JPH09320067A - 光学式記録再生装置およびそのオフセット値決定方法 - Google Patents

光学式記録再生装置およびそのオフセット値決定方法

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JPH09320067A
JPH09320067A JP8138532A JP13853296A JPH09320067A JP H09320067 A JPH09320067 A JP H09320067A JP 8138532 A JP8138532 A JP 8138532A JP 13853296 A JP13853296 A JP 13853296A JP H09320067 A JPH09320067 A JP H09320067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォーカスサーボやトラッキングサーボにおけ
るオフセットの補正を、簡単な構成・処理により精度よ
く行うことができない。 【解決手段】レーザーパワー切り換え回路20が記録媒
体に照射する光ビームのパワーをイレーズ時のパワーと
リード時のパワーに交互に切り換え、このパワー切り換
え時にAGC16より出力されるフォーカスエラー信号
のトップピーク値とボトムピーク値をピークホールド回
路31で検出し記憶する。その両ピーク値の差を段差算
出回路32で検出し、その差を無くするようにオフセッ
ト値設定部33が第2のオフセット値記憶部13に記憶
されているオフセット値を調整する。通常動作時は、検
出されたFE信号に対して、第2のオフセット値記憶部
13のオフセット値によりパワーに依存しないオフセッ
トを補正し、AGC16でパワーに依存するオフセット
を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)やミニディ
スク(MD)などのいわゆる光ディスクに対してデータ
の記録再生を行う光学式記録再生装置(以下、光ディス
ク装置と言う場合もある)においては、トラッキングサ
ーボによりデータトラックを追従し、フォーカスサーボ
により対物レンズと光ディスクの記録面の距離を一定に
保ちその記録面の位置が光ビームの焦点深度内に維持
し、その光ディスクに対して正常に信号を記録または再
生できるようにしている。そしてこれらのサーボ処理
は、光ディスクに照射した光ビームの反射光の分布に基
づいて生成されるトラッキングエラー信号やフォーカス
エラー信号などの各エラー信号に基づいて行われる。
【0002】ところで、そのような光ディスク装置にお
いては、リード時よりもライト時の方が強い光ビームが
必要であり、動作モードに応じてそのレーザーパワーは
変化される。そして、レーザーパワーを変えた時には、
フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に
異なるオフセットが生じるという問題がある。このよう
なオフセットが生じると、光ディスク装置の動作モード
を変更した際に、トラッキングサーボやフォーカスサー
ボを行ってもトラッキング位置や合焦位置がずれてしま
う。したがって、このようなオフセットは適切にキャン
セルする必要がある。
【0003】この時に生じるオフセットには、光量に比
例したオフセット成分と、光量に依存しないオフセット
成分が存在する。光量に比例したオフセット成分につい
ては、検出されたフォーカスエラー信号を全戻り光の光
量に対応する信号(以下、この信号をフォーカスサーボ
引き込みに用いる信号であるためプルイン信号と言う)
で正規化することによりキャンセルすることができる。
一方、光量に比例しないオフセット成分は、前述したプ
ルイン信号を用いて正規化処理を行うと、逆に光量に応
じて変化してしまうため、さらに別途補正が必要とな
る。そのような補正を行いこのようなオフセットに対応
した光ディスク装置としては、特開平1−260635
号公報に開示されている装置がある。この装置によれ
ば、リード時を基準として、ライト時にはライトデータ
のデューティに比例したオフセットキャンセル信号を生
成してエラー信号を補正している。
【0004】しかし、光ディスク装置によっては、イレ
ーズ動作を行うものがあり、その場合にはリード動作お
よびライト動作よりもさらに大きなパワーでレーザーか
ら光ビームが照射される。また、回転数一定(CAV:C
onstant Angular Velocity)で光ディスクが制御される
