JP2553656B2 - 焦点制御装置 - Google Patents

焦点制御装置

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JP2553656B2
JP2553656B2 JP63216510A JP21651088A JP2553656B2 JP 2553656 B2 JP2553656 B2 JP 2553656B2 JP 63216510 A JP63216510 A JP 63216510A JP 21651088 A JP21651088 A JP 21651088A JP 2553656 B2 JP2553656 B2 JP 2553656B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、レーザ等の光源を利用して光学的に記録媒
体上に信号を記録し、この記録された信号を再生する光
学式記録再生装置に関するものであり、特に記録媒体上
に照射されている光ビームの収束状態が常に所定の収束
状態になるように制御する焦点制御装置に関するもので
ある。
従来の技術 従来の焦点制御装置としては、例えば特公昭61−1457
5号公報に記載されているように、予め記録された調整
用の信号を検出し、その検出した信号が最大になるよう
に焦点制御系を調整するものがある。第7図はこのよう
な従来の焦点制御装置の構成を示すブロック図である。
以下これを用いて従来の焦点制御相について説明する。
1は光源、2は光変調器、3は光ビームを作成するピ
ンホール板、4は中間レンズ、5は半透明鏡、6は光源
1から発生する光ビーム、7は回転可能な素子に取り付
けられた全反射鏡、8は収束レンズ、9は収束レンズ8
を上限に移動させるための駆動装置、10は予め調整用の
信号が記録されている記録媒体、11は信号検出用の分割
光検出器、12a,12bはプリアンプ、13は差動増幅器、14
はトラッキングのために全反射鏡7を回転させる素子の
駆動回路である。また、15は光ビーム6が記録媒体10に
よって反射された反射ビーム、16は焦点制御用の分割光
検出器、17a,17bはプリアンプ、18は差動増幅器、19は
駆動装置9の駆動回路20は記録媒体10を透過した光ビー
ム6の透過光である。
本装置における焦点制御について説明する。収束レン
ズ8へ光軸をずらして入射させた光ビーム6の記録媒体
10上へ収束させ、その反射ビームを半透明鏡5により分
離して分割光検出器16上へ照射する。この光ビーム6は
収束レンズ8へ光軸をずらして入射しているので記録媒
体10の上下動に応じて反射ビーム15の位置が移動する。
そこで、この反射ビーム15の移動を分割光検出器16で検
出し、それに応じて収束レンズ8を駆動装置9により駆
動して、光ビームが記録媒体10上で常に所定の収束状態
になるように制御する。
次に本装置の焦点制御系の調整方法について説明す
る。記録媒体10は特定の周波数の信号がスパイラル状に
予め記録されている。記録媒体10を回転させた状態で、
光ビームを照射しかつ焦点制御をかけると、分割光検出
器11の和信号を出力する和回路21には第8図のような再
生信号出力が得られる。ここで横軸は時間軸であり、T
は記録媒体10の回転の一周期を示し、22は再生信号出力
である。再生信号出力22は記録媒体10上の光ビームのス
ポット径により異なり、焦点が合った時、つまり正しく
収束制御されたときにスポット径が最小となって再生信
号出力22が最大となる。記録媒体10に偏心がなければ1
回転に1回だけ記録トラックを横切るので第8図(A)
のような信号出力が得られ、偏心がある場合は何回も横
切るので第8図(B)のよう信号出力が得られる。偏心
の有無は本装置における焦点制御系の調整と直接の関係
はないので説明は省略する。
第9図は記録媒体10上の光ビームのスポットを示して
いる。23は記録媒体10上の信号記録トラック、24はトラ
ックとトラックの間の未記録部、25は記録媒体10上の光
ビーム6のスポットである。
第10図は光ビームのスポット25の径と再生信号出力22
のうちの交流成分の大きさとの関係を示している。特に
本従来例ではあるスポット径に対して和回路21に表れる
再生信号出力の最大値(ピーク値)でこの関係を示して
あり、X軸は光ビーム6の収束点が記録媒体10上にある
ときを零として収束点が上下に移動した移動量を示し、
Y軸は和回路21の信号出力の大きさを示している。光ビ
ーム6の収束点が正しく記録媒体10上にあるときにはス
