JPH0662876B2 - モノアゾレーキ顔料の製造方法 - Google Patents

モノアゾレーキ顔料の製造方法

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JPH0662876B2 JP61266574A JP26657486A JPH0662876B2 JP H0662876 B2 JPH0662876 B2 JP H0662876B2 JP 61266574 A JP61266574 A JP 61266574A JP 26657486 A JP26657486 A JP 26657486A JP H0662876 B2 JPH0662876 B2 JP H0662876B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は,オフセット印刷インキ用顔料として有用なモ
ノアゾレーキ顔料の製造方法に関する。
さらに詳しくは,本発明は,疎水性にし,親油性度を向
上させて、印刷インキ等の用途において耐水性を高めて
なるモノアゾレーキ顔料の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来,可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ成分と
し,β−オキシナフトエ酸等のオキシナフトエ酸類をカ
ップラー成分として,カップリングしてなるモノアゾレ
ーキ顔料は,印刷インキ,塗料,プラスチックの着色等
の各種用途に広く使用されている。例えば,ピグメント
レッド57(C.I.15850)等のモノアゾレーキ顔料はプ
ロセス紅インキ用顔料として多用されている。これらの
モノアゾレーキ顔料は,その色調を透明,鮮明にする
為,顔料分に対し1〜30重量%の割合でロジン処理が
なされている。
印刷,特にオフセット印刷において,これらの顔料を使
用した場合,各種耐水性に絡むトラブルが生じやすい。
この印刷時のトラブルは複雑で,説明しにくい面が多い
が,その現象は顔料に起因する点も大きいとされてい
る。
その為,顔料の表面処理等により,顔料自身の耐水性を
向上させる検討がなされている。しかし,耐水性を向上
させるとともに,透明性,鮮明性等を低下させない方法
は見出し難い。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は、1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スル
ホン酸をジアゾ化したジアゾ成分と、カップラー成分で
あるオキシナフトエ酸類とを、カップリングして得られ
た染料にロジンを添加しカルシウムレーキするか、ロジ
ンの存在下にカップリングしカルシウムレーキして得ら
れた顔料スラリーに、亜鉛、アルミニウムおよび銅から
選ばれる1種の金属塩を添加することを特徴とするオフ
セット印刷インキ用モノアゾレーキ顔料の製造方法に関
する。
本発明のジアゾ成分は、1−アミノ−4−メチルベンゼ
ン−2−スルホン酸(p−トルイジン−m−スルホン
酸)であり、この他に4−メチル−アニリン−3−スル
ホン酸等の可溶性基を有するジアゾ成分を少量添加して
もよい。
カップラー成分はβ−オキシナフトエ酸が代表的である
が,その他のオキシナフトエ酸類,例えば低級アルキル
基,アルコキシ基またはハロゲン原子で置換されたβ−
オキシナフトエ酸等でもよい。なお,β−オキシナフト
エ酸に,一部β−オキシナフトエ酸以外のカップラー成
分を使用することもできる。
上記の如き原料を用いるモノアゾレーキ顔料は従来公知
のモノアゾレーキ顔料の製造方法に準じて行うことがで
きる。すなわち可溶性基を有する芳香族アミンを常法に
従ってジアゾ化し,一方,上述のカップラー成分を常法
に従い,下漬液を調整し,両者を常法に従ってカップリ
ングし,染料をレーキ化剤によりレーキ化するか,ある
いはジアゾ成分およびまたはカップラー成分にあらかじ
めレーキ化剤を加えておきカップリングする。
なお,分散剤または結晶成長防止剤として効果を有する
と考えられているロジンは,予めカップラー中,または
染料中に添加しておく。
本発明は,ロジンと共に,亜鉛,アルミニウムおよび銅
から選ばれる1種の金属塩を添加して得られたモノアゾ
レーキ顔料である。この金属塩の添加は,予めカップラ
ーまたはジアゾ成分中に添加しておくこともでき,また
染料中,あるいはレーキ化した顔料スラリー中に添加す
ることもできる。望ましくは,顔料スラリー中に添加す
る。顔料スラリー中に添加する1例を示すと,pH9以上
の顔料スラリーに,亜鉛,アルミニウムおよび銅から選
ばれる1種の金属塩,例えば塩酸塩,硝酸塩,硫酸塩な
どを,10℃ないし90℃の温度範囲で添加する。金属
塩の金属としては銅でも可能であるが,亜鉛,アルミニ
ウムが好ましい。添加量は,顔料分に対し,0.2〜20
重量%,好ましくは2〜5重量%である。
なお,添加する金属塩の効果は,顔料に対し,ロジンが
3重量%以上添加されていないと,現れずらい。
