JP2012218236A - 車両用内装材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー部材の位置決め精度が高められた車両用内装材を製造すること。
【解決手段】減圧吸引機構26bを備える下型26と上型とから成る一対の型を有し、一対の型を型閉じすることで形成される成形空間内に成形品が成形される成形装置と、減圧吸引機構22bを備え、下型26の露出面26aの形状に沿った固定面22aを有する固定冶具22と、を用いて車両用内装材を製造する方法であって、固定冶具22の固定面22aに表皮材12を吸引固定させる工程と、固定冶具22に固定された表皮材12と下型26の露出面26aとを当接させる工程と、下型26の露出面26aに表皮材12を吸引固定させる工程と、下型26と上型とを型閉じする工程と、成形空間内に発泡材(発泡樹脂)を注入する工程と、発泡材を発泡、硬化させてクッション材14を形成した成形品を形成する工程と、成形品を脱型する工程と、成形品から不要部分を取り除く工程とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用内装材の製造方法に関する。
従来から表皮材等のカバー部材とクッション材等の軟質材とを貼り合わせた車両用内装材が特に高級車用インパネ(インストルメントパネル)用として普及している。このような車両用内装材は、一般的に、型閉じすることによって成形空間が形成される一対の型を用いて製造される。この製造方法では、まず、一対の型のうち、一方の型の表面にカバー部材を人の手等で位置決めしながらセットする。次に、一対の型を型閉じし、成形空間内にクッション材の材料である発泡材を注入する。次に、発泡材を注入後、硬化させ、クッション材を成形する。これにより、成形空間内に、カバー部材とクッション材とからなる成形品が形成される。そして、この成形品を一対の型から脱型させることで、成形品(車両用内装材)を製造することができる。このような成形品の製造方法が、例えば特許文献1に開示されている。
特開平7−276384号公報
しかしながら、特許文献1に開示された製造方法では、一方の型の表面のうち、成形空間内に露出する表面にカバー部材がセットされるので、型閉じをする前に、セットされたカバー部材の位置を細部まで確認できないことがあった。また、成形空間内に露出する表面の細部にまで手が届かないことがあり、このような場合、セットされたカバー部材の位置がずれていたとしても、カバー部材を再度セットし直すことが困難であった。このため、カバー部材の位置決め精度を高めることが困難であった。
本発明は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本発明は、カバー部材の位置決め精度が高められた車両用内装材を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、減圧吸引機構を備える第1の型と、第2の型と、から成る一対の型を有し、該一対の型を型閉じすることによって形成される成形空間内に成形品が成形される成形装置と、減圧吸引機構を備え、前記第1の型の前記成形空間に露出する露出面の形状に沿った固定面を有する固定冶具と、を用いて車両用内装材を製造する方法であって、前記固定冶具の前記減圧吸引機構を作動させて、前記固定面にカバー部材を吸引固定させる第1固定工程と、該第1固定工程の後に、前記固定冶具に固定された前記カバー部材と前記第1の型の前記露出面とを当接させる当接工程と、該当接工程の後に、前記第1の型の前記減圧吸引機構を作動させると共に、前記固定冶具の前記減圧吸引機構を解除することで、前記第1の型の前記露出面に前記カバー部材を吸引固定させる第2固定工程と、該第2固定工程の後に、前記第1の型と前記第2の型とを型閉じする型閉じ工程と、該型閉じ工程の後に、前記成形空間内に発泡材を注入する注入工程と、該注入工程の後に、前記発泡材を発泡、硬化させることで前記成形空間内に該発泡材と前記カバー部材とからなる前記成形品を形成する硬化工程と、該硬化工程の後に、前記一対の型から前記成形品を脱型する脱型工程と、該脱型工程の後に、前記成形品から不要部分を取り除く取り除き工程と、を備える車両用内装材の製造方法に関する。