場合には、径(トラック位置)により線速度が異なるの
で、その径(トラック位置)により光ビームのパワーを
調整しなければならない。たとえば前記公報に開示され
ているような装置において、そのような条件を含めて対
応しようとした場合のフォーカスサーボ部の回路構成に
ついて、図4に示す。
【0005】図4において、フォーカスサーボ部40は
光ブロック41、回路のオフセット補正部42、加減算
器43、オートゲインコントローラ44、ライトデータ
による補正部45、イレーズデータによる補正部46、
切り換え部47、ディスク径によるレーザーパワー補正
部48、加減算器49、フィルタ回路50およびドライ
ブアンプ51を有する。このフォーカスサーボ部40に
おいては、光ブロック41で生成されたフォーカスエラ
ー信号FEを、オートゲインコントローラ44において
全反射光量に対応する信号PIで正規化し、その正規化
されたフォーカスエラー信号FE”に対して、加減算器
49でライトデータによる補正部45〜ディスク径によ
るレーザーパワー補正部48で生成されたオフセット信
号FEOFFSETをキャンセルしている。
【0006】そして、このオフセット信号FE
OFFSETは、切り換え部47によりライト動作かイレーズ
動作かを選択し、ディスク径によるレーザーパワー補正
部48により選択されたオフセット値をトラック位置に
基づいて補正して生成している。なお、回路のオフセッ
ト補正部42および加減算器43は、フォーカスが合っ
ていない時に発生する回路のオフセットを補正する回路
であり、フィルタ回路50は、得られたフォーカスエラ
ー信号よりサーボ特性に基づいてフォーカスサーボ信号
を生成するフィルター回路、ドライブアンプ51はその
フォーカスサーボ信号に基づいて実際に光ブロック41
のフォーカスアクチュエータを駆動するドライブ回路で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、たとえば図4
に示したようなこれまでのそのようなサーボ回路を有す
る光学式記録再生装置においては、ライト動作、イレー
ズ動作などの動作モードや、アクセスするトラック位置
などの種々の条件により決定されるオフセット値を、マ
ップ形式で予め記憶しておくか、あるいは複雑な計算に
より求めなければならない。その結果、大きな記憶領域
や高速な演算処理部などが必要となり装置構成が大規模
で複雑になってしまうという問題があった。また、予め
そのような動作モードや動作条件などによりオフセット
値を決定しておくと、装置の経年変化によるレーザー出
力などの変化や、ちょっと条件の変化などに対応できな
い場合が生じ、オフセットを適切に補正することができ
なくなるという問題もあった。このように、これまでの
オフセットの補正方法は、装置構成あるいは処理に関す
る点からも、またオフセットに対する対策としても満足
できるものではなく、より簡単な構成・処理で、基本的
な対策により精度よくオフセットをキャンセルできるよ
うな装置および方法が望まれている。
【0008】したがって、本発明の目的は、簡単な装置
構成および処理により、エラー信号に生じるオフセット
を適切に補正して精度よいサーボを行うことができるよ
うな光学式記録再生装置を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、そのような適切なオフセットの補
正を行うことができるように、オフセット値を適切に決
定することのできるオフセット値決定方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、オフセットを光ビームの強度に依存するオフセット
と依存しないオフセットにわけ、検出されたエラー信号
より各オフセットを本来の意味で適切にキャンセルでき
るようにした。そして、そのために、レーザーパワーに
依存しないオフセットを測定できるようにした。
【0010】したがって、本発明の光学式記録再生装置
は、光ディスクなどの記録媒体にレーザーなどにより光
ビームを照射し、記録媒体からの反射光を検出して光検
出信号を生成する光学ヘッド手段と、その光検出信号に
基づいて、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー
信号などの誤差信号を生成する誤差信号生成手段と、そ
の誤差信号より予め定めた光ビームの強度に依存しない
オフセット値をキャンセルするオフセット補正手段と、
その光ビームの強度に依存しないオフセットのキャンセ