ポット25の径は最小となり、したがって和回路21の出力
は最大となる。和回路21の出力はエンベロープ検波回路
26、ピークホールド回路27を介して電圧指示装置28に入
力されている。よって従来は和回路21の出力が最大にな
るように、すなわち電圧指示装置の指示値が最大になる
ように反射ビーム15と分割光検出器16との位置関係を分
割光検出器16上の境界線と垂直な方向にマイクロメータ
35で動かして、所定の正確な焦点制御の状態に調整して
いた。
発明が解決しようとする課題 従来の技術においては、光ビームが最適な収束状態に
するために記録媒体上に記録された信号の再生出力が最
大となるように焦点制御系を調整していた。ところが再
生信号特性の最大値(ピーク値)はノイズ等の影響でば
らつき、また最大値付近が平坦な特性となっているので
測定精度の限界により実際に最大値を捜すのは容易では
なく、調整に時間がかかっていた。
また装置の移動時等で調整状態がずれるおそれのある
ときはその都度、装置の外装を開いて焦点制御系の状態
を確認し、焦点制御系の状態が変化している場合には最
良の状態に調整する必要があった。また装置の使用時に
外部からの振動、衝撃が加わったりあるいは経時変化に
よって光学系の構成部品等が変形し、光源1、中間レン
ズ4、分割光検出器16等が微小でも移動した場合には、
実質的に光学系が変わってしまうことになるので、焦点
制御系の基準状態が正しくなくなって記録媒体10上に光
ビーム6が正しく収束されなくなる。この状態で記録、
再生を行うと信号の品質が劣化し、装置の信頼性が低下
していた。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、収
束点を最適な位置に調整することを容易にし、正確かつ
速やかに調整できるようにして、外部から何らかの力が
加わったり、経時変化等により焦点制御系の状態が変わ
った場合でも、その状態を検出し自動的に焦点制御系を
調整することにより常に光ビームを記録媒体上に正しく
収束し、記録媒体上に品質良く記録、あるいは記録媒体
上の信号を品質良く再生できるような装置を提供するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、光ビームを記録媒体に向けて収束する収束
手段と、前記収束手段により収束された光ビームの収束
点を記録媒体面と略々垂直な方向に移動する移動手段
と、記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号を
発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の
信号に応じて前記移動手段を駆動し、記録媒体上に照射
している光ビームの収束状態が常に一定になるように制
御する焦点制御手段と、光ビームが記録媒体を透過した
透過光あるいは反射した反射光により記録媒体上に記録
されている信号を検出する信号検出手段と、前記信号検
出手段の信号に基づいて前記焦点制御手段が目標とする
記録媒体上の光ビームの収束状態を変化させ、光ビーム
の収束点の位置を変えることのできる焦点調整手段とを
有し、前記焦点位置調整手段によって光ビームの収束点
の位置を移動し、前記信号検出手段の信号が増加した
後、最初に減少する収束点の位置を第1の点とし、前記
第1の点における前記信号検出手段の信号の大きさと略
々等しくなる第2の点を探索し、前記第1、第2の点の
中点に光ビームの収束点が位置するように調整すること
ように構成した焦点制御装置である。
作用 本発明は上記した構成より、光ビームの収束点を再生
信号の等しくなる2点を探索し、その中点に位置させる
ので、ノイズ等の影響を受けることなく容易に収束点を
最適な位置に簡単かつ速やかに調整することができると
ともに、調整時間を短縮することができる。
実施例 以下本発明の一実施例の焦点制御装置について図面を
参照しながら説明する。
第1図は本発明の実施例である焦点制御装置の構成を
示すブロック図である。従来の焦点制御装置と同様の部
分には同じ番号を付け、その説明を省略する。
記録媒体10上に光ビーム6を照射しかつ焦点制御をか
けて記録媒体10上に予め記録された所定の周波数の信号
を再生すると、分割光検出器11の和信号である和回路21
の出力より調整用の再生信号が得られる。この和回路21
の出力はエンベロープ検出回路26、ピークホールド回路
27、AD変換器40を介し、マイクロコンピュータ42に入力
されている。マイクロコンピュータ42はAD変換器40から
