JPH0739621Y2 - 発泡成形品と部品との結合構造 - Google Patents

発泡成形品と部品との結合構造

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JPH0739621Y2
JPH0739621Y2 JP1990032620U JP3262090U JPH0739621Y2 JP H0739621 Y2 JPH0739621 Y2 JP H0739621Y2 JP 1990032620 U JP1990032620 U JP 1990032620U JP 3262090 U JP3262090 U JP 3262090U JP H0739621 Y2 JPH0739621 Y2 JP H0739621Y2
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JP
Japan
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foam
component
skin
opening
molded product
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JP1990032620U
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勉 松岡
幸二 前田
政昭 池田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は表皮体の背面に発泡層が積層され一体に成形さ
れた発泡成形品と部品との結合構造に関するものであ
る。具体的な発泡成形品としては、コンソールボック
ス、インストルメントパネル、ピラーガニッシュ、ドア
トリム等の自動車内装品、家具等に適用することができ
る。
(従来技術) 先に例示したコンソールボックスやインストルメントパ
ネル等の発泡成形品は、従来、鋼や硬質の樹脂から成る
インサートにクッションとなる発泡層および表皮体が積
層された構成が広く利用されており、ストライカや蝶番
等の部品はインサートに直接ねじ止めされて結合されて
いた。
しかし、近年主として発泡成形品の重量低減の目的から
鋼等のインサートを除き、予めクッション層を積層した
表皮体の背面に硬質ウレタンフォーム原料を流し込み、
表皮体の背面にこの硬質の発泡層を積層することにより
保形性を保持する構成が注目され従来の構成にかわって
利用されつつある。
ところがこの構成によるとインサートがないために前記
したような部品の取付構造を採ることができない。
そこで、本出願人は先に表皮体の一部に開孔を設け、該
開孔に部品を挿入し部品の一部を硬質の発泡層内に埋設
することにより部品を結合する構造を開示した(実開昭
61年20761号)。
(考案が解決しようとする課題) 従来技術の結合構造は、簡易な方法で強力な結合力を得
ると言う点においては申し分のないものであった。
しかし、従来技術の結合構造は、成形品の発泡成形時に
ウレタンフォームの漏出をまねきやすく発泡成形品の見
映を損なうことがある欠点があった。
即ち、従来技術の結合は発泡工程に先立ち、予め表皮体
を成形し成形体に開孔を設け、該開孔に部品を挿入した
状態で表皮体および部品を発泡成形型にセットし、表皮
体背面にウレタンフォーム原料を流し込み部品の一部を
一体にウレタンフォーム内に埋設する。この工程におい
て、ウレタンフォーム原料が反応発泡し、成形型に充満
する際に先述した部品挿入用の開孔から原料が漏出して
しまう。漏出したウレタンフォーム原料は発泡成形品の
表面で固化する。
そして、この種の発泡成形品に用いるウレタンフォーム
は相当に硬く、漏出したウレタンフォームの除去は困難
であり、多くは発泡成形品を不良品として廃棄せざるを
得ない間題があった。
そこで、本考案は従来技術のかかる欠点に着目し、従来
技術に改良を加えて成形時に原料の漏出を防止し、見映
の劣化を防止することができる発泡成形品と部品との結
合構造を提案することを目的とする。
(課題を解決するための手段) しかして、上記した目的を達成するための本考案の特徴
は、素皮体の背面に発泡層が積層されていると共に、表
皮体には開孔が設けられ、該開孔に部品が挿入され発泡
層内に部品の一部が一体に埋設されている発泡成形品と
部品との結合構造において、表皮体は開孔部にフランジ
を有し、また部品は外周部に環状の突起を有し、表皮体
のフランジに部品の突起が当接した状態で部品が表皮体
の開孔部内に挿入されて成る発泡成形品と部品との結合
構造にある。
発泡成形時における成形型内の模様を考察すると前記し
たように成形型内のウレタンフォーム原料は反応発泡
し、膨張して次第に型内に充満する。そして、従来は型
内に原料がほぼ完全に行き渡り、行き場所のなくなった
原料が最も弱い部分、即ち開孔部より漏れ出ていた。
これに対して本考案の構成によると成形型内に原料が行
き渡った状態で、その原料の発泡圧力によって表皮のフ
ランジが強く部品の側面に押し付けられ、部品に一体に
抱き付く。
そのため、原料はフランジと部品の間には周り込みにく
い。更に、本考案においては部品には外周部に環状の突
起が設けられており、当該突起部分は特に強力にフラン
ジに押し付けられている。そのため、たとえ一部の原料
がフランジと部品の隙間から侵入しても上記突起によっ
て遮られ、決して外へ漏れ出すことはない。
(作用) 以下更に本考案の具体的実施例について説明する。
第1図は本考案の具体的実施例の発泡成形品と部品との
結合構造を有する発泡成形品の斜視図である。第2図は
第1図の実施例における部品の斜視図である。第3図は
第1図のA−A断面図である。第4図は第1図のB一B
断面図である。
