JP2686613B2 - 表皮一体成形ヘッドレスト - Google Patents

表皮一体成形ヘッドレスト

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JP2686613B2
JP2686613B2 JP62335430A JP33543087A JP2686613B2 JP 2686613 B2 JP2686613 B2 JP 2686613B2 JP 62335430 A JP62335430 A JP 62335430A JP 33543087 A JP33543087 A JP 33543087A JP 2686613 B2 JP2686613 B2 JP 2686613B2
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稔 前田
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東京シート株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明はヘッドレストに係り、特に表皮材とパッド材
を一体に成形した表皮一体成形ヘッドレストに関する。 【従来の技術】 従来のヘッドレストは、パッド材と表皮材を別体とし
て形成して、パッド材を表皮材で被覆していた。つまり
パッド材を発泡形成したあと、表皮材でパッド材を被覆
していた。しかしこのように製造すると、部品点数と組
立工数とにおいて不利であるので、表皮材を成形型内に
装着して、パッド材となる発泡材を発泡させて成形し、
表皮材とパッド材を一体に発泡成形することが行なわれ
ている。 【発明が解決しようとする課題】 上述のように、表皮材とパッド材を一体成形する場合
には、成形型内に表皮材を装着して、その後からパッド
材となる発泡材を充填して型締めするために、発泡材が
表皮材層に含浸してしまうという問題があった。このよ
うに表皮材層に発泡材が含浸すると、表皮材層全体が固
くなってしまい、頭部に異和感を与えることとなる。こ
のため、発泡材が、成形時に表皮材層に侵入しないよう
に、表皮材の裏側にフィルム材を積層することが考えら
れる。しかし、このようにすると、ヘッドレストの前の
部分(頭部が当接する部分)と後の部分の表皮材が、同
じ硬さの表皮材となってしまい、衝撃吸収性の問題か
ら、パッド材をある程度硬くする必要が生じることとな
り、ヘッドレストのクッション性、特に頭部と接する側
において問題があった。またヘッドレストのクッション
性を向上させるために、パッド材を柔らかくすると上記
したように衝撃吸収性の問題が解決されないこととな
る。 本発明の目的は、表皮材とパッド材が一体に発泡成形
されるヘッドレストにおいて、頭部と当接する領域の表
皮材が他の領域より柔らかくできる表皮一体成形ヘッド
レストを得ることにある。 【問題点を解決する手段】 本発明は上記問題点を解決するためになされたもので
あり、頭部と当接する領域にフィルム材を用いた表皮材
を使用することを基本的な構成とする。すなわち、 本発明の表皮一体成形ヘッドレストは、パッド材の中
に芯金を配置してパッド材を表皮材で被覆したヘッドレ
ストにおいて、該ヘッドレストは、前記表皮材とパッド
材が一体に発泡成形されるものであって、少なくとも頭
部と接触する領域内にフィルム材を積層した表皮材を用
いると共に前記頭部が接する領域の表皮材が他の部分の
表皮材より柔軟に形成されていることを特徴とする。 また前記パッド材と一体に発泡成形される表皮材は、
ヘッドレストの頭部が接触する領域にフィルム材を積層
した表皮材を用い、ヘッドレストの背面部と両サイド部
を、ワディング材と前記パッド材との境界付近で発泡セ
ル構造が密となるセル構造を有するワディング材と表皮
とを積層した表皮材からなることを特徴とする。 【作用】 したがって、本発明によれば、頭部と当接する領域の
表皮材が他の領域より柔らかく形成でき、ヘッドレスト
のパッド材自体を従来に比して柔らかくしても、頭部に
当接する領域以外の表皮材を硬くできるので、衝突時の
後部乗員の衝撃吸収性を落すことがない。すなわち、運
転者の頭部が接する部分を柔らかくして、ヘッドレスト
のパッド材をも柔らかくすることができるため、頭部接
触時の感触に優れており、頭部に当接する領域以外の表
皮材である後部表面層が固いために、衝撃時の後部乗員
