JP3685849B2 - 自動車用シートバック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車用シートバックに関し、特には、側部に衝撃吸収パッドが埋設された自動車用シートバックに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な自動車用シートバック80は、図11に示されるように、所定のシートバック(背もたれ)形状に形成された発泡体82からなるシートバック本体81よりなる。また、所望によりその表面が表皮(図示せず)により覆われている場合もある。
ところで、近年、走行時における乗員の姿勢保持効果を高めるため、および自動車側部からの衝突に対する乗員保護をより向上させるため、図11の断面を示す図12のように、シートバック本体81の両側部83,83に、硬質ウレタンフォームや発泡ポリプロピレンなどからなる衝撃吸収パッド84を埋設したものが提案されるようになった。図中の符号85はシートフレームである。
【0003】
このような衝撃吸収パッドが埋設されたシートバックの製法例としては、所定の成形型内に、ウレタン原料などの発泡原料を注入し閉型して発泡させることによりシートバック形状の発泡体を成形し、前記成形型から発泡体を脱型した後、発泡体の所定位置に衝撃吸収パッドを接着する方法がある。
【0004】
しかし、この方法では、接着作業が余分に必要となるのみならず、一定位置に接着するのが容易ではない問題がある。さらには衝撃吸収パッドを後から接着できるようにするためには、その接着予定部を衝撃吸収パッドに相当する大きさの凹部にして成形品を発泡成形しなければならないため、成形品にアンダーカット形状を生じ、脱型しずらくなったり成形型が複雑になるなどの問題がある。
【0005】
そのため、成形型にあらかじめ衝撃吸収パッドを配置しておき、型内に発泡原料を注入して、前記衝撃吸収パッドと一体にシートバック本体を形成する方法が一般的である。
【0006】
ところで、前記衝撃吸収パッドも、成形作業性および品質等の点から、衝撃吸収パッド成形用の型に発泡原料を注入して成形されることが多い。そのため、前記衝撃吸収パッドの表面には、当該衝撃吸収パッドの成形の際にその発泡原料が発泡圧により型面に押し付けられて高密度な層をなすことによるスキン層が形成されたり、型面に塗布された離型剤が付着したりする。
【0007】
前記衝撃吸収パッドの表面にスキン層や離型剤が存在すると、当該衝撃吸収パッドと一体にシートバック本体を発泡成形する際に、衝撃吸収パッドとシートバック本体の発泡体との接着性が妨げられ、あるいは不十分となりやすい。
そのため、成形されたシートバックは、乗降試験などでシートバックの変形および形状復帰が繰り返されると、シートバック本体内で発泡体と衝撃吸収パッドとが剥離することがあり、耐久性などの諸条件が満たされなくなるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記の問題を解決して、衝撃吸収パッドとシートバック本体との接着性が良好で、耐久性に優れた自動車用シートバックを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、シートバック形状をした発泡体からなるシートバック本体と、該シートバック本体の発泡成形時にシートバック本体の側部に埋設された衝撃吸収パッドとよりなる自動車用シートバックにおいて、前記衝撃吸収パッドは、発泡体からなるパッド本体と、前記シートバック本体の発泡成形時の発泡体に対して接着性のある可撓性材とから一体に構成されるとともに、該可撓性材の縁の少なくとも一部がパッド本体の表面から張り出したものからなり、少なくとも該張り出し部分で衝撃吸収パッドがシートバック本体と接着していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明の自動車用シートバックの一例を示す斜視図、図2はその横断面図、図3は衝撃吸収パッドの一例を示す斜視図、図4はその他の例を示す斜視図である。
【0011】