第1図において1は発泡成形品であり、具体的には自動
車用コンソールボックスである。発泡成形品1は断面が
M字形の前方部2と小物入れとして使用されるボックス
部3が一体に形成されたものであり、ボックス部3の後
方には左右一対の部品4が結合されている。
この部品4は発泡体1のボックス部3には最終的に上蓋
が設けられるが、その上蓋開閉用のガイドが挿入される
摺動孔を形成するために取り付けられるものである。発
泡成形品1の内部構造は表皮体10の背面にボリウレタン
フォームの発泡層11が積層されたものである(第3図、
第4図)。表皮体10は、塩化ビニル、ポリプロピレン、
ポリエチレン等を素材とし、公知の真空成形あるいはス
ラッシュ成形等によって予め外形形状にあわせて成形さ
れたものである。
本実施例において、表皮体10は2層構造からなり、表面
側にスキン層12が配され、その背面にクッション層13が
積層されている。そして部品の取り付け部分には開孔部
14が設けられ、該開孔部14には内側へ折れ曲がったフラ
ンジ15が形成されている。開孔14は後記する部品の形状
に合わせて成形品1の長手方向にそって長く幅方向に短
かい。
そして、フランジ15は部品の側面に合致するように成形
品1の長手方向にはやや前方に向かって傾斜し(第3
図)、幅方向に向かっては垂直に垂れ下がっている。ま
た、開孔部14の上端面には部品4の上端面16と成形品1
の上端面17のレベルを揃えるため座面18が形成されてい
る。
一方部品4は外形が第2図のようであり、本体部20の上
端に座部21が設けられ、下端には前後に2つの埋設部材
(A)22と埋設部材(B)23が設けられている。本体部
20は外形が平行四辺形台状であり、中央に蓋のガイドが
挿入される貫通孔である孔24が設けられている。座部21
は長方形の平板である。埋設部材(A)22は角棒状の突
起である。埋設部材(B)23は中央に正方形の孔25を有
する正方形の板状体26がアーム部27を介して垂直状に取
り付けられたものである。
そして、本実施例の部品4の最も特徴的な部分は、本体
部20の外周面中央の全周に渡って環状に断面が半円状の
突起28が設けられているところにある。部品4は表皮体
10の開孔部14に挿入され表皮体10の座面18には部品4の
座部21が接し、フランジ15には本体部20の外周面が接し
てフランジ15の内面に突起28が当接し、外側の発泡層11
によって押圧されている。
そして、部品の本体部20の下半分はフランジ15の先端か
ら露出し、直接発泡層11内に埋設されている。更に部品
4の埋設部材(A)(B)22、23は本体部20より少し離
れた位置において発泡層11中に埋設され強力な投錨効果
を発揮する。
本実施例の結合構造の製造方法は従来技術のそれと特段
異なるものではなく予め表皮体と部品を成形しておいて
両者を結合した状態で成形型内に配置し、表皮体の背面
に発泡層を形成する硬質ウレタンフオーム原料を流し込
むことによって行なう。
以上、説明したように本考案は本来インサートがない発
泡成形品に部品を取り付ける手段を提案することを目的
として創作されたものではあるが、インサートが存在す
る通常の一体発泡成形品についても勿論応用できる。本
実施例において表皮体10はスキン層とクッション層を一
体に有するものを利用した、このようなクッション層を
有する表皮体を採用することは表面の感触が優れる効果
を有するばかりでなく、クッション層が発泡層の発泡圧
力によって押しつぶされ、その反発力でフランジが強力
に部品に抱き付くのでより原料の漏れを防止する効果が
大きく利点がある。
(効果) 本考案は、表皮体の開孔部にフランジを設け、一方部品
には外周部に環状の突起を設け両者を当接した状態で発
泡成形品と部品を結合した構造であるため成形時にフラ
ンジ及び突起によって原料の漏出が防止される。
そのため、発泡成形品の外形は損なわれず、見映のよい
製品の製作を実現することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の具体的実施例の発泡成形品と部品との
結合構造を有する発泡成形品の斜視図である。第2図は
第1図の実施例における部品の斜視図である。第3図は
第1図のA−A断面図である。第4図は第1図のB−B
断面図である。 1……発泡成形品、4……部品 10……表皮体、11……発泡層 12……スキン層、13……クッション層 14……開孔部、15……フランジ 20……本体部、22……埋設部材(A) 23……埋設部材(B) 24……ガイド孔、28……突起

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表皮体の背面に発泡層が積層されていると
    共に、表皮体には開孔が設けられ、該開孔に部品が挿入
    され発泡層内に部品の一部が一体に埋設されている発泡
    成形品と部品との結合構造において、表皮体は開孔部に
    フランジを有し、また部品は外周部に環状の突起を有
    し、表皮体のフランジに部品の突起が当接した状態で部
    品が表皮体の開孔部内に挿入されて成ることを特徴とす
    る発泡成形品と部品との結合構造。
JP1990032620U 1990-03-27 1990-03-27 発泡成形品と部品との結合構造 Expired - Lifetime JPH0739621Y2 (ja)

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JPS62211111A (ja) * 1986-03-13 1987-09-17 Kojima Press Co Ltd 成形体の開口部分へのインサ−ト成形方法
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