JPH09315122A - 独立懸架式リヤサスペンション - Google Patents
独立懸架式リヤサスペンションInfo
- Publication number
- JPH09315122A JPH09315122A JP8159221A JP15922196A JPH09315122A JP H09315122 A JPH09315122 A JP H09315122A JP 8159221 A JP8159221 A JP 8159221A JP 15922196 A JP15922196 A JP 15922196A JP H09315122 A JPH09315122 A JP H09315122A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- suspension
- wheel
- support member
- arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G3/00—Resilient suspensions for a single wheel
- B60G3/18—Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram
- B60G3/20—Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G7/00—Pivoted suspension arms; Accessories thereof
- B60G7/02—Attaching arms to sprung part of vehicle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/10—Independent suspensions
- B60G2200/14—Independent suspensions with lateral arms
- B60G2200/141—Independent suspensions with lateral arms with one trailing arm and one lateral arm only
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/10—Independent suspensions
- B60G2200/14—Independent suspensions with lateral arms
- B60G2200/144—Independent suspensions with lateral arms with two lateral arms forming a parallelogram
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/40—Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
- B60G2200/46—Indexing codes relating to the wheels in the suspensions camber angle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/40—Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
- B60G2200/462—Toe-in/out
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/10—Mounting of suspension elements
- B60G2204/14—Mounting of suspension arms
- B60G2204/143—Mounting of suspension arms on the vehicle body or chassis
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/10—Mounting of suspension elements
- B60G2204/14—Mounting of suspension arms
- B60G2204/148—Mounting of suspension arms on the unsprung part of the vehicle, e.g. wheel knuckle or rigid axle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/40—Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
- B60G2204/41—Elastic mounts, e.g. bushings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2206/00—Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
- B60G2206/01—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
- B60G2206/10—Constructional features of arms
- B60G2206/121—Constructional features of arms the arm having an H or X-shape
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車輪が路面より車輌前後方向の外乱入力を受
ける場合、車輌の制動時及び車輌の加速時の何れの場合
についても車輌の走行安定性を向上させる。 【解決手段】 車輪支持部材10と、車輪の回転軸線1
4より下方にて相対的に前側及び後側に位置する二つの
内端にて弾性ジョイント26、30を介して車体22に
枢支され回転軸線より下方に位置する二つの外端にて弾
性ジョイント38、40を介して車輪支持部材に枢着さ
れたロアアーム18とを有する。ロアアームの車輌前後
方向の運動についての瞬間中心が外端よりも車輌外方に
位置し、ロアアームは車輪支持部材に作用する回転モー
メントを車体へ伝達可能である。前側の内端の弾性ジョ
イント26は車輌外方且つ上方の方向に比して車輌外方
且つ下方の方向に高い剛性を有している。
ける場合、車輌の制動時及び車輌の加速時の何れの場合
