JP4541416B2 - 光ディスク判別装置、再生装置、光ディスク判別方法、光ディスク判別プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

光ディスク判別装置、再生装置、光ディスク判別方法、光ディスク判別プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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    • G11B2007/0006Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier adapted for scanning different types of carrier, e.g. CD & DVD

Description

本発明は、複数の光ディスクの種類を判別する光ディスク判別装置と光ディスク判別装置を備えた再生装置、光ディスク判別方法、光ディスク判別プログラムおよび判別プログラムを格納した記録媒体に関する。
従来、複数の光ディスクの種類を判別する光ディスク判別装置は、1つのレーザ発振器を用いて、光ディスクに照射したレーザ光に対する反射光から得られるフォーカスエラー信号やRF信号などを基に判別を行っている。
例えば特許文献1ではデジタルビデオディスク(DVD)用の半導体レーザ(レーザ発振器)からフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号などを基にデジタルビデオディスクとコンパクトディスク(CD)とを判別する方法が記載されている。
特許3203183号公報
特許文献1に記載の方法では、正確に判別できるのは2種類までが限界であり、例えばCDとDVDとブルーレイディスク(BD)の3種類をCD用の波長の半導体レーザで判別を行おうとすると、BDの判別はディスク製造時のバラツキによってはCDの波長のレーザ光を想定以上に反射してしまい、従来の所定の閾値以上か未満かではCDまたはDVDと誤判別をしてしまうことがある。そこで、BDに合わせた閾値を設定すると今度は低反射率のCDやDVDをCD、DVDではないと誤判別してしまう。
さらに、DVDとBDのハイブリッドディスクのような異なる波長の半導体レーザで記録再生を行う層が積層されたディスクにおいても、上述したような問題から全ての層を正確に判別することは困難である。
そこで、本発明は、例えば3種類以上の複数のディスクや2種類以上の領域が積層されているハイブリッドディスクを正確かつ早く判別できる光ディスク判別装置、判別方法、判別プログラムおよび記録媒体と光ディスク判別装置を備えた再生装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の光ディスクを判別する光ディスク判別装置において、前記複数種類の光ディスクに夫々対応して波長の異なる複数のレーザ発振器と、前記複数のレーザ発振器のいずれか一つのレーザ発振器から光ディスクへ照射されたレーザ光の反射光からフォーカスエラー信号および戻り光総和信号を測定する測定手段と、前記測定手段が測定した前記フォーカスエラー信号および前記戻り光総和信号と、前記フォーカスエラー信号と前記戻り光総和信号との比と、に基づいて、前記光ディスクが前記複数種類のいずれかであるかの判別、若しくは判別不可能との判断を行う判別手段と、前記フォーカスエラー信号および前記戻り光総和信号の各々、若しくは前記比において、前記一つのレーザ発振器から前記複数種類のいずれか一つの光ディスクへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲と、該一つのレーザ発振器から前記一つの光ディスクとは異なる種類の他の光ディスクのいずれかへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲とが重複する場合の、前記重複する範囲の上限に応じた第一の閾値と、前記重複する範囲の下限に応じた第二の閾値とを予め記憶し、前記重複する範囲が無い場合の、各々の前記取りうる範囲を分別する第三の閾値を予め記憶し、前記第一の閾値と前記第二の閾値と前記第三の閾値を用いて前記判別手段に前記判別若しくは判断を行わせる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記判別手段が判別不可能と判断した場合に、前記一つのレーザ発振器とは異なるレーザ発振器にレーザ光を照射させて前記判別手段に前記判別若しくは判断を行わせることを特徴としている。
請求項記載の発明は、複数種類の光ディスクを判別する光ディスク判別方法において、前記複数種類の光ディスクに夫々対応して波長の異なる複数のレーザ発振器のいずれか一つのレーザ発振器から光ディスクへ照射されたレーザ光の反射光からフォーカスエラー信号および戻り光総和信号を測定し、前記フォーカスエラー信号と前記戻り光総和信号との比を算出し、前記フォーカスエラー信号および前記戻り光総和信号の各々、若しくは前記比において、前記一つのレーザ発振器から前記複数種類のいずれか一つの光ディスクへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲と、該一つのレーザ発振器から前記一つの光ディスクとは異なる種類の他の光ディスクのいずれかへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲とが重複する場合の、前記重複する範囲の上限に応じた第一の閾値と、前記重複する範囲の下限に応じた第二の閾値とを予め記憶し、前記重複する範囲が無い場合の、各々の前記取りうる範囲を分別する第三の閾値を予め記憶し、前記第一の閾値と前記第二の閾値と前記第三の閾値を用いて、該光ディスクが前記複数種類のいずれかであるかの判別、若しくは判別不可能であることの判断を行う判別ステップと、前記判別ステップが判別不可能と判断した場合に、前記一つのレーザ発振器とは異なるレーザ発振器にレーザ光を照射させて前記判別若しくは判断を行う再判別ステップと、を有することを特徴としている。
本発明の第一の実施例および第二の実施例にかかるマルチディスクプレーヤーのブロック図である。 図1に示されたマルチディスクプレーヤー内の光ピックアップの受光器の説明図である。 (a)、(b)ともフォーカスエラー信号、AS信号それぞれの波形の説明図である。 (a)、(b)とも第一閾値および第二閾値および第三閾値の説明図である。 図1に示されたマルチディスクプレーヤーの第一の実施例における光ディスクの判別動作を示したフローチャートである。 図1に示されたマルチディスクプレーヤーの第二の実施例における光ディスクの判別動作を示したフローチャートの一の部分である。 図1に示されたマルチディスクプレーヤーの第二の実施例における光ディスクの判別動作を示したフローチャートの他の部分である。
符号の説明
1 マルチディスクプレーヤー(光ディスク判別装置、再生装置)
3 光ピックアップ(レーザ発振器)
5 サーボ信号処理部(測定手段、判別手段、制御手段、規制手段)
7 音声/映像信号処理部(再生手段)
12 光ディスク
S101 CD用の波長のレーザダイオードによる測定(測定手段)
S102 CD判別(判別手段、判別ステップ)
S103 DVD判別(判別手段、判別ステップ)
S104 BD判別(判別手段、判別ステップ)
S105 BD用の波長のレーザダイオードによる測定(測定手段)
S106 BD判別(判別手段、再判別ステップ)
S107 CD判別(判別手段、判別ステップ)
S108 DVD判別(判別手段、判別ステップ)
S201 DVD用の波長のレーザダイオードによる測定(測定手段)
S202 DVD層判別(判別手段、判別ステップ)
S204 CD層判別(判別手段、判別ステップ)
