JPH09503539A

JPH09503539A - 低発泡性清浄組成物

Info

Publication number: JPH09503539A
Application number: JP7511233A
Authority: JP
Inventors: イバネツ、ピジャール; ホサ、ハウメ; オセット、ミゲール
Original assignee: ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン
Priority date: 1993-10-08
Filing date: 1994-09-29
Publication date: 1997-04-08
Also published as: CA2173584A1; DE59409012D1; DE4334368C2; GR3032347T3; EP0722484B1; WO1995010586A1; PT722484E; US5750486A; ATE187762T1; DK0722484T3; EP0722484A1; ES2141841T3; DE4334368A1

Abstract

(57)【要約】本発明は、自己増粘性非イオン界面活性剤成分として、ａ）式（Ｉ）：（式中、Ｒ¹は、炭素数１２〜１８の直鎖アルキル基および／またはアルケニル基、並びにｍは、１〜１０の数である。）で表される脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル、並びにｂ）式（II）：（式中、Ｒ²は、炭素数１１〜１５の直鎖および／または分枝アルキル基、並びにｎは、１〜１０の数である。）で表されるオキソアルコールポリエチレングリコールエーテルの混合物を含有する、カチオン界面活性剤をベースとする新しい低発泡性洗剤を提唱するものである。