についても車輌の走行安定性を向上させる。 【解決手段】 車輪支持部材10と、車輪の回転軸線1
4より下方にて相対的に前側及び後側に位置する二つの
内端にて弾性ジョイント26、30を介して車体22に
枢支され回転軸線より下方に位置する二つの外端にて弾
性ジョイント38、40を介して車輪支持部材に枢着さ
れたロアアーム18とを有する。ロアアームの車輌前後
方向の運動についての瞬間中心が外端よりも車輌外方に
位置し、ロアアームは車輪支持部材に作用する回転モー
メントを車体へ伝達可能である。前側の内端の弾性ジョ
イント26は車輌外方且つ上方の方向に比して車輌外方
且つ下方の方向に高い剛性を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
サスペンションに係り、更に詳細には独立懸架式のリヤ
サスペンションに係る。
サスペンションに係り、更に詳細には独立懸架式のリヤ
サスペンションに係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の独立懸架式のリヤサス
ペンションの一つとして、例えば特開昭61−1817
07号公報に記載されている如く、車輪を回転軸線の周
りに回転可能に支持する車輪支持部材と、車輌前後方向
に延在し前端にて弾性ジョイントを介して車体に枢支さ
れた第一のアーム部と、車輌横方向に延在し内端にて弾
性ジョイントを介して車体に枢支された第二のアーム部
とを有するコントロールアームとを有し、第一のアーム
部の前端の弾性ジョイントの軸線が車輌後方より前方の
方向に見て車輌前後方向に対し車輌外方へ傾斜して延在
し、第二のアーム部の内端の弾性ジョイントの軸線が実
質的に車輌前後方向に延在するリヤサスペンションが従
来より知られている。
ペンションの一つとして、例えば特開昭61−1817
07号公報に記載されている如く、車輪を回転軸線の周
りに回転可能に支持する車輪支持部材と、車輌前後方向
に延在し前端にて弾性ジョイントを介して車体に枢支さ
れた第一のアーム部と、車輌横方向に延在し内端にて弾
性ジョイントを介して車体に枢支された第二のアーム部
とを有するコントロールアームとを有し、第一のアーム
部の前端の弾性ジョイントの軸線が車輌後方より前方の
方向に見て車輌前後方向に対し車輌外方へ傾斜して延在
し、第二のアーム部の内端の弾性ジョイントの軸線が実
質的に車輌前後方向に延在するリヤサスペンションが従
来より知られている。
【0003】かかるリヤサスペンションによれば、車輪
に車輌後方への力が作用すると、第一のアーム部の前端
は車輌後方且つ車輌内方へ変位し、第二のアーム部の内
端は車輌後方へ変位し、従ってサスペンションの前後コ
ンプライアンスが高いので、ハーシュネスを低減して車
輌の乗り心地性を向上させることができ、また車輪をト
ーイン方向へステア変化させて車輌の制動時等に於ける
車輌の安定性を向上させることができる。
に車輌後方への力が作用すると、第一のアーム部の前端
は車輌後方且つ車輌内方へ変位し、第二のアーム部の内
端は車輌後方へ変位し、従ってサスペンションの前後コ
ンプライアンスが高いので、ハーシュネスを低減して車
輌の乗り心地性を向上させることができ、また車輪をト
ーイン方向へステア変化させて車輌の制動時等に於ける
車輌の安定性を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車輌の良好な
走行安定性を確保するためには、車輪が路面の突起を乗
り越す場合の如く路面よりの外乱に起因して車輪に前後
力が作用する場合には車輪のトー変化を抑制し、車輌の
制動時や加速時には車輪をトーイン方向へステア変化さ
せることが好ましい。また路面よりの外乱に起因する車
輌前後方向の力や車輌の加速時に於ける車輌前方への力
は実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に作
用するのに対し、車輌の制動時に於ける車輌後方への力
は車輪の接地点に作用する。
走行安定性を確保するためには、車輪が路面の突起を乗
り越す場合の如く路面よりの外乱に起因して車輪に前後
力が作用する場合には車輪のトー変化を抑制し、車輌の
制動時や加速時には車輪をトーイン方向へステア変化さ
せることが好ましい。また路面よりの外乱に起因する車
輌前後方向の力や車輌の加速時に於ける車輌前方への力
は実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に作
用するのに対し、車輌の制動時に於ける車輌後方への力
は車輪の接地点に作用する。
【0005】しかるに上記公開公報に記載されたリヤサ
スペンションに於いては、車輌の加速時や制動時には車
輪がトーイン方向へステア変化することが好ましいのに
対し、車輪に路面よりの外乱による車輌前後方向の力が
作用する場合には車輪のトーイン方向へのステア変化が
抑制されることが好ましいことが考慮されておらず、ま
た車輪支持部材に対する車輌前後方向の力の作用位置が
路面よりの外乱が車輪に作用する場合、車輌の加速時及
び制動時によって異なることが考慮されておらず、その
ためこれらの場合にサスペンションアームの各弾性ジョ
イントに作用する力の作用方向が異なることが考慮され
ていないため、車輪が路面より外乱入力を受ける場合、
車輌の加速時及び制動時の全ての場合について車輌の良
好な操縦安定性を確保することができないという問題が
ある。
スペンションに於いては、車輌の加速時や制動時には車
輪がトーイン方向へステア変化することが好ましいのに
対し、車輪に路面よりの外乱による車輌前後方向の力が
作用する場合には車輪のトーイン方向へのステア変化が
抑制されることが好ましいことが考慮されておらず、ま
た車輪支持部材に対する車輌前後方向の力の作用位置が
路面よりの外乱が車輪に作用する場合、車輌の加速時及
び制動時によって異なることが考慮されておらず、その
ためこれらの場合にサスペンションアームの各弾性ジョ
イントに作用する力の作用方向が異なることが考慮され
ていないため、車輪が路面より外乱入力を受ける場合、
車輌の加速時及び制動時の全ての場合について車輌の良
好な操縦安定性を確保することができないという問題が
ある。
【0006】本発明は、上記公開公報に記載されている
如き従来のリヤサスペンションに於ける上述の如き問題
に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、
車輪が路面より車輌前後方向の外乱入力を受ける場合及
び車輌が加速する場合と車輌が制動により減速する場合