ルされた誤差信号を光学ヘッド手段で検出された全反射
光量に対応する信号により正規化し、光ビームの強度に
依存するオフセットを補正する正規化手段と、記録媒体
に照射する光ビームの強度を、実用上の最大の強度と最
小の強度に交互に切り換え、その切り換えた直後に各々
観測される誤差信号の差を検出し、その誤差信号の差が
実質的に無くなるように、前記オフセット補正手段でキ
ャンセルする光ビームの強度に依存しないオフセット値
を調整するオフセット値決定手段とを有する。
【0011】好適には、前記オフセット値決定手段は、
記録媒体に照射する光ビームの強度を、データ消去時の
パワーとデータリード時のパワーに交互に切り換え、そ
の切り換え直後に各々観測される誤差信号の差に基づい
て前記オフセット値を定める。
【0012】また、本発明のオフセット値決定方法は、
光ビームを実用上の最大の強度と最小の強度に交互に切
り換えて記録媒体に照射し、記録媒体からの反射光を検
出して光検出信号を生成し、生成された光検出信号に基
づいて、所定の誤差信号を生成し、生成された所定の誤
差信号を、前記検出された反射光の全光量に対応する信
号により正規化し、光ビームの強度を切り換えた直後に
各々観測される前記正規化された所定の誤差信号の差が
実質的に無くなるように、前記生成された所定の誤差信
号に対するオフセット値を決定する。特定的には、前記
所定の誤差信号はフォーカスエラー信号である。また特
定的には、前記所定の誤差信号はトラッキングエラー信
号である
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
3を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態
であって、光磁気(MO)ディスク装置に適用されるフ
ォーカスサーボ部の構成を示すブロック図である。フォ
ーカスサーボ部10は、光ブロック11、第1のオフセ
ット値記憶部12、第2のオフセット値記憶部13、切
り換え部14、加減算器15、オートゲインコントロー
ラ(AGC)16、フィルタ回路17、ドライブアンプ
18、セクターマーク検出回路19、レーザーパワー切
り換え回路20およびオフセット値決定部30を有す
る。また、オフセット値決定部30は、ピークホールド
回路31、段差算出回路32およびオフセット値設定部
33を有する。
【0014】まず、各部の構成・機能について説明す
る。光ブロック11は、MOディスクに照射する光ビー
ムを出射するレーザー、その光ビームをMOディスクの
記録面に合焦させる対物レンズ、その光ビームのMOデ
ィスクからの反射光を受光するフォトディテクタ、その
フォトディテクタからの光検出信号に基づいてフォーカ
スエラー信号(FE)、全受光量に対応するプルイン信
号(PI)、および、再生RF信号を生成するための信
号生成回路などを有する。フォトディテクタPDは、図
2に示すような4つのフォトディテクタPD-A〜PD-D
からなる4分割フォトディテクタである。その4つのフ
ォトディテクタPD-A〜PD-Dにおける光検出信号A〜
Dに基づいて、フォーカスエラー信号生成回路において
は式1によりフォーカスエラー信号FEを生成し、プル
イン信号生成回路においては式2によりプルイン信号P
Iを生成する。
【0015】
【数1】 FE=(A+C)−(B+D) ・・・(1)
【0016】
【数2】 PI=A+B+C+D ・・・(2)
【0017】第1のオフセット値記憶部12は、フォー
カスサーボの引き込みが行われていない時に用いる回路
のオフセット値αを予め記憶しておき、切り換え部14
による選択に応じて適宜出力する。第2のオフセット値
記憶部13は、フォーカスサーボが引き込まれている時
に適切なフォーカッシングを行うために印加する本発明
に係わるオフセット値βを予め記憶しておき、切り換え
部14による選択に応じて適宜出力する。第2のオフセ
ット値記憶部13に記憶されるオフセット値は、後述す
るオフセット値決定部30によって決定される。
【0018】切り換え部14は、フォーカスサーボの状
態に応じて光ブロック11で生成されたフォーカスエラ
ー信号FEに対して実際に補正を行うためのオフセット
値FEOFFSETを、第1のオフセット値記憶部12または
第2のオフセット値記憶部13に記憶されているオフセ
ット値α、βのいずれかより選択し、加減算器15に出
力する。加減算器15は、光ブロック11で生成された
フォーカスエラー信号FEより、切り換え部14を介し
て入力されるオフセット値FEOFFSETをキャンセルし、
