JP2000326344A - アームレストを有するオーナメント組立体の製造方法 - Google Patents

アームレストを有するオーナメント組立体の製造方法

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JP2000326344A
JP2000326344A JP11140686A JP14068699A JP2000326344A JP 2000326344 A JP2000326344 A JP 2000326344A JP 11140686 A JP11140686 A JP 11140686A JP 14068699 A JP14068699 A JP 14068699A JP 2000326344 A JP2000326344 A JP 2000326344A
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skin
ornament
barrier material
molding surface
ornamental
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JP11140686A
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English (en)
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Hideki Tsuya
英希 津谷
Mitsuo Hosokawa
満夫 細川
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Nihon Koshuha Co Ltd
Araco Co Ltd
Original Assignee
Nihon Koshuha Co Ltd
Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のドアトリム等におけるアームレスト
を有するオーナメントの取付を簡単にしてコストを低下
させる。 【解決手段】 薄い上部バリヤ材45がほゞ全面に重ね
られた柔軟な上部表皮材41と、アームレスト部となる
柔軟なアームレスト部表皮材42を縫い合わせてなるオ
ーナメント表皮40を予め準備し、これを表皮側成形型
20の表側成形面21上に載置し、更にその上に上部バ
リヤ材以外の部分を覆う周部バリヤ材46を載置する。
裏側成形面31を有する裏面側成形型30を接近させ
て、この両成形型の各外周面22,32の間にオーナメ
ント表皮及び各バリヤ材の周辺部を挟持し、裏側成形面
と両バリヤ材の間に供給した発泡体原料49aを発泡さ
せて、オーナメント表皮の内面に固着される両バリヤ材
と裏側成形面の間に充填された柔軟で弾性のあるウレタ
ン発泡体49を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアトリ
ムなどに使用されるアームレストを有するオーナメント
組立体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアトリムにおいては、アーム
レストを含む広い部分を加飾性のある表皮材により覆う
ことが要望されることがある。このような場合には、例
えば図10に示すように、加飾性のある上部表皮材2、
上面要素3aと側面要素3bとを予め縫い合わせたアー
ムレスト部表皮材3、及び後部表皮材4を縫合線1a,
1bに沿って縫い合わせたオーナメント表皮1を先ず用
意する。各表皮材は、縫い合わされたオーナメント表皮
1が、アームレスト部を含むドアトリムの表面の立体的
形状と合った形状となるように裁断されている。このオ
ーナメント表皮1を、図11に示すように、アームレス
ト部7bを含むドアトリムの基材7上に柔軟な発泡体の
パッド8を介して当接し、周辺部を基材7に取り付ける
が、そのままでは凹隅となる縫合線1aが浮き上がって
しまう。そこでこの縫合線1aの裏側に縫い付けた複数
の吊り布6を基材7に形成した穴7aに通して引っ張
り、基材7の裏側に出た先端にワイヤ9を通して抜け止
めすることによりこの浮上りを防いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、基材7に対するオーナメント表皮1の取付は、周辺
