JPH09317274A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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Publication number
JPH09317274A
JPH09317274A JP14041296A JP14041296A JPH09317274A JP H09317274 A JPH09317274 A JP H09317274A JP 14041296 A JP14041296 A JP 14041296A JP 14041296 A JP14041296 A JP 14041296A JP H09317274 A JPH09317274 A JP H09317274A
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JP
Japan
Prior art keywords
output member
deadlock
clutch member
lock
clutch
Prior art date
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Pending
Application number
JP14041296A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Odawara
巳紀夫 小田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
Priority to JP14041296A priority Critical patent/JPH09317274A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外形をコンパクトにすることによって車体に
おけるスペースの有効利用を図れるとともに簡潔な構造
とすることによって生産性の向上を図れるアクチュエー
タを提供する。 【解決手段】 第1の出力部材6がドアロックのアンロ
ック位置からドアロックのロック位置に回動する際に第
1の出力部材6に第2の出力部材7を結合させ、且つ第
1の出力部材6がドアロックのロック位置にある際に第
2のモータ5の動力によって第1の出力部材6に第2の
出力部材7を分離させ、且つ第2の出力部材7が第1の
出力部材6から分離されている際に第1のモータの回転
力によって第2の出力部材7を第1の出力部材6に結合
させるクラッチ8を第1の出力部材6および第2の出力
部材7上にそなえているアクチュエータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のドアの
ロックを自動的にロック状態やアンロック状態に切換え
るのに利用されるアクチュエータに関し、特にドアのロ
ックがロック状態にある際に外力によってアンロック側
に移動されないデッドロック付のアクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアのロックがロック状態にあ
る際に外力によってアンロック側に移動されないデッド
ロック付のアクチュエータとしては、ドアロックモータ
およびデッドロックモータの2個のモータをケース内に
備えているものが知られている。このようなアクチュエ
ータは、ドアキーシリンダに差し込まれたドアキーが中
立位置からドアロック位置まで正方向に回されると、コ
ントローラよりドアロックモータに電源が正側に接続さ
れて正方向の動力が発生されるため、アンロック位置に
ある出力部材がロック位置まで回動されてドアのロック
をロック状態にし、ドアキーがドアロック位置からさら
に正方向に回されると、コントローラよりデッドロック
モータに電源が正側に接続されて正方向の動力が発生さ
れるため、拘束解除位置にある拘束部材が拘束位置に移
動されることによって出力部材の移動を機械的に拘束す
る。出力部材は拘束されることにより、外力によってロ
ック位置からアンロック位置に勝手に移動されることが
できないので、防犯が図れる。
【0003】ドアキーは中立位置に戻されることによっ
て抜き取られ、再びドアキーシリンダに差し込まれて、
中立位置からロック位置とは反対側のデッドロック解除
位置まで逆方向に回されると、コントローラよりデッド
ロックモータに電源が逆側に接続されて動力が発生され
るため、デッドロックモータより発生した逆方向の動力
によって拘束位置にある拘束部材が拘束解除位置に移動
されて出力部材は拘束を解除される。この状態からドア
キーがアンロック位置までさらに回されると、コントロ
ーラよりドアロックモータに電源が逆側に接続されて動
力が発生されるため、ドアロックモータより発生した逆
方向の動力によってロック位置にある出力部材をアンロ
ック位置まで戻し、ドアを手で開けられるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のアクチュエータ
において、出力部材を拘束したり、拘束しなかったりす
る拘束部材は、出力部材の移動トルクに抗する保持トル
クをもたせるようにするため、ボリュームがあり、それ
によって、この拘束部材を避けた位置にドアロックモー
タやデッドロックモータを配置しているので、ケースの
厚さ寸法および幅寸法が大きくなってアクチュエータの
全体が大型化し、ドアパネル内の狭いスペースに対する
取付けがし難しくなりうるという問題点があり、また、
デッドロックを解除するに際し、デッドロックモータに
電源を逆側に接続することによって発生した動力を用い
て、拘束位置にある拘束部材を拘束解除位置に移動して
いるので、ドアロックモータに対する正方向および逆方
向の電源接続と、デッドロックモータに対する正方向お
よび逆方向の電源接続とを切換えなければならないの
で、キーシリンダに内蔵されるキースイッチの構造が複
雑になりうるとともに、コントローラ内の構造も複雑な
ものとなることから容易に製作がし難いものとなりうる
という問題点があり、上記問題点を解決することが課題
となっていた。
【0005】
【発明の目的】この発明に係わるアクチュエータは、外
形をコンパクトにすることによって車体におけるスペー
スの有効利用を図れるとともに、簡潔な構造とすること
によって生産性の向上を図れるアクチュエータを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるアクチュエータでは、ケースと、ケースに収容さ
れ、電源の接続によって第1の方向または第1の方向に
反する第2の方向に回転力を発生する第1のモータと、
第1のモータとは独立してケースに収容され、電源の接
続によって回転力を発生する第2のモータと、ドアロッ
ク側に連結されるとともにケースに回動可能に支持さ
れ、第1のモータの第1の方向の回転力によってドアロ
ックのアンロック位置からドアロックのロック位置に回
動され、第1のモータの第2の方向の回転力によってド
アロックのロック位置からドアロックのアンロック位置
に戻り回動される第1の出力部材と、ロックノブ側に連
結されるとともに第1の出力部材とは独立してケースに
回動可能に支持された第2の出力部材と、第1の出力部
材がドアロックのアンロック位置からドアロックのロッ
ク位置まで回動される際に第1の出力部材を第2の出力
部材に結合可能に配設されているとともに、第1の出力
部材がドアロックのロック位置にある際に第2のモータ
の回転力によって第2の出力部材を第1の出力部材から
分離可能に配設され、且つ第1の出力部材がドアロック
