JPH0970836A - 自動車用シートバックの製造方法 - Google Patents

自動車用シートバックの製造方法

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JPH0970836A
JPH0970836A JP7248600A JP24860095A JPH0970836A JP H0970836 A JPH0970836 A JP H0970836A JP 7248600 A JP7248600 A JP 7248600A JP 24860095 A JP24860095 A JP 24860095A JP H0970836 A JPH0970836 A JP H0970836A
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秋男 桐生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な作業で正確な位置に、しかも正しく衝
撃吸収パッドを埋設できる自動車用シートバックの製造
方法を提供する。 【解決手段】 下型11と上型21間に中型31が挿入
される構造の成形型内10に衝撃吸収パッド51を配置
し、該成形型内に発泡原料Pを注入して発泡させること
により、下向きに開口した袋部を裏側上部に有し、側部
に前記衝撃吸収パッドが埋設された自動車用シートバッ
クを製造するに際し、前記中型の側部32に突部33を
設けるとともに、該突部の圧入が可能な凹部52を前記
衝撃吸収パッドの表面にあらかじめ形成し、該衝撃吸収
パッドの凹部に前記中型の突部を圧入して、当該衝撃吸
収パッドを前記中型に脱着可能に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下向きに開口し
た袋部を裏側上部に有し、側部に前記衝撃吸収パッドが
埋設された自動車用シートバックの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用シートバックとして、図7に示
すように下向きに開口した袋部81を上部裏側に有し、
該袋部81にシートフレームFの上部を挿入するものが
ある。符号82はヘッドレストスティ挿通孔、また、8
3はシートフレームFを包むためにシートバック80の
裏側両側部に内向きに形成されたひれである。
【0003】また近年、走行時における乗員の姿勢保持
を向上させるため、および自動車側面からの衝突に対す
る乗員保護をより高めるため、図7の8−8断面を示す
図8のように、シートバック80の側部84,84に硬
質ウレタンフォーム、発泡ポリプロピレン等からなる衝
撃吸収パッド85を埋設したものが提案されるようにな
った。
【0004】ところで、従来、前記袋部81を裏側上部
に有するシートバックの製造は、図9および図10に示
すような成形型86を用いて行われている。この成形型
86は、下型87と、上型88と、該上型88に吊り下
げられて閉型時に上型88と下型87間に挿入される中
型89とよりなるものである。前記中型89は、前記袋
部81を形成するためのもので、その先端には、前記ヘ
ッドレストスティ挿通孔82を形成する棒状体90を備
える。そして、図11に示すように前記下型87にウレ
タン原料等の発泡原料Pを注入し、閉型して発泡させる
ことにより前記シートバックが製造される。
【0005】また、前記衝撃吸収パッド85を埋設した
シートバックの製造については、前記成形型86から成
形品を脱型した後に衝撃吸収パッドを接着する方法、あ
るいは前記成形型86内に衝撃吸収パッド85を配置し
て、前記発泡原料の注入および発泡を行うことにより衝
撃吸収パッドの埋設されたシートバックを発泡成形する
方法がある。
【0006】しかし、前記衝撃吸収パッドを後から接着
する方法は、接着作業が余分に必要となるのみならず、
一定位置に接着するのが容易ではない問題がある。さら
には衝撃吸収パッドを後から接着できるようにするため
には、その接着予定部を衝撃吸収パッドに相当する大き
さの凹部にして成形品を発泡成形しなければならないた
め、成形品にアンダーカット形状を生じ、脱型しずらい
問題がある。
【0007】一方、前記成形型内に衝撃吸収パッドを配
置してシートバックを発泡成形する方法としては、図1