オフセットのキャンセルされたフォーカスエラー信号F
E’を生成してオートゲインコントローラ16に出力す
る。
【0019】オートゲインコントローラ16は、加減算
器15より入力されたオフセットのキャンセルされたフ
ォーカスエラー信号FE’を、光ブロック11より入力
されるプルイン信号PIで式3に基づいて正規化するこ
とにより、光量に依存しないフォーカスエラー信号F
E”を生成し、フィルタ回路17およびオフセット値決
定部30のピークホールド回路31に出力する。
【0020】
【数3】 FE”=FE’/PI ・・・(3) =(FE−FEOFFSET)/PI
【0021】フィルタ回路17は、フォーカスサーボの
特性を決める回路であり、オートゲインコントローラ1
6より入力されるフォーカスエラー信号FE”に基づい
て、実際にフォーカスアクチュエータを駆動するための
制御信号を生成する。ドライブアンプ18は、フィルタ
回路17で生成された制御信号に基づいて、光ブロック
11の対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直な
方向に移動させるフォーカスアクチュエータを駆動す
る。
【0022】セクターマーク検出回路19は、後述する
オフセット値決定モード動作時に、光ブロック11にお
いて生成されたRF信号よりセクターマークを検出し、
その検出に応じたトリーガーを発生し、レーザーパワー
切り換え回路20およびオフセット値決定部30のピー
クホールド回路31に出力する。レーザーパワー切り換
え回路20は、光ディスク装置の動作モードに応じて光
ブロック11のレーザより出力するパワーの切り換え・
調整を行う。本発明に関しては、後述するオフセット値
決定モード動作時に、通常の動作で用いる最大のレーザ
ーパワーと、最小のレーザーパワーとを、セクターマー
ク検出回路19より入力されるセクターマークの検出に
よるトリーガーに基づいて切り換える。なお、最大のレ
ーザーパワーを用いるのはイレーズ動作時、最小のレー
ザーパワーを用いるのはリード動作時なので、レーザー
パワー切り換え回路20はイレーズとリードの状態を交
互に繰り返すことになる。
【0023】オフセット値決定部30は、通常の動作に
用いるオフセット値βを決定するための回路であり、通
常の動作に先立ちオフセット値決定モードで動作する。
そのオフセット値決定部30のピークホールド回路31
は、オフセット値決定モード動作時に、レーザーパワー
切り換え回路20におけるイレーズとリードの状態の切
り換えにより発生するフォーカスエラーに対応して、オ
ートゲインコントローラ16で生成されたフォーカスエ
ラー信号FE”を記憶する。オフセット値決定部30に
おいては、セクターマーク検出回路19より入力される
セクターマークの検出によるトリーガーに基づき、その
近傍に発生するレーザーパワーのイレーズへの切り換え
によるトップピーク値と、レーザーパワーのリードへの
切り換えによるボトムピーク値とを検出し、各々記憶す
る。
【0024】段差算出回路32は、ピークホールド回路
31において検出されたトップピーク値およびボトムピ
ーク値の差を検出し、オフセット値設定部33に出力す
る。オフセット値設定部33は、段差算出回路32より
入力されるレーザーパワー切り換え時にフォーカスエラ
ー信号に発生する差に基づいて、その差が無くなるよう
に第2のオフセット値記憶部13に記憶されているオフ
セット値βを調整する。このオフセット値βが実質的に
無視できるように小さくなったら、オフセット値決定モ
ードでの動作を終了する。
【0025】次に、フォーカスサーボ部10の動作につ
いて説明する。通常は、光ブロック11で検出されたフ
ォーカスエラー信号FEが、切り換え部14により選択
されたオフセット信号FEOFFSETにより加減算器15で
オフセット補正され、オートゲインコントローラ16で
全光量に対応するプルイン信号で正規化される。そし
て、その正規化されたフォーカスエラー信号FE”に基
づいてフィルタ回路17で位相補償などの処理を行って
制御信号を生成し、ドライブアンプ18により光ブロッ
ク11のフォーカスアクチュエータが駆動される。この
時、切り換え部14では、フォーカスサーボ引き込みま
では第1のオフセット値記憶部12に記憶されているオ
フセット値αを選択し、フォーカスサーボに引き込まれ
てからは第2のオフセット値記憶部13に記憶されてい
るオフセット値βを選択する。
【0026】次に、この第2のオフセット値記憶部13