S206 BD層判別(判別手段、判別ステップ)
S209 BD用の波長のレーザダイオードによる測定(測定手段)
S210 BD層判別(判別手段、再判別ステップ)
S212 DVD層判別(判別手段、判別ステップ)
S214 CD層判別(判別手段、判別ステップ)
S220 記録再生動作制限(規制手段)
S221 判別できた層のみ記録再生(規制手段)
Vfecd CD用の波長のレーザダイオードで測定したフォーカスエラー信号レベル(反射光の信号)
Vascd CD用の波長のレーザダイオードで測定したAS信号レベル(反射光の信号)
Vfeascd VfecdとVascdとの比(一つの信号と他の一つの信号との比)
Vfebd BD用の波長のレーザダイオードで測定したフォーカスエラー信号レベル(反射光の信号)
Vasbd BD用の波長のレーザダイオードで測定したAS信号レベル(反射光の信号)
Vfe1 CD用の波長のレーザダイオードでのフォーカスエラー信号レベルの第一閾値(第一の閾値)
Vfe2 CD用の波長のレーザダイオードでのフォーカスエラー信号レベルの第二閾値(第二の閾値)
Vfe3 BD用の波長のレーザダイオードでのフォーカスエラー信号レベルの閾値(第三の閾値)
Vas1 CD用の波長のレーザダイオードでのAS信号レベルの第一閾値(第一の閾値)
Vas2 CD用の波長のレーザダイオードでのAS信号レベルの第二閾値(第二の閾値)
Vas3 BD用の波長のレーザダイオードでのAS信号レベルの閾値(第三の閾値)
Vfedvd DVD用の波長のレーザダイオードで測定したフォーカスエラー信号レベル(反射光の信号)
Vasdvd DVD用の波長のレーザダイオードで測定したAS信号レベル(反射光の信号)
Vfeasdvd VfedvdとVasdvdとの比(一つの信号と他の一つの信号との比)
Vfebd´ BD用の波長のレーザダイオードで測定したフォーカスエラー信号レベル(反射光の信号)
Vfebd´ BD用の波長のレーザダイオードで測定したAS信号レベル(反射光の信号)
Vfe1´ DVD用の波長のレーザダイオードでのフォーカスエラー信号レベルの第一閾値(第一の閾値)
Vfe2´ DVD用の波長のレーザダイオードでのフォーカスエラー信号レベルの第二閾値(第二の閾値)
Vfe3´ BD用の波長のレーザダイオードでのフォーカスエラー信号レベルの閾値(第三の閾値)
Vas1´ DVD用の波長のレーザダイオードでのAS信号レベルの第一閾値(第一の閾値)
Vas2´ DVD用の波長のレーザダイオードでのAS信号レベルの第二閾値(第二の閾値)
Vas3´ BD用の波長のレーザダイオードでのAS信号レベルの閾値(第三の閾値)
以下、本発明の一実施形態にかかる光ディスク判別装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる光ディスク判別装置は、波長の異なる複数のレーザ発振器のうちいずれか一つのレーザ発振器から照射されたレーザ光の反射光からフォーカスエラー信号および戻り光総和信号を測定手段で測定し、測定したフォーカスエラー信号および戻り光総和信号と、フォーカスエラー信号と戻り光総和信号との比と、に基づいて、一つのレーザ発振器から複数種類のいずれか一つの光ディスクへレーザ光を照射することによりフォーカスエラー信号および戻り光総和信号またはそれらの比が取りうる範囲と、一つのレーザ発振器から一つの光ディスクとは異なる種類の他の光ディスクのいずれかへレーザ光を照射することによりフォーカスエラー信号および戻り光総和信号若しくはそれらの比が取りうる範囲とが重複する場合には、重複する範囲の上限に応じた第一の閾値と、重複する範囲の下限に応じた第二の閾値とを予め記憶し、重複しない場合には、各々の取りうる範囲を分別する第三の閾値を予め記憶し、第一の閾値と第二の閾値と第三の閾値とを用いて判別手段で複数種類の光ディスクの判別および判別不可能の判断を行わせる制御手段を備え、制御手段は一つのレーザ発振器で判別不可能だった場合は一つのレーザ発振器とは異なる他の一つのレーザ発振器により光ディスクの判別若しくは判別不可能の判断を判別手段に行わせる。このようにすることで、1つの信号では判別が困難な場合でも光ディスクの種類によって各信号に生じるレベル差などを利用して信号や信号の比の取り得る範囲が重なる場合は第一の閾値と、第二の閾値で、取り得る範囲が重ならない場合は第三の閾値を用いて複数種類の光ディスクの判別若しくは判別不可能の判断を行える。また、一つのレーザ発振器で判別できた場合はレーザ発振器は1つだけ使用すれば良く、それで判別できない場合でも別のレーザ発振器を使用すれば判別できるので、各光ディスクに対応したレーザ発振器を順に点灯して判別するよりも早くかつ正確に判別できる。
また、判別手段は、複数種類の光ディスクに対して、一つのレーザ発振器から光ディスクへレーザ光を照射した際に測定手段により測定されるフォーカスエラー信号および戻り光総和信号の各々、若しくはフォーカスエラー信号および戻り光総和信号の比のいずれかが重複する範囲に存在しないときに、それらの信号若しくは信号の比に基づいて光ディスクの種類が一つの光ディスクであるかの判別を行ってもよい。そのようにすることにより、フォーカスエラー信号および戻り光総和信号フォーカスエラー信号および戻り光総和信号の比が重複する範囲に存在しないときに正確に複数種類の光ディスクを判別することができる。
また、判別手段は、一つのレーザ発振器から光ディスクへレーザ光を照射した際に測定手段により測定されるフォーカスエラー信号および戻り光総和信号の各々とフォーカスエラー信号と戻り光総和信号との比とのすべてが重複した範囲に存在するときに、光ディスクが複数種類のいずれかであるかの判別が不可能との判断を行う。このようにすることにより、フォーカスエラー信号および戻り光総和信号それらの比が重複する範囲に存在するときに誤判定を少なくすることができる。
また、光ディスクは複数のレーザ発振器によりそれぞれ再生可能な領域が複数積層されており、制御手段が一つのレーザ発振器にそれぞれの層の領域にレーザ光を照射させてそれぞれの層からの反射光の信号を基に、判別手段にそれぞれの層の種類を判別、若しくは判断させてもよい。このようにすることにより、複数層が積層されたディスクを早くかつ正確に判別することができる。
また、複数種類の光ディスクを少なくとも再生を可能とする再生装置に上述した光ディスク判別装置を備えても良い。このようにすることにより、光ディスクの再生装置において、セットされた光ディスクを正確かつ早く判別して再生をすることができる。
また、判別手段が、複数種類のいずれであるかを判別した光ディスクのみを再生手段により再生を行わせる規制手段を設けても良い。このようにすることにより、判別ができた光ディスクのみ再生を行わせ、判別できない光ディスクに対して再生を行わないようにすることができる。
また、上述した光ディスク判別装置を備えた光ディスクの再生装置に、波長の異なる複数のレーザ発振器によりそれぞれ再生可能な領域が少なくとも2つ以上積層されているディスクをセットした場合に、種類の判別できた領域のみ再生を行うように規制手段が制御しても良い。このようにすることにより、ディスクの一部だけでも再生ができるので、ユーザの利便性が向上する。
