JP2006044314A - 負圧供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大気圧が低い状態でも真空ブースタへの高い負圧の供給が可能である負圧供給装置を提供する。
【解決手段】 ドライバ25〔ひいては真空ポンプ〕がオン作動しブースタ負圧が大きくなってもOFFレベルに達しないうちに、ドライバ25のオン作動と共に開始されるタイマ23の計時の値が基準値MAXに達すると、ドライバ25をオフし、これによりアクチュエータひいては真空ポンプを停止させる(時刻t12、t14、t18)。このため、高地走行時のようにブースタ負圧の上昇に制約がある場合において、OFFレベルの値を大きく設定しても、アクチュエータ及び真空ポンプの停止を時間管理により確実に果たすことができる。そして、このようにOFFレベルの値を大きく設定することにより、大きなブースタ負圧を確保でき、その分、良好な制動作動を確保できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、制動装置用の真空ブースタに用いられる負圧供給装置に関する。
自動車には、制動力の向上などのために真空ブースタ(気圧式倍力装置)が広く使われている。この真空ブースタは、負圧源として、一般にエンジンの吸気装置を利用しており、エンジンの吸気負圧を負圧室(ブースタ真空室)に導入して、大気圧との差圧によってパワーピストンに推力を発生させて例えば制動装置の操作力を補助している。
ところで、近年、パワーや燃費向上などが期待できるDIエンジン(直接噴射エンジン)が開発され、その適用が講じられている。しかしながら、DIエンジンは、大量の空気を吸入するため、これに伴い、吸気管では所望の大きさの負圧(吸気管負圧)が不足する傾向がある。このような吸気管負圧の不足をエジェクタの負圧増強効果で補うことも行なわれており、特許文献1には、エジェクタで負圧を増強する例が示されている。
特許文献1に示すエジェクタでは、例えば266hPaの負圧〔大気圧との差圧の大きさに相当し、その数値(例えば前記「266hPa」)が大きい程、低圧である(真空度が高い)ことを示す。〕があれば、その負圧増強効果により532hPa以上の負圧が得られる効果の大きいものである。また、特許文献1には、エジェクタがスロットルに並列に接続されることでエジェクタ作動風量がアイドリング時のエンジン回転速度制御に悪影響を及ぼすのを防止するため、制御弁によりブースタの負圧が不足したときのみエジェクタを駆動する制御方法の例が記載されている。
また、最近、燃費改善のため、吸気管負圧を133(=100×1.33)hPaまで下げたいという要望がある。しかし、吸気管負圧が133hPaでは、エジェクタを用いて負圧の増強をしても399(=300×1.33)hPa程度の負圧しか得られない。そして、真空ブースタでは、一般に665(=500×1.33)hPaを基準にしてダイヤフラム径を決めるので、急制動に適切に対処できるようにブースタを有効に作動させるには、532(=400×1.33)hPa以上の負圧を維持することが望ましいものとなっている。このため、上述した要望(燃費改善のため、吸気管負圧を133hPaまで下げたい)に適切に対応できていないというのが実状であった。
なお、吸気管負圧のないディーゼルエンジンでは、ベーンタイプの真空ポンプをエンジンにより駆動して負圧を得ているが、常時作動しているのでエネルギロスが大きい。
また、ブースタに負圧スイッチを設けて真空ポンプをモータにより駆動すれば消費エネルギを大幅に削減できるが、高負圧を得る真空ポンプは動力が大きく、寸法が大きくなる。
特開2003−021100号公報
ところで、モータ駆動、あるいは電磁駆動の真空ポンプを使う場合、消費エネルギの削減、アクチュエータの過熱防止のため、負圧スイッチでオン/オフ制御するのが一般的であるが、負圧検知レベルの設定に問題がある。
すなわち、ブースタの都合からは、上述のように外気との差圧を532hPa以上に維持する必要があるため、532hPa未満でオン(ON)、665hPa以上(望ましくは798hPa程度)でオフ(OFF)するように、ヒステリシスを持たせて負圧検知レベルを設定して起動頻度を下げて対処することが考えられるが、大気圧は台風などの気候条件で低下するだけでなく、図7のように高度の上昇により大幅に低下する。このため、場合によっては、適切に真空ポンプを停止できない場合が起こり得る。
例えば、国内の自動車道路では標高が最も高いと言われている乗鞍スカイライン(標高2700m)では、大気圧は730hPaしかなく、気候条件を考えると、680(=510×1.33)hPa位まで下がる可能性があり、絶対真空でも大気圧との差圧は680hPaにしかならない。
