JP2002358636A - 光ディスクドライブ装置、情報処理装置及び光ディスク判別方法 - Google Patents

光ディスクドライブ装置、情報処理装置及び光ディスク判別方法

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JP2002358636A
JP2002358636A JP2001161967A JP2001161967A JP2002358636A JP 2002358636 A JP2002358636 A JP 2002358636A JP 2001161967 A JP2001161967 A JP 2001161967A JP 2001161967 A JP2001161967 A JP 2001161967A JP 2002358636 A JP2002358636 A JP 2002358636A
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disc
optical disk
optical
optical disc
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JP2001161967A
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English (en)
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Yoshiyuki Ishiyama
良之 石山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの判別を誤る確率を低くし、判別
結果の信頼性を向上させることができる光ディスクドラ
イブ装置を提供する。 【解決手段】 種別の不明な光ディスクに対し、TE信
号生成手段で生成されたトラッキングエラー信号の振幅
を測定し(S5,S15,S23)、その信号振幅と閾
値との比較により光ディスクの種別を判別可能か否かを
推測する(S6,S16,S24)。そして、光ディス
クの種別を判別可能であると推測した場合(S6のY,
S16のY,S24のY)、生成されたトラッキングエ
ラー信号に基づいてトラックサーボをかけて取得した光
ディスクに予め記録されたディスク固有情報に応じて光
ディスクの種別を判別する(S11,S21,S2
9)。これにより、光ディスクの判別を誤る確率を低く
することができるので、判別結果の信頼性を向上させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ装置、情報処理装置及び光ディスク判別方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disk)−ROM、CD−
RWやCD−R等のCD系と略同一の寸法形状にも拘ら
ず、CDに比べて情報の記録容量を飛躍的に向上させた
高密度記録媒体である読出し専用のDVD(Digital Ve
rsatile Disk)−ROMが、広く利用されている。ま
た、この読出し専用のDVD−ROMと同一の信号フォ
ーマットで、使用者が任意に選択した映画や音楽等を記
録できる書込み可能形の光ディスクであるDVD−RA
MやDVD−RW、DVD+RWの開発も行われてい
る。
【0003】そこで、近年においては、1台の記録/再
生装置にて上記CD−ROM、CD−R、CD−RW、
DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DV
D+RW等の複数種別の光ディスクの記録/再生を行う
ことのできる光ディスクドライブ装置が開発されてい
る。このような光ディスクドライブ装置においては、載
置された光ディスクの種別を判別して、その光ディスク
に応じた特性を有する波形等化回路や光源等の切換えを
行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、このような複数
種別の光ディスクの記録/再生を行うことのできる光デ
ィスクドライブ装置は、パーソナルコンピュータ等の普
及に伴い、各種情報を入出力するための有力なツールと
して位置付けられているが、まだ、完全とはいえず、解
決されねばならない課題が多々存在する。
【0005】例えば、対物レンズのフォーカス引込み動
作時のフォーカスエラー信号に生ずるいわゆるS字曲線
を利用することにより光ディスクの種別を判別する特開
平10−134487号公報に示されたものがある。こ
れは、対物レンズの位置を所定の速度で移動させるフォ
ーカス移動手段と、フォーカスエラー信号のS字曲線を
検出する検出手段とを備え、最初に検出したS字曲線か
ら所定の時間間隔を経て第2のS字曲線が検出された場
合には2層ディスクと判別するようにしたものである。
【0006】ところが、特開平10−134487号公
報に示されるような判別方式の場合、少なくとも記録層
数分のフォーカス引込み動作を必要とするため、層数判
別に時間がかかってしまい、判別処理のより一層の高速
化の要望に反するものとなる。即ち、1層ディスクか2
層ディスクかの記録層数の判別動作を考えた場合、ま
ず、或る位置に位置する対物レンズを装着された光ディ
スクに最接近させた後、光ディスクの板厚方向に離れる
方向に移動させながらフォーカス引込み動作を行って最
初の記録層によるS字曲線の出現を検出し、その後、さ
らに離れる方向に最大限移動させながらフォーカス引込
み動作を行って次の記録層によるS字曲線の出現の有無
を検出することで、2番目のS字曲線の出現の有無に応
じて2層ディスクであるか1層ディスクであるかの層数
判別を行うものであり、2つの記録層に対してフォーカ
ス引込み動作を行わなくてはならないため、判別処理に
要する時間がかかってしまう。また、S字曲線を利用す
る場合、S字曲線なる信号はノイズの影響を受けて乱れ
ることで誤判別されてしまうことがあり、判別結果の信
頼性が必ずしも高くないものである。
【0007】また、従来の複数種別の光ディスクの記録
/再生を行うことのできる光ディスクドライブ装置によ
れば、記録済みのDVD+RWを判別することはできた
が、未記録のDVD+RWを判別することができず、そ
の対応も望まれている。
【0008】本発明の目的は、光ディスクの判別を誤る
確率を低くし、判別結果の信頼性を向上させることであ