また、本発明の一実施形態にかかる光ディスク判別方法は、波長の異なる複数のレーザ発振器のうちいずれか一つのレーザ発振器から照射されたレーザ光の反射光からフォーカスエラー信号および戻り光総和信号フォーカスエラー信号と戻り光総和信号との比を測定および算出し、フォーカスエラー信号および戻り光総和信号の各々、若しくはフォーカスエラー信号と前記戻り光総和信号との比において、前記一つのレーザ発振器から前記複数種類のいずれか一つの光ディスクへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲と、該一つのレーザ発振器から前記一つの光ディスクとは異なる種類の他の光ディスクのいずれかへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲とが重複する場合の、前記重複する範囲の上限に応じた第一の閾値と、前記重複する範囲の下限に応じた第二の閾値とを予め記憶し、前記重複する範囲が無い場合の、各々の前記取りうる範囲を分別する第三の閾値を予め記憶し、前記第一の閾値と前記第二の閾値と前記第三の閾値を用いて判別ステップで複数種類の光ディスクの判別および判別不可能の判断を行い、一つのレーザ発振器で判別不可能だった場合は一つのレーザ発振器とは波長の異なる他の一つのレーザ発振器を点灯させ光ディスクの判別若しくは判別不可能の判断を再判別ステップに行わせる。このようにすることで、1つの信号では判別が困難な場合でも光ディスクの種類によって各信号に生じるレベル差などを利用して信号や信号の比の取り得る範囲が重なる場合は第一の閾値と、第二の閾値で、取り得る範囲が重ならない場合は第三の閾値を用いて複数種類の光ディスクの判別若しくは判別不可能の判断を行える。また、一つのレーザ発振器で判別できた場合はレーザ発振器は1つだけ使用すれば良く、それで判別できない場合でも別のレーザ発振器を使用すれば判別できるので、各光ディスクに対応したレーザ発振器を順に点灯して判別するよりも早くかつ正確に判別できる。
また、上述した光ディスク判別方法をコンピュータに実行させるプログラムとしても良い。このようにすることで、判別方法をコンピュータで実行するプログラムとしたのでより汎用性が高まる。
また、上述した光ディスク判別プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納しても良い。このようにすることにより、光ディスク判別プログラムを機器に組み込む以外に単体でも流通させることができる。
本発明の第一の実施例にかかる光ディスク判別装置を備えた再生装置としてのマルチディスクプレーヤー1を図1ないし図5を参照して説明する。マルチディスクプレーヤー1は、BD、DVDおよびCDへの記録と再生が可能となっている。マルチディスクプレーヤー1は、図1に示すようにディスクモータ2と、光ピックアップ3と、RFアンプ4と、サーボ信号処理部5と、ドライバ6と、音声/映像信号処理部7と、DAコンバータ8と、ADコンバータ9と、入出力端子10と、マイクロコンピュータ11とを備えている。また、光ディスク12としては、DVD、BDおよびCDのうちのいずれかのディスクおよびDVD、BDおよびCDのうち2種類のディスクフォーマットによる領域が積層されたディスクが使用可能となっている。
ディスクモータ2は、マルチディスクプレーヤー1にセットされた光ディスク12を回転させるためのモータであり、スピンドルモータなどで構成されている。
光ピックアップ3は、光ディスク12に照射する光を発生させる図示しないレーザ発振器としてのCD用の波長のレーザダイオード、DVD用の波長のレーザダイオード、BD用の波長のレーザダイオードや光ディスク12上に光を照射するためのレンズ、フォーカスやトラッキングを合わせるためのアクチュエータおよび光ディスク12から反射された光を受ける受光器30とを備え、受光器30の出力からフォーカスエラー信号をおよび戻り光総和信号を生成し出力する。
受光器30は図2に示すように、4分割受光器31から構成される。4分割受光器31は受光面31a、31b、31c、31dから構成される。
フォーカスエラー信号は4分割受光器31において一方の対角位置にある受光面31aおよび31cの出力を加算したものから、他方の対角位置にある受光面31bおよび31dの出力を加算したものを減算して生成し(すなわち(31a+31c)−(31b+31d))、図3(a)に示す波形となる。また、戻り光総和信号(AS信号)は4分割受光器31の全受光面31a、31b、31c、31dの出力を加算したものであり、図3(b)に示す波形となる。
RFアンプ4は、光ピックアップ3から出力される信号を所定の値に増幅し、サーボ信号処理部5へ出力する。
測定手段、判別手段、制御手段、規制手段としてのサーボ信号処理部5は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)を内蔵し、RFアンプ4から入力される信号に基づいて光ディスク12の判別や光ピックアップ3のフォーカスおよびトラッキングの制御などをROMに記憶された制御プログラムにより行い、光ディスク12に記録された情報を正確に読めるようにする。さらに、光ディスク12に記録された音楽や映像などの情報を含む信号をアナログ/デジタル変換して音声/映像信号処理部7へ出力する。
ドライバ6は、サーボ信号処理部5から入力された信号を増幅し、ディスクモータ2および光ピックアップ3へ出力する。
再生手段としての音声/映像信号処理部7は、サーボ信号処理部5から入力された信号を音声または映像信号に復調しエラー訂正などを行った後DAコンバータ8へ出力する。また、ADコンバータ9から入力された音声または映像信号を光ディスク12へ記録する形式に符号化しサーボ信号処理部5へ出力する。
DAコンバータ8は、音声信号処理部7から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換し映像出力端子10aおよび音声出力端子10bから出力する。
ADコンバータ9は、映像入力端子10cおよび音声入力端子10dから入力された映像および音声信号をデジタル信号に変換して音声/映像信号処理部7へ出力する。
マイクロコンピュータ11は、光ディスク12の挿入や排出、記録/再生や停止などの各動作におけるマルチディスクプレーヤー1全体の制御を行う。
次に、図1に示すような構成からなるマルチディスクプレーヤー1において、光ディスク12を判別する動作を図5に示すフローチャートを参照して説明する。図5に示したフローチャートは、サーボ信号処理部5のROMに記憶されている制御プログラムをサーボ信号処理部5のCPUが実行することで実現される。
本実施例では、図5のステップS102〜ステップS104で一つのレーザ発振器としてのCD用の波長のレーザダイオードを使用して、光ディスク12が複数種類の光ディスクとしてのDVDかBDかCDかの判別を行っている。判別には、光ディスク12の複数種類の反射光の信号として測定されるフォーカスエラー信号の+方向のピーク値から−方向のピーク値までの値であるフォーカスエラー信号レベル(図3(a)のVfe)とAS信号のピーク値であるAS信号レベル(図3(b)のVas)を用い、また、これらの信号レベルの比(Vr)も用いる。これらの信号レベルや比を用いるのは、光ディスクの種類毎にそれらの値のとり得る範囲が決定されるからである。
CDの波長のレーザダイオードによるDVDやCDのフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルがとり得る最小値は、BDのフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルのとり得る最大値よりも小さい値をとることがある。図4(a)にAS信号の場合のDVDの最小値とBDの最大値との関係を示す。したがって、フォーカスエラー信号レベル、AS信号レベルそれぞれに、DVDとCDおよびBDとのとり得る範囲内が重複する範囲の上限に応じた第一の閾値と、同じくDVDとCDおよびBDとのとり得る範囲内が重複する範囲の下限に応じた第二の閾値を設定する。ここで、重複する範囲の上限に応じた第一の閾値は上限よりも若干大きく必ずDVDまたはCDであると判別できるような値であり、重複する下限に応じた第二の閾値は下限よりも若干小さく必ずBDであると判別できるような値である。第一の閾値以上であればDVDまたはCDと判別し、第二の閾値未満であればBDであると判別する。図4(a)に、AS信号の場合の第一の閾値と第二の閾値を示す。フォーカスエラー信号レベルも同様となる。
