JP4236647B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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本発明は、光ディスク装置に関し、特に、種々のディスクを取り扱い可能な互換型光ディスク装置に用いて好適なものである。
近年、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクが商品化され広く普及している。また、最近では、青色レーザ光を用いた次世代DVDの規格化が進められている。これらディスクには、単一の記録層を有するシングルレイヤータイプの他、複数の記録層を有するマルチレイヤータイプのディスクが存在する。また、次世代DVDでは、マルチレイヤータイプの一つとして、赤色レーザ光に対応する記録層(以下、「DVD層」という)と青色レーザ光に対応する記録層(以下、「HDDVD層」という)をそれぞれ有するハイブリッド型ディスクが規格化されようとしている。
なお、以下の特許文献1には、2つの記録層を有する光ディスクとそのドライブ装置が紹介されている。
特開2003−346348号公報
次世代DVDが市場に導入された場合、これらディスクを取り扱うドライブ装置には、上述した各ディスクの種別、ならびに、記録層の層数およびその種別を判別する手段が必要となる。かかる判別手段として、各記録層の情報をそれぞれのレーザ光にて実際に再生し、その可否(論理処理)から、ディスク判別を行う手法を採用することができる。
しかし、こうすると、シングルレイヤータイプのディスクが装着された場合にも、それぞれのレーザ光にて、逐一、論理処理が行われることとなる。このため、シングルレイヤータイプのディスクに対する起動時間が遅延するとの問題が生じる。シングルレイヤータイプのディスクの場合、論理処理を行うまでもなく、フォーカスエラー信号等を用いた物理処理にて、比較的精度よくディスク判別可能である。
その一方で、マルチレイヤーディスクの場合には、記録層が複数存在するため、物理処理のみから精度よくディスク判別を行うのは困難である。特に、ハイブリッドタイプのディスクは、赤色レーザ光に対するHDDVD層の反射率が極めて低く設定されているため、赤色レーザ光にて物理判別を行うと、HDDVD層の存在を適正に検出できない惧れがある。
現在、ディスク両面にDVD層が1層ずつ配されたディスク(両面1層ディスク)が普及している。このディスクに片面側から赤色レーザ光を照射すると、ハイブリッド型次世代DVDと同様のフォーカスエラー信号が検出される場合がある。したがって、フォーカスエラー信号をもとにディスク判別を行うと、両面1層ディスクとハイブリッド型次世代DVDを相互に誤判別する惧れがある。
そこで、本発明は、シングルレイヤータイプのディスクが装着されたときの起動時間の遅延を効果的に抑制でき、且つ、マルチレイヤータイプのディスクが装着されたときにも、ディスク種別を円滑に判別できる光ディスク装置を提供することをその課題とする。
本発明では、物理処理にて、シングルレイヤーディスクとマルチレイヤーディスクの区別を行い、さらに、併せて、シングルレイヤーディスクのディスクカテゴリー(CD、DVD、次世代DVD、等)を判別する。そして、物理処理における判別結果がマルチレイヤーディスクである場合には、続いて、各記録層に対する論理処理を実行し、各記録層の種別等、当該マルチレイヤーディスクの具体的種別を特定する。
このように、物理処理と論理処理を適宜切り替えて用いることにより、シングルレイヤータイプのディスクが装着されたときの起動時間の遅延を抑制でき、且つ、マルチレイヤータイプのディスクに対しても、ディスク種別を円滑に判別することができる。
請求項1の発明は、装着されたディスクに対しフォーカスサーチを行うフォーカスサーチ手段と、前記フォーカスサーチによって検出されるフォーカスエラー信号上のSカーブの個数から当該ディスクがマルチレイヤータイプであるかシングルレイヤータイプであるかを判別する第1の判別手段と、前記第1の判別手段にてシングルレイヤータイプであると判別されたとき、前記フォーカスエラー信号の振幅値および光ピックアップから出射されるレーザ光が光ディスクに対してディスク径方向に相対移動するときに生じるラジアルプッシュプル信号のゼロクロス点間隔を取得して当該ディスクの種別を判別する第2の判別手段と、前記第1の判別手段にてマルチレイヤータイプであると判別されたとき、前記各記録層に対して波長を切り替えながらレーザ光を照射する処理と、このとき読み取られる信号に当該波長に応じた復調処理を施す処理と、当該復調処理が可能か否かを判別する処理と、各記録層に対する復調の可否から、当該ディスクの種別を判別する第3の判別手段と、を有することを特徴とする光ディスク装置である。