このような状況で真空ポンプの駆動オフレベル(OFFレベル)を798(=600×1.33)hPaに設定すると、高地では一旦、起動した後は連続運転になってしまい、消費エネルギ増大、アクチュエータ過熱、摺動部品の摩耗などの不具合を生じる(上述した適切に真空ポンプを停止できない)虞がある。
図8は、エジェクタの特性説明図であるが、大気圧が1013hPaであれば、実線Dのように高い負圧増強効果を持つが、大気圧が700hPaである場合には、破線Eのように大気圧に比例して吸引負圧が減少する。大気圧が低いときはエンジンも大量に吸気する必要があるので、エンジン制御の工夫にも限界がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、大気圧が低い状態でも真空ブースタへの高い負圧の供給が可能である負圧供給装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、自動車の制動装置用の真空ブースタへ負圧を供給する負圧供給装置において、前記真空ブースタのブースタ真空室から排気を行う真空ポンプと、該真空ポンプを駆動する、タイマを有した制御/駆動回路と、前記ブースタ真空室の負圧が第1閾値以下の場合にオン信号を出力し、前記第1閾値より大きい値の第2閾値以上の場合にオフ信号を出力する負圧スイッチと、を備え、前記制御/駆動回路は、前記負圧スイッチが前記オン信号を出力した場合前記真空ポンプを起動すると同時にタイマの計時を開始し、前記負圧スイッチが前記オフ信号を出力した場合又はタイマの計時値が予め定めた基準値以上になった場合、前記真空ポンプを停止することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の負圧供給装置において、前記タイマの計時値が予め定めた基準値以上になって真空ポンプを停止させた後にブレーキペダルに連動してオン、オフするブレーキスイッチがオンした場合、前記真空ポンプが前記オン信号を出力しているときには、前記真空ポンプを起動すると同時にタイマの計時を開始することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の負圧供給装置において、真空ポンプは、負圧を発生するポンプ部と、該ポンプ部が発生する負圧を高めるように作用するエジェクタと、を備え、前記ポンプ部の吸込/吐出の差圧でエジェクタを駆動し、前記エジェクタで増強された負圧で前記真空ブースタの排気を行うことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の負圧供給装置において、前記真空ポンプ、前記制御/駆動回路、前記負圧スイッチは、前記真空ブースタと一体に固定されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ブレーキスイッチがオンした場合に前記真空ポンプを起動すると同時にタイマの計時を開始し、前記負圧スイッチが前記オフ信号を出力した場合又はタイマの計時値が予め定めた基準値以上になった場合、前記真空ポンプを停止するようにしており、真空ポンプをオン/オフ作動させるので、消費エネルギの抑制を図ることができる。
また、タイマの計時値が予め定めた基準値以上になった場合、前記真空ポンプを停止するので、大気圧が低い場合に連続運転を回避する上で従来技術で要求される負圧スイッチのオフレベル負圧を低くすることが回避され、その分、真空ブースタに供給する負圧を極力高くすることができ、ひいては、良好な制動作動を確保できる。
請求項2記載の発明によれば、大気圧が低い場合のブースタ負圧の低下を抑止できる。
請求項3記載の発明によれば、真空ポンプは、負圧を発生するポンプ部と、該ポンプ部が発生する負圧を高めるように作用するエジェクタと、を備え、前記ポンプ部の吸込/吐出の差圧でエジェクタを駆動し、前記エジェクタで増強された負圧で前記真空ブースタの排気を行うので、迅速かつ効率よく真空ブースタの排気を行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、真空ポンプ、制御/駆動回路、負圧スイッチは、真空ブースタと一体に固定されているので、装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明の第1実施の形態に係る負圧供給装置を図1ないし図6に基づいて説明する。図1において、負圧供給装置1は、自動車に備えられる真空ブースタ2の真空室(以下、ブースタ真空室という。)3とエンジン吸気管4との間に設けられており、真空ブースタ2に負圧を供給するようにしている。