に記憶されているオフセット値βを決定する方法につい
て、図3を参照して説明する。このオフセット値βの決
定は、光ディスク装置の製造時などにおいて、オフセッ
ト値決定モード動作を行うことにより行われる。オフセ
ット値決定モードにおいては、フォーカスロックされて
いる状態で、まず、セクターマーク検出回路19が、光
ブロック11で再生されたRF信号よりセクターマーク
を検出し、そのマークの検出に対応して図3(C)に示
すようなトリガーパルスを発生する。そして、レーザー
パワー切り換え回路20は、セクターマーク検出回路1
9から出力されるトリガーに基づいて、図3(A)に示
すように、光ブロック11で記録媒体に照射する光ビー
ムのレーザーパワーをイレーズ動作時のパワーとリード
動作時のパワーに交互に切り換える。
【0027】その結果、オートゲインコントローラ16
から出力されるフォーカスエラー信号FE”は、図3
(B)に示すような波形になる。すなわち、レーザーパ
ワーの切り換えごとに、そのフォーカスエラー信号の中
の光量に依存しない成分までもをオートゲインコントロ
ーラ16で正規化してしまったことによるフォーカスエ
ラー信号の食い違いが、レーザーパワーを切り換えた直
後に観測される。そこで、ピークホールド回路31によ
り、セクターマーク検出回路19から出力されるトリガ
ーに同期して、すなわち、このレーザーパワーの切り換
え時点の近傍において、オートゲインコントローラ16
より出力されるフォーカスエラー信号FE”のトップピ
ーク値およびボトムピーク値を検出し記憶する。そし
て、検出されたトップピーク値とボトムピーク値、すな
わち、イレーズへ切り換えた時のフォーカスエラーとリ
ードへ切り換えた時のフォーカスエラーの差を、段差算
出回路32で検出し、その差を無くするように、オフセ
ット値設定部33が第2のオフセット値記憶部13に記
憶されているオフセット値を調整する。
【0028】その結果、レーザーパワーを切り換えても
図3(B)に示すような段差が生じなくなった時には、
第2のオフセット値記憶部13に適切なオフセット値、
すなわちオフセットの中の光量に比例しない成分に相当
する値がセットされ、そのオフセット値が加減算器15
により適切にキャンセルされ、さらに光量に比例するオ
フセット成分はオートゲインコントローラ16において
適切にキャンセルされたことになる。
【0029】このように、本実施の形態のフォーカスサ
ーボ部10においては、光量により正規化する前のフォ
ーカスエラー信号を、予め定めたオフセット量で補正
し、その結果得られたフォーカスエラー信号に対して光
量による正規化を行っている。そして、その最初のオフ
セット補正で用いるオフセット量は、レーザーパワーを
変動させても最終的なフォーカスエラー信号に変動が生
じないように定められたオフセット量なので、オフセッ
トの生じる種々の要素に結果的に対応した光量に依存し
ないオフセット成分に相当するオフセット量が適切に定
められている。さらに、そのオフセット量を定める際に
は、レーザーパワーが実質的に最大となるイレーズ動作
時のパワーと、実質的に最小となるリード動作時のパワ
ーを用いているので、決定されたオフセット量は実際の
運用で用いられるその最大値と最小値の間の全てのレー
ザーパワーに対して有効である。したがって、このよう
な本実施の形態のフォーカスサーボ部10においては、
光量に比例するオフセット成分も比例しないオフセット
成分も適切にキャンセルすることができ、適切なフォー
カスサーボが行える。
【0030】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、種々の改変が可能である。たとえば、本実
施の形態においては、フォーカスサーボを例示して本発
明を説明したが、光ビームの強度に依存するエラー信号
を用いて、何らかの制御を行う装置には全て適用可能で
ある。具体的には、たとえば実施の形態と同じ光ディス
ク装置のトラッキングサーボに適用可能である。
【0031】トラッキングサーボを行う場合には、光ブ
ロック11より式4に基づいてトラッキングエラー信号
TEを検出し、加減算器15で光量に比例しないオフセ
ット成分をキャンセルし、オートゲインコントローラ1
6で光量に比例するオフセット成分を光量で正規化する
ことにより補正し、フィルタ回路17でトラッキングサ
ーボ信号を生成してドライブアンプ18により光ブロッ
ク11のトラッキングアクチュエータを駆動すればよ
い。
【0032】