上記の車両用内装材の製造方法によると、第1固定工程において固定冶具の固定面にカバー部材が固定されるので、カバー部材が固定された位置を目視で細部まで確認することができる。そして、カバー部材の位置がずれている場合には、固定冶具の減圧吸引機構を解除させてカバー部材の位置ずれを修正し、減圧吸引機構を再び作動させることで、カバー部材を固定冶具に再度固定し直すことができる。そして、第1の型も減圧吸引機構を備えているので、固定冶具に位置決めされたカバー部材の位置を維持しながら、固定冶具の固定面から第1の型の露出面へとカバー部材を移し替えることができる。このため、第1の型の露出面に固定されるカバー部材の位置決め精度を高めることができ、品質が向上された車両用内装材を製造することができる。なお、本発明における減圧吸引機構については限定されず、公知の技術を用いることができる。また、本発明における固定冶具は、その固定面にカバー部材の全体を一度に固定できるものであってもよいし、カバー部材を分割して固定できるものであってもよい。さらに、カバー部材を分割して固定する場合、カバー部材の一部にのみ固定冶具を適用してもよい。
上記の製造方法は、前記露出面が凹状を成す前記第1の型と、前記固定面が前記露出面の前記凹状に沿った凸状を成す前記固定冶具と、を用いてもよい。
第1の型の露出面が凹状を成す場合、凹状の深い部分ではカバー部材の位置を目視で確認することが難しい。また、凹状の深い部分でカバー部材の位置ずれを確認したとしても、凹状の深い部分にまで手が届き難いため、カバー部材の位置ずれを修正することは難しい。上記の製造方法によると、固定冶具の固定面が上記の凹状に沿った凸状を成すので、固定面において上記の凹状の深い部分に対応する部分に固定されたカバー部材の位置を目視で確認することが容易となる。また、上記の対応する部分に固定されたカバー部材の位置ずれを確認した場合に、カバー部材の位置ずれを容易に修正することができる。このため、第1の型の露出面が凹状を成す場合であっても、凹状の深い部分に対応する部分までカバー部材の位置決め精度を高めることができ、品質が向上された車両用内装材を製造することができる。
上記の製造方法では、前記カバー部材として一部に縫製線が施された表皮材を用い、前記発泡材はクッション材である。
この製造方法によると、表皮材においてその一部に施された縫製線を精度良く位置決めすることができ、意匠性に優れた車両用内装材を製造することができる。
本発明によると、カバー部材の位置決め精度が高められた車両用内装材を製造することができる。
実施形態に係るインストルメントパネル2の斜視図を示す。 インストルメントパネル2の一部の断面図を示す。 固定冶具22の固定面22aに表皮材12を固定させた状態の断面図を示す。 表皮材12が固定された固定冶具22を下型26と対向させた状態の断面図を示す。 下型26に表皮材12を固定させた状態の断面図を示す。 表皮材12が固定された下型26から固定冶具22を離間させた状態の断面図を示す。 基材16が固定された上型24を表皮材12が固定された下型26と対向させた状態の断面図を示す。 基材16が固定された上型24と表皮材12が固定された下型26とを型閉じした状態の断面図を示す。 型閉じした上型24と下型26との間に形成された成形空間S内にクッション材14を注入した状態の断面図を示す。 脱型後に不要部分を取り除いた成形品40(インストルメントパネル2の庇部4)の断面図を示す。
<実施形態1>
図面を参照して実施形態を説明する。図1は、車両用内装材としてのインストルメントパネル2の斜視図を示している。インストルメントパネル2の一部には、車室内側に張り出すと共に、その先端4aが凸状とされた庇部4が一体成形されている。庇部4は、車両の運転席においてメータパネル等の周囲に配される。また、庇部4には、図1に示すように、その縁部に沿って装飾としてのステッチ(縫製線の一例)6が施されている。
インストルメントパネル2は、図2に示すように、表皮材12、クッション材14、基材16が、表面側(客室内側)から裏面側(客室外側)に順に積層された構造になっている。表皮材12としては、本革、合成皮革、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂(TPO樹脂)、軟質塩化ビニル樹脂(PVC樹脂)、熱可塑性ポリウレタン(TPU樹脂)等を使用することができる。クッション材14としては、発泡ポリウレタン、発泡ポリオレフィン等の発泡樹脂を使用することができる。基材16としては、ポリプロピレン(PP)樹脂単独、あるいは、PP樹脂をタルク、マイカ又はガラス等で補強したフィラー入りPP樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド(PPO)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等を使用することができる。