部だけでなく上部表皮材2とアームレスト部表皮材3の
間の縫合線1aの部分についても行う必要があるので、
手間がかかり製造コストが上昇するという問題がある。
また、特に図10に示すように上部表皮材2にギャザー
部2aを設けたものは、ギャザーの形状が崩れないよう
にするにはその部分の上縁を基材7に取り付ける際に細
心の注意が必要であるので、製造コストの上昇が大きく
なるという問題がある。本発明はこのような問題を解決
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によるアームレス
トを有するオーナメント組立体の製造方法は、実質的に
通気性がなく使用する表皮材と固着可能な薄い上部バリ
ヤ材がほゞ全面に重ねられた柔軟な上部表皮材と、アー
ムレスト部となる柔軟なアームレスト部表皮材を縫い合
わせてなるオーナメント表皮を予め準備し、アームレス
ト部を形成するための凹部を備えた表側成形面とその外
縁から外方に延びる外周面を一側面に形成してなる表皮
側成形型の一側面上にオーナメント表皮を上部表皮材が
表皮側成形型側となるように載置し、上部バリヤ材と同
様な素材よりなりオーナメント表皮の上部バリヤ材以外
の部分を覆う周部バリヤ材をその縁部が上部バリヤ材の
縁部と重ね合わさるようにオーナメント表皮の上に載置
し、表側成形面と対応する裏側成形面とその外縁から外
方に延びる外周面を一側面に形成してなる裏面側成形型
を表皮側成形型に接近させてオーナメント表皮及び各バ
リヤ材の周辺部を両成形型の各外周面の間に挟持し、裏
側成形面と上部バリヤ材及び周部バリヤ材の間に供給し
た発泡体原料を発泡させてオーナメント表皮の内面に固
着される両バリヤ材と裏側成形面の間に充填された柔軟
で弾性のあるウレタン発泡体を形成することを特徴とす
るものである。
【0005】このようにして成形されたオーナメント組
立体のオーナメント表皮とウレタン発泡体は、両バリヤ
材を介して互いに一体的に結合されているので、オーナ
メント表皮は表皮側成形型の表側成形面に密着されたと
きの形状に保たれ、上部表皮材とアームレスト部表皮材
の間の縫合線付近の凹隅を含み形状が崩れることはな
い。またオーナメント表皮の内面は、縁部が互いに重ね
合わされた各バリヤ材により隙間なく覆われているので
発泡体原料により含浸されることはない。
【0006】前項の発明は、充填されたウレタン発泡体
が形成される前に、表皮側成形型内に形成されて表側成
形面に開口する吸引通路を介してオーナメント表皮と表
側成形面の間の空気を吸引することにより同オーナメン
ト表皮を同表側成形面に密着させることが好ましい。
【0007】また前2項の発明は、上部表皮材には少な
くともその一部にギャザー部を形成してもよい。このギ
ャザー部の外縁部は表皮側成形型及び裏面側成形型の各
外周面の間に挟持された状態で各バリヤ材を介してウレ
タン発泡体と一体的に結合されるので、このギャザー部
の外縁部付近の形状は崩れることなく保持される。
【0008】また本発明によるアームレストを有するオ
ーナメント組立体の製造方法は、アームレスト部を形成
するための凹部を備えた表側成形面とその外縁から外方
に延びる外周面を一側面に形成してなる表皮側成形型の
一側面上に、単一のシート状の柔軟なオーナメント表皮
と実質的に通気性がなくオーナメント表皮と固着可能な
薄いバリヤ材を前者が表皮側成形型側となるように重ね
て載置し、表側成形面と対応する裏側成形面とその外縁
から外方に延びる外周面を一側面に形成してなる裏面側
成形型を表皮側成形型に接近させてオーナメント表皮及
びバリヤ材の周辺部を両成形型の各外周面の間に挟持
し、裏側成形面とバリヤ材の間に供給した発泡体原料を
発泡させてオーナメント表皮の内面に固着されるバリヤ
材と裏側成形面の間に充填されたウレタン発泡体を形成
することを特徴とするものとしてもよい。
【0009】この場合も、成形されたオーナメント組立
体のオーナメント表皮とウレタン発泡体は、バリヤ材を
介して互いに一体的に結合されているので、オーナメン
ト表皮は表皮側成形型の表側成形面に密着されたときの
形状に保たれ、形状が崩れることはない。またオーナメ
ント表皮の内面は、バリヤ材により覆われているので発
泡体原料により含浸されることはない。
【0010】前項の発明は、充填されたウレタン発泡体
が形成される前に、表皮側成形型内に形成されて表側成
