー信号のレベ
ルが大きく変動するが、フォーカスエラー信号のレベル
が予め定めた規定レベルを超える状態となったときに信
号入力幅変更手段の信号入力幅を広く設定することで、
読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込む際に、ディジ
タルデータのビット落ちや電源電圧レベルでの飽和を起
こすことがない。また、読み取り手段を記録媒体に対し
て合焦状態に保つ期間はフォーカスエラー信号のレベル
の変動が少ないので、ディジタルデータのビット落ちや
電源電圧レベルでの飽和が起きにくく、フォーカスエラ
ー信号のレベルが予め定めた規定レベルを超えない状態
となったときに信号入力幅変更手段の信号入力幅を狭く
設定することにより、読み取り手段を記録媒体に対して
合焦状態に保つ際に、サーボゲインを上げてフォーカス
サーボ能力を上げることができる。したがって、二値情
報化手段のビット数を上げたり、電源電圧を上げること
なく、サーボ系全体のゲインを上げることが可能で、サ
ーボ能力の向上を図りつつ、コストアップ、消費電力増
加を抑えることができる。また、フォーカスエラー信号
を二値情報に変換するときに、変換ゲインを上げること
によって、1ビット当たりの位置換算値が細かくなり位
置検出分解能が上がるので、精度の良いきめ細かい位置
決めサーボ処理を行うことができる。
【0038】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
の位置決め制御装置の構成を示すブロック図である。図
1において、1は記録媒体としてのディスク、2はスピ
ンドルモータ、3は半導体レーザ、4はコリメータレン
ズ、5は偏向ビームスプリッタ、6は反射ミラー、7は
対物レンズ、8は集光レンズ、9は受光センサ、10は
ヘッドアンプ、11は二値情報化手段としてのA/D変
換器、12は焦点合致位置検出回路、13はサーボオン
/オフスイッチ、14はサーボフィルタ演算回路、15
は駆動出力切替スイッチ、16はD/A変換器、17は
加振回路、18はコントローラ、19は駆動回路、20
はドライバアンプ、21はディジタルアンプ、22はゲ
イン変更手段としてのゲイン切替回路、25は焦点合致
状態検出回路、26は対物レンズ7を駆動するコイルで
ある。ここで、半導体レーザ3、コリメータレンズ4、
偏向ビームスプリッタ5、反射ミラー6、対物レンズ
7、集光レンズ8および受光センサ9で読み取り手段が
構成される。また、焦点合致位置検出回路12、サーボ
オン/オフスイッチ13、サーボフィルタ演算回路1
4、駆動出力切替スイッチ15、D/A変換器16、加
振回路17、コントローラ18およびディジタルアンプ
21で補正指令生成手段が構成される。駆動回路19お
よびドライバアンプ20およびコイル26で移動手段が
構成される。なお、破線で囲んだ部分はLSI化されて
いる。
【0039】CD−ROM装置が起動すると、スピンド
ルモータ2によりディスク1が回転を始める。前述の従
来例と同様に、半導体レーザ3から出力された光ビーム
が、コリメータレンズ4、偏向ビームスプリッタ5、反
射ミラー6、対物レンズ7を通ってトラック上に集光さ
れる。トラックからの反射光は照射とは逆方向に進み、
偏向ビームスプリッタ5で直角方向に反射し集光レンズ
8を通って受光センサ9へ入射する。受光センサ9では
対物レンズ7とトラック間の距離情報を示すフォーカス
エラー信号が生成される。受光センサ9からのフォーカ
スエラー信号出力は、ヘッドアンプ10でゲイン調整さ
れゲイン切替回路22に入力される。ゲイン切替回路2
2はコントローラ18からの指令によりフォーカスエラ
ー信号ゲインの切替を行う。
【0040】まず最初にフォーカス引き込み動作が行わ
れる。コントローラ18の指示に従い駆動出力切替スイ
ッチがB側にオンされ、加振回路17の出力がD/A変
換器16に入力される。加振回路17では対物レンズ7
を上下に駆動するための指令信号が生成される。生成さ
れた駆動指令はD/A変換器16で電圧信号に変換さ
れ、ドライバアンプ20でゲイン調整された上で駆動回
路19に送られる。
【0041】駆動回路19では駆動指令に従って対物レ
ンズ7を上下に動かす。フォーカス引き込み時にはゲイ
ン切替回路22のゲインは1倍が設定されている。すな
わち、入力信号がそのままゲイン切替回路22から出力
される。ゲイン切替回路22からのフォーカスエラー信
号出力は、A/D変換器11を通してLSI内部に取り
込まれ焦点合致位置検出回路12に送られる。
【0042】焦点合致位置検出回路12はフォーカスエ
ラー信号の振幅を監視している。図2で示すS字波形の
最大値または最小値が検出されると対物レンズ7の上下
駆動を停止し、今までとは逆方向の駆動指令を出力しブ
レーキをかける。焦点合致位置であるS字波形の中心に
到達すると、ブレーキ出力を停止しサーボオン/オフス
イッチ13をオン、駆動出力切替スイッチをA側にオン
しサーボループを閉じてフォーカスサーボ処理を開始す
る。
【0043】このとき、受光センサ9から出力されるR
F信号は焦点合致状態検出回路25に取り込まれる。取
り込まれたRF信号のエンベロープは、図4に示すよう
に予め設定しておいた焦点合致判断レベルと比較され
る。焦点合致判断レベルを越えると焦点が合致している
と判断してREDET信号を“H”から“L”にする。
このRFDET信号はコントローラ18に送られる。
【0044】コントローラ18ではRFDETが“L”
にならなければフォーカス引き込みが失敗したと判断し
て、再フォーカス引き込み動作を開始する指令を出す。
フォーカス引き込みが成功すればフォーカスサーボ処理
動作が始まる。フォーカスサーボ処理中はA/D変換器
11の出力がサーボフィルタ演算回路14に入力されフ
ィルタ演算が行われる。演算結果はディジタルアンプ2
1でゲイン調整され、D/A変換器16、ドライバアン
プ20を通じて駆動回路19に送られる。
【0045】駆動回路19は光ビームの焦点合致位置が
常にトラック上に来るように対物レンズ7を駆動する。
フォーカスサーボ処理を行っている間はフォーカスエラ
ー信号は図3(b−1)に示すように基準電圧近辺で微
小に振れているだけである。このような状態ではフォー
カスエラー信号の振幅を上げることができるので、コン
トローラ18の指令によりゲイン切替回路22のゲイン
を図3(b−2)に示すように上げる。このときのゲイ
ンは、フォーカスサーボ処理を行っているときのフォー
カスエラー信号の最大振れ量が、A/D変換器11の入
力範囲を越えないレベルに設定する必要がある。
