JP2000326343A - 木目込み線を有するオーナメント組立体の製造方法 - Google Patents

木目込み線を有するオーナメント組立体の製造方法

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JP2000326343A
JP2000326343A JP11140676A JP14067699A JP2000326343A JP 2000326343 A JP2000326343 A JP 2000326343A JP 11140676 A JP11140676 A JP 11140676A JP 14067699 A JP14067699 A JP 14067699A JP 2000326343 A JP2000326343 A JP 2000326343A
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Hideki Tsuya
英希 津谷
Mitsuo Hosokawa
満夫 細川
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Nihon Koshuha Co Ltd
Araco Co Ltd
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Nihon Koshuha Co Ltd
Araco Co Ltd
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    • B29C44/12Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 木目込み線を有するオーナメント組立体の外
観を向上させ、製造コストを低下させる。 【解決手段】 木目込み線40a形成用の複数の突条2
1aが底面から立設された凹んだ成形面21を有する表
皮側成形型20の上に、表皮材41と実質的に通気性が
ない薄いバリヤ材42を重ねて載置し、成形面と対応す
る形状の押え面36を有する押え治具35により成形面
21に密着させ、更に表皮材と成形面の間の空気を吸引
して、成形面に対する表皮材の密着を保持させる。押え
治具を取り外してから裏面側成形型30の当接面31を
表皮材とバリヤ材を介して表皮側成形型の外周面22に
当接させ、当接面とバリヤ材の間に供給した発泡体原料
43aを発泡させて、表皮材の内面に固着されるバリヤ
材と当接面の間に充填された発泡体43を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアトリム、クオ
ータトリム、インストルメントパネル等の自動車の内装
材の一部などに使用するオーナメント組立体、特に木目
込み線を有するオーナメント組立体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアトリム等に設けるオーナメ
ントには、例えば図6及び図8に示すように、木目込み
線5aによる木目込み形状を意匠面に設けることを要望
されることがある。図示の例では、ドアトリム1はドア
トリムベース2及びドアトリムアッパ3よりなり、ドア
トリムベース2はドアトリムアッパ3に当接され、ボス
部3aに取付ねじ4を締め付けることにより互いに一体
に結合される。ドアトリムベース2のオーナメント取付
面2aには、木目込み線5aと対応する位置に木目込み
用溝部2bが形成されており、本革、織布、合成皮革等
よりなるオーナメント5は、手作業により各木目込み用
溝部2bに押し込みながらオーナメント取付面2aに接
着される。オーナメント5の外縁は、後側が最後部の木
目込み用溝部2bに押し込まれ、前側から上側にかけて
はドアトリムベース2とドアトリムアッパ3の間に形成
される木目込み用溝部2cに押し込まれ、また下側はド
アトリムベース2に取り付けられるアームレスト14と
の間に挟んで取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術によ
るオーナメントの取付方法は、手作業により各木目込み
用溝部2b,2cにオーナメント5を押し込んで木目込
み線5aを形成しているので、加工工数が増大してコス
