JP3249974B2 - 衣料用水性液体洗剤組成物 - Google Patents

衣料用水性液体洗剤組成物

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    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/0005Other compounding ingredients characterised by their effect
    • C11D3/0026Low foaming or foam regulating compositions
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    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/88Ampholytes; Electroneutral compounds
    • C11D1/94Mixtures with anionic, cationic or non-ionic compounds

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  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄力に優れた衣料用
水性液体洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より衣料用等の液体洗剤組成物にお
いては、洗浄成分として、ノニオン、アニオン、両性、
双性界面活性剤が主に用いられてきた。アニオン界面活
性剤としてはアルキル硫酸エステルもしくはその塩、あ
るいはポリオキシエチレンアルキル(またはアルケニ
ル)硫酸エステルもしくはその塩が主に用いられ、ノニ
オン界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等
が用いられている。両性界面活性剤としてはアルキルイ
ミダゾリニウムベタイン、アルキルジメチル酢酸ベタイ
ン、アルキルアミドベタイン等、双性界面活性剤として
は、アルキルもしくはアルケニル第3級アミンオキサイ
ド等がある。
【0003】最近では混合系で洗浄力向上を図るべく、
両性、アニオン、ノニオン系界面活性剤の組み合わせが
いくつか提案されている(特開昭57−195800号
公報、特開昭61−145298号公報、特開昭63−
66300号公報)。しかしながら、上記液体洗剤は、
液性を考慮した場合に組成物あたりの界面活性剤配合量
が限られ、粒状洗剤と比較すると洗浄力が低いのが現状
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、洗浄力およ
び液性に優れた水性液体洗剤組成物を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の衣料用水性液体
洗剤組成物は、以下の(A)および(B)成分を、
(A)と(B)との合計量が8〜25重量%で、かつ、
重量比で(A)/〔(A)+(B)〕=0.2〜0.9
の範囲で含有することを特徴とする。(A)下記化3の
一般式(I)で示されるノニオン界面活性剤:5〜15
重量%。
【0006】
【化3】 R1 −O−(EO)m−(PO)n−H …(I) (式中の略号は以下のものを表わす R1:炭素数10〜18のアルキル基またはアルケニル
基 EO:エチレンオキシドの付加単位 PO:プロピレンオキシドの付加単位 m:エチレンオキシドの平均付加モル数を表わし、3〜
15の数 n:プロピレンオキシドの平均付加モル数を表わし、1
〜8の数 但し、上記EOとPOの付加の順序は問わず、また、ブ
ロック付加でもランダム付加でもよい。) (B)下記化4の一般式(II)で表わされる両性界面
活性剤:1〜10重量%。
【0007】
【化4】 (式中の略号は以下のものを表わす R2 :炭素数10〜18のアルキル基またはアルケニル
基)
【0008】
【発明の実施態様】(A)成分のノニオン界面活性剤
は、アルコール(R1 OH)にエチレンオキシド(E
O)およびプロピレンオキシド(PO)が付加したポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル
(アルコールエトキシレートプロポキシレート)であ
る。なお、このように本発明では、アルケニルも含め
て、以下単にアルキルと総称する場合もある。R1 の炭
素鎖長は10〜18であり、好ましくは12〜14であ
る。この炭素鎖長が10未満では洗浄力が低下し、一
方、18超えると低温保存下で析出等が生じ問題があ
る。また、R1 は直鎖でも分岐でもよく、飽和でも不飽
和でもよい。
【0009】エチレンオキシドの平均付加モル数mは3
〜15であり、好ましくは4〜10である。mが3未満
では水に不溶となり、一方、15を超えると泡立ちが生
じ使用性に問題がある。プロピレンオキシドの平均付加
モル数は1〜5であり、好ましくは1〜3である。エチ
レンオキシドのみが付加しプロピレンオキシドが付加し
ていないアルコールエトキシレート(n=0)では、十
分な洗浄力が得られず、泡立ちも発生する。また、nが
5を超えると、系の曇点が低下して高温洗浄の場合に白
濁、析出を生じて洗浄力を低下したり、被洗物に再汚染
が生じる。
【0010】なお、本発明の一般式(I)はエチレンオ
キシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)の付加順
序や、これらがブロック付加していることを規定してい
るものではない。すなわち、本発明の一般式(I)のノ
ニオン界面活性剤においては、EOとPOとはランダム
付加でもブロック付加でもよく、ブロック付加の場合は
EOとPOのいずれが末端に付加してもよい。
【0011】(A)成分のノニオン界面活性剤は、本発
明の液体洗剤組成物中に5〜15重量%配合され、好ま
しくは7〜15重量%である。この配合量が5重量%未
満では通常使用量にて洗浄力が低下し、一方、15重量
%を超えると泡立ちが生じる。
【0012】(B)成分の両性界面活性剤は、高級アル
キル(またはアルケニル)ジメチルアミノ酢酸ベタイン
であり、その具体例としては、ラウリルジメチルアミノ
酢酸ベタイン、ヤシジメチルアミン酢酸ベタイン、ミリ
スチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パルミチルジメチ
ルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。(B)成分の両
性界面活性剤は、本発明の組成物中に1〜10重量%、
好ましくは2〜5重量%配合される。この配合量が1重
量%未満でも洗浄力が低下し、一方、20重量%を超え
ると泡立ちが発生する。
【0013】本発明ではさらに、上記(A)、(B)両
成分の合計配合量および配合比が重要である。すなわ
ち、合計配合量は、(A)+(B)=5〜20重量%、
好ましくは8〜18重量%である。合計配合量が5重量
%未満では洗浄力の低下あるいは再汚染が生じ、20重
量%以下では泡立ちが発生する。また、(A)、(B)
両成分の配合比率は、重量比で(A)/〔(A)+
(B)〕=0.2〜0.9、好ましくは0.3〜0.8
である。この配合比率が0.2未満では泡立ちが生じ、
一方、0.9を超えると十分な洗浄力が得られない。
【0014】本発明の液体洗剤組成物には更に必要に応
じてエタノール、プロパノール、メタキシレンスルホン
ナトリウム等のハイドロトロープ、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、アルカノールアミン、珪酸塩等のアル
カリビルダー、ピロリン酸塩等のキレートビルダー、ク
エン酸塩等の多価カルボン酸塩、ポリアクリル酸等の高
分子ビルダー、ゼオライト、更には、プロテアーセ、リ
ポラーゼ等の酵素、カルボキシメチルセルロース、螢光
剤、香料、色素等を配合する事ができる。また、ビルダ
ー剤については一般的に一定量以上配合すると低温下で
析出等を生じる場合があるが、洗浄時に別途添加するこ
とにより析出を防止して洗浄力を高めることが可能であ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ノニオン界面活性剤と
して特定のアルコールEO・PO付加体と、両性界面活
性剤として特定の高級アルキルジメチルアミノ酢酸ベタ
インとを配合することにより、低泡性で洗浄力に優れ、
しかも液安定性が良好な衣料用液体洗剤を得ることがで
きる。
【0016】
【実施例】
実施例1〜5 後記表1に示した組成の衣料用液体洗剤組成物を調製
し、下記の試験法により性能を評価してその結果を表1
に示した。また併せて比較例の組成物を調製して評価し
た。
【0017】(1)洗浄力の試験法 (i)汚染布 汚染布としては、下記に示すEMPA社製人工汚垢布を
用い、これを5cm×5cmに裁断して用いた。 商品名:EMPA101(オリーブ油・カーボン/綿
布) (ii)洗浄条件 洗浄装置はアサヒ製作所の10kgドラム型ワッシャー
を使用し洗浄を行った。50℃/5分洗浄した後排水、
すすぎを行った。被洗物は前述の汚染布それぞれ10枚
を綿Tシャツに縫いつけたものを1枚と、洗浄シーツの
合計を10kgとし、使用水は水道水を用いた。洗剤添
加量を150g、その他洗浄助剤として、珪酸カリウム
(K2 O・SiO2 )20%、ピロリン酸カリウム20
%を含む水溶液100gを用いた。 (iii)洗浄力測定 洗浄力は得られた洗浄布の反射率を測定し、下記の数1
の式より算出した。
【0018】
【数1】 反射率はCari Zeiss Elrepho反射率
計により測定を行った。なお、洗浄力の算出は、供試汚
染布10枚の平均値で行った。
【0019】(2)泡立ち判定法 洗浄直後の泡立ちを目視評価した。 ○:少ない △:やや多い ×:多い (3)安定性評価法 50℃または5℃に1週間保管後の外観を目視評価し
た。 ○:均一透明 ×:分離
【0020】
【表1】表1:衣料用液体洗剤の組成および評価結果 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 組成(wt%): (A)成分 C13Alc(EO)6(PO)2 10 − − 8 6 − 10 − − 2 C13Alc(EO)9(PO)3 − 10 − − − − − 10 − − C15Alc(EO)6(PO)2 − − 9 − − − − − − − (B)成分 C12diMeベタイン 3 − 3 4 − 3 − − 3 11 C14diMeベタイン − 4 − − 5 − − − − − 比較用活性剤 C12Alc(EO)7 − − − − − − − − 10 − LAS-K − − − − − − − 3 − − 任意成分 酵素 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 螢光剤 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 防腐剤 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 精製水 バ ラ ン ス (A)+(B)配合wt% 13 14 12 12 11 3 10 10 3 13 (A)/[(A)+(B)]wt比 0.77 0.71 0.75 0.67 0.55 − 1.0 1.0 − 0.15 評価結果: 洗浄力 60 62 60 55 60 40 40 38 40 35 泡立ち ○ ○ ○ ○ ○ △ ○ × △ × 安定性(50℃) ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○ 安定性(5℃) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 13Alc(EO)6(PO)2:C13アルコールのEO
平均6モル・PO平均2モル付加体、付加形式はブロッ
ク付加体。 C13Alc(EO)9(PO)3:C13アルコールのEO
平均9モル・PO平均4モル付加体、付加形式はブロッ
ク付加体。 C15Alc(EO)6(PO)2:C15アルコールのEO
平均6モル・PO平均2モル付加体、付加形式はブロッ
ク付加体。 C12diMeベタイン:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベ
タイン C14diMeベタイン:ミリスチルジメチルアミノ酢酸
ベタイン C12Alc(EO)7:C12アルコールのEO平均7モ
ル付加体 LAS−K:直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム 酵素:サビナーゼ 8.0L(ノボ社製) 螢光剤:チノパールCBS−X(チバガイギ−社製) 防腐剤:ケーソンCG/ICP(ロームアンドハース社
製)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深野 和明 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライ オン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−126399(JP,A) 特開 昭57−105497(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/722 C11D 1/90

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記化1の一般式(I)で示され
    るノニオン界面活性剤:5〜15重量% 【化1】 R1−O−(EO)m−(PO)n−H …(I) (式中の略号は以下のものを表わす R1:炭素数10〜18のアルキル基またはアルケニル
    基 EO:エチレンオキシドの付加単位 PO:プロピレンオキシドの付加単位 m:エチレンオキシドの平均付加モル数を表わし、3〜
    15の数 n:プロピレンオキシドの平均付加モル数を表わし、1
    〜8の数 但し、上記EOPOの付加の順序は問わず、また、ブ
    ロック付加でもランダム付加でもよい。) (B)下記化2の一般式(II)で表わされる両性界面
    活性剤:1〜10重量% 【化2】 (式中の略号は以下のものを表わす R2:炭素数10〜18のアルキル基またはアルケニル
    基) を含み、上記(A)と(B)との合計配合量が8〜25
    重量%の範囲にあり、かつ、重量比で(A)/〔(A)
    +(B)〕が0.3〜0.9の範囲となるように配合さ
    れていることを特徴とする衣料用水性液体洗剤組成物。
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