【0046】ゲイン切替と同時に、ディジタルアンプ2
1のゲインをゲイン切替回路22のゲインアップ量と同
じ比率で下げ、サーボ系全体のゲインが変わらないよう
にする。ここで、ゲイン切替と同時に、ディジタルアン
プ21のゲインをゲイン切替回路22のゲインアップ量
と同じ比率で下げ、サーボ系全体のゲインが変わらない
ようにする点について、以下に詳しく説明する。すなわ
ち、本発明の実施の形態は、A/D変換入力前のゲイン
を上げることを主要部としている。このような場合に、
例えば、A/D変換入力前のゲインの上げれば、フォー
カスエラー信号が大きく振れると、A/D入力範囲を超
えてしまう。そのようなときは、A/D変換入力前のゲ
インを下げなければならない。しかし、そのゲインを下
げると、サーボ系全体のゲインが下がってしまうので、
ディジタルアンプのゲインを上げる。逆に、フォーカス
エラー信号の振れが小さくなると、A/D入力範囲に収
まるので、A/D変換入力前のゲインを上げる。する
と、サーボ系全体のゲインが上がってしまうので、ディ
ジタルアンプのゲインを下げる。
【0047】また、サーボフィルタ演算回路14内で行
っている位相補償フィルタ演算のクリア、低域補償フィ
ルタの演算結果のゲインアップ処理を行う。位相補償フ
ィルタ演算では微分処理を行っており、入力信号に段差
があるとその段差が微分され、大きな駆動指令が発生し
対物レンズ7が振れてしまう。よって、ゲイン切替時に
は位相補償フィルタ演算のクリアをする必要がある。低
域補償フィルタ演算では積分処理を行っており、積分結
果出力のゲインが変化すると駆動指令に段差が発生す
る。したがって、ディジタルアンプ21のゲインダウン
量と同じ比率で積分結果のゲインを上げる必要がある。
【0048】RFDET信号が“H”になり、フォーカ
スサーボが外れたことをコントローラ18が検出した場
合は、ゲイン切替回路22のゲインを元の1倍に戻し再
度引き込み動作を行う。この実施の形態によれば、フォ
ーカスエラー信号を二値情報化するA/D変換器11の
前段にゲイン切替回路22を挿入し、コントローラ18
により対物レンズ7を合焦位置近傍まで引き込む期間は
ゲイン切替回路22のゲインを低く設定し、対物レンズ
7をディスク1に対して合焦状態に保つ期間はゲイン切
替回路22のゲインを高く設定しているので、以下のよ
うな効果が得られる。すなわち、対物レンズ7を合焦位
置近傍まで引き込む期間はフォーカスエラー信号のレベ
ルが大きく変動するが、対物レンズ7を合焦位置近傍ま
で引き込む期間はゲイン切替回路22のゲインを低く設
定することで、対物レンズ7を合焦位置近傍まで引き込
む際に、ディジタルデータのビット落ちや電源電圧レベ
ルでの飽和を起こすことがない。また、対物レンズ7を
ディスク1に対して合焦状態に保つ期間はフォーカスエ
ラー信号のレベルの変動が少ないので、ディジタルデー
タのビット落ちや電源電圧レベルでの飽和が起きにく
く、対物レンズ7をディスク1に対して合焦状態に保つ
期間はゲイン切替回路22のゲインを高く設定すること
により、対物レンズ7をディスク1に対して合焦状態に
保つ際に、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能力
を上げることができる。したがって、A/D変換器11
のビット数を上げたり、電源電圧を上げることなく、サ
ーボ系全体のゲインを上げることが可能で、サーボ能力
の向上を図りつつ、コストアップ、消費電力増加を抑え
ることができる。また、フォーカスエラー信号を二値情
報に変換するときに、変換ゲインを上げることによっ
て、1ビット当たりの位置換算値が細かくなり位置検出
分解能が上がるので、精度の良いきめ細かい位置決めサ
ーボ処理を行うことができる。
【0049】(第2の実施の形態)図5は本発明の第2
の実施の形態の位置決め制御装置の構成を示すブロック
図である。図5において、1は記録媒体としてのディス
ク、2はスピンドルモータ、3は半導体レーザ、4はコ
リメータレンズ、5は偏向ビームスプリッタ、6は反射
ミラー、7は対物レンズ、8は集光レンズ、9は受光セ
ンサ、10はヘッドアンプ、11は二値情報化手段とし
てのA/D変換器、12は焦点合致位置検出回路、13
はサーボオン/オフスイッチ、14はサーボフィルタ演
算回路、15は駆動出力切替スイッチ、16はD/A変
換器、17は加振回路、18はコントローラ、19は駆
動回路、20はドライバアンプ、21はディジタルアン
プ、22はゲイン変更手段としてのゲイン切替回路、2
3はフォーカスエラー信号レベル検出回路、25は焦点
合致状態検出回路、26は対物レンズ7を駆動するコイ
ルである。ここで、半導体レーザ3、コリメータレンズ
4、偏向ビームスプリッタ5、反射ミラー6、対物レン
ズ7、集光レンズ8および受光センサ9で読み取り手段
が構成される。また、焦点合致位置検出回路12、サー
ボオン/オフスイッチ13、サーボフィルタ演算回路1
4、駆動出力切替スイッチ15、D/A変換器16、加
振回路17、コントローラ18、ディジタルアンプ21
およびフォーカスエラー信号レベル検出回路23で補正
指令生成手段が構成される。駆動回路19およびドライ
バアンプ20およびコイル26で移動手段が構成され
る。なお、破線で囲んだ部分はLSI化されている。
【0050】CD−ROM装置が起動すると、スピンド
ルモータ2によりディスク1が回転を始める。前述の従
来例と同様に、半導体レーザ3から出力された光ビーム
が、コリメータレンズ4、偏向ビームスプリッタ5、反
射ミラー6、対物レンズ7を通ってトラック上に集光さ
れる。トラックからの反射光は照射とは逆方向に進み、
偏向ビームスプリッタ5で直角方向に反射し集光レンズ
8を通って受光センサ9へ入射する。受光センサ9では
対物レンズ7とトラック間の距離情報を示すフォーカス
エラー信号が生成される。受光センサ9からのフォーカ
スエラー信号出力は、ヘッドアンプ10でゲイン調整さ
れ、ゲイン切替回路22に入力される。ゲイン切替回路
22はコントローラ18からの指令によりフォーカスエ
ラー信号ゲインの切替を行う。
【0051】まず最初にフォーカス引き込み動作が行わ
れる。コントローラ18の指示に従い駆動出力切替スイ
ッチがB側にオンされ、加振回路17の出力がD/A変
換器16に入力される。加振回路17では対物レンズ7
を上下に駆動するための指令信号が生成される。生成さ
れた駆動指令はD/A変換器16で電圧信号に変換され
ドライバアンプ20でゲイン調整された上で駆動回路1
9に送られる。
【0052】駆動回路19では駆動指令に従って対物レ