ト高となり、また形成された木目込み線5aの形状のば
らつきも大きくなるので外観が低下するおそれもある。
本発明は、木目込み線を有するオーナメント組立体を型
成形により製造できるようにして、このような各問題を
解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る木目込み線を有するオーナメント組立体の製造方法
は、一側面の周辺部に平坦な外周面を形成し中央部に外
周面よりも掘り込まれかつ木目込み線を形成するための
複数の突条が底面より立設された成形面を形成してなる
表皮側成形型の一側面上に、シート状の表皮材と実質的
に通気性がなく表皮材と固着可能な薄いバリヤ材を前者
が表皮側成形型側となるように重ねて載置し、成形面と
対応する形状の押え面を有する押え治具により表皮材と
バリヤ材を成形面に押圧することにより表皮材及びバリ
ヤ材の周辺部の一部を成形面内に引き込みながら同表皮
材及びバリヤ材を同成形面に密着させ、表皮側成形型内
に設けられて成形面に開口する多数の吸気孔を有する吸
引管路を介して表皮材と成形面の間の空気を吸引するこ
とにより成形面に対する表皮材の密着を保持させ、押え
治具を取り外してから裏面側成形型一側の当接面の周辺
部を表皮材を介して表皮側成形型の外周面に当接させ、
当接面とバリヤ材の間に供給した発泡体原料を発泡させ
て表皮材の内面に固着されるバリヤ材と当接面の間に充
填された発泡体を形成することを特徴とするものであ
る。
【0005】表皮材は押え治具により成形面に密着され
る際にその周辺部の一部が成形面内に引き込まれるの
で、成形面周辺の立上り部では表皮材は接線方向に圧縮
され、成形面により成形された表皮材に生じる引張り応
力は、成形面から立設された突条により形成される溝部
付近を含み僅かである。吸引通路を介しての吸引により
表皮材が成形面に密着保持された状態でバリヤ材と当接
面の間に注入した発泡体原料が発泡し、反応を終了して
表皮材の内面に固着されたバリヤ材内に発泡体が形成さ
れてから、オーナメント組立体を表皮側成形型から取り
外せば、突条により表皮材の表面側に形成された溝部
は、発泡体内に残留した発泡圧により押されるので、隙
間なく接触して木目込み線が形成される。また表皮材の
内面は、バリヤ材により覆われているので発泡体原料に
より含浸されることはない。
【0006】また本発明による木目込み線を有するオー
ナメント組立体の製造方法は、一側面の周辺部に平坦な
外周面を形成し中央部に外周面よりも掘り込まれかつ木
目込み線を形成するための複数の突条が底面より立設さ
れた成形面を形成してなる表皮側成形型の一側面上に、
シート状の表皮材と実質的に通気性がなく表皮材と固着
可能な薄いバリヤ材を前者が表皮側成形型側となるよう
に重ねて載置し、表皮側成形型内に設けられて成形面に
開口する多数の吸気孔を有する吸引管路を介して表皮材
と成形面の間の空気を吸引することにより表皮材の周辺
部の一部を成形面内に引き込みながら同表皮材を同成形
面に密着させ、裏面側成形型一側の当接面の周辺部を表
皮材を介して表皮側成形型の外周面に当接させ、当接面
とバリヤ材の間に供給した発泡体原料を発泡させて表皮
材の内面に固着されるバリヤ材と当接面の間に充填され
た発泡体を形成することを特徴とするものである。
【0007】表皮材は吸引されて成形面に密着される際
にその周辺部の一部が成形面内に引き込まれるので、成
形面周辺の立上り部では表皮材は接線方向に圧縮され、
成形面により成形された表皮材に生じる引張り応力は、
成形面から立設された突条により形成される溝部付近を
含み僅かである。バリヤ材と当接面の間に注入した発泡
体原料が発泡し、反応を終了して表皮材の内面に固着さ
れたバリヤ材内に発泡体が形成されてから、オーナメン
ト組立体を表皮側成形型から取り外せば、突条により表
皮材の表面側に形成された溝部は、発泡体内に残留した
発泡圧により押されるので、隙間なく接触して木目込み
線が形成される。また表皮材の内面は、バリヤ材により
覆われているので発泡体原料により含浸されることはな
い。
【0008】前項の発明は、空気の吸引による成形面へ
の表皮材の密着の後に、成形面と対応する形状の押え面
を有する押え治具により表皮材及びバリヤ材を更に押圧
