JPH0612691Y2 - クッション体 - Google Patents

クッション体

Info

Publication number
JPH0612691Y2
JPH0612691Y2 JP1989053280U JP5328089U JPH0612691Y2 JP H0612691 Y2 JPH0612691 Y2 JP H0612691Y2 JP 1989053280 U JP1989053280 U JP 1989053280U JP 5328089 U JP5328089 U JP 5328089U JP H0612691 Y2 JPH0612691 Y2 JP H0612691Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushion body
polyurethane foam
groove
raw material
side portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989053280U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02143051U (ja
Inventor
隆文 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP1989053280U priority Critical patent/JPH0612691Y2/ja
Publication of JPH02143051U publication Critical patent/JPH02143051U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0612691Y2 publication Critical patent/JPH0612691Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車の座席等に使用するポリウレタンフ
ォーム製のクッション体に関する。
(従来の技術) 自動車の座席等には、表面にファブリック等の表皮を被
着したポリウレタンフォーム製のクッション体が使用さ
れている。
上記のポリウレタンフォーム製クッション体は、第4図
または第5図に示すように、両側部を中央座部より僅か
に高くしたクッション体が主に用いられている。第4図
に示すクッション体10は、均一な硬さからなる一つのポ
リウレタンフォームからなり、他方第5図に示したクッ
ション体12は、中央座部12aと両側部12b、12bとの間に溝
状のスリット14、14が形成され、そのスリット外側の両
側部12b、12bを中央座部12aより硬くしたポリウレタンフ
ォーム製の異硬度クッション体である。その目的とする
ところは、車両の旋回時に、乗員の腰部保持力をより増
すためである。
なお後者のクッション体12は、特開昭57−19251
0号公報に記載されている、次の方法によって容易に製
造される。即ち、第6図に示すように、成形型50内を隔
壁51によって複数の分室に区画し、夫々の分室内に異な
る硬度の発泡体を生々するポリウレタンフォーム原料、
或いは同一のポリウレタンフォーム原料をその充填密度
を変えて注入し、各分室内で発泡させることにより製造
される。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のクッション体には次のような問題
がある。
まず前者のクッション体10については、通常表皮を引っ
張りながら被着を行うため、その際に、表皮の張力によ
りクッション体の両側部表面が圧縮されて変形し、所定
の製品形状が得られなく、乗員の腰部保持力が低下する
問題、およびその変形により表皮に皺が発生し易い問題
がある。
他方、後者のクッション体12においては、製造後クッシ
ョン体12を成形型から取り出す際に、スリット部14、14
においてクッション体12が破れ易い問題、およびクッシ
ョン体12を座席フレームに取り付ける際、或いは乗員の
着座状態時に側部に力が加わると、側部12b、12bがスリ
ット部14、14より外方へ開き、前記同様腰部保持力が低
下する問題がある。
そこで、この考案は、前記問題を解決したクッション体
を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) この考案の要旨は、両側部を中央座部より僅かに高くし
たポリウレタンフォーム製クッション体において、その
両側部略中央長手方向に上方に開口する細い溝を設ける
とともに該溝内表面をフエルトまたは布等の補強材にポ
リウレタンフォーム原料を含浸硬化させたものから構成
したことを特徴とするクッション体にある。
(作用) クッション体両側部略中央に設けた細長い溝は、その内
表面を補強材にポリウレタンフォーム原料を含浸硬化さ
せたものからなるため、その強度、剛性は他部より高
い。そのためクッション体両側部は、該溝部分によって
剛性が増しており、表皮被着時にクッション体側部表面
の変形が防止される。また、該溝部の強度、剛性の増大
により、その溝部分での破損が防止される。更に表皮を
被着した状態において、その座部側内側面が中央座部か
ら連接して形成されている一方、側部外側面は表皮によ
って座部側に押圧されることとなるため、被着された表
皮の張力と相俟って側部が外方へ開くのが阻止される。
また前記と表皮の張力によって前記溝の開口が殆ど閉鎖
されるため、溝より外側に位置する側部が外方へ開くの
が阻止される。従って、乗員の腰部保持力も高められ
る。
(実施例) 以下この考案の実施例について説明する。
第1図は、この考案の一実施例に係るクッション体16の
断面図である。