DVDとCDの判別は、図3に示すように、CD用の波長のレーザダイオードを使用した場合はAS信号レベルはほぼ同じだが、フォーカスエラー信号レベルはDVDがCDよりも一般的に小さくなることからDVDとCDそれぞれにおいて一つの信号と他の一つの信号の比であるフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比を求める。ここで、両信号レベルの比を用いるのは、CD用の波長のレーザダイオードを使用した際、ばらつきによってはDVDからのフォーカスエラー信号レベルがCDからのフォーカスエラー信号レベルに近づく可能性があるが、その際はAS信号レベルも増大するので、DVDでの両信号レベルの比の値は一定の範囲内にあり、その値はCDでの両信号レベルの比がとりうる範囲には達することがないからである。すなわち、DVDとCDにおいては、フォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比は重複する範囲が無いので、予め設定する第三の閾値としてのフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値と比較し閾値未満であればDVD、閾値以上であればCDと判別する。すなわち、ここまでの動作で、一つのレーザ発振器からレーザ光を照射した際に測定した複数の信号若しくは信号の比のいずれかが取り得る範囲が重複する範囲に存在しないときは、それら複数の信号若しくは信号の比に基づいて光ディスクの判別を行っている(ステップS102〜ステップS104)。
CD用の波長のレーザダイオードではフォーカスエラー信号レベルかAS信号レベルのうちいずれかが低反射率のDVD、CDと一部のBDとで近い値となることがある。すなわち一つのレーザ発振器からレーザ光を照射した際に測定した複数の信号と信号の比のすべてが取り得る範囲が重複する範囲に存在することがある。この場合はCD用の波長のレーザダイオードでは判別できないため、判別不可能と判断し前記一つのレーザ発振器とは異なる他の一つのレーザ発振器としてのBD用の波長のレーザダイオードを用いる。BD用の波長のレーザダイオードを用いれば図4(b)に示すように、判別する光ディスクがBDであればフォーカスエラー信号レベルやAS信号レベルやフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルとの比の取り得る範囲が重復せずに確実に所定の値以上となるため、取り得る範囲を分別する第三の閾値として所定の値を設定してBDであるか否かの判別を行うことができる(ステップS106)。
BD用の波長のレーザダイオードでBDではないと判別された場合は、先に測定したCD用の波長のレーザダイオードでのフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの測定値を用いて判別する。この時点ではBDが含まれる可能性はないので、使用する閾値はDVD、CDのとり得る最小値よりも小さい第二の閾値を用いて判別し、フォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルが第二の閾値以上であればDVDかCDと判別され、第二の閾値以下の場合はDVD、BD、CDのいずれでもないディスクとなる。DVDとCDの判別は、フォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比で判別する(ステップS107、ステップS108)。
以降、上述した説明を図5に示すフローチャートに沿って詳細に説明する。
まず、測定手段としてのステップS101において、一つのレーザ発振器としてのCD用の波長のレーザダイオードを点灯し、光ディスク12に照射して、その反射光から得られるフォーカスエラー信号レベルVfecdとAS信号レベルVascdをそれぞれサーボ信号処理部5で測定し、それぞれの測定値をサーボ信号処理部5のRAMに保存してステップS102に進む。
次に、判別手段および判別ステップとしてのステップS102において、予めサーボ信号処理部5のROMに記憶した第一の閾値としてのCD用のレーザダイオードを使用したときのフォーカスエラー信号レベルの第一閾値Vfe1とステップS101で測定したフォーカスエラー信号レベルVfecd、同様に予めROMに記憶したAS信号レベルの第一閾値Vas1とステップS101で測定したAS信号レベルVascd、および同様に予めROMに記憶したフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値Vfeas1とステップS101で測定したフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比Vfeascdとをそれぞれ比較し、Vfecd≧Vfe1かつ、Vascd≧Vas1かつ、Vfeascd≧Vfeas1の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS109に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS103に進む。このステップでは、複数種類の光ディスクであるCD、DVD、BDのうち、光ディスク12がCDか否かを判別するために、フォーカスエラー信号レベルやAS信号レベルがBDではとりうることのない値であるか判断(すなわち、CDとBDとでそれらの信号が重複する範囲外の第一閾値以上であるか否かを判断:Vfecd≧Vfe1、Vascd≧Vas1)し、また、これらの信号レベルの比がDVDではとりうることのない値であるか判断(すなわち、CDとDVDとでそれらの比のとりうる範囲が重複しないときにその範囲を分別する第三の閾値以上であるか否かを判断:Vfeascd≧Vfeas1)することで光ディスク12がCDか否かを判別している。
次に、判別手段および判別ステップとしてのステップS103において、ステップS102と同様に予めサーボ信号処理部5のROMに記憶したフォーカスエラー信号レベルの第一閾値Vfe1、AS信号レベルの第一閾値Vas1およびフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値Vfeas1と、ステップS101で測定したフォーカスエラー信号レベルVfecd、AS信号レベルVascdおよびフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比Vfeascdをそれぞれ比較し、Vfecd≧Vfe1かつ、Vascd≧Vas1かつ、Vfeascd<Vfeas1の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS110に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS104に進む。このステップでは、複数種類の光ディスクであるCD、DVD、BDのうち、光ディスク12がDVDか否かを判別するために、フォーカスエラー信号レベルやAS信号レベルがBDではとりうることのない値であるか判断(すなわち、DVDとBDとでそれらの信号が重複する範囲外の第一閾値以上であるか否かを判断:Vfecd≧Vfe1、Vascd≧Vas1)し、また、これらの信号レベルの比がCDではとりうることのない値であるか判断(すなわち、DVDとCDとでそれらの比のとりうる範囲が重複しないときにその範囲を分別する第三の閾値未満であるか否かを判断:Vfeascd<Vfeas1)することで光ディスク12がDVDか否かを判別している。