して成形面に確実に密着させ、表皮側成形型の外周面へ
の裏面側成形型の当接面の当接は押え治具を取り外して
から行うようにすることが好ましい。このようにすれ
ば、成形面に対する表皮材の吸引密着は一層確実に行わ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図7により、本発
明による木目込み線を有するオーナメント組立体の製造
方法の実施の形態を説明する。この実施の形態により成
形されるオーナメント組立体40は、図5に示す縦断面
図のように、全体として浅い容器状で、上縁に外向きの
フランジ部40b部を有し中間部に木目込み線40aを
形成する複数のひだが底面から立ち上がった形状に賦形
された表皮材41と、この表皮材41の内面側全面に接
着されたバリヤ材42と、このバリヤ材42の内側に充
填された発泡体43により構成されている。
【0010】表皮材41は本革、織布、合成皮革等より
なる柔軟なシートであり、必要ならば柔軟な発泡シート
などによる裏打ちを設けてもよい。発泡体43はウレタ
ン発泡体原料43aを発泡させたウレタン発泡体であ
る。バリヤ材42は、ウレタン発泡体原料が通過しない
ように実質的に通気性はないが、発泡体43に対し融着
可能な熱溶融性がある素材よりなる薄い柔軟なシート
(例えばポリウレタン系のホットメルトシート、融点は
80〜120℃)であり、この実施の形態では表皮材4
1と同一輪郭形状である。
【0011】この第1の実施の形態に使用する成形装置
は、図1〜図4に示す縦断面図のように、下部の固定側
型支持部材(図示省略)に取り付けられる下型(表皮側
成形型)20と、上部の可動側型支持部材(図示省略)
に取り付けられる上型(内面側成形型)30と、押え治
具35を備えている。下型20の上側の周辺部には外方
に延びる平坦な外周面22が形成され、その内側にはオ
ーナメント組立体40の表皮材41の表面と対応する形
状の成形面21が堀り込まれ、成形面21の底面から
は、図と直交する方向の幅の全部にわたり、図6に示す
木目込み線40aを形成するための5本の突条21a
が、立設されている。下型20には、その内部に形成し
た空洞部26と、この空洞部26と成形面21の底面に
両端が開口した多数の吸気孔27と、空洞部26に開口
する吸気ポート28よりなる吸引通路25が形成され、
吸気ポート28は真空ポンプと真空タンクと開閉弁から
なる真空源29に接続されている。
【0012】上型30は下型20に対し上方から接近離
隔可能であり、図1〜図3は上型30が上方に離隔され
た状態を示し、図4は最接近状態を示している。上型3
0の下面には、全体として平坦で周辺部が下型20の外
周面22と当接可能な当接面31が形成されている。ま
た押え治具35は、図2に示すように、下側に押え面3
6が形成され、上側に取っ手37が設けられている。押
え面36は、下型20の各突条21aと対応する位置に
それぞれ溝部36aが形成された、下型20の成形面2
1と対応する形状であり、周辺部には成形面21側とな
る外周面22の一部と対応する周辺面36bが形成され
ている。
【0013】この実施の形態の製造工程では、先ず図1
に示すように、下型20の外周面22の輪郭形状より大
きい輪郭形状の表皮材41とバリヤ材42を用意し、表
皮材41が下型20側となるように表皮材41とバリヤ
材42を重ねて下型20上に載置してから、その上に押
え治具35を載せて取っ手37により力を加えて、図2
に示すように、表皮材41及びバリヤ材42を成形面2
1及び外周面22の全面に押圧する。これにより表皮材
41はバリヤ材42と共に突条21aを含む成形面21
及び外周面22に密着され、この際に外周面22上にあ
った表皮材41の周辺部の一部は成形面21内に引き込
まれる。これにより成形面21周辺の立上り部では表皮
材41は外周の接線方向に圧縮されるが、成形面21内
となる表皮材41に生じる引張り応力は、成形面21の
底面から立設された突条21aにより表皮材41の表面
側に形成される溝部41a付近を含み僅かである。次い
で真空源29の開閉弁を開き、吸引通路25を介して表
皮材41と成形面21の間の空気を吸引すれば、図3に
示すように、表皮材41及びバリヤ材42は成形面21