ンズ7を上下に動かす。フォーカス引き込み時にはゲイ
ン切替回路22のゲインは1倍が設定されている。すな
わち、入力信号がそのままゲイン切替回路22から出力
される。ゲイン切替回路22からのフォーカスエラー信
号出力は、A/D変換器11を通してLSI内部に取り
込まれ焦点合致位置検出回路12に送られる。
【0053】焦点合致位置検出回路12はフォーカスエ
ラー信号の振幅を監視している。図2で示すS字波形の
最大値または最小値が検出されると対物レンズ7の上下
駆動を停止し、今までとは逆方向の駆動指令を出力しブ
レーキをかける。焦点合致位置であるS字波形の中心に
到達すると、ブレーキ出力を停止しサーボオン/オフス
イッチ13をオン、駆動出力切替スイッチをA側にオン
しサーボループを閉じてフォーカスサーボ処理を開始す
る。
【0054】このとき、受光センサ9から出力されるR
F信号は焦点合致状態検出回路25に取り込まれる。取
り込まれたRF信号のエンベロープは、図4に示すよう
に予め設定しておいた焦点合致判断レベルと比較され
る。焦点合致判断レベルを越えると、焦点が合致してい
ると判断してREDET信号を“H”から“L”にす
る。このRFDET信号はコントローラ18に送られ
る。コントローラ18ではRFDET信号が“L”にな
らなければフォーカス引き込みが失敗したと判断して、
再フォーカス引き込み動作を開始する指令を出す。フォ
ーカス引き込みが成功すればフォーカスサーボ処理動作
が始まる。
【0055】フォーカスサーボ処理中はA/D変換器1
1の出力がサーボフィルタ演算回路14に入力されフィ
ルタ演算が行われる。演算結果はディジタルアンプ21
でゲイン調整され、D/A変換器16、ドライバアンプ
20を通じて駆動回路19に送られる。駆動回路19は
光ビームの焦点合致位置が常にトラック上に来るように
対物レンズ7を駆動する。フォーカスサーボ処理を行っ
ている間はフォーカスエラー信号は図3(b−1)に示
すように基準電圧近辺で微小に振れているだけである。
このような状態ではフォーカスエラー信号の振幅を上げ
ることができるので、コントローラ18の指令によりゲ
イン切替回路22のゲインを図3(b−2)に示すよう
に上げる。このときのゲインは、フォーカスサーボ処理
を行っているときのフォーカスエラー信号の最大振れ量
が、A/D変換器11の入力範囲を越えないレベルに設
定する必要がある。
【0056】ゲイン切替と同時に、ディジタルアンプ2
1のゲインをゲイン切替回路22のゲインアップ量と同
じ比率で下げ、サーボ系全体のゲインが変わらないよう
にする。またサーボフィルタ演算回路14内で行ってい
る位相補償フィルタ演算のクリア、低域補償フィルタの
演算結果のゲインアップ処理を行う。位相補償フィルタ
演算では微分処理を行っており、入力信号に段差がある
とその段差が微分され大きな駆動指令が発生し対物レン
ズ7が振れてしまう。よって、ゲイン切替時には位相補
償フィルタ演算のクリアをする必要がある。低域補償フ
ィルタ演算では積分処理を行っており、積分結果出力の
ゲインが変化すると駆動指令に段差が発生する。したが
って、ディジタルアンプ21のゲインダウン量と同じ比
率で積分結果のゲインを上げる必要がある。
【0057】フォーカスサーボ処理を行っている時に
は、フォーカスエラー信号レベル検出回路23がフォー
カスエラー信号の振幅を監視している。図6に示すよう
にフォーカスエラー信号の振幅が予め定めた切替レベル
を越えると、コントローラ18に対してゲイン切替指令
信号を出力する。コントローラ18はフォーカスエラー
信号レベル検出回路23からの指令に従い、ゲイン切替
回路22のゲインを元の1倍に戻す。それと同時にディ
ジタルアンプ21のゲインアップ、位相補償フィルタ演
算のクリア、低域補償フィルタ演算結果のゲインダウン
処理を行う。フォーカスエラー信号レベル検出回路23
は引き続きフォーカスエラー信号の振幅監視を行い、フ
ォーカスエラー信号の振幅が先程の切替レベルを下回る
とコントローラ18に対してゲイン切替指令信号を出力
する。
【0058】コントローラ18はフォーカスエラー信号
レベル検出回路23からの指令に従い、ゲイン切替回路
22のゲインアップ処理を行う。先程と同様にディジタ
ルアンプ21のゲインダウン、位相補償フィルタ演算の
クリア、低域補償フィルタ演算結果のゲインアップ処理
を同時期に行う。RFDET信号が“H”になり、フォ
ーカスサーボが外れたことをコントローラ18が検出し
た場合は、ゲイン切替回路22のゲインを元の1倍に戻
し再度引き込み動作を行う。
【0059】この実施の形態によれば、フォーカスエラ
ー信号を二値情報化するA/D変換器11の前段にゲイ
ン切替回路22を挿入し、フォーカスエラー信号のレベ
ルを監視して予め定めた規定レベルを超えるか否かを検
出するフォーカスエラー信号レベル検出回路23を設
け、フォーカスエラー信号レベル検出回路23の出力に
基づき、フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた規
定レベルを超える状態となったときにゲイン切替回路2
2のゲインを低く設定し、フォーカスエラー信号のレベ
ルが予め定めた規定レベルを超えない状態となったとき
にゲイン切替回路22のゲインを高く設定しているの
で、以下のような効果が得られる。すなわち、対物レン
ズ7を合焦位置近傍まで引き込む期間はフォーカスエラ
ー信号のレベルが大きく変動するが、フォーカスエラー
信号のレベルが予め定めた規定レベルを超える状態とな
ったときにゲイン切替回路22のゲインを低く設定する
ことで、対物レンズ7を合焦位置近傍まで引き込む際
に、ディジタルデータのビット落ちや電源電圧レベルで
の飽和を起こすことがない。また、対物レンズ7をディ
スク1に対して合焦状態に保つ期間はフォーカスエラー
信号のレベルの変動が少ないので、ディジタルデータの
ビット落ちや電源電圧レベルでの飽和が起きにくく、フ
ォーカスエラー信号のレベルが予め定めた規定レベルを
超えない状態となったときにゲイン切替回路22のゲイ
ンを高く設定することにより、サーボゲインを上げてフ
ォーカスサーボ能力を上げることができる。したがっ
て、A/D変換器11のビット数を上げたり、電源電圧
を上げることなく、サーボ系全体のゲインを上げること
が可能で、サーボ能力の向上を図りつつ、コストアッ
プ、消費電力増加を抑えることができる。また、フォー
カスエラー信号を二値情報に変換するときに、変換ゲイ
ンを上げることによって、1ビット当たりの位置換算値