次に、判別手段および判別ステップとしてのステップS104において、予めサーボ信号処理部5のROMに記憶した第一の閾値としてのCD用の波長のレーザダイオードを使用したときのフォーカスエラー信号レベルの第二閾値Vfe2、AS信号の第二閾値Vas2と、ステップS101で測定したフォーカスエラー信号レベルVfecdとAS信号レベルVascdをそれぞれ比較し、Vfecd<Vfe2かつ、Vascd<Vas2の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS111に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS105に進む。このステップでは、複数種類の光ディスクであるCD、DVD、BDのうち、光ディスク12がBDか否かを判別するために、フォーカスエラー信号レベルやAS信号レベルがCDやDVDではとりうることのない値であるか判断(すなわち、BDとCD、BDとDVDとでそれらの信号が重複する範囲外の第二閾値未満であるか否かを判断:Vfecd<Vfe2、Vascd<Vas2)することで光ディスク12がBDか否かを判別している。
次に、測定手段および判別ステップとしてのステップS105において、CD用の波長のレーザダイオードを消灯し、他の一つのレーザ発振器としてのBD用のレーザダイオードを点灯して光ディスク12に照射して、その反射光から得られるフォーカスエラー信号レベルVfebdとAS信号レベルVasbdをそれぞれサーボ信号処理部5で測定し、ステップS106に進む。
次に、判別手段および再判別ステップとしてのステップS106において、予めサーボ信号処理部5のROMに記憶したBD用の波長のレーザダイオードを使用したときのフォーカスエラー信号レベルの第三の閾値Vfe3とステップS105で測定したフォーカスエラー信号レベルVfebd、同様に予めROMに記憶したAS信号レベルの第三の閾値Vas3とステップS101で測定したAS信号レベルVasbd、および同様に予めROMに記憶したフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値Vfeas3とステップS105で測定したフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比Vfeasbdとをそれぞれ比較し、Vfebd≧Vfe3かつ、Vasbd≧Vas3かつ、Vfeasbd≧Vfeas3の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS111に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS107に進む。このステップではBD用の波長のレーザダイオードでの閾値(第三の閾値)以上であるか否か、すなわちBDであるか否かを判断している。
次に、判別手段および判別ステップとしてのステップS107において、ステップS101でサーボ信号処理部5のRAMに保存したCD用の波長のレーザダイオードで測定したフォーカスエラー信号レベルVfecdと、AS信号レベルVascdをRAMから読み出して第一閾値と比較し、Vfecd≧Vfe2かつ、Vascd≧Vas2かつ、Vfeascd≧Vfeas1の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS109に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS108に進む。このステップでは第二閾値以上でフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値以上であるか否か、すなわちCDであるか否かを判断している。
次に、判別手段および判別ステップとしてのステップS108において、ステップS107と同様にサーボ信号処理部5のRAMに保存したCD用のレーザダイオードで測定したフォーカスエラー信号レベルVfecdと、AS信号レベルVascdをRAMから読み出して、第一閾値と比較し、Vfecd≧Vfe2かつ、Vascd≧Vas2かつ、Vfeascd<Vfeas1の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS110に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS112に進む。このステップでは第二閾値以上でフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値未満であるか否か、すなわちDVDであるか否かを判断している。
ステップS109は、光ディスク12がCDであると判別し、CD用のレーザダイオードを使用して再生または記録動作を行う。すなわち、再生の場合は光ピックアップ3からCDに記録されている情報を読み出し、RFアンプ4、サーボ信号処理部5を経由して音声/映像信号処理部7で音声信号に復調してDAコンバータ8でアナログ信号に変換し音声出力端子10bより出力する。記録の場合は音声入力端子10dより入力された音声をADコンバータ9でデジタル信号に変換し、音声/映像信号処理部7でCDへ記録する形式に符号化しサーボ信号処理部5へ出力し、RFアンプ4、光ピックアップ3を経由してCDに記録される。
ステップS110は、光ディスク12がDVDであると判別し、DVD用のレーザダイオードを使用して再生または記録動作を行う。すなわち、再生の場合は光ピックアップ3からDVDに記録されている情報を読み出し、RFアンプ4、サーボ信号処理部5を経由して音声/映像信号処理部7で音声信号と映像信号に復調してDAコンバータ8でアナログ信号に変換し映像出力端子10aおよび音声出力端子10bより出力する。記録の場合は映像入力端子10cおよび音声入力端子10dより入力された映像および音声をADコンバータ9でデジタル信号に変換し、音声/映像信号処理部7でDVDへ記録する形式に符号化しサーボ信号処理部5へ出力し、RFアンプ4、光ピックアップ3を経由してDVDに記録される。
ステップS111は、光ディスク12がBDであると判別し、BD用のレーザダイオードを使用し記録または再生動作を行う。すなわち、再生の場合は光ピックアップ3からBDに記録されている情報を読み出し、RFアンプ4、サーボ信号処理部5を経由して音声/映像信号処理部7で音声信号と映像信号に復調してDAコンバータ8でアナログ信号に変換し映像出力端子10aおよび音声出力端子10bより出力する。記録の場合は映像入力端子10cおよび音声入力端子10dより入力された映像および音声をADコンバータ9でデジタル信号に変換し、音声/映像信号処理部7でBDへ記録する形式に符号化しサーボ信号処理部5へ出力し、RFアンプ4、光ピックアップ3を経由してBDに記録される。
ステップS112は、判定の結果光ディスク12はCDでもDVDでもBDでもないディスクであると判断し再生や記録等の動作を行わず終了する。
本実施例によれば、マルチディスクプレーヤー1においてセットされた光ディスク12を判別する際に、まず、CD用の波長のレーザダイオードでフォーカスエラー信号レベルVfecdとAS信号レベルVascdを測定し、フォーカスエラー信号レベル、AS信号レベルそれぞれに設けた第一閾値(Vfe1、Vas1)以上であることで正確にDVDかCDかのいずれかであるかが判別でき、DVDとCDの判別はフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比Vfe/Vasが所定の閾値Vfeas1未満であればDVD、所定の閾値Vfeas1以上であればCDと判別できる。さらに、フォーカスエラー信号レベルVfecdとAS信号レベルVascdがフォーカスエラー信号レベル、AS信号レベルそれぞれに設けた第二閾値(Vfe2、Vas2)未満であることで正確にBDであることが判別できる。CDのレーザダイオードで判別ができなかった場合、すなわちフォーカスエラー信号レベルVfecdまたはAS信号レベルVascdが第一閾値未満かつ第二閾値以上の場合(重複する範囲にある場合)は、BD用の波長のレーザダイオードに切換える。BD用の波長のレーザダイオードの場合は信号や比が重複する範囲が無いためBD用の閾値(第三の閾値 Vfe3)以上であればBDであることが正確に判別できる。このようにすることで、3種類のレーザダイオードを順に点灯して判別するよりも早く判別でき、さらに閾値が1つの場合よりも正確に判別できる。
