JPH0959638A - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶表示素子

Info

Publication number
JPH0959638A
JPH0959638A JP23768895A JP23768895A JPH0959638A JP H0959638 A JPH0959638 A JP H0959638A JP 23768895 A JP23768895 A JP 23768895A JP 23768895 A JP23768895 A JP 23768895A JP H0959638 A JPH0959638 A JP H0959638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
liquid crystal
crystal composition
embedded image
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23768895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouken Kiyou
洸賢 姜
Tetsuya Matsushita
哲也 松下
Fusayuki Takeshita
房幸 竹下
Katsuyuki Muraki
勝之 村城
Yasuko Sekiguchi
靖子 関口
Etsuo Nakagawa
悦男 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP23768895A priority Critical patent/JPH0959638A/ja
Publication of JPH0959638A publication Critical patent/JPH0959638A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 TN−LCDおよびSTN−LCD表示方式
に係る種々の特性を満たし、特にネマチック液晶相範囲
の大きい液晶組成物の提供。 【解決手段】 第1成分として、下記一般式I 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜10のアルキル基等を示し、
そのうちの任意のメチレン基(−CH2 −)は酸素原子
(−O−)によって置換されても良いが、2つ以上のメ
チレン基が連続して酸素原子に置換されない。)で表さ
れる少なくとも1種の化合物、第2成分として、一般式
II−a〜d 【化2】 等、(式中、R2 はR1 と同様の基を示し、(A)はパ
ラシクロヘキシレン等を示す。)の化合物を含有し、第
3成分として、一般式III 【化3】 (式中、R6 はR1 と同様の基を示し、(E)、(Z
2 )、(J)は夫々特定の基を示す。)からなる群から
選択される1種またはそれ以上の化合物を含有すること
を特徴とする液晶組成物。 【効果】 特に屋外使用および高速応答対応の液晶相範
囲の広い液晶組成物を提供できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明電極を有する
2枚の基板で形成される密閉セル中に設けられた、少な
くとも1種のカイラル添加物を含むネマチック液晶組成
物およびその液晶組成物を用いた液晶表示素子に関す
る。さらに詳しくはツイストネマチック(TN)方式あ
るいはスーパーツイスト複屈折(STN)方式に好適な
液晶組成物およびその液晶組成物を用いた液晶表示素子
に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】液晶表示素子(LCD)の
表示方式としてツイストネマチック(TN)方式、スー
パーツイスト複屈折(STN)方式、アクティブマトリ
ックス(AM−LCD)方式等が提案され、次々に実用
化されてきた。これらのうち、TNおよびSTN方式の
液晶表示素子に用いられる液晶組成物には、共通して以
下のような特性が求められる。 (1)室温を含む広い温度範囲でネマチック液晶相を示
すこと。特にネマチック−等方相相転移温度(透明点)
が高いこと。 (2)消費電力を小さくするために、しきい値電圧が小
さいこと。 (3)応答時間(τ)をできるだけ小さくするために、
粘度(η)が小さいこと。 (4)液晶表示素子に応じた適切な屈折率異方性(Δ
n)を取り得ること。 (5)化学的に安定であること。 近年、LCDの動画への対応が強く要求されるようにな
ってきた。動画へ対応するためには、LCDを駆動する
際の応答速度が小さくなければならない。応答速度は液
晶組成物の粘度に比例するために、粘度の小さい液晶組
成物の開発が求められている。また、LCDのバッテリ
ー駆動が可能となったため、屋外での使用を目的とした
LCD開発が進められてきた。屋外の環境下での使用し
得るためには、ネマチック液晶相をより拡大する必要が
ある。すなわちSN点(スメクチックーネマチック相転
移温度)をより低くし透明点をより高くする必要があ
る。しかしながら、このような液晶組成物は鋭意検討さ
れてはいるものの、常に改善を要求されているのが現状
である。一方末端にカルボキシル基(−COOH)を有
する化合物は2量体化(dimerization)
し、液晶性を発現することが知られている(D.Dem
us,Flussige Kristalle in