が細かくなり位置検出分解能が上がるので、精度の良い
きめ細かい位置決めサーボ処理を行うことができる。
【0060】(第3の実施の形態)図7は本発明の第3
の実施の形態の位置決め制御装置の構成を示すブロック
図である。図7において、1は記録媒体としてのディス
ク、2はスピンドルモータ、3は半導体レーザ、4はコ
リメータレンズ、5は偏向ビームスプリッタ、6は反射
ミラー、7は対物レンズ、8は集光レンズ、9は受光セ
ンサ、10はヘッドアンプ、11は二値情報化手段とし
てのA/D変換器、12は焦点合致位置検出回路、13
はサーボオン/オフスイッチ、14はサーボフィルタ演
算回路、15は駆動出力切替スイッチ、16はD/A変
換器、17は加振回路、18はコントローラ、19は駆
動回路、20はドライバアンプ、21はディジタルアン
プ、24は信号入力幅変更手段としてのA/Dレベル切
替回路、25は焦点合致状態検出回路、26は対物レン
ズ7を駆動するレンズである。ここで、半導体レーザ
3、コリメータレンズ4、偏向ビームスプリッタ5、反
射ミラー6、対物レンズ7、集光レンズ8および受光セ
ンサ9で読み取り手段が構成される。また、焦点合致位
置検出回路12、サーボオン/オフスイッチ13、サー
ボフィルタ演算回路14、駆動出力切替スイッチ15、
D/A変換器16、加振回路17、コントローラ18お
よびディジタルアンプ21で補正指令生成手段が構成さ
れる。駆動回路19およびドライバアンプ20およびコ
イル26で移動手段が構成される。なお、破線で囲んだ
部分はLSI化されている。
【0061】CD−ROM装置が起動すると、スピンド
ルモータ2によりディスク1が回転を始める。前述の従
来例と同様に、半導体レーザ3から出力された光ビーム
が、コリメータレンズ4、偏向ビームスプリッタ5、反
射ミラー6、対物レンズ7を通ってトラック上に集光さ
れる。トラックからの反射光は照射とは逆方向に進み、
偏向ビームスプリッタ5で直角方向に反射し集光レンズ
8を通って受光センサ9へ入射する。
【0062】受光センサ9では対物レンズ7とトラック
間の距離情報を示すフォーカスエラー信号が生成され
る。受光センサ9からのフォーカスエラー信号出力はヘ
ッドアンプ10でゲイン調整されA/D変換器11に入
力される。A/Dレベル切替回路24はコントローラ1
8からの指令によりA/D変換器11の信号入力幅を図
8に示すように切り替える。
【0063】A/D変換器11のビット数を8ビット、
信号入力幅を電圧VIとすると、電圧からデジタル値へ
の変換ゲインは28 /VI[bit/V]となる。した
がって、電圧VIの値を小さくして信号入力幅を狭くす
ると、電圧・デジタル値変換ゲインが上がり、結果的に
サーボ系全体のゲインが上がる。まず最初にフォーカス
引き込み動作が行われる。コントローラ18の指示に従
い駆動出力切替スイッチがB側にオンされ、加振回路1
7の出力がD/A変換器16に入力される。加振回路1
7では対物レンズ7を上下に駆動するための指令信号が
生成される。生成された駆動指令はD/A変換器16で
電圧信号に変換されドライバアンプ20でゲイン調整さ
れた上で駆動回路19に送られる。駆動回路19では駆
動指令に従って対物レンズ7を上下に動かす。
【0064】フォーカス引き込み時にはA/D変換器1
1の信号入力幅は通常の広い範囲が設定されている。A
/D変換器11によりディジタル値に変換されたフォー
カスエラー信号は、LSI内部に取り込まれ焦点合致位
置検出回路12に送られる。焦点合致位置検出回路12
はフォーカスエラー信号の振幅を監視しており、図2で
示すS字波形の最大値または最小値が検出されると対物
レンズ7の上下駆動を停止し、今までとは逆方向の駆動
指令を出力しブレーキをかける。焦点合致位置であるS
字波形の中心に到達すると、ブレーキ出力を停止しサー
ボオン/オフスイッチ13をオン、駆動出力切替スイッ
チをA側にオンしサーボループを閉じてフォーカスサー
ボ処理を開始する。
【0065】このとき、受光センサ9から出力されるR
F信号は焦点合致状態検出回路25に取り込まれる。取
り込まれたRF信号のエンベロープは、図4に示すよう
に予め設定しておいた焦点合致判断レベルと比較され
る。焦点合致判断レベルを越えると焦点が合致している
と判断してREDET信号を“H”から“L”にする。
このRFDET信号はコントローラ18に送られる。
【0066】コントローラ18ではRFDET信号が
“L”にならなければフォーカス引き込みが失敗したと
判断して、再フォーカス引き込み動作を開始する指令を
出す。フォーカス引き込みが成功すればフォーカスサー
ボ処理動作が始まる。フォーカスサーボ処理中はA/D
変換器11の出力がサーボフィルタ演算回路14に入力
されフィルタ演算が行われる。演算結果はディジタルア
ンプ21でゲイン調整され、D/A変換器16、ドライ
バアンプ20を通じて駆動回路19に送られる。
【0067】駆動回路19は光ビームの焦点合致位置が
常にトラック上に来るように対物レンズ7を駆動する。
フォーカスサーボ処理を行っている間はフォーカスエラ
ー信号は図3(b−1)に示すように基準電圧近辺で微
小に振れているだけである。このような状態ではA/D
変換器11の信号入力幅を狭くすることができる。A/
D変換器11はコントローラ18の指令に従い信号入力
幅を狭くする処理を行う。このときのA/D変換器11
の信号入力幅は、フォーカスサーボ処理を行っていると
きのフォーカスエラー信号の最大振れ量が越えないレベ
ルに設定する必要がある。
【0068】信号入力幅変更と同時に、ディジタルアン
プ21のゲインをA/D変換器11でのゲインアップ量
と同じ比率で下げ、サーボ系全体のゲインが変わらない
ようにする。また、サーボフィルタ演算回路14内で行
っている位相補償フィルタ演算のクリア、低域補償フィ
ルタの演算結果のゲインアップ処理を行う。位相補償フ
ィルタ演算では微分処理を行っており、入力信号に段差
があるとその段差が微分され大きな駆動指令が発生し対
物レンズ7が振れてしまう。よって、ゲイン切替時には
位相補償フィルタ演算のクリアをする必要がある。低域
補償フィルタ演算では積分処理を行っており、積分結果
出力のゲインが変化すると駆動指令に段差が発生する。
したがって、ディジタルアンプ21のゲインダウン量と
同じ比率で積分結果のゲインを上げる必要がある。
【0069】RFDET信号が“H”になり、フォーカ
スサーボが外れたことをコントローラ18が検出した場
合は、A/D変換器11の信号入力幅を元の広い状態に
戻し再度引き込み動作を行う。この実施の形態によれ