る。
【0009】本発明の目的は、光ディスクがPush−Pull
が十分でないCD系の粗悪ディスクであっても、CD系
以外のディスクと誤判別することを防止することであ
る。
【0010】本発明の目的は、未記録のDVD系を判別
することである。
【0011】本発明の目的は、フィードの暴走の発生を
防止することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ディスク固有情報が予め記録されている複数種別の光デ
ィスクを選択的に装着可能とし、装着された前記光ディ
スクを回転駆動部により回転させ、前記光ディスクに記
録されている情報を光ピックアップからの光ビームの照
射により読み取り可能な光ディスクドライブ装置におい
て、装着された前記光ディスクに対して当該光ディスク
の記録密度に対応した光ビームを前記光ピックアップか
ら照射し、フォーカスサーボ処理を実行するフォーカス
サーボ手段と、前記光ディスクの記録密度に対応して設
けられ、前記フォーカスサーボ手段により照射された光
ビームに応じた前記光ディスクからの反射光に基づきト
ラッキングエラー信号を生成するTE信号生成手段と、
このTE信号生成手段により生成された前記トラッキン
グエラー信号の振幅を測定するTE振幅測定手段と、こ
のTE振幅測定手段により測定された前記トラッキング
エラー信号の振幅と閾値との比較により、前記光ディス
クの種別を判別可能か否かを推測するディスク種別推測
手段と、このディスク種別推測手段により前記光ディス
クの種別を判別可能であると推測した場合、前記TE信
号生成手段により生成された前記トラッキングエラー信
号に基づいて前記回転駆動部を駆動するとともに前記光
ディスクのトラックに対して前記光ビームを誘導するト
ラッキングサーボ処理を実行するトラッキングサーボ手
段と、このトラッキングサーボ手段による前記トラッキ
ングサーボ処理により前記光ディスクに予め記録された
前記ディスク固有情報を前記光ピックアップを介して取
得する固有情報取得手段と、この固有情報取得手段によ
り取得した前記ディスク固有情報に応じて前記光ディス
クの種別を判別するディスク種別判別手段と、を備え
る。
【0013】したがって、種別の不明な光ディスクに対
し、TE信号生成手段で生成されたトラッキングエラー
信号の振幅を測定し、その信号振幅と閾値との比較によ
り光ディスクの種別を判別可能か否かを推測する。そし
て、光ディスクの種別を判別可能であると推測した場
合、生成されたトラッキングエラー信号に基づいてトラ
ックサーボをかけて取得した光ディスクに予め記録され
たディスク固有情報に応じて光ディスクの種別が判別さ
れる。これにより、光ディスクの判別を誤る確率が低く
なるので、判別結果の信頼性を向上させることが可能に
なる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
ディスクドライブ装置において、前記TE信号生成手段
はCD系のDPP(Differential Push−Pull)生成回
路であり、前記ディスク固有情報はCD系のサブコード
またはATIP(Absolute Time In Pregroove)アドレ
スであって、前記固有情報取得手段によりCD系のサブ
コードまたはATIPアドレスが取得された場合、前記
光ディスクの種別はCD系であると判別する。
【0015】したがって、CD系のDPP生成回路から
出力されるDPP TEのTE振幅に応じて光ディスク
の種別を推測するとともに、トラックサーボをかけて光
ディスクから固有情報を取得することでディスクを判別
するため、TE振幅の所定レベルは、DVD系の光ディ
スクで測定されるTE振幅を一部含んでも良い。つま
り、TE振幅について、Push−Pullが十分でないCD系
の粗悪ディスクを考慮したレベルの十分低い閾値とする
ことができるので、仮に光ディスクがPush−Pullが十分
でないCD系の粗悪ディスクであっても、CD系以外の
ディスクと誤判別することはない。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の光ディスクドライブ装置において、前記TE信号
生成手段はDVD系のDPD(Differential Phase Det
ection)生成回路であり、前記ディスク固有情報はDV
D系のID(IdentificationData)またはADIP(A
ddress In Pregroove)アドレスであって、前記固有情
報取得手段によりDVD系のIDまたはADIPアドレ
スが取得された場合、前記光ディスクの種別は既に記録
がなされているDVD系であると判別する。
【0017】したがって、DVD系のDPD生成回路か
ら出力されるDPD TEのTE振幅に応じて光ディス
クの種別を推測するとともに、トラックサーボをかけて
光ディスクから固有情報を取得することで、光ディスク
は既に記録がなされているDVD系であると判別するこ
とが可能になる。また、固有情報に基づいて判別するこ
とにより、反射率が同じである記録済みのDVD+RW
と2層タイプのDVD−ROMとの判別も可能である。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ディスクドライブ装置において、前記光ディスクの種別
が既に記録がなされているDVD系でない場合、前記T
E信号生成手段をDVD系のDPP生成回路に切り替
え、前記固有情報取得手段によりDVD系のADIPア
ドレスが取得された場合、前記光ディスクの種別は未記
録のDVD系であると判別する。
【0019】したがって、DVD系のDPP生成回路か
ら出力されるDPP TEのTE振幅に応じて光ディス
クの種別を推測するとともに、トラックサーボをかけて
光ディスク1から固有情報を取得することで、光ディス
クは未記録のDVD系であると判別することが可能にな
る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか一記載の光ディスクドライブ装置において、
前記トラッキングサーボ手段は、トラッキングサーボ処
理を実行する際にフィードのループをサーボ系から一時
的に切り離す。
【0021】したがって、トラックサーボの挙動をフィ
ードに反映させないようにすることが可能になる。これ
により、例えばCD系以外の光ディスクであるにもかか