2に示すように、下型90に衝撃吸収パッド85を受け
るためのピン91を立設し、そのピン91に衝撃吸収パ
ッド85を載置して発泡成形する方法と、図13に示す
ように、中型92に設けたクリップ94により衝撃吸収
パッド85の一部を挟持して発泡成形する方法が知られ
ている。
【0008】しかし、前記下型のピンに衝撃吸収パッド
を載置する方法にあっては、衝撃吸収パッドの位置決め
が難しく、閉型時に衝撃吸収パッドの位置ずれや、傾き
を生じ易い問題がある。また、前記下型のピンによりシ
ートバックの表面に孔が開くため、脱型後にシートバッ
クに被せた表皮が前記孔の部分で窪み、外観が損なわれ
る問題もある。
【0009】それに対して、前記クリップで衝撃吸収パ
ッドを挟む方法にあっては、クリップを広げながら衝撃
吸収パッドを差し込まねばならないため、作業が煩わし
く、しかも、衝撃吸収パッドのクリップ挟持部分に亀裂
を生じて、後から亀裂の修正作業が必要となることもあ
る。さらに、前記クリップは露出しているため発泡原料
が前記クリップに付着して硬化し、シートバックの脱型
を妨げる問題も生じやすい。また、シートバックの裏面
を補強するための織布等からなる裏面補強材を、中型の
表面に配置して発泡成形する場合には、前記衝撃吸収パ
ッド配置部分において、裏面補強材が単に衝撃吸収パッ
ドと中型で挟まれ、中型に直接係止されないため、前記
クリップで衝撃吸収パッドを挟む際に前記裏面補強材が
ずれやすく、それにより衝撃吸収パッドもずれやすい問
題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の問
題をことごとく解決して、簡単な作業で正確な位置に、
しかも正しく衝撃吸収パッドを埋設できる自動車用シー
トバックの製造方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、下型と上型
間に中型が挿入される構造の成形型内に衝撃吸収パッド
を配置し、該成形型内に発泡原料を注入して発泡させる
ことにより、下向きに開口した袋部を裏側上部に有し、
側部に前記衝撃吸収パッドが埋設された自動車用シート
バックを製造するに際し、前記中型の側部に突部を設け
るとともに、該突部の圧入が可能な凹部を前記衝撃吸収
パッドの表面にあらかじめ形成し、該衝撃吸収パッドの
凹部に前記中型の突部を圧入して、当該衝撃吸収パッド
を前記中型に脱着可能に装着することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明のシートバックの製
造方法の一例に関し、その製造時を示す成形型の概略断
面図、図2はその一部を拡大して示す断面図、図3は同
実施例における衝撃吸収パッドの装着時を示す中型の概
略斜視図、図4は同実施例における突部を拡大して示す
斜視図、図5は他の例の突部を拡大して示す斜視図、図
6はさらに他の例の突部を形成した中型の側部の斜視図
である。
【0013】図1および図2に示す成形型10は、下型
11と上型21と中型31とからなり、図9ないし図1
0で示した成形型86と同様、中型31が上型21に吊
り下げられた状態で開閉し、閉型によって下型11と上
型21間に中型31が挿入される。また、それらの構造
に加え、この成形型10では、前記中型31の側部32
に衝撃吸収パッド装着用の突部33が、下型11の型面
12に向けて形成されている。この突部33は、後記す
る衝撃吸収パッド51に形成された凹部52に圧入され
て、その凹部52内面と圧接して該衝撃吸収パッド51
を中型31に正しく保持するためのものである。なお、
この実施例で前記突部33が形成される中型31の側部
32は、図7に示したシートフレームFの座席取り付け
部95を収納する凹部を形成するため、盛り上がった形
状となっている。
【0014】前記突部33は、衝撃吸収パッド51の凹
部52内面と圧接する種々の形状とされるが、この実施
例では図4の二点鎖線Sで示すように側部34,35の
外周形状が略長方形からなる。この側部の外周形状が長
方形からなる突部33は、一方向に長く、しかも側面が
平面であるため、一つあるいは少ない数の突部でもって
衝撃吸収パッド51を傾きのない正しい姿勢で中型31
に保持できる利点がある。特に突部の数が複数となる
と、この突部と対応して形成される衝撃吸収パッドの凹