形面に開口する吸引通路を介してオーナメント表皮と表
側成形面の間の空気を吸引することにより同オーナメン
ト表皮を同表側成形面に密着させることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図6により、本発
明によるアームレストを有するオーナメント組立体の製
造方法の第1の実施の形態を説明する。この実施の形態
により成形されるオーナメント組立体Aは、成形されて
型から取り出す前の状態である図2に示す断面図のよう
に、複数の部分41〜43を縫製したオーナメント表皮
40と、その裏側に当接されたバリヤ材45,46と、
その裏側に充填された発泡体49よりなり、全体が一体
的に結合されている。
【0012】図3及び図4に示すように、オーナメント
表皮40を構成する上部表皮材41、アームレスト部表
皮材42及び後部表皮材43は、本革、織布、合成皮革
等よりなる加飾性のある柔軟なシートで、各表皮材41
〜43は加飾性が異なるシートを用いてもよいし、必要
ならば柔軟な発泡シートなどによる裏打ちを設けてもよ
い。アームレスト部表皮材42は、上面要素42aと側
面要素42bを第3縫合線40cに沿って縫い合わせた
ものである。各表皮材または要素41,42a,42
b,43は、縫い合わされたオーナメント表皮40(図
4参照)が、アームレスト部を含むドアトリムの表面の
立体的形状と合った形状となるように裁断され、第1〜
第3縫合線40a、40b,40cに沿って縫い合わさ
れている。またこの実施の形態では、上部表皮材41の
上下縁の一部をたぐり寄せながら縫製してギャザー部4
1aが形成されている。
【0013】上部バリヤ材45及び周部バリヤ材46
は、後述する発泡体原料49aが通過しないように実質
的に通気性がなく、また発泡体49に対し融着可能な熱
溶融性がある素材よりなる薄い柔軟なシート(例えばポ
リウレタン系のホットメルトシート、融点は80〜12
0℃)である。上部バリヤ材45は上部表皮材41と実
質的に同一形状でこれと重ね合わされ、その下縁と後縁
は、上部表皮材41と共に、第1縫合線40a及び第2
縫合線40bに沿ってアームレスト部表皮材42及び後
部表皮材43に縫い合わされている。周部バリヤ材46
は、図6に示すように、上部バリヤ材45と共に縫製さ
れたオーナメント表皮40の上部バリヤ材45以外の部
分(アームレスト部表皮材42及び後部表皮材43)、
及び上部バリヤ材45の縁部を覆うような形状に裁断さ
れている。
【0014】発泡体49はポリオールとイソシアネート
を主成分とする発泡体原料49aを発泡させたウレタン
発泡体で、オーナメント組立体Aに成形された場合、全
体としては簡単に変形しない程度で、オーナメント表皮
40に触れた場合の感触が内装材として適度なソフト感
を与えるような柔軟性と弾性を備えたものである。
【0015】この第1の実施の形態に使用する成形装置
は、図1及び図2に示す縦断面図のように、下部の固定
側型支持部材(図示省略)に取り付けられる下型(表皮
側成形型)20と、上部の可動側型支持部材(図示省
略)に取り付けられる上型(裏面側成形型)30を備え
ている。下型20の上側には、アームレスト部を形成す
るための凹部21aを備えた表側成形面21が中央部に
形成され、表側成形面21の外側にはその外縁から外方
に延びる外周面22が形成され、更にその外側の全周に
は凸段部23が形成されている。下型20には、主管路
25aとそれから分岐して表側成形面21と外周面22
に開口する多数の枝管路25bよりなる吸引通路25が
形成され、主管路25aは真空ポンプと真空タンクと開
閉弁からなる真空源26に接続されている。
【0016】上型30は下型20に対し上方から接近離
隔可能であり、図1は上型30(図示省略)が上方に離
隔された状態を示し、図2は最接近状態を示している。
上型30の下面には、下型20の表側成形面21と対応
する裏側成形面31が中央部に形成され、その外側には
下型20の外周面22と対応して外方に延びる外周面2
2が形成され、更にその外側には下型20の凸段部23
とわずかの隙間で嵌合可能な凹段部33が形成されてい
る。
【0017】この第1の実施の形態の製造工程では、先
ず前述したように、薄い上部バリヤ材45がほゞ全面に
重ね合わされた上部表皮材41と、アームレスト部とな
るアームレスト部表皮材42と、後部表皮材43を縫い