とによって車輌前後方向の力の作用点が異なることに着
目し、サスペンションアームの内端若しくは外端の弾性
ジョイントの剛性に所定の方向性を持たせ、これにより
外乱入力時には車輪のステア変化を抑制し、車輌の制動
時には車輪をトーイン方向へステア変化させ、車輌の加
速時には車輪のトーアウト方向へのステア変化を抑制す
ることにより、車輪が路面より車輌前後方向の外乱入力
を受ける場合、車輌の制動時及び車輌の加速時の何れの
場合についても車輌の走行安定性を向上させることであ
る。
如き従来のリヤサスペンションに於ける上述の如き問題
に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、
車輪が路面より車輌前後方向の外乱入力を受ける場合及
び車輌が加速する場合と車輌が制動により減速する場合
とによって車輌前後方向の力の作用点が異なることに着
目し、サスペンションアームの内端若しくは外端の弾性
ジョイントの剛性に所定の方向性を持たせ、これにより
外乱入力時には車輪のステア変化を抑制し、車輌の制動
時には車輪をトーイン方向へステア変化させ、車輌の加
速時には車輪のトーアウト方向へのステア変化を抑制す
ることにより、車輪が路面より車輌前後方向の外乱入力
を受ける場合、車輌の制動時及び車輌の加速時の何れの
場合についても車輌の走行安定性を向上させることであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持
する車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置する
と共に相対的に前側及び後側に位置する二つの内端にて
弾性ジョイントを介して車体に枢支され前記回転軸線よ
り下方に位置する外端にて前記車輪支持部材に枢着され
たサスペンションアームとを有し、前記サスペンション
アームの実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中
心が前記外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンシ
ョンアームは前記車輪支持部材に作用する回転モーメン
トを前記車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペン
ションに於いて、前記相対的に前側に位置する前記内端
の弾性ジョイントは車輌外方且つ上方の方向に比して車
輌外方且つ下方の方向に高い剛性を有していることを特
徴とする独立懸架式リヤサスペンション(請求項1の構
成)、又は車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持する
車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置すると共
に相対的に前側及び後側に位置する二つの内端にて弾性
ジョイントを介して車体に枢支され前記回転軸線より下
方に位置する外端にて前記車輪支持部材に枢着されたサ
スペンションアームとを有し、前記サスペンションアー
ムの実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心が
前記外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンション
アームは前記車輪支持部材に作用する回転モーメントを
前記車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペンショ
ンに於いて、前記相対的に後側に位置する前記内端の弾
性ジョイントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内
方且つ上方の方向に高い剛性を有していることを特徴と
する独立懸架式リヤサスペンション(請求項2の構
成)、又は車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持する
車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置する内端
にて車体に枢支され相対的に前側及び後側に位置し且つ
前記回転軸線より下方に位置する二つの外端にて弾性ジ
ョイントを介して前記車輪支持部材に枢着されたサスペ
ンションアームとを有し、前記サスペンションアームの
実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心が前記
外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンションアー
ムは前記車輪支持部材に作用する回転モーメントを前記
車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペンションに
於いて、相対的に後側に位置する前記外端の弾性ジョイ
ントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内方且つ上
方の方向に高い剛性を有していることを特徴とする独立
懸架式リヤサスペンション(請求項3の構成)、又は車
輪を回転軸線の周りに回転可能に支持する車輪支持部材
と、前記回転軸線より下方に位置する内端にて車体に枢
支され相対的に前側及び後側に位置し且つ前記回転軸線
より下方に位置する二つの外端にて弾性ジョイントを介
して前記車輪支持部材に枢着されたサスペンションアー
ムとを有し、前記サスペンションアームの実質的に車輌
前後方向の運動についての瞬間中心が前記外端よりも車
輌外方に位置し、前記サスペンションアームは前記車輪
支持部材に作用する回転モーメントを前記車体へ伝達可
能である独立懸架式リヤサスペンションに於いて、相対
的に前側に位置する前記外端の弾性ジョイントは車輌外
方且つ上方の方向に比して車輌外方且つ下方の方向に高
い剛性を有していることを特徴とする独立懸架式リヤサ
スペンション(請求項4の構成)によって達成される。
発明によれば、車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持
する車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置する
と共に相対的に前側及び後側に位置する二つの内端にて
弾性ジョイントを介して車体に枢支され前記回転軸線よ
り下方に位置する外端にて前記車輪支持部材に枢着され
たサスペンションアームとを有し、前記サスペンション