なお、本実施例ではCD用の波長のレーザダイオードを最初に点灯しているが、DVD用の波長のレーザダイオードを最初に点灯してもよい。その際は、各閾値や判別式の不等号の向きなどはDVD用の波長のレーザダイオードに合わせたものとなる。
次に、本発明の第二の実施例にかかる光ディスク判別装置を備えた再生装置としてのマルチディスクプレーヤー1を図1および図6、図7を参照して説明する。なお、前述した第一の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例のマルチディスクプレーヤー1の構成は第一の実施例と同一であるが、DVD、BD、CDのうち二種類の層を積層したハイブリッドディスクの記録および再生が可能となっている点が異なる。以降ハイブリッドディスクの各層の判別動作を図6、図7に示すフローチャートを参照して説明する。図6、図7に示したフローチャートは、第一の実施例と同様にサーボ信号処理部5のROMに記憶されている制御プログラムをサーボ信号処理部5のCPUが実行することで実現される。
判別方法は基本的に第一の実施例で示した方法と同じであるが、二つの層それぞれに第一の実施例で示した判別方法を行う。
まず、測定手段としてのステップS201において、一つのレーザ発振器としてのDVD用の波長のレーザダイオードを点灯し、光ディスク12に照射して、その反射光から得られるフォーカスエラー信号レベルVfedvdとAS信号レベルVasdvdをそれぞれ各層ごとにサーボ信号処理部5で測定し、各層ごとの各レベルの測定値をサーボ信号処理部5のRAMに保存してステップS202に進む。
次に、判別手段としてのステップS202において、予めサーボ信号処理部5のROMに記憶した第一の閾値としてのDVD用のレーザダイオードを使用したときのフォーカスエラー信号レベルの第一閾値Vfe1´とステップS201で測定した各層のフォーカスエラー信号レベルVfedvd、同様に予めROMに記憶したAS信号レベルの第一閾値Vas1´とステップS201で測定した各層のAS信号レベルVasdvd、および同様に予めROMに記憶したフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値Vfeas1´とステップS201で測定した各層のフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比Vfeasdvdとをそれぞれ比較し、Vfedvd≧Vfe1´かつ、Vasdvd≧Vas1´かつ、Vfeasdvd≧Vfeas1´の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS203に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS204に進む。このステップではフォーカスエラー信号とAS信号はBDと重複する範囲外の第一閾値以上で、DVDとCDは重複する範囲がない第三の閾値としてのフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値以上であるか否か、すなわちDVD層であるか否かを判断している。
ステップS203では、該当する層はDVD層であると判別して判別結果をRAMに書き込みステップS204に進む。
次に、判別手段および判別ステップとしてのステップS204において、ステップS202と同様に予めサーボ信号処理部5のROMに記憶したフォーカスエラー信号レベルの第一閾値Vfe1´、AS信号レベルの第一閾値Vas1´およびフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値Vfeas1´と、ステップS201で測定した各層のフォーカスエラー信号レベルVfedvd、AS信号レベルVasdvdおよびフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比Vfeasdvdをそれぞれ比較し、Vfedvd≧Vfe1´かつ、Vasdvd≧Vas1´かつ、Vfeasdvd<Vfeas1´の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS205に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS206に進む。このステップではフォーカスエラー信号とAS信号はBDと重複する範囲外の第一閾値以上で、DVDとCDは重複する範囲がない第三の閾値としてのフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値未満であるか否か、すなわちCD層であるか否かを判断している。
ステップS205では該当する層はCD層であると判別して判別結果をRAMに書き込みステップS206に進む。
次に、判別手段および判別ステップしてのステップS206において、予めサーボ信号処理部5のROMに記憶した第二の閾値としてのDVD用の波長のレーザダイオードを使用したときのフォーカスエラー信号レベルの第二閾値Vfe2´、AS信号の第二閾値Vas2´と、ステップS201で測定した各層のフォーカスエラー信号レベルVfedvdとAS信号レベルVasdvdをそれぞれ比較し、Vfedvd<Vfe2´かつ、Vasdvd<Vas2´の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS207に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS208に進む。このステップではフォーカスエラー信号とAS信号はDVD、CDと重複する範囲外の第二閾値未満であるか否か、すなわちBD層であるか否かを判断している。
ステップS207では該当する層はBD層であると判別して判別結果をRAMに書き込みステップS208に進む。
次に、ステップS208において、全ての層の種類が判別できたか否かを判断する。全ての層の種類が判別できた場合(YESの場合)はステップS219へ進み、全ての層の判別ができなかった場合(NOの場合)はステップS209へ進む。
次に、測定手段としてのステップS209において、DVD用の波長のレーザダイオードを消灯し、他の一つのレーザ発振器としてのBD用のレーザダイオードを点灯して光ディスク12に照射して、その反射光から得られるフォーカスエラー信号レベルVfebd´とAS信号レベルVasbd´をそれぞれ種類を判別できなかった層に対してサーボ信号処理部5で測定し、ステップS210に進む。
次に、判別手段および再判別ステップとしてのステップS210において、予めサーボ信号処理部5のROMに記憶したBD用の波長のレーザダイオードを使用したときのフォーカスエラー信号レベルの第三の閾値Vfe3´とステップS209で測定した各層のフォーカスエラー信号レベルVfebd´、同様に予めROMに記憶したAS信号レベルの第三の閾値Vas3´とステップS209で測定した各層のAS信号レベルVasbd´、および同様に予めROMに記憶したフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値Vfeas3´とステップS209で測定した各層のフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比Vfeasbd´とをそれぞれ比較し、Vfebd´≧Vfe3´かつ、Vasbd´≧Vas3´かつ、Vfeasbd´≧Vfeas3´の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS211に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS212に進む。このステップではBD用の波長のレーザダイオードでの閾値以上であるか否か、すなわちBD層であるか否かを判断している。