及び外周面22に密着された状態に保持される。
【0014】次いでポリオールとイソシアネートを主成
分とする所定量のウレタン発泡体原料43a(図3の二
点鎖線参照)をウレタン注入ガン(図示省略)によりバ
リヤ材42の上に供給してから、図4に示すように上型
30を下降させて表皮材41及びバリヤ材42を介して
当接面31の周辺部を外周面22に当接させれば、供給
されたウレタン発泡体原料43aは発泡して、当接面3
1とバリヤ材42の間に充填されたウレタン発泡体43
を形成する。この際の発泡体原料43aの反応熱により
バリヤ材42は部分的に溶融軟化して形成された発泡体
43に接着されるが、発泡体原料43aが直接表皮材4
1の内面に接触してこれを含浸することはない。
【0015】発泡した発泡体原料43aが反応を終了し
て発泡体43が形成されたところで、上型30を上昇さ
せて成形されたオーナメント組立体40を下型20から
取り出せば、突条21aにより表皮材41の表面側に形
成された溝部41aは成形の際に発泡体43内に残留し
た発泡圧により押されるので、図5に示すように、隙間
なく接触して木目込み線40aが形成され、また外周に
はフランジ部40bが形成される。このフランジ部40
bを切断線40c,40dの位置で切断して不要部分を
除去すれば、オーナメント組立体40の成形は全て完了
する。なお発泡体原料43aは、上型30を閉じた後に
当接面31に開口する注入通路から当接面31とバリヤ
材42の間に注入するようにしてもよい。
【0016】以上のように成形されたオーナメント組立
体40は、図6及び図7に示すように、ドアトリムベー
ス11上部のオーナメント取付面11a上に置き、前側
から上側にわたるフランジ部40bをドアトリムアッパ
12の下縁12aとの間に挟んでから、ボス部12aに
取付ねじ13を締め付けることによりこの両部材を一体
結合し、また下側のフランジ部40bをドアトリムベー
ス11とアームレスト14の間に挟み込むことにより、
ドアトリム10に組み付けられる。
【0017】上述した実施の形態によれば、表皮材41
の溝部41aが隙間なく接触して形成された木目込み線
40aを有するオーナメント組立体40を型成形により
製造できるので、これを取り付けることにより木目込み
線40aを有するオーナメントを備えたドアトリム10
の製造コストを低下させることができる。またオーナメ
ント組立体40の表皮材41に生じる引張り応力は僅か
であるので、下型20から取り外した際に表皮材41の
表面側の溝部41aが浅くなって木目込み線40aがぼ
やけたり、表皮材41の形状に不規則な狂いが生じるこ
ともなく、従って良い外観のオーナメント組立体40が
得られる。更に、表皮材41はその内面が発泡体原料4
3aにより含浸されることがないので、硬くなって表面
の感触が損なわれることもない。
【0018】またこの実施の形態では、予め成形面21
と対応する形状の押え面36を有する押え治具35によ
り表皮材41とバリヤ材42を成形面21のほゞ全面に
押圧してから、吸引管路25を介して表皮材41と成形
面21の間の空気を吸引しているので、成形面21に対
する表皮材41の吸引密着はきわめて確実に行われ、外
観が所望の形状にきわめて近いオーナメント組立体40
が得られ、しかも使用する真空源29は比較的小容量の
もので足りる。しかしながら、本発明は押え治具35を
使用することなく、吸引通路25による吸引のみによっ
て表皮材41を成形面21に密着させるようにして実施
してもよく、使用する真空源29の容量及び負圧が充分
大であれば、押え治具35を使用した場合と実質的に差
がない結果が得られる。あるいはまた、先ず押え治具3
5を使用することなく適当な容量及び負圧の真空源29
により表皮材41を成形面21に吸引密着させ、次いで
押え治具35による押圧を行って吸引による密着の不完
全な部分を修正するようにして実施してもよい。
【0019】なお本発明は、予め互いに接着された表皮
材41とバリヤ材42を使用して実施することも可能で
ある。
【0020】またバリヤ材42は、上述した実施の形態
のように表皮材41と同一輪郭形状としてもよいが、成
形面21に吸引密着された表皮材41の成形面21内と
なる範囲に密着されるような輪郭形状としてもよい。こ