また、図5ないし図10はこの発明の自動車用シートバックの製造例を示したもので、図5は衝撃吸収パッドの配置時を示す成形型の要部の斜視図、図6はその閉型時を示す成形型の断面図、図7はその他の例を示したもので、成形型に衝撃吸収パッド用保持部を設けた要部の断面図、図8は衝撃吸収パッド用保持部の他の例を示す成形型の要部の断面図、図9は同じく衝撃吸収パッド用保持部の他の例を示す要部の断面図、図10はシートフレームに衝撃吸収パッド用保持部を設けた例を示す成形型の断面図である。
【0012】
図1および図2に示されるように、この自動車用シートバック10は、所定のシートバック形状に形成された発泡体12からなるシートバック本体11と、当該シートバック本体11内に埋設された衝撃吸収パッド20とからなる。
【0013】
シートバック本体11は、ウレタンなどからなる発泡体12により、中央の背もたれ部15と当該背もたれ部16の両側に盛り上がった側部16,16とが形成された、図2のような断面略コの字状に構成されている。
なお、図示は省略するが、このシートバック本体11の表面が天然または合成皮革あるいはファブリックなどの表皮で覆われる場合もある。また、図中の鎖線は自動車用シートバックのフレーム14で、前記シートバック本体11と一体に形成されたり、あるいはシートバック本体11の成形後に該シートバック本体11内の所定位置に挿入される。
【0014】
衝撃吸収パッド20はパッド本体21と可撓性材23とからなり、前記シートバック本体11の発泡成形時に両側部16,16に一体に埋設されたものである。図3にその衝撃吸収パッド20の一例を示す。
図示されるように、パッド本体21は硬質ウレタンフォームやポリプロピレンなどの発泡体22よりなり、前記側部16の盛り上がり形状にほぼ沿った断面略三角形の枕状に形成されている。
【0015】
可撓性材23は、低密度の軟質スラブや粗毛フェルトあるいは寒冷紗など、前記シートバック本体11の発泡成形時の発泡体12に対して接着性を有する柔軟なシート材よりなる。特に、前記低密度の軟質スラブや寒冷紗のように、連通気孔または繊維間の目(隙間)を有する材質は、その連通気孔または繊維間の目を通って発泡原料が含浸あるいは浸透して硬化し、前記シートバック本体11の発泡体12との接着性がより向上するため、前記可撓性材23として好ましいものである。
【0016】
前記可撓性材23は、その縁24の一部25を前記パッド本体21の表面から張り出した状態で該パッド本体21と一体となっており、前記シートバック本体11と衝撃吸収パッド20とは、少なくともその張り出し部分25で接着されている。
【0017】
前記可撓性材23を、シートバック本体11の発泡成形時の発泡体12に対して接着性のある材質で構成したため、発泡体12内に衝撃吸収パッド20を一体に埋設してシートバック本体11を発泡成形するに際し、パッド本体21が表面のスキン層あるいは離型剤により、発泡成形時のシートバック本体11の発泡体との接着性に劣る場合でも、この可撓性材23を介して、衝撃吸収パッド20が前記発泡体12と強固に接着する。そのため、乗り降りなどによるシートバック10の変形によって、前記衝撃吸収パッド20がシートバック本体11から剥離するのを防ぐことができ、シートバックの耐久性を良好なものとすることができる。
【0018】
しかも、前記可撓性材23の縁24の一部を、前記パッド本体21の表面から張り出すことにより、シートバック本体11の発泡成形時に、その張り出し部分25がシートバック本体11の発泡体12内に埋入して表裏面でシートバック本体11と接着するので、接着面積が増大し、衝撃吸収パッド20と発泡体12とをより一層強固に結合させることができる。また、前記可撓性材23が有する可撓性によって、前記張り出し部分25がシートバック10のクッション性を妨げるおそれもない。
【0019】
なお、本例では図のように、パッド本体21よりも大きく形成した可撓性材23を、パッド本体21の一側面に一体に形成することにより、パッド本体21の四方に張り出し部分25を形成している。
そのため、この衝撃吸収パッド20は、パッド本体21とは反対側の可撓性材23表面、およびパッド本体21から張り出した可撓性材23の四方の張り出し部分25の表裏面とでシートバック本体11の発泡体12に接着されている。
【0020】