の入力によって焦点制御の状態すなわち光ビーム6の記
録媒体10上の収束状態を検出することができる。
マイクロコンピュータ42は焦点制御の状態を最適な状
態にするための調整データをDA変換器41に入力している
DA変換器41は入力された調整データを所定の電圧に変換
して合成回路43に入力する。合成回路43はその調整デー
タに対応する電圧を焦点制御系に加えて所定の間隔でST
EP的に収束点を移動し、記録媒体10上の光ビーム6の収
束状態を変化させる。これによってマイクロコンピュー
タ42は出力した調整データにより収束点の位置の調整を
行うことができる。
次に前述したマイクロコンピュータ42による収束点の
位置の調整方法について第2図、第3図、第4図を用い
て詳しく説明する。第2図は調整時の記録媒体10に対す
る光ビーム6の収束点の位置と和回路21に表れる再生信
号出力の最大値との関係(以下この関係を再生信号特性
と称す。)を示した標準的な例であり、X軸は光ビーム
6の収束点の最初の位置を零とした上下の位置つまりDA
変換器41の出力電圧を示し、Y軸はピークホールド回路
27の出力の大きさを示している。
例えば調整をする前の光ビーム6の収束点が図中A点
の位置にあり、記録媒体10上の正しい位置よりもずれて
いるものである。マイクロコンピュータ42はこのA点に
おけるピークホールド回路27の出力をAD変換器40を介し
て取り込み記憶する。その後所定の調整データDA変換器
41を介して焦点制御系に加え、光ビーム6の収束点の位
置をB点に移動させる。このとき、収束点を移動させる
方向は予め定められた方向であり、移動させる量はマイ
クロコンピュータ42で予め設定された量である。したが
って最初に光ビーム6の収束点の位置を移動させたとき
は調整を開始する前の初期の位置によって、ピークホー
ルド回路27の出力は大きくなったり小さくなったりす
る。(なお、本実施例では収束レンズ8が記録媒体10か
ら離れる方向に設定している。)マイクロコンピュータ
42はこのB点におけるピークホールド回路27の出力をAD
変換器40を介して取り込み、先に記憶していたA点にお
ける出力と比較する。比較した結果、収束点移動後のB
点における出力の方が小さいので、マイクロコンピュー
タ42は先に移動させた方向の逆方向に収束点を移動させ
る。
図中C点は収束点が2回移動した後の収束点の位置を
示したものである。同様にマイクロコンピュータ42はこ
のC点におけるピークホールド回路27の出力をAD変換器
40を介して取り込み、先に記憶していたB点における出
力と比較する。比較した結果、収束点移動後のC点にお
ける出力の方が大きいので、マイクロコンピュータ42は
先に移動させた方向の同方向に収束点を移動させる。
図中D点は収束点が3回移動した後の収束点の位置を
示したものである。同様にマイクロコンピュータ42はこ
のD点におけるピークホールド回路27の出力をAD変換器
40を介して取り込み、先に記憶していたC点における出
力と比較する。比較した結果、収束点移動後のD点にお
ける出力の方が大きいので、マイクロコンピュータ42は
先に移動させた方向の同方向に収束点を移動させ、収束
点を記録媒体10上の正しい位置に近づけていく。
図中E点は収束点が4回移動した後の収束点の位置を
示したもので、このときDA変換器41からは電圧VEが出力
され、収束点はピークホールド回路27の出力が最大とな
るP点を通過し、ピークホールド回路27の出力が減少す
る点に位置していてる。このときも同様にマイクロコン
ピュータ42はこのE点におけるピークホールド回路27の
出力をAD変換器40を介して取り込み、先に記憶していた
D点における出力と比較する。比較した結果、収束点移
動後のE点における出力の方が小さいので、マイクロコ
ンピュータ42は移動方向を逆に設定し、収束点の位置を
徐々に移動し、ピークホールド回路27の出力が等しくな
る点を捜す。
図中F点はピークホールド回路27の出力がE点と略略
等しい点である。マイクロコンピュータ42は調整データ
を設定しDA変換器41より電圧VFを出力し、このF点を捜
し出すと、E点において出力した調整データとF点にお
いて出力した調整データの中間値、すなわちE点とF点
の中点に対応した調整データを設定し、DA変換器41より
電圧VGを出力する。マイクロコンピュータ42から調整デ
ータを出力する場合、デジタル値で設定するので前記し
たように二点間の中間値を設定するのは簡単な処理でで
きる。
図中G点はE点とF点の中間値に対応した調整データ
