JP4369431B2 - シートアセンブリー及びその製造方法 - Google Patents

シートアセンブリー及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4369431B2
JP4369431B2 JP2006003043A JP2006003043A JP4369431B2 JP 4369431 B2 JP4369431 B2 JP 4369431B2 JP 2006003043 A JP2006003043 A JP 2006003043A JP 2006003043 A JP2006003043 A JP 2006003043A JP 4369431 B2 JP4369431 B2 JP 4369431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat pad
sheet material
defect
sheet
sheet assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006003043A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007182037A (ja
Inventor
洋明 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2006003043A priority Critical patent/JP4369431B2/ja
Publication of JP2007182037A publication Critical patent/JP2007182037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4369431B2 publication Critical patent/JP4369431B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動車等の車両用シートなどに用いられる発泡成形体であるシートパッドの欠点を修正する方法、及び、同方法により修正されたシートパッドに関するものである。
従来より、自動車等の車両のシートパッドには、軟質のポリウレタンフォームなどの発泡樹脂成形体が用いられている。かかるシートパッドにおいては、発泡成形時にパッド表面に欠点が発生する場合がある。該欠点としては、成形型の複数箇所に発泡原液を注入することによって生じる注入液合流部のボイド(空洞)、コラップス、異物(ゴミ)などによるものである。
このような欠点100が発生した場合(図6(a)参照)、現状では、欠点100の周囲をカッター101でくり抜き(図6(b)参照)、くり抜いた凹部102にパッド本体103と同等の硬度を持つ発泡体104を挿入、接着した後(図6(c)参照)、カッター101でパッド本体103の表面との境界を目立たなくするように仕上げている(図6(d)参照)。
なお、下記特許文献1には、補修箇所を有するシートパッドの表面に、接着シートを介して表皮を接合する方法が開示されているが、以下に詳述する本発明の特徴については何ら開示されていない。
特開2004−276580号公報
上記従来の欠点の修正方法は、難作業であり、熟練作業者が時間をかけて実施する必要があった。また、特に、シートパッドの表面に表皮を一体に接着成形するシートにおいては、シートパッドの表面品質がシートアセンブリーの外観品質に大きく影響するため、熟練作業者による精度の高い仕上げが必要であり、作業工数が多大となる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、シートパッドの製造工程において発生する表面欠点を簡単にかつ優れた品質で修正することができる、シートアセンブリー及びその製造方法提供することを目的とする。
本発明に係るシートアセンブリーの製造方法は、発泡成形されたシートパッドの表面に存在する欠点に対し、外周に凹凸形状を持つシート材を、該欠点を覆うように貼り付けてシートパッドを補修し、補修後のシートパッドの表面に表皮を一体に接着成形することを特徴とするものである。また、本発明に係るシートアセンブリーは、発泡成形されたシートパッドの表面に欠点を備えるとともに、該欠点が、外周に凹凸形状を持つシート材を、当該欠点を覆うように貼り付けることで補修され、補修された前記シートパッドの表面に表皮が一体に接着成形されたものである。
上記本発明において、上記シート材としては、粘着テープを用いることが好ましく、また、該シート材は、周縁部が全周にわたって凹凸形状をなしていることが好ましい。
上記のように外周に凹凸形状を持つシート材を用いて修正した場合、シートパッドの表面に表皮を被せてシートアセンブリーとしたときに、修正箇所であるシート材の境界が上記凹凸形状に起因してぼやけるので、外観上、補修跡が分かりにくく、見栄えに優れる。そのため、シートアセンブリーとしたときの外観品質に優れる。また、シートパッド表面の欠点に対し、単にシート材を貼り付けるだけで修正することができるので、上記従来の方法に比べて、修正のための作業工数を大幅に削減することができる。よって、本発明によれば、シートパッドの発泡成形時の欠点を簡単にかつ優れた品質で修正することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態においては、まず、図1に示すように、シートパッド10を所定形状に発泡成形する。シートパッド10を構成する発泡樹脂成形体としては特に限定されないが、通常は軟質プラスチックフォームが用いられ、特には、軟質ポリウレタンフォームが用いられる。発泡成形方法としては、特に限定されず、例えば、成形型に発泡原液を注入し、型締めして、発泡成形させた後、脱型するという公知の方法を採用することができる。