部も複数になるので、前記突部と凹部の位置合わせが面
倒になり易い。そのため、この実施例の突部33のよう
に、側部の外周形状が略長方形のものを一つ設けるのが
好ましい。
【0015】また、前記突部33は、衝撃吸収パッド5
1の凹部52に圧入される際に、該凹部52の周縁を損
傷するのを防止するため、図4に示すように、先端のコ
ーナー部36を角のない曲面形状とし、さらに前記凹部
への圧入を容易とするため、側面形状を基部で大、先端
で小の台形とするのが好ましい。この実施例では、基部
の幅A:10mm、先端の幅a:9mm、基部の長さ
B:24mm、先端の長さb:16mm、基部と先端間
の距離(高さ):11mmとなっている。
【0016】なお、前記中型31には、ヘッドレストス
ティ挿通孔を形成するための棒状体37が先端に形成さ
れ、また、表面には裏面補強材61を保持するためのセ
ットピン38が立設されている。
【0017】次に前記成形型10を用いるシートバック
の製造例を示す。まず、上型21を上げた状態とし、図
3に示すように中型31に裏面補強材61をセットす
る。この裏面補強材61は、図7に示したシートフレー
ムFがシートバックの発泡体と直接接触して発泡体を傷
つけるのを防ぐためのもので、不織布等からなる可撓性
のものが用いられる。この裏面補強材61には、前記中
型の棒状体37を通すための孔62や、前記セットピン
38を通すための孔63の他に、前記突部33を通すた
めの孔64が形成されている。この孔64に前記突部3
3を通すことによって、前記裏面補強材61は衝撃吸収
パッド51が装着される中型31の側部で位置固定され
るため、その後における衝撃吸収パッド51装着時に裏
面補強材61が位置ずれせず、衝撃吸収パッド51の正
しい装着を助けることができる。
【0018】続いて、衝撃吸収パッド51を前記中型3
1の側部32に装着する。この衝撃吸収パッド51は、
大なる衝撃により破壊されて衝撃を吸収する発泡体、例
えば硬質ウレタンフォーム等からなるもので、あらかじ
め所要の形状に成形されている。また、この衝撃吸収パ
ッド51の中型装着面53には、前記中型31の突部3
3が圧入可能な凹部52があらかじめ形成されている。
そして、その凹部52に前記突部33を圧入することに
より、衝撃吸収パッド51が中型31の正しい位置に、
しかも正しい姿勢で装着され、その後の閉型時にも衝撃
吸収パッド51のずれが防止される。さらに、前記裏面
補強材61も中型31の側部で中型31と衝撃吸収パッ
ド51とで挟持されるため、閉型時に中型31から離れ
ることがない。
【0019】前記凹部52は、その内面の少なくとも一
部が前記突部33の表面と圧接して、その圧接面の摩擦
抵抗により衝撃吸収パッド51を突部33に保持する。
前記凹部52の寸法は、前記突部33と凹部52の圧接
が可能なように、凹部52の少なくとも一組の対向する
内面間の距離が、その内面と対応する突部33の外面間
の距離よりも僅かに小さくされる。その小さくする程度
は、前記突部33の圧入が僅かな力で行なえ、しかも衝
撃吸収パッド51が自重で落下しない程度の前記摩擦抵
抗が得られるよう設定される。したがって前記小さくす
る程度は、衝撃吸収パッド51の材質等により異なる
が、硬質ウレタンフォームからなる場合には、通常、
0.5〜1.0mm程度とされる。この実施例の凹部5
2にあっては、前記突部33の外面と略相似形の内面を
有する長方形の内周形状からなり、前記突部33の幅A
(a)と対応する凹部52内面間の距離が前記A(a)
の値よりも0.5mm小さくされ、一方、前記B(b)
と対応する凹部52内面間の距離がB(b)と等しくさ
れている。
【0020】なお、前記凹部52を有する衝撃吸収パッ
ド51は、後加工により刃物等で凹部を形成したものよ
り、前記凹部52に対応する突部が型面に形成された衝
撃吸収パッド成形型内に発泡原料を注入し、発泡させる
ことにより、前記凹部52を有する状態で型成形(モー
ルド成形)したものが好ましい。このモールド成形され
た衝撃吸収パッド51は、前記衝撃吸収パッド成形型の
型面と接触して形成された表面部分が密度の高いスキン
層となり、内部が密度の低い発泡層となる。そのため、
前記凹部52表面も密度の高いスキン層で構成されて強
度が高くなるので、前記圧入によって凹部52表面が押
された際に、復元力が確実に発生し、前記摩擦抵抗が十