Tabellen,57(1974))。そのようなカ
ルボキシル基を有する化合物の応用したものとして、特
開昭54−151951号公報にはアルキルシクロヘキ
サンカルボン酸を用いた液晶組成物が開示されている。
しかしながらここで開示されている液晶組成物は透明点
が低いしSN点が高くネマチック液晶相範囲が小さいた
め、屋外の使用等には応用できない欠点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、公知技
術の以上の問題点を解決すべく鋭意研究を行った。その
結果、カルボキシル基を持つ化合物と他の有用な液晶化
合物を種々組合わせることによって、これらの特性を満
足させる液晶組成物が調製できることを見いだし本発明
に到達した。以上の記述から明らかなように、本発明の
目的は、上記TN−LCDおよびSTN−LCD表示方
式に求められる種々の特性を満たしながら、特にネマチ
ック液晶相範囲が大きく、かつ粘度の小さい液晶組成物
を提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】以下、本発明を詳細に説
明する。本発明の第1の発明は、第1成分として、下記
一般式I
【化13】 (式中、R1 は炭素数1〜10のアルキル基または炭素
数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそ
のうちの任意のメチレン基(−CH2 −)は酸素原子
(−O−)によって置換されても良いが、2つ以上のメ
チレン基が連続して酸素原子に置換されることはな
い。)で表される化合物より成る群から少なくとも1種
の化合物を含有し、
【0005】第2成分として、一般式II−a〜d
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【0006】(式中、R2 、R3 、R4 およびR5 は炭
素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアル
ケニル基を示す。いずれにおいてもそのうちの任意のメ
チレン基(−CH2 −)は酸素原子(−O−)によって
置換されても良いが、2つ以上のメチレン基が連続して
酸素原子に置換されることはない。Z1 は−CH2 CH
2 −、−COO−または単結合を示し、Q1 はHまたは
Fを示し、(A)はトランス1,4−シクロヘキシレン
基、パラフェニレン基またはパラ1,3−ジオキサン基
を示し、(B)および(C)はトランス1,4−シクロ
ヘキシレン基、パラフェニレン基を示し、(D)はトラ
ンス1,4−シクロヘキシレン基、パラ1,3−ジオキ
サン基または側位の1つのHがFで置換されてもよいパ
ラフェニレン基を示し、kは0または1を示す。)から
なる群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含
有し、
【0007】第3成分として、一般式III
【化18】
【0008】(式中、R6 は炭素数1〜10のアルキル
基または炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれ
においてもそのうちの任意のメチレン基(−CH2 −)
は酸素原子(−O−)によって置換されても良いが、2
つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されるこ
とはない。R7 は炭素数1〜10のアルキル基、アルコ
キシ基またはアルコキシメチル基を示し、(E)はトラ
ンス1,4−シクロヘキシレン基またはピリミジレン基
を示し、(G)はトランス1,4−シクロヘキシレン
基、パラフェニレン基または側位の1つのHがFで置換
されてもよいパラフェニレン基を示し、(J)はトラン
ス1,4−シクロヘキシレン基またはパラフェニレン基
を示し、Z2 は−CH2 CH2 −、−COO−または単
結合を示し、Z3 は−C≡C−、−COO−、−CH=
CH−または単結合を示す。)からなる群から選択され
る1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴と
する液晶組成物に関する。
【0009】本発明の第2ないし第8の発明は、それぞ
れ下記の構成を有する。 (2)液晶組成物の全重量に対して第1成分が5〜50
重量%、第2成分が40〜85重量%、第3成分が3〜
30重量%であることを特徴とする上記第1の発明に記
載の液晶組成物に関する。
【0010】(3)第4成分として、一般式IVおよびV
【化19】 (式中、R8 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Q
2 はHまたはFを示し、mは0または1を示す。)
【化20】
【0011】(式中、R9 は炭素数1〜10のアルキル
基を示し、(K)はトランス1,4−シクロヘキシレン
基またはパラフェニレン基を示し、Q3 およびQ4 は各
々独立してHまたはFを示し、nは1または2を示し、
pは0または1を示し、Z4およびZ5 は各々独立して
−CH2 CH2 −、−COO−または単結合を示す。但
し、pが0のときZ5 は単結合を示す。)からなる群か
ら選択される1種またはそれ以上の化合物を更に含有す
ることを特徴とする上記第1の発明に記載の液晶組成物
に関する。
【0012】(4)液晶組成物の全重量に対して第4成