続いて、本実施形態におけるインストルメントパネル2を製造する方法、特にインストルメントパネル2の庇部4を製造する方法について説明する。図3〜図10は、本実施形態に係る製造方法の各工程における断面図を示している。
本実施形態に係る製造方法では、成形装置32と、固定冶具22とを用いて、インストルメントパネル2(庇部4)を製造する。成形装置32は、図8に示すように、下型26と上型24とから成る一対の型30を有している。一対の型30はそれぞれ移動可能とされ、下型26と上型24とを移動させることで、型閉じ可能とされている。一対の型30を型閉じすることによって、その内部に成形品40(図10参照)が成形される成形空間Sが形成される。
下型26は、図8に示すように、減圧吸引機構26bを備えており、この減圧吸引機構26bを作動させることで、下型26における上記の成形空間Sに露出する露出面26aにおいて、固定対象物である表皮材12を下型26の内側方向(図8の矢印方向)に吸引して固定することが可能となっている。また、下型26の露出面26aは、凸状を成す庇部4の表面形状に沿った凹状を成している。従って、露出面26aの最深部26a1は、庇部4の先端4aの形状に対応した形状となっている。一方、上型24は、その表面の一部に、上記の成形空間Sに露出すると共に、庇部4の一部を構成する基材16を固定可能な基材固定面24aを有している。
固定冶具22は、移動及び上下反転可能とされ、図3に示すように、減圧吸引機構22bを備えており、この減圧吸引機構22bを作動させることで、その表面の一部である固定面22aにおいて、固定対象物を固定冶具22の内側方向(図3の矢印方向)に吸引して固定することが可能となっている。また、固定冶具22の固定面22aは、凹状を成す下型26の露出面26aに沿った凸状(凸状を成す庇部4の表面形状と同様の形状)を成している。従って、固定面22aの最頂部22a1は、庇部4の先端4aの形状と同様の形状となっている。なお、本実施形態において下型26及び固定冶具22に設けられる減圧吸引機構22b、26bは限定されるものではなく、公知の減圧吸引機構を用いることができる。
続いて各製造工程について説明する。本実施形態に係る製造方法では、まず、図3に示すように、固定冶具22の固定面22aに表皮材12を載置する。そして、減圧吸引機構22bを作動させ、固定冶具22の固定面22aに庇部4の一部を構成する表皮材12を吸引して固定させる(第1固定工程の一例)。このとき、表皮材12の客室内側に露出する面とは反対側の面を固定面22aと当接させて表皮材12を固定させる。また、この工程では、表皮材12の一部に施されたステッチ6(図1参照)のラインが、製造後の庇部4におけるステッチ6のラインと一致するように位置決めをした後に、表皮材12を固定面22a上に固定させる。ここで、本実施形態における固定冶具22は、その固定面22aに表皮材12の全体を一度に固定できるものであってもよいし、表皮材12を分割して固定できるものであってもよい。また、表皮材12を分割して固定する場合、第1固定工程では、表皮材12の一部(ステッチ6が施された部分等)のみを固定冶具22の固定面22aに固定させてもよい。
第1固定工程において表皮材12を固定させた後、表皮材12が正確に位置決めされた状態で固定されているか否かを目視で確認する。固定冶具22の固定面22aは凸状となっているので、表皮材12の位置を細部まで目視で容易に確認することができる。ここで、仮に表皮材12の位置がずれていた場合には、固定冶具22の減圧吸引機構22bを解除して固定面22aから表皮材12を取り外したり、非密着状態にしたりして再び位置決めをしながら減圧吸引機構22bを作動させて固定面22a上に表皮材12を固定させる。このように、表皮材12が正確に位置決めされるまで第1固定工程を繰り返し行うことができる。
第1固定工程において表皮材12が正確に位置決めされたことを確認すると、次に、図4に示すように、固定冶具22を上下反転させ、固定面22aに固定された表皮材12を下型26の露出面26aに近付け、表皮材12の表面を下型26の露出面26aと当接させる(当接構成の一例)。