分なものとなって、良好な衝撃吸収パッド保持性を発揮
する。
【0021】さらに、この実施例の衝撃吸収パッド51
は、前記中型装着面53が、略L字形に窪んだ形状から
なり、該中型装着面53を前記中型の側面39と該側面
39から略直角に屈曲する中型の表面40に配置される
ようになっている。そのため、この衝撃吸収パッド51
を中型31に装着する際には、前記中型装着面53の一
方の面54が中型31の側面39に裏面補強材61を介
して当接し、ガイド作用をするため、前記突部33と凹
部52の位置を容易に合わせることができる。さらに、
この実施例の衝撃吸収パッド51は、中型装着面53の
二方向の面54,55が前記裏面補強材61を介して中
型31の側面39と表面40とに当接するので、より確
実に正しい姿勢に保持される。
【0022】その後、ポリウレタン原料等の発泡原料P
を下型11内に注入し、前記上型21を下ろして成形型
10を閉じる。これによって、図1および図2に示すよ
うに中型31が下型11と上型21間に挿入され、前記
衝撃吸収パッド51が成形型10内に正しく配置され
て、位置ずれなく保持される。そして、前記発泡原料P
が発泡して成形型10内に充満し、前記衝撃吸収パッド
51が側部に埋設されたシートバックが形成される。こ
の発泡時、前記衝撃吸収パッド51の凹部52と中型3
1の突部32は、衝撃吸収パッド51と中型31とによ
って隠蔽された状態となるため、発泡原料Pが凹部52
と突部33の部分まで入り込んで付着することがない。
しかも、前記中型31の側面39と、前記衝撃吸収パッ
ド51の中型装着面53の一方の面54との間に介在す
る裏面補強材61が、シール材の作用をするため、前記
発泡原料Pが凹部52および突部33に向けて入り込む
のを一層確実に阻止できる。
【0023】その後、上型21を上げて成形型10を開
け、衝撃吸収パッド51が埋設されたシートバックを脱
型する。その際、前記のように発泡原料が衝撃吸収パッ
ド51の凹部52と中型31の突部33に付着してない
ため、シートバックの脱型が妨げられたり、脱型時に発
泡体が破れることがない。このようにして得られたシー
トバックは、その後裏側に前記シートフレームが配置さ
れ、また表面が表皮で覆われて自動車に取り付けられ
る。
【0024】なお、この発明とは異なり、前記突部33
に代えて針を中型に立設し、その針を衝撃吸収パッドに
突き刺すことにより衝撃吸収パッドを保持してシートバ
ックの製造を行なうことも考えられるが、その場合に
は、針と衝撃吸収パッドとの接触面積が小さく、針と衝
撃吸収パッド間の摩擦力も小さくなる。さらに、前記の
ようにモールド成形された衝撃吸収パッドは、表面は密
度の高いスキン層となるものの、内部は密度の低い脆い
発泡層となるため、前記針の大部分が脆い発泡層に位置
して十分に衝撃吸収パッドを保持できなくなる。したが
って、閉型時に衝撃吸収パッドがずれたり、中型から脱
落し易くなり、良好なシートバックが得られなくなる問
題がある。
【0025】また、この発明における前記突部は、前記
実施例のものに限られず、数も一つに限られない。図5
に他の実施例の突部71を示す。この突部71は、先端
側面に突出部72が形成されたものである。この突出部
72は、前記衝撃吸収パッドの凹部52内面をより強く
押圧して凹部52との圧接をより確実にするためのもの
である。この実施例では、突部72の側面73からの突
出量が2mm、上下幅が5mmからなる。符号74は中
型の側部を示す。
【0026】図6にさらに他の実施例の突部75を示
す。この実施例の突部75は、柱状のものからなり、中
型の側部76に所定距離離して二つ設けられている。こ
の場合、前記衝撃吸収パッドには突部75形状に合わせ
た凹部(図示せず)が、突部間隔に合わせて形成される
のは言うまでもない。前記突部の柱状形状は、図6のよ
うな円柱状に限らず、角柱状でもよい。さらに、この柱
状の突部と、図4または図5に示した側部外周形状を略
長方形とする突部との両方を中型の側部に設けてもよ
い。
【0027】また、前記実施例においては、両側部に衝
撃吸収パッドを埋設したシートバックを製造する場合に
ついて示したが、片側の側部にのみ衝撃吸収パッドを埋
設したシートバックの製造についても、この発明は適用
される。その場合、中型の片側の側部のみに前記突部が