ば、A/D変換器11の信号入力幅を変更するA/Dレ
ベル切替回路24を設け、対物レンズ7を合焦位置近傍
まで引き込む期間はA/Dレベル切替回路24の信号入
力幅を広く設定し、対物レンズ7をディスク1に対して
合焦状態に保つ期間はA/Dレベル切替回路24の信号
入力幅を狭く設定しているので、以下のような効果が得
られる。すなわち、対物レンズ7を合焦位置近傍まで引
き込む期間はフォーカスエラー信号のレベルが大きく変
動するが、対物レンズ7を合焦位置近傍まで引き込む期
間はA/Dレベル切替回路24の信号入力幅を広く設定
することで、対物レンズ7を合焦位置近傍まで引き込む
際に、ディジタルデータのビット落ちや電源電圧レベル
での飽和を起こすことがない。また、対物レンズ7をデ
ィスク1に対して合焦状態に保つ期間はフォーカスエラ
ー信号のレベルの変動が少ないので、ディジタルデータ
のビット落ちや電源電圧レベルでの飽和が起きにくく、
対物レンズ7をディスク1に対して合焦状態に保つ期間
はA/Dレベル切替回路24の信号入力幅を狭く設定す
ることにより、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ
能力を上げることができる。したがって、A/D変換器
11のビット数を上げたり、電源電圧を上げることな
く、サーボ系全体のゲインを上げることが可能で、サー
ボ能力の向上を図りつつ、コストアップ、消費電力増加
を抑えることができる。また、フォーカスエラー信号を
二値情報に変換するときに、変換ゲインを上げることに
よって、1ビット当たりの位置換算値が細かくなり位置
検出分解能が上がるので、精度の良いきめ細かい位置決
めサーボ処理を行うことができる。
【0070】(第4の実施の形態)図9は本発明の第4
の実施の形態の位置決め制御装置の構成を示すブロック
図である。図9において、1は記録媒体としてのディス
ク、2はスピンドルモータ、3は半導体レーザ、4はコ
リメータレンズ、5は偏向ビームスプリッタ、6は反射
ミラー、7は対物レンズ、8は集光レンズ、9は受光セ
ンサ、10はヘッドアンプ、11は二値情報化手段とし
てのA/D変換器、12は焦点合致位置検出回路、13
はサーボオン/オフスイッチ、14はサーボフィルタ演
算回路、15は駆動出力切替スイッチ、16はD/A変
換器、17は加振回路、18はコントローラ、19は駆
動回路、20はドライバアンプ、21はディジタルアン
プ、23はフォーカスエラー信号レベル検出回路、24
は信号入力幅変更手段としてのA/Dレベル切替回路、
25は焦点合致状態検出回路、26は対物レンズ7を駆
動するレンズである。ここで、半導体レーザ3、コリメ
ータレンズ4、偏向ビームスプリッタ5、反射ミラー
6、対物レンズ7、集光レンズ8および受光センサ9で
読み取り手段が構成される。また、焦点合致位置検出回
路12、サーボオン/オフスイッチ13、サーボフィル
タ演算回路14、駆動出力切替スイッチ15、D/A変
換器16、加振回路17、コントローラ18、ディジタ
ルアンプ21およびフォーカスエラー信号レベル検出回
路23で補正指令生成手段が構成される。駆動回路19
およびドライバアンプ20およびコイル26で移動手段
が構成される。なお、破線で囲んだ部分はLSI化され
ている。
【0071】CD−ROM装置が起動すると、スピンド
ルモータ2によりディスク1が回転を始める。前述の従
来例と同様に、半導体レーザ3から出力された光ビーム
が、コリメータレンズ4、偏向ビームスプリッタ5、反
射ミラー6、対物レンズ7を通ってトラック上に集光さ
れる。トラックからの反射光は照射とは逆方向に進み、
偏向ビームスプリッタ5で直角方向に反射し集光レンズ
8を通って受光センサ9へ入射する。受光センサ9では
対物レンズ7とトラック間の距離情報を示すフォーカス
エラー信号が生成される。受光センサ9からのフォーカ
スエラー信号出力はヘッドアンプ10でゲイン調整され
A/D変換器11に入力される。A/Dレベル切替回路
24はコントローラ18からの指令によりA/D変換器
11の信号入力幅を図8に示すように切り替える。
【0072】A/D変換器11のビット数を8ビット、
信号入力幅を電圧VIとすると、電圧からデジタル値へ
の変換ゲインは28 /VI[bit/V]となる。した
がって、電圧VI値を小さくして信号入力幅を狭くする
と、電圧・デジタル値変換ゲインが上がり、結果的にサ
ーボ系全体のゲインが上がる。まず最初にフォーカス引
き込み動作が行われる。コントローラ18の指示に従い
駆動出力切替スイッチがB側にオンされ、加振回路17
の出力がD/A変換器16に入力される。加振回路17
では対物レンズ7を上下に駆動するための指令信号が生
成される。生成された駆動指令はD/A変換器16で電
圧信号に変換されドライバアンプ20でゲイン調整され
た上で駆動回路19に送られる。駆動回路19では駆動
指令に従って対物レンズ7を上下に動かす。
【0073】フォーカス引き込み時にはA/D変換器1
1の信号入力幅は通常の広い範囲が設定されている。A
/D変換器11によりディジタル値に変換されたフォー
カスエラー信号は、LSI内部に取り込まれ焦点合致位
置検出回路12に送られる。焦点合致位置検出回路12
はフォーカスエラー信号の振幅を監視しており、図2で
示すS字波形の最大値または最小値が検出されると対物
レンズ7の上下駆動を停止し、今までとは逆方向の駆動
指令を出力しブレーキをかける。焦点合致位置であるS
字波形の中心に到達すると、ブレーキ出力を停止しサー
ボオン/オフスイッチ13をオン、駆動出力切替スイッ
チをA側にオンしサーボループを閉じてフォーカスサー
ボ処理を開始する。
【0074】このとき、受光センサ9から出力されるR
F信号は焦点合致状態検出回路25に取り込まれる。取
り込まれたRF信号のエンベロープは、図4に示すよう
に予め設定しておいた焦点合致判断レベルと比較され
る。焦点合致判断レベルを越えると、焦点が合致してい
ると判断してREDET信号を“H”から“L”にす
る。このRFDET信号はコントローラ18に送られ
る。コントローラ18ではRFDET信号が“L”にな
らなければフォーカス引き込みが失敗したと判断して、
再フォーカス引き込み動作を開始する指令を出す。フォ
ーカス引き込みが成功すればフォーカスサーボ処理動作
が始まる。
【0075】フォーカスサーボ処理中はA/D変換器1
1の出力がサーボフィルタ演算回路14に入力されフィ
ルタ演算が行われる。演算結果はディジタルアンプ21
でゲイン調整され、D/A変換器16、ドライバアンプ
20を通じて駆動回路19に送られる。駆動回路19は