のロック位置にあって、第2の出力部材が第1の出力部
材から分離されている際に第1のモータの第2の方向の
回転力によって第2の出力部材を第1の出力部材に結合
可能に配設されたクラッチを第1の出力部材および第2
の出力部材上にそなえている構成としたことを特徴とし
ている。
【0008】この発明の請求項2に係わるアクチュエー
タでは、第1のモータに備えたアーマチュアシャフトに
設けられたウオームと、このウオームに噛合されたウオ
ームホイールと、このウオームホイール上に回転可能に
配置されていてウオームホイールによって押動され且つ
第1の出力部材に噛合されたピニオンとを有する減速手
段をケース内に備え、クラッチは、ウオームホイール上
を予め定められたデッドロック位置とデッドロック解除
位置とのあいだで回動可能に配置された第1のクラッチ
部材と、ケース上に予め定められた第1のクラッチ部材
戻り位置と第1のクラッチ部材作動位置とのあいだで回
動可能にして第2のモータに噛合され、この第2のモー
タの回転力によって第1のクラッチ部材をデッドロック
解除位置からデッドロック位置に移動させる第3のクラ
ッチ部材と、第1のクラッチ部材に係合されてこの第1
のクラッチ部材および第2のクラッチ部材上を移動可能
に配設され、第1のクラッチ部材のデッドロック解除位
置で、ドアロックのアンロック位置からドアロックのロ
ック位置に移動される第1の出力部材およびロックノブ
のアンロック位置からロックノブのロック位置に移動さ
れる第2の出力部材に係止可能に配設され、且つ第1の
クラッチ部材のデッドロック位置で、第2の出力部材を
第1の出力部材から分離可能に配設された第2のクラッ
チ部材と、ウオームホイール上に配置され、第1のモー
タの第2の方向の回転力によってウオームホイールが戻
り回動する際に、第1のクラッチ部材および第3のクラ
ッチ部材に当接可能に配設されていて第3のクラッチ部
材と一体的にデッドロック位置にある第1のクラッチ部
材をデッドロック解除位置に戻し回動させるクラッチ部
材戻し部とをそなえている構成としたことを特徴として
いる。
【0009】この発明の請求項3に係わるアクチュエー
タでは、第1の出力部材は、ケースに支持される第1軸
部と、ピニオンに噛合される歯部と、第1軸部の径方向
に予め定められた第1の係合位置と第2の係合位置との
あいだで第2のクラッチ部材を係合可能に支持し、且つ
第1軸部の円周方向に第2のクラッチ部材を移動不能に
係止するため長孔状に形成された第1の係合部とを備
え、第2の出力部材は、第1の出力部材の第1軸部に同
心で且つ弾性体を介し第1軸部に結合されてケースに支
持される第2軸部と、第2のクラッチ部材が第1の係合
部の第1の係合位置にある際に第2のクラッチ部材を第
2軸部の円周方向に移動不能に係止し、且つ第2のクラ
ッチ部材が第1の係合部の第2の係合位置にある際に第
2のクラッチ部材を第2軸部の円周方向に移動可能とす
るため切欠状に形成された第2の係合部とを備え、クラ
ッチは、第1のクラッチ部材が、第3のクラッチ部材に
係合可能に配置された第1アームと、第1の出力部材の
同心に予め定められた範囲を有して湾曲した長孔状に形
成されていて第2のクラッチ部材を第1の出力部材の円
周方向に移動させるガイドを設けた第2アームとを一体
的に備え、第2のクラッチ部材が、軸状に形成されてケ
ース上を移動可能に支持され、第3のクラッチ部材が、
ウオームホイールと同心に取付けられた環状部と、第2
のモータから動力伝達される歯部と、環状部および歯部
のあいだに第1のクラッチ部材に係合可能に配設された
首部とを備え、クラッチ部材戻し部は、デッドロック位
置にある第1のクラッチ部材の第1アームおよび作動位
置にある第3のクラッチ部材の首部に係合可能にし、且
つデッドロック位置からデッドロック解除位置に回動さ
れた第1のクラッチ部材および作動位置から戻り位置に
回動された第3のクラッチ部材に係合不能にして減速手
段に有するウオームホイールの外周側に略三角柱形の突
起状に形成されている構成としたことを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わるアクチュエ
ータにおいて、第1のモータの回転力によって第1の出
力部材がドアロックのアンロック位置からドアロックの
ロック位置に回動される際、クラッチによって第2の出
力部材は第1の出力部材に結合状態で回動されるため、
ドアロックはロックされ、ロックノブはロック位置に移
動される。また、第1の出力部材がドアロックのロック
位置にある際、第2のモータの回転力によって第2の出
力部材が第1の出力部材から分離されることにより、第
2の出力部材は第1の出力部材とは一体的に回動され
ず、外力によってロックノブをロック位置からアンロッ
ク位置に動かしても、第2の出力部材が空振りの状態と
なって第1の出力部材をドアロックのロック位置からア
ンロック位置に動かせないので、デッドロック状態とな
って、ドアロックのロックは保持される。そして、第1
の出力部材がドアロックのロック位置にあって、第2の
出力部材が第1の出力部材から分離されている際、第1
のモータの第2の方向の回転力によってクラッチは第2
の出力部材を第1の出力部材に結合させる。それ故、第
1の出力部材および第2の出力部材上にデッドロックを
切換えるクラッチが配置されるため、従来のもののよう
に、出力部材を拘束させるためボリュームのある拘束部
材を不要としないので、外形の大きいケースを必要とし
ないものとなり、第2の出力部材を第1の出力部材に結
合するのに第2のモータを用いずに第1のモータによっ
て行うため、キースイッチやコントローラの構造は複雑
にならない。
【0011】この発明の請求項2に係わるアクチュエー
タにおいて、第1のモータの回転力によって減速手段を
介し第1の出力部材がドアロックのアンロック位置から
ドアロックのロック位置に移動される際、第1のクラッ
チ部材がデッドロック解除位置にあるため、第2のクラ
ッチ部材によって第2の出力部材は第1の出力部材に結
合されていっしょに回動される。また、第1の出力部材
がドアロックのロック位置にある際、第2のモータの回
転力によって第1のクラッチ部材がデッドロック位置に
回動されると、第2のクラッチ部材が第2の出力部材を
第1の出力部材から分離させるため、第2の出力部材は
第1の出力部材とは一体的に移動されず、外力によって
ロックノブをロック位置からアンロック位置に動かして
も、第2の出力部材が空振りの状態となって第1の出力
部材をドアロックのロック位置からアンロック位置に動
かせないので、デッドロック状態となってドアロックの
ロックは保持される。そして、第1の出力部材がドアロ
ックのロック位置にあって、第2の出力部材が第1の出
力部材から分離されている際、第1のモータの第2の方
向の回転力によってウオームホイールが戻り側に回動さ
れ、クラッチ部材戻し部が第1のクラッチ部材および第
3のクラッチ部材に当接して第3のクラッチ部材と一体
的にデッドロック位置にある第1のクラッチ部材をデッ
ドロック解除位置に戻し回動させて第2の出力部材を第
1の出力部材に結合させる。それ故、減速手段上にデッ
ドロックを切換えるクラッチが配置されているため、従
来のもののように、出力部材を拘束させるためボリュー
ムのある拘束部材を不要としないので、外形の大きいケ
ースを必要としないものとなり、第2の出力部材を第1
の出力部材に結合するのに第2のモータを用いずに第1
のモータによって行うため、キースイッチやコントロー
ラの構造は複雑にならない。
【0012】この発明の請求項3に係わるアクチュエー