発泡成形したシートパッド10においては、図1に示すように、パッド表面に欠点12が存在する場合がある。欠点12としては、シートパッド10表面上の欠陥であれば、特に限定されず、例えば、注入液合流部のボイド(空洞)12A、コラップス12B、異物(ゴミ)12C等による発泡成形時の欠陥が挙げられる。また、発泡成形後のシートパッド10の取り扱い時における破損によるものであってもよい。
本実施形態では、このようなシートパッド10表面の欠点12に対して、図2に示すように、外周に凹凸形状15を持つシート材14を、該欠点12を覆うように貼り付けて修正することを特徴とする。
図3に示すように、シート材14は、周縁部が全周にわたって凹凸形状15をなしており、ここではジクザク状に縁取り形成されている。凹凸形状15としては、このようなジグザグ状の他、波形状、鋸歯状など、連続した凹凸を持つ形状であれば特に限定されない。かかる凹凸状の形状加工は、例えば、型による打ち抜き加工や、ピンキングはさみによる切り抜き加工により、周縁部を凹凸形状に切断することで行うことができる。好ましくは、様々な大きさや形状を持つ欠点12に応じて簡易に形状加工できるという点から、ピンキングはさみで切り抜き加工することである。
シート材14としては、修正作業をより簡単に行うことができるという点より、接着性を持つ粘着テープを用いることが好ましい。例えば、不織布の裏面に接着剤が積層された不織布テープ(通常、接着剤面には離型紙が貼り合わせられている。)を用いることができ、不織布の材質としては、綿、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)等の単一物、又は複合物が挙げられる。また、不織布テープの目付けとしては、30〜200g/m程度のものが好適に用いられる。
修正に際しては、図4(a)及び(b)に示すように、パッド表面16に存在する凹状の欠点12に対し、シート材14を直接貼り付ける。シート材14は、欠点12を完全に覆うように、欠点12を含むその周辺部18に貼り付ける。
図5は、このようにして修正したシートパッド20の一例を示すものであり、図では、表皮22の一部を切り欠いて示している。このシートパッド20は、自動車シートの座面部を構成するシートクッションパッドであり、その表面全体には、不織布や織編物、皮革等のシートカバーを構成する表皮22が、接着剤を用いて一体に貼り付けられている。
シートパッド20の表面(図の場合、パッド側面)には、発泡成形による欠点12が存在しており、その欠点12には上記シート材14が貼り付けられて補修されている。そして、この補修後に、上記表皮22が一体に接着成形されている。
表皮22の接着成形方法は、特に限定されず、公知の種々の方法を用いて行うことができる。例えば、シートパッド20の表面に接着剤を塗布して、その上に表皮22を仮置きし、これを接着用の金型で挟圧することで接着成形することができる。
上記した本発明による実施例の手法と、図6に示す従来法と、更に下記比較例1及び2の手法について、対比評価を行った。実施例では、上記シート材14として目付70g/mの不織布テープを用いた。比較例1では、実施例と同じ不織布テープではあるが、外形が矩形状のテープをシート材として用い、比較例2では、実施例と同じ不織布テープではあるが、外形が円形のテープをシート材として用い、その他は実施例と同様にして補修した。修正部の平滑性評価およびシートアセンブリーの見栄え評価は、上記のようにして修正したシートパッドに、表皮(1.2mm厚みの黒色のトリコット)を直接接着成形したものについて行った。
結果を下記表1に示す。なお、表中の各評価において、「○」は優れていること、「△」は○よりもやや劣ること、「×」は不良であることを示す。
Figure 0004369431
結果は表1に示す通りであり、従来法では、熟練作業者による修正でも、修正箇所1個当たり240秒を要した。これに対し、不織布テープを用いて修正する実施例及び比較例1,2では、修正時間が大幅に短縮されており、また、熟練作業者でなくても修正することができるものであった。
修正部の触感による平滑性評価については、従来法では修正箇所によって品質にバラツキが見られたが、実施例では品質にバラツキがなく平滑性の良いものが得られた。詳細には、実施例では不織布テープの境界における段差がわずかに感じられるものであったが、同じ不織布テープを使用した比較例1,2に比べれば、その段差はほとんど気にならない程度のわずかな段差であり、修正部の平滑性に優れていた。
また、シートアセンブリーの外観評価については、従来法では修正箇所によって品質にバラツキが見られたが、実施例では、補修箇所の境界が目立ちにくく、見栄えに優れたものが安定して得られた。また、同じ不織布テープを使用した比較例1,2との対比でも、実施例では、見栄えが大幅に改善されていた。
本発明は、自動車用シートのためのシートパッドとして好適に利用されるが、これに限定されず、各種車両のシートパッドとして、また、家具などの各種シートのためのシートパッドとして利用することができる。
発泡成形されたシートパッドの表面を示す平面図 本発明の実施形態により修正したシートパッドの平面図 同実施形態で用いる修正用のシート材の平面図 同実施形態の修正工程を示すシートパッドの要部断面図 本発明の一実施形態に係るシートパッドの一部欠截斜視図 従来の修正工程を示すシートバッドの要部断面図
符号の説明
10,20…シートパッド、12,12A〜C…欠点、14…シート材、15…凹凸形状、16…パッド表面、22…表皮