なお、以下に示す実施の形態には、第2の判別手段にて取得される物理パラメータとして、Sカーブのピーク間隔と、ラジアルプッシュプル信号のゼロクロス点間隔が取得される例が示されている。すなわち、実施の形態では、Sカーブのピーク間隔から、CD系と、DVD/次世代DVD系が区別され、さらに、ラジアルプッシュプル信号のゼロクロス点間隔から、DVD系と次世代DVD系が区別される。
また、以下に示す実施の形態には、赤色レーザ光を用いてフォーカスサーチを行う例が示されており、また、赤色レーザ光と青色レーザ光を各記録層に照射して論理処理を行う例が示されている。
なお、以下の実施形態では、上記各手段における処理は、主として、コントローラ106にて行われる。
本発明によれば、第1の判別手段にて、シングルレイヤーとマルチレイヤーの区別が行われ、さらに、第2の判別処理にて、シングルレイヤーディスクのディスクカテゴリー(CD、DVD、次世代DVD、等)が判別される。そして、第1の判別手段における判別結果がマルチレイヤーである場合には、続いて、第3の判別手段にて、各記録層に対する論理処理が行われ、各記録層の種別等、当該マルチレイヤーディスクの具体的種別が特定される。
ここで、第1の判別手段と第2の判別手段では、フォーカスエラー信号やラジアルプッシュプル信号等の物理パラメータが取得されディスク判別が行われる。シングルレイヤーのディスクが装着された場合は、第1の判別手段と第2の判別手段における物理パラメータを用いた処理のみにてディスク判別が行われるため、判別処理の遅延を回避することができる。
また、マルチレイヤーディスクが装着された場合には、第3の判別手段による論理判別処理にてディスク種別が特定される。このため、誤判別のない適正なディスク判別を実現することができる。
このように、本発明によれば、物理判別と論理判別を適宜切り替えて行うことにより、シングルレイヤータイプのディスクが装着されたときの起動時間の遅延を抑制でき、且つ、マルチレイヤータイプのディスクに対しても、ディスク種別を円滑かつ適正に判別することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、一つの例示であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義が、実施の形態により制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、次世代DVD(シングルレイヤー、HDDVD層片面マルチレイヤー、HDDVD層/DVD層片面ハイブリッド)と、DVD(シングルレイヤー、DVD層片面マルチレイヤー)と、CD(シングルレイヤー)を取り扱い可能な互換型光ディスク装置が例示されている。また、本実施の形態において、ディスク両面にDVD層を1層ずつ有するディスクはシングルレイヤーのDVDとして取り扱われる。
図1に、ハイブリッド型の次世代DVDの構造を示す。
ハイブリッド型次世代DVD1は、片面にHDDVD層12が形成された基板11と、片面にDVD層14が形成された基板13を、接着層15によって貼り合わせ、さらに基板11の反対側の面に印刷層16を形成した構造となっている。レーザ光は、基板13側から入射される。記録可能タイプの場合、HDDVD層12とDVD層14には螺旋状のトラックが形成されている。再生専用タイプの場合、螺旋状にピットが配列されている。
DVD層14のデータフォーマットは既存DVDのデータフォーマットと同一である。DVD層14のリードイン情報には、HDDVD層12が存在することを示す情報は含まれていない。なお、DVD層14は、波長405nm程度の青色レーザ光と波長655nm程度の赤色レーザ光をそれぞれ規定された割合にて透過および反射する。
HDDVD層12には、次世代DVD規格に従うデータフォーマットが適用されている。HDDVD層12のリードイン情報にも、DVD層14が存在することを示す情報は含まれていない(将来的には含まれる可能性はある)。HDDVD層14は、青色レーザ光を規定された反射率にて反射するが、赤色レーザ光に対する反射率はこれに比べて極めて低くなる材料にて形成されている。
なお、DVD層が片面に2層配されたマルチレイヤータイプのDVDは、図1の構成において、HDDVD層12がDVD層に置き換わった構成となっている。この場合、DVD層のリードイン情報には、DVD層が2つ存在することを示す情報が含まれている。
また、HDDVD層が片面に2層配されたマルチレイヤータイプの次世代DVDは、図1の構成において、DVD層14がHDDVD層に置き換わった構成となっている。この場合も、HDDVD層のリードイン情報に、HDDVD層が2つ存在することを示す情報が含まれている。
