JPH0948928A - 顔料の製造 - Google Patents

顔料の製造

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JPH0948928A
JPH0948928A JP8182581A JP18258196A JPH0948928A JP H0948928 A JPH0948928 A JP H0948928A JP 8182581 A JP8182581 A JP 8182581A JP 18258196 A JP18258196 A JP 18258196A JP H0948928 A JPH0948928 A JP H0948928A
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opaque
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Brian Tuck
タック ブライアン
Kanwaljit Bal
バル カンワルジト
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 顔料製品の重量を基準にして、10乃至
40重量%の樹脂を含有している不透明な樹脂化ピグメ
ントイエロー12。 【効果】 不透明な樹脂化ピグメントイエロー12は、
表面コーティング特に印刷インクの着色ならびにプラス
チックの着色のために有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ピグメントイエロー12として
公知のジアリールイド顔料の製造方法に関する。
【0002】ジアリールイド顔料は油性インクに使用さ
れており、そして有益な特性、たとえば良好な分散性、
流動性および濃度を得るために、これらの顔料はしばし
ば樹脂化される。高度な樹脂化は、透明性の高い顔料を
も生じる。いくつかの印刷用途、たとえば新聞印刷に使
用されるコールドセットインクのためには不透明な顔料
製品が好ましい。一般的には、高度に樹脂化されたジア
リールイド顔料は、不透明顔料が必要な場合には余りに
も透明すぎる。
【0003】誠に驚くべきことに、今回、不透明である
が、しかし樹脂化によって得られる有益な性質、たとえ
ばインクにおいて、良好な分散性、濃度、光沢および流
動性を保持している樹脂化ピグメントイエロー12を製
造することが可能であることが発見された。ピグメント
イエロー12は、3、31 −ジクロロベンジジンのテト
ラゾ化物をアセトアセトアニリドにカップリングして得
られるジアリールイド顔料である。本発明は、顔料製品
の重量を基準にして、10乃至40重量%の樹脂を含有
する不透明な樹脂化ピグメントイエロー12を提供す
る。さらに、本発明は、アセトアセトアニリドと3、3
1-ジクロロベンジジンのテトラアゾ化物との反応を、陽
イオン界面活性剤またはアミンオキシド界面活性剤の存
在下において行なう不透明な樹脂化ピグメントイエロー
12の製造方法を提供する。
【0004】従来、カップリング反応の前にカップリン
グ成分をアルカリに溶解し、そして次に酢酸または酢酸
と塩酸との混合物のごとき酸を添加して微細粉末形状の
カップリング成分を沈殿させるのが普通であった。この
あと、このカップリング成分をジクロロベンジジンのテ
トラアゾ化物の溶液と反応させることによってジアリー
ルイド顔料が生成される。得られた顔料は、当技術分野
において公知の1つまたはそれ以上の方法によって、た
とえば、染料の添加、アミンの添加、樹脂化、熱処理な
どの方法によってさらに処理することができる。
【0005】カップリング反応時に、界面活性剤を反応
系に加えることによって、最終顔料製品の性質が改良さ
れうることは公知である。たとえば、米国特許第312
0508号明細書には、界面活性剤の存在下においてカ
ップリングを実施することによって、高められた濃度か
つ向上された安定性を有するアゾ顔料を製造することが
記載されている。また、別の例として、米国特許第49
27466号明細書には、特定の陽イオン界面活性剤の
存在下においてカップリングを実施することによる高濃
度、高透明性のアゾ顔料の生成方法が特許請求されてい
る。また、工程中におけるロジンまたは他の樹脂の使用
によって、顔料製品の性質が変性または改良できること
