JPH05294196A - エアバッグ収納カバー体 - Google Patents

エアバッグ収納カバー体

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JPH05294196A
JPH05294196A JP3270933A JP27093391A JPH05294196A JP H05294196 A JPH05294196 A JP H05294196A JP 3270933 A JP3270933 A JP 3270933A JP 27093391 A JP27093391 A JP 27093391A JP H05294196 A JPH05294196 A JP H05294196A
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JP
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skin layer
projected
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layer
air bag
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Kazuo Inaba
和男 稲葉
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Nihon Plast Co Ltd
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Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊急時予定破断線に沿って迅速、確実にか
つ飛散物を伴うことなく、安全に破断することができ、
しかも平常時は破断予定線の盛り上がりも生じない見栄
えのよいエアバッグ収納カバー体を提供すること。 【構成】 表面に軟質の合成樹脂製の表皮層を有し、
その裏面に表皮層より硬質の合成樹脂製コア層を有する
2層構造で、バッグ展開用破断部を形成したエアバッグ
収納カバー体において、前記破断部はコア層より表皮層
の肉厚内に突出する突出面部により形成し、この突出面
部は両側の突出壁部とその間を連結する平板部とよりな
り、かつ前記表皮層成形時の溶融樹脂流に対向する突出
壁部とは反対側に位置する突出壁部側に薄肉破断部を形
成したことを特徴とするエアバッグ収納カバー体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグ収納カバー
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグカバー体として発泡ポ
リウレタン補強ネットをインサートしたものがあった。
しかし、この場合補強ネットを発泡ポリウレタン成形金
型内にインサート保持する作業が面倒で、また均一に埋
設させることが困難であった。そこで、形状保持及び強
度的保証のために比較的硬質で十分な引張り強度を有す
る合成樹脂でコア層を形成し、その表面を外観的風合い
と感触が良好な軟質の合成樹脂で被覆したものが提案さ
れている(特開平2-220945号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このカバー
には脆弱部が形成されているが、この脆弱部は通常時は
そのままの形状を保持し、事故時バッグが膨脹する際は
迅速にかつ予定した破断線に沿って確実に破断しなけれ
ばならない。
【0004】このような脆弱部の構造として、図7〜1
0に示されるようなものが考えられる。図7はコア層の
みを薄肉化したものだが、薄肉のコア層の上に表皮層が
そのまま残っているので、上記要求性能を満たすには少
し強すぎる。図8はコア層を完全に除いたものである
が、これではエアバッグ収納カバー体としての強度が十
分でなく、又、表皮層成形の際インサート保持が困難で
ある。
【0005】従って、図10に示すようなコア層を薄肉
化するとともにこれを表皮層側突出させて表皮層も薄肉
化した構造のものが推奨される。しかし図10の構造を
得ようとして金型の突出部を断面鋭角構造としたのでは
耐久性が悪く、量産に適さないので、結局、実際上は図
9に示すような台形状とした突出部を有する金型を用い
ることが好ましい。
【0006】しかしながら、コア層成形後、これを台形
状突出部をもつ金型にインサートして表皮層を成形する
際、表皮層成形用樹脂流の熱及び射出圧力によって、図
6に示すようにコア層の薄肉部分が軟化、変形して外観
不良となったり、設計通りの破断をしないような不良品
となってしまうことがある。又、薄肉部分が変形なしに
成形された場合でもエアバッグ収納カバー体内部にち密
に折畳まれたバッグの反力によって図11のように薄肉
部部分が上方に盛り上がったように変形して、外部から
はその薄肉部が盛り上がった線となって見え、意匠上好
ましくないという問題もある。
【0007】そこで、本発明は緊急時に予定した破断線
に沿って迅速確実に、破断することができ、しかも平常
時は破断予定線の盛り上がりも生じない見栄えのよいエ
アバッグ収納カバー体を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、破断部の構