次に、図5に示すように、下型26の減圧吸引機構26bを作動させるのと同時に、固定冶具22の減圧吸引機構22bを解除する。これにより、固定冶具22の固定面22aから表皮材12が剥離されるのと同時に、その位置が維持されながら、下型26の露出面26aに表皮材12が固定される(第2固定工程の一例)。このとき、表皮材12の客室内側に露出する面が露出面26aに固定されることとなる。
次に、図6に示すように、固定冶具22を移動させて下型26から離間させる。そして、図7に示すように、予め基材固定面24aに庇部4の一部を構成する基材16が固定された上型24を、下型26の上方に移動させる。次に、上型24を下型26に近付け、図8に示すように、下型26と上型24とを型閉じする(型閉じ工程の一例)。これにより、下型26と上型24との間に成形空間Sが形成される。
次に、下型26と上型24との間に形成された成形空間S内にクッション材14の材料である発泡樹脂を注入する(注入工程の一例)。これにより、図9に示すように、成形空間S内に発泡樹脂が充填される。次に、成形空間S内に充填された発泡樹脂を硬化させてクッション材14を成形する(硬化工程の一例)。この結果、成形空間S内に、基材16とクッション材14と表皮材12とからなる成形品40が形成される。
次に、下型26と上型24をそれぞれ移動させて両者を離間させ、成形品40を脱型する(脱型工程の一例)。そして脱型後、不要部分(成形空間Sからはみ出した部分等)G(図9参照)を切断刃等で成形品40から取り除くことで(取り除き工程の一例)、図10に示す成形品40が完成する。以上の工程により、インストルメントパネル2の庇部4を製造することができる。
以上のように、本実施形態に係る製造方法によると、第1固定工程において固定冶具22の固定面22aに表皮材12が固定されるので、表皮材12が固定された位置を目視で細部まで確認することができる。そして、表皮材12の位置がずれている場合には、固定冶具22の減圧吸引機構22bを解除させて表皮材12の位置ずれを修正し、減圧吸引機構22bを再び作動させることで、表皮材12を固定冶具22に再度固定し直すことができる。そして、下型26も減圧吸引機構26bを備えているので、固定冶具22に位置決めされた表皮材12の位置を維持しながら、固定冶具22の固定面22aから下型26の露出面26aへと表皮材12を移し替えることができる。このため、下型26の露出面26aに固定される表皮材12の位置決め精度を高めることができ、品質が向上されたインストルメントパネル2(庇部4)を製造することができる。
また、本実施形態に係る製造方法では、成形空間に露出する面が凹状を成す下型26と、固定面22aが凸状を成す固定冶具22とを用いる。ここで、下型26の露出面26aが凹状を成す場合、露出面26aの最深部26a1では表皮材12の位置を目視で確認することが難しい。また、露出面26aの最深部26a1で表皮材12の位置ずれを確認したとしても、深くて狭い露出面26aの最深部26a1にまで手が届き難いため、表皮材12の位置ずれを修正することは難しい。本実施形態に係る製造方法によると、固定冶具22の固定面22aが上記の凹状に沿った凸状を成すので、固定面22aにおいて露出面26aの最深部26a1に対応する最頂部22a1に固定された表皮材12の位置を目視で確認することが容易となる。また、最頂部22a1に固定された表皮材12の位置ずれを確認した場合に、表皮材12の位置ずれを容易に修正することができる。このため、下型26の露出面26aが凹状を成す場合であっても、最深部26a1に対応する最頂部22a1まで表皮材12の位置決め精度を高めることができ、品質が向上されたインストルメントパネル2(庇部4)を製造することができる。
また、本実施形態に係る製造方法では、カバー部材として一部にステッチ6が施された表皮材12を用い、発泡材はクッション材14である。そして、第1固定工程では、ステッチ6のラインが製造後の庇部4におけるステッチ6のラインと一致するように、固定面22a上に表皮材12が固定される。このため、表皮材12においてその一部に施されたステッチ6を精度良く位置決めすることができ、意匠性及びクッション性に優れたインストルメントパネル2を製造することができる。