アームの実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中
心が前記外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンシ
ョンアームは前記車輪支持部材に作用する回転モーメン
トを前記車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペン
ションに於いて、前記相対的に前側に位置する前記内端
の弾性ジョイントは車輌外方且つ上方の方向に比して車
輌外方且つ下方の方向に高い剛性を有していることを特
徴とする独立懸架式リヤサスペンション(請求項1の構
成)、又は車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持する
車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置すると共
に相対的に前側及び後側に位置する二つの内端にて弾性
ジョイントを介して車体に枢支され前記回転軸線より下
方に位置する外端にて前記車輪支持部材に枢着されたサ
スペンションアームとを有し、前記サスペンションアー
ムの実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心が
前記外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンション
アームは前記車輪支持部材に作用する回転モーメントを
前記車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペンショ
ンに於いて、前記相対的に後側に位置する前記内端の弾
性ジョイントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内
方且つ上方の方向に高い剛性を有していることを特徴と
する独立懸架式リヤサスペンション(請求項2の構
成)、又は車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持する
車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置する内端
にて車体に枢支され相対的に前側及び後側に位置し且つ
前記回転軸線より下方に位置する二つの外端にて弾性ジ
ョイントを介して前記車輪支持部材に枢着されたサスペ
ンションアームとを有し、前記サスペンションアームの
実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心が前記
外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンションアー
ムは前記車輪支持部材に作用する回転モーメントを前記
車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペンションに
於いて、相対的に後側に位置する前記外端の弾性ジョイ
ントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内方且つ上
方の方向に高い剛性を有していることを特徴とする独立
懸架式リヤサスペンション(請求項3の構成)、又は車
輪を回転軸線の周りに回転可能に支持する車輪支持部材
と、前記回転軸線より下方に位置する内端にて車体に枢
支され相対的に前側及び後側に位置し且つ前記回転軸線
より下方に位置する二つの外端にて弾性ジョイントを介
して前記車輪支持部材に枢着されたサスペンションアー
ムとを有し、前記サスペンションアームの実質的に車輌
前後方向の運動についての瞬間中心が前記外端よりも車
輌外方に位置し、前記サスペンションアームは前記車輪
支持部材に作用する回転モーメントを前記車体へ伝達可
能である独立懸架式リヤサスペンションに於いて、相対
的に前側に位置する前記外端の弾性ジョイントは車輌外
方且つ上方の方向に比して車輌外方且つ下方の方向に高
い剛性を有していることを特徴とする独立懸架式リヤサ
スペンション(請求項4の構成)によって達成される。
【0008】上述の請求項1乃至4の構成に於いては、
サスペンションアームの実質的に車輌前後方向について
の瞬間中心が外端よりも車輌外方に位置しているので、
車輪に車輌後方への力が作用することによりサスペンシ
ョンアームの外端に車輌後方への力が作用すると、サス
ペンションアームは車輪のトーイン方向へ回転変位し、
逆に車輪に車輌前方への力が作用することによりサスペ
ンションアームの外端に車輌前方への力が作用すると、
サスペンションアームは車輪のトーアウト方向へ回転変
位する。
サスペンションアームの実質的に車輌前後方向について
の瞬間中心が外端よりも車輌外方に位置しているので、
車輪に車輌後方への力が作用することによりサスペンシ
ョンアームの外端に車輌後方への力が作用すると、サス
ペンションアームは車輪のトーイン方向へ回転変位し、
逆に車輪に車輌前方への力が作用することによりサスペ
ンションアームの外端に車輌前方への力が作用すると、
サスペンションアームは車輪のトーアウト方向へ回転変
位する。
【0009】特に請求項1の構成によれば、サスペンシ
ョンアームの相対的に前側に位置する内端の弾性ジョイ
ントは車輌外方且つ上方の方向に比して車輌外方且つ下
方の方向に高い剛性を有しているので、路面よりの外乱
に起因して車輪に車輌後方への力が作用し、これにより
実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に車輌
後方への力が作用する場合には、サスペンションアーム
の相対的に前側に位置する内端はその弾性ジョイントの
弾性変形により車輌後方に加えて車輌外方且つ上方にも
変位し、これによりサスペンションアームの回転に起因
する車輪のトーイン方向へのステア変化が低減若しくは
相殺される。
ョンアームの相対的に前側に位置する内端の弾性ジョイ
ントは車輌外方且つ上方の方向に比して車輌外方且つ下
方の方向に高い剛性を有しているので、路面よりの外乱
に起因して車輪に車輌後方への力が作用し、これにより
実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に車輌
後方への力が作用する場合には、サスペンションアーム
の相対的に前側に位置する内端はその弾性ジョイントの
弾性変形により車輌後方に加えて車輌外方且つ上方にも
変位し、これによりサスペンションアームの回転に起因
する車輪のトーイン方向へのステア変化が低減若しくは
相殺される。
【0010】逆に路面よりの外乱に起因して車輪に車輌