そのクッション体16は、自動車の座席に用いられるポリ
ウレタンフォーム製の異硬度クッション体で、乗員等の
姿勢保持のために、両側部18、18が中央座部20よりも僅
かに高く盛り上がった形状となっている。その両側部1
8、18の略中央には、上方に開口する細長い溝22、22が、
長手方向(図においては、紙面と垂直方向)に沿って形
成されている。そしてその溝内表面は、補強材にポリウ
レタン原料を含浸硬化させたものから構成され、該溝2
2、22部分の強度および硬さが高くなっている。また溝2
2、22より外側の側部外側部分24、24は、乗員等の姿勢保
持のため、或いは表皮被着時におけるクッション体側部
の変形を防ぐため、内側部分26よりも硬くなっている。
なお、前記補強材としては、ポリウレタンフォーム原料
の含浸可能なものが用いられ、例えばフエルト、布或い
は薄いポリウレタンフォームのスラブ等が用いられる。
このように構成してなるクッション体16は、その後表面
に表皮(図示せず)が被着されて、自動車用座席とされ
る。その表皮被着時、クッション体は溝22、22より外側
部分24、24が硬くなっているため、該クッション体の外
側部分24、24が変形しにくく、表皮に皺の発生する虞が
ない。また溝22、22部分が、前記補強材にポリウレタン
原料を含浸硬化させた、強度の高い、かつ硬いものであ
るため、該クッション体を自動車の座席フレームに取り
付ける際、および乗員等の着座時に溝22、22が外方へ開
くのも阻止される。
第2図は、上記クッション体16の製造時を示す、成形型
28の断面図である。成形型28は、前記クッション体16形
状のキャビティ30を内部に有し、そのキャビティ側部の
下面略中央に隔壁32、32が長手方向に立設され、該隔壁3
2、32によりキャビティ30が三つの分室30a、30b、30cに区
画されている。なお、隔壁32、32は、その壁上端と上型
(図示せず)内面間に所定の隙間が残るように設けられ
る。
そして、その成形型の隔壁32、32に、前記フエルト等か
らなる補強材34、34を脱着可能に被せる。その補強材34、
34の被着は、隔壁32、32表面に粘着テープを貼着し、そ
のテープの粘着性を利用して、或いは該補強材34、34を
袋状として前記粘着テープ等を用いることなく、単に隔
壁32、32に被せる等により行う。その後、各分室30a、30
b、30cにポリウレタンフォーム原料36a、36b、36cを注入す
る。ポリウレタンフォーム原料36a、36b、36cは、同一原
料を用いてその充填密度を両側の分室30a、30bで大にす
るか、或いは両側の分室30a、30bに注入するポリウレタ
ンフォーム原料36a、36bを中央の分室30cに注入するポリ
ウレタンフォーム原料36cよりも硬いポリウレタンフォ
ームになるものとする。
各分室に注入されたポリウレタンフォーム原料36a、36b、
36cは、初期においてはそれぞれ混ざることなく発泡し
て各分室内に充満し、その後隔壁32、32上端と上型内面
間の隙間部分で合流する。また成形型の隔壁32、32部分
においては、ポリウレタンフォーム原料36a、36b、36c
が、隔壁に被着された補強材34、34に含浸して硬化し、
強度の高い、かつ硬い層が形成される。その結果、各分
室内で硬さの異なるクッション体が各々形成され、前記
の強度および硬さの高い層となった溝部分を有して、一
体となった第1図のクッション体が成形型内に形成され
る。
その後、該クッション体を成形型から取り出す。その
際、前記溝22,22部分が強度の高いものとなっているた
め、該溝22,22部分で破れることがない。
第3図は、この考案の他の実施例にかかるクッション体
38の断面図である。このクッション体38は、同一のポリ
ウレタンフォーム原料から形成された、硬さの一定なも
ので、上記実施例と同様に自動車用座席として用いられ
るものである。図中40,40は、前記補強材にポリウレタ
ンフォーム原料を含浸硬化させてなる、強度および硬度
の高い、前記実施例と同様の溝である。
このように構成してなるクッション体38は、表皮被着
時、側部の硬い溝40,40部分によりクッション体表面の
変形が防止され、表皮に皺を生ずるのが防止される。ま
た、座席フレームに取り付ける際、あるいは該クッショ
ン体に着座する際に溝40,40外側部分が外方に開くのが
防止される。
なお、前記クッション体38の製造は、同一のポリウレタ
ンフォーム原料を用いて第2図と同様にして行うことが
できる。
(効果) この考案は、クッション体側部の略中央に設けた溝を、
補強材にポリウレタンフォーム原料を含浸硬化させたも
のとし、該溝部分の強度および剛性を高めたものである
から、表皮被着時におけるクッション体側部表面の変形
および表皮の皺発生を防ぐことができるものである。ま
た中央座部と両側部を従来のようにスリットを設けるこ
となく連接し、着座時等の際にクッション体側部が外方
への開くのを防ぐ一方、両側部中央に剛性部を設けたも
のであるから、乗員の腰部保持力を増すことができたも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係るクッション体の断面
図、第2図はそのクッション体の製造時を示す成形型の
断面図、第3図はこの考案の他の実施例に係るクッショ
ン体の断面図、第4図および第5図は従来のクッション
体の断面図、第6図は従来のクッション体を製造する際
の成形型の断面図である。 記号の簡単な説明 16、38……クッション体 18……両側部、20……中央座部 22、40……溝 24……側部の外側部分 26……側部の内側部分 28……成形型 30……キャビティ 30a、30b、30c……分室 32……隔壁 34……補強材 36a、36b、36c……ポリウレタンフォーム原料