造について鋭意検討した結果、コア層側から表皮層へ突
出する突出壁部の構造を工夫することにより課題を解決
し得ることを見出し、本発明に至った。
【0009】すなわち、本発明は、表面に軟質の合成樹
脂製の表皮層を有し、その裏面に表皮層より硬質の合成
樹脂製コア層を有する2層構造で、バッグ展開用破断部
を形成したエアバッグ収納カバー体において、前記破断
部はコア層より表皮層の肉厚内に突出する突出面部によ
り形成し、この突出面部は両側の突出壁部とその間を連
結する平板部とよりなり、かつ前記表皮層成形時の溶融
樹脂流に対向する突出壁部とは反対側に位置する突出壁
部側に薄肉破断部を形成したことを特徴とするエアバッ
グ収納カバー体である。
【0010】本発明のエアバッグ収納カバー体は、その
破断部の構造が重要であり、他の要件については特に制
限されるものではない。例えば、本発明のカバー体に使
用する表皮層には軟質の合成樹脂が用いられ、又、コア
層には表皮層より硬質の合成樹脂が用いられる。
【0011】上記両層において、下記のような組合せが
好ましい例示として挙げることができる。
【0012】 例1 樹脂の種類 ショアA 成形温度 硬度 表皮層 熱可塑性スチレン系エラストマー 45 200℃ コア層 熱可塑性スチレン系エラストマー 90 240℃ 例2 表皮層 熱可塑性スチレン系エラストマー 40 200℃ コア層 熱可塑性オレフィン系エラストマー 90 220℃ 例3 表皮層 発泡ポリウレタン 70 100℃ コア層 熱可塑性ウレタンエラストマー 85 222℃ なお、上記熱可塑性エラストマ−は、住友化学社製TP
E−SBシリ−ズ等として市販されている。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図1、2について説明
する。
【0014】図1中、1はエアバッグ収納カバー体で、
コア層2と表皮層3よりなり、コア層2は例えば熱可塑
性オレフィンエラストマーで成形し、表皮層3は熱可塑
性スチレンエラストマーで成形する。4は破断部で図1
のように略H字状に形成されている。図2は破断部4の
拡大断面説明図である。この破断部は、図2に示すよう
にコア層2より表面層3の肉厚内に突出する突出面部5
により形成され、この突出面部は両側の突出壁部6、7
とその間を連結する平板部8からなり、突出壁部7には
薄肉破断部9が形成されている。
【0015】本発明において、この薄肉破断部9は、表
皮層3の成形時に、表皮層用溶融樹脂の流れ方向Aに対
して、樹脂流受け面となる突出壁部6の反対側の壁部7
に形成されなければならない。
【0016】破断部をこのような構造とすることによ
り、表皮層成形用金型内にコア層をインサートして、表
皮層2を成形する際、その溶融樹脂流Aは比較的肉厚の
突出壁部6で受止められ、しかも平板部8も同様比較的
肉厚に設定してあるので、従来のようにインサートされ
たコア層が変形するという成形不具合は生じない。
【0017】しかも、薄肉部9を平板部8の幅全域に形
成していないので、前記したように図11に示すような
破断線が盛り上がるという不具合も生じることがない。
【0018】本発明の破断部の構造として例えば、図3
〜5に示すように種々の変形例が考えられる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアバッ
グ収納カバー体は、破断部が表皮層の成形時に変形をき
たすことがないので、外観不良がなく、又、緊急時にお
いて設計通りの破断線に沿って迅速、確実に破断するこ
とができる。
【0020】しかも、その内部にち密に折畳まれている
エアバッグの反力を受けても破断部が盛り上がることが
ないので、カバー体表面に破断線が現出することもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ収納カバー体の部分断面斜
視図。
【図2】破断部の拡大断面説明図。
【図3】他の破断部の構造を示す拡大断面説明図。
【図4】さらに別の破断部の構造を示す拡大断面説明
図。
【図5】さらに別の破断部の構造を示す拡大断面説明
図。
【図6】従来の破断部における表皮層成形用樹脂による
変形の説明図。
【図7】従来の破断部の構造を示す拡大断面図。
【図8】従来の破断部の構造を示す拡大断面図。
【図9】従来の破断部の構造を示す拡大断面図。
【図10】従来の破断部の構造を示す拡大断面図。
【図11】従来の破断部がカバー体内部から押されて盛
り上がりが生じる状態の説明図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に軟質の合成樹脂製の表皮層を有
    し、その裏面に表皮層より硬質の合成樹脂製コア層を有
    する2層構造で、バッグ展開用破断部を形成したエアバ
    ッグ収納カバー体において、前記破断部はコア層より表
    皮層の肉厚内に突出する突出面部により形成し、この突
    出面部は両側の突出壁部とその間を連結する平板部とよ
    りなり、かつ前記表皮層成形時の溶融樹脂流に対向する
    突出壁部とは反対側に位置する突出壁部側に薄肉破断部
    を形成したことを特徴とするエアバッグ収納カバー体。
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