JPH0958457A - 負圧ブースタ用負圧源装置 - Google Patents

負圧ブースタ用負圧源装置

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JPH0958457A
JPH0958457A JP21995995A JP21995995A JPH0958457A JP H0958457 A JPH0958457 A JP H0958457A JP 21995995 A JP21995995 A JP 21995995A JP 21995995 A JP21995995 A JP 21995995A JP H0958457 A JPH0958457 A JP H0958457A
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JP
Japan
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negative pressure
electric motor
vacuum pump
booster
tank
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Application number
JP21995995A
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English (en)
Inventor
Nobuo Hashimoto
伸夫 橋本
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の負圧ブースタ用負圧タンクに真空ポ
ンプの発生負圧を蓄えさせる際、大気圧が低い高地での
運転時、真空ポンプの作動時間の増加を抑え、その耐久
性の向上を図る。 【解決手段】 真空ポンプ12の駆動用電動機14の作
動を制御する電子制御ユニット15に、大気圧の低下に
応じて負圧タンク11内の下限負圧値及び上限負圧値を
規定したマップを予め入力し、これと大気圧と負圧タン
ク11内の負圧とによって電動機14の作動を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車に
おけるブレーキ用負圧ブースタに負圧を供給するための
負圧源装置に関し、特に、負圧ブースタの負圧室と、電
動機により駆動される真空ポンプの吸入ポートとの間を
結ぶ負圧導管に負圧タンクを接続し、電動機にその作動
を制御する電子制御ユニットを接続した負圧ブースタ用
負圧源装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる負圧ブースタ用負圧源装置は、例
えば実開昭60−96162号公報に開示されているよ
うに、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の負圧源装置は、
真空ポンプを駆動する電動機を起動すべき負圧タンク内
の下限負圧値及び電動機の作動を停止すべき負圧タンク
内の上限負圧値とが大気圧の変化に関係なく一定に設定
されている。このため、自動車が高地で運転される場合
には、大気圧が低下しているにも拘らず平地での運転時
と同様に真空ポンプの電動機は制御されるので、真空ポ
ンプの作動時間が長くなって、その耐久性を低下させ、
また消費電力も必然的に多くなるという欠点を有する。
【0004】この欠点を解消するために、前記公報に開
示されたものは、真空ポンプの電動機が連続して一定時
間以上作動したときは、その作動を自動的に停止するよ
うにしているが、こうしたものでは高地において負圧ブ
ースタを連続して長時間作動させたとき、その負圧室の
負圧が不足するという弊害が生じる。
【0005】本発明は、高地での真空ポンプの作動負担
の増大を抑えつゝ、負圧ブースタの作動に必要な負圧を
負圧タンクに常に蓄え得る前記負圧ブースタ用負圧源装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、大気圧を検知する大気圧センサと、負圧
タンク内の負圧を検知する負圧センサとを備え、電動機
を起動すべき負圧タンク内の下限負圧値及び電動機の作
動を停止すべき負圧タンク内の上限負圧値を大気圧の低
下に応じて減少させるデータを予め電子制御ユニットに
入力しておき、この電子制御ユニットが上記データ、並
びに大気圧センサ及び負圧センサの出力信号に基づいて
電動機の作動を制御することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】図1において、自動車の前輪ブレーキB
f,Bf及び後輪ブレーキBr,Brを油圧作動するタ
ンデム型マスタシリンダMに、これを倍力作動し得る負
圧ブースタBが連結される。
【0009】負圧ブースタBは、図示しない車体に固着
されるブースタシェル1と、このブースタシェル1内を
前部の負圧室2と後部の作動室3とに区画するダイヤフ
ラム4と、このダイヤフラム4の可動部に連結されるブ
ースタピストン5とを備え、このブースタピストン5に
制御弁(図示せず)を介して連結される入力杆6にブレ
ーキペダル7が連結される。而して、平時、作動室3は
負圧室2と同圧に制御されているが、ブレーキペダル7
に踏力を加えて入力杆6を前進させると、図示しない制
御弁を通して作動室3に大気圧が導入され、それに伴い
負圧室2及び作動室3間に生じる気圧差によりブースタ
ピストン5が前進作動して、マスタシリンダMを作動さ
せる。
【0010】ブースタシェル1の負圧室2には下流負圧