を出力したときの収束点の位置を示したもので、この光
ビーム6の収束点G点はほとんどピークホールド回路27
の出力が最大となるP点とほぼ一致するので、このデー
タを保持することで光ビーム6を記録媒体10上に正しく
収束させることができる。このG点がピークホールド回
路27の出力が最大となる点であることを確認するため、
マイクロコンピュータ42はG点でのピークホールド回路
27の出力をAD変換器40を介して取り込み、先に記憶して
いたF点における出力と比較する。比較した結果、図に
示すように収束点移動後のG点における出力の方が大き
い場合は、マイクロコンピュータ42はG点における調整
データを保持し調整を完了する。G点における出力の方
が小さい場合はG点は正しい位置ではないのでG点より
再度調整を行う。またG点とF点の出力が等しい場合は
後で記述するが、略略その出力の変わらない区間を検出
し、その区間の中間に対応した信号を保持することで、
光ビーム6を記録媒体10上に正しく収束させることがで
きる。
次にマイクロコンピュータ42が設定する収束点の移動
量について第3図を用いて詳しく説明する。第3図
(a),(b)は収束点の位置が調整されていく様子を
再生信号特性を示した図中に表したもので、初期の収束
点の位置から調整された正しい収束点の位置まで移動す
る収束点をアルファベット順(A,B,C,…順)に記した。
また第2図と同様にX軸は、光ビーム6の収束点の最初
の位置を零としたときの上下の位置、つまりDA変換器41
の出力を電圧し、Y軸はピークホールド回路27の出力の
大きさを示している。また第3図(a)は、再生信号特
性を示した曲線が急峻な場合、第3図(b)は再生信号
特性を示した曲線が平坦な場合を示す。
第3図(a)に示すように再生信号特性曲線が急峻な
場合は、収束点の移動量に対するピークホールド回路27
の出力の変化量が所定量よりも大きい。このときマイク
ロコンピュータ42は収束点の次の移動量が小さくなるよ
うに調整データの出力を設定する。よって第3図(a)
に示すように少しずつ収束点を移動し、確実に正しい収
束点の位置であるP点へ調整することができる。第3図
(b)に示すように再生信号特性曲線が平坦な場合は、
収束点の移動量に対するピークホールド回路27の出力の
変化量が所定量よりも小さい。このときマイクロコンピ
ュータ42は収束点の次の移動量が大きくなるように調整
データの出力を設定する。よって第3図(b)に示すよ
うに大きく収束点を移動し、正確にピークホールド回路
27の出力の変化を検出して、速やかに正しい収束点の位
置であるP点へ調整することできる。
また、記録媒体10の透過率が大きい、あるいは光ビー
ム6の光量が大きい等の理由で、和回路21、あるいはエ
ンベロープ検波回路26、あるいはピークホールド回路2
7、あるいはAD変換器40の入力レンジを越えてしまう
と、第4図のようにマイクロコンピュータ42に入力され
る再生信号の極大点であるP点付近は図中実線のように
飽和してしまう。
よってこの飽和領域ではマイクロコンピュータ42が収
束点を移動しても、入力される再生信号の大きさは変わ
らない。このような場合の光ビームの収束点が調整され
る動作を第4図を用いて説明する。なお第3図と同様に
初期の収束点の位置から調整された正しい収束点の位置
まで移動する収束点を図中にアルファベット順に示す。
前述したようにマイクロコンピュータ42は入力される
再生信号が増加する方向に収束点をA点、B点、C点の
順に移動していく、その後D点に収束点を移動してC点
と再生信号の大きさを比較する。第4図のような特性の
場合はC点とD点の再生信号の大きさは等しくなるの
で、マイクロコンピュータ42は次に移動する量を大きく
してさらにE点、F点、G点と再生信号が減少するまで
収束点を移動していく。
マイクロコンピュータ42はG点において再生信号が減
少したことを検出し、収束点の移動方向を逆に設定して
徐々に収束点を移動し、再生信号がG点と等しくなるI
点を捜し出す。その後G点とI点の中点の位置に対応し
た調整データを設定し、DA変換器41より電圧VJを出力し
て、収束点をJ点によって位置させる。よってこのよう
な再生信号特性の場合でも、光ビーム6を記録媒体10上
に正しく収束させることができる。
以上マイクロコンピュータ42による収束点の位置の調
整方法について説明したが、これらの処理の流れを第5
図に示す。
ところでマイクロコンピュータ42に入力された再生信
号の変化量に対する収束点の移動量をマイクロコンピュ
ータ42のROM上にテーブル状に格納しておけば、さらに