タにおいて、第1のモータの回転力によって減速手段の
ピニオンを介し第1の出力部材がドアロックのアンロッ
ク位置からドアロックのロック位置に移動される際、第
1のクラッチ部材がデッドロック解除位置にあるため、
第1のクラッチ部材のガイド内の第2のクラッチ部材は
第2の出力部材の第2の係合部に係止され且つ第1の出
力部材の第1の係合部にも係止されて第2の出力部材は
第1の出力部材にいっしょに移動される。また、第1の
出力部材がドアロックのロック位置にある際、第2のモ
ータの回転力によって第3のクラッチ部材を介して第1
のクラッチ部材がデッドロック位置まで回動されると、
第1のクラッチ部材のガイド内の第2のクラッチ部材が
第2の出力部材の第2の係合部から外れて第2の出力部
材を第1の出力部材から分離するため、第2の出力部材
は第1の出力部材とは一体的に移動されず、外力によっ
てロックノブをロック位置からアンロック位置に動かし
ても、第2の出力部材が空振りの状態となって第1の出
力部材をドアロックのロック位置からアンロック位置に
動かせないので、デッドロックの状態となってドアロッ
クのロックは保持される。そして、第1の出力部材がド
アロックのロック位置にあって、第2の出力部材が第1
の出力部材から分離されている際、第1のモータの第2
の方向の回転力によってウオームホイールが戻り側に回
動され、クラッチ部材戻し部が第1のクラッチ部材およ
び第3のクラッチ部材に当接して第3のクラッチ部材と
一体的にデッドロック位置にある第1のクラッチ部材を
デッドロック解除位置に戻し回動させて第2の出力部材
を第1の出力部材に結合させる。それ故、減速手段上に
デッドロックを切換えるクラッチが配置されているた
め、従来のもののように、出力部材を拘束させるためボ
リュームのある拘束部材を不要としないので、外形の大
きいケースを必要としないものとなり、第2の出力部材
を第1の出力部材に結合するのに第2のモータを用いず
に第1のモータによって行うため、キースイッチやコン
トローラの構造は複雑にならない。
【0013】
【実施例】図1ないし図11にはこの発明に係わるアク
チュエータの実施例が示されている。
【0014】図示するアクチュエータ1は、ケース2内
に、第1のモータとなるドアロックモータ3、減速手段
4、第2のモータとなるデッドロックモータ5、第1の
出力部材6、第2の出力部材7、クラッチ8、位置スイ
ッチ12が収容されている。
【0015】ケース2は一方側が開放されたケース本体
2aおよびこのケース本体2aに被されてビス2cをケ
ース本体2aにねじ込むことによって固着されたケース
カバー2bからなる。
【0016】ケース本体2aには、ほぼ中央に凹状に形
成された軸固定部2a1に段差を有する枢支軸13が固
定されており、ケース本体2aの図2中において左方側
には第1の出力部材6を回動可能に支持するための軸受
部2a2が形成され、この軸受部2a2に対向するケー
スカバー2bの図2中において左方側には第2の出力部
材7を回動可能に支持するための軸受部2b2が形成さ
れている。
【0017】ドアロックモータ3は、ヨーク3aの内周
側に設けられた図示しないマグネットの内側にアーマチ
ュアシャフト3bを備えた図示しないアーマチュアが回
転可能に配置され、このアーマチュアに通電可能に図示
しない2個のブラシが配置され、各ブラシはヨーク3a
の外側に絶縁して配置されたブラシ端子3c,3dに夫
々電気的に接続され、各ブラシ端子3c,3dは後述す
る位置スイッチ12に接続され、位置スイッチ12は図
示しないコネクタから図示しないコントローラを介して
バッテリーである電源に夫々電気的に接続される。この
コントローラにはキーシリンダに内蔵されたキースイッ
チが電気的に接続される。
【0018】前述したキーシリンダに内蔵されたキース
イッチは、ドアキーが差し込まれた中立位置から正方向
に回されて第1のキー位置にくると、コントローラより
ドアロックモータ3の各ブラシ端子3c、3dに正方向
に電源を接続させるため、ドアロックモータ3のアーマ
チュアシャフト3bを正回転させ、ドアキーが第1のキ
ー位置からさらに正方向に回されて第2のキー位置にく
ると、コントローラより後述するデッドロックモータ5
の各ブラシ端子5c,5dに正方向に電源を接続させる
ため、デッドロックモータ5に備えたアーマチュアシャ
フト5bを正回転させ、ドアキーが中立位置から逆方向
に回されて第3のキー位置にくると、コントローラより
ドアロックモータ3の各ブラシ端子3c、3dに逆方向
に電源を接続させてドアロックモータ3のアーマチュア
シャフト3bを逆回転させる機能を有する。
【0019】ドアロックモータ3のアーマチュアシャフ
ト3bには、ヨーク3aの外側に減速手段4の一部とな
るウオーム4aが設けられており、このウオーム4aに
は、同じく減速手段4の他の一部となるウオームホイー
ル4bが噛合っている。
【0020】ウオームホイール4bは図2に示されるよ
うに、枢支軸13の大径側に回転可能に支持されている
ため、ドアロックモータ3の各ブラシ端子3c、3dに
正方向の電源が接続されることによってウオーム4aが
正方向に回転すると正回転され、ドアロックモータ3の
各ブラシ端子3c、3dに逆方向の電源が接続されるこ
とによってウオーム4aが逆方向に回転すると逆回転さ
れる。
【0021】ウオームホイール4bの下側には、ケース
本体2aとのあいだにねじりコイルばねであるウオーム
ホイール戻しばね14が配置されており、このウオーム
ホイール戻しばね14は端部がウオームホイール4bと
ケース本体2aとに夫々係止されているため、ウオーム
ホイール4bが回転したときにウオームホイール4bを
図1に示される中立位置まで戻す。
【0022】また、ウオームホイール4bの下側には、
戻しばね14の外側部分にオートストップスイッチであ
る位置スイッチ12が配置されている。この位置スイッ
チ12は、後述する第1の出力部材6に同期して予め定
められた角度の範囲を回動されるコンタクタホルダ12
aと、このコンタクタホルダ12aに取付けられた複数
個のコンタクタ12b,12c,12dと、コンタクタ
12b,12c,12dに接続可能にしてウオームホイ
ール4bの下面およびケース本体2a上に夫々配置され
たコンタクトプレート12e,12f,12gからな
る。
【0023】位置スイッチ12は、コンタクタホルダ1
2aが第1の出力部材6に連動して回動されるため、第
1の出力部材6がドアロックのアンロック位置Aにある
と、ドアロックモータ3に対する正方向の電源の接続を
可能とし、これに反して、第1の出力部材6がドアロッ
クのアンロック位置Aからドアロックのロック位置Bま
で回動されると、ドアロックモータ3に対する正方向の
電源の接続を遮断するとともに、ドアロックモータ3に
対する逆方向の電源の接続を可能とする機能を有する。
【0024】ウオームホイール4bの表面上の外周寄り
には矩形で内周側に突出したピニオン押圧用凸部4b1
が形成されているため、このピニオン押圧用凸部4b1
は後述するピニオン4cに備えた凸部4c1に係止され
る。
【0025】また、ウオームホイール4bの表面上の外
周寄りには、ピニオン押圧用凸部4b1の対向位置に短
尺の略三角柱状をなしクラッチ8の一部を構成するクラ
ッチ部材戻し部となるデッドロック駆動部材戻し用凸部
4b2が形成されているため、このデッドロック駆動部
材戻し用凸部4b2はウオームホイール4bが正回転し
た後に逆回転した際に、後述するデッドロック駆動部材
9および押動部材11を戻し回動させる機能を有する。
