JPH0948918A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH0948918A
JPH0948918A JP7202038A JP20203895A JPH0948918A JP H0948918 A JPH0948918 A JP H0948918A JP 7202038 A JP7202038 A JP 7202038A JP 20203895 A JP20203895 A JP 20203895A JP H0948918 A JPH0948918 A JP H0948918A
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JP
Japan
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flame
resin
retardant
pts
phenol
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JP7202038A
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English (en)
Inventor
Noritsugu Nanba
仙嗣 難波
Eiji Ueda
英二 上田
Yoshihiro Takemoto
欣弘 竹本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂100重量部、
(B)難燃剤0.1〜40重量部および(C)フェノー
ル類0.01〜5重量部よりなることを特徴とする難燃
性樹脂組成物である。 【効果】 本発明の難燃性樹脂組成物は、優れた難燃
性、耐衝撃性、耐光性のバランスを持つ優れたもりであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性に優れた樹
脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】難燃化規制の強化に伴い、樹脂の難燃化
技術は各分野で重要な技術となっている。特に、コンピ
ューターやワープロ、複写機等のOA分野や、テレビ、
ゲーム機等の一般家電製品分野で欠くことのできない特
性の一つとなりつつある。そこで、樹脂に様々な難燃剤
を添加して、難燃性を付与する方法が数多く開示されて
いる。
【0003】例えば、特開昭58−138741号、特
開昭58−109553号公報記載の樹脂組成物は赤リ
ン、特公平5−37180号、特公平5−37181号
公報記載の樹脂組成物ではリン酸エステル系難燃剤を添
加して効果を上げている。しかし、これらの方法では、
必要な難燃性を得るためには、難燃剤を大量に配合する
必要がある。その結果、機械的特性を低下させたり、成
形加工時の難燃剤成分のしみ出しなどの欠点をもつ他、
経済的にも不利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、燃焼時の滴
下防止機能が高く、従って、樹脂の難燃化に卓越した効
果を示し、機械的物性に優れた難燃性樹脂組成物を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)熱可塑性樹脂100重量部、(B)難燃剤0.1
〜40重量部および(C)フェノール類0.01〜5重
量部よりなることを特徴とする難燃性樹脂組成物であ
る。本発明は、フェノール類を熱可塑性樹脂に微量に添
加でも、燃焼時の滴下防止効果が高く、難燃化が効果的
に発現する。少量の添加でよいため、他の特性を犠牲に
することなく難燃性、機械的物性のバランスが特に優れ
る。
【0006】本発明に用いられる熱可塑性樹脂とは、ホ
モポリマーでもコポリマーでもよく、またゴム補強タイ
プでもよい。また、複数の樹脂をブレンドしたものも用
いられる。好ましい熱可塑性樹脂とは、ポリスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体およびポリメチル
メタクリレートに代表されるような、ビニル化合物の重
合体および共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ
エステル、ポリカーボネート、およびこれらをゴム質重
合体で補強したものが含まれる。
【0007】ここでビニル化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、パラメチルスチレン等の芳香族ビ
ニル化合物、メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、エチルアクリレートなどのア
ルキル(メタ)アクリレート類、アクリル酸、メタクリ
ル酸などの(メタ)アクリル酸類、アクリロニトリル、
メタアクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、無水
マレイン酸等のα,β−不飽和カルボン酸、N−フェニ
ルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−シクロヘキ
シルマレイミド等のマレイミド系単量体、グリシジルメ
タクリレート等のグリシジル基含有単量体があげられる
が、好ましくは、芳香族ビニル化合物、アルキル(メ
タ)アクリレート類、シアン化ビニル単量体、マレイミ
ド系単量体であり、さらに好ましくは、スチレン、アク
リロニトリル、N−フェニルマレイミド、ブチルアクリ
レートである。これらのビニル化合物は単独あるいは2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0008】好ましい、ゴム質重合体としては、ガラス