前記張り出し部分25の張り出し寸法は、成形されるシートバック本体11や衝撃吸収パッド20の大きさおよび形状などにより異なるが、通常のシートバックの変形で剥離の生じない寸法とされ、本例では約10〜20mmである。
【0021】
この衝撃吸収パッド20の成形方法としては特に限定はなく、たとえば、あらかじめ適当なモールド成形などによってパッド本体21を成形しておき、可撓性材23の一側にパッド本体21を接着するなど、衝撃吸収パッドの形状や材質などに応じて適当に選択される。特には、パッド本体21を成形するための成形型の一方の型面に、その縁が成形型のキャビティから突出するようにして可撓性材23をセットし、該キャビティにパッド本体21のための発泡原料を注入してパッド本体21を可撓性材23に一体に発泡成形する方法は、該パッド本体21と可撓性材23との一体性及び剥離強度が高くなるため好ましい。
【0022】
また、図4に示すように、可撓性材26の一端をパッド本体27内に埋入した状態で一体にパッド本体27を発泡成形し、可撓性材26の張り出し部分28をパッド本体27からひれ状に張り出してもよい。さらに、その張り出し部分28は、図の鎖線のように、パッド本体27から適当な方向に複数形成してもよい。これらの場合でも、衝撃吸収パッドは、可撓性材26の張り出し部分28で前記シートバック本体11の発泡体12と接着するため、衝撃吸収パッドとシートバック本体との剥離が防止される。
【0023】
なお、本例では、衝撃吸収パッド20をシートバック本体11の両側部16,16に埋設したシートバックについて説明したが、片側の側部にのみ衝撃吸収パッドが埋設されていてもよい。
また、図1では、衝撃吸収パッド20をシートバック本体11の両側部16,16に下から上まで埋設した例を示したが、その埋設位置は両側部16,16の下部、あるいは両側部16,16の上下中間部等とされてもよい。
【0024】
次に、図5および図6を用いて前記自動車用シートバック10の製造例を示す。符号30はシートバック成形型で、下型31と上型32とからなり、シートバック本体を形成するキャビティ33を有している。この成形型30は、支持板36と支持ピン37とからなる衝撃吸収パッド用保持部35を備えている。
【0025】
支持板36は衝撃吸収パッド20を型内の所定の位置に支持するためのもので、前記下型31における前記シートバック本体11の側部16を形成する型面34に、上型32に向けて複数立設されている。本実施例ではこの支持板36は前記型面34に二列に設けられ、図の鎖線のように、衝撃吸収パッド20を両側斜め下から支えるようになっている。
【0026】
一方、支持ピン37は、前記支持板36により下型31内に配置された衝撃吸収パッド20を上側から押さえて動かないようにし、型内の正しい位置に保持するためのもので、図6に示されるように、上型型面38から下型31に向けて突設されている。この支持ピン37は、型閉めにより前記衝撃吸収パッド20の表面に当接する。
【0027】
前記支持板36の厚みおよび支持ピン37の太さなどに特に限定はないが、それらを余り大とすると、成形品にこの支持板36や支持ピン37の部分が窪みとなって表れるので、パッド本体21に食い込まない程度にできるだけ薄くまたは細くすることが望ましい。本例では支持板36の厚みを約5mmとし、支持ピン37の太さを8mmとしている。
【0028】
その後、ポリウレタン原料などの発泡原料Pを下型31内に注入し、上型32を降ろして成形型30を閉じる。これにより、図に示すように、前記衝撃吸収パッド20が、衝撃吸収パッド用保持部35により挟持され、成形型30内に正しく配置されて、位置ずれなく保持される。そして、前記発泡原料Pが発泡してキャビティ33内に充満し、前記シートバック本体11の発泡体12を形成する。その発泡体12の発泡成形時に、発泡体12は接着性を発揮し、前記衝撃吸収パッド20の可撓性材23と接着する。
【0029】
その後、上型32を上げて成形型30を開け、衝撃吸収パッド20が埋設された前記シートバック10を脱型する。このようにして得られたシートバックは、その後裏側に前記シートフレームが配置され、また表面が表皮で覆われて自動車に取り付けられる。
【0030】