導管10dを介して負圧タンク11が接続され、また負
圧タンク11には上流負圧導管10uを介して真空ポン
プ12の吸入ポート12aが接続される。この上流負圧
導管10uには、負圧タンク11から真空ポンプ12へ
の負圧の逆流を阻止する逆止弁13が介装される。
【0011】上記真空ポンプ12は、その駆動源として
電動機14を備えており、この電動機14に、その作動
を制御するための電子制御ユニット15が接続される。
この電子制御ユニット15は、負圧タンク11内の負圧
を検知する負圧センサ16、及び大気圧を検知する大気
圧センサ17の各出力信号が入力される。またこれら入
力信号に基づいて電動機14の作動を制御する際に使用
するデータとして、図2に示すマップが電子制御ユニッ
ト15に予め入力される。
【0012】図2のマップは、電動機14を起動すべき
負圧タンク11内の負圧下限値と、電動機14の作動を
停止すべき負圧タンク11内の負圧上限値を大気圧の変
化に応じて規定するものである。即ち、大気圧センサ1
7が検知する大気圧が815hPaまで低下する間は、
前記負圧下限値及び負圧上限値を、それらの値の幅を一
定に保ちつゝ低下させる。また大気圧センサ17が検知
する大気圧が815hPaを下回ると、前記負圧下限値
のみを一定にさせて、負圧下限及び上限値の幅を漸減さ
せるようになっている。
【0013】而して、自動車の運転中、負圧センサ16
及び大気圧センサ17の各出力信号が電子制御ユニット
15に入力されると、電子制御ユニット15では、大気
圧センサ17の出力信号、即ちそのときの大気圧に対応
した負圧下限値及び上限値と、負圧センサ16の出力信
号即ち負圧タンク11内の負圧とを比較し、負圧タンク
11内の負圧がそのときの負圧下限値以下であれば、電
動機14を起動して真空ポンプ12を作動させる。そし
て負圧タンク11内の負圧が上限値以上になると、電動
機14の作動を停止して真空ポンプ12の作動を止め
る。このとき負圧タンク11内の負圧は、逆止弁13に
より真空ポンプ12側への逆流を阻止される。こうして
真空ポンプ12から負圧タンク11に供給される負圧
は、大気圧の低下に応じて低下するように制御され、且
つ大気圧が815hPa以下になると、負圧タンク11
の下限負圧及び上限負圧間の幅が減少していくので、真
空ポンプ12の作動時間の増加を抑えることができ、し
たがって電動機14による電力消費を極力節約し得ると
共に、真空ポンプ12の耐久性向上を図ることができ、
延いては真空ポンプ12の小型化を図ることができる。
【0014】かくして、負圧ブースタBは、大気圧の低
い高地においても、負圧タンク11から必要な負圧を導
入し得るので、マスタシリンダMを的確に倍力作動する
ことができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、大気圧を
検知する大気圧センサと、負圧タンク内の負圧を検知す
る負圧センサとを備え、電動機を起動すべき負圧タンク
内の下限負圧値及び電動機の作動を停止すべき負圧タン
ク内の上限負圧値を大気圧の低下に応じて減少させるデ
ータを予め電子制御ユニットに入力しておき、この電子
制御ユニットが上記データ、並びに大気圧センサ及び負
圧センサの出力信号に基づいて電動機の作動を制御する
ので、高地においても真空ポンプの作動時間の増加を抑
えつゝ、負圧ブースタの作動に必要な負圧を負圧タンク
に蓄えることができ、したがって負圧ブースタを常に的
確に作動させ得ると共に、真空ポンプの耐久性の向上と
電力の節約を図ることができ、延いては真空ポンプの小
型化が可能となり、特に電気自動車に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る負圧ブースタ用負圧源
装置の全体図。
【図2】図1中の電子制御ユニットに予めデータとして
入力されるマップ。
【符号の説明】
B 負圧ブースタ M マスタシリンダ 1 ブースタシェル 2 負圧室 10d 下流負圧導管 10u 上流負圧導管 11 負圧タンク 12 真空ポンプ 14 電動機 15 電子制御ユニット 16 負圧センサ 17 大気圧センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧ブースタ(B)の負圧室(2)と、
    電動機(14)により駆動される真空ポンプ(12)の
    吸入ポート(12a)との間を結ぶ負圧導管(10d,
    10u)に負圧タンク(11)を接続し、電動機(1
    4)にその作動を制御する電子制御ユニット(15)を
    接続した負圧ブースタ用負圧源装置において、 大気圧を検知する大気圧センサ(17)と、負圧タンク
    (11)内の負圧を検知する負圧センサ(16)とを備
    え、 電動機(14)を起動すべき負圧タンク(11)内の下
    限負圧値及び電動機(14)の作動を停止すべき負圧タ
    ンク(11)内の上限負圧値を大気圧の低下に応じて減
    少させるデータを予め電子制御ユニット(15)に入力
    しておき、 この電子制御ユニット(15)が上記データ、並びに大
    気圧センサ(17)及び負圧センサ(16)の出力信号
    に基づいて電動機(14)の作動を制御することを特徴
    とする、負圧ブースタ用負圧源装置。
JP21995995A 1995-08-29 1995-08-29 負圧ブースタ用負圧源装置 Pending JPH0958457A (ja)

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