前方への力が作用し、これにより車輪の実質的に回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用する
場合には、サスペンションアームの相対的に前側に位置
する内端はその弾性ジョイントの弾性変形により車輌前
方に加えて車輌内方且つ下方にも変位し、これによりサ
スペンションアームの回転に起因する車輪のトーアウト
方向へのステア変化が低減若しくは相殺される。
前方への力が作用し、これにより車輪の実質的に回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用する
場合には、サスペンションアームの相対的に前側に位置
する内端はその弾性ジョイントの弾性変形により車輌前
方に加えて車輌内方且つ下方にも変位し、これによりサ
スペンションアームの回転に起因する車輪のトーアウト
方向へのステア変化が低減若しくは相殺される。
【0011】また車輌の制動時に車輪の接地点に車輌後
方への力が作用し、これによりサスペンションアームの
相対的に前側の内端に車輌後方且つ車輌外方且つ下方へ
の力が作用しても、サスペンションアームの相対的に前
側の内端はその弾性ジョイントの弾性変形量が小さいこ
とから僅かしか車輌外方へ変位せず、これによりサスペ
ンションアームの回転により車輪がトーイン方向へステ
ア変化される。
方への力が作用し、これによりサスペンションアームの
相対的に前側の内端に車輌後方且つ車輌外方且つ下方へ
の力が作用しても、サスペンションアームの相対的に前
側の内端はその弾性ジョイントの弾性変形量が小さいこ
とから僅かしか車輌外方へ変位せず、これによりサスペ
ンションアームの回転により車輪がトーイン方向へステ
ア変化される。
【0012】更に車輌の加速時に実質的に車輪の回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用し、
これによりサスペンションアームの相対的に前側の内端
に車輌前方且つ車輌内方且つ下方への力が作用する場合
には、サスペンションアームの相対的に前側に位置する
内端はその弾性ジョイントの弾性変形により車輌前方に
加えて車輌内方且つ下方にも変位し、これによりサスペ
ンションアームの回転に起因する車輪のトーアウト方向
へのステア変化が低減若しくは相殺される。
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用し、
これによりサスペンションアームの相対的に前側の内端
に車輌前方且つ車輌内方且つ下方への力が作用する場合
には、サスペンションアームの相対的に前側に位置する
内端はその弾性ジョイントの弾性変形により車輌前方に
加えて車輌内方且つ下方にも変位し、これによりサスペ
ンションアームの回転に起因する車輪のトーアウト方向
へのステア変化が低減若しくは相殺される。
【0013】また請求項2の構成によれば、サスペンシ
ョンアームの相対的に後側に位置する内端の弾性ジョイ
ントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内方且つ上
方の方向に高い剛性を有しているので、路面よりの外乱
に起因して車輪に車輌後方への力が作用し、これにより
実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に車輌
後方への力が作用する場合には、サスペンションアーム
の相対的に後側に位置する内端はその弾性ジョイントの
弾性変形により車輌後方に加えて車輌内方且つ下方にも
変位し、これによりサスペンションアームの回転に起因
する車輪のトーイン方向へのステア変化が低減若しくは
相殺される。
ョンアームの相対的に後側に位置する内端の弾性ジョイ
ントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内方且つ上
方の方向に高い剛性を有しているので、路面よりの外乱
に起因して車輪に車輌後方への力が作用し、これにより
実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に車輌
後方への力が作用する場合には、サスペンションアーム
の相対的に後側に位置する内端はその弾性ジョイントの
弾性変形により車輌後方に加えて車輌内方且つ下方にも
変位し、これによりサスペンションアームの回転に起因
する車輪のトーイン方向へのステア変化が低減若しくは
相殺される。
【0014】逆に路面よりの外乱に起因して車輪に車輌
前方への力が作用し、これにより車輪の実質的に回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用する
場合には、サスペンションアームの相対的に後側に位置
する内端はその弾性ジョイントの弾性変形により車輌前
方に加えて車輌外方且つ上方にも変位し、これによりサ
スペンションアームの回転に起因する車輪のトーアウト
方向へのステア変化が低減若しくは相殺される。
前方への力が作用し、これにより車輪の実質的に回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用する
場合には、サスペンションアームの相対的に後側に位置
する内端はその弾性ジョイントの弾性変形により車輌前
方に加えて車輌外方且つ上方にも変位し、これによりサ
スペンションアームの回転に起因する車輪のトーアウト
方向へのステア変化が低減若しくは相殺される。
【0015】また車輌の制動時に車輪の接地点に車輌後
方への力が作用し、これによりサスペンションアームの
相対的に後側の内端に車輌前方且つ車輌内方且つ上方へ
の力が作用しても、サスペンションアームの相対的に後
側の内端はその弾性ジョイントの弾性変形量が小さいこ
とから僅かしか車輌内方へ変位せず、これによりサスペ
ンションアームの回転により車輪がトーイン方向へステ
ア変化される。
方への力が作用し、これによりサスペンションアームの
相対的に後側の内端に車輌前方且つ車輌内方且つ上方へ
の力が作用しても、サスペンションアームの相対的に後
側の内端はその弾性ジョイントの弾性変形量が小さいこ
とから僅かしか車輌内方へ変位せず、これによりサスペ
ンションアームの回転により車輪がトーイン方向へステ
ア変化される。
【0016】更に車輌の加速時に実質的に車輪の回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用し、
これによりサスペンションアームの相対的に後側の内端
に車輌前方且つ車輌外方且つ上方への力が作用する場合
