JP2542674B2 - クッション材の製造方法 - Google Patents
クッション材の製造方法Info
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- JP2542674B2 JP2542674B2 JP63129842A JP12984288A JP2542674B2 JP 2542674 B2 JP2542674 B2 JP 2542674B2 JP 63129842 A JP63129842 A JP 63129842A JP 12984288 A JP12984288 A JP 12984288A JP 2542674 B2 JP2542674 B2 JP 2542674B2
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- Japan
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- woven fabric
- undiluted solution
- polyurethane
- mold
- polyurethane foam
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特に自動車用や家具用に用いられるクッシ
ョン材の製造方法に関する。
ョン材の製造方法に関する。
[従来の技術と課題] 従来、自動車用や家具用のクッション材としては弾
性,保温性,軽量性に優れたポリウレタンフォームが用
いられ、かかるポリウレタンフォームはモールド用型に
ポリウレタンフォーム発泡原液を注入して発泡成型する
ことにより製造されていた。
性,保温性,軽量性に優れたポリウレタンフォームが用
いられ、かかるポリウレタンフォームはモールド用型に
ポリウレタンフォーム発泡原液を注入して発泡成型する
ことにより製造されていた。
ところで、こうしたクッション材となるウレタンフォ
ームは、通常その裏面にバネやフレームなどを当ててア
ッセンブリするが、使用中の振動や着座時にウレタンフ
ォームとバネやフレームなどがこすれて異音が発生する
という問題点を有する。この原因は、ウレタンフォーム
の表面に形成されるスキンや離型剤やウレタンフォーム
自体の摩擦抵抗が大であるからである。
ームは、通常その裏面にバネやフレームなどを当ててア
ッセンブリするが、使用中の振動や着座時にウレタンフ
ォームとバネやフレームなどがこすれて異音が発生する
という問題点を有する。この原因は、ウレタンフォーム
の表面に形成されるスキンや離型剤やウレタンフォーム
自体の摩擦抵抗が大であるからである。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、モールド
用型の上型又は下型の少なくともバネ,フレーム,パイ
プなどの鋼材の当たる部分に対応する箇所に不織布又は
織布をセットした後、発泡原液を不織布又は織布におけ
る発泡原液の注入領域とは反対側の面を除く部分にのみ
含浸するようにポリウレタンフォームを形成することに
より、使用中の振動や着座時に異音が発生するのを防止
し得るクッション材の製造方法を提供することを目的と
する。
用型の上型又は下型の少なくともバネ,フレーム,パイ
プなどの鋼材の当たる部分に対応する箇所に不織布又は
織布をセットした後、発泡原液を不織布又は織布におけ
る発泡原液の注入領域とは反対側の面を除く部分にのみ
含浸するようにポリウレタンフォームを形成することに
より、使用中の振動や着座時に異音が発生するのを防止
し得るクッション材の製造方法を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段と作用] 本発明は、モールド用型の上型又は下型の少なくとも
バネ,フレーム,パイプなどの鋼材の当たる部分に対応
する箇所に不織布又は織布をセットした後、前記モール
ド用型にポリウレタン発泡原液を注入し、この発泡原液
が前記不織布又は織布における発泡原液の注入領域とは
反対側の面(露出面)を除く部分にのみ含浸したポリウ
レタンフォームを形成することを要旨とする。
バネ,フレーム,パイプなどの鋼材の当たる部分に対応
する箇所に不織布又は織布をセットした後、前記モール
ド用型にポリウレタン発泡原液を注入し、この発泡原液
が前記不織布又は織布における発泡原液の注入領域とは
反対側の面(露出面)を除く部分にのみ含浸したポリウ
レタンフォームを形成することを要旨とする。
本発明に係る不織布または織布の材質としては、ポリ
プロピレン繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、綿等通
常使用されているもの、あるいは寒冷紗、ヘッシャンク
ロスなどが挙げられる。
プロピレン繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、綿等通
常使用されているもの、あるいは寒冷紗、ヘッシャンク
ロスなどが挙げられる。
本発明において、ポリウレタン発泡原液は不織布又は
織布の表面(ポリウレタンフォームのみの部分と反対側
の面)が少なくとも露出していればよいが、そのポリウ
レタン発泡原液が含浸されない部分の程度は不織布全体
の厚みの1/5〜4/5程度が好ましい。ここで、不織布等に
付着するポリウレタン発泡原液の量があまり少ないと使