わらずCD系であると推測してトラックサーボをかけた
場合にはTE信号が不正であるためにピットあるいは溝
を追従せずにフィードが暴走することがあるが、このよ
うな場合に、不正な駆動信号でフィードが動いてしまう
のを避けることが可能になり、フィードの暴走の発生を
防止することが可能になる。
【0022】請求項6記載の発明の情報処理装置は、請
求項1ないし5のいずれか一記載の光ディスクドライブ
装置を備える。
【0023】したがって、請求項1ないし5の何れか一
記載の発明と同様の作用を奏する情報処理装置が得られ
る。
【0024】請求項7記載の発明の光ディスク判別方法
は、ディスク固有情報が予め記録されている複数種別の
光ディスクを選択的に装着可能とし、装着された前記光
ディスクを回転駆動部により回転させ、前記光ディスク
に記録されている情報を光ピックアップからの光ビーム
の照射により読み取り可能な光ディスクドライブ装置で
用いられる光ディスク判別方法であって、装着された前
記光ディスクに対して当該光ディスクの記録密度に対応
した光ビームを前記光ピックアップから照射し、フォー
カスサーボ処理を実行するフォーカスサーボ工程と、前
記光ディスクの記録密度に対応して設けられ、前記フォ
ーカスサーボ工程により照射された光ビームに応じた前
記光ディスクからの反射光に基づきトラッキングエラー
信号を生成するTE信号生成工程と、このTE信号生成
工程により生成された前記トラッキングエラー信号の振
幅を測定するTE振幅測定工程と、このTE振幅測定工
程により測定された前記トラッキングエラー信号の振幅
と閾値との比較により、前記光ディスクの種別を判別可
能か否かを推測するディスク種別推測工程と、このディ
スク種別推測工程により前記光ディスクの種別を判別可
能であると推測した場合、前記TE信号生成工程により
生成された前記トラッキングエラー信号に基づいて前記
回転駆動部を駆動するとともに前記光ディスクのトラッ
クに対して前記光ビームを誘導するトラッキングサーボ
処理を実行するトラッキングサーボ工程と、このトラッ
キングサーボ工程による前記トラッキングサーボ処理に
より前記光ディスクに予め記録された前記ディスク固有
情報を前記光ピックアップを介して取得する固有情報取
得工程と、この固有情報取得工程により取得した前記デ
ィスク固有情報に応じて前記光ディスクの種別を判別す
るディスク種別判別工程と、を含む。
【0025】したがって、種別の不明な光ディスクに対
し、TE信号生成工程で生成されたトラッキングエラー
信号の振幅を測定し、その信号振幅と閾値との比較によ
り光ディスクの種別を判別可能か否かを推測する。そし
て、光ディスクの種別を判別可能であると推測した場
合、生成されたトラッキングエラー信号に基づいてトラ
ックサーボをかけて取得した光ディスクに予め記録され
たディスク固有情報に応じて光ディスクの種別が判別さ
れる。これにより、光ディスクの判別を誤る確率が低く
なるので、判別結果の信頼性を向上させることが可能に
なる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態の光ディ
スクドライブ装置は、CD−ROM、CD−RW等のC
D系、1層DVD−ROM、2層DVD−ROM、DV
D+RW等のDVD系の光ディスクを対象とする光ディ
スクドライブ装置への適用例を示す。
【0027】ここで、図1は光ディスクドライブ装置A
の構成を示す概略ブロック図である。光ディスク1は回
転駆動部としてのスピンドルモータ2によって回転駆動
される。スピンドルモータ2は、モータドライバやサー
ボ手段で構成されるスピンドル制御部3によって、例え
ば線速度一定(CLV)方式となるように制御される。
【0028】光ピックアップ4は、特に図示しない光源
としての半導体レーザ(LD:Laser Diode)、光学
系、受光素子、ポジションセンサ等を内蔵しており、レ
ーザ光を光ディスク1の記録面に照射する。なお、本実
施の形態の光ピックアップ4は、CD系の記録/再生に
用いられるLD等を含む光ピックアップと、DVD系の
記録/再生に用いられるLD等を含む光ピックアップと
のいずれかが選択的に適用される。
【0029】このような光ピックアップ4は、サーボ制
御回路5により駆動されるフィードモータ6やアクチュ
エータ7により、受光素子やポジションセンサから得ら
れる信号に基づくスレッジ方向(ディスク半径方向)へ
の移動、フォーカス制御、トラッキング制御がなされる
ことにより、レーザスポットを光ディスク1上の目的の
場所に位置させる。
【0030】ここで、図2はサーボ制御回路5のトラッ
キング制御系の構成を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、サーボ制御回路5のトラッキング制
御系には、受光素子から得られた信号に基づきトラッキ
ングエラー信号(以下、TE(Tracking Error)信号と
いう)を生成するTE信号生成手段として機能するトラ
ックずれ検出系5a、位相ひずみを補償するための位相
補償回路である位相補償系5b、フィードモータ6及び
アクチュエータ7をそれぞれ駆動する駆動系5cが設け
られている。このような構成により、サーボ制御回路5
は、得られたTE信号に応じ、移動距離が長くラフな制
御を行うフィードモータ6と、微少距離を高精度に制御
するアクチュエータ7との2段階制御(トラック−フィ
ード2段サーボ)を行う。つまり、光ディスク1の任意
の位置を探す(シーク)ために、まず、フィードモータ
6で光ピックアップ4をおよその位置に駆動し、次にア
クチュエータ7で微調整を行うものである。
【0031】なお、本実施の形態のサーボ制御回路5の
位相補償系5bには、スイッチ5dが設けられており、
スイッチ5dの切り替えにより、トラック−フィード2
段サーボ系からフィードモータ6によるフィードを一時
的に切り離すことが可能になっている。
【0032】ここで、本実施の形態のトラックずれ検出
系5aには、特に図示しないが、CD系のTE信号を生
成するDPP(Differential Push−Pull:差動プッシ
ュプル)生成回路、DVD系のTE信号を生成するDP
P生成回路、DVD系のTE信号を生成するDPD(Di
fferential Phase Detection)生成回路が含まれてお
り、所定の回路が選択的に用いられる。
【0033】そして、例えばデータ再生時には、光ピッ