光ビームの焦点合致位置が常にトラック上に来るように
対物レンズ7を駆動する。フォーカスサーボ処理を行っ
ている間はフォーカスエラー信号は図3(b−1)に示
すように基準電圧近辺で微小に振れているだけである。
このような状態ではA/D変換器11の信号入力幅を狭
くすることができる。A/D変換器11はコントローラ
18の指令に従い入力幅を狭くする処理を行う。このと
きのA/D変換器11の信号入力幅は、フォーカスサー
ボ処理を行っている時のフォーカスエラー信号の最大振
れ量が越えないレベルに設定する必要がある。
【0076】入力幅変更と同時に、ディジタルアンプ2
1のゲインをA/D変換器11でのゲインアップ量と同
じ比率で下げ、サーボ系全体のゲインが変わらないよう
にする。また、サーボフィルタ演算回路14内で行って
いる位相補償フィルタ演算のクリア、低域補償フィルタ
の演算結果のゲインアップ処理を行う。位相補償フィル
タ演算では微分処理を行っており、入力信号に段差があ
るとその段差が微分され大きな駆動指令が発生し対物レ
ンズ7が振れてしまう。よって、ゲイン切替時には位相
補償フィルタ演算のクリアをする必要がある。低域補償
フィルタ演算では積分処理を行っており、積分結果出力
のゲインが変化すると駆動指令に段差が発生する。した
がって、ディジタルアンプ21のゲインダウン量と同じ
比率で積分結果のゲインを上げる必要がある。
【0077】フォーカスサーボ処理を行っている時に
は、フォーカスエラー信号レベル検出回路23がフォー
カスエラー信号の振幅を監視している。フォーカスエラ
ー信号の振幅が予め定めたレベルを越えると、コントロ
ーラ18に対してゲイン切替指令信号を出力する。コン
トローラ18はフォーカスエラー信号レベル検出回路2
3からの指令に従いA/Dレベル切替回路24に指令を
出し、A/D変換器11の信号入力幅を元の広い状態に
戻す。
【0078】それと同時にディジタルアンプ21のゲイ
ンアップ、位相補償フィルタ演算のクリア、低域補償フ
ィルタ演算結果のゲインダウン処理を行う。フォーカス
エラー信号レベル検出回路23は引き続きフォーカスエ
ラー信号の振幅監視を行い、フォーカスエラー信号の振
幅が予め定めたレベルを下回るとコントローラ18に対
してゲイン切替指令信号を出力する。
【0079】コントローラ18はフォーカスエラー信号
レベル検出回路23からの指令に従いA/Dレベル切替
回路24に指令を出し、A/D変換器11の信号入力幅
縮小処理を行う。先程と同様にディジタルアンプ21の
ゲインダウン、位相補償フィルタ演算のクリア、低域補
償フィルタ演算結果のゲインアップ処理を同時期に行
う。
【0080】RFDET信号が“H”になり、フォーカ
スサーボが外れたことをコントローラ18が検出した場
合は、A/D変換器11の信号入力幅を元の広い状態に
戻し再度引き込み動作を行う。この実施の形態によれ
ば、A/D変換器11の信号入力幅を変更するA/Dレ
ベル切替回路24を設け、フォーカスエラー信号のレベ
ルを監視して予め定めた規定レベルを超えるか否かを検
出するフォーカスエラー信号レベル検出回路23を設
け、フォーカスエラー信号レベル検出回路23の出力に
基づき、フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた規
定レベルを超える状態となったときにA/Dレベル切替
回路24の信号入力幅を広く設定し、フォーカスエラー
信号のレベルが予め定めた規定レベルを超えない状態と
なったときにA/Dレベル切替回路24の信号入力幅を
狭く設定しているので、以下のような効果が得られる。
すなわち、対物レンズ7を合焦位置近傍まで引き込む期
間はフォーカスエラー信号のレベルが大きく変動する
が、フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた規定レ
ベルを超える状態となったときにA/Dレベル切替回路
24の信号入力幅を広く設定することで、対物レンズ7
を合焦位置近傍まで引き込む際に、ディジタルデータの
ビット落ちや電源電圧レベルでの飽和を起こすことがな
い。また、対物レンズ7をディスク1に対して合焦状態
に保つ期間はフォーカスエラー信号のレベルの変動が少
ないので、ディジタルデータのビット落ちや電源電圧レ
ベルでの飽和が起きにくく、フォーカスエラー信号のレ
ベルが予め定めた規定レベルを超えない状態となったと
きにA/Dレベル切替回路24の信号入力幅を狭く設定
することにより、サーボゲインを上げてフォーカスサー
ボ能力を上げることができる。したがって、A/D変換
器11のビット数を上げたり、電源電圧を上げることな
く、サーボ系全体のゲインを上げることが可能で、サー
ボ能力の向上を図りつつ、コストアップ、消費電力増加
を抑えることができる。また、フォーカスエラー信号を
二値情報に変換するときに、変換ゲインを上げることに
よって、1ビット当たりの位置換算値が細かくなり位置
検出分解能が上がるので、精度の良いきめ細かい位置決
めサーボ処理を行うことができる。
【0081】以上の実施の形態においては、CD−RO
M装置について述べているが、本発明はこれに限らず、
CD/LDプレーヤ、光ディスク装置、光磁気ディスク
装置等の光レーザによりディスク上のデータの読み出し
または書き込みを行う装置に広く適用することができ
る。
【0082】
【発明の効果】請求項1記載の位置決め制御装置によれ
ば、フォーカスエラー信号を二値情報化する二値情報化
手段の前段にゲイン変更手段を挿入し、読み取り手段を
合焦位置近傍まで引き込む期間はゲイン変更手段のゲイ
ンを低く設定し、読み取り手段を記録媒体に対して合焦
状態に保つ期間はゲイン変更手段のゲインを高く設定し
ているので、読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込む
際に、ディジタルデータのビット落ちや電源電圧レベル
での飽和を起こすことがなく、また読み取り手段を記録
媒体に対して合焦状態に保つ際に、サーボゲインを上げ
てフォーカスサーボ能力を上げることができる。したが
って、二値情報化手段のビット数を上げたり、電源電圧
を上げることなく、サーボ系全体のゲインを上げること
が可能で、サーボ能力の向上を図りつつ、コストアッ
プ、消費電力増加を抑えることができる。また、フォー
カスエラー信号を二値情報に変換するときに、変換ゲイ
ンを上げることによって、1ビット当たりの位置換算値
が細かくなり位置検出分解能が上がるので、精度の良い
きめ細かい位置決めサーボ処理を行うことができる。