真空ブースタ2は、負圧供給装置1からの負圧を利用して、ブレーキペダル5の踏力を増大させてマスタシリンダ6を作動させて制動力を発揮させ、小さい踏力で、自動車に対する制動力を確保するようにしている。ブレーキペダル5の近傍には、ブレーキペダル5に連動して、ON(オン)、OFF(オフ)信号を出力するブレーキスイッチ(以下、ブレーキSWという。)7が設けられている。
負圧供給装置1は、バッテリ8、イグニッションSW9(イグニッションスイッチ)及びブレーキSW7に接続され、図5及び図6に示す演算・制御を行なう制御/駆動回路10と、制御/駆動回路10により作動される電磁往復動アクチュエータ(以下、適宜、アクチュエータという。)11と、アクチュエータ11により駆動されて負圧を発生する真空ポンプ12と、負圧スイッチ(以下、負圧SWという。)13と、から大略構成されている。
真空ポンプ12は、負圧を発生するポンプ部15と、ポンプ部15が発生する負圧を高めるように作用するエジェクタ16と、を備え、ポンプ部15の吸込/吐出の差圧でエジェクタ16を駆動し、エジェクタ16で増強された負圧で真空ブースタ2の排気を行う(真空ブースタ2に負圧を供給する)ようにしている。
この場合、真空ポンプ12、制御/駆動回路10、負圧SW13は、真空ブースタ2と一体に固定されている。このため、装置全体として小型化が図られたものになっている。
制御/駆動回路10は、図2に示すように、起動判定回路20、停止判定回路21、制御フリップフロップ(以下、制御FFという。)22、タイマ23、分周回路24、及びドライバ25を含み、内部クロックAとリセットBで動作する。また、制御/駆動回路10は、ブレーキSW7及び負圧SW13に対応してそれぞれローパスフィルタ(以下、LPFという。)26,27を備えている。ブレーキSW7からの信号は、ブレーキSW7に対応したLPF26を介して起動判定回路20に入力される。
また、負圧SW13からの信号は、負圧SW13に対応したLPF27を介して起動判定回路20及び停止判定回路21に入力される。
ドライバ25にアクチュエータ11が接続されており、ドライバ25の駆動により真空ポンプ12が作動され、これにより、ブースタ真空室3の負圧が大きくされる〔真空度が高く(低圧化)される〕ようになっている。
制御FF22は、起動判定回路20でセットされ、停止判定回路21でリセットされる。分周回路24及びドライバ25は、制御FF22がセットされている間、所定周波数の駆動電流をアクチュエータ11に供給する。また、タイマ23はドライバ25の動作時間を計時する。
負圧SW13は、図4に示すように、値がそれぞれ小、大の第1、第2閾値〔以下、それぞれON(オン)レベル、OFF(オフ)レベルという。〕を有し、ブースタ真空室3の負圧がONレベル以下の場合〔エンジン作動の初期段階(イグニッションSW9のオン時)のように負圧が略0の場合を含む〕にON(オン)し(オン信号を出力し)、OFFレベル以上の場合にOFF(オフ)する(オフ信号を出力する)特性、いわば、ヒステリシス特性を発揮するようにしている。本実施の形態では前記ONレベルは532(=400×1.33)hPaに設定し、OFFレベルは798(=600×1.33)hPaに設定している。
ここで、制御/駆動回路10の演算・制御内容を図5及び図6に基いて説明する。
制御/駆動回路10は、予め定めた制御周期毎に図5に示されるメインルーチンを実行する。このメインルーチンでは、主制御サブルーチン(ステップS1)を実行すると共に、この主制御サブルーチンに続いてイグニッションSW9がオフされたか否かの判定を行う(ステップS2)ようにしている。ステップS2でNO(イグニッションSW9がオフされていない)と判定すると、ステップS1に戻り、YES(イグニッションSW9がオフされた)と判定すると、処理を終了する。
主制御サブルーチン(ステップS1)では、図6に示すように、まず、負圧SW13がON(オン)された(OFF→ON)か否かの判定を行う(ステップS11)。ステップS11でYES(イエス)〔負圧SW13がONとなった〕と判定すると、ドライバ25がOFF(オフ)されているか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12でYES(ドライバ25がOFFされている)と判定すると、タイマ23の計時開始又はタイマ23のリセット及び計時開始を行い(ステップS13)、ドライバ25をON(オン)する(ステップS14)。ドライバ25のON作動(ステップS14)により、アクチュエータ11ひいては真空ポンプ12がON作動され、これに伴いブースタ真空室3の負圧(以下、ブースタ負圧という。)が大きくなる。