分が50重量%以下であることを特徴とする上記第3の
発明に記載の液晶組成物に関する。
【0013】(5)さらに、一般式VI−a〜d
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【0014】(式中、R10、R11、R12、R13、R14
15、R16およびR17は各々独立して炭素数1〜10の
アルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示
す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−
CH2 −)は酸素原子によって置換されても良いが、2
つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置換されるこ
とはない。(L)、(M)および(N)はトランス1,
4−シクロヘキシレン基、パラフェニレン基またはシク
ロヘキセン環を示し、Z6 は、−CH=CH−、−CH
2 CH2 −または単結合を示す。)からなる群から選択
される1種またはそれ以上の化合物をさらに含有するこ
とを特徴とする上記第1の発明または第2の発明に記載
の液晶組成物に関する。
【0015】(6)液晶組成物の全重量に対して一般式
VI−a〜dの化合物が50重量%以下であることを特徴
とする上記第1ないし第5の発明のいずれか1項に記載
の液晶組成物に関する。 (7)一般式III において、R6 およびR7 が各々独立
して炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基または
アルコキシメチル基を示すことを特徴とする上記第1な
いし第5のいずれか1項に記載の液晶組成物に関する。 (8)一般式VI−a、b、cおよびdにおいて、R10
12、R14およびR16が炭素数1〜10のアルキル基ま
たはアルコキシ基を示すことを特徴とする上記第1ない
し第6のいずれか1項に記載の液晶組成物に関する。 (9)上記第1ないし第7のいずれか1項に記載の液晶
組成物を用いた液晶表示素子に関する。
【0016】以下、本発明の液晶組成物を構成する液晶
化合物について説明する。本発明の一般式Iで表される
化合物として、下記の化合物が示される。
【化25】
【化26】
【化27】 (Rはアルキルまたはアルケニル基を示す。)
【0017】これらの化合物の中では、粘度が低いこと
や、低温での相溶性が良いことから一般式(I−1)の
化合物が本発明で特に好ましく用いられる。一般式
(I)の化合物は2量体化することによって誘電率異方
性△εが|△ε|<5程度の2環の液晶化合物の特性を
発現する。したがって、特に液晶組成物の粘度を低下さ
せることに優れた効果を発揮する。本発明の第2成分で
ある、一般式II−a〜dの化合物として、好ましくは以
下の化合物を挙げることができる。
【0018】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【0019】
【化36】
【化37】
【化38】
【0020】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【0021】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【0022】(Rはアルキル基またはアルケニル基を示
す。) これらの一般式II−a〜dの化合物としては式(II−a
−1)、(II−a−2)、(II−a−3)、(II−a−
5)、(II−b−1)、(II−b−2)、(II−c−
1)、(II−d−1)、(II−d−3)、(II−d−
4)、(II−d−5)、(II−d−6)、(II−d−
9)、(II−d−10)、(II−d−11)、(II−d
−13)、(II−d−14)で表される化合物が好まし
く用いられる。
【0023】本発明の一般式II−a〜dの化合物は誘電
率異方性が正で、特にその値が大きく、しきい値電圧を
小さくする目的で使用される。また、急峻性を改善する
目的でも使用される。
【0024】本発明の一般式III で表される化合物とし
て、好ましくは以下の化合物を挙げることができる。
【化53】
【化54】
【化55】
【化56】
【化57】
【化58】
【化59】
【化60】
【化61】
【化62】
【化63】
【化64】
【化65】
【0025】(RおよびR’は各々独立してアルキル基
またはアルケニル基を示す。) これらの第3成分の化合物の中で、式III で表される化
合物としては、式(III −1)、(III−2)、(III−
5)、(III−6)、(III−11)、(III−12)で表さ
れる化合物が好ましく用いられる。一般式III の化合物
は、誘電率異方性が負かまたは弱い正の化合物である。
一般式III の化合物はネマテックレンジを広げる目的お
よび/またはΔn調整の目的で使用される。
【0026】本発明の一般式IVおよびVの化合物とし
て、好ましくは以下の化合物を挙げることができる。
【化66】
【化67】
【化68】
【化69】
【化70】
【化71】
【化72】
【化73】
【化74】
【化75】
【化76】
【化77】
【0027】
【化78】
【化79】
【化80】
【化81】
【化82】
【化83】
【化84】
【化85】
【化86】
【化87】
【化88】
【0028】(Rはアルキル基またはアルケニル基を示