合わせてなる立体的なオーナメント表皮40(図4及び
図5参照)を予め準備しておく。このオーナメント表皮
40の上部表皮材41の一部には、ギャザー部41aが
形成されている。このオーナメント表皮40を、図1に
示すように、下型20の表側成形面21及び外周面22
上に載置してから、真空源26の開閉弁を開き吸引通路
25を介してオーナメント表皮40と表側成形面21の
間の空気を吸引すれば、オーナメント表皮40及び上部
バリヤ材45は表側成形面21及び外周面22に密着さ
れた状態に保持される。次いで図1に示すように、この
ように密着されたオーナメント表皮40の上部バリヤ材
45以外の部分及び上部バリヤ材45の縁部を覆うよう
に、周部バリヤ材46を載置してから、ポリオールとイ
ソシアネートを主成分とする所定量のウレタン発泡体原
料49aをウレタン注入ガン(図示省略)により上部バ
リヤ材45及び周部バリヤ材46の上に供給する。
【0018】そしてこの発泡体原料49aが発泡する前
に、図2に示すように上型30を下降させて凹段部33
を凸段部23に嵌合させて型締めし、オーナメント表皮
40及び各バリヤ材45,46の周辺部を両型20,3
0の各外周面22,32の間に挟持すれば、供給された
ウレタン発泡体原料49aは発泡して、裏側成形面31
と両バリヤ材45,46の間に充填されたウレタン発泡
体49を形成する。この際の発泡体原料49aの反応熱
により両バリヤ材45,46は部分的に溶融軟化して形
成された発泡体49に接着されるが、発泡体原料49a
が直接オーナメント表皮40の内面に接触してこれを含
浸することはない。
【0019】発泡した発泡体原料49aが反応を終了し
て、発泡体49とオーナメント表皮40と両バリヤ材4
5,46が一体的に結合されたオーナメント組立体Aが
成形されたところで、上型30を上昇させてこのオーナ
メント組立体Aを下型20から取り出す。このようにし
て成形されたオーナメント組立体Aは、両外周面22,
32の間に挟持されていた周辺部を適当な長さに切断し
て不要部分を除去すれば、オーナメント組立体Aの成形
は全て完了する。
【0020】以上のようにして成形されたオーナメント
組立体Aのオーナメント表皮40は、全体としては簡単
に変形しないウレタン発泡体49が一体的に結合されて
いるので、表皮側成形型20の表側成形面21に密着さ
れたときの形状に保たれ、上部表皮材41とアームレス
ト部表皮材42の間の縫合線40a付近の凹隅を含み形
状が崩れることはない。従ってドアトリムの基材(図1
1の符号7参照)に対するオーナメント組立体Aの取付
は、周辺部だけで行えばよく、これによりドアトリムの
製造コストを低下させることができる。また、オーナメ
ント表皮40の内面が発泡体原料により含浸されること
がないので、柔軟なオーナメント表皮40が硬くなって
表面の感触が損なわれることがない。
【0021】またこの実施の形態では、アームレスト部
を含むドアトリムの表面の立体的形状と合った形状とな
るように縫い合わされたオーナメント表皮40を使用
し、発泡体原料49aを供給する前に吸引通路25を介
してオーナメント表皮40と表側成形面21の間の空気
を吸引することによりオーナメント表皮40を表側成形
面21に密着させているので、オーナメント組立体A成
形後のオーナメント表皮40は所望の形状にきわめて近
いものとなり、外観を向上させることができる。
【0022】またこの実施の形態では、上部表皮材41
の一部にギャザー部41aを形成しているが、このギャ
ザー部41aの外縁部付近では、上部バリヤ材45を介
して上部表皮材41と一体化されるウレタン発泡体49
は厚さが薄くなるので上型30により速やかに冷却され
て発泡率が低くなり、伸び縮みしにくくなる。従って、
このギャザー部41aの外縁部付近の形状は変化するこ
となく保持される。これによりギャザー部41aの外縁
部をドアトリムに取り付ける際に特別な注意を払う必要
はなくなるので、上部表皮材41にギャザー部41aを
形成した場合のドアトリムの製造コストを低下させるこ
とができる。
【0023】上述した第1の実施の形態では、オーナメ
ント表皮40の上部表皮材41としてギャザー部41a
を形成したものを使用したが、本発明は図7の変形例に
示すように、ギャザー部41aのない上部表皮材41を
使用して縫い合わせたオーナメント表皮40を用いて実
施することもできる。