【0026】ウオームホイール4b上には減速手段4の
他の一部となるピニオン4cが枢支軸13の小径側に回
転可能に支持されている。このピニオン4cの外周側に
は矩形状に突出した凸部4c1が形成されており、この
凸部4c1はウオームホイール4bのピニオン押圧用凸
部4b1の回転範囲内に配置されているため、ウオーム
ホイール4bが図1に示される中立位置から時計方向あ
るいは反時計方向に回転されると、ウオームホイール4
bのピニオン押圧用凸部4b1に凸部4c1が当接して
押圧されることによって、ピニオン4cはウオームホイ
ール4bと同一の方向に押動される。ピニオン4cには
セクタ状に形成された第1の出力部材6が噛合ってい
る。
【0027】第1の出力部材6は、図3に示されるよう
に、扇形状をなす本体6aの基端側が軸状に形成された
第1軸部6bになっており、この第1軸部6bはケース
本体2aの端部寄りに形成された軸受部2a2によって
回動可能に支持されていてケース本体2aの外側で第1
のスイングアーム15の基端側に結合されている。第1
のスイングアーム15の先端側は図2に示されるドアロ
ック側のロッド16に結合されて図示しないドアロック
に連結され、この第1のスイングアーム15は後述する
第2のスイングアーム17にねじりコイルばね(弾性
体)である出力部材付勢用戻しばね20によって連結さ
れている。出力部材付勢用戻しばね20は第1のスイン
グアーム15および第2のスイングアーム17が常に同
一の方向となるように付勢するものであるため、後述す
る第2の出力部材7が第1の出力部材6に対して空振り
の状態となった際に、第2の出力部材7の方向を第1の
出力部材6に一致させる機能を有する。
【0028】また、第1の出力部材6は、本体6aの先
端側に歯部6cが形成されており、この歯部6cがピニ
オン4cに噛合っているため、第1の出力部材6はピニ
オン4cが回転することによって図3に示されるドアロ
ックのアンロック位置Aとドアロックのロック位置Bと
の範囲で回動される。第1の出力部材6はドアロックの
アンロック位置Aにあると、ドアロック側のロッド16
を引いた位置にするため、ドアロックをアンロックの状
態とし、第1の出力部材6はドアロックのロック位置B
にあると、ドアロック側のロッド16を押した位置にす
るため、ドアロックをアンロックの状態とする。
【0029】そして、第1の出力部材6は、本体6aの
表面のほぼ中央に、第1軸部6bの径方向に向け、わず
かな深さ寸法を有するものとして長孔状に形成された第
1の係合部6dが設けられており、第1の係合部6dに
は後述する係合ピン10が挿入されているため、第1の
係合部6dは図4に示されるように、第1軸部6b側に
定められた第1の係合位置Cから歯部6cに向けて係合
ピン10を移動可能に支持するとともに歯部6c側に定
められた第2の係合位置Dから第1軸部6bに向けて係
合ピン10を移動可能に支持し、第1軸部6bの円周方
向に係合ピン10を移動不能に支持する。第1の出力部
材6上には第2の出力部材7が配置されている。
【0030】第2の出力部材7は、図3に示されるよう
に、矩形状に形成された本体7aの基端側が軸状に形成
された第2軸部7bになっており、この第2軸部7bは
ケースカバー2bの端部に形成された軸受部2b2によ
って回転可能に支持されていてケースカバー2bの外側
で第2のスイングアーム17の基端側に結合されてい
る。この第2のスイングアーム17の先端側は図2に示
されるロックノブ側のロッド18に結合されて図示しな
いロックノブ(インサイドロックノブ)に連結される。
第2の出力部材7はロックノブのアンロック位置Eにあ
ると、第2のスイングアーム17を介してロックノブ側
のロッド18を引いた位置にするため、ロックノブをア
ンロックの状態とし、これに反して、第2の出力部材7
はロックノブのロック位置Fにあるとロックノブ側のロ
ッド18を押した位置にするため、ロックノブをロック
の状態とする。
【0031】また、第2の出力部材7は、本体7aの先
端から第2軸部7bに向け深さを有して後述する係合ピ
ン10の外径よりも大きい切欠状の開口を有するものと
して形成された第2の係合部7cが設けられている。こ
の第2の係合部7cは第1の出力部材6の第1の係合部
6dに定められた第1の係合位置Cに一致しているた
め、第2の出力部材7は、係合ピン10が第1の係合部
6dの第1の係合位置Cにあると、係合ピン10によっ
て第2軸部7bの円周方向に移動不能に係止されること
によって第1の出力部材6に一体的に結合されて、図3
に示されるように、ロックノブのアンロック位置Eとロ
ックノブのロック位置Fとの範囲を第1の出力部材6の
動力で回動され、これに反して、係合ピン10が第1の
係合部6dの第2の係合位置Dにあると、第1の出力部
材6から分離されてロックノブのアンロック位置Eとロ
ックノブのロック位置Fとの範囲で空振りされる。
【0032】一方、デッドロックモータ5は、ヨーク5
aの内周側に図示しないマグネットが取付けられてお
り、このマグネットの内側にアーマチュアシャフト5b
を備えた図示しないアーマチュアが回転可能に配置され
ている。
【0033】デッドロックモータ5は、アーマチュアに
通電可能に配置された図示しない2個のブラシにブラシ
端子5c,5dが電気的に接続され、各ブラシ端子5
c,5dは図示しないコネクタから図示しないコントロ
ーラを介して電源に電気的に接続される。
【0034】キーシリンダに内蔵されたキースイッチ
は、前述したように、ドアキーが差し込まれた中立位置
から正方向に回されて第1のキー位置を過ぎて第2のキ
ー位置にくると、デッドロックモータ5の各ブラシ端子
5c,5dに正方向に電源を接続するため、デッドロッ
クモータ5は、ドアキーが第2のキー位置にくることに
よってアーマチュアシャフト5bを正回転させる。デッ
ドロックモータ5のアーマチュアシャフト5bにはウオ
ーム5eが設けられており、このウオーム5eにクラッ
チ8の一部となる扇状部材11が噛合っている。
【0035】クラッチ8は、第3のクラッチ部材となる
扇状部材11,第1のクラッチ部材となるデッドロック
駆動部材9,第2のクラッチ部材となる係合ピン10お
よび前述したウオームホイール4b上のデッドロック駆
動部材戻し用凸部4b2からなり、クラッチ8の係合ピ
ン10は段差を有する軸状に形成されていて、図2に示
されるように、ケースカバー2bの裏面に形成されたピ
ン支持部2b3によってケースカバー2bの裏面に沿っ
てケース本体2a上を移動可能になっている。
【0036】扇状部材11は、外形が略扇状に形成され
ていて、基端側に設けられた環状部11aがウオームホ
イール4b上でケース本体2aの枢支軸13に回転可能
に支持され、ウオームホイール4bの端部上から下方へ
折曲した先端側に形成された歯部11bがデッドロック
モータ5のウオーム5eに噛合っている。この歯部11
bとウオーム5eとは双方よりの回転力の伝達により回
転可能なねじれ角を有する歯形に形成されている。
【0037】また、扇状部材11の歯部11bと環状部
11aとのあいだは首部となるデッドロック駆動部材係
合部11cになっており、このデッドロック駆動部材係
合部11cは後述するデッドロック駆動部材9に係止可
能になっているため、デッドロックモータ5の各ブラシ
端子5c,5dに正方向に電源が接続されることによっ
て扇状部材11はデッドロックの非作動位置である戻り
位置Gからデッドロックの作動位置である作動位置Hま
で回動され、このデッドロック駆動部材9をデッドロッ
ク解除位置Iからデッドロック位置Jまで押動する。