す。) 一般式IVで表される化合物としては、(IV−1)、(IV
−2)または(IV−3)で表される化合物が好ましく用
いられる。式Vで表される化合物としては、(V−
1)、(V−5)、(V−7)、(V−8)、(V−
9)、(V−10)、(V−11)、(V−12)、
(V−13)、(V−14)、(V−15)、(V−1
6)、(V−17)、(V−18)および(V−19)
で表される化合物が好ましく用いられる。一般式IVおよ
びVの化合物としては誘電率異方性が正でその値が大き
く、しきい値電圧を小さくする目的で使用される。その
他、Δn調整、ネマチック範囲を広げる目的等にも使用
される。
【0029】本発明の一般式VI−a、b、cおよびdで
表される化合物として、好ましくは以下の化合物を挙げ
ることができる。
【化89】
【化90】
【化91】
【化92】
【化93】
【化94】
【化95】
【化96】
【化97】
【化98】
【化99】
【化100】
【化101】
【化102】
【0030】(RおよびR’は各々独立してアルキル基
またはアルケニル基を示す。) 一般式VI−a、b、cおよびdで表される化合物は、式
(VI−a−1)、(VI−a−2)、(VI−b−1)、
(VI−b−3)、(VI−c−1)、(VI−c−2)、
(VI−d−1)または(VI−d−2)が好ましく用いら
れる。一般式VI−a、b、cおよびdで表される化合物
は、誘電率異方性が負かまたは弱い正の化合物である。
一般式VI−a、b、cおよびdで表される化合物は主と
して粘度低下および/またはΔn調整の目的で使用され
る。
【0031】本発明で使用される第1成分(一般式Iで
表される化合物)の使用量は、液晶組成物の全重量に対
して5〜50重量%が好ましい。より好ましくは10〜
40重量%物が好ましい。5重量%未満だと本願発明の
主題である広いネマティックレンジが得にくいし、50
重量%を越えると液晶組成物の粘度が高くなり好ましく
ない。第2成分(一般式II−a〜dで表される化合物)
の使用量は、液晶組成物の全重量に対して40〜85重
量%が好ましい。より好ましくは40〜80重量%が好
ましい。40重量%未満だと液晶組成物のしきい値電圧
が大きくなり、85重量%を越えると高NI点の効果が
得にくいので好ましくない。第3成分(一般式III で表
される化合物)の使用量は、液晶組成物の全重量に対し
て3〜30重量%が好ましい。より好ましくは5〜20
重量%が好ましい。3重量%未満だと高NI点の効果が
得にくいし、20重量%を越えると粘度が高くなり好ま
しくない。第4成分(一般式IV、Vで表される化合物)
の使用量は、液晶組成物の全重量に対して50重量%以
下であることが望ましい。より好ましくは45重量%以
下が望ましい。50重量%を越えると高NI点の効果が
得にくいので好ましくない。第5成分(一般式VI−a、
b、cおよびdで表される化合物)の使用量は、50重
量%以下であることが好ましい。より好ましくは45重
量%以下であることが望ましい。50重量%を越えると
高NI点が得にくいので好ましくない。
【0032】本発明の液晶組成物は使用される液晶表示
素子の目的に応じて、上記一般式I〜VIで表される化合
物の他、しきい値電圧、ネマティックレンジ、Δn、誘
電率異方性、粘度等を調整する目的で、他の化合物を本
発明の目的を害さない範囲で適当量含有することができ
る。このような化合物の例として以下の化合物を挙げる
ことができる。
【0033】
【化103】
【化104】
【化105】
【化106】
【化107】
【化108】
【化109】
【化110】
【0034】(RおよびR’はアルキル基を示す。) 本発明に従い使用される液晶組成物は、それ自体慣用な
方法で調整される。一般には、種々の成分を高い温度で
互いに溶解させる方法が取られている。また、本発明の
液晶材料は、適当な添加物によって意図する用途に応じ
た改良がなされ、最適化される。このような添加物は当
業者に良く知られており、文献等に詳細に記載されてい
る。通常、液晶のらせん構造を誘起して必要なねじれ角
を調整し、逆ねじれ(reversetwist)を防
止するため、キラルドープ材(chiral dopa
nt)などを添加する。また、本発明に従い使用される
液晶組成物は、メロシアニン系、スチリル系、アゾ系、
アゾメチン系、アゾキシ系、キノフタロン系、アントラ
キノン系およびテトラジン系等の二色性色素を添加して
ゲストホスト(GH)モード用の液晶組成物としても使
用できる。あるいは、ネマティック液晶をマイクロカプ
セル化して作製したNCAPや液晶中に三次元網目状高
分子を作製したポリマーネットワーク液晶表示素子(P
NLCD)に代表されるポリマー分散型液晶表示素子
(PNLCD)用の液晶組成物としても使用できる。そ
の他、複屈折制御(ECB)モードや動的散乱(DS)
モード用の液晶組成物としても使用できる。
【0035】[実施例]以下、実施例により本発明を詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。また、比較例、実施例の組成比は全て重
量%で示される。
【0036】比較例
【化111】
【0037】からなる液晶組成物を調整した。この液晶
組成物の透明点はTNI=67.3(℃)、TSN=−3
℃、20℃における粘度、誘電率異方性、しきい値電圧
は各々、η20=57.4(mPa・s)、Δε=9.