【0024】次に図8及び図9により、第2の実施の形
態の説明をする。この実施の形態は、オーナメント表皮
40として、複数の表皮材を縫い合わせたものではない
単一のシート状のものを使用し、バリヤ材47も単一の
ものを使用した点が第1の実施の形態と異なっている。
その他の構成及び作用は第1の実施の形態とほぼ同様で
あるので、相違点についてのみ説明する。
【0025】この第2の実施の形態に使用するオーナメ
ント表皮40は、伸縮性に富んだものとする必要があ
る。成形装置は、図8及び図9に示すように、発泡体原
料49aを供給する供給通路35が上型30に設けられ
ている点を除き、第1の実施の形態のものと同一であ
る。
【0026】この第2の実施の形態の製造工程では、先
ず下型20の表側成形面21及び外周面22の上に、オ
ーナメント表皮40と薄いバリヤ材47を前者が下型2
0となるように重ねて載置してから、図8に示すように
上型30を下降させて凹段部33を凸段部23に嵌合さ
せて型締めし、オーナメント表皮40及びバリヤ材47
の周辺部を両型20,30の各外周面22,32の間に
軽く挟持する。そして吸引通路25を介してオーナメン
ト表皮40と表側成形面21の間の空気を吸引すれば、
オーナメント表皮40及びバリヤ材47は表側成形面2
1及び外周面22に密着され、この際にオーナメント表
皮40とバリヤ材47の周辺部は両外周面22,32の
間から表側成形面21側に引き込まれる。
【0027】次いで、供給通路35を通して所定量のウ
レタン発泡体原料49aが裏側成形面31とバリヤ材4
7の間に供給され、この発泡体原料49aは発泡して、
図9に示すように、裏側成形面31とバリヤ材47の間
に充填されたウレタン発泡体49を形成する。これによ
り、第1の実施の形態の場合と同様、発泡体49とオー
ナメント表皮40とバリヤ材47が一体的に結合された
オーナメント組立体Aが成形されるが、オーナメント表
皮40の内面が発泡体原料49aにより含浸されること
はない。
【0028】この場合も、第1の実施の形態の場合と同
様、成形されたオーナメント組立体Aのオーナメント表
皮40は形状が崩れることはなく、またオーナメント表
皮40の内面が発泡体原料49aにより含浸されること
はないので、ドアトリムの基材に対するオーナメント組
立体Aの取付は周辺部だけで行えばよく、また柔軟なオ
ーナメント表皮40が硬くなって表面の感触が損なわれ
ることがない。この場合はオーナメント表皮40として
伸縮性に富んだものを使用する必要はあるが縫製の必要
はなく、またバリヤ材47の裁断やオーナメント表皮4
0上への載置も簡単になるので、ドアトリムの製造コス
トを一層低下させることができる。
【0029】なお本発明は、予め上部バリヤ材45また
はバリヤ材47を部分的または全面的に接着した上部表
皮材41またはオーナメント表皮40を使用して実施す
ることも可能である。
【0030】また発泡体原料49aの供給は、第1の実
施の形態では上型30により型締めする前にバリヤ材4
5,46の上に供給し、第2の実施の形態では上型30
により型締めした後に供給通路35から供給している
が、これを入れ替えて第1の実施の形態で型締めした後
に供給通路35から供給し、第2の実施の形態で型締め
後にバリヤ材47の上に供給するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】上部バリヤ材がほゞ全面に重ねられた上
部表皮材とアームレスト部表皮材を縫い合わせてなるオ
ーナメント表皮と周部バリヤ材を使用した本発明によれ
ば、成形されたオーナメント組立体のオーナメント表皮
は、上部表皮材とアームレスト部表皮材の間の縫合線付
近の凹隅を含み形状が崩れることはないので、ドアトリ
ムの基材に対するオーナメント組立体の取付は周辺部だ
けで行えばよく、従ってドアトリムの製造コストを低下
させることができる。また、オーナメント表皮の内面が
発泡体原料により含浸されることがないので、柔軟なオ
ーナメント表皮が硬くなって表面の感触が損なわれるこ
とがない。
【0032】前項の発明において、ウレタン発泡体の形
成前に、吸引通路を介してオーナメント表皮と表側成形
面の間の空気を吸引することにより同オーナメント表皮
を同表側成形面に密着させた本発明によれば、表皮側成
形型の表側成形面に対するオーナメント表皮の密着は確
実に行われるので、前項の発明の各効果に加えて、オー