クアップ4で得られた再生信号が信号検出系8で検出さ
れた後、データ処理回路9に入力され、光ディスク1か
ら検出したデータの誤り訂正処理やデータ抽出処理が実
行される。その後、データ処理回路9で処理したデータ
は、ATAPIやSCSI等のインタフェース(I/
F)部10によってホスト(情報記録装置)側へと一気
に転送される。
【0034】このような光ディスクドライブ装置Aは、
上述のスピンドル制御部3、サーボ制御回路5、データ
処理回路9等の各部の動作を制御するとともに後述する
各機能を実行するためのCPU、ROM及びRAMから
なるマイクロコンピュータ構成の中央処理装置11を備
えている。
【0035】このような前提の下、本実施の形態におい
て中央処理装置11の制御により実行されるディスク判
別処理の一例を図3に示すフローチャートを参照して説
明する。ディスク判別処理は、当該光ディスクドライブ
装置Aに光ディスク1をセットされ、スピンドルモータ
2が起動することにより、その処理が開始される。
【0036】ディスク判別処理は、まず、サーボ制御回
路5のスイッチ5dをoffにし、トラック−フィード
2段サーボ系からフィードモータ6によるフィードを一
時的に切り離してフィード駆動をoffにする(ステッ
プS1)。このようにするのは、詳細は後述するがこの
ディスク判別処理ではアドレスを取得することで光ディ
スクの判別確認を行うので、光ディスク1の判別を誤っ
た場合に不正なTE信号でトラックサーボをかけてしま
う可能性があり、この場合にはフィードが暴走する恐れ
があるからである。より詳細には、例えばCD系以外の
光ディスクであるにもかかわらずCD系であると推測し
てトラックサーボをかけた場合には、TE信号が不正で
あるため、ピットあるいは溝を追従せずにフィードが暴
走することがある。特に、トラックサーボの不正な低域
成分でフィードを動かす場合には、顕著である。つま
り、このような場合に、不正な駆動信号でフィードが動
いてしまうのを避ける目的で、フィード駆動をoffに
することで、フィードのループをサーボ系から一時的に
切り離し、トラックサーボの挙動をフィードに反映させ
ないようにするものである。
【0037】次に、CD系の記録/再生に用いられるL
Dを点灯し(ステップS2)、光ピックアップ4を光デ
ィスク1に対して最も遠ざけた位置から逆に最も接近し
た位置までディスク板厚方向に動かし、LDの光ディス
ク1による反射量を測定するとともに、同時にFE(Fo
cus Error)信号の振幅を測定する(ステップS3)。
これにより、光ディスクドライブ装置Aにセットされた
光ディスク1がCD系であれば、その反射量からCD−
RWかそれ以外のCD系かを判別することができる。こ
れは、CD−RWの反射率が、CD−RW以外のCD系
の反射率に比べて低いためである。
【0038】次に、FE振幅の測定結果からフォーカス
のループゲインを調整し、フォーカスサーボを入れる
(ステップS4:フォーカスサーボ手段)。この状態
で、CD系のDPP生成回路(図示せず)から出力され
るDPP TEの振幅を計測する(ステップS5:TE
振幅測定手段)。
【0039】ここで、CD系とDVD系ではトラックピ
ッチが異なるので、CD系の信号検出系8ではDVD系
の光ディスクのPush−Pullは取り出せないため、ゲイン
が固定であればTE振幅の大小で光ディスクの判別が可
能である。そこで、続くステップS6においては、ステ
ップS5で測定したTE振幅と信号検出系8および以降
の回路の固定ゲインで決まる所定レベル(閾値)とを比
較する。ここに、ディスク種別推測手段の機能が実行さ
れる。
【0040】信号検出系8および以降の回路の固定ゲイ
ンで決まる所定レベルよりも、ステップS5で測定した
TE振幅が大きい場合は(ステップS6のY)、光ディ
スクドライブ装置Aにセットされた光ディスク1がCD
系である可能性が高いことから、ステップS7に進み、
TE振幅調整およびTEのオフセット調整を行う。
【0041】続くステップS8では、DPP TEによ
ってトラックサーボを入れる。ここに、トラッキングサ
ーボ手段の機能が実行される。ここでは、CD系のサブ
コードもしくはATIP(Absolute Time In Pregroov
e)アドレスが読めることを期待しているので、サブコ
ートの同期信号がロックできる回転速度またはATIP
アドレスの同期信号がロックできる回転速度、つまり、
線速が一定であれば、図4に示すような位置半径で決ま
る円周長に対して光ピックアップ4が定速で移動する回
転数で、スピンドルモータ2を回転させる。以上の処理
により、サブコードまたはATIPアドレスが検出でき
るようになる。ここで、CD系のサブコードとは、光デ
ィスク1のTOC(Table of Contents)領域における
トラックをトレースして得られるRF信号に応じて検出
される読み出し専用のCD−ROMなのか書込み可能な
CD−RやCD−RWなのかを示すものであって、AT
IPアドレスとは、記録前のCD−RやCD−RWのグ
ルーブに応じて検出されるWobble信号にエンコードされ
ているアドレス情報(時間情報や記録レーザーパワー設
定情報等)である。
【0042】この状態で、サブコードまたはATIPア
ドレスの取得動作を実行する(ステップS9:固有情報
取得手段)。
【0043】サブコードまたはATIPアドレスが取得
できた場合には(ステップS10のY)、光ディスク1
はCD系であると判別し(ステップS11:ディスク種
別判別手段)、処理を終了する。
【0044】以上のように、CD系のDPP生成回路か
ら出力されるDPP TEのTE振幅に応じて光ディス
ク1の種別を推測するとともに、トラックサーボをかけ
て光ディスク1から固有情報を取得することでディスク
を判別するため、TE振幅の所定レベルは、DVD系の
光ディスクで測定されるTE振幅を一部含んでも良い。
つまり、TE振幅について、Push−Pullが十分でないC
D系の粗悪ディスクを考慮したレベルの十分低いスレッ
シュとすることができるので、仮に光ディスク1がPush
−Pullが十分でないCD系の粗悪ディスクであっても、
CD系以外のディスクと誤判別することはない。
【0045】一方、信号検出系8および以降の回路の固
定ゲインで決まる所定レベルよりも、ステップS5で測
定したTE振幅が小さい場合(ステップS6のN)、ま