の場合は、フランジ部40bは表皮材41の周辺部のみ
よりなるものとなる。
【0021】
【発明の効果】押え治具により表皮材及びバリヤ材を成
形面に密着させてから、吸引管路を介しての吸引により
この密着を保持させるようにした本発明によれば、隙間
なく接触した溝部よりなる木目込み線を有するオーナメ
ント組立体を型成形により製造できるので、これを取り
付けることにより木目込み線を有するオーナメントを備
えた自動車の内装材の製造コストを低下させることがで
きる。また、押え治具により表皮材及びバリヤ材を成形
面に密着させてから吸引によりこの密着を保持させてい
るので、成形面に対する表皮材の吸引密着はきわめて確
実に行われ、しかも表皮材に生じる引張り応力は僅かで
あるので、表皮側成形型から取り外した際に表皮材の形
状に不規則な狂いが生じることはなく、従って外観が所
望の形状にきわめて近いオーナメント組立体が得られ
る。更に、表皮材の内面が発泡体原料により含浸される
ことがないので、柔軟な表皮材が硬くなって表面の感触
が損なわれることがない。
【0022】また、吸引管路を介しての吸引により表皮
材を成形面に密着させるようにした本発明によっても、
隙間なく接触した溝部よりなる木目込み線を有するオー
ナメント組立体を型成形により製造できるので、これを
取り付けることにより木目込み線を有するオーナメント
を備えた自動車の内装材の製造コストを低下させること
がでる。また表皮材に生じる引張り応力は僅かであるの
で、表皮側成形型20から取り外した際に表皮材の形状
に不規則な狂いが生じることはなく、従ってオーナメン
ト組立体の外観が向上する。更に、表皮材の内面が発泡
体原料により含浸されることがないので、柔軟な表皮材
が硬くなって表面の感触が損なわれることがない。
【0023】前項の発明において、押え治具により表皮
材及びバリヤ材を更に押圧して成形面に確実に密着させ
るようにした本発明によれば、成形面に対する表皮材の
吸引密着は一層確実に行われるので、前項の発明の各効
果に加えて、表皮材は所望の形状に一層近づき、オーナ
メント組立体の外観は一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による木目込み線を有するオーナメン
ト組立体の製造方法の一実施形態の、成形開始時におけ
る縦断面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の、表皮材及びバリヤ材
を押え治具により成形面押圧した状態を示す縦断面図で
ある。
【図3】 図1に示す実施形態の、表皮材及びバリヤ材
を吸引通路からの吸引により成形面に密着保持した状態
を示す縦断面図である。
【図4】 図1に示す実施形態の、バリヤ材と当接面の
間に発泡体を充填した状態を示す縦断面図である。
【図5】 図1〜図4に示す実施の形態により製造され
たオーナメント組立体を示す縦断面図である。
【図6】 オーナメントを備えたドアトリムの一例を示
す図である。
【図7】 図5に示すオーナメント組立体を取り付けた
場合における図6の7−7断面図である。
【図8】 従来技術によるオーナメントを取り付けた場
合における図6の8−8断面図である。
【符号の説明】
20…表皮側成形型(下型)、21…成形面、21a…
突条、22…外周面、25…吸引通路、27…吸気孔、
30…裏面側成形型(上型)、31…当接面、35…押
え治具、36…押え面、40…オーナメント組立体、4
0a…木目込み線、41…表皮材、42…バリヤ材、4
3…発泡体、43a…発泡体原料。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 1/10 B32B 1/10 // B29K 105:04 105:20 B29L 31:58 (72)発明者 細川 満夫 愛知県西加茂郡小原村大字大草字小池770 番地 株式会社日本高周波内 Fターム(参考) 4F100 AK51B AK51C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C BA13 DD05A DD05B DG12A DJ01C EC011 EC032 EH312 EJ022 EJ241 GB33 