JP2706132B2 - 座席のクッションパッド - Google Patents

座席のクッションパッド

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JP2706132B2
JP2706132B2 JP1085754A JP8575489A JP2706132B2 JP 2706132 B2 JP2706132 B2 JP 2706132B2 JP 1085754 A JP1085754 A JP 1085754A JP 8575489 A JP8575489 A JP 8575489A JP 2706132 B2 JP2706132 B2 JP 2706132B2
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JP
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foam
pad
cushion pad
seat
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JP1085754A
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博司 早川
康 上田
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は座席のクッションパッドに関し、さらに詳し
くは着座時の姿勢保持性(ホールド性)に優れ、クッシ
ョン性に優れた座席のクッションパッドに関する。
〔従来の技術〕
従来より、車両等の座席のクッションパッドとして、
ポリウレタンフォームやフォームラバーが数多く用いら
れ、それらは所定のモールドにて発泡し製造するかまた
は切り出し加工により製造されるものが多かった。
この場合、クッション体は均質で物性が単一であるた
めに、着座姿勢を保持するためにその固さを場所によっ
て変えたい場合に対応できないという欠点がある。
この欠点を補うため、 予め他材質のクッション体を発泡成形型内の所望箇所
に、固定し、それに接するようにポリウレタンフォーム
原液を注入発泡し、一体化してクッションパッドと形成
する方法、 軟らかいポリウレタンフォームの中の任意の場所に硬
いポリウレタンフォーム原液を注入・発泡させて、軟ら
かいポリウレタンフォーム中に硬いポリウレタンフォー
ムが包み込まれた構造としたクッションパッドを形成す
る方法(特開昭63−139509号公報)等が提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記の場合、他材質との接合面にポリウ
レタンフォームの樹脂化層ができ、この面のクッション
性がないために、他のクッション部との違和感を生じ、
また、他材質との接合面における接着力が不足する問題
があった。
また、上記の場合、軟質のポリウレタンフォーム中
に硬いポリウレタンフォーム原液を注入する際、注入す
る周囲が軟らかいため、注入を一定にするのが困難で、
硬いポリウレタンフォームの形状、容積の一定のものが
得にくく、ホールド性にもバラツキが生じるという問題
があった。
本発明は上記の点を解決しようとするもので、その目
的は、ホールド性およびクッション性に優れ、かつ、こ
れらの性質について製品間のバラツキなく製造でき、イ
ンサート材とその周囲の軟質発泡合成樹脂との接合面に
おける接着性が大きく、また、接合面には発泡合成樹脂
の非発泡樹脂化面が生じることがなく座り心地のよい座
席のクッションパッドを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、発泡成形型内に予め形成されたインサート
材を固定し、発泡成形型内に軟質発泡合成樹脂の原液を
注入し、発泡成形して前記インサート材と一体的にパッ
ド材を成形して形成される座席のクッションパッドにお
いて、前記インサート材は嵩密度20〜100kg/m3のポリオ
レフィン系樹脂の型内発泡成形体よりなり、かつ、2以
上の分割片が組み合わされた中空体により形成されると
ともに、該インサート材のパッド材と接する表面には接
着性付与処理が施されてなることを特徴とする座席のク
ッションパッドが提供されるものである。
〔作用〕
インサート材として高密度20〜100kg/m3のポリオレフ
ィン系樹脂の型内発泡成形体で形成してあるために、軟
質ポリウレタン発泡体のように、弱い力で圧縮変形する
事がなくホールド性が十分であり、しかもクッション性
がよく、座り心地がよい。また、インサート材は2以上
の分割片が組み合わされた中空体により形成されている
ために、外部からの力を中空体の曲げ変形により吸収で
き、圧縮変形で力を吸収するだけの場合よりもクッショ
ン性が向上する。また、型内発泡成形による分割片でイ
ンサート材を形成するために、凹凸、肉厚、形状等、自
由に選択でき、インサート材とパッド材の一体化強度、
クッション性に有利な形状とすることが可能になる。ま
た、中空にした分だけ材料の節約になり、軽量にもな
る。さらに、ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形体の
表面には接着性付与処理が施されているために、インサ
ート材に対する軟質発泡合成樹脂の原液の濡れ性が向上
し、発泡時に境界面に非発泡の樹脂化層が生じることな
く、インサート材との周囲の発泡体との接着性に優れた
ものとなる。また、インサート材は型内発泡成形で予め
成形したものであり、その形状はバラツキのない一定寸
法のものであるために、軟質ポリウレタンフォーム中に
硬質ポリウレタンフォーム原液を注入発泡する場合のよ
うに不定形のインサート材とならず、製品間のバラツキ
がない状態で製造できる。尚この際のインサート材の固
定方法は、型内に立てた1mmφ程度の細いピンに突差し
て固定させる方法が最も望ましい。
〔実施例〕
次に本発明に係る座席のクッションパッドの一実施例
を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明のクッションパッドを適用する車両用
の座席の斜視図、第2図は第1図のX−X′線断面また