ステップS14に続いて、タイマ23の計時値が予め定めた基準値MAX(図3)を超えた(以下、適宜、タイマ23がオーバーフローした、という。)か否かの判定を行う(ステップS15)。
ステップS15に続いて、ドライバ25をOFFし(ステップS16)、タイマ23の計時値をリセットし(ステップS17)、図5のメインルーチンに戻る。
ステップS12でNOと判定すると、ステップS15に進む。ステップS15でNOと判定すると、図5のメインルーチンに戻る。
ステップS11で、負圧SW13がONされなかったと判定(NOの判定)すると、負圧SW13がON状態を維持した(ON→ON)か否かの判定を行う(ステップS18)。ステップS11では、負圧SW13についてON状態が維持された(ON→ON)場合、OFFされた(ON→OFF)場合、OFF状態が維持された(OFF→OFF)場合にも、負圧SW13がONされなかったと判定する。
ステップS18で、YESと判定すると、ブレーキSW7がONされた(OFF→ON)か否かを判定する(ステップS19)。ステップS19でYESを判定するとステップS13に進み、NOと判定するとステップS15に進む。
ステップS18でNOと判定すると、負圧SW13がOFF作動された(ON→OFF)か否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20で、YESと判定するとステップS16に進み、NOと判定すると図5のメインルーチンに戻る。
なお、例えばステップS20でYESと判定しステップS16に進む過程のように図6の各過程において、ブレーキSW7がON作動すると、ブースタ真空室3が、当該ブースタ真空室3とダイヤフラム30を介して配置される変圧室31(図1参照)と連通されて、ブースタ負圧が低下する(図3時刻t3、t4、t13、t15、t16、t17参照)。
上述したように構成された負圧供給装置1では、エンジン始動時に、イグニッションSW9により電源が供給されると、起動判定回路20は、例えば図3の時刻t1〜t2、又は時刻t11〜t12に示すように、負圧SW13のONを検知して(ステップS11でYES)、エンジン始動段階では、ドライバ25がOFFである(ステップS12でYES)ことから、制御FF22をセットし、ドライバ25、アクチュエータ11ひいては真空ポンプ12が作動する(ステップS14)と共に、タイマ23の計時が開始される(ステップS14)。
大気圧が十分高いとき(図3左側の平地走行の範囲)は、タイマ23のオーバーフローより先にブースタ負圧がOFFレベルに達して、停止判定(ステップS20でYES)により、真空ポンプ12を停止する(ステップS16)。すなわち、タイマ23のオーバーフローの判定(ステップS15)でNOと判定してメインルーチンに戻り、この後、ステップS11でNO → ステップS18でYES → ステップS19でNO → ステップS15でNOの処理が、真空ポンプ12の作動と共に行われる(この際、タイマ23の計時も進行する)一方、上述したようにブースタ負圧がOFFレベルに達して、停止判定(ステップS20でYES)が行われ、真空ポンプ12が停止される。
その後、ブレーキ操作によりブースタ負圧がONレベル以下に下がる(ステップS19でYES)と、再度、真空ポンプ12を起動する(ステップS14)。
高地などで大気圧が低い(図3右側の高地走行の範囲)と、ブースタ負圧がOFFレベルに到達するより先に、タイマ23がオーバーフローし(ステップS15でYES。例えば図3時刻t12)、停止判定回路21が制御FF22をリセットして真空ポンプ12を停止する(ステップS16)。この時ブースタ負圧はOFFレベルに達していないので負圧SW13は、ONのままである。その後は、ブレーキSW7がオンするたび(例えば図3時刻t13、t16、t17)に起動判定回路20が制御FF22をセットして真空ポンプ12を起動し、タイマ23のオーバーフローで停止する動作を繰り返すことで、ブースタ負圧が低下したままの状態となることを抑止している。
上述した負圧供給装置1によれば、ドライバ25〔ひいては真空ポンプ12〕がオン作動(ステップS14)してブースタ負圧が大きくなり、負圧SW13がOFFする(ブースタ負圧がOFFレベル以上になる)〔ステップS20でYES〕と、ドライバ25をオフし(ステップS16)、これによりアクチュエータ11ひいては真空ポンプ12を停止させる。そして、このようにブースタ負圧に応じてアクチュエータ11及び真空ポンプ12のオン/オフを行うことが可能であり、これにより消費エネルギの低減を図ることができる。