には、サスペンションアームの相対的に後側に位置する
内端はその弾性ジョイントの弾性変形により車輌前方に
加えて車輌外方且つ上方にも変位し、これによりサスペ
ンションアームの回転に起因する車輪のトーアウト方向
へのステア変化が低減若しくは相殺される。
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用し、
これによりサスペンションアームの相対的に後側の内端
に車輌前方且つ車輌外方且つ上方への力が作用する場合
には、サスペンションアームの相対的に後側に位置する
内端はその弾性ジョイントの弾性変形により車輌前方に
加えて車輌外方且つ上方にも変位し、これによりサスペ
ンションアームの回転に起因する車輪のトーアウト方向
へのステア変化が低減若しくは相殺される。
【0017】また請求項3の構成によれば、サスペンシ
ョンアームの相対的に後側に位置する外端の弾性ジョイ
ントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内方且つ上
方の方向に高い剛性を有しているので、路面よりの外乱
に起因して車輪に車輌後方への力が作用し、これにより
実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に車輌
後方への力が作用する場合には、サスペンションアーム
の相対的に後側に位置する外端の弾性ジョイントの弾性
変形により、車輪支持部材の後方部が車輌後方に加えて
車輌内方且つ下方にも変位し、これによりサスペンショ
ンアームの回転に起因する車輪のトーイン方向へのステ
ア変化が低減若しくは相殺される。
ョンアームの相対的に後側に位置する外端の弾性ジョイ
ントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内方且つ上
方の方向に高い剛性を有しているので、路面よりの外乱
に起因して車輪に車輌後方への力が作用し、これにより
実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に車輌
後方への力が作用する場合には、サスペンションアーム
の相対的に後側に位置する外端の弾性ジョイントの弾性
変形により、車輪支持部材の後方部が車輌後方に加えて
車輌内方且つ下方にも変位し、これによりサスペンショ
ンアームの回転に起因する車輪のトーイン方向へのステ
ア変化が低減若しくは相殺される。
【0018】逆に路面よりの外乱に起因して車輪に車輌
前方への力が作用し、これにより車輪の実質的に回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用する
場合には、サスペンションアームの相対的に後側に位置
する外端の弾性ジョイントの弾性変形により、車輪支持
部材の後方部は車輌前方に加えて車輌外方且つ上方にも
変位し、これによりサスペンションアームの回転に起因
する車輪のトーアウト方向へのステア変化が低減若しく
は相殺される。
前方への力が作用し、これにより車輪の実質的に回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用する
場合には、サスペンションアームの相対的に後側に位置
する外端の弾性ジョイントの弾性変形により、車輪支持
部材の後方部は車輌前方に加えて車輌外方且つ上方にも
変位し、これによりサスペンションアームの回転に起因
する車輪のトーアウト方向へのステア変化が低減若しく
は相殺される。
【0019】また車輌の制動時に車輪の接地点に車輌後
方への力が作用し、これによりサスペンションアームの
相対的に後側の外端に車輌後方且つ車輌内方且つ上方へ
の力が作用しても、弾性ジョイントの弾性変形量は小さ
いので、車輪支持部材の後方部は僅かしか車輌内方へ変
位せず、これによりサスペンションアームの回転により
車輪がトーイン方向へステア変化される。
方への力が作用し、これによりサスペンションアームの
相対的に後側の外端に車輌後方且つ車輌内方且つ上方へ
の力が作用しても、弾性ジョイントの弾性変形量は小さ
いので、車輪支持部材の後方部は僅かしか車輌内方へ変
位せず、これによりサスペンションアームの回転により
車輪がトーイン方向へステア変化される。
【0020】更に車輌の加速時に実質的に車輪の回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用し、
これによりサスペンションアームの相対的に後側の外端
に車輌前方且つ車輌外方且つ上方への力が作用する場合
には、サスペンションアームの相対的に後側に位置する
外端の弾性ジョイントの弾性変形により、車輪支持部材
の後方部は車輌前方に加えて車輌外方且つ上方にも変位
し、これによりサスペンションアームの回転に起因する
車輪のトーアウト方向へのステア変化が低減若しくは相
殺される。
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用し、
これによりサスペンションアームの相対的に後側の外端
に車輌前方且つ車輌外方且つ上方への力が作用する場合
には、サスペンションアームの相対的に後側に位置する
外端の弾性ジョイントの弾性変形により、車輪支持部材
の後方部は車輌前方に加えて車輌外方且つ上方にも変位
し、これによりサスペンションアームの回転に起因する
車輪のトーアウト方向へのステア変化が低減若しくは相
殺される。
【0021】また請求項4の構成によれば、サスペンシ
ョンアームの相対的に前側に位置する外端の弾性ジョイ
ントは車輌外方且つ上方の方向に比して車輌外方且つ下
方の方向に高い剛性を有しているので、路面よりの外乱
に起因して車輪に車輌後方への力が作用し、これにより
実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に車輌
後方への力が作用する場合には、サスペンションアーム
の相対的に前側に位置する外端の弾性ジョイントの弾性
変形により、車輪支持部材の前方部が車輌後方に加えて
車輌外方且つ上方にも変位し、これによりサスペンショ
ンアームの回転に起因する車輪のトーイン方向へのステ
ア変化が低減若しくは相殺される。
ョンアームの相対的に前側に位置する外端の弾性ジョイ
ントは車輌外方且つ上方の方向に比して車輌外方且つ下
方の方向に高い剛性を有しているので、路面よりの外乱
に起因して車輪に車輌後方への力が作用し、これにより
実質的に車輪の回転軸線の位置にて車輪支持部材に車輌
後方への力が作用する場合には、サスペンションアーム
の相対的に前側に位置する外端の弾性ジョイントの弾性