【0038】そして、扇状部材11はデッドロックモー
タ5に電源が接続されていない状態において、ウオーム
ホイール4bが正回転した後に逆回転することによっ
て、ウオームホイール4bのデッドロック駆動部材戻し
用凸部4b2がデッドロック駆動部材9の第1アーム9
aに備えた延出片9a1を介して戻り方向に押動される
と、作動位置Hから戻り位置Gまで戻り回動される。扇
状部材11に備えた歯部11bの近傍にはデッドロック
駆動部材9が配置されている。
【0039】デッドロック駆動部材9は、図2に示され
るように、ウオームホイール4b,扇状部材11,第1
の出力部材6の本体6a,および第2の出力部材7の本
体7aの上方に配置されており、第1アーム9aと、こ
の第1アーム9aに一体成形された第2アーム9bとか
ら略V字状に形成されている。第1アーム9aの基端部
および第2アーム9bの基端部は、芯部9cにおいてケ
ース本体2aに固定された支持軸19によって回動可能
に支持されている。
【0040】デッドロック駆動部材9の第1アーム9a
は、芯部9cから扇状部材11のデッドロック駆動部材
係合部11cにまで達する長さを有する板状に形成され
ており、先端部に円柱状をなしてウオームホイール4b
側に延びた延出片9a1が形成されているため、この延
出片9a1に扇状部材11のデッドロック駆動部材係合
部11cが係合可能になっている。
【0041】デッドロック駆動部材9の第2アーム9b
は、第1アーム9aに対しほぼ45度傾いて芯部9cか
ら第1の出力部材6の端部に達する長さを有する板状に
形成されており、この第2アーム9bには、第1の出力
部材6に同心で予め定められた範囲を有して湾曲した長
孔状をなすガイド9b1が形成されている。このガイド
9b1は第1の出力部材6の第1の係合部6dおよび第
2の出力部材7の第2の係合部7c上に配置され、係合
ピン10の外径よりもやや大きい開口を有するため、ガ
イド9b1内に、第1の出力部材6の第1の係合部6d
および第2の出力部材7の第2の係合部7cに挿入され
る係合ピン10が挿入される。
【0042】デッドロック駆動部材9は、第1アーム9
aの延出片9a1が扇状部材11のデッドロック駆動部
材係合部11cに係合可能になっているため、扇状部材
11が戻り位置Gから作動位置Hまで回動することによ
って、第1アーム9aはデッドロックの非作動位置であ
るデッドロック解除位置Iからデッドロックの作動位置
であるデッドロック位置Jまで回動される。第1アーム
9aがデッドロック解除位置Iにあると第2アーム9b
のガイド9b1は第1の出力部材6の同一円周上に開口
が配置されるため、係合ピン10を第1の出力部材6の
円周方向にガイド9b1内を移動可能とする。そして、
扇状部材11が戻り位置Gから作動位置Hまで回動する
ことによって第1アーム9aがデッドロック解除位置I
からデッドロック位置Jまで回動されると、第2アーム
9bのガイド9b1は第1の出力部材6の第1軸部6b
から遠ざかる方向に変位されるので、ガイド9b1内の
係合ピン10も第1軸部6bから遠ざかる方向に移動さ
れる。
【0043】クラッチ8は、図1に示されるように、第
1の出力部材6がドアロックのアンロック位置Aにある
と、扇状部材11は戻り位置Gにあり、デッドロック駆
動部材9はデッドロック解除位置Iにあり、係合ピン1
0は、第1の出力部材6の第1の係合部6dにおいて第
1の係合位置Cにあるため、第2の出力部材7の第2の
係合部7cに挿入され、この係合ピン10によって第1
の出力部材6を第2の出力部材7に一体的に結合させ
る。
【0044】また、クラッチ8は、図6に示されるよう
に、第1の出力部材6がドアロックのロック位置Bにあ
り、扇状部材11が戻り位置Gにあり、デッドロック駆
動部材9はデッドロック解除位置Iにあると、係合ピン
10は、第1の出力部材6の第1の係合部6dにおいて
第1の係合位置Cにあるため、第2の出力部材7の第2
の係合部7cに挿入され、この係合ピン10によって第
1の出力部材6を第2の出力部材7に一体的に結合させ
る。
【0045】そして、クラッチ8は、図9に示されるよ
うに、第1の出力部材6がドアロックのロック位置Bに
ある際に、デッドロックモータ5に正方向に電源が接続
され、扇状部材11が戻り位置Gから作動位置Hに回動
されてデッドロック駆動部材9がデッドロック解除位置
Iからデッドロック位置Jに回動されると、係合ピン1
0は、ガイド9b1が第1の出力部材6の第1軸部6b
から遠ざかる方向に変位されるため、第1の出力部材6
の第1の係合部6dにおいて第1の係合位置Cから第2
の係合位置Dに移動されるため、第2の出力部材7の第
2の係合部7cから外れ、この係合ピン10の移動によ
って第2の出力部材7を第1の出力部材6から分離す
る。
【0046】そしてまた、クラッチ8は、第1の出力部
材6がドアロックのロック位置Bにあって、扇状部材1
1が作動位置Hにあり、デッドロック駆動部材9がデッ
ドロック位置Jまで回動されて係合ピン10により第2
の出力部材7を第1の出力部材6から分離している図9
に示される状態で、ドアロックモータ3に逆方向の電源
が接続されることによってウオーム4aを介してウオー
ムホイール4bが逆回転(図9中の反時計方向)する
と、このウオームホイール4b上に配置されたデッドロ
ック駆動部材戻し用凸部4b2がデッドロック駆動部材
9の第1アーム9aに設けられた延出片9a1に当接
し、この延出片9a1は扇状部材11のデッドロック駆
動部材係合部11cに係合されている状態にあるため、
デッドロック駆動部材戻し用凸部4b2は扇状部材11
とともにデッドロック駆動部材9を戻し側に押動するも
のとなる。
【0047】このとき、デッドロック駆動部材戻し用凸
部4b2のウオームホイール4b上においての突出寸法
が扇状部材11のデッドロック駆動部材係合部11cよ
りも小さくなっているため、デッドロック駆動部材戻し
用凸部4b2はウオームホイール4bの回動面上でデッ
ドロック駆動部材9の延出片9a1には当接するが、扇
状部材11のデッドロック駆動部材係合部11cには当
接せずにデッドロック駆動部材係合部11cの下側を通
り抜けるものとなり、デッドロック駆動部材戻し用凸部
4b2が戻り回動してくると、デッドロック駆動部材9
は、第1アーム9aがデッドロックの作動位置であるデ
ッドロック位置Jからデッドロックの解除位置であるデ
ッドロック解除位置Iまで回動されたところで延出片9
a1がデッドロック駆動部材戻し用凸部4b2の内側に
入り込んでデッドロック駆動部材戻し用凸部4b2に押
動されなくなり、扇状部材11は、作動位置Hから戻り
位置Gまで戻り回動されたところでデッドロック駆動部
材係合部11cの下側をデッドロック駆動部材戻し用凸
部4b2が通り抜けてデッドロック駆動部材戻し用凸部
4b2に押動されなくなるので、デッドロック駆動部材
9はデッドロック解除位置Iに、扇状部材11は戻り位
置Gに夫々停止されてその位置よりも回動されない。
【0048】このような構造をなすアクチュエータ1
は、ドアロックモータ3の各ブラシ端子3c,3dが位
置スイッチ12からコントローラを介して電源に電気的
に接続され、デッドロックモータ5の各ブラシ端子5
c,5dが上記コントローラを介して電源に電気的に接
続され、第1の出力部材6に結合された第1のスイング
アーム15はドアパネル内でドアロック側のロッド16
に連結され、第2の出力部材7に結合された第2のスイ
ングアーム17はドアパネル内でロックノブ側のロッド
18に連結されてケース2が車体に固定される。
【0049】乗員が車両から降りるためドアを開けたと