図2(a)は、DVD層またはHDDVD層を片面に2層有するマルチレイヤータイプのDVDまたは次世代DVDに各波長のレーザ光を照射してフォーカスサーチを行ったときのフォーカスエラー信号上のSカーブを模式的に例示するものである。なお、赤外レーザ光を用いる場合は、基板厚の関係から、青色レーザ光および赤色レーザ光を用いる場合に比べ、Sカーブのピーク間隔PP1、PP2がかなり小さくなる。すなわち、赤外レーザ光を用いる場合、対物レンズを含む光学系がCDの基板厚(1.2mm)に対応するよう調整されるため、この場合に、マルチレイヤータイプのDVDまたはHDDVD(基板厚0.6mm)が装着されていると、ディスクからの反射光を適正に得られなくなる。このため、図2(a)に示すSカーブのピーク間隔PP1、PP2がかなり小さくなる。
図2(b)は、ハイブリッド型次世代DVDに赤色レーザ光を照射してフォーカスサーチを行ったときのフォーカスエラー信号上のSカーブを模式的に例示するものである。なお、かかるハイブリッド型次世代DVDに青色レーザ光および赤外レーザ光を照射したときのSカーブは、図2(a)の場合と同様となる。この場合も、赤外レーザ光を用いたときのSカーブのピーク間隔PP1、PP2はかなり小さくなる。
シングルレイヤータイプのCD、DVD、HDDVDに各波長のレーザ光を照射してフォーカスサーチを行った場合は、フォーカスエラー信号上に、記録層によるSカーブが現れる。なお、この他にも、基板表面によるSカーブが現れるが、このSカーブのピーク間隔は図2(b)のピーク間隔PP2に比べ十分に小さいため、記録層によるSカーブを検出するための限界値を適宜設定することにより、このSカーブを記録層によるものとして誤検出することを回避することができる。
図3は、各波長のレーザ光をCD系(CD−ROM、R、RW)、DVD系(DVD−ROM、R、RW)および次世代DVD系(HDDVD−ROM、R、RW)に照射したときのピーク間隔の大きさを示すものである。上記の如く、DVD系および次世代DVD系ディスクに対し赤外レーザ光を用いてフォーカスサーチを行うと、基板厚の関係から、青色レーザ光および赤色レーザ光を用いる場合に比べ、Sカーブのピーク間隔が小さくなる。同様の理由から、CD系ディスクに対し青色レーザ光および赤色レーザ光を用いてフォーカスサーチを行うと、赤外レーザ光を用いる場合に比べ、Sカーブのピーク間隔が小さくなる。
本実施の形態では、かかるピーク間隔の相違をもとに、CD系ディスクと、次世代DVD系およびDVD系ディスクの間の区別を行っている。これについては、図5を参照して、追って詳述する。
図4に、本実施形態に係る光ディスク装置の構成を示す。なお、同図には、再生系に関するブロックのみが示されている。
光ディスク装置は、光ピックアップ101と、信号生成回路102と、サーボ回路103と、レーザ駆動回路104と、復調回路105と、コントローラ106と、スピンドルモータ107と、AV処理回路108を備えている。
光ピックアップ101は、波長405nm程度の青色レーザ光と、波長655nm程度の赤色レーザ光と、波長780nm程度の赤外レーザ光を出射する半導体レーザが配備されている。さらに、これらレーザ光をディスク上に収束するための対物レンズと、対物レンズをフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する対物レンズアクチュエータと、ディスクからの反射光を受光する光検出器と、半導体レーザから出射される各レーザ光を対物レンズに導くとともにディスクからの反射光を光検出器に導く光学系を備えている。
信号生成回路102は、光ピックアップ101に配された光検出器からの信号を演算処理してRF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等の各種信号を生成し、これらを対応する回路に出力する。
サーボ回路103は、信号生成回路102から入力された信号をもとに、フォーカスサーボ信号およびトラッキングサーボ信号を生成し、光ピックアップ101の対物レンズアクチュエータに出力する。また、信号生成回路102から入力された信号をもとにモータサーボ信号を生成しスピンドルモータ107に出力する。
レーザ駆動回路104は、コントローラ106から入力される制御信号をもとに、光ピックアップ101内の半導体レーザに駆動信号を出力する。かかる制御により、青色レーザ光、赤色レーザ光および赤外レーザ光の発光が適宜切り替えられる。