が当技術分野において公知である。たとえば、W. Herbs
t とK. Hunger とは " Industrial Organic Pigments"
VCH, Weinheim, 1993,第206頁において、工程中におい
て樹脂を添加した結果、微細な粒子サイズを有する透明
な顔料が得られたことを報告している。
【0006】予期されなかったことであるが、今回、陽
イオン界面活性剤またはアミンオキシド界面活性剤の存
在下においてカップリング反応を実施し、続いて樹脂化
を行うことによって不透明度の増大された製品が得られ
ることが発見された。界面活性剤は、カップリングの前
にカップリング成分に添加することができる。カップリ
ング成分は、界面活性剤の存在下において、たとえば界
面活性剤を含有する酸を使用して溶液から沈殿させるこ
とができる。または、沈殿の後ただしカップリングの前
に、界面活性剤をカップリング成分に添加することがで
きる。
【0007】界面活性剤は、第四化合物または第一、第
二または第三アミンでありうる。また界面活性剤は、ジ
アミン、トリアミンまたはポリアミン、あるいは付加的
官能基を含有するアミンまたはアミンオキシドでありう
る。好ましい界面活性剤は、第四アンモニウム化合物ま
たは第三アミンまたはアミンオキシドである。界面活性
剤の量は、使用されるカップリング成分の重量を基準に
して、1乃至40重量%、好ましくは5乃至25重量%
である。いくつかのケースにおいては、界面活性剤は、
顔料製品中に、通常顔料の0.5乃至20重量%の量で
存在しうる。
【0008】陽イオン界面活性剤の例としては以下のも
のがあげられる:ココアミン、オレイルアミン、ジココ
アミン、ジメチルドデシルアミン、ココジメチルアミ
ン、ジメチルオクタデシルアミン、ジココメチルアミ
ン、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、
ココトリメチルアンモニウムクロライド、水素化獣脂ト
リメチルアンモニウムクロライド、ジココジメチルアン
モニウムクロライド、水素化獣脂ベンジルジメチルアン
モニウムクロライド、N−獣脂−1、3−ジアミノプロ
パン。 アミンオキシド界面活性剤の例は以下のものである:コ
コジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミ
ンオキシド。カップリング中の反応温度は0乃至50℃
の温度範囲にわたっているが、通常は13乃至35℃の
範囲である。
【0009】顔料は、それが製造された後、天然樹脂ま
たは合成樹脂を使用して各種の技法によって樹脂化され
る。好ましい樹脂はウッドロジンまたは、化学的に変性
された、たとえば水素化、不均化、重合によって、ある
いはまた有機反応体との反応によって化学変性されたウ
ッドレジンまたはトール油樹脂である。樹脂対顔料の比
は、顔料の種類により広い範囲に変化することができ、
顔料の重量を基準にして、10乃至40重量%の範囲で
ありうる。
【0010】樹脂と一緒に、他の添加物を顔料に加える
ことができる。付加的添加物の例は、第二の界面活性
剤、長鎖脂肪酸およびアルコールなどである。使用され
る第二界面活性剤は陰イオンタイプのもの、たとえば以
下のようなものでありうる。脂肪酸タウリド、脂肪酸−
N−メチルタウリド、脂肪酸イソチオナート、アルキル
ベンゼンスルホナート、アルキルナフタレンスルホナー
ト、アルキルフェノールポリグリコールエーテルスルフ
ァートおよび脂肪アルコールポリグリコールエーテルサ
ルファート;脂肪酸たとえばパルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸;第三アミンのN−オキシドまたはそれ
らの塩;さらに下記のものを例とする非イオン界面活性
剤でもありうる。脂肪アルコールポリグリコールエーテ
ル(エトキシル化脂肪アルコール)、脂肪酸ポリグリコ
ールエステル、アルキルフェノールポリグリコールエー
テル、ジアルキルポリグリコールエーテル;ポリアミ
ン、ポリアミドおよびエトキシル化アミン。アルコール
は長鎖第一アルコール、たとえばステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール、セチルアルコールなどであり
うる。顔料に添加しうる添加剤のその他の例は水溶性染