ステップS211では、該当する層はBD層であると判別して判別結果をRAMに書き込みステップS217へ進む。
次に、判別手段および判別ステップとしてのステップS212において、ステップS201でサーボ信号処理部5のRAMに保存したDVD用の波長のレーザダイオードで測定した判別できなかった層のフォーカスエラー信号レベルVfedvdと、AS信号レベルVasdvdをRAMから読み出して第一閾値と比較し、Vfedvd≧Vfe2´かつ、Vasdvd≧Vas2´かつ、Vfeasdvd≧Vfeas1´の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS213に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS214に進む。このステップでは第一閾値以上でフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値以上であること、すなわちDVD層であるか否かを判断している。
ステップS213では、該当する層はDVD層であると判別して判別結果をRAMに書き込みステップS217へ進む。
次に、判別手段および判別ステップとしてのステップS214において、ステップS212と同様にサーボ信号処理部5のRAMに保存したDVD用のレーザダイオードで測定した各層のフォーカスエラー信号レベルVfedvdと、AS信号レベルVasdvdをRAMから読み出して、第一閾値と比較し、Vfedvd≧Vfe2´かつ、Vasdvd≧Vas2´かつ、Vfeasdvd<Vfeas1´の関係が成立するか否かを判断する。成立する場合(YESの場合)はステップS215に進み、成立しない場合(NOの場合)はステップS216に進む。このステップでは第一閾値以上でフォーカスエラー信号レベルとAS信号レベルの比の閾値未満であるか否か、すなわちCD層であるか否かを判断している。
ステップS215では、該当する層はCD層であると判別して判別結果をRAMに書き込みステップS217へ進む。ステップS216では、該当する層はDVD、BD、CD以外の層であると判断して判別結果をRAMに書き込みステップS218へ進む。
次に、ステップS217において、全ての層の種類が判別できたか否かをRAMに書き込んだ判別結果から判断する。全ての層の種類が判別できた場合(YESの場合)はステップS219へ進み、全ての層の判別ができなかった場合(NOの場合)はステップS218へ進む。
次に、ステップS218において、1つでも判別できた層があるか否かを判断する。1つでも判別できた層がある場合(YESの場合)はステップS221へ進み、判別できた層が無い場合(NOの場合)はステップS220進む。
ステップS219では、全ての層が判別できたため、全ての層について記録または再生動作を行う。
規制手段としてのステップS220では、判別不能なディスクであると判断して記録および再生動作を行わせない(規制する)。規制手段としてのステップS221では、種類の判定できた層のみについて、記録または再生動作を行う。
本実施例によれば、マルチディスクプレーヤー1においてDVD、BDおよびCDの層のうち2つの層が積層されたハイブリッドディスクの各層を三種類のレーザダイオードを順に点灯して判別するよりも早く判別できるとともに、閾値が1つの場合よりも確実に判別することができる。さらに種類を判別できた層のみ記録または再生させることや、種類が判別できなかった場合は記録または再生を行わせないようにすることができる。
なお、本実施例ではDVD用の波長のレーザダイオードを最初に点灯しているが、第一の実施例と同様にCD用の波長のレーザダイオードを最初に点灯してもよい。その際は、各閾値や判別式の不等号の向きなどはCD用の波長のレーザダイオードに合わせたものとなる。
また、前述した第一および第二の実施例では、フォーカスエラー信号とAS信号を用いて判別していたが、RF信号など、光ディスクからの反射光より得られ、光ディスクの種類によってレベルに差が生じる信号であれば利用可能である。
また、前述した第一および第二の実施例では、DVD、BD、CDの判別を行ったが、この三種類に限らずHD−DVDなどの光ディスクに適用可能である。
前述した実施例によれば、以下の光ディスク判別装置と光ディスク判別方法および光ディスク判別プログラムが得られる。
(付記1)DVDとBDとCDとを判別するマルチディスクプレーヤー1において、DVDとBDとCDとに夫々対応して波長の異なる複数のレーザ発振器と、複数のレーザ発振器のうちのCD用の波長のレーザ発振器から光ディスク12へ照射されたレーザ光の反射光によるフォーカスエラー信号およびAS信号を測定するサーボ信号処理部5と、サーボ信号処理部5が測定したフォーカスエラー信号およびAS信号と、フォーカスエラー信号とAS信号との比と、に基づいて、前記光ディスク12がDVD、BD、CDのいずれかであるかの判別、若しくは判別不可能であることの判断を行うサーボ信号処理部5と、フォーカスエラー信号、AS信号の各々、若しくはフォーカスエラー信号とAS信号との比において、CD用の波長のレーザ発振器からCDへレーザ光を照射することにより取りうる範囲と、該CD用の波長のレーザ発振器からDVDへレーザ光を照射することにより取りうる範囲とが重複する場合の、前記重複する範囲の上限に応じた第一の閾値Vfe1、Vas1と、前記重複する範囲の下限に応じた第二の閾値Vfe2、Vas2とを予め記憶し、前記重複する範囲が無い場合の、各々の前記取りうる範囲を分別する第三の閾値Vfe3、Vas3を予め記憶し、第一の閾値Vfe1、Vas1と第二の閾値Vfe2、Vas2と前記第三の閾値Vfe3、Vas3を用いてサーボ信号処理部5に判別若しくは判断を行わせるサーボ信号処理部5と、を備え、サーボ信号処理部5は、サーボ信号処理部5が判別不可能と判断した場合に、CD用の波長のレーザ発振器とは異なるBD用の波長のレーザ発振器にレーザ光を照射させてサーボ信号処理部5に判別若しくは判断を行わせることを特徴とするマルチディスクプレーヤー1。
このマルチディスクプレーヤー1によれば、1つの信号では判別が困難な場合でも光ディスクの種類によって各信号に生じるレベル差などを利用して信号や信号の比の取り得る範囲が重なる場合は第一の閾値Vfe1、Vas1と、第二の閾値Vfe2、Vas2で、取り得る範囲が重ならない場合は第三の閾値Vfe3、Vas3を用いてDVD、BD、CDの判別若しくは判別不可能の判断を行える。また、一つのレーザダイオードで判別できた場合はレーザダイオードは1つだけ使用すれば良く、それで判別できない場合でも別のレーザダイオードを使用すれば判別できるので、各光ディスクに対応したレーザダイオードを順に点灯して判別するよりも早くかつ正確に判別できる。
(付記2)DVDとBDとCDとを判別する光ディスク判別方法において、