変形により、車輪支持部材の前方部が車輌後方に加えて
車輌外方且つ上方にも変位し、これによりサスペンショ
ンアームの回転に起因する車輪のトーイン方向へのステ
ア変化が低減若しくは相殺される。
【0022】逆に路面よりの外乱に起因して車輪に車輌
前方への力が作用し、これにより車輪の実質的に回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用する
場合には、サスペンションアームの相対的に前側に位置
する外端の弾性ジョイントの弾性変形により、車輪支持
部材の前方部は車輌前方に加えて車輌内方且つ下方にも
変位し、これによりサスペンションアームの回転に起因
する車輪のトーアウト方向へのステア変化が低減若しく
は相殺される。
前方への力が作用し、これにより車輪の実質的に回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用する
場合には、サスペンションアームの相対的に前側に位置
する外端の弾性ジョイントの弾性変形により、車輪支持
部材の前方部は車輌前方に加えて車輌内方且つ下方にも
変位し、これによりサスペンションアームの回転に起因
する車輪のトーアウト方向へのステア変化が低減若しく
は相殺される。
【0023】また車輌の制動時に車輪の接地点に車輌後
方への力が作用し、これによりサスペンションアームの
相対的に前側の外端に車輌後方且つ車輌外方且つ下方へ
の力が作用しても、弾性ジョイントの弾性変形量は小さ
いので、車輪支持部材の前方部は僅かしか車輌外方へ変
位せず、これによりサスペンションアームの回転により
車輪がトーイン方向へステア変化される。
方への力が作用し、これによりサスペンションアームの
相対的に前側の外端に車輌後方且つ車輌外方且つ下方へ
の力が作用しても、弾性ジョイントの弾性変形量は小さ
いので、車輪支持部材の前方部は僅かしか車輌外方へ変
位せず、これによりサスペンションアームの回転により
車輪がトーイン方向へステア変化される。
【0024】更に車輌の加速時に実質的に車輪の回転軸
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用し、
これによりサスペンションアームの相対的に前側の外端
に車輌前方且つ車輌内方且つ下方への力が作用する場合
には、サスペンションアームの相対的に前側に位置する
外端の弾性ジョイントの弾性変形により、車輪支持部材
の前方部は車輌前方に加えて車輌内方且つ下方にも変位
し、これによりサスペンションアームの回転に起因する
車輪のトーアウト方向へのステア変化が低減若しくは相
殺される。
線の位置にて車輪支持部材に車輌前方への力が作用し、
これによりサスペンションアームの相対的に前側の外端
に車輌前方且つ車輌内方且つ下方への力が作用する場合
には、サスペンションアームの相対的に前側に位置する
外端の弾性ジョイントの弾性変形により、車輪支持部材
の前方部は車輌前方に加えて車輌内方且つ下方にも変位
し、これによりサスペンションアームの回転に起因する
車輪のトーアウト方向へのステア変化が低減若しくは相
殺される。
【0025】かくして請求項1又は2の構成によれば、
サスペンションアームの回転自体が必要に応じて低減若
しくは抑制され、また請求項3又は4の構成によれば、
車輪支持部材が必要に応じてサスペンションアームの回
転方向とは逆の方向へサスペンションアームに対し相対
的に回転され、これにより路面よりの外乱に起因して車
輪に車輌前後方向の力が作用する場合には車輪のステア
変化が抑制され、車輌の制動時には車輪がトーイン方向
へステア変化され、車輌の加速時には車輪のトーアウト
方向へのステア変化が抑制される。
サスペンションアームの回転自体が必要に応じて低減若
しくは抑制され、また請求項3又は4の構成によれば、
車輪支持部材が必要に応じてサスペンションアームの回
転方向とは逆の方向へサスペンションアームに対し相対
的に回転され、これにより路面よりの外乱に起因して車
輪に車輌前後方向の力が作用する場合には車輪のステア
変化が抑制され、車輌の制動時には車輪がトーイン方向
へステア変化され、車輌の加速時には車輪のトーアウト
方向へのステア変化が抑制される。
【0026】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の課題解決手段
の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の
構成に於て、サスペンションアームは上方より見て回転
軸線より前側及び後側に位置し且つ前記回転軸線より下
方に位置する二つの外端にて弾性ジョイントを介して車
輪支持部材に枢着されることにより、車輪支持部材に作
用する回転モーメントを車体へ伝達可能であるよう構成
される(好ましい態様1)。
の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の
構成に於て、サスペンションアームは上方より見て回転
軸線より前側及び後側に位置し且つ前記回転軸線より下
方に位置する二つの外端にて弾性ジョイントを介して車
輪支持部材に枢着されることにより、車輪支持部材に作
用する回転モーメントを車体へ伝達可能であるよう構成
される(好ましい態様1)。
【0027】また本発明の課題解決手段の他の一つの好
ましい態様によれば、上記請求項3又は4の構成に於い
て、サスペンションアームは上方より見て回転軸線より
前側及び後側に位置する二つの内端にて弾性ジョイント
を介して車体に枢支されることにより、車輪支持部材に
作用する回転モーメントを車体へ伝達可能であるよう構
成される(好ましい態様2)。
ましい態様によれば、上記請求項3又は4の構成に於い
て、サスペンションアームは上方より見て回転軸線より
前側及び後側に位置する二つの内端にて弾性ジョイント
を介して車体に枢支されることにより、車輪支持部材に
作用する回転モーメントを車体へ伝達可能であるよう構
成される(好ましい態様2)。
【0028】また本発明の課題解決手段の更に他の一つ
の好ましい態様によれば、上記請求項1乃至4の何れか
の構成又は上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、
サスペンションアームの内端の前側の弾性ジョイントは
車輌後方より前方の方向に見て車輌外方へ傾斜して延在
する軸線を有し、サスペンションアームの内端の後側の
弾性ジョイントは実質的に車輌前後方向に延在する軸線
を有し、これによりサスペンションアームの実質的に車
輌前後方向についての瞬間中心が外端よりも車輌外方に