ころで、図1に示されるように、ドアロックはアンロッ
クの状態になっているため、図4に示されるように、第
1の出力部材6はドアロックのアンロック位置Aにあ
り、扇状部材11は戻り位置Gにあり、デッドロック駆
動部材9はデッドロック解除位置Iにあるため、係合ピ
ン10は、第1の出力部材6の第1の係合部6dにおい
て第1の係合位置Cにあり、図5に示されるように、第
2の出力部材7の第2の係合部7cに挿入され、係合ピ
ン10によって第1の出力部材6を第2の出力部材7に
一体的に結合している。
【0050】乗員が車両から降りてドアを閉め、ドアの
キーシリンダに差し込まれたドアキーが中立位置から正
方向に回されて第1のキー位置にくると、ドアロックモ
ータ3の各ブラシ端子3c,3dに正方向に電源が接続
され、アーマチュアシャフト3bが正回転するため、図
6に示されるように、ウオーム4aは正回転されてウオ
ームホイール4bを正回転(図中の時計方向)させ、ピ
ニオン4cを正回転(図中の時計方向)させる。このと
き、デッドロック駆動部材9はデッドロック解除位置I
にあるため、係合ピン10は第1の出力部材6の第1の
係合部6dにおいて第1の係合位置Cにあって第2の出
力部材7の第2の係合部7cに係合されているため、図
7に示されるように、第1の出力部材6がドアロックの
アンロック位置Aからドアロックのロック位置Bまで回
動されるあいだ、係合ピン10はガイド9b1内を移動
し、図8に示されるように、第2の出力部材7は第1の
出力部材6に一体的にしてロックノブのアンロック位置
Eからロックノブのロック位置Fまで回動される。第1
の出力部材6がドアロックのロック位置Bにくると、ド
アロックモータ3に対する正方向の電源接続は位置スイ
ッチ12によって自動的にカットされる。
【0051】第1の出力部材6がドアロックのロック位
置Bまで回動されることによって、第1のスイングアー
ム15も第1の出力部材6とともに回動されてドアロッ
ク側のロッド16を押す方向に移動させるため、ドアロ
ックをロックの状態に切換え、第2の出力部材7がロッ
クノブのロック位置Fまで回動することによって、第2
のスイングアーム17も第2の出力部材7とともに回動
されてロックノブ側のロッド18を押す方向に移動させ
るため、ロックノブをロックの状態に切換える。
【0052】そして、ドアのキーシリンダに差し込まれ
たドアキーが第1のキー位置からさらに正方向に回され
て第2のキー位置にくると、デッドロックモータ5の各
ブラシ端子5c,5dに正方向の電源が接続され、アー
マチュアシャフト5bが正回転するため、図9に示され
るように、ウオーム5eは正回転されて扇状部材11を
戻り位置Gから作動位置Hまで回動させ、扇状部材11
が戻り位置Gから作動位置Hまで回動することによっ
て、図10に示されるように、デッドロック駆動部材9
をデッドロック解除位置Iからデッドロック位置Jまで
回動させるため、デッドロック駆動部材9のガイド9b
1内の係合ピン10は、第1の出力部材6の第1の係合
部6dにおいて第1の係合位置Cから第2の係合位置D
に移動され、図11に示されるように、第2の出力部材
7の第2の係合部7cから外れる。
【0053】デッドロック駆動部材9がデッドロック位
置Jまで回動することによって係合ピン10が第2の係
合部7cから外れた第2の出力部材7は、第1の出力部
材6に対して分離されるため、第2の出力部材7は空振
り可能な状態となる。ドアのキーシリンダに差し込まれ
たドアキーは中立位置まで戻されてキーシリンダから抜
かれるため、乗員によって閉められたドアはロックの状
態でデッドロックが作動している状態を保持される。
【0054】ドアがロックの状態でデッドロックが作動
している際に、外部からロックノブ側のロッド18を無
理やり動かして、このロックノブ側のロッド18によっ
てドアロックをアンロック側に作動させようとしても、
ロックノブ側に連結されている第2の出力部材7がドア
ロック側に連結されている第1の出力部材6に分離され
て空振りされるため、ロックノブ側のロッド18で第1
の出力部材6を動かすことはできないので、外部からド
アロックを開けることはできない。このとき、空振りさ
れた第2の出力部材7は、出力部材付勢用戻しばね20
によって第1の出力部材6に連結されているため、ロッ
クノブ側のロッド18および第2の出力部材7に対する
外力が取り除かれてから、ドアロックのロック位置Bに
ある第1の出力部材6に強制的に付勢されて方向を一致
され、ロックノブのロック位置Fに戻される。
【0055】そして、乗員によってドアのキーシリンダ
にドアキーが再び差し込まれ、中立位置から逆方向に回
されて第3のキー位置にくると、図9に示される状態
で、ドアロックモータの各ブラシ端子3c,3dに逆方
向に電源が接続されてアーマチュアシャフト3bが逆回
転するため、ウオーム4aは逆回転されてウオームホイ
ール4bを逆回転(図中の反時計方向)させ、ピニオン
4cを逆回転(図中の反時計方向)させる。ウオームホ
イール4bが逆回転を始めることによって、このウオー
ムホイール4b上のデッドロック駆動部材戻し用凸部4
b2がデッドロック駆動部材9の第1アーム9aに備え
られた延出片9a1に当接し、この延出片9a1を介し
て扇状部材11を作動位置Hから戻り位置Gに戻すとと
もに、デッドロック駆動部材9をデッドロック位置Jか
らデッドロック解除位置Iまで戻し回動させるため、扇
状部材11に噛合されたウオーム9bを設けたデッドロ
ックモータ5は強制的に戻り回転され、デッドロック駆
動部材9のガイド9b1内の係合ピン10は、図7に示
されるように、第1の出力部材6の第1の係合部6dに
おいて第2の係合位置Dから第1の係合位置Cに戻され
て、図8に示されるように、第2の出力部材7の第2の
係合部7cに係合される。
【0056】このとき、ウオームホイール4bが逆回転
する際、ウオームホイール4bのデッドロック駆動部材
戻し用凸部4b2はデッドロック駆動部材9の第1アー
ム9aに備えられた延出片9a1を押圧している途中
で、デッドロック駆動部材9の戻り回動によって延出片
9a1がウオームホイール4bの内周側に移動するた
め、延出片9a1に対する押動はデッドロック駆動部材
9がデッドロック位置Jからデッドロック解除位置Iま
で戻し回動されたと同時に終了される。
【0057】そしてまた、ウオームホイール4bの逆回
転によってピニオン4cが逆回転されるため、このピニ
オン4cに噛合された第1の出力部材6をドアロックの
ロック位置Bからドアロックのアンロック位置Aに戻し
回動させるとともに、第2の出力部材7も第1の出力部
材6に結合状態でロックノブのロック位置Fからロック
ノブのアンロック位置Eに戻し回動され、第1のスイン
グアーム15によりドアロック側のロッド16を押す位
置に移動させるとともに第2のスイングアーム17によ
りロックノブ側のロッド18を押す位置に移動させるの
で、ロックノブをアンロックの状態とし且つドアロック
をアンロックの状態として、図1に示される状態に復帰
し、乗員によってドアを開けられるものとなる。
【0058】上述したように、第1の出力部材6がドア
ロックのロック位置Bにあるときに減速手段4の上側に
配置したクラッチ8によって第2の出力部材7を第1の
出力部材6に空振りさせることによりデッドロック状態
として外部からドアロックを開けられなくし、このデッ
ドロック状態からの復帰はドアロックモータ3に対する
逆方向の電源の接続によって行うため、出力部材を拘束
するための拘束部材をケース2内に配置することなく、