HB01 JD02B JL02 JL04 JL12B 4F202 AA31 AC03 AD05 AD08 AD16 AF08 AG02 AG03 AG05 AH26 CA01 CA17 CA24 CB01 CB13 CB20 CB26 CB29 CK11 CL02 CQ01 CQ06 4F204 AA31 AD05 AD08 AD20 AF01 AF06 AG02 AG03 AG05 AG20 AH26 EA01 EB01 EB13 EB24 EB29 EF05 EF30 4F208 AA31 AC03 AD05 AD08 AD16 AF08 AG02 AG03 AG05 AH26 MA01 MA05 MB01 MB11 MB22 MC01 MC03 MG13 MJ05 MJ22 MK02 MK15 MW01 MW26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側面の周辺部に平坦な外周面を形成し
    中央部に前記外周面よりも掘り込まれかつ木目込み線を
    形成するための複数の突条が底面より立設された成形面
    を形成してなる表皮側成形型の前記一側面上に、シート
    状の表皮材と実質的に通気性がなく前記表皮材と固着可
    能な薄いバリヤ材を前者が前記表皮側成形型側となるよ
    うに重ねて載置し、 前記成形面と対応する形状の押え面を有する押え治具に
    より前記表皮材とバリヤ材を前記成形面に押圧すること
    により前記表皮材及びバリヤ材の周辺部の一部を前記成
    形面内に引き込みながら同表皮材及びバリヤ材を同成形
    面に密着させ、 前記表皮側成形型内に設けられて前記成形面に開口する
    多数の吸気孔を有する吸引管路を介して前記表皮材と成
    形面の間の空気を吸引することにより前記成形面に対す
    る前記表皮材の密着を保持させ、 前記押え治具を取り外してから裏面側成形型一側の当接
    面の周辺部を前記表皮材を介して前記表皮側成形型の外
    周面に当接させ、 前記当接面と前記バリヤ材の間に供給した発泡体原料を
    発泡させて前記表皮材の内面に固着される前記バリヤ材
    と前記当接面の間に充填された発泡体を形成することを
    特徴とする木目込み線を有するオーナメント組立体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 一側面の周辺部に平坦な外周面を形成し
    中央部に前記外周面よりも掘り込まれかつ木目込み線を
    形成するための複数の突条が底面より立設された成形面
    を形成してなる表皮側成形型の前記一側面上に、シート
    状の表皮材と実質的に通気性がなく前記表皮材と固着可
    能な薄いバリヤ材を前者が前記表皮側成形型側となるよ
    うに重ねて載置し、 前記表皮側成形型内に設けられて前記成形面に開口する
    多数の吸気孔を有する吸引管路を介して前記表皮材と成
    形面の間の空気を吸引することにより前記表皮材の周辺
    部の一部を前記成形面内に引き込みながら同表皮材を同
    成形面に密着させ、 裏面側成形型一側の当接面の周辺部を前記表皮材を介し
    て前記表皮側成形型の外周面に当接させ、 前記当接面と前記バリヤ材の間に供給した発泡体原料を
    発泡させて前記表皮材の内面に固着される前記バリヤ材
    と前記当接面の間に充填された発泡体を形成することを
    特徴とする木目込み線を有するオーナメント組立体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 空気の吸引による前記成形面への前記表
    皮材の密着の後に、前記成形面と対応する形状の押え面
    を有する押え治具により前記表皮材及びバリヤ材を更に
    押圧して前記成形面に確実に密着させ、前記表皮側成形
    型の外周面への前記裏面側成形型の当接面の当接は前記
    押え治具を取り外してから行うことを特徴とする請求項
    2に記載の木目込み線を有するオーナメント組立体の製
    造方法。
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