【0083】請求項2記載の位置決め制御装置によれ
ば、フォーカスエラー信号を二値情報化する二値情報化
手段の前段にゲイン変更手段を挿入し、フォーカスエラ
ー信号のレベルを監視して予め定めた規定レベルを超え
るか否かを検出するフォーカスエラー信号レベル検出手
段を設け、フォーカスエラー信号レベル検出手段の出力
に基づき、フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた
規定レベルを超える状態となったときにゲイン変更手段
のゲインを低く設定し、フォーカスエラー信号のレベル
が予め定めた規定レベルを超えない状態となったときに
ゲイン変更手段のゲインを高く設定しているので、読み
取り手段を合焦位置近傍まで引き込む際に、ディジタル
データのビット落ちや電源電圧レベルでの飽和を起こす
ことがなく、また読み取り手段を記録媒体に対して合焦
状態に保つ際に、サーボゲインを上げてフォーカスサー
ボ能力を上げることができる。したがって、二値情報化
手段のビット数を上げたり、電源電圧を上げることな
く、サーボ系全体のゲインを上げることが可能で、サー
ボ能力の向上を図りつつ、コストアップ、消費電力増加
を抑えることができる。また、フォーカスエラー信号を
二値情報に変換するときに、変換ゲインを上げることに
よって、1ビット当たりの位置換算値が細かくなり位置
検出分解能が上がるので、精度の良いきめ細かい位置決
めサーボ処理を行うことができる。
【0084】請求項3記載の位置決め制御装置によれ
ば、二値情報化手段の信号入力幅を変更する信号入力幅
変更手段を設け、読み取り手段を合焦位置近傍まで引き
込む期間は信号入力幅変更手段の信号入力幅を広く設定
し、読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態に保つ期
間は信号入力幅変更手段の信号入力幅を狭く設定してい
るので、読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込む際
に、ディジタルデータのビット落ちや電源電圧レベルで
の飽和を起こすことがなく、また読み取り手段を記録媒
体に対して合焦状態に保つ際に、サーボゲインを上げて
フォーカスサーボ能力を上げることができる。したがっ
て、二値情報化手段のビット数を上げたり、電源電圧を
上げることなく、サーボ系全体のゲインを上げることが
可能で、サーボ能力の向上を図りつつ、コストアップ、
消費電力増加を抑えることができる。また、フォーカス
エラー信号を二値情報に変換するときに、変換ゲインを
上げることによって、1ビット当たりの位置換算値が細
かくなり位置検出分解能が上がるので、精度の良いきめ
細かい位置決めサーボ処理を行うことができる。
【0085】請求項4記載の位置決め制御装置によれ
ば、二値情報化手段の信号入力幅を変更する信号入力幅
変更手段を設け、フォーカスエラー信号のレベルを監視
して予め定めた規定レベルを超えるか否かを検出するフ
ォーカスエラー信号レベル検出手段を設け、フォーカス
エラー信号レベル検出手段の出力に基づき、フォーカス
エラー信号のレベルが予め定めた規定レベルを超える状
態となったときに信号入力幅変更手段の信号入力幅を広
く設定し、フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた
規定レベルを超えない状態となったときに信号入力幅変
更手段の信号入力幅を狭く設定しているので、読み取り
手段を合焦位置近傍まで引き込む際に、ディジタルデー
タのビット落ちや電源電圧レベルでの飽和を起こすこと
がなく、また読み取り手段を記録媒体に対して合焦状態
に保つ際に、サーボゲインを上げてフォーカスサーボ能
力を上げることができる。したがって、二値情報化手段
のビット数を上げたり、電源電圧を上げることなく、サ
ーボ系全体のゲインを上げることが可能で、サーボ能力
の向上を図りつつ、コストアップ、消費電力増加を抑え
ることができる。また、フォーカスエラー信号を二値情
報に変換するときに、変換ゲインを上げることによっ
て、1ビット当たりの位置換算値が細かくなり位置検出
分解能が上がるので、精度の良いきめ細かい位置決めサ
ーボ処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による位置決め制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】フォーカスエラー信号のS字波形を示す波形図
である。
【図3】フォーカスエラー信号とA/D変換器入力範囲
の関係を示す波形図である。
【図4】RF信号のエンベロープとRFDET信号の出
力タイミングを示すタイミング図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による位置決め制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】フォーカスエラー信号のゲイン切替タイミング
を示すタイミング図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による位置決め制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図8】A/D変換器の入力幅変更のタイミングを示す
タイミング図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態による位置決め制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図10】従来の位置決め制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】焦点合致位置検出回路の動作を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
1 ディスク(記録媒体) 2 スピンドルモータ 3 半導体レーザ(読み取り手段) 4 コリメータレンズ(読み取り手段) 5 偏向ビームスプリッタ(読み取り手段) 6 反射ミラー(読み取り手段) 7 対物レンズ(読み取り手段) 8 集光レンズ(読み取り手段) 9 受光センサ(読み取り手段) 10 ヘッドアンプ 11 A/D変換器(二値情報化手段) 12 焦点合致位置検出回路(補正指令生成手段) 13 サーボオン/オフスイッチ(補正指令生成手