デッドロックモータ5に対する電源の接続も一方向のみ
で済むものとなる。
【0059】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わるアクチュエータによれば、第1のモータ
の回転力によって第1の出力部材がドアロックのアンロ
ック位置からドアロックのロック位置に回動される際、
クラッチによって第2の出力部材は第1の出力部材に結
合状態で回動されるため、ドアロックはロックされ、ロ
ックノブはロック位置に移動される。また、第1の出力
部材がドアロックのロック位置にある際、第2のモータ
の回転力によって第2の出力部材が第1の出力部材から
分離されることにより、第2の出力部材は第1の出力部
材とは一体的に回動されず、外力によってロックノブを
ロック位置からアンロック位置に動かしても、第2の出
力部材が空振りの状態となって第1の出力部材をドアロ
ックのロック位置からアンロック位置に動かせないの
で、デッドロック状態となって、ドアロックのロックは
保持される。そして、第1の出力部材がドアロックのロ
ック位置にあって、第2の出力部材が第1の出力部材か
ら分離されている際、第1のモータの第2の方向の回転
力によってクラッチは第2の出力部材を第1の出力部材
に結合させるので、第1の出力部材および第2の出力部
材上にデッドロックを切換えるクラッチが配置されるた
め、従来のものと比較して、出力部材を拘束させるため
ボリュームのある拘束部材を不要としないので、外形の
大きいケースを必要としないものとなり、第2の出力部
材を第1の出力部材に結合するのに第2のモータを用い
ずに第1のモータによって行うため、キースイッチやコ
ントローラの構造は複雑にならず、外形をコンパクトに
することによって車体におけるスペースの有効利用を図
れるとともに、簡潔な構造とすることによって生産性の
向上を図れるという優れた効果を奏する。
【0060】この発明の請求項2に係わるアクチュエー
タによれば、第1のモータの回転力によって減速手段を
介し第1の出力部材がドアロックのアンロック位置から
ドアロックのロック位置に移動される際、第1のクラッ
チ部材がデッドロック解除位置にあるため、第2のクラ
ッチ部材によって第2の出力部材は第1の出力部材に結
合されていっしょに回動される。また、第1の出力部材
がドアロックのロック位置にある際、第2のモータの回
転力によって第1のクラッチ部材がデッドロック位置に
回動されると、第2のクラッチ部材が第2の出力部材を
第1の出力部材から分離させるため、第2の出力部材は
第1の出力部材とは一体的に移動されず、外力によって
ロックノブをロック位置からアンロック位置に動かして
も、第2の出力部材が空振りの状態となって第1の出力
部材をドアロックのロック位置からアンロック位置に動
かせないので、デッドロック状態となってドアロックの
ロックは保持される。そして、第1の出力部材がドアロ
ックのロック位置にあって、第2の出力部材が第1の出
力部材から分離されている際、第1のモータの第2の方
向の回転力によってウオームホイールが戻り側に回動さ
れ、クラッチ部材戻し部が第1のクラッチ部材および第
3のクラッチ部材に当接して第3のクラッチ部材と一体
的にデッドロック位置にある第1のクラッチ部材をデッ
ドロック解除位置に戻し回動させて第2の出力部材を第
1の出力部材に結合させるので、減速手段上にデッドロ
ックを切換えるクラッチが配置されているため、従来の
ものと比較して、出力部材を拘束させるためボリューム
のある拘束部材を不要としないので、外形の大きいケー
スを必要としないものとなり、第2の出力部材を第1の
出力部材に結合するのに第2のモータを用いずに第1の
モータによって行うため、キースイッチやコントローラ
の構造は複雑にならず、外形をコンパクトにすることに
よって車体におけるスペースの有効利用を図れるととも
に、簡潔な構造とすることによって生産性の向上を図れ
るという優れた効果を奏する。
【0061】この発明の請求項3に係わるアクチュエー
タによれば、第1のモータの回転力によって減速手段の
ピニオンを介し第1の出力部材がドアロックのアンロッ
ク位置からドアロックのロック位置に移動される際、第
1のクラッチ部材がデッドロック解除位置にあるため、
第1のクラッチ部材のガイド内の第2のクラッチ部材は
第2の出力部材の第2の係合部に係止され且つ第1の出
力部材の第1の係合部にも係止されて第2の出力部材は
第1の出力部材にいっしょに移動される。また、第1の
出力部材がドアロックのロック位置にある際、第2のモ
ータの回転力によって第3のクラッチ部材を介して第1
のクラッチ部材がデッドロック位置まで回動されると、
第1のクラッチ部材のガイド内の第2のクラッチ部材が
第2の出力部材の第2の係合部から外れて第2の出力部
材を第1の出力部材から分離するため、第2の出力部材
は第1の出力部材とは一体的に移動されず、外力によっ
てロックノブをロック位置からアンロック位置に動かし
ても、第2の出力部材が空振りの状態となって第1の出
力部材をドアロックのロック位置からアンロック位置に
動かせないので、デッドロックの状態となってドアロッ
クのロックは保持される。そして、第1の出力部材がド
アロックのロック位置にあって、第2の出力部材が第1
の出力部材から分離されている際、第1のモータの第2
の方向の回転力によってウオームホイールが戻り側に回
動され、クラッチ部材戻し部が第1のクラッチ部材およ
び第3のクラッチ部材に当接して第3のクラッチ部材と
一体的にデッドロック位置にある第1のクラッチ部材を
デッドロック解除位置に戻し回動させて第2の出力部材
を第1の出力部材に結合させるので、減速手段上にデッ
ドロックを切換えるクラッチが配置されているため、従
来のものと比較して、出力部材を拘束させるためボリュ
ームのある拘束部材を不要としないので、外形の大きい
ケースを必要としないものとなり、第2の出力部材を第
1の出力部材に結合するのに第2のモータを用いずに第
1のモータによって行うため、キースイッチやコントロ
ーラの構造は複雑にならず、外形をコンパクトにするこ
とによって車体におけるスペースの有効利用を図れると
ともに、簡潔な構造とすることによって生産性の向上を
図れるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるアクチュエータの一実施例の
一部破断平面図である。
【図2】図1に示したアクチュエータの縦断側面図であ
る。
【図3】図1に示したアクチュエータにおいてのクラッ
チの主要部の外観斜視図である。
【図4】図1に示したアクチュエータにおいての第1の
出力部材まわりの平面図である。
【図5】図1に示したアクチュエータにおいての第2の
出力部材まわりの平面図である。
【図6】図1に示したアクチュエータにおいてのロック
作動状態の一部破断平面図である。
【図7】図6に示したアクチュエータにおいての第1の
出力部材まわりの平面図である。
【図8】図6に示したアクチュエータにおいての第2の
出力部材まわりの平面図である。
【図9】図1に示したアクチュエータにおいてのデッド
ロック作動状態の一部破断平面図である。
【図10】図9に示したアクチュエータにおいての第1
の出力部材まわりの平面図である。
【図11】図9に示したアクチュエータにおいての第2
の出力部材まわりの平面図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 2 ケース 3 ドアロックモータ(第1のモータ) 3b アーマチュアシャフト 4 減速手段 4a ウオーム 4b ウオームホイール 4b2 デッドロック駆動部材戻し用凸部(クラッチ部