5、Vth=1.65(V)であり、25℃における屈折
率異方性はΔn=0.173であった。
【0038】実施例1
【化112】
【0039】からなる液晶組成物を調整した。この液晶
組成物の透明点はTNI=78.3(℃)、TSN<−30
(℃)、20℃における粘度、誘電率異方性、しきい値
電圧は各々、η20=34.0(mPa・s)、Δε=1
3.1、Vth=1.38(V)であり。25℃における
屈折率異方性はΔn=0.127であった。この液晶組
成物は前記比較例に比べてNI点が高くネマチック液晶
相範囲が大きくなり粘度も低くなった。
【0040】実施例2
【化113】
【0041】からなる液晶組成物を調整した。この液晶
組成物の透明点はTNI=89.5(℃)、TSN<−30
(℃)、20℃における粘度、誘電率異方性、しきい値
電圧は各々、η20=38.9(mPa・s)、Δε=1
2.5、Vth=1.52(V)であり、25℃における
屈折率異方性はΔn=0.148であった。この液晶組
成物は前記比較例に比べてNI点が高くネマチック液晶
相範囲が大きくなり粘度も低くなった。
【0042】実施例3
【化114】
【化115】
【0043】からなる液晶組成物を調整した。この液晶
組成物の透明点はTNI=71.8(℃)、TSN<−30
(℃)、20℃における粘度、誘電率異方性、しきい値
電圧は各々、η20=23.2(mPa・s)、Δε=
8.8、Vth=1.55(V)であり、25℃における
屈折率異方性はΔn=0.126であった。この液晶組
成物は前記比較例に比べてNI点が高くネマチック液晶
相範囲が大きくなり粘度も低くなった。
【0044】実施例4
【化116】
【0045】からなる液晶組成物を調整した。この液晶
組成物の透明点はTNI=73.7(℃)、TSN<−30
(℃)、20℃における粘度、誘電率異方性、しきい値
電圧は各々、η20=24.3(mPa・s)、Δε=
6.6、Vth=1.91(V)であり、25℃における
屈折率異方性はΔn=0.110であった。この液晶組
成物は前記比較例に比べてNI点が高くネマチック液晶
相範囲が大きくなり粘度も低くなった。
【0046】実施例5
【化117】
【0047】からなる液晶組成物を調整した。この液晶
組成物の透明点はTNI=93.9(℃)、TSN<−30
(℃)、20℃における粘度、誘電率異方性、しきい値
電圧は各々、η20=33.6(mPa・s)、Δε=
7.1、Vth=2.11(V)であり、25℃における
屈折率異方性はΔn=0.171であった。この液晶組
成物は前記比較例に比べてNI点が高くネマチック液晶
相範囲が大きくなり粘度も低くなった。
【0048】実施例6
【化118】
【0049】からなる液晶組成物を調整した。この液晶
組成物の透明点はTNI=86.0(℃)、TSN<−30
(℃)、20℃における粘度、誘電率異方性、しきい値
電圧は各々、η20=50.8(mPa・s)、Δε=1
4.0、Vth=1.38(V)であり、25℃における
屈折率異方性はΔn=0.150であった。この液晶組
成物は前記比較例に比べてNI点が高くネマチック液晶
相範囲が大きくなり粘度も低くなった。
【0050】実施例7
【化119】
【0051】からなる液晶組成物を調整した。この液晶
組成物の透明点はTNI=74.2(℃)、TSN<−30
(℃)、20℃における粘度、誘電率異方性、しきい値
電圧は各々、η20=42.0(mPa・s)、Δε=1
1.3、Vth=1.49(V)であり、25℃における
屈折率異方性はΔn=0.165であった。この液晶組
成物は前記比較例に比べてNI点が高くネマチック液晶
相範囲が大きくなり粘度も低くなった。
【0052】
【発明の効果】実施例および比較例で示したように、本
発明によって高いNI点と比較的高いΔnとを有する液
晶組成物が調整できる。したがってTN表示方式および
SBE表示方式の液晶組成物に求められる種々の特性を
満たしながら、特に屋外使用および高速応答性に対応す
る液晶組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 19/30 C09K 19/30 19/34 19/34 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 (72)発明者 関口 靖子 千葉県市原市松ヶ島641番地1号 (72)発明者 中川 悦男 千葉県市原市五井8890番地

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1成分として、下記一般式I 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜10のアルキル基または炭素
    数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそ
    のうちの任意のメチレン基(−CH2 −)は酸素原子
    (−O−)によって置換されても良いが、2つ以上のメ
    チレン基が連続して酸素原子に置換されることはな
    い。)で表される化合物より成る群から少なくとも1種
    の化合物を含有し、 第2成分として、一般式II−a〜d 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 (式中、R2 、R3 、R4 およびR5 は炭素数1〜10
    のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基を示
    す。いずれにおいてもそのうちの任意のメチレン基(−
    CH2 −)は酸素原子(−O−)によって置換されても