料であり、この染料は1つまたはそれ以上の水溶性化
基、たとえば−CO2 Hまたは−SO3 Hによって置換
されたアゾ化合物でありうる。
【0011】本発明の方法を実施している間に、顔料を
さらに他の処理にかけることもできる。かかる処理の例
は、高められた温度、たとえば80乃至100℃の温度
での加熱およびジルコニウムやアルミニウムのごとき多
価元素の化合物の添加である。本発明の不透明な樹脂化
ピグメントイエロー12は、表面コーティング特に印刷
インクの着色ならびにプラスチックの着色のために有用
である。以下の実施例によって本発明を説明する。
【0012】実施例1 水酸化ナトリウム150部を含有する水6000部中の
アセトアセトアニリド650部の溶液を、水1000部
中の酢酸80部、濃塩酸300部およびココトリメチル
アンモニウムクロライド60部の溶液の15分間にわた
る添加によって、酸性化する。得られたスラリーを、
酸、氷および水の添加によってpH6かつ温度18℃で体
積17000部に調整する。次に、このアセトアセトア
ニリドのスラリーに、pH5.0において約1時間かけて
希塩酸中の3、31 −ジクロロベンジジンのテトラアゾ
化物の10%溶液(小過剰の亜硝酸ナトリウムを使用し
て、希塩酸中で3,31 −ジクロロベンジジン450部
をテトラアゾ化して製造)をカップリングする。この
際、水酸化ナトリウム希溶液を同時に添加して上記pH価
を保持する。次に、その顔料スラリーに、水2500部
中の不均化トール油樹脂のカリウム塩650部の溶液を
添加する。添加後、スラリーの温度を90℃に上げ、そ
して希塩酸の添加によってpHを5.5に調整する。20
分間90℃に保持した後、濃塩酸60部と水1000部
との混合物中のにジルコニウム塩基性炭酸塩ペースト1
00部の溶液を添加する。このスラリーを5分間90℃
に保持し、そのあと70℃までフラッシュバックし、顔
料製品を濾別し、洗浄し、乾燥する。
【0013】実施例2 本質的に実施例1と同様にして、ただしココトリメチル
アンモニウムクロライドの代わりにココジメチルアミン
の80部を使用して製品を製造した。
【0014】実施例3 本質的に実施例2と同様にして、ただし最後のジルコニ
ウム塩基性炭酸塩溶液の添加を省いて製品を製造した。
【0015】実施例4 本質的に実施例1と同様にして、ただしココトリメチル
アンモニウムクロライドの代わりにテトラデシルジメチ
ルアミンオキシドの60部を使用して製品を製造した。
【0016】実施例5 比較例:本質的に実施例1と同様にして、ただしカップ
リング溶液の沈殿中にココトリメチルアンモニウムクロ
ライドを使用しないで製品を製造した。
【0017】実施例6 比較例:本質的に実施例1と同様にして、ただしココト
リメチルアンモニウムクロライドの代わりにエトキシル
化した長鎖脂肪アルコールの60部を使用して製品を製
造した。
【0018】実施例7 比較例:本質的に実施例1と同様にして、ただしカップ
リング溶液の沈殿中にココトリメチルアンモニウムクロ
ライドを使用しないで、顔料スラリーに添加する前に、
セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物1
20部を樹脂溶液に溶解して製品を製造した。
【0019】実施例8 実施例1乃至7の製品を使用して、標準的なコールドセ
ットワニスの中に三本ロールミリング装置を使用して1
1.5%の顔料を配合してインクを製造した。分散性
を、インクの顕微鏡検査によって評価した。色学的特性
および印刷品質を、新聞用紙に1乃至1.2g/m の塗布
量で印刷された印刷物を視覚的に検査することによって
評価した。不透明性は、黒い紙にインクを塗りつけて視
覚的に評価した。試験結果は、実施例7の製品(標準)
に対して比較した相対評価で次表に示されている。
【表1】
【0020】実施例9 水酸化ナトリウム150部とココトリメチルアンモニウ
ムクロライド80部とを含有する水6000部中のアセ
トアセトアニリド650部の溶液を、水1000部中の
酢酸80部と濃塩酸300部との溶液の15分間にわた
る添加によって酸性化する。得られたスラリーを、酸お
よび水の添加によってpH6かつ温度26℃で体積170
00部に調整する。次に、このアセトアセトアニリドの
スラリーに、pH5.0において約1時間かけて希塩酸中