はY−Y′線断面における本発明のクッションパッドの
構成を示す断面図である。
第1図において、Aは背もたれ、Bは座席、3は背
部、4は座部、5は背もたれ側隆起部、6は座部側隆起
部である。
第2図において、1はパッド材で、軟質ポリウレタン
フォームのような軟質の合成樹脂発泡体よりなるもので
ある。2はインサート材で、高密度20〜100kg/m3のポリ
オレフィン系樹脂の型内発泡成形体であり、2以上の分
割片が組み合わされた中空体により形成され、パッド材
に接する表面には接着性付与処理が施されているもので
ある。
ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形体としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、これらの共重合体、これ
らと共重合可能は他のモノマーとの共重合体より得られ
る樹脂の型内発泡成形体が含まれる。特に独立気泡構造
体が軟質発泡合成樹脂の原液を含浸せず圧縮特性が変化
しないために好ましい。又これらの樹脂の発泡粒子成形
体は型内発泡成形により複雑な形状の成形体が容易に得
られ、製造容易性、製造コスト、クッション性等の点で
好ましい。
インサート材2として使用されるポリオレフィン系樹
脂発泡体の高密度は20〜100kg/m3である。20kg/m3未満
では軟らかくなりすぎ、弱い力で圧縮変形するために、
ホールド性が不十分になり、例えば運転中のコーナリン
グで身体が保持できず、横へ身体が動くとき、目の位置
がずれて運転上危険であり、100kg/m3を超えると、硬く
なりすぎ、クッション性が悪くなり、座り心地の悪いも
のとなる。
また、インサート材は2以上の分割片7a,7bが組み合
わされた中空体により形成されている。分割片の突き合
わせ部は第2図のような単純な突き合わせの他、第3
(A)図のようなあいじゃくり、第3(B)図のような
さねつぎ等種々の方式を採用することができるが、物理
的に強固に接合するように突き合わせ方法を選択するこ
とが好ましい。また、分割片の突き合わせ部は接着剤に
より接合すると中空体の一体性が強化される。また、分
割片の中央部には第2図,第3図に示すような補強凸部
8を設けることができる。
このようにインサート材を中空体にしたことにより、
インサート材は外部からの力Fを第4図のように、曲げ
変形によって吸収できるために、圧縮変形だけで力を吸
収するよりも更に小さい力も吸収できるようになるた
め、クッション性がより向上したものとなる。また、中
空にした分だけ材料の節約になり、軽量にもなる。
また、インサート材を2以上の分割片の組合せにより
形成するようにしたために、上記のような中空体内部の
補強凸部の形成や中空体の厚みに分布をもたせることな
ど自由に選択できる。
また、ポリオレフィン系樹脂の型内発泡成形体の表面
には、コロナ放電処理やアンカーコート剤の塗布等の接
着性付与処理が施されている。この接着性付与処理によ
り、インサート材2の表面とパッド材1としての軟質発
泡合成樹脂との接合面での接着強度が大きくなり、さら
に、インサート材2に対し軟質発泡合成樹脂原液の濡れ
性が向上するために、発泡時にインサート材表面に樹脂
化層が生じることがない。
なお、インサート材2のパッド材1と接する表面には
第5図に示すように多数の凹凸が付されているのが好ま
しい。9は適宜の間隔を置いて格子状に形成された凹溝
である。このようにすると、軟質発泡合成樹脂原液を注
入し、発泡成形してインサート材と一体化する際に軟質
発泡合成樹脂原液がインサート材の周囲に回り込み、一
体化後のインサート材2とパッド材1との接触面積が増
大し、かつ、インサート材2とパッド材1が相互に入り
組んだ構造となるため一体化がより強固になる。
本発明のクッションパッドは、上記インサート材2を
発泡成形型の所定位置にセットし、軟質発泡合成樹脂原
液を発泡成形型に注入し、所定の発泡条件下で発泡成形
してパッド材1を形成することにより得られるものであ
る。
〔発明の効果〕
本発明に係る座席のクッションパッドは、姿勢保持
性、クッション性に優れ、かつ、これらの性質について
製品間のバラツキなく製造でき、インサート材が中空に
なった分だけ材料を節約でき、軽量にすることができ
る。また、インサート材の形状を自由に選択でき、イン
サート材とその周囲の軟質合成樹脂発泡体との接合面に
おける接着性が大きく、また、接合面には軟質発泡合成
樹脂の非発泡樹脂化面が生じることがなく座り心地の優
れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のクッションパッドを適用する車両用の
座席の斜視図、第2図は第1図のX−X′線断面または
Y−Y′線断面における本発明のクッションパッドの構
成を示す断面図、第3図はインサート材を形成する分割
片の突き合わせ方式の例を示す断面図で、第3(A)図
はあいじゃくり方式を、第3(B)図はさねつぎ方式を
示す。第4図は中空状のインサート材の外力による変形
の仕方を示す説明図、第5図は表面に凹凸を付したイン
サート材の例を示す斜視図である。 A……背もたれ、B……座席、1……パッド材、2……
インサート材、3……背部、4……座部、5……背もた
れ側隆起部、6……座部側隆起部、7a,7b……分割片、
8……補強凸部、9……凹溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡成形型内に予め形成されたインサート
    材を固定し、発泡成形型内に軟質発泡合成樹脂の原液を
    注入し、発泡成形して前記インサート材と一体的にパッ
    ド材を成形して形成される座席のクッションパッドにお
    いて、前記インサート材は嵩密度20〜100kg/m3のポリオ
    レフィン系樹脂の型内発泡成形体よりなり、かつ、2以
    上の分割片が組み合わされた中空体により形成されると
    ともに、該インサート材のパッド材と接する表面には接
    着性付与処理が施されてなることを特徴とする座席のク
    ッションパッド。
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