迅速に調整を行うことができ、プログラムも簡単化でき
る。またマイクロコンピュータ42に入力される各々の収
束点での再生信号の平均、あるいは調整された正しい収
束点の位置に対応した調整データの平均をとり、その平
均値によって調整することにより調整精度を向上させる
ことができる。
次にこの収束点の調整の適用例について説明する。マ
イクロコンピュータ42は装置の電源が入ったり、あるい
は記録媒体10が交換されると、記録媒体10を回転させ、
光源1を光らせ、焦点制御及びトラッキング制御をか
け、記録再生可能な状態(以下スタンバイ状態と称
す。)にする。その後直ちに収束点の調整を実行するよ
うに構成すれば、装置の移動等で調整状態がずれたおそ
れのあるときでも装置の外装を開いて再調整する手間を
省く事ができる。
またマイクロコンピュータ42の持つ時間計測機能を用
いれば、スタンバイ状態になってから所定の時間毎、あ
るいは所定の時間、記録も再生も行わなかった時、収束
点の調整を実行するように構成することができる。よっ
て装置の使用時に外部からの信号、衝撃等により調整状
態がずれても速やかに対応することができる。
また調整状態が著しくずれていると信号の記録、再生
が正しくできないので、正しく記録できなかったことあ
るいは再生できなかったことを知らせる信号をマイクロ
コンピュータ42に入力し、その入力があったとき収束点
の調整を実行し、調整後再度記録あるいは再生を行うよ
うに構成すれば、さらに信頼性の高い装置にすることが
できる。
このようにマイクロコンピュータ42を用いて収束点の
調整を装置に適用すれば、経時変化によって光学系の構
成部品が変形し、実質的に光学系が変わってしまって焦
点制御系の基準状態が正しくなくなっても、充分対応す
ることができる。
ところで前述したように収束レンズ8へ光軸をずらし
て入射させた光ビーム6の反射ビームを分割光検出器16
に照射して記録媒体10上の信号を検出するように構成し
た場合、再生信号特性は第6図のように左右対称でなく
なることがある。このような場合、再生信号が最大とな
るA点に収束点が位置しているときは同量の焦点ずれに
対して、一方向(B点の方向)は余裕があるが、他の方
向(C点の方向)は余裕がない。ところが本実施例によ
れば、再生信号の等しくなるB点、C点の中点であるD
点に光ビーム6の収束点が位置するように調整するの
で、焦点ずれに対する余裕量は均等になり、振動、衝撃
等により焦点ずれが発生しても信頼性の高い記録、再生
を行うことができる。
また本装置における光ビーム6の収束点の調整は前述
したように焦点制御系に信号を加える方法以外の方法で
も実現することができる。例えば、プリアンプ17a,bの
各々のゲインを変えると、光ビーム6の収束状態が変化
するので、最適な収束状態になるようにプリアンプ17a,
bの各々のゲインを設定すれば、収束点の調整を行うこ
とができる。本実施例をこのような光ビーム6の収束状
態を変化させる他の調整方法に適応しても同様の効果を
得ることができる。
さらに本実施例は予め調整用の信号が記録された記録
媒体を使用しているが、調整用ではなく他の目的のため
に記録されている信号(例えばトラックあるいはセクタ
のアドレス信号、あるいは記録した情報信号)を適当に
処理して調整用の信号の変わりに用いても良い。また書
き換え可能な記録媒体を用いる場合でも、例えば調整用
の信号の記録、再生を繰り返して収束点の調整を行い、
調整が完了したらその信号を消去するように構成すれ
ば、本実施例を適応することができる。また本実施例を
再生のみの光学式再生装置にも適応すれば、品質の良い
また信頼性の高い再生信号を常に得ることができる。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、正確にかつ速や
かに収束点の位置の調整を行うことができ、外部から何
らかの力が加わったり、経時変化等により焦点制御系の
状態が変わった場合でも、自動的に収束点の位置を調整
することより常に光ビームを記録媒体上に正しく収束
し、品質の良い信号の記録、再生を行うことができ、信
頼性の高い装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明である焦点制御装置の構成を示すブロッ
ク図、第2図、第3図、第4図及び第6図は収束点が調
整されていく動作を説明するための調整時のDA変換器41
の出力電圧と和回路に表れる再生信号出力の最大値との
関係を示した特性図、第5図は調整時にマイクロコンピ