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側部を中央座部より僅かに高くしたポリ
    ウレタンフォーム製クッション体において、その両側部
    略中央長手方向に上方に開口する細い溝を設けるととも
    に該溝内表面をフエルトまたは布等の補強材にポリウレ
    タンフォーム原料を含浸硬化させたものから構成したこ
    とを特徴とするクッション体。
JP1989053280U 1989-05-09 1989-05-09 クッション体 Expired - Lifetime JPH0612691Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989053280U JPH0612691Y2 (ja) 1989-05-09 1989-05-09 クッション体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989053280U JPH0612691Y2 (ja) 1989-05-09 1989-05-09 クッション体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02143051U JPH02143051U (ja) 1990-12-04
JPH0612691Y2 true JPH0612691Y2 (ja) 1994-04-06

Family

ID=31574330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989053280U Expired - Lifetime JPH0612691Y2 (ja) 1989-05-09 1989-05-09 クッション体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0612691Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4235930B2 (ja) * 1999-07-27 2009-03-11 株式会社イノアックコーポレーション 発泡成形型およびこの発泡成形型を用いたシート用パッドの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58181246U (ja) * 1982-05-29 1983-12-03 池田物産株式会社 座席のクツシヨンパツド

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02143051U (ja) 1990-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5000515A (en) Variable density foam vehicle seat
US6183045B1 (en) Method of manufacturing an interior automotive component and components made therefrom
KR100283437B1 (ko) 착좌감이 양호한 쿠션체구조
JP2001070083A (ja) シート用パッド
JP2636875B2 (ja) 異硬度パッドのインサート成形法
JPH0612691Y2 (ja) クッション体
JP2557249B2 (ja) 異硬度クッション体の製造方法
JPH0344077Y2 (ja)
JP4745781B2 (ja) シート用パッド、並びにその成形型及び製造方法
JP6771818B2 (ja) 車両用シートパッド及びその製造方法
JP7368449B2 (ja) 防音材およびフロア敷設構造体
JPH0779745B2 (ja) ヘツドレスト発泡体およびその製造方法
JPH0349555Y2 (ja)
JPH0418474Y2 (ja)
JP3685849B2 (ja) 自動車用シートバック
JP2007098776A5 (ja)
JP2706132B2 (ja) 座席のクッションパッド
JPS62242510A (ja) 積層樹脂発泡体の製造方法
JPS63178009A (ja) 自動車用内装部品
JP2608580B2 (ja) クッション材の製造方法
JPH0333488B2 (ja)
JP2021165115A (ja) 車両用クッションパッド及びその製造方法
JPH0446132B2 (ja)
JPS6294112A (ja) クツシヨン体及びその製造方法
JPH0976255A (ja) クッション成形体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term