用時に不織布等がポリウレタンフォーム部分から剥がれ
る恐れがある。また、ポリウレタン発泡原液が不織布等
の表面まで完全に含浸した場合、異音が発生して好まし
くない。
織布の表面(ポリウレタンフォームのみの部分と反対側
の面)が少なくとも露出していればよいが、そのポリウ
レタン発泡原液が含浸されない部分の程度は不織布全体
の厚みの1/5〜4/5程度が好ましい。ここで、不織布等に
付着するポリウレタン発泡原液の量があまり少ないと使
用時に不織布等がポリウレタンフォーム部分から剥がれ
る恐れがある。また、ポリウレタン発泡原液が不織布等
の表面まで完全に含浸した場合、異音が発生して好まし
くない。
本発明において、ポリウレタン発泡原液の不織布等へ
の含浸量の制御は、例えば発泡原液の注入量、発泡圧、
不織布や織布を構成する繊維の径、この繊維の打込本
数、目付量等を適宜調節することにより行う。
の含浸量の制御は、例えば発泡原液の注入量、発泡圧、
不織布や織布を構成する繊維の径、この繊維の打込本
数、目付量等を適宜調節することにより行う。
本発明によれば、ポリウレタンフォームの表面に露出
した不織布又は織布の存在により、ポリウレタンフォー
ムとバネ,フレーム,パイプなどの鋼材との摩擦係数を
小さくして異音を防止できる。
した不織布又は織布の存在により、ポリウレタンフォー
ムとバネ,フレーム,パイプなどの鋼材との摩擦係数を
小さくして異音を防止できる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図を参照し
て説明する。
て説明する。
即ち、本実施例では、まず第2図図示のモールド用型
1の例えばバネ,フレーム,パイプなどが当たる部分に
対応する上型2のほぼ内面全体にポリプロピレン繊維か
らなる不織布3を形成した。つづいて、モールド用型1
内にポリウレタン発泡原液を注入して発泡を行い、第1
図に示すポリウレタンフォームクッション4を形成し
た。ここで、このクッション4は、ポリウレタン発泡原
液のみが発泡された発泡部分4aと、前記発泡原液が不織
布3に含浸した発泡部分4bと、不織布3のみの部分4cか
ら構成されている。この際、不織布3のみの部分4cの厚
み(H)は、ポリウレタン発泡原液の注入量等を制御し
て例えば不織布のみの部分4c表面(露出面)から不織布
3全体の厚みの2/5程度までとする。なお、図中の5は
下型である。
1の例えばバネ,フレーム,パイプなどが当たる部分に
対応する上型2のほぼ内面全体にポリプロピレン繊維か
らなる不織布3を形成した。つづいて、モールド用型1
内にポリウレタン発泡原液を注入して発泡を行い、第1
図に示すポリウレタンフォームクッション4を形成し
た。ここで、このクッション4は、ポリウレタン発泡原
液のみが発泡された発泡部分4aと、前記発泡原液が不織
布3に含浸した発泡部分4bと、不織布3のみの部分4cか
ら構成されている。この際、不織布3のみの部分4cの厚
み(H)は、ポリウレタン発泡原液の注入量等を制御し
て例えば不織布のみの部分4c表面(露出面)から不織布
3全体の厚みの2/5程度までとする。なお、図中の5は
下型である。
しかして、上記実施例によれば、モールド用型1の例
えばバネ,フレーム,パイプなどが当たる部分に対応す
る上型2のほぼ内面全体にポリプロピレン繊維からなる
不織布3を形成した後、モールド用型1内にポリウレタ
ン発泡原液を注入して発泡を行い、不織布3のみの部分
4cが形成されるようにポリウレタンフォームクッション
4を形成するため、表面に露出した不織布3の存在によ
り、ポリウレタンフォーム4とバネ,フレーム,パイプ
などの鋼材との摩擦係数を小さくして異音を防止でき
る。
えばバネ,フレーム,パイプなどが当たる部分に対応す
る上型2のほぼ内面全体にポリプロピレン繊維からなる
不織布3を形成した後、モールド用型1内にポリウレタ
ン発泡原液を注入して発泡を行い、不織布3のみの部分
4cが形成されるようにポリウレタンフォームクッション
4を形成するため、表面に露出した不織布3の存在によ
り、ポリウレタンフォーム4とバネ,フレーム,パイプ
などの鋼材との摩擦係数を小さくして異音を防止でき
る。
なお、上記実施例では、上型の内面のほぼ全体に不織
布をセットした場合について述べたが、これに限定され
ない。例えば、バネ,フレーム,パイプなどが当たる部
分に対応する上型又は下型の内面部分のみにセットすれ
ば十分異音防止の効果を発揮する。また、上記実施例で
は、不織布のみの部分の厚みが不織布のみの部分の表面
(露出面)から不織布全体の厚みの2/5程度としたがこ
れに限定されず、大体不織布全体の厚みの1/5〜4/5程度
であれば上記実施例と同様に異音の発生を防止できる。
布をセットした場合について述べたが、これに限定され
ない。例えば、バネ,フレーム,パイプなどが当たる部
分に対応する上型又は下型の内面部分のみにセットすれ
ば十分異音防止の効果を発揮する。また、上記実施例で
は、不織布のみの部分の厚みが不織布のみの部分の表面
(露出面)から不織布全体の厚みの2/5程度としたがこ
れに限定されず、大体不織布全体の厚みの1/5〜4/5程度
であれば上記実施例と同様に異音の発生を防止できる。
[発明の効果] 以上詳述した如く本発明によれば、ポリウレタン発泡
原液が含浸しない不織布のみの部分の存在により、ポリ
ウレタンフォームとバネ,フレーム,パイプなどの鋼材
との摩擦係数を従来と比べ低減して、異音が発生するの