ュータで行う処理の流れを示す流れ図、第7図は従来の
焦点制御装置の構成を示すブロック図、第8図は従来の
焦点制御装置の調整方法を説明するための波形図、第9
図は同装置に用いる記録媒体の拡大図、第10図は本装置
の動作を説明するための光ビームのスポット径に対する
再生信号出力の最大値との関係を示した特性図である。 1……光源、2……光変調器、3……ピンホール板、4
……中間レンズ、5……半透明鏡、6……光ビーム、7
……全反射鏡、8……収束レンズ、9……駆動装置、10
……記録媒体、11……分割光検出器、12a,b……プリア
ンプ、13……差動増幅器、14……駆動回路、15……反射
ビーム、16……分割光検出器、17a,b……プリアンプ、1
8……差動増幅器、19……駆動回路、20……透過光、21
……和回路、22……再生信号出力、23……信号記録トラ
ック、24……未記録部、25……光ビームのスポット、26
……エンベロープ検波回路、27……ピークホールド回
路、28……電圧指示装置、35……マイクロメータ、40…
…AD変換器、41……DA変換器、42……マイクロコンピュ
ータ、43……合成回路。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを記録媒体に向けて収束する収束
    手段と、前記収束手段により収束された光ビームの収束
    点を記録媒体面と略々垂直な方向に移動する移動手段
    と、記録媒体上の光ビームの収束状態に対応した信号を
    発生する収束状態検出手段と、前記収束状態検出手段の
    信号に応じて前記移動手段を駆動し、記録媒体上に照射
    している光ビームの収束状態が常に一定になるように制
    御する焦点制御手段と、光ビームが記録媒体を透過した
    透過光あるいは反射した反射光により記録媒体上に記録
    されている信号を検出する信号検出手段と、前記信号検
    出手段の信号に基づいて前記焦点制御手段が目標とする
    記録媒体上の光ビームの収束状態を変化させ、光ビーム
    の収束点の位置を変えることのできる焦点調整手段とを
    有し、前記焦点位置調整手段によって光ビームの収束点
    の位置を移動し、前記信号検出手段の信号が増加した
    後、最初に減少する収束点の位置を第1の点とし、前記
    第1の点における前記信号検出手段の信号の大きさと略
    々等しくなる第2の点を探索し、前記第1、第2の点の
    中点に光ビームの収束点が位置するように調整すること
    を特徴とした焦点制御装置。
  2. 【請求項2】焦点位置調整手段は、移動中の各収束点の
    位置と信号検出手段の信号を記憶し、収束点の移動毎に
    信号検出手段の信号を記憶値と比較することで第1の点
    及び第2の点を検出することを特徴とした請求項1記載
    の焦点制御装置。
  3. 【請求項3】信号検出手段の出力の変化量が所定の量よ
    りも大きい場合は、焦点調整手段の信号を小さくするこ
    とを特徴とした請求項2記載の焦点制御装置。
  4. 【請求項4】信号検出手段の出力の変化量が所定の量よ
    りも小さい場合は、焦点調整手段の信号を大きくするこ
    とを特徴とした請求項2記載の焦点制御装置。
  5. 【請求項5】装置の電源投入時、あるいは記録媒体の交
    換時に光ビームの収束点の位置を調整するように構成し
    たことを特徴とした請求項1記載の焦点制御装置。
  6. 【請求項6】時間測定手段を有し、所定の時間毎に光ビ
    ームの収束点の位置を調整するように構成したことを特
    徴とした請求項1記載の焦点制御装置。
  7. 【請求項7】時間測定手段を有し、装置が所定の時間、
    信号の記録あるいは再生をしなかった時、光ビームの収
    束点の位置を調整するように構成したことを特徴とした
    請求項1記載の焦点制御装置。
  8. 【請求項8】記録媒体上に記録された信号を再生できな
    かった時、光ビームの収束点の位置を調整した後再度前
    記信号を再生するように構成したことを特徴とした請求
    項1記載の焦点制御装置。
  9. 【請求項9】記録媒体上に信号を正しく記録できなかっ
    た時、光ビームの収束点の位置を調整した後再度前記信
    号を記録するように構成したことを特徴とした請求項1
    記載の焦点制御装置。
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