ナメント表皮は所望の形状に一層近づき、オーナメント
組立体の外観は向上する。
【0033】前2項の発明において、上部表皮材の少な
くとも一部にギャザー部を形成した本発明によれば、ギ
ャザー部の外縁部付近の形状は変化することなく保持さ
れるので、ギャザー部の外縁部をドアトリムに取り付け
る際に特別な注意を払う必要はなくなる。従って、上部
表皮材にギャザー部を形成した場合のドアトリムの製造
コストを低下させることができる。
【0034】また、1枚のシート状のオーナメント表皮
とバリヤ材を重ねて使用した本発明によれば、成形され
たオーナメント組立体のオーナメント表皮は形状が崩れ
ることはないので、ドアトリムの基材に対するオーナメ
ント組立体の取付は周辺部だけで行えばよい。この場合
はオーナメント表皮として伸縮性に富んだものを使用す
る必要はあるが縫製の必要はなく、またバリヤ材の裁断
やオーナメント表皮上への載置も簡単になるので、ドア
トリムの製造コストを一層低下させることができる。ま
た前述と同様、オーナメント表皮の内面が発泡体原料に
より含浸されることがないので、柔軟なオーナメント表
皮が硬くなって表面の感触が損なわれることがない。
【0035】前項の発明において、ウレタン発泡体の形
成前に、吸引通路を介してオーナメント表皮と表側成形
面の間の空気を吸引することにより同オーナメント表皮
を同表側成形面に密着させた本発明によれば、表皮側成
形型の表側成形面に対するオーナメント表皮の密着は確
実に行われるので、前項の発明の各効果に加えて、オー
ナメント表皮は所望の形状に一層近づき、オーナメント
組立体の外観は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるアームレストを有するオーナメ
ント組立体の製造方法の第1の実施形態の前半の工程を
示す断面図である。
【図2】 第1の実施の形態の後半の工程を示す断面図
である。
【図3】 第1の実施の形態に使用するオーナメント表
皮の各部分を分解した状態で示す斜視図である。
【図4】 第1の実施の形態に使用するオーナメント表
皮の各部分を縫い合わせた状態で示す斜視図である。
【図5】 図4の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】 第1の実施の形態に使用する周部バリヤ材の
斜視図である。
【図7】 第1の実施形態における変形例の図4に相当
する斜視図である。
【図8】 本発明によるアームレストを有するオーナメ
ント組立体の製造方法の第2の実施形態の前半の工程を
示す断面図である。
【図9】 第2の実施の形態の後半の工程を示す断面図
である。
【図10】 従来技術で使用するオーナメント表皮の図
4に相当する斜視図である。
【図11】 図10に示す従来技術におけるオーナメン
ト表皮の凹隅部の取付構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
20…表皮側成形型(下型)、21…表側成形面、21
a…凹部、22…外周面、25…吸引通路、30…裏面
側成形型(上型)、31…裏側成形面、32…外周面、
40…オーナメント表皮、41…上部表皮材、41a…
ギャザー部、42…アームレスト部表皮材、45…上部
バリヤ材、46…周部バリヤ材、47…バリヤ材、49
…発泡体、49a…発泡体原料、A…オーナメント組立
体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 満夫 愛知県西加茂郡小原村大字大草字小池770 番地 株式会社日本高周波内 Fターム(参考) 4F202 AA42 AD05 AD16 AD20 AG03 AG20 AH26 CA01 CB01 CB13 CL02 CQ06 4F204 AA42 AD05 AD16 AD20 AG03 AG20 AH26 EA01 EB01 EB13 EF05 EF30 EF49 EL21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に通気性がなく使用する表皮材と
    固着可能な薄い上部バリヤ材がほゞ全面に重ねられた柔
    軟な上部表皮材と、アームレスト部となる柔軟なアーム
    レスト部表皮材を縫い合わせてなるオーナメント表皮を
    予め準備し、 アームレスト部を形成するための凹部を備えた表側成形