Claims (6)

  1. 発泡成形されたシートパッドの表面に存在する欠点に対し、外周に凹凸形状を持つシート材を、該欠点を覆うように貼り付けてシートパッドを補修し、補修後のシートパッドの表面に表皮を一体に接着成形することを特徴とするシートアセンブリーの製造方法。
  2. 該シート材が粘着テープであることを特徴とする請求項1記載のシートアセンブリーの製造方法。
  3. 前記シート材は、周縁部が全周にわたって凹凸形状をなしている請求項1又は2記載のシートアセンブリーの製造方法。
  4. 発泡成形されたシートパッドの表面に欠点を備えるとともに、該欠点が、外周に凹凸形状を持つシート材を、当該欠点を覆うように貼り付けることで補修され、補修された前記シートパッドの表面に表皮が一体に接着成形されたことを特徴とするシートアセンブリー
  5. 該シート材が粘着テープであることを特徴とする請求項4記載のシートアセンブリー
  6. 前記シート材は、周縁部が全周にわたって凹凸形状をなしている請求項4又は5記載のシートアセンブリー
JP2006003043A 2006-01-10 2006-01-10 シートアセンブリー及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4369431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006003043A JP4369431B2 (ja) 2006-01-10 2006-01-10 シートアセンブリー及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006003043A JP4369431B2 (ja) 2006-01-10 2006-01-10 シートアセンブリー及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007182037A JP2007182037A (ja) 2007-07-19
JP4369431B2 true JP4369431B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=38338508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006003043A Expired - Fee Related JP4369431B2 (ja) 2006-01-10 2006-01-10 シートアセンブリー及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4369431B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2461518B (en) * 2008-06-30 2013-03-13 Donna Evelyn Clarke Furniture patch

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007182037A (ja) 2007-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101414463B1 (ko) 열압착 성형을 이용한 자동차용 볼륨시트 커버의 제조 방법 및 그에 의해 제조되는 자동차용 볼륨시트 커버
JP2013515640A (ja) 自動車のトリムパネル
CN104643684A (zh) 座垫及其制造方法
JP6736212B2 (ja) 車両用シートパッド及びその製造方法
JP4369431B2 (ja) シートアセンブリー及びその製造方法
JP2010017962A (ja) 発泡成形品及びその製造方法
JP2010201726A (ja) シートパッド成形型およびその成形型を用いたシートパッドの製造方法
JP2021109484A (ja) 乗物用内装材
JP5769553B2 (ja) 車両用シートパッドの製造方法
JP5808942B2 (ja) 衝撃吸収パッドの製造方法、および衝撃吸収パッド
CN112046365B (zh) 交通工具座椅系统和方法
JP5236928B2 (ja) 積層体及びその製造方法
US7444700B2 (en) Seat cushion with integral cover attachment
JP5200856B2 (ja) 表皮付発泡成形品及びその製造方法
JP2011115495A (ja) シート用バックパッド及びその製造方法
JP2000326343A (ja) 木目込み線を有するオーナメント組立体の製造方法
JP2600684Y2 (ja) 座席用異硬度パッド
JP2015199359A (ja) 車両用シートパッドの製造方法
JP3685849B2 (ja) 自動車用シートバック
JP7212126B2 (ja) 座席シート
JP2019084910A (ja) 乗物用内装芯材、および、これを用いた乗物用内装材
JP2003311052A (ja) シートパッド
JP3067400U (ja) 難燃性クッション体
JP6721164B2 (ja) シートバックおよびその製造方法
JP6639840B2 (ja) クッションパッド

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150904

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees