JP2608580B2 - クッション材の製造方法 - Google Patents

クッション材の製造方法

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JP2608580B2 JP63122023A JP12202388A JP2608580B2 JP 2608580 B2 JP2608580 B2 JP 2608580B2 JP 63122023 A JP63122023 A JP 63122023A JP 12202388 A JP12202388 A JP 12202388A JP 2608580 B2 JP2608580 B2 JP 2608580B2
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貞男 熊坂
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正幸 高橋
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東洋護謨化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクッション材の製造方法に関し、特に不織布
シートと一体となったクッション材の製造方法に係わる
ものである。
[従来の技術] 周知の如く、ポリウレタンを成型して得られるクッシ
ョンは、自動車用あるいは家具用として多量に使用され
ている。ここで、かかるクッションは、一般に座板又は
ボディにセットする時の補強あるいは変形防止の為、フ
レームと一体の状態で使用されている。第4図はクッシ
ョン体1内にフレーム2が埋設されている状態を示すも
ので、通常金型の任意の位置にフレーム2を取付けた状
態で型内に発泡原液を注入,発泡させることにより形成
される。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来技術によれば、クッション材を構
成するフレームは一般に重量があるため、金型への取付
けが容易でない。また、フレームをセットするクッショ
ン体の形状に合せて取地けなければならない為、コスト
高を招く。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ポリプロ
ピレン繊維製不織布シートを型内の任意の箇所に取付け
るだけでクッション材の補強や変形防止を達成し得る低
コストのクッション材の製造方法を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、目付量が400〜800g/m2のポリプロピレン繊
維製不織布シートをモールド用型の上型、下型の内面の
少なくとも一方の一部にセットする工程と、 前記モールド用型内に発泡原液を注入し、発泡させて
発泡原液を前記不織布シート全面に含浸させる工程と を具備したことを特徴とするクッション材の製造方法で
ある。
前記不織布シートの目付量を前記範囲に規定したの
は、次のような理由によるものである。前記不織布シー
トの目付量を400g/m2未満にすると、発泡原液の前記不
織布シートに対する含浸度合(浸透度合)が大きくなり
過ぎて、発泡原液が接触する前記不織布シートの反対側
の面まで発泡材が達するため、得られたクッション材に
不織布シートによる十分な補強効果を付与することが困
難になる。一方、前記不織布シートの目付量が800g/m2
を越えると発泡原液を前記不織布シート全体に含浸させ
ることが困難になり、十分な強度を有するクッション材
を得ることができなくなる。このように目付量が400〜8
00g/m2のポリプロピレン繊維製不織布シートを用いてモ
ールド内で発泡原液の発泡を行うことによって、前記発
泡原液が不織布シート全体に亘って均一に含浸されるた
め、前記不織布シートによる補強および変形防止機能が
付与されたクッション材を製造することが可能になる。
[作用] 本発明によれば、モールド用型の上型又は下型の内面
は少なくとも一部にポリプロピレン繊維製不織布シート
をセットした状態で、発泡原液をモールド用型内に注
入,発泡させると、発泡原液は下型の底面から徐徐にラ
イズして不織布シートに十分含浸し、もって十分な強度
と硬さを有したクッション材を得ることができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第3図を参照して
説明する。
まず、第2図に示す如くモールド用型11の例えば上型
12の内面の大部分にセットピン13により、ポリプロピレ
ン繊維製不織布(商品名タフネル、三井石油化学工業
(製))からなるシート(不織布シート)14をセットし
た。つづいて、モールド用型11の上型12と下型15を第1
図の如く閉じた状態で、モールド用型11内に密度32Kg/m
3のポリウレタン発泡原液16を注入して発泡させ、第3
図に示す如くクッション体17に前記不織布シート14が一
体となったクッション材18を得た。
このように、上記実施例によれば、モールド用型11の
上型12の内面の大部分にポリプロピレン繊維製不織布シ
ート14をセットした状態で、発泡原液16をモールド用型
11内に注入,発泡させるため、発泡原液は下型5の底面
から徐徐にライズして上型2の内面にセットされた腐蝕
シート14に十分含浸し、もって底部分に十分な強度と硬
さを有したクッション材18を得ることができた。また、
前記不織布シート14はセットピン13により容易に上型12
の内面にセットできる。
なお、上記実施例では、不織布シートを上型の内面の
みに略全体にわたってセットした場合について述べた
が、これに限定されない。例えば、下型の内面の一部又
は全体にわたって前記シートを設けてもよいし、あるい
は上型の内面及び下型の内面に部分的に前記シートを設
けてもよい。
上記実施例では、ポリプロピレン繊維製不織布(商品
名タフネル、三井石油化学工業(製))からなるシート
を用いた場合について述べたが、これに限定されない。
また、不織布シートを構成するポリプロピレン繊維の径
や密度は任意のものを用いることができる。
[発明の効果] 以上詳述した如く本発明によれば、ポリプロピレン繊
維製不織布シートを型内の任意の箇所に取付けるだけで
クッション材の補強や変形防止を達成し得る低コストの
クッション材を製造する方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いられるモールド用型の断面図、第
2図は同モールド用型の斜視図、第3図は本発明により
得られたクッション材の断面図、第4図は従来方法によ
り得られたクッション材の断面図である。 1……モールド用型、12……上型、13……セットピン、
14……不織布シート、15……下型、16……発泡原液、17
……クッション材、18……クッション材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目付量が400〜800g/m2のポリプロピレン繊
    維製不織布シートをモールド用型の上型、下型の内面の
    少なくとも一方の一部にセットする工程と、 前記モールド用型内に発泡原液を注入し、発泡させて発
    泡原液を前記不織布シート全面に含浸させる工程と を具備したことを特徴とするクッション材の製造方法。
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