Description

【発明の詳細な説明】低発泡性清浄組成物発明の分野本発明は、自己増粘性非イオン界面活性剤成分として直鎖および分枝アルコールエトキシレートの混合物を含有するカチオン界面活性剤をベースとする低発泡性清浄組成物に関する。先行技術家庭内および公共施設内に存在する、陶器以外の固い非織物表面を清浄するための組成物は、一般に、多機能クリーナー（ＭＰＣ）として知られている。低発泡性ＭＰＣは、手で利用するときに、数分以内に非常に顕著に低減する最小量の泡沫を発生する組成物である。当該組成物は、長年知られており、市場も確立している。それは、本質的には、ビルダー、ヒドロトロピック剤もしくは溶媒を添加したまたは無添加の、様々な種類の界面活性剤水溶液である。望まれる清浄効果以外に、しばしば、消毒効果が要求されることから、上記の種類の組成物は、通常、活性物質として、カチオン界面活性剤、特に２つの長いアルキル鎖と２つの短いアルキル鎖を含有するカチオン界面活性剤を含んでいる。使用者が、清浄開始時に、効果の現れとして、使用中の溶液が発泡することを望むことがあるが、泡沫は、一度清浄した表面を再度拭き直す必要がないように、即座に崩壊しなければならない。このために、上記の種類の組成物は、通常、低発泡性の非イオン界面活性剤（例えば、混成エーテルまたはアルコールアルコキシレート、特にオキソアルコールエトキシレート）を含有している。残念なことに、カチオン界面活性剤とアルコールエトキシレートをベースとする多機能クリーナーは、増粘し難い。通常、かなりの量のカルボキシメチルセルロース、脂肪酸アルカノールアミドおよび／または電解質（塩）を、粘度制御のために添加しなければならないが、このような粘調剤は、組成物の特性に悪影響を及ぼすことがある。さらに、特に温度が変化する場合には、貯蔵安定性は、必ずしも十分ではない。したがって、本発明の解決すべき課題は、上述の不利益のないカチオン界面活性剤をベースとする低発泡性清浄組成物を提供することであった。発明の説明本発明は、自己増粘性非イオン界面活性剤成分として、ａ）式（Ｉ）：Ｒ¹Ｏ-（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_mＨ（Ｉ）（式中、Ｒ¹は、炭素数１２〜１８の直鎖アルキル基および／またはアルケニル基、並びにｍは、１〜１０の数である。）で表される脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル、並びにｂ）式（II）：Ｒ²Ｏ-（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_nＨ（II）（式中、Ｒ²は、炭素数１１〜１５の直鎖および／または分枝アルキル基、並びにｎは、１〜１０の数である。）で表されるオキソアルコールポリエチレングリコールエーテルの混合物を含有する、カチオン界面活性剤をベースとする低発泡性清浄組成物に関する。驚くべきことに、本発明の組成物は、低発泡性であるだけでなく、優れた清浄および消毒効果を発揮すること、並びに、選ばれた非イオン界面活性剤混合物を添加することにより、典型的な増粘剤の不存在下でも十分に高い粘度を発現し、かつ、長期間貯蔵する場合にも、この粘度を維持することが見い出された。カチオン界面活性剤典型的に使用されるカチオン化合物は、いわゆる４級アンモニウム化合物（すなわち、例えばジメチルジステアリルアンモニウムクロライドのような、好ましくは２つの長いアルキル鎖と２つの短いアルキル鎖を含有するアンモニウムイオンの誘導体）である。式（III）：（式中、Ｒ³およびＲ⁴は、互いに独立して、１〜４個の炭素原子を含有する任意にヒドロキシル置換されたアルキル基を表し、Ｒ⁵は、１２〜２２個の炭素原子を含有するアルキル基および／またはアルケニル基、Ｐｈは、フェニル基、並びにＸは、ハロゲンである。）で表される４級ベンジルアンモニウム化合物が、好ましく使用される。そのような化合物の典型的な例は、ジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロライドおよびジメチルドデシルベンジルアンモニウムブロマイドである。本発明の多機能クリーナーは、カチオン界面活性剤を、組成物基準で１〜５重量％、好ましくは２〜３重量％の量で含有してよい。非イオン界面活性剤本発明によれば、非イオン界面活性剤は、完全に直鎖の脂肪アルコールＥＯ付加物と多少高度に分枝したオキソアルコールＥＯ付加物との自己増粘性混合物として使用される。両者のエトキシレートは、第１級アルコールの塩基触媒されたエトキシル化によって、工業的に製造される既知の物質である。エトキシレートは、使用される触媒に依存して、通常の同族体分布または狭い同族体分布を有してよい。すなわち、成分ａ）として、１２〜１８個の炭素原子を含有する脂肪アルコールへの平均１〜１０モルのエチレンオキサイド付加生成物を使用することができる。Ｒ¹が、炭素数１２〜１４のアルキル基であり、かつｍが、１〜４の数である式（Ｉ）で表される脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテルを、好ましく使用する。典型的な例は、ラウリルアルコールあるいは工業用Ｃ_12/14ヤシ油脂肪アルコールへの２、３または４モルのエチレンオキサイド付加物である。１１〜１５個の炭素原子を含有するオキソアルコールへの平均１〜１０モルのエチレンオキサイド付加物は、成分ｂ）として使用するのに適している。「オキソアルコール」は、レーレン(Roelen's)オキソ合成からのアルデヒドの水素化によって調製され、かつ、通常、分枝同族体１５〜２５重量％を含有する第１級アルコールである。Ｒ²が、炭素数１１〜１３のアルキル基、およびｍが、５〜１０の数である式（II）で表されるオキソアルコールポリエチレングリコールエーテルを、好ましく使用する。典型的な例は、工業用Ｃ_11/13オキソアルコール留分への５、７または９モルのエチレンオキサイド付加物である。低発泡性清浄組成物は、式（Ｉ）と（II）で表されるポリエチレングリコールエーテルを、１：３〜３：１の重量比、好ましくは１：２〜２：１の重量比で含有してよい。ポリエチレングリコールエーテルの合計含有率は、組成物基準で５〜１０重量％であってよく、好ましくは６〜８重量％である。助剤および添加物本発明の低発泡性清浄組成物は、他の典型的な成分を含有してよい。該成分としては、例えば、可溶化剤（例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、または、好ましくはブチルジグリコール）、調泡剤（例えば、石けんまたは混成エーテル）、および可溶性ビルダー（例えば、クエン酸もしくはクエン酸ナトリウム、ＥＤＴＡまたはＮＴＡ）が挙げられる。これらの添加物は、組成物の１〜８重量％、好ましくは４〜６重量％を構成してよい。組成物は、水酸化ナトリウムおよび／または炭酸ナトリウムを添加することによって好ましくアルカリ化され、ｐＨ値は、９〜１０の範囲が好ましい。組成物の活性物質含量は、２０〜８０重量％であってよく、清浄する前に、使用者によって使用時の濃度まで希釈される濃厚物を得ることが望ましいか否か、あるいは対応する希釈した組成物を市販しようとするか否かに依存する。後者の場合、活性物質含量は、典型的に、２０重量％程度である。組成物を製造するために、出発材料を、場合により高温で、単に機械的に混合しなければならない。化学反応は生じない。産業上の利用新しい清浄組成物は、低発泡性であり、強力な清浄効果を発揮し、かつ貯蔵安定性もある。非イオン界面活性剤混合物の添加は、これを添加しないと、増粘剤を加えることでしか確立できない、十分に高い粘度を上記組成物に与える。すなわち、本発明は、カチオン界面活性剤をベースとする低発泡性清浄組成物用の非イオン増粘剤として、ａ）式（Ｉ）：Ｒ¹Ｏ-（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_mＨ（Ｉ）（式中、Ｒ¹は、炭素数１２〜１８の直鎖アルキル基および／またはアルケニル基、並びにｍは、１〜１０の数である。）で表される脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル、並びにｂ）式（II）：Ｒ²Ｏ-（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_nＨ（II）（式中、Ｒ²は、炭素数１１〜１５の直鎖および／または分枝アルキル基、並びにｎは、１〜１０の数である。）で表されるオキソアルコールポリエチレングリコールエーテルを含有する混合物の使用に関する。以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例Ｉ.組成物 II.粘度測定本発明の組成物Ｒ１および比較組成物Ｒ２〜Ｒ５の粘度を、４０℃で２４時間並びに２、８、１２および２６週間貯蔵した後、ブルックフィールド粘度計（RC T型、スピンドルNo.１、１２ｒ．ｐ.ｍ.）で決定した。結果を表２にまとめる。

Claims

【特許請求の範囲】１．自己増粘性非イオン界面活性剤成分として、ａ）式（Ｉ）：Ｒ¹Ｏ-（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_mＨ（Ｉ）（式中、Ｒ¹は、炭素数１２〜１８の直鎖アルキル基および／またはアルケニル基、並びにｍは、１〜１０の数である。）で表される脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル、並びにｂ）式（II）：Ｒ²Ｏ-（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_nＨ（II）（式中、Ｒ²は、炭素数１１〜１５の直鎖および／または分枝アルキル基、並びにｎは、１〜１０の数である。）で表されるオキソアルコールポリエチレングリコールエーテルの混合物を含有する、カチオン界面活性剤をベースとする低発泡性清浄組成物。２．カチオン界面活性剤として、式（III）：（式中、Ｒ³およびＲ⁴は、互いに独立して、１〜４個の炭素原子を含有する任意にヒドロキシル置換されたアルキル基を表し、Ｒ⁵は、炭素数１２〜２２のアルキル基および／またはアルケニル基、Ｐｈは、フェニル基、並びにＸは、ハロゲンである。）で表される４級ベンジルアンモニウム化合物を含有する請求項１に記載の低発泡性清浄組成物。３．カチオン界面活性剤を、組成物基準で１〜５重量％の量で含有する請求項１または２に記載の低発泡性清浄組成物。４．Ｒ¹が、炭素数１２〜１４のアルキル基、およびｍが、１〜４の数である式（Ｉ）で表される脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテルを含有する請求項１ないし３のいずれかに記載の低発泡性清浄組成物。５．Ｒ²が、炭素数１１〜１３のアルキル基、およびｍが、５〜１０の数である式（II）で表されるオキソアルコールポリエチレングリコールエーテルを含有する請求項１ないし４のいずれかに記載の低発泡性清浄組成物。６．式（Ｉ）と（II）で表されるポリエチレングリコールエーテルを重量比１：３〜３：１で含有する請求項１ないし５のいずれかに記載の低発泡性清浄組成物。７．ポリエチレングリコールエーテルを、組成物基準で５〜１０重量％の合計量で含有する請求項１ないし６のいずれかに記載の低発泡性清浄組成物。８．他の典型的な助剤および添加物を含有する請求項１ないし７のいずれかに記載の低発泡性清浄組成物。９．カチオン界面活性剤をベースとする低発泡性清浄組成物用の非イオン増粘剤として、ａ）式（Ｉ）：Ｒ¹Ｏ-（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_mＨ（Ｉ）（式中、Ｒ¹は、炭素数１２〜１８の直鎖アルキル基および／またはアルケニル基、並びにｍは、１〜１０の数である。）で表される脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテル、並びにｂ）式（II）：Ｒ²Ｏ-（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_nＨ（II）（式中、Ｒ²は、炭素数１１〜１５の直鎖および／または分枝アルキル基、並びにｎは、１〜１０の数である。）で表されるオキソアルコールポリエチレングリコールエーテルを含有する混合物の使用。