DVDとBDとCDとに夫々対応して波長の異なる複数のレーザ発振器ののうちCD用の波長のレーザ発振器から光ディスク12へ照射されたレーザ光の反射光によるフォーカスエラー信号およびAS信号を測定し、フォーカスエラー信号とAS信号との比を算出し、フォーカスエラー信号およびAS信号の各々、若しくはフォーカスエラー信号とAS信号との比において、CD用の波長のレーザ発振器からCDへレーザ光を照射することにより取りうる範囲と、該CD用の波長のレーザ発振器からDVDへレーザ光を照射することにより取りうる範囲とが重複する場合の、前記重複する範囲の上限に応じた第一の閾値Vfe1、Vas1と、前記重複する範囲の下限に応じた第二の閾値Vfe2、Vas2とを予め記憶し、前記重複する範囲が無い場合の、各々の前記取りうる範囲を分別する第三の閾値Vfe3、Vas3を予め記憶し、第一の閾値Vfe1、Vas1と第二の閾値Vfe2、Vas2と前記第三の閾値Vfe3、Vas3を用いて、光ディスク12が前記DVDかBDかCDかのいずれかであるかの判別、若しくは判別不可能であることの判断を行うサーボ信号処理部5と、前記サーボ信号処理部5が判別不可能と判断した場合に、CD用の波長のレーザ発振器とは異なるBD用の波長のレーザ発振器にレーザ光を照射させて判別若しくは判断を行うサーボ信号処理部5と、を有することを特徴とする光ディスク判別方法。
この光ディスク判別方法によれば、1つの信号では判別が困難な場合でも光ディスクの種類によって各信号に生じるレベル差などを利用して信号や信号の比の取り得る範囲が重なる場合は第一の閾値Vfe1、Vas1と、第二の閾値Vfe2、Vas2で、取り得る範囲が重ならない場合は第三の閾値Vfe3、Vas3を用いてDVD、BD、CDの判別若しくは判別不可能の判断を行える。また、一つのレーザダイオードで判別できた場合はレーザダイオードは1つだけ使用すれば良く、それで判別できない場合でも別のレーザダイオードを使用すれば判別できるので、各光ディスクに対応したレーザダイオードを順に点灯して判別するよりも早くかつ正確に判別できる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。

Claims (10)

  1. 複数種類の光ディスクを判別する光ディスク判別装置において、
    前記複数種類の光ディスクに夫々対応して波長の異なる複数のレーザ発振器と、
    前記複数のレーザ発振器のいずれか一つのレーザ発振器から光ディスクへ照射されたレーザ光の反射光からフォーカスエラー信号および戻り光総和信号を測定する測定手段と、
    前記測定手段が測定した前記フォーカスエラー信号および前記戻り光総和信号と、前記フォーカスエラー信号と前記戻り光総和信号との比と、に基づいて、前記光ディスクが前記複数種類のいずれかであるかの判別、若しくは判別不可能との判断を行う判別手段と、
    前記フォーカスエラー信号および前記戻り光総和信号の各々、若しくは前記比において、前記一つのレーザ発振器から前記複数種類のいずれか一つの光ディスクへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲と、該一つのレーザ発振器から前記一つの光ディスクとは異なる種類の他の光ディスクのいずれかへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲とが重複する場合の、前記重複する範囲の上限に応じた第一の閾値と、前記重複する範囲の下限に応じた第二の閾値とを予め記憶し、前記重複する範囲が無い場合の、各々の前記取りうる範囲を分別する第三の閾値を予め記憶し、前記第一の閾値と前記第二の閾値と前記第三の閾値を用いて前記判別手段に前記判別若しくは判断を行わせる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記判別手段が判別不可能と判断した場合に、前記一つのレーザ発振器とは異なるレーザ発振器にレーザ光を照射させて前記判別手段に前記判別若しくは判断を行わせることを特徴とする光ディスク判別装置。
  2. 前記判別手段は、前記一つのレーザ発振器から前記光ディスクへレーザ光を照射した際に前記測定手段により測定される前記フォーカスエラー信号および前記戻り光総和信号の各々、若しくは前記比のいずれかが前記重複する範囲に存在しないときに、その信号若しくは比に基づいて前記光ディスクの種類が前記一つの光ディスクであるかの判別を行い、この判別を前記複数種類の光ディスクに対して行うことを特徴とする請求項1記載の光ディスク判別装置。
  3. 前記判別手段は、前記一つのレーザ発振器から前記光ディスクへレーザ光を照射した際に前記測定手段により測定される前記フォーカスエラー信号および前記戻り光総和信号の各々と前記比とのすべてが前記重複した範囲に存在するときに、前記光ディスクが前記複数種類のいずれかであるかの判別が不可能との判断を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク判別装置。
  4. 前記光ディスクは、前記複数のレーザ発振器によりそれぞれ再生可能な領域が複数積層されており、前記制御手段が前記一つのレーザ発振器に前記光ディスクのそれぞれの層の前記領域にレーザ光を照射させてそれぞれの層からの反射光の信号を基に、前記判別手段にそれぞれの層の種類を判別、若しくは判断させることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれかに記載の光ディスク判別装置。
  5. 前記複数種類の光ディスクに対して少なくとも情報の再生を行う再生手段を備えた再生装置において、
    請求項1乃至のうちいずれかに記載の光ディスク判別装置を備えたことを特徴とする再生装置。
  6. 前記判別手段が前記複数種類のいずれかであるかを判別した光ディスクのみを前記再生手段により再生を行わせる規制手段をさらに備えたことを特徴とする請求項記載の再生装置。
  7. 前記光ディスクに、前記波長の異なる複数のレーザ発振器によりそれぞれ再生可能な領域が少なくとも2つ以上積層されている場合において、
    前記規制手段は、種類の判別できた前記領域のみ前記再生手段による再生を行わせることを特徴とする請求項記載の再生装置。
  8. 複数種類の光ディスクを判別する光ディスク判別方法において、
    前記複数種類の光ディスクに夫々対応して波長の異なる複数のレーザ発振器のいずれか一つのレーザ発振器から光ディスクへ照射されたレーザ光の反射光からフォーカスエラー信号および戻り光総和信号を測定し、前記フォーカスエラー信号と前記戻り光総和信号との比を算出し、前記フォーカスエラー信号および前記戻り光総和信号の各々、若しくは前記比において、前記一つのレーザ発振器から前記複数種類のいずれか一つの光ディスクへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲と、該一つのレーザ発振器から前記一つの光ディスクとは異なる種類の他の光ディスクのいずれかへ前記レーザ光を照射することにより取りうる範囲とが重複する場合の、前記重複する範囲の上限に応じた第一の閾値と、前記重複する範囲の下限に応じた第二の閾値とを予め記憶し、前記重複する範囲が無い場合の、各々の前記取りうる範囲を分別する第三の閾値を予め記憶し、前記第一の閾値と前記第二の閾値と前記第三の閾値を用いて、該光ディスクが前記複数種類のいずれかであるかの判別、若しくは判別不可能であることの判断を行う判別ステップと、
    前記判別ステップが判別不可能と判断した場合に、前記一つのレーザ発振器とは異なるレーザ発振器にレーザ光を照射させて前記判別若しくは判断を行う再判別ステップと、を有することを特徴とする光ディスク判別方法。
  9. 請求項に記載の光ディスク判別方法をコンピュータに実行させることを特徴とする光ディスク判別プログラム。
  10. 請求項に記載の光ディスク判別プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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