復調回路105は、信号生成回路102から入力されたRF信号を復調して再生データを生成しAV処理回路108に出力する。復調回路105は、次世代DVDデータフォーマットに従ってデータ復調を行う復調部(HDDVDデコーダ部)と、DVDデータフォーマットに従ってデータ復調を行う復調部(DVDデコーダ部)と、CDデータフォーマットに従ってデータ復調を行う復調部(CDデコーダ部)を備えている。これらのうち何れの復調部を用いるかは、コントローラ106からの制御信号をもとに設定される。また、各復調部における復調の可否とリードイン情報等のサブ情報が、復調回路105からコントローラ106に出力される。
コントローラ106は、メモリ(図示せず)に各種データを格納するとともに、あらかじめ設定されたプログラムに従って各部を制御する。コントローラ106には、ディスク判別処理時に、信号生成回路102から、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号(ラジアルプッシュプル信号)が入力される。コントローラ106は、これらの信号をもとに、ディスク判別処理(物理判別)を行う。ディスク判別処理(物理判別)については、図5を参照して、追って詳述する。
AV処理回路108は、復調回路105から入力される再生データを処理して映像情報および音声情報を取得する。このうち、映像情報は、コントローラ106からの制御指示に従ってテレビ等の表示装置200に出力される。音声情報は、コントローラ106からの制御指示に従ってスピーカ等(図示せず)に出力される。この他、コントローラ106からの信号に応じて、適宜、所定の画面あるいは音声を出力するための情報がAV処理回路108から出力される。
図5に、ディスク判別時の処理フローチャートを示す。
ディスクが装着されると、赤色レーザ光が点灯され(S101)、所定速度にてディスクが回転される(S102)。そして、当該ディスクに対するフォーカスサーチが行われ(S103)、フォーカスエラー信号上に現れるSカーブの個数と各Sカーブのピーク間隔が取得される(S104)。しかる後、光ピックアップ101がディスク径方向に一定速度で送られ(S105)、トラッキングエラー信号(ラジアルプッシュプル信号:RPP信号)のゼロクロス点間隔が測定される(S106)。このとき測定されたゼロクロス点間隔は、当該ディスクのトラックピッチに応じたものとなる。
しかる後、S104にて取得されたSカーブの個数が参照され、その個数が2つ以上であれば(S107:Y)、当該ディスクは、マルチレイヤータイプまたはハイブリットタイプのディスクと判別される(S113)。一方、Sカーブの個数が1つであれば(S107:N)、当該ディスクは、シングルレイヤータイプと判別される(S108)。
なお、上記の如く、ディスク両面にDVD層を1層ずつ有するディスクが装着された場合には、フォーカスエラー信号上に、図2(b)に示すようなSカーブが生じることが起こり得る。この場合、本実施の形態では、S107からS113へと進み、当該ディスクは、マルチレイヤータイプまたはハイブリッドタイプと判別される。ただし、この判別結果は、S115における論理判別処理によって、当該ディスクに応じたものに訂正される。
S108にてシングルレイヤータイプであると判別されると、次に、S104にて取得されたSカーブのピーク間隔と、S106にて取得されたRPP信号のゼロクロス点間隔をもとに、当該ディスクの種別が物理判別される。
具体的には、S104にて取得されたSカーブのピーク間隔が、所定の閾値よりも小さいかが比較され、小さければ、当該ディスクはCD系と判別され(S110)、大きければ、当該ディスクは、DVD系または次世代DVD系の何れかであると判別される。なお、閾値は、上記図3に示す、赤色レーザ光を用いた場合のCD系のピーク間隔(小)とDVD系および次世代DVD系のピーク間隔(大)とを区別できるものに設定される。
かかる判別においてDVD系または次世代DVD系の何れかであるとされた場合には、次に、S106にて取得されたRPP信号のゼロクロス点間隔と閾値間隔とが比較される。図6は、対象ディスクがDVDである場合と次世代DVDである場合のRPP信号を対比して示すものである。ここで、閾値間隔は、RPP信号のゼロクロス点間隔をもとにDVDと次世代DVDを区別できるものに設定される。
S106にて取得されたRPP信号のゼロクロス点間隔が閾値間隔よりも大きければ、当該ディスクはDVDと判別され(S111)、小さければ、当該ディスクは次世代DVDと判別される(S112)。
図5に戻り、このようにして当該ディスクの種別が判別されると、次に、当該ディスクがマルチレイヤータイプまたはハイブリッドタイプとして判別されたかが判別される(S114)。ここで、マルチレイヤータイプまたはハイブリッドタイプとして判別された場合には、各記録層に対する読み取り試行が行われ、当該ディスクの種別が絞り込まれる(S115)。そして、光ディスク装置が当該絞込みに応じたディスクモードに設定され(S116)、設定されたモードに応じた処理が行われる(S117)。