図7は製造方法の他の例を示したものである。この成形型40には、受けピン46と突部47とからなる衝撃吸収パッド用保持部45が設けられている。図中の符号41は下型、42は上型、43はキャビティである。
受けピン46は、前記下型41の型面から、上型42に向けて複数本が立設されており、衝撃吸収パッド20のパッド本体21を下側から支えるようになっている。
【0031】
突部47は、衝撃吸収パッド20内に圧入されて該衝撃吸収パッド20を上型42に保持するためのもので、膨出部48とフランジ部49とを有しており、前記上型42の型面から下型41に向けて突設されている。前記衝撃吸収パッド20の大きさによっては、衝撃吸収パッド20を型内に正しく位置決め保持するために、前記突部47を複数本設けるのが好ましい場合がある。
【0032】
膨出部48はパッド本体21の突部47圧入部内面を強く押圧して、その圧入部における突部47とパッド本体21との圧接をより確実とし、衝撃吸収パッド20が突部47から抜け落ちるのを防ぐためのもので、前記突部47の先端に該突部47よりも大径に形成されている。前記膨出部48は、突部47側面からの突出量が約2mm、上下幅が5mmに形成されている。
【0033】
フランジ部49は、図から理解されるように、突部47を衝撃吸収パッド20に圧入するに際しその圧入深さを規定して、前記受けピン46と突部47とで衝撃吸収パッド20が正しい位置に保持されるようにするものである。
【0034】
また、この実施例においてパッド本体20には、あらかじめ前記突部47に対応するパッド本体21の表面に、該突部47が圧入可能な凹部29を設けておくことが望ましい。そして、この凹部29は、前記突部47の径よりもやや小さく形成しておくのがよい。それにより、前記衝撃吸収パッド20の位置決めがさらに簡単となるだけでなく、該凹部29と突部47との摩擦抵抗により衝撃吸収パッド20が確実に保持される。
【0035】
さらに、前記凹部29の寸法は前記突部47の圧入が僅かな力で行なえ、しかも衝撃吸収パッド20が自重で落下しない程度の摩擦抵抗が得られるように設定される。従って、その寸法はパッド本体21の材質などにより異なるが、硬質ウレタンフォームからなる場合には、通常0.5〜1.0mm程度、突部47の外径や幅等から小さくされる。
【0036】
前記凹部29は、カッターや錐などでパッド本体21に後加工により形成したり、あるいは前記凹部29をパッド本体21に形成することなく、パッド本体21を前記突部47に直接突き刺すことにより、成形型40内に衝撃吸収パッド20を保持することも考えられる。
しかし、前記のように型内に発泡原料を注入して発泡成形されたパッド本体は、表面は密度の高いスキン層となるものの、内部は密度の低い脆い発泡層となる。従って、パッド本体に突き刺された前記突部47の大部分が脆い発泡層に位置して十分に衝撃吸収パッドを保持できなくなり、シートバック本体成形のための閉型時に衝撃吸収パッドがずれたり、突部47から脱落し易くなり、良好なシートバックが得られなくなることがある。
【0037】
そのため、前記衝撃吸収パッド20のパッド本体21は、その成形時に型面に前記凹部29を形成するための突部を立設しておき、前記凹部29を有するパッド本体21を発泡成形することがが好ましい。それにより、前記凹部29表面も密度の高いスキン層で構成されて強度が高くなるので、前記突部47の圧入によって凹部29表面が押された際に、復元力が確実に発生し、前記摩擦抵抗が十分なものとなって、良好な衝撃吸収パッド保持性を発揮する。
なお、前記突部47による衝撃吸収パッド20の保持力が十分な場合には、前記下型の受けピン46が不要のこともある。
【0038】
図8に示した成形型50は、発泡体にシートフレームを後から挿入することのできる凹部が設けられたシートバック本体を得るためのもので、下型51と上型52と中型53とからなる。
【0039】
この成形型50において、シートバックの側部背面側を構成する中型53には、衝撃吸収パッド20を保持する衝撃吸収パッド用保持部55が設けられている。この実施例の衝撃吸収パッド用保持部55は、図のような突部57よりなり、前記中型53の所定位置に突設されている。
前記突部57の長さは、該突部57を衝撃吸収パッド20の表面が中型53型面に当接するまで凹部29に圧入した時に、前記衝撃吸収パッド20が型内の所定の位置に保持される長さとするのがよい。