たは、サブコードまたはATIPアドレスが取得できな
かった場合には(ステップS10のN)、CD系の記録
/再生に用いられるLDを消灯して、代わりにDVD系
の記録/再生に用いられるLDを点灯し(ステップS1
2)、光ピックアップ4を光ディスク1に最も遠ざけた
位置から逆に最も接近した位置までディスク板厚方向に
動かし、LDの光ディスク1による反射量を測定すると
ともに、同時にFE信号の振幅を測定する(ステップS
13)。なお、DVD+RWの反射率は,2層タイプの
DVD−ROMの反射率と同じであることから、この段
階では光ディスク1の判別はできない。ただし、光ディ
スクドライブ装置Aにセットされた光ディスク1が1層
タイプのDVD−ROMであれば、その反射量から判別
することができる。これは、1層タイプのDVD−RO
Mの反射率が、DVD+RW及び2層タイプのDVD−
ROMの反射率とは異なるためである。
【0046】次に、FE振幅の測定結果からフォーカス
のループゲインを調整し、フォーカスサーボを入れる
(ステップS14:フォーカスサーボ手段)。この状態
で、DVD系のDPD(Differential Phase Detectio
n)生成回路(図示せず)から出力されるDPD TEの
振幅を計測する(ステップS15:TE振幅測定手
段)。
【0047】ここで、光ディスク1上にピットまたは反
射率の異なるマークがある場合は、TE振幅は所定レベ
ル以上にあるはずであり、このときはDVD−ROMま
たは記録済みのDVD+RWである可能性が高い。そこ
で、ステップS16においては、ステップS15で測定
したTE振幅と光ディスク1上にピットまたは反射率の
異なるマークがあるとみなされる所定レベル(閾値)と
を比較する。ここに、ディスク種別推測手段の機能が実
行される。
【0048】光ディスク1上にピットまたは反射率の異
なるマークがあるとみなされる所定レベルよりも、ステ
ップS15で測定したTE振幅が大きい場合は(ステッ
プS16のY)、光ディスクドライブ装置Aにセットさ
れた光ディスク1がDVD−ROMまたは記録済みのD
VD+RWである可能性が高いことから、ステップS1
7に進み、TE振幅調整およびTEのオフセット調整を
行う。
【0049】続くステップS18では、DPD TEに
よってトラックサーボを入れる。ここに、トラッキング
サーボ手段の機能が実行される。ここでは、DVD系の
ID(Identification Data)もしくはADIP(Addr
ess In Pregroove)アドレスが読めることを期待してい
るので、IDの同期信号がロックできる回転速度、また
はADIPアドレスの同期信号がロックできる回転速
度、つまり、線速が一定であれば、図5に示すような位
置半径で決まる円周長に対して光ピックアップ4が定速
で移動する回転数で、スピンドルモータ2を回転させ
る。以上の処理により、IDまたはADIPアドレスが
検出できるようになる。ここで、IDとは、光ディスク
1が読み出し専用のDVD−ROMである場合にRF信
号に応じて検出されるDVD−ROMに予め記録されて
いる当該DVD−ROMを特定するためのコードであっ
て、ADIPアドレスとは、光ディスク1がDVD+R
Wである場合にそのDVD+RWのグルーブに応じて検
出されるWobble信号にエンコードされているアドレス情
報である。
【0050】この状態で、IDまたはADIPアドレス
の取得動作を実行する(ステップS19:固有情報取得
手段)。
【0051】IDまたはADIPアドレスが取得できた
場合には(ステップS20のY)、光ディスク1はDV
D−ROMまたは記録済みのDVD+RWである(すな
わち、未記録のDVD+RW以外のDVD系である)と
判別し(ステップS21:ディスク種別判別手段)、処
理を終了する。
【0052】以上のように、DVD系のDPD生成回路
から出力されるDPD TEのTE振幅に応じて光ディ
スク1の種別を推測するとともに、トラックサーボをか
けて光ディスク1から固有情報を取得することで、光デ
ィスク1はDVD−ROMまたは記録済みのDVD+R
Wのいずれかであると判別することができる。
【0053】一方、光ディスク1上にピットまたは反射
率の異なるマークがあるとみなされる所定レベルより
も、ステップS15で測定したTE振幅が小さい場合
(ステップS16のN)、または、IDまたはADIP
アドレスが取得できなかった場合には(ステップS20
のN)、TE信号の生成方式をDVD系のDPD生成回
路からDVD系のDPP生成回路(図示せず)に切り替
え(ステップS22)、DVD系のDPP生成回路から
出力されるDPP TEの振幅を計測する(ステップS
23:TE振幅測定手段)。
【0054】ここで、DPP TEが信号検出系8およ
び以降の回路の固定ゲインで決まる所定レベル以上であ
れば、未記録のDVD+RWである可能性が高い。そこ
で、続くステップS24においては、ステップS23で
測定したTE振幅と信号検出系8および以降の回路の固
定ゲインで決まる所定レベル(閾値)とを比較する。こ
こに、ディスク種別推測手段の機能が実行される。
【0055】信号検出系8および以降の回路の固定ゲイ
ンで決まる所定レベルよりも、ステップS23で測定し
たTE振幅が大きい場合は(ステップS24のY)、光
ディスクドライブ装置Aにセットされた光ディスク1が
未記録のDVD+RWである可能性が高いことから、ス
テップS25に進み、TE振幅調整およびTEのオフセ
ット調整を行う。
【0056】続くステップS26では、DPP TEに
よってトラックサーボを入れる。ここに、トラッキング
サーボ手段の機能が実行される。ここでは、DVD系の
ADIPアドレスが読めることを期待しているので、A
DIPアドレスの同期信号がロックできる回転速度で、
スピンドルモータ2を回転させる。以上の処理により、
ADIPアドレスが検出できるようになる。この状態
で、ADIPアドレスの取得動作を実行する(ステップ
S27:固有情報取得手段)。
【0057】ADIPアドレスが取得できた場合には
(ステップS28のY)、光ディスク1は未記録のDV
D+RWであると判別し(ステップS29:ディスク種
別判別手段)、処理を終了する。
【0058】一方、信号検出系8および以降の回路の固
定ゲインで決まる所定レベルよりも、ステップS23で
測定したTE振幅が小さい場合(ステップS24の
N)、または、ADIPアドレスが取得できなかった場