    良いが、2つ以上のメチレン基が連続して酸素原子に置
    換されることはない。Z1 は−CH2 CH2 −、−CO
    O−または単結合を示し、Q1 はHまたはFを示し、
    (A)はトランス1,4−シクロヘキシレン基、パラフ
    ェニレン基またはパラ1,3−ジオキサン基を示し、
    (B)および(C)はトランス1,4−シクロヘキシレ
    ン基、パラフェニレン基を示し、(D)はトランス1,
    4−シクロヘキシレン基、パラ1,3−ジオキサン基ま
    たは側位の1つのHがFで置換されてもよいパラフェニ
    レン基を示し、kは0または1を示す。)からなる群か
    ら選択される1種またはそれ以上の化合物を含有し、 第3成分として、一般式III 【化6】 (式中、R6 は炭素数1〜10のアルキル基または炭素
    数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにおいてもそ
    のうちの任意のメチレン基(−CH2 −)は酸素原子
    (−O−)によって置換されても良いが、2つ以上のメ
    チレン基が連続して酸素原子に置換されることはない。
    7 は炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基また
    はアルコキシメチル基を示し、(E)はトランス1,4
    −シクロヘキシレン基またはピリミジレン基を示し、
    (G)はトランス1,4−シクロヘキシレン基、パラフ
    ェニレン基または側位の1つのHがFで置換されてもよ
    いパラフェニレン基を示し、(J)はトランス1,4−
    シクロヘキシレン基またはパラフェニレン基を示し、Z
    2 は−CH2 CH2 −、−COO−または単結合を示
    し、Z3 は−C≡C−、−COO−、−CH=CH−ま
    たは単結合を示す。)からなる群から選択される1種ま
    たはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶
    組成物。
  2. 【請求項2】 液晶組成物の全重量に対して第1成分が
    5〜50重量%、第2成分が40〜85重量%、第3成
    分が3〜30重量%であることを特徴とする請求項1に
    記載の液晶組成物。
  3. 【請求項3】 第4成分として、一般式IVおよびV 【化7】 (式中、R8 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、Q
    2 はHまたはFを示し、mは0または1を示す。) 【化8】 (式中、R9 は炭素数1〜10のアルキル基を示し、
    (K)はトランス1,4−シクロヘキシレン基またはパ
    ラフェニレン基を示し、Q3 およびQ4 は各々独立して
    HまたはFを示し、nは1または2を示し、pは0また
    は1を示し、Z4およびZ5 は各々独立して−CH2
    2 −、−COO−または単結合を示す。但し、pが0
    のときZ5 は単結合を示す。)からなる群から選択され
    る1種またはそれ以上の化合物を更に含有することを特
    徴とする請求項1に記載の液晶組成物。
  4. 【請求項4】 液晶組成物の全重量に対して第4成分が
    50重量%以下であることを特徴とする請求項3に記載
    の液晶組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、一般式VI−a〜d 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 (式中、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16
    よびR17は各々独立して炭素数1〜10のアルキル基ま
    たは炭素数2〜10のアルケニル基を示す。いずれにお
    いてもそのうちの任意のメチレン基(−CH2 −)は酸
    素原子によって置換されても良いが、2つ以上のメチレ
    ン基が連続して酸素原子に置換されることはない。
    (L)、(M)および(N)はトランス1,4−シクロ
    ヘキシレン基、パラフェニレン基またはシクロヘキセン
    環を示し、Z6 は、−CH=CH−、−CH2 CH2
    または単結合を示す。)からなる群から選択される1種
    またはそれ以上の化合物をさらに含有することを特徴と
    する液晶組成物。
  6. 【請求項6】 液晶組成物の全重量に対して一般式VI−
    a〜dの化合物が50重量%以下であることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  7. 【請求項7】 一般式III において、R6 およびR7
    各々独立して炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ
    基またはアルコキシメチル基を示すことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  8. 【請求項8】 一般式VI−a、b、cおよびdにおい
    て、R10、R12、R14およびR16が炭素数1〜10のア
    ルキル基またはアルコキシ基を示すことを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の液晶組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の液