の3、31 −ジクロロベンジジンのテトラアゾ化物の1
0%溶液(小過剰の亜硝酸ナトリウムを使用して、希塩
酸中で3,31 −ジクロロベンジジン450部をテトラ
アゾ化して製造)をカップリングする。この際、水酸化
ナトリウム希溶液を同時添加して上記pH価を保持する。
次に、そのカップリングされたスラリーに、水2500
部中の不均化トール油樹脂のカリウム塩650部の溶液
を添加する。添加後、スラリーの温度を90℃に上げ、
そして希塩酸の添加によってpHを5.5に調整する。2
0分間90℃に保持した後、70℃までフラッシュバッ
クし、顔料製品を濾別し、洗浄し、乾燥する。この製品
を実施例8に記載したようにして試験したところ、実施
例2の製品と同じ不透明度を有していることが判明し
た。
【0021】実施例10 本質的に実施例9と同様に操作を実施した。ただし、第
三アミン界面活性剤をカップリング成分溶液へ添加しな
いで、酸の添加による沈殿後のカップリング成分に添加
した。この製品を実施例8に記載したようにして試験し
たところ、実施例2の製品とと同じ不透明度を有してい
ることが判明した。
フロントページの続き (72)発明者 カンワルジト バル イギリス国,スコットランド,ジー64 1 キューエヌ,グラスゴウ,ビショップブリ ッジィス ソルウェイ ロード 41

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料製品の重量を基準にして、10乃至
    40重量%の樹脂を含有している不透明な樹脂化ピグメ
    ントイエロー12。
  2. 【請求項2】 陽イオン界面活性剤またはアミンオキシ
    ド界面活性剤をも0.5乃至20重量%含有している請
    求項1記載の不透明な樹脂化ピグメントイエロー12。
  3. 【請求項3】 アセトアセトアニリドのテトラアゾ化物
    と3、31-ジクロロベンジジンとの反応を、陽イオン界
    面活性剤またはアミンオキシド界面活性剤の存在下にお
    いて実施し、そしてこれによって得られた顔料スラリー
    を樹脂化することによる不透明な樹脂化ピグメントイエ
    ロー12の製造方法。
  4. 【請求項4】 カップリング成分を、界面活性剤の存在
    下において、溶液から沈殿させる請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 カップリング成分を、界面活性剤を含有
    する酸の添加によって溶液から沈殿させる請求項4記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 界面活性剤を、カップリング成分の沈殿
    の後、ただしカップリングの前に添加する請求項3記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 陽イオン界面活性剤が第三アミンまたは
    第四アンモニウム化合物である請求項3乃至6のいずれ
    かに記載の方法。
  8. 【請求項8】 陽イオン界面活性剤が下記のものから選
    択される請求項7記載の方法: ドデシルジメチルアミン、 ココジメチルアミン、 ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、 水素化獣脂トリメチルアンモニウムクロライド。
  9. 【請求項9】 界面活性剤の量が、カップリング成分の
    重量を基準にして、5乃至25重量%である請求項3乃
    至8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 表面コーティングの着色における不透
    明な樹脂化ピグメントイエロー12の使用。
JP8182581A 1995-07-12 1996-07-12 顔料の製造 Withdrawn JPH0948928A (ja)

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GBGB9601883.3A GB9601883D0 (en) 1996-01-31 1996-01-31 Production of pigments
GB9601883.3 1996-01-31

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