以上の様にして得られたモノアゾレーキ顔料は,上記金
属塩を添加しない従来のモノアゾレーキ顔料に比べ,接
触角を測定すると,親水度が低下し,親油性度が増大す
る。また、カロリーメーターで湿潤熱を測定すると,水
への濡れが低下する。さらに,3本ロールミルによるイ
ンキ化において,分散性が向上する。
本発明の顔料を使用した印刷インキは,耐水テストにお
いても良好となり,例えばインキに水を強制乳化したと
きの流動性変動も小さいく,インキのみかけの表面張力
も増大する。
なお,添加した上記金属塩の金属は,顔料のレーキ化金
属,例えばカルシウムと置換していることは少ない為,
プロセス用の紅顔料としての色相を変えることがないと
考えられる。また,一部ロジンカルシウムのカルシウム
と置換し,さらに水酸化物等になり,顔料の表面処理を
行っているものと想定される。
本発明のモノアゾレーキ顔料は,オフセットインキ,グ
ラビアインキ等の印刷インキ,塗料等に使用することが
できる。
以下,実施例により本発明を説明する。例中,部とは重
量部を,%は重量%をそれぞれ表わす。
実施例1 p−トルイジン−m−スルホン酸18.7部を水300部お
よび水酸化ナトリウム4部に溶解させる。35%塩酸2
5部を加え,酸析後,氷200部を加え,0℃に冷却す
る。水25部に溶解した亜硝酸ソーダ7部を加え,5℃
以下で30分攪拌したものをジアゾ成分とする。
一方,βオキシナフトエ酸18.7部を,水1500部,水
酸化ナトリウム11部に溶解させ,15℃に冷却したも
のをカップラー成分とする。
カップラー成分にジアゾ成分を20分要し滴下し,カッ
プリング反応を行う。30分攪拌後,10%ロジンソー
プ64部(色素分に対し15%)を加え,1%水酸化ナ
トリウム水溶液でpHを12.3に調整する。
次に35%塩化カルシウム水溶液を58部加え,2時間
攪拌し,レーキ化反応を完結させる。70℃に加熱後,
水50部に溶解した硝酸亜鉛1.3部を加える。濾過,水
洗後,乾燥,粉砕し,50部のアゾレーキ顔料を得た。
比較のため,硝酸亜鉛を添加しない顔料(従来法)も合
成した。
実施例で得られた顔料と従来法で得られた顔料につき,
接触角を比較した。
水に対して従来法で得られた顔料は42゜で,実施例の
顔料では52゜であった。また,ヨウ化メチレンに対し
て従来法で得られた顔料は21゜で,実施の顔料は17
゜となった。実施例の顔料は,従来法の顔料に比べ,疎
水性,かつ親油性となった。
また,カロリメーターで水に対する湿潤熱を測定する
と,従来法の顔料は,5.2cal/gr.に対し,実施例の顔料
は3.3cal/gr.と疎水性となった。
また,3本ロールミルでオフセットインキ(ロジン変性
フェノール樹脂)化し,分散性を比較すると,従来法で
得られた顔料は,3パスで,粗粒子が消失するのに対
し、実施例の顔料では2パスで粗粒子が消失した。しか
も,実施例の顔料は,透明性,鮮明性にも優れ,高着色
力であった。
実施例2 p−トルイジン−m−スルホン酸18.5部および4−メチ
ル−アニリン−3−スルホン酸0.2部を常法に従ってジ
アゾ化し,35%塩化カルシウム水溶液58部を加えジ
アゾ液を得る。一方,β−オキシナフトエ酸18.7部を常
法に従って溶解し,10%ロジンソープ25部(色素分
に対し6%)加えて,カップラー液を得る。
カップラー液にジアゾ液を20分要て滴下し,カップリ
ング反応,レーキ化反応を行う。なお,カップリング,
レーキ化終了分のpHは12.0であった。2時間攪拌後,8
0℃に加熱し,水50部に溶解した硫酸アルミニウム1.
4部を加える。濾過,水洗,乾燥,粉砕し,46.5部のア
ゾレーキ顔料を得た。
比較のため,硫酸アルミニウムを添加しない顔料(従来
法)も得た。
この得られた顔料から調整したオフセットインキは,従
来法で得られる顔料に比較し,インキの乳化変動(イン
キに水を強制乳化したときの流動性変動)が小さく,ま
た,インキのみかけの表面張力の増大,乳化水の表面張
力の増大が見られた。
実施例3 実施例2において,硫酸アルミニウムの代わりに,塩化
アルミニウムを使用した。
実施例2とほぼ同様な効果が得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−ス
    ルホン酸をジアゾ化したジアゾ成分と、カップラー成分
    であるオキシナフトエ酸類とを、カップリングして得ら
    れた染料にロジンを添加しカルシウムレーキするか、ロ
    ジンの存在下にカップリングしカルシウムレーキして得
    られた顔料スラリーに、亜鉛、アルミニウムおよび銅か
    ら選ばれる1種の金属塩を添加することを特徴とするオ
    フセット印刷インキ用モノアゾレーキ顔料の製造方法。
  2. 【請求項2】顔料に対し、ロジンが3〜30重量%、上
    記金属塩が0.2〜20重量%の添加量である特許請求の
    範囲第1項記載のオフセット印刷インキ用モノアゾレー
    キ顔料の製造方法。
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