また、ドライバ25〔ひいては真空ポンプ12〕がオン作動(ステップS14)しブースタ負圧が大きくなってもOFFレベルに達しないうちに、ドライバ25のオン作動と共に開始されるタイマ23の計時の値が基準値MAXに達する(ステップS15でYES)と、ドライバ25をオフし(ステップS16)、これによりアクチュエータ11ひいては真空ポンプ12を停止させる(例えば図3の時刻t12、t14、t18)。このため、高地走行時のようにブースタ負圧の上昇に制約がある場合において、OFFレベルの値を大きく設定しても、アクチュエータ11及び真空ポンプ12の停止を時間管理により確実に果たすことができる。そして、このようにOFFレベルの値を大きく設定することにより、大きなブースタ負圧を確保でき、その分、良好な制動作動を確保できる。
従来技術においては、大気圧が低くなると、ブースタ負圧に応じた真空ポンプのオン/オフ制御では、ブースタ負圧がOFFレベルに達せずに、アクチュエータ及び真空ポンプの連続運転が継続され過熱状態を呈することが起こり得た。しかし、本実施の形態によれば、時間管理して確実に真空ポンプ12を停止するので、アクチュエータ11及び真空ポンプ12の過熱や不要な連続運転を確実に回避できる。
なお、従来技術において、アクチュエータ等の過熱防止にサーマルシャットダウン〔ある温度以上になるとアクチュエータの作動を停止(オフ)させ、温度が下がると作動停止(オフ)を解除する方策〕が用いられることがあるが、本実施の形態では、サーマルシャットダウンを用いずに、上述したように従来技術で起こり得る不要な連続運転を回避し、アクチュエータ11等の過熱防止を果たしている。このため、本実施の形態では、サーマルシャットダウンを廃止した分、装置の簡易化を図ることができる。なお、サーマルシャットダウンを設け、真空ポンプ12の過熱防止をより確実に行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、アクチュエータとして電磁往復動アクチュエータ11を用いているので、大気圧不足の場合に生じ得る高頻度の起動/停止に適切に対処できるようになっている。
本発明の一実施の形態に係る負圧供給装置を模式的に示すブロック図である。 図1の制御/駆動回路を示すブロック図である。 図1の負圧供給装置の作用を説明するためのタイムチャートである。 図1の真空SWのON、OFF作動を示す特性図である。 図1の制御/駆動回路のメインルーチンを示すフローチャートである。 図6の主制御サブルーチンを示すフローチャートである。 高度と大気圧との関係を示す図である。 エジェクタの特性説明図である。
符号の説明
1…負圧供給装置、2…真空ブースタ、10…制御/駆動回路、12…真空ポンプ、13…負圧SW

Claims (4)

  1. 自動車の制動装置用の真空ブースタへ負圧を供給する負圧供給装置において、
    前記真空ブースタのブースタ真空室から排気を行う真空ポンプと、該真空ポンプを駆動する、タイマを有した制御/駆動回路と、前記ブースタ真空室の負圧が第1閾値以下の場合にオン信号を出力し、前記第1閾値より大きい値の第2閾値以上の場合にオフ信号を出力する負圧スイッチと、を備え、
    前記制御/駆動回路は、前記負圧スイッチが前記オン信号を出力した場合前記真空ポンプを起動すると同時にタイマの計時を開始し、前記負圧スイッチが前記オフ信号を出力した場合又はタイマの計時値が予め定めた基準値以上になった場合、前記真空ポンプを停止することを特徴とする負圧供給装置。
  2. 前記タイマの計時値が予め定めた基準値以上になって真空ポンプを停止させた後にブレーキペダルに連動してオン、オフするブレーキスイッチがオンした場合、前記真空ポンプが前記オン信号を出力しているときには、前記真空ポンプを起動すると同時にタイマの計時を開始することを特徴とする請求項1記載の負圧供給装置。
  3. 真空ポンプは、負圧を発生するポンプ部と、該ポンプ部が発生する負圧を高めるように作用するエジェクタと、を備え、前記ポンプ部の吸込/吐出の差圧でエジェクタを駆動し、前記エジェクタで増強された負圧で前記真空ブースタの排気を行うことを特徴とする請求項1または2記載の負圧供給装置。
  4. 前記真空ポンプ、前記制御/駆動回路、前記負圧スイッチは、前記真空ブースタと一体に固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の負圧供給装置。

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