    面とその外縁から外方に延びる外周面を一側面に形成し
    てなる表皮側成形型の前記一側面上に前記オーナメント
    表皮を前記上部表皮材が表皮側成形型側となるように載
    置し、 前記上部バリヤ材と同様な素材よりなり前記オーナメン
    ト表皮の前記上部バリヤ材以外の部分を覆う周部バリヤ
    材をその縁部が前記上部バリヤ材の縁部と重ね合わさる
    ように前記オーナメント表皮の上に載置し、 前記表側成形面と対応する裏側成形面とその外縁から外
    方に延びる外周面を一側面に形成してなる裏面側成形型
    を前記表皮側成形型に接近させて前記オーナメント表皮
    及び各バリヤ材の周辺部を前記両成形型の各外周面の間
    に挟持し、 前記裏側成形面と前記上部バリヤ材及び周部バリヤ材の
    間に供給した発泡体原料を発泡させて前記オーナメント
    表皮の内面に固着される前記両バリヤ材と前記裏側成形
    面の間に充填された柔軟で弾性のあるウレタン発泡体を
    形成することを特徴とするアームレストを有するオーナ
    メント組立体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記充填されたウレタン発泡体が形成さ
    れる前に、前記表皮側成形型内に形成されて前記表側成
    形面に開口する吸引通路を介して前記オーナメント表皮
    と表側成形面の間の空気を吸引することにより同オーナ
    メント表皮を同表側成形面に密着させることを特徴とす
    る請求項1に記載のアームレストを有するオーナメント
    組立体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記上部表皮材には少なくともその一部
    にギャザー部を形成したことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のアームレストを有するオーナメント
    組立体の製造方法。
  4. 【請求項4】 アームレスト部を形成するための凹部を
    備えた表側成形面とその外縁から外方に延びる外周面を
    一側面に形成してなる表皮側成形型の前記一側面上に、
    単一のシート状の柔軟なオーナメント表皮と実質的に通
    気性がなく前記オーナメント表皮と固着可能な薄いバリ
    ヤ材を前者が前記表皮側成形型側となるように重ねて載
    置し、 前記表側成形面と対応する裏側成形面とその外縁から外
    方に延びる外周面を一側面に形成してなる裏面側成形型
    を前記表皮側成形型に接近させて前記オーナメント表皮
    及びバリヤ材の周辺部を前記両成形型の各外周面の間に
    挟持し、 前記裏側成形面と前記バリヤ材の間に供給した発泡体原
    料を発泡させて前記オーナメント表皮の内面に固着され
    る前記バリヤ材と前記裏側成形面の間に充填されたウレ
    タン発泡体を形成することを特徴とするアームレストを
    有するオーナメント組立体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記充填されたウレタン発泡体が形成さ
    れる前に、前記表皮側成形型内に形成されて前記表側成
    形面に開口する吸引通路を介して前記オーナメント表皮
    と表側成形面の間の空気を吸引することにより同オーナ
    メント表皮を同表側成形面に密着させることを特徴とす
    る請求項4に記載のアームレストを有するオーナメント
    組立体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008521641A (ja) * 2004-11-29 2008-06-26 モレルテク エスアーエス たとえば自動車車両の内装として利用するための柔軟な局所的領域をともなう多層部品を製造する方法
JP2012218236A (ja) * 2011-04-06 2012-11-12 Toyota Boshoku Corp 車両用内装材の製造方法
KR20170000510U (ko) * 2015-07-28 2017-02-07 신동해 암레스트 성형 및 암레스트금형의 구조

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