【0040】
図9は前記突部先端に膨出部を設けた例である。符号60は成形型、61は下型、62は上型、63は中型、65は衝撃吸収パッド用保持部、67は突部、68は膨出部である。
【0041】
また、図10には、発泡体内に衝撃吸収パッドとともにシートフレームが埋設された自動車用シートバックを成形する際の成形型が示される。符号70は成形型、71は下型、72は上型である。
【0042】
前記成形型のキャビティ73には、適当な方法でシートフレーム74が配置される。このシートフレーム74は、シートバックの背もたれ部分に配されるフレーム本体75とシートバックの側部に配される側部フレーム76とからなる。側部フレーム76の所定位置には、衝撃吸収パッド20を型内に位置決め保持するための突部77が突設されており、衝撃吸収パッド20のパッド本体21に設けられた凹部29に前記突部77を圧入して、フレームに衝撃吸収パッドを保持固定しておく。なお、この突部77先端にも、図9で示したような膨出部を設けることができる。
【0043】
そして前記シートフレーム74が配された成形型70のキャビティ73に発泡原料Pを注入して発泡させ、前記シートフレーム74および該シートフレーム74に保持された衝撃吸収パッド20と一体にシートバック本体の発泡体を形成する。
【0044】
【発明の効果】
以上、図示し説明したように、この発明の自動車用シートバックにあっては、シートバック本体の発泡成形時に該シートバック本体の側部に埋設された衝撃吸収パッドが、パッド本体と、前記シートバック本体の発泡成形時の発泡体に対して接着性のある可撓性材とが一体とされたものからなり、前記可撓性材の縁がパッド本体の表面から張り出してている。
従って、シートバック本体の発泡成形時に該シートバック本体の発泡体と可撓性材とが確実に接着して、シートバック本体と衝撃吸収パッドとの接合が強固になされるため、乗降試験などでシートバックの変形および形状復帰が繰り返されても衝撃吸収パッドと発泡体とが剥離することがなく、極めて耐久性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動車用シートバックの一例を示す斜視図である。
【図2】その横断面図である。
【図3】衝撃吸収パッドの一例を示す斜視図である。
【図4】その他の例を示す斜視図である。
【図5】この発明の自動車用シートバックの製造例を示したもので、衝撃吸収パッドの配置時を示す成形型の要部の斜視図である。
【図6】その閉型時を示す成形型の断面図である。
【図7】成形型に衝撃吸収パッド用保持部を設けた要部の断面図である。
【図8】衝撃吸収パッド用保持部の他の例を示す成形型の要部の断面図である。
【図9】同じく衝撃吸収パッド用保持部の他の例を示す要部の断面図である。
【図10】シートフレームに衝撃吸収パッド用保持部を設けた例を示す成形型の断面図である。
【図11】シートバック本体の側部に衝撃吸収パッドが埋設された一般的な自動車用シートバックの一例を示す斜視図である。
【図12】その横断面図である。
【符号の説明】
10 自動車用シートバック
11 シートバック本体
12 発泡体
16 側部
20 衝撃吸収パッド
21 パッド本体
22 発泡体
23 可撓性材
25 張り出し部分

Claims (2)

  1. シートバック形状をした発泡体からなるシートバック本体と、該シートバック本体の発泡成形時にシートバック本体の側部に埋設された衝撃吸収パッドとよりなる自動車用シートバックにおいて、
    前記衝撃吸収パッドは、発泡体からなるパッド本体と、前記シートバック本体の発泡成形時の発泡体に対して接着性のある可撓性材とから一体に構成されるとともに、該可撓性材の縁の少なくとも一部がパッド本体の表面から張り出したものからなり、少なくとも該張り出し部分で衝撃吸収パッドがシートバック本体と接着していることを特徴とする自動車用シートバック。
  2. 請求項1において、パッド本体は、可撓性材に一体に発泡成形されてなることを特徴とする自動車用シートバック。
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