    晶組成物を用いた液晶表示素子。
JP23768895A 1995-08-23 1995-08-23 液晶組成物および液晶表示素子 Pending JPH0959638A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23768895A JPH0959638A (ja) 1995-08-23 1995-08-23 液晶組成物および液晶表示素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23768895A JPH0959638A (ja) 1995-08-23 1995-08-23 液晶組成物および液晶表示素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0959638A true JPH0959638A (ja) 1997-03-04

Family

ID=17019043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23768895A Pending JPH0959638A (ja) 1995-08-23 1995-08-23 液晶組成物および液晶表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0959638A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007161995A (ja) * 2005-11-16 2007-06-28 Chisso Corp 液晶組成物および液晶表示素子
CN104178180A (zh) * 2014-07-17 2014-12-03 北京大学 一种具有大双折射率的向列相液晶材料及其应用
CN104194800A (zh) * 2014-08-11 2014-12-10 福建省邵武市永晶化工有限公司 含氟双二苯乙炔类向列型负性液晶、合成方法及应用

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007161995A (ja) * 2005-11-16 2007-06-28 Chisso Corp 液晶組成物および液晶表示素子
CN104178180A (zh) * 2014-07-17 2014-12-03 北京大学 一种具有大双折射率的向列相液晶材料及其应用
CN104194800A (zh) * 2014-08-11 2014-12-10 福建省邵武市永晶化工有限公司 含氟双二苯乙炔类向列型负性液晶、合成方法及应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3579727B2 (ja) 液晶組成物
JPS6281484A (ja) 温度補整効果のあるド−ピング剤を含有する液晶相およびその用途
JP3605648B2 (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JP2660702B2 (ja) 液晶組成物
JP3579728B2 (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JPH0959638A (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JP5170498B2 (ja) ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子
EP0731155B1 (en) A liquid crystal composition and a liquid crystal display element
JPH07300585A (ja) 液晶組成物
JP4934899B2 (ja) 液晶組成物及び液晶表示素子
JPH07300582A (ja) 液晶組成物
JPH08302354A (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JP3568320B2 (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JP4512975B2 (ja) 液晶組成物及び液晶表示素子
JPH0959637A (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JP4269209B2 (ja) ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子
JPH08231957A (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JP4918734B2 (ja) 液晶組成物及び液晶表示素子
JPH0987626A (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JP5082171B2 (ja) ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置
JP4941799B2 (ja) ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子
JP4876352B2 (ja) 液晶組成物及び液晶表示素子
JPH0959639A (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JPH08231960A (ja) 液晶組成物および液晶表示素子
JPH0726100B2 (ja) 液晶組成物及び液晶表示素子