また、固定冶具22を用いない従来の製造方法では、下型26に表皮材12を固定したときに表皮材12の客室内側に露出する面が下型26の露出面26aと当接することとなるので、表皮材12の固定後に表皮材12の客室内側に露出する面を確認することができない。このため、表皮材12の客室内側に露出する面の一部(特にステッチ6が施された部分)に皺やたるみ等が発生していても、表皮材12の固定後にこれらを確認することができない。これに対し本実施形態に係る製造方法では、表皮材12の客室内側に露出する面とは反対側の面が固定冶具の固定面に固定されるので、表皮材12の固定後に表皮材12の客室内側に露出する面を目視で確認することができる。このため、型閉じ工程の前に、表皮材12の一部に発生した皺やたるみ等も修正することができ、品質及び意匠性が一層向上されたインストルメントパネル2(庇部4)を形成することができる。
また、本実施形態に係る製造方法では、上述したように、固定冶具22に表皮材12が固定された状態で、表皮材12が固定された位置や皺やたるみ等の発生の有無を目視で細部まで容易に確認することができるので、修正する必要が生じたとしても、再び表皮材12を固定し直すことで表皮材12を精度よく位置決めすることができ、また、皺やたるみ等も確実に修正することができる。このため、表皮材12を幾度も繰り返して固定面22a上にセットし直す必要がなく、従来の製造方法に比して表皮材12をセットするための工数を低減することができる。
上記の実施形態の変形例を以下に列挙する。
(1)上記の実施形態では、インストルメントパネルの一部である庇状凸部を製造する方法について例示したが、他の車両用内装材を製造する方法であってもよい。特に、固定冶具の固定面が凸状を成し、下型の露出面が凹状を成す場合、車両用内装材において凸形状を有する部位を製造する際に本発明は好適である。
(2)上記の実施形態では、固定冶具の固定面が凸状を成し、下型の露出面が凹状を成す構成を例示したが、固定冶具、下型、上型の形状、構成等については適宜に変更可能である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:インストルメントパネル、4:庇部、6:ステッチ、12:表皮材、14、クッション材、16:基材、22:固定冶具、22a:固定面、24:上型、26:下型、26a:露出面、30:一対の型、32:成形装置、40:成形品、S:成形空間

Claims (3)

  1. 減圧吸引機構を備える第1の型と、第2の型と、から成る一対の型を有し、該一対の型を型閉じすることによって形成される成形空間内に成形品が成形される成形装置と、減圧吸引機構を備え、前記第1の型の前記成形空間に露出する露出面の形状に沿った固定面を有する固定冶具と、を用いて車両用内装材を製造する方法であって、
    前記固定冶具の前記減圧吸引機構を作動させて、前記固定面にカバー部材を吸引固定させる第1固定工程と、
    該第1固定工程の後に、前記固定冶具に固定された前記カバー部材と前記第1の型の前記露出面とを当接させる当接工程と、
    該当接工程の後に、前記第1の型の前記減圧吸引機構を作動させると共に、前記固定冶具の前記減圧吸引機構を解除することで、前記第1の型の前記露出面に前記カバー部材を吸引固定させる第2固定工程と、
    該第2固定工程の後に、前記第1の型と前記第2の型とを型閉じする型閉じ工程と、
    該型閉じ工程の後に、前記成形空間内に発泡材を注入する注入工程と、
    該注入工程の後に、前記発泡材を発泡、硬化させることで前記成形空間内に該発泡材と前記カバー部材とからなる前記成形品を形成する硬化工程と、
    該硬化工程の後に、前記一対の型から前記成形品を脱型する脱型工程と、
    該脱型工程の後に、前記成形品から不要部分を取り除く取り除き工程と、
    を備えることを特徴とする車両用内装材の製造方法。
  2. 前記露出面が凹状を成す前記第1の型と、前記固定面が前記露出面の前記凹状に沿った凸状を成す前記固定冶具と、を用いることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材の製造方法。
  3. 前記カバー部材として一部に縫製線が施された表皮材を用い、前記発泡材はクッション材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用内装材の製造方法。
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