一方、S114においてマルチレイヤータイプまたはハイブリッドタイプではないと判別されると、光ディスクは、S110〜S112にて設定されたディスク種別に応じたディスクモードに設定され(S116)、設定されたモードに応じた処理が行われる(S117)。
なお、S115における論理処理は、各記録層に照射するレーザ光を切り替えながら当該レーザ光に応じたデコーダ部にて復調処理を行い、そのときの復調の可否から、当該記録層がそのレーザ光とデコーダ部に対応するものであるかを判別することにより行われる。
図7は、S115における処理例を示すものである。
図5のS114にてマルチレイヤータイプまたはハイブリッドタイプであると判別されると、赤色レーザが点灯されたまま、1層目および2層目に対する再生処理が行われる(S201)。このとき、復調部105は、DVDデコーダ部にセットされる。そして、1層目および2層目に対する再生の可否が判別され(S202)、1層目および2層目とも再生可能であれば、当該ディスクはDVD層を2層(またはそれ以上)有するディスクとして判別される(S206)。
S202において、一方の層は再生可能、他方の層は再生不可能であると判別されると、次に、青色レーザが点灯され(S203)、再生不可能であった他方の層に対する再生処理が行われる(S204)。このとき、復調部105は、HDDVDデコーダ部にセットされる。そして、この層に対する再生の可否が判別され(S205)、再生可能であれば、当該ディスクはDVD層とHDDVD層を有するハイブリッド型次世代DVDとして判別される(S207)。また、当該他方の層に対する再生が不可であれば(S205:NG)、当該ディスクはDVD層を片面に1層のみ有するシングルレイヤータイプのDVDとして判別される(S208)。
S202において、1層目、2層目とも再生不可能である場合には、図7のS209に移行して青色レーザが点灯され、1層目および2層目に対する再生処理が行われる(S210)。このとき、復調部105は、HDDVDデコーダ部にセットされる。そして、1層目および2層目に対する再生の可否が判別され(S211)、1層目および2層目とも再生可能であれば、当該ディスクはHDDVD層を2層(またはそれ以上)有するディスクとして判別される(S212)。また、一方の層は再生可能、他方の層は再生不可能であれば、当該ディスクはHDDVD層を1層のみ有するシングルレイヤータイプのHDDVDとして判別される(S213)。
S212において、1層目、2層目とも再生不可能である場合には、装着されたディスクは当該光ディスク装置では再生不可であるとして、エラー処理がなされる(S214)。このとき、その旨を報知するための表示画面や音声が、図2の表示装置200またはスピーカ(図示せず)から出力される。
なお、S212において、1層目、2層目とも再生不可能である場合には、直ちにエラー処理を行わず、赤外レーザ光を点灯して、記録層をCDとして再生可能であるかを検証するようにしても良い。この場合、復調部105は、CDデコーダ部にセットされる。
図7のフローチャートでは、1層目と2層目のうち何れか一方のみを再生できる場合には、図5のS110にてなされたマルチレイヤータイプの判別結果をシングルレイヤータイプに変更し(S208、S213)、論理判別における判別結果を優先させるようにした。これにより、当該再生可能な記録層に対する処理に円滑に移行することができる。なお、この場合、直ちにシングルレイヤータイプへの変更を行わず、S201に戻り、再度、論理判別処理を行うようにしても良い。この場合、無限ループに入るのを回避するために、論理判別処理への復帰と繰り返し回数を所定回数に制限するようにする。
以上、本実施の形態によれば、シングルレイヤータイプのディスクが装着された場合には、論理判別を行わず物理判別のみからディスク種別が設定される。よって、シングルレイヤータイプのディスクが装着された場合の起動処理の遅延を抑制することができる。また、マルチレイヤータイプのディスクが装着された場合には、論理判別を行って、ディスク種別の特定が行われる。よって、マルチレイヤータイプのディスクに対する誤判別を抑制でき、円滑な記録・再生処理を実行できる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記の他、種々の実施形態を採り得るものである。
たとえば、図5に示すフローチャートでは、赤色レーザ光にてフォーカスサーチを行うようにしたが、これ以外のレーザ光を用いてフォーカスサーチを行うことも可能である。