段) 14 サーボフィルタ演算回路(補正指令生成手段) 15 駆動出力切替スイッチ(補正指令生成手段) 16 D/A変換器(補正指令生成手段) 17 加振回路(補正指令生成手段) 18 コントローラ(補正指令生成手段) 19 駆動回路(移動手段) 20 ドライバアンプ(移動手段) 21 ディジタルアンプ(補正指令生成手段) 22 ゲイン切替回路(ゲイン変更手段) 23 フォーカスエラー信号レベル検出回路 24 A/Dレベル切替回路(信号入力幅変更手段) 25 焦点合致状態検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記録したトラックを有する記録媒
    体と、前記記録媒体のトラック上の反射光の強弱に対応
    した波形の高周波信号と前記記録媒体に対するフォーカ
    スエラー情報を示すフォーカスエラー信号を出力する読
    み取り手段と、前記読み取り手段から出力されるフォー
    カスエラー信号のゲインを変更するゲイン変更手段と、
    前記ゲイン変更手段から出力されるフォーカスエラー信
    号を二値情報化する二値情報化手段と、前記読み取り手
    段を合焦位置近傍まで引き込み、前記読み取り手段が合
    焦位置近傍に達したときに前記二値情報化手段から出力
    されるフォーカスエラー信号に基づいて前記読み取り手
    段を前記記録媒体に対して合焦状態に保つための補正指
    令を生成する補正指令生成手段と、前記補正指令に基づ
    き前記読み取り手段を移動させる移動手段とを備え、 前記読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込む期間は前
    記ゲイン変更手段のゲインを低く設定し、前記読み取り
    手段を前記記録媒体に対して合焦状態に保つ期間は前記
    ゲイン変更手段のゲインを高く設定したことを特徴とす
    る位置決め制御装置。
  2. 【請求項2】 情報を記録したトラックを有する記録媒
    体と、前記記録媒体のトラック上の反射光の強弱に対応
    した波形の高周波信号と前記記録媒体に対するフォーカ
    スエラー情報を示すフォーカスエラー信号を出力する読
    み取り手段と、前記読み取り手段から出力されるフォー
    カスエラー信号のゲインを変更するゲイン変更手段と、
    前記ゲイン変更手段から出力されるフォーカスエラー信
    号を二値情報化する二値情報化手段と、前記フォーカス
    エラー信号のレベルを監視して予め定めた規定レベルを
    超えるか否かを検出するフォーカスエラー信号レベル検
    出手段と、前記読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込
    み、前記読み取り手段が合焦位置近傍に達したときに前
    記二値情報化手段から出力されるフォーカスエラー信号
    に基づいて前記読み取り手段を前記記録媒体に対して合
    焦状態に保つための補正指令を生成する補正指令生成手
    段と、前記補正指令に基づき前記読み取り手段を移動さ
    せる移動手段とを備え、 前記フォーカスエラー信号レベル検出手段の出力に基づ
    き、前記フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた規
    定レベルを超える状態となったときに前記ゲイン変更手
    段のゲインを低く設定し、前記フォーカスエラー信号の
    レベルが予め定めた規定レベルを超えない状態となった
    ときに前記ゲイン変更手段のゲインを高く設定したこと
    を特徴とする位置決め制御装置。
  3. 【請求項3】 情報を記録したトラックを有する記録媒
    体と、前記記録媒体のトラック上の反射光の強弱に対応
    した波形の高周波信号と前記記録媒体に対するフォーカ
    スエラー情報を示すフォーカスエラー信号を出力する読
    み取り手段と、前記読み取り手段から出力されるフォー
    カスエラー信号を二値情報化する二値情報化手段と、前
    記二値情報化手段の信号入力幅を変更する信号入力幅変
    更手段と、前記読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込
    み、前記読み取り手段が合焦位置近傍に達したときに前
    記二値情報化手段から出力されるフォーカスエラー信号
    に基づいて前記読み取り手段を前記記録媒体に対して合
    焦状態に保つための補正指令を生成する補正指令生成手
    段と、前記補正指令に基づき前記読み取り手段を移動さ
    せる移動手段とを備え、 前記読み取り手段を合焦位置近傍まで引き込む期間は前
    記信号入力幅変更手段の信号入力幅を広く設定し、前記
    読み取り手段を前記記録媒体に対して合焦状態に保つ期
    間は前記信号入力幅変更手段の信号入力幅を狭く設定し
    たことを特徴とする位置決め制御装置。
  4. 【請求項4】 情報を記録したトラックを有する記録媒
    体と、前記記録媒体のトラック上の反射光の強弱に対応
    した波形の高周波信号と前記記録媒体に対するフォーカ
    スエラー情報を示すフォーカスエラー信号を出力する読
    み取り手段と、前記読み取り手段から出力されるフォー
    カスエラー信号を二値情報化する二値情報化手段と、前
    記二値情報化手段の信号入力幅を変更する信号入力幅変
    更手段と、前記フォーカスエラー信号のレベルを監視し
    て予め定めた規定レベルを超えるか否かを検出するフォ
    ーカスエラー信号レベル検出手段と、前記読み取り手段
    を合焦位置近傍まで引き込み、前記読み取り手段が合焦
    位置近傍に達したときに前記二値情報化手段から出力さ
    れるフォーカスエラー信号に基づいて前記読み取り手段
    を前記記録媒体に対して合焦状態に保つための補正指令
    を生成する補正指令生成手段と、前記補正指令に基づき
    前記読み取り手段を移動させる移動手段とを備え、 前記フォーカスエラー信号レベル検出手段の出力に基づ
    き、前記フォーカスエラー信号のレベルが予め定めた規
    定レベルを超える状態となったときに前記信号入力幅変
    更手段の信号入力幅を広く設定し、前記フォーカスエラ
    ー信号のレベルが予め定めた規定レベルを超えない状態
    となったときに前記信号入力幅変更手段の信号入力幅を
    狭く設定したことを特徴とする位置決め制御装置。
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