【数4】 TE=(A+B)−(C+D) ・・・(4)
【0033】その際に、本実施の形態と同様に、セクタ
ーマーク検出回路19からのトリガーによりレーザーパ
ワー切り換え回路20でレーザーパワーをイレーズ動作
時のパワーとリード動作時のパワーに交互に切り換え、
その時にオートゲインコントローラ16から出力される
トラッキングエラー信号TE”の波形のレーザー切り換
え直後のピーク値をピークホールド回路31で検出し、
その段差を段差算出回路32で検出し、その段差がなく
なるようにオフセット値設定部33が第2のオフセット
値記憶部13のオフセット値を調整する。このようにす
れば、本実施の形態のフォーカスサーボの場合と全く同
様に適切にオフセットを補正し、正確なトラッキングサ
ーボが行える。
【0034】また、本実施の形態においては、オフセッ
ト値決定部30が光ディスク装置のフォーカスサーボ部
10に常に設けられている構成を示した。しかし、この
第2のオフセット値記憶部13に記憶する光量に比例し
ないオフセット値の決定は、前述したようにたとえば光
ディスク装置の製造時などに一度行えば済むことであ
る。したがって、オフセット値決定部30をフォーカス
サーボ部10内に設けず、光ディスク装置の製造時など
に図1に示した構成を取り得るようにして、その時に第
2のオフセット値記憶部13に記憶するオフセット値の
調整を行い、光ディスク装置として出荷時にはオフセッ
ト値決定部30を有しない構成で出荷するようにしても
よい。そのような構成にすればフォーカスサーボ部10
の構成がより一層簡単になる。
【0035】もちろん、オフセット値決定部30を内蔵
する本実施の形態のようなフォーカスサーボ部10にし
ておけば、利用時に何らかの理由でフォーカスサーボの
特性が変化した際に、第2のオフセット値記憶部13に
記憶されているオフセット値を容易に調整することがで
きるというメリットを有する。また、いずれの場合にお
いても、たとえば段差算出回路32の出力を表示装置な
どに表示して、その結果に基づいて作業者が第2のオフ
セット値記憶部13のオフセット値を調整するような方
法・構成でもよい。このように、オフセット値決定部3
0に係わる構成は適宜任意の形態をとってよい。
【0036】また、本実施の形態においては、MOディ
スクを記録媒体とする場合について説明したが、通常の
光ディスクや相変化ディスクなど、光ビームのパワーを
換える必要のある任意の光ディスク装置に適用可能であ
る。そのような場合で、イレーズ動作が不必要な光ディ
スク装置においては、レーザーパワーをライト動作時の
パワーとリード動作時のパワーで交互にきりかえてオフ
セット値を求めるようにすればよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の光学式記録再生装置によれば、
エラー信号に生じるオフセットを適切にキャンセルする
ことができ、精度よいサーボが行える。また、動作モー
ドなどに応じた膨大なマップ保持する必要がなく、また
複雑なオフセット補正処理を行う必要もないので、装置
構成が簡単になり処理も容易になる。また、本発明のオ
フセット値決定方法によれば、オフセットの生じる種々
の要素に結果的に対応した、レーザーパワーに依存しな
いオフセット値を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である光ディスク装置の
フォーカスサーボ部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したフォーカスサーボ部の光ブロック
に含まれるフォトディテクタを説明するための図であ
る。
【図3】図1に示したフォーカスサーボ部において、オ
フセット値を決定する動作を説明するための図であり、
(A)はレーザーパワーを示す図、(B)は観測される
フォーカスエラー信号FE”を示す図、(C)は図1に
示したフォーカスサーボ部のピークホールド回路への信
号取り込みタイミングを示す図である。
【図4】従来のフォーカスサーボ部の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…フォーカスサーボ部、11…光ブロック、12…
第1のオフセット値記憶部、13…第2のオフセット値
記憶部、14…切り換え部、15…加減算器、16…オ
ートゲインコントローラ、17…フィルタ回路、18…
ドライブアンプ、19…セクターマーク検出回路、20
…レーザーパワー切り換え回路、30…オフセット値決
定部、31…ピークホールド回路、32…段差算出回