合には(ステップS28のN)、ステップS30に進
み、不明ディスクとしてエラー処理を行う。
【0059】以上のように、DVD系のDPP生成回路
から出力されるDPP TEのTE振幅に応じて光ディ
スク1の種別を推測するとともに、トラックサーボをか
けて光ディスク1から固有情報を取得することで、光デ
ィスク1は未記録のDVD+RWであると判別すること
ができる。
【0060】ここに、種別の不明な光ディスク1に対
し、トラックずれ検出系5aで生成されたトラッキング
エラー信号の振幅を測定し、その信号振幅と閾値との比
較により光ディスクの種別を判別可能か否かを推測す
る。そして、光ディスク1の種別を判別可能であると推
測した場合、生成されたトラッキングエラー信号に基づ
いてトラックサーボをかけて取得した光ディスク1に予
め記録されたディスク固有情報に応じて光ディスク1の
種別が判別される。これにより、光ディスク1の判別を
誤る確率が低くなるので、判別結果の信頼性を向上させ
ることが可能になる。
【0061】本発明の第二の実施の形態を図6に基づい
て説明する。図6に示すように、本実施の形態は、情報
処理装置としてパーソナルコンピュータ21に適用した
ものであり、3.5型FDドライブ装置22の他に、各
実施の形態で前述したような光ディスクドライブ装置A
を内蔵(一体に内蔵させたタイプでも、いわゆるビルト
インタイプでもよい)した構成とされている。従って、
ホストもパーソナルコンピュータ21内に内蔵されてい
る。
【0062】このようなパーソナルコンピュータ21に
よれば、上述したような光ディスクドライブ装置Aを内
蔵しているので、光ディスク1の判別を誤る確率が低
く、判別結果の信頼性が向上した光ディスクドライブ装
置Aを記憶装置等として利用できるパーソナルコンピュ
ータ21を提供することができる。
【0063】もっとも、本実施の形態のようにパーソナ
ルコンピュータ21に内蔵されたタイプの光ディスクド
ライブ装置に限らず、単体で設けられ、外部のホスト等
の情報処理装置に接続された形態であってもよい。ま
た、ディスクトップ型のパーソナルコンピュータ21に
限らず、ノートパソコン等の携帯型であってもよい。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ディスク
固有情報が予め記録されている複数種別の光ディスクを
選択的に装着可能とし、装着された前記光ディスクを回
転駆動部により回転させ、前記光ディスクに記録されて
いる情報を光ピックアップからの光ビームの照射により
読み取り可能な光ディスクドライブ装置において、装着
された前記光ディスクに対して当該光ディスクの記録密
度に対応した光ビームを前記光ピックアップから照射
し、フォーカスサーボ処理を実行するフォーカスサーボ
手段と、前記光ディスクの記録密度に対応して設けら
れ、前記フォーカスサーボ手段により照射された光ビー
ムに応じた前記光ディスクからの反射光に基づきトラッ
キングエラー信号を生成するTE信号生成手段と、この
TE信号生成手段により生成された前記トラッキングエ
ラー信号の振幅を測定するTE振幅測定手段と、このT
E振幅測定手段により測定された前記トラッキングエラ
ー信号の振幅と閾値との比較により、前記光ディスクの
種別を判別可能か否かを推測するディスク種別推測手段
と、このディスク種別推測手段により前記光ディスクの
種別を判別可能であると推測した場合、前記TE信号生
成手段により生成された前記トラッキングエラー信号に
基づいて前記回転駆動部を駆動するとともに前記光ディ
スクのトラックに対して前記光ビームを誘導するトラッ
キングサーボ処理を実行するトラッキングサーボ手段
と、このトラッキングサーボ手段による前記トラッキン
グサーボ処理により前記光ディスクに予め記録された前
記ディスク固有情報を前記光ピックアップを介して取得
する固有情報取得手段と、この固有情報取得手段により
取得した前記ディスク固有情報に応じて前記光ディスク
の種別を判別するディスク種別判別手段と、を備え、種
別の不明な光ディスクに対し、TE信号生成手段で生成
されたトラッキングエラー信号の振幅を測定し、その信
号振幅と閾値との比較により光ディスクの種別を判別可
能か否かを推測する。そして、光ディスクの種別を判別
可能であると推測した場合、生成されたトラッキングエ
ラー信号に基づいてトラックサーボをかけて取得した光
ディスクに予め記録されたディスク固有情報に応じて光
ディスクの種別を判別することにより、光ディスクの判
別を誤る確率を低くすることができるので、判別結果の
信頼性を向上させることができる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の光ディスクドライブ装置において、前記TE信号生
成手段はCD系のDPP(Differential Push−Pull)
生成回路であり、前記ディスク固有情報はCD系のサブ
コードまたはATIP(Absolute Time In Pregroove)
アドレスであって、前記固有情報取得手段によりCD系
のサブコードまたはATIPアドレスが取得された場
合、前記光ディスクの種別はCD系であると判別するこ
とにより、CD系のDPP生成回路から出力されるDP
P TEのTE振幅に応じて光ディスクの種別を推測す
るとともに、トラックサーボをかけて光ディスクから固
有情報を取得することでディスクを判別するため、TE
振幅の所定レベルは、DVD系の光ディスクで測定され
るTE振幅を一部含んでも良いことになり、TE振幅に
ついて、Push−Pullが十分でないCD系の粗悪ディスク
を考慮したレベルの十分低い閾値とすることができるの
で、仮に光ディスクがPush−Pullが十分でないCD系の
粗悪ディスクであっても、CD系以外のディスクと誤判
別することはなくなる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の光ディスクドライブ装置において、前記T
E信号生成手段はDVD系のDPD(Differential Pha
se Detection)生成回路であり、前記ディスク固有情報
はDVD系のID(Identification Data)またはAD
IP(Address In Pregroove)アドレスであって、前
記固有情報取得手段によりDVD系のIDまたはADI