転移温度が0℃以下のものであれば用いることができ
る。具体的にはポリブタジエン、スチレン−ブタジエン
共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム
等のジエン系ゴム、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル
系ゴム、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、エチレン
−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンージエン三元
共重合ゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合ゴ
ム、スチレン−イソプレンブロック共重合ゴム等のブロ
ック共重合体およびそれらの水素添加物等を使用するこ
とができる。
【0009】本発明における(B)はいわゆる一般の難
燃剤であり、リン系化合物やハロゲン系有機化合物の
他、メラミン等の窒素含有有機化合物、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム等の無機化合物、酸化アンチ
モン、酸化ビスマス、膨張黒鉛、低融点ガラス等が用い
られる。好ましくはリン系化合物、またはハロゲン含有
有機化合物および、ハロゲン有機化合物と酸化アンチモ
ンの併用である。
【0010】リン系難燃剤としては、例えば、トリメチ
ルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリプロピ
ルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリペンチ
ルホスフェート、トリヘキシルホスフェート、トリシク
ロヘキシルホスフェート、トリフェニルホスフェート、
トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト、ジメチルエチルホスフェート、メチルジブチルホス
フェート、エチルジプロピルホスフェート、ヒドロキシ
フェニルジフェニルホスフェートなどのリン酸エステル
やこれらを各種置換基で変性した化合物、または赤リ
ン、ホスフィン、次亜リン酸、亜リン酸、メタリン酸、
ピロリン酸、無水リン酸などの無機系リン化合物等であ
り、好ましくはリン酸エステル化合物である。これらは
単独または2種類以上を併用して用いることができる。
【0011】ハロゲン含有有機化合物としては、例え
ば、ヘキサクロロペンタジエン、ヘキサブロモジフェニ
ル、オクタブロモジフェニルオキシド、トリブロモフェ
ノキシメタン、デカブロモジフェニル、デカブロモジフ
ェニルオキシド、オクタブロモジフェニルオキシド、テ
トラブロモビスフェノールA、テトラブロモフタルイミ
ド、ヒキサブロモブテン、トリクロロテトラブロモフェ
ニル−トリフォスフェート、ヘキサブロモシクロドデカ
ンがあるが好ましくは、下記一般式(1)の構造を有す
る、ハロゲン含有有機化合物である。
【0012】
【化1】
【0013】難燃剤の配合量は必要な難燃性のレヴェル
に応じて決められるが、樹脂組成物の合計が100重量
部に対して、0.1〜40重量部であることが必要であ
る。0.1重量部未満では必要な難燃効果が発揮されな
い。40重量部を超えると樹脂の機械的強度を低下させ
る。好ましくは0.5〜30重量部の範囲であり、特に
好ましい範囲としては2〜30重量部である。
【0014】本発明に用いられるフェノール類(C)と
は、1価フェノールでも多価フェノールでもよく、例え
ば、フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノ
ン、オルシン、ウルシオール、ピロガロール、フロログ
ルシン、ヒドロキシヒドロキノン、テトラメチルビスフ
ェノールA、ナフトール、ビナフトール、アントロー
ル、アントラヒドロキノン、クレゾール、キシレノー
ル、チモール、カルバクロール、2,2−ビス(4ーヒ
ドロキシフェニル)プロパン(以下ビスフェノールAと
記す)また、ビスフェノールAの一部または、全部を他
の2価フェノール化合物で置換したもの、4,4ジヒド
ロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフォ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトンなどの化合
物等がある。また、これらを単独で用いても2種類以上
を混合して用いてもよい。また、フェノール性OH基を
持つ、分子量5000程度までのオリゴマーもよい。好
ましくはビスフェノールAあるいはビスフェノールAの
置換体である。
【0015】フェノール類(C)の含有量は、成分
(A)100重量部に対して、0.01〜5重量部の範
囲にあることが必要であり、好ましくは、0.1〜5重
量部であり、更に好ましくは、0.2〜4重量部であ
る。0.01重量部未満の場合は、難燃効果が不十分で
あり、高い難燃性が得られない、5重量部を超えると樹
脂の機械的強度、及び耐熱性が低下し、成形加工時のM
Dの発生を招く。
【0016】本発明の樹脂組成物には、樹脂の改質を行
う目的で、必要に応じて通常の添加剤、すなわち、滑
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、
酸化チタン、表面改質剤、分散剤、可塑剤、安定剤など
を添加することができる。また、滴下防止剤、例えば、
ポリテトラフルオロエチレン、シリコン樹脂、ガラス繊
維、カーボン繊維などの繊維、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化
スズなどの金属酸化物、アクリル・シリコン複合ゴム等