形成され、その突部の形成された側部に衝撃吸収パッド
が装着される。さらに、前記実施例においては、裏面補
強材を用いる例を示したが、裏面補強材を用いないシー
トバックの製造にもこの発明は適用される。
【0028】
【発明の効果】以上、図示し説明したように、この発明
の製造方法によれば、衝撃吸収パッドを中型に装着して
シートバックを発泡成形するだけで、衝撃吸収パッドを
シートバックに埋設でき、後作業で衝撃吸収パッドを接
着する必要がないため、作業が簡単となる。
【0029】また、この発明の製造方法によれば、中型
の突部を衝撃吸収パッドの凹部に圧入することにより衝
撃吸収パッドを中型に装着するため、衝撃吸収パッドを
簡単に成形型内の正しい位置に配置できる。しかも、前
記圧入によって生じる突部外面と凹部内面間の摩擦抵抗
により衝撃吸収パッドを中型に保持するため、閉型時等
の際に衝撃吸収パッドがずれたり外れたりすることがな
い。その結果、衝撃吸収パッドを正しい位置に、しかも
正しい姿勢で埋設したシートバックを簡単に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法の一例を示す成形型の概略
断面図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す断面図である。
【図3】同実施例における衝撃吸収パッドの装着時を示
す中型の概略斜視図である。
【図4】同実施例における突部を拡大して示す斜視図で
ある。
【図5】他の例の突部を拡大して示す斜視図である。
【図6】さらに他の例の突部を形成した中型の側部を示
す斜視図である。
【図7】シートバックの一例を示す斜視図である。
【図8】図6の7−7断面図である。
【図9】シートバックの成形型の一例を示す断面図であ
る。
【図10】同成形型の型開き状態を示す断面図である。
【図11】同成形型の下型に液状発泡原料を注入する際
を示す斜視図である。
【図12】従来における衝撃吸収パッドの成形型内配置
を示す下型の断面図である。
【図13】従来における衝撃吸収パッドの成形型内配置
の他の例を示す成形型の断面図である。
【符号の説明】
10:成形型 11:下型 21:上型 31:中型 32:側部 33,71,75:突部 51:衝撃吸収パッド 52:凹部 53:中型装着面 72:突出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型と上型間に中型が挿入される構造の
    成形型内に衝撃吸収パッドを配置し、該成形型内に発泡
    原料を注入して発泡させることにより、下向きに開口し
    た袋部を裏側上部に有し、側部に前記衝撃吸収パッドが
    埋設された自動車用シートバックを製造するに際し、 前記中型の側部に突部を設けるとともに、該突部の圧入
    が可能な凹部を前記衝撃吸収パッドの表面にあらかじめ
    形成し、該衝撃吸収パッドの凹部に前記中型の突部を圧
    入して、当該衝撃吸収パッドを前記中型に脱着可能に装
    着することを特徴とする自動車用シートバックの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、中型の突部がその側
    部外周形状を略長方形としてなることを特徴とする自動
    車用シートバックの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、中型
    の突部がその先端側面に突出部を有することを特徴とす
    る自動車用シートバックの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、中型の衝撃吸収パッドが装着される部分に突部を
    一つまたは複数設けたことを特徴とする自動車用シート
    バックの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、衝撃吸収パッドの中型装着面を略L字形に窪んだ
    形状とし、該中型装着面を前記中型の側面と該側面から
    略直角に屈曲する中型の表面に配置することを特徴とす
    る自動車用シートバックの製造方法。
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