Pアドレスが取得された場合、前記光ディスクの種別は
既に記録がなされているDVD系であると判別すること
により、DVD系のDPD生成回路から出力されるDP
D TEのTE振幅に応じて光ディスクの種別を推測す
るとともに、トラックサーボをかけて光ディスクから固
有情報を取得することで、光ディスクは既に記録がなさ
れているDVD系であると判別することができる。ま
た、固有情報に基づいて判別することにより、反射率が
同じである記録済みのDVD+RWと2層タイプのDV
D−ROMとの判別も可能である。
【0067】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の光ディスクドライブ装置において、前記光ディスク
の種別が既に記録がなされているDVD系でない場合、
前記TE信号生成手段をDVD系のDPP生成回路に切
り替え、前記固有情報取得手段によりDVD系のADI
Pアドレスが取得された場合、前記光ディスクの種別は
未記録のDVD系であると判別することにより、DVD
系のDPP生成回路から出力されるDPP TEのTE
振幅に応じて光ディスクの種別を推測するとともに、ト
ラックサーボをかけて光ディスク1から固有情報を取得
することで、光ディスクは未記録のDVD系であると判
別することができる。
【0068】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4のいずれか一記載の光ディスクドライブ装置にお
いて、前記トラッキングサーボ手段は、トラッキングサ
ーボ処理を実行する際にフィードのループをサーボ系か
ら一時的に切り離すことにより、トラックサーボの挙動
をフィードに反映させないようにすることができるの
で、例えばCD系以外の光ディスクであるにもかかわら
ずCD系であると推測してトラックサーボをかけた場合
にはTE信号が不正であるためにピットあるいは溝を追
従せずにフィードが暴走することがあるが、このような
場合に、不正な駆動信号でフィードが動いてしまうのを
避けることができ、フィードの暴走の発生を防止するこ
とができる。
【0069】請求項6記載の発明の情報処理装置によれ
ば、請求項1ないし5のいずれか一記載の光ディスクド
ライブ装置を備えることにより、請求項1ないし5の何
れか一記載の発明と同様の作用・効果を奏する情報処理
装置を得ることができる。
【0070】請求項7記載の発明の光ディスク判別方法
によれば、ディスク固有情報が予め記録されている複数
種別の光ディスクを選択的に装着可能とし、装着された
前記光ディスクを回転駆動部により回転させ、前記光デ
ィスクに記録されている情報を光ピックアップからの光
ビームの照射により読み取り可能な光ディスクドライブ
装置で用いられる光ディスク判別方法であって、装着さ
れた前記光ディスクに対して当該光ディスクの記録密度
に対応した光ビームを前記光ピックアップから照射し、
フォーカスサーボ処理を実行するフォーカスサーボ工程
と、前記光ディスクの記録密度に対応して設けられ、前
記フォーカスサーボ工程により照射された光ビームに応
じた前記光ディスクからの反射光に基づきトラッキング
エラー信号を生成するTE信号生成工程と、このTE信
号生成工程により生成された前記トラッキングエラー信
号の振幅を測定するTE振幅測定工程と、このTE振幅
測定工程により測定された前記トラッキングエラー信号
の振幅と閾値との比較により、前記光ディスクの種別を
判別可能か否かを推測するディスク種別推測工程と、こ
のディスク種別推測工程により前記光ディスクの種別を
判別可能であると推測した場合、前記TE信号生成工程
により生成された前記トラッキングエラー信号に基づい
て前記回転駆動部を駆動するとともに前記光ディスクの
トラックに対して前記光ビームを誘導するトラッキング
サーボ処理を実行するトラッキングサーボ工程と、この
トラッキングサーボ工程による前記トラッキングサーボ
処理により前記光ディスクに予め記録された前記ディス
ク固有情報を前記光ピックアップを介して取得する固有
情報取得工程と、この固有情報取得工程により取得した
前記ディスク固有情報に応じて前記光ディスクの種別を
判別するディスク種別判別工程と、を含み、種別の不明
な光ディスクに対し、TE信号生成工程で生成されたト
ラッキングエラー信号の振幅を測定し、その信号振幅と
閾値との比較により光ディスクの種別を判別可能か否か
を推測する。そして、光ディスクの種別を判別可能であ
ると推測した場合、生成されたトラッキングエラー信号
に基づいてトラックサーボをかけて取得した光ディスク
に予め記録されたディスク固有情報に応じて光ディスク
の種別を判別することにより、光ディスクの判別を誤る
確率を低くすることができるので、判別結果の信頼性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の光ディスクドライ
ブ装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】サーボ制御回路のトラッキング制御系の構成を
概略的に示すブロック図である。
【図3】ディスク判別処理の流れを概略的に示すフロー
チャートである。
【図4】CD系のディスク半径と回転速度との関係を示
すグラフである。
【図5】DVD系のディスク半径と回転速度との関係を
示すグラフである。
【図6】本発明の第二の実施の形態のパーソナルコンピ
ュータを示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 回転駆動部 4 光ピックアップ 5a TE信号生成手段 21 情報処理装置 A 光ディスクドライブ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D066 HA01 5D090 AA01 BB03 BB04 CC18 DD03 HH01 JJ11 5D117 AA02 CC07 DD08 FF03 FF11 5D118 AA26 BA01 BB02 CA11 CA13 CC04 CD03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク固有情報が予め記録されている
    複数種別の光ディスクを選択的に装着可能とし、装着さ
    れた前記光ディスクを回転駆動部により回転させ、前記
    光ディスクに記録されている情報を光ピックアップから