材戻し部) 4c ピニオン 5 デッドロックモータ(第2のモータ) 6 第1の出力部材 6b 第1軸部 6c 歯部 6d 第1の係合部 7 第2の出力部材 7b 第2軸部 7c 第2の係合部 8 クラッチ 9 デッドロック駆動部材(第1のクラッチ部材) 9a 第1アーム 9b 第2アーム 9b1 ガイド 10 係合ピン(第2のクラッチ部材) 11 扇状部材(第3のクラッチ部材) 11a 環状部 11b 歯部 11c デッドロック駆動部材係合部(首部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、 上記ケースに収容され、電源の接続によって第1の方向
    または第1の方向に反する第2の方向に回転力を発生す
    る第1のモータと、 上記第1のモータとは独立して上記ケースに収容され、
    電源の接続によって回転力を発生する第2のモータと、 ドアロック側に連結されるとともに上記ケースに回動可
    能に支持され、上記第1のモータの第1の方向の回転力
    によってドアロックのアンロック位置からドアロックの
    ロック位置に回動され、第1のモータの第2の方向の回
    転力によってドアロックのロック位置からドアロックの
    アンロック位置に戻り回動される第1の出力部材と、 ロックノブ側に連結されるとともに上記第1の出力部材
    とは独立してケースに回動可能に支持された第2の出力
    部材と、 上記第1の出力部材がドアロックのアンロック位置から
    ドアロックのロック位置まで回動される際に第1の出力
    部材を上記第2の出力部材に結合可能に配設されている
    とともに、第1の出力部材がドアロックのロック位置に
    ある際に第2のモータの回転力によって第2の出力部材
    を第1の出力部材から分離可能に配設され、且つ第1の
    出力部材がドアロックのロック位置にあって、第2の出
    力部材が第1の出力部材から分離されている際に第1の
    モータの第2の方向の回転力によって第2の出力部材を
    第1の出力部材に結合可能に配設されたクラッチを第1
    の出力部材および第2の出力部材上にそなえていること
    を特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 第1のモータに備えたアーマチュアシャ
    フトに設けられたウオームと、このウオームに噛合され
    たウオームホイールと、このウオームホイール上に回転
    可能に配置されていてウオームホイールによって押動さ
    れ且つ第1の出力部材に噛合されたピニオンとを有する
    減速手段をケース内に備え、 クラッチは、 上記ウオームホイール上に予め定められたデッドロック
    位置とデッドロック解除位置とのあいだで回動可能に配
    置された第1のクラッチ部材と、 ケース上に予め定められた戻り位置と作動位置とのあい
    だで回動可能にして第2のモータに噛合され、この第2
    のモータの回転力によって上記第1のクラッチ部材をデ
    ッドロック解除位置からデッドロック位置に移動させる
    第3のクラッチ部材と、 上記第1のクラッチ部材に係合されてこの第1のクラッ
    チ部材および第2のクラッチ部材上を移動可能に配設さ
    れ、第1のクラッチ部材のデッドロック解除位置で、ド
    アロックのアンロック位置からドアロックのロック位置
    に移動される第1の出力部材およびロックノブのアンロ
    ック位置からロックノブのロック位置に移動される第2
    の出力部材に係止可能に配設され、且つ第1のクラッチ
    部材のデッドロック位置で、第2の出力部材を第1の出
    力部材から分離可能に配設された第2のクラッチ部材
    と、 ウオームホイール上に配置され、第1のモータの第2の
    方向の回転力によってウオームホイールが戻り回動する
    際に、第1のクラッチ部材および第3のクラッチ部材に
    当接可能に配設されていて第3のクラッチ部材と一体的
    にデッドロック位置にある第1のクラッチ部材をデッド
    ロック解除位置に戻し回動させるクラッチ部材戻し部と
    をそなえていることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 第1の出力部材は、 ケースに支持される第1軸部と、 ピニオンに噛合される歯部と、 第1軸部の径方向に予め定められた第1の係合位置と第
    2の係合位置とのあいだで第2のクラッチ部材を係合可
    能に支持し、且つ第1軸部の円周方向に第2のクラッチ
    部材を移動不能に係止するため長孔状に形成された第1
    の係合部とを備え、 第2の出力部材は、 第1の出力部材の第1軸部に同心で且つ弾性体を介し第
    1軸部に結合されてケースに支持される第2軸部と、 第2のクラッチ部材が上記第1の係合部の第1の係合位
    置にある際に第2のクラッチ部材を第2軸部の円周方向
    に移動不能に係止し、且つ第2のクラッチ部材が第1の
    係合部の第2の係合位置にある際に第2のクラッチ部材
    を第2軸部の円周方向に移動可能とするため切欠状に形
    成された第2の係合部とを備え、 クラッチは、 第1のクラッチ部材が、第3のクラッチ部材に係合可能
    に配置された第1アームと、第1の出力部材の同心に予
    め定められた範囲を有して湾曲した長孔状に形成されて
    いて第2のクラッチ部材を第1の出力部材の円周方向に
    移動させるガイドを設けた第2アームとを一体的に備
    え、 第2のクラッチ部材が、軸状に形成されてケース上を移
    動可能に支持され、 第3のクラッチ部材が、ウオームホイールと同心に取付
    けられた環状部と、第2のモータから動力伝達される歯
    部と、環状部および歯部のあいだに第1のクラッチ部材
    に係合可能に配設された首部とを備え、 クラッチ部材戻し部は、デッドロック位置にある第1の
    クラッチ部材の第1アームおよび作動位置にある第3の
    クラッチ部材の首部に係合可能にし、且つデッドロック
    位置からデッドロック解除位置に回動された第1のクラ
    ッチ部材および作動位置から戻り位置に回動された第3
    のクラッチ部材に係合不能にして減速手段に有するウオ
    ームホイールの外周側に略三角柱形の突起状に形成され
    ている請求項2に記載のアクチュエータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031809A (ja) * 2006-08-01 2008-02-14 Mazda Motor Corp 自動車のドアロック装置
WO2011071330A3 (ko) * 2009-12-10 2011-11-03 (주)시큐챌린지 구동장치 및 이를 이용한 디지털 도어락용 클러치 장치
CN108412914A (zh) * 2018-03-30 2018-08-17 东莞市秦基减速电机有限公司 自动离合器
CN110593674A (zh) * 2019-09-29 2019-12-20 金湖县微晶控制系统有限公司 门锁离合装置
CN113622759A (zh) * 2021-08-20 2021-11-09 湖北航宇精工科技有限公司 一种汽车门锁结构

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