の衝撃吸収性は劣化しない。 また、ヘッドレストの頭部と接する領域の表皮材は、
成形時に、フィルムにより発泡材の含浸が防止でき、ソ
フト性を維持することができ、他の領域は、表皮材、ワ
ディング材を通って、ガス抜けするため、ワディング材
と発泡材との境界において発泡のセル構造が密になり、
且つワディング材に積極的に発泡材が含浸することとな
り、表皮材が硬くなる。このため、頭部と当接する領域
の表皮材が他の領域より軟質な表皮一体成形ヘッドレス
トを提供することができる。 また請求項2で示すように、ヘッドレストのサイド部
を硬くすれば、運転者の頭部の支持性に優れたものを得
ることができる。 【実施例】 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。な
お以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するもの
ではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することが
できるものである。 第1A図乃至第1C図は本発明の一実施例を示すものであ
り、記号Hはヘッドレストであり、本例におけるヘッド
レストHは、第1A図及び第1B図で示すように、芯金1
と、パッド材2と、表皮材10と、ステー3等とから構成
される。すなわちパッド材2の中にステー3と一体とな
った芯金1を配置して、パッド材2の表面を表皮材10
(11,12)で被覆したものである。 本例のヘッドレストHは、頭部が接する領域の表皮材
である前の部分(第1B図において左側)の表皮材11と、
後の部分(同右側)の表皮材12の構造が異なっている。 そして前の部分の表皮材11は、起毛のある表皮11a
と、スラブ等からなるワディング材11bと、ウレタン
系、アミド系等からなるフィルム材11cの三層構造から
なる。このような構成の表皮材11と、ウレタンからなる
パッド材2が一体に発泡成形されているものであり、フ
ィルム材11cとの境界付近のパッド材2は、他の部分の
パッド材2と同様なセル構造をしている。 これに対して、後の部分の表皮材12は表皮12aとワデ
ィング材12bからなり、表皮12aは上記表皮11aと同じで
あり、ワディング材12bの境界付近のウレタンパッド材
2は、第1B図の部分拡大断面図である第1C図で示すよう
に、ワディング材12bとの境界付近で発泡のセル構造が
密となっており、ワディング材12bは、発泡材が含浸し
た含浸層h1と、非含浸層h2とからなっている。 そしてこれら前の部分の表皮材11と、後の部分の表皮
材12は、第1B図で示すように、縫合或いはウエルダー溶
着によってヘッドレストHの略中央の接合部5で接合さ
れているものである。 第3図は第2の実施例を示すものであり、本例におい
ては上記実施例と同一部材、材質には同一符号を付して
その説明を省略する。 本例では、前の部分を表皮材11として、背面部、両サ
イド部全体を表皮材12としたものである。本例のように
両サイド部全体に表皮材12になるように構成すると、頭
部の支持性を高めることができる。 第2図は本発明の製法を説明するものである。 第2A図において、符号21はヘッドレストHを成形する
下型であり、この下型21はヘッドレストHの所望形状と
なるように所定形状に形成されている。符号22は上型で
あり、この上型22は下型との合せ部22aが形成されてい
る。 このような成形型の下型21に、表皮材10を装着する。
表皮材10は頭部と接触する領域内にフィルム材11cを積
層した表皮材11と、フィルム材を積層しない表皮材12を
接合部5で接合したものを使用する。すなわち前側の表
皮材11は、第2B図で示すような、表皮11aと、ワディン
グ材11bと、フィルム材11cとを接合した三層積層体を用
いる。このフィルム材11cは発泡材(本例ではウレタ
ン)を含浸防止用のフィルム材であり、ウレタン系、ア
ミド系等の一般に使用されているものである。後側の表
皮材12は、第2C図で示すような表皮12aとワディング材1
2bの積層体を用いる。 このような表皮材11、12を成形型内に装着して、発泡
材としてウレタンを注入して型締めをし、発泡すると、
頭部と接する領域の部分である前の部分の表皮材11は、
フィルム材の11cの存在によって、表皮材11にウレタン
が含浸しない。このため、前側の表皮材11の部分は、一
体発泡成形の後においても、発泡前の装着時の状態を保
持したままの状態となる。したがって、表皮材11の素材
がそのまま使用できることとなる。 これに対して後側の部分の表皮材12は、発泡材である
ウレタンが表皮材12を構成するワディング材12bへ含浸
し、発泡ガスが浸透して後側の成形型の合わせ部22aか
ら抜けることとなる。このため、ワディング材12bに含
浸して固くなると共に、ワディング材12bを通して発泡
ガスが抜けるために、発泡によるセル構造の密な部分が
生じ、第1C図で示すように表皮材12が硬化する。 以下に具体的実施例を示す。 【具体的実施例】 表皮材に積層されるワディング材として、厚さ5mmの
スラブを用いて、第2A図で示されるようにヘッドレスト
の前部分にフィルム材を積層した表皮材を、後部分にフ
ィルム材を積層しない表皮材を接合して型内に装着し
て、以下のA液とB液を注入発泡して、ヘッドレストの
表皮一体発泡成形を行なった。注入時の型温は40−45℃
であり、注入から脱型まで所要時間は6分間とした。 A液 PBW (重量部) EP−330(三井東圧ポリオール) 80 POP31−28(三井東圧ポリオール) 20 トリエタノールアミン(架橋剤) 0.5 水(発泡剤) 2.5 Dabco 33LV(アミン触媒) 1.0 NIAX A−1(アミン触媒) 0.1 L−3600(製泡剤) 0.5 フレオン11(発泡剤) 8.0 B液 ポリメリックイソシアネート (イソシアネート Index90) 成形後の状態は、フィルム材を積層した表皮材側には
変化がなく、フィルム材を積層しない表皮材には、5mm
スラブに対して約3mmのウレタン含浸量あり、スラブと
の境界付近のセル構造は他の部分に比し密となってお
り、充分な硬化があった。 【発明の効果】 このように本発明によれば、頭部と接する領域の表皮
材にソフト感を持たせ、且つ衝撃吸収性を落さないヘッ
ドレストを得ることができる。 殊に従来の衝撃吸収性を有するパッド材より柔らかい
材質のパッド材を使用することもでき、このため、頭部
に接する領域は、よりソフト感を与えることができると
共に、パッド材自体は、柔らかくなって、衝撃吸収性が
劣っても、表皮材が硬くできるので、衝撃吸収性を保持
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例を示すものであり、第1A図はヘ
ッドレストの斜視図、第1B図は第1A図のI−I線による
断面図、第1C図は第1B図の部分拡大断面図、第2A図はヘ
ッドレストの製造を説明する概略断面図、第2B図及び第
2C図は表皮材の断面説明図、第3図は他の例を示す斜視
図である。 1……芯金、 2……パッド材、 5……接合部、 10……表皮材、 11……前頭部が接する領域の表皮材、 11a,12a……表皮、 11b,12b……ワディング材 11c……フィルム材、 12……他の部分の表皮材、 21……下型、 22……上型、 22a……合せ部、 H……表皮一体成形ヘッドレスト。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.パッド材の中に芯金を配置してパッド材を表皮材で
    被覆したヘッドレストにおいて、 該ヘッドレストは、前記表皮材とパッド材が一体に発泡
    成形されるものであって、少なくとも頭部と接触する領
    域内にフィルム材を積層した表皮材を用いると共に前記
    頭部が接する領域の表皮材が他の部分の表皮材より柔軟
    に形成されてなることを特徴とする表皮一体成形ヘッド
    レスト。 2.前記パッド材と一体に発泡成形される表皮材は、ヘ
    ッドレストの頭部が接触する領域にフィルム材を積層し
    た表皮材を用い、ヘッドレストの背面部と両サイド部
    を、ワディング材と前記パッド材との境界付近で発泡セ
    ル構造が密となるセル構造を有するワディング材と表皮
    とを積層した表皮材からなることを特徴とする請求項1
    記載の表皮一体成形ヘッドレスト。
JP62335430A 1987-12-31 1987-12-31 表皮一体成形ヘッドレスト Expired - Lifetime JP2686613B2 (ja)

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