    の光ビームの照射により読み取り可能な光ディスクドラ
    イブ装置において、 装着された前記光ディスクに対して当該光ディスクの記
    録密度に対応した光ビームを前記光ピックアップから照
    射し、フォーカスサーボ処理を実行するフォーカスサー
    ボ手段と、 前記光ディスクの記録密度に対応して設けられ、前記フ
    ォーカスサーボ手段により照射された光ビームに応じた
    前記光ディスクからの反射光に基づきトラッキングエラ
    ー信号を生成するTE信号生成手段と、 このTE信号生成手段により生成された前記トラッキン
    グエラー信号の振幅を測定するTE振幅測定手段と、 このTE振幅測定手段により測定された前記トラッキン
    グエラー信号の振幅と閾値との比較により、前記光ディ
    スクの種別を判別可能か否かを推測するディスク種別推
    測手段と、 このディスク種別推測手段により前記光ディスクの種別
    を判別可能であると推測した場合、前記TE信号生成手
    段により生成された前記トラッキングエラー信号に基づ
    いて前記回転駆動部を駆動するとともに前記光ディスク
    のトラックに対して前記光ビームを誘導するトラッキン
    グサーボ処理を実行するトラッキングサーボ手段と、 このトラッキングサーボ手段による前記トラッキングサ
    ーボ処理により前記光ディスクに予め記録された前記デ
    ィスク固有情報を前記光ピックアップを介して取得する
    固有情報取得手段と、 この固有情報取得手段により取得した前記ディスク固有
    情報に応じて前記光ディスクの種別を判別するディスク
    種別判別手段と、 を備えることを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記TE信号生成手段はCD系のDPP
    (Differential Push−Pull)生成回路であり、前記デ
    ィスク固有情報はCD系のサブコードまたはATIP
    (Absolute Time In Pregroove)アドレスであって、 前記固有情報取得手段によりCD系のサブコードまたは
    ATIPアドレスが取得された場合、前記光ディスクの
    種別はCD系であると判別することを特徴とする請求項
    1記載の光ディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記TE信号生成手段はDVD系のDP
    D(Differential Phase Detection)生成回路であり、
    前記ディスク固有情報はDVD系のID(Identificati
    on Data)またはADIP(Address In Pregroove)ア
    ドレスであって、 前記固有情報取得手段によりDVD系のIDまたはAD
    IPアドレスが取得された場合、前記光ディスクの種別
    は既に記録がなされているDVD系であると判別するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の光ディスクドラ
    イブ装置。
  4. 【請求項4】 前記光ディスクの種別が既に記録がなさ
    れているDVD系でない場合、前記TE信号生成手段を
    DVD系のDPP生成回路に切り替え、 前記固有情報取得手段によりDVD系のADIPアドレ
    スが取得された場合、前記光ディスクの種別は未記録の
    DVD系であると判別することを特徴とする請求項3記
    載の光ディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 前記トラッキングサーボ手段は、トラッ
    キングサーボ処理を実行する際にフィードのループをサ
    ーボ系から一時的に切り離すことを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか一記載の光ディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一記載の光
    ディスクドライブ装置を備えることを特徴とする情報処
    理装置。
  7. 【請求項7】 ディスク固有情報が予め記録されている
    複数種別の光ディスクを選択的に装着可能とし、装着さ
    れた前記光ディスクを回転駆動部により回転させ、前記
    光ディスクに記録されている情報を光ピックアップから
    の光ビームの照射により読み取り可能な光ディスクドラ
    イブ装置で用いられる光ディスク判別方法であって、 装着された前記光ディスクに対して当該光ディスクの記
    録密度に対応した光ビームを前記光ピックアップから照
    射し、フォーカスサーボ処理を実行するフォーカスサー
    ボ工程と、 前記光ディスクの記録密度に対応して設けられ、前記フ
    ォーカスサーボ工程により照射された光ビームに応じた
    前記光ディスクからの反射光に基づきトラッキングエラ
    ー信号を生成するTE信号生成工程と、 このTE信号生成工程により生成された前記トラッキン
    グエラー信号の振幅を測定するTE振幅測定工程と、 このTE振幅測定工程により測定された前記トラッキン
    グエラー信号の振幅と閾値との比較により、前記光ディ
    スクの種別を判別可能か否かを推測するディスク種別推
    測工程と、 このディスク種別推測工程により前記光ディスクの種別
    を判別可能であると推測した場合、前記TE信号生成工
    程により生成された前記トラッキングエラー信号に基づ
    いて前記回転駆動部を駆動するとともに前記光ディスク
    のトラックに対して前記光ビームを誘導するトラッキン
    グサーボ処理を実行するトラッキングサーボ工程と、 このトラッキングサーボ工程による前記トラッキングサ
    ーボ処理により前記光ディスクに予め記録された前記デ
    ィスク固有情報を前記光ピックアップを介して取得する
    固有情報取得工程と、 この固有情報取得工程により取得した前記ディスク固有
    情報に応じて前記光ディスクの種別を判別するディスク
    種別判別工程と、を含むことを特徴とする光ディスク判
    別方法。
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