の添加も有効であるが、好ましくは、ポリテトラフルオ
ロエチレン、及び、アクリル・シリコン複合ゴムであ
る。配合量は、0.01重量部〜5重量部の範囲が好ま
しい。
【0017】本発明における樹脂組成物の製造方法につ
いては、例えば、押出混練によるメルトブレンド等によ
り製造することができる。
【0018】
【発明の実施の態様】実施例、比較例で用いた樹脂等の
添加剤および評価方法を以下に述べる。(以下「部」は
「重量部」、「%」は「重量%」を意味である。) (熱可塑性樹脂A−1)ブタジエン成分10%、スチレ
ン成分66%、アクリロニトリル成分24%からなるA
BS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹
脂) (熱可塑性樹脂A−2)ブタジエンゴム成分10%、ス
チレン成分90%からなるHIPS樹脂(ハイインパク
トポリスチレン樹脂)。 (熱可塑性樹脂A−3)ブチルアクリレートゴム成分2
0%、アクリロニトリル成分24%、スチレン成分56
%からなるAAS樹脂(アクリロニトリル−ブチルアク
リレート−スチレン樹脂)。 (熱可塑性樹脂A−4)重量平均分子量24,500の
ポリカーボネート樹脂。 (難燃剤FR−1)トリフェニルホスフェート。 (難燃剤FR−2)上述の式(1)で、n=0又は自然
数、Xは臭素、kとl=2、RとR’は式(3)に記載
の基で、m=3で表される難燃剤。 (滴下防止剤1)ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)で平均粒子径(ASTM−D1457に準拠して測
定)が500μm、融点(JIS−K6891に準拠し
て測定)が327℃であるもの。 (滴下防止剤2)アクリル−シリコン複合ゴム:ポリオ
ルガノシロキサンラテックス100部、n−ブチルアク
リレート37.5部、アリルメタクリレート2.5部、
メタクリル酸メチル30部からなるグラフト共重合体
(特開昭64−79257号公報の実施例、参考例1記
載の方法でアクリロニトリルとスチレンの代わりにメタ
クリル酸メチルを用いてグラフト重合したもの) 難燃性は、UL94規格垂直燃焼試験(厚み1/16イ
ンチ)に基づく。
【0019】アイゾット衝撃値は、ASTM D256
に基づく、試験片厚さは、1/4インチでノッチ付きで
ある。(単位はkg・cm/cm)
【0020】
【実施例1〜3、5、比較例1〜3】表1の配合組成
(重量部)に加えて、実施例1〜3および比較例1〜3
の全てにおいて、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
0.4部および、ヒンダードアミン系光安定剤0.3部
をブレンドし、シリンダー温度が220℃に設定された
2軸押出機(ZSK−25、W&P社製)で混練造粒し
た後、射出成形機(シリンダー温度220℃、金型温度
45℃、FAS−100B、ファナック社製)を用いて
物性測定用試験片と燃焼試験用試験片を得た。評価結果
を表1に示す。
【0021】
【実施例4、6、比較例4】表1の配合組成(重量部)
でブレンドし、シリンダー温度が230℃に設定された
2軸押出機(ZSK−25、W&P社製)で混練造粒し
た後、射出成形機(シリンダー温度250℃、金型温度
65℃、FAS−100B、ファナック社製)を用いて
実施例1と同様の試験片を得た。評価結果を表1に示
す。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明の難燃性樹脂組成物は、優れた難
燃性、耐衝撃性、耐光性のバランスを持つ優れたもりで
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂100重量部、
    (B)難燃剤0.1〜40重量部および(C)フェノー
    ル類0.01〜5重量部よりなることを特徴とする難燃
    性樹脂組成物。
JP7202038A 1995-08-08 1995-08-08 難燃性樹脂組成物 Withdrawn JPH0948918A (ja)

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JP7202038A JPH0948918A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 難燃性樹脂組成物

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JP7202038A JPH0948918A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 難燃性樹脂組成物

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JPH0948918A true JPH0948918A (ja) 1997-02-18

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ID=16450911

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008303252A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Daihachi Chemical Industry Co Ltd 安定化された組成物
CN102040630A (zh) * 2010-12-07 2011-05-04 南昌航空大学 三位一体丙烯酸化含磷三聚氰胺膨胀阻燃剂寡聚物的制备方法

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Effective date: 20021105