を防止し得る快適なクッション材の製造方法を提供でき
る。
原液が含浸しない不織布のみの部分の存在により、ポリ
ウレタンフォームとバネ,フレーム,パイプなどの鋼材
との摩擦係数を従来と比べ低減して、異音が発生するの
を防止し得る快適なクッション材の製造方法を提供でき
る。
第1図は本発明方法により製造されたポリウレタンフォ
ームクッションの断面図、第2図は本発明で用いられる
モールド用型の斜視図である。 1…モールド用型、2…上型、3…不織布、4…ポリウ
レタンフォームクッション、5…下型。
ームクッションの断面図、第2図は本発明で用いられる
モールド用型の斜視図である。 1…モールド用型、2…上型、3…不織布、4…ポリウ
レタンフォームクッション、5…下型。
Claims (1)
- 【請求項1】モールド用型の上型又は下型の少なくとも
バネ,フレーム,パイプなどの鋼材の当たる部分に対応
する箇所に不織布又は織布をセットした後、前記モール
ド用型にポリウレタン発泡原液を注入し、この発泡原液
が前記不織布又は織布における発泡原液の注入領域とは
反対側の面を除く部分にのみ含浸したポリウレタンフォ
ームを形成することを特徴とするクッション材の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63129842A JP2542674B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | クッション材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63129842A JP2542674B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | クッション材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01299009A JPH01299009A (ja) | 1989-12-01 |
JP2542674B2 true JP2542674B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=15019584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63129842A Expired - Lifetime JP2542674B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | クッション材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542674B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7779872B2 (en) | 2005-05-10 | 2010-08-24 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Service unit for replenishing service fluids |
US7779871B2 (en) | 2005-05-10 | 2010-08-24 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Service unit for resource replenishment |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5096639A (en) * | 1990-03-28 | 1992-03-17 | Woodbridge Foam Corporation | Process for manufacturing a padded element |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5637412U (ja) * | 1979-08-31 | 1981-04-09 | ||
JPH0239778Y2 (ja) * | 1984-11-02 | 1990-10-24 |
-
1988
- 1988-05-27 JP JP63129842A patent/JP2542674B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7779872B2 (en) | 2005-05-10 | 2010-08-24 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Service unit for replenishing service fluids |
US7779871B2 (en) | 2005-05-10 | 2010-08-24 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Service unit for resource replenishment |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01299009A (ja) | 1989-12-01 |
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