なお、DVD系ディスクに対する処理を優先させる場合には、図5におけるフォーカスサーチを赤色レーザ光にて行うのが有利である。そうすると、シングルレイヤータイプのDVD系ディスクが装着された場合に、フォーカスサーチに用いた赤色レーザ光にて、そのまま、当該ディスクへの引き込み処理に移行することができる。マルチレイヤータイプのDVDが装着された場合にも、物理判別にて用いた赤色レーザ光をそのまま用いて論理判別に移行することができ、さらに、この論理判別にてDVDマルチであると判別されたことに応じて(S206)、そのまま、当該マルチレイヤータイプのDVDに対する処理に移行することができる。
このように、図5におけるフォーカスサーチを赤色レーザ光にて行えば、DVD系ディスクが装着された場合のディスク起動処理を円滑かつ迅速に行うことができる。同様の理由から、次世代DVD系を優先させる場合は、青色レーザ光を用いてフォーカスサーチを行えば良い。この場合、図7の処理フローも、青色レーザ光ないしHDDVD系の判別処理を優先するものに変更される。
なお、CD系を優先させる場合には、同じく、赤外レーザ光を用いてフォーカスサーチが行われる。ただし、この場合は、基板厚との関係から、DVD系および次世代DVD系ディスクに赤外レーザ光を照射したときのRPP信号が円滑に得られない惧れがある。このため、上記と同様の処理では、DVD系と次世代DVD系を円滑に区別できない惧れがある。これを回避するためには、RPP信号の取得処理時に赤外レーザ光から青色または赤色レーザ光に切り替える必要があるが、そうすると、物理判別時の処理が複雑化し、また、処理遅延へと繋がる惧れもある。したがって、フォーカスサーチ時には、むしろ赤外レーザ光を用いないのが好ましく、上述の如く、赤色レーザ光または青色レーザ光を用いてフォーカスサーチを行うのが好ましい。
また、上記実施の形態では、RPP信号のゼロクロス点間隔をもとに、DVD系と次世代DVD系の判別を行うようにしたが、これ以外の物理パラメータをもとに、DVD系と次世代DVD系の判別を行うようにしても良い。また、Sカーブのピーク間隔からDVD系と次世代DVD系を区別できる場合には、ピーク間隔から、DVD系と次世代DVD系の判別を行うようにしても良い。たとえば、1種類のレーザ光のみではなく、各波長のレーザ光をそれぞれ照射したときに得られる複数のSカーブのピーク間隔を総合評価して画一的にCD系、DVD系および次世代DVD系を区別できる場合には、上述のRPP信号による判別手法に代えて、この手法を用いるようにしても良い。この場合、それぞれのレーザ光を用いてフォーカスサーチが行われ、その都度、Sカーブのピーク間隔が取得される。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係るハイブリッド型次世代DVDの構造を示す図 実施の形態に係るフォーカスエラー信号のSカーブを説明する図 実施の形態に係るレーザ光とSカーブのピーク間隔の関係を示す図 実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す図 実施の形態に係るディスク判別時の処理フローチャート 実施の形態に係るRPP信号を用いた物理判別処理を説明する図 実施の形態に係るマルチレイヤーディスクの種別を判別するための処理フローチャート
符号の説明
101 光ピックアップ
102 信号生成回路
103 サーボ回路
104 レーザ駆動回路
105 復調回路
106 コントローラ

Claims (1)

  1. 装着されたディスクに対しフォーカスサーチを行うフォーカスサーチ手段と、
    前記フォーカスサーチによって検出されるフォーカスエラー信号上のSカーブの個数から当該ディスクがマルチレイヤータイプであるかシングルレイヤータイプであるかを判別する第1の判別手段と、
    前記第1の判別手段にてシングルレイヤータイプであると判別されたとき、前記フォーカスエラー信号の振幅値および光ピックアップから出射されるレーザ光が光ディスクに対してディスク径方向に相対移動するときに生じるラジアルプッシュプル信号のゼロクロス点間隔を取得して当該ディスクの種別を判別する第2の判別手段と、
    前記第1の判別手段にてマルチレイヤータイプであると判別されたとき、前記各記録層に対して波長を切り替えながらレーザ光を照射する処理と、このとき読み取られる信号に当該波長に応じた復調処理を施す処理と、当該復調処理が可能か否かを判別する処理と、各記録層に対する復調の可否から、当該ディスクの種別を判別する第3の判別手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
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