路、33…オフセット値設定部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に光ビームを照射し、該記録媒体
    からの反射光を検出して光検出信号を生成する光学ヘッ
    ド手段と、 前記生成された光検出信号に基づいて、所定の誤差信号
    を生成する誤差信号生成手段と、 前記生成された所定の誤差信号より予め定めたオフセッ
    ト値をキャンセルし、オフセットの補正された誤差信号
    を生成するオフセット補正手段と、 前記オフセットの補正された誤差信号を、前記光学ヘッ
    ド手段で検出された全反射光量に対応する信号により正
    規化する正規化手段と、 前記正規化された誤差信号に基づいて、前記光学ヘッド
    手段を制御する制御手段と、 前記記録媒体に照射する光ビームの強度を、実用上の最
    大の強度と最小の強度に交互に切り換え、その切り換え
    た直後に各々観測される前記オフセットの補正された誤
    差信号の差を検出し、当該誤差信号の差が実質的に無く
    なるように、前記オフセット補正手段でキャンセルする
    オフセット値を調整し適切なオフセット値を定めるオフ
    セット値決定手段とを有する光学式記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記オフセット値決定手段は、前記記録媒
    体に照射する光ビームの強度を、データ消去時の強度と
    データリード時の強度に交互に切り換え、該切り換えた
    直後に各々観測される前記オフセットの補正された誤差
    信号の差に基づいて前記オフセット値を定める請求項1
    記載の光学式記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記誤差信号生成手段は、前記生成された
    光検出信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成し、 前記オフセット補正手段は、前記生成されたフォーカス
    エラー信号のオフセットを補正し、 前記正規化手段は、前記オフセットの補正されたフォー
    カスエラー信号を前記全反射光量に対応する信号により
    正規化し、 前記制御手段は、前記正規化されたフォーカスエラー信
    号に基づいて前記光学ヘッド手段のフォーカスアクチュ
    エータを制御する請求項1記載の光学式記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記誤差信号生成手段は、前記生成された
    光検出信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成
    し、 前記オフセット補正手段は、前記生成されたトラッキン
    グエラー信号のオフセットを補正し、 前記正規化手段は、前記オフセットの補正されたトラッ
    キングエラー信号を前記全反射光量に対応する信号によ
    り正規化し、 前記制御手段は、前記正規化されたトラッキングエラー
    信号に基づいて前記光学ヘッド手段のトラッキングアク
    チュエータを制御する請求項1記載の光学式記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】光ビームを実用上の最大の強度と最小の強
    度に交互に切り換えて記録媒体に照射し、 該記録媒体からの反射光を検出して光検出信号を生成
    し、 前記生成された光検出信号に基づいて、所定の誤差信号
    を生成し、 前記生成された所定の誤差信号を、前記検出された反射
    光の全光量に対応する信号により正規化し、 前記光ビームの強度を切り換えた直後に各々観測される
    前記正規化された所定の誤差信号の差が実質的に無くな
    るように、前記生成された所定の誤差信号に対するオフ
    セット値を決定する光学式記録再生装置のオフセット値
    決定方法。
  6. 【請求項6】前記所定の誤差信号はフォーカスエラー信
    号である請求項5記載の光学式記録再生装置のオフセッ
    ト値決定方法。
  7. 【請求項7】前記所定の誤差信号はトラッキングエラー
    信号である請求項5記載の光学式記録再生装置のオフセ
    ット値決定方法。
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