位置するよう構成される(好ましい態様3)。
の好ましい態様によれば、上記請求項1乃至4の何れか
の構成又は上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、
サスペンションアームの内端の前側の弾性ジョイントは
車輌後方より前方の方向に見て車輌外方へ傾斜して延在
する軸線を有し、サスペンションアームの内端の後側の
弾性ジョイントは実質的に車輌前後方向に延在する軸線
を有し、これによりサスペンションアームの実質的に車
輌前後方向についての瞬間中心が外端よりも車輌外方に
位置するよう構成される(好ましい態様3)。
【0029】また本発明の課題解決手段の更に他の一つ
の好ましい態様によれば、上記好ましい態様3の構成に
於いて、サスペンションアームの内端の前側の弾性ジョ
イントの軸線は、サスペンションアームの内端の後側の
弾性ジョイントの実質的に中心に於いて後側の弾性ジョ
イントの軸線と交差するよう構成される(好ましい態様
4)。
の好ましい態様によれば、上記好ましい態様3の構成に
於いて、サスペンションアームの内端の前側の弾性ジョ
イントの軸線は、サスペンションアームの内端の後側の
弾性ジョイントの実質的に中心に於いて後側の弾性ジョ
イントの軸線と交差するよう構成される(好ましい態様
4)。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明す
る。
発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明す
る。
【0031】図1はダブルウイッシュボーン式リヤサス
ペンションとして構成された本発明によるリヤサスペン
ションの第一の実施形態を示す平面図である。尚図1に
於ては、簡略化の目的でショックアブソーバ及びサスペ
ンションスプリングは省略されている。
ペンションとして構成された本発明によるリヤサスペン
ションの第一の実施形態を示す平面図である。尚図1に
於ては、簡略化の目的でショックアブソーバ及びサスペ
ンションスプリングは省略されている。
【0032】図1に於て、10は車輪12を回転軸線1
4の周りに回転可能に支持する車輪支持部材を示し、1
6及び18はそれぞれアッパアーム及びロアアームを示
している。図示の実施形態に於ては、アッパアーム16
は実質的に剛体よりなるI型アームであり、内端にてゴ
ムブッシュを含むジョイント20により図には示されて
いないブラケットを介して車体22に枢支され、外端に
てゴムブッシュを含むジョイント24により車輪支持部
材10の上端に枢着されている。従ってアッパアームは
車輪に作用する前後力を担持しないので、車輪に作用す
る実質的に全ての前後力がロアアームにより担持され
る。尚アッパアーム16は二つの内端にてゴムブッシュ
を含むジョイントにより車体に枢支されたA型アームの
如くI型以外のアームであってもよい。
4の周りに回転可能に支持する車輪支持部材を示し、1
6及び18はそれぞれアッパアーム及びロアアームを示
している。図示の実施形態に於ては、アッパアーム16
は実質的に剛体よりなるI型アームであり、内端にてゴ
ムブッシュを含むジョイント20により図には示されて
いないブラケットを介して車体22に枢支され、外端に
てゴムブッシュを含むジョイント24により車輪支持部
材10の上端に枢着されている。従ってアッパアームは
車輪に作用する前後力を担持しないので、車輪に作用す
る実質的に全ての前後力がロアアームにより担持され
る。尚アッパアーム16は二つの内端にてゴムブッシュ
を含むジョイントにより車体に枢支されたA型アームの
如くI型以外のアームであってもよい。
【0033】一方ロアアーム18は、図示の実施形態に
於ては、前側アーム部18a及び後側アーム部18bを
有し実質的に剛体にて形成された台形アームである。前
側アーム部18aの内端はゴムブッシュを含むジョイン
ト26により図には示されていないブラケットを介して
軸線28の周りに枢動可能に車体22に支持されてお
り、後側アーム部18bの内端はゴムブッシュを含むジ
ョイント30により図には示されていないブラケットを
介して軸線32の周りに枢動可能に車体22に支持され
ている。
於ては、前側アーム部18a及び後側アーム部18bを
有し実質的に剛体にて形成された台形アームである。前
側アーム部18aの内端はゴムブッシュを含むジョイン
ト26により図には示されていないブラケットを介して
軸線28の周りに枢動可能に車体22に支持されてお
り、後側アーム部18bの内端はゴムブッシュを含むジ
ョイント30により図には示されていないブラケットを
介して軸線32の周りに枢動可能に車体22に支持され
ている。
【0034】特に図示の実施形態に於ては、ジョイント
26の軸線28に沿う方向の剛性は水平面内にて軸線2
8に垂直な方向の剛性よりも低く設定されている。同様
にジョイント30の軸線32に沿う方向の剛性は水平面
内にて軸線32に垂直な方向の剛性よりも低く設定され
ている。従ってロアアーム18の車輌前後方向の運動に
ついての瞬間中心は、図2に示されている如く、ジョイ
ント26の中心O1 を通り軸線28に垂直な直線L1
と、ジョイント30の中心O2 を通り軸線32に垂直な
直線L2 との交点O3 の近傍にあり、従ってロアアーム
18の外端よりも車輌外方に位置している。
26の軸線28に沿う方向の剛性は水平面内にて軸線2
8に垂直な方向の剛性よりも低く設定されている。同様
にジョイント30の軸線32に沿う方向の剛性は水平面
内にて軸線32に垂直な方向の剛性よりも低く設定され
ている。従ってロアアーム18の車輌前後方向の運動に
ついての瞬間中心は、図2に示されている如く、ジョイ
ント26の中心O1 を通り軸線28に垂直な直線L1
と、ジョイント30の中心O2 を通り軸線32に垂直な
直線L2 との交点O3 の近傍にあり、従ってロアアーム
18の外端よりも車輌外方に位置している。
【0035】また図1に於いて、ジョイント30の軸線
32は実質的に車輌の前後方向に延在しているが、ジョ
イント26の軸線28はジョイント30よりジョイント
26の方向に見て軸線32に対し車輌外方へ角度θ傾斜
して延在している。また軸線28はジョイント30の実
質的に中心に於て軸線32と交差しており、従ってロア
アーム18は車輪12がバウンド、リバウンドすると軸
線28の周りに上下方向に枢動する。
32は実質的に車輌の前後方向に延在しているが、ジョ
イント26の軸線28はジョイント30よりジョイント
26の方向に見て軸線32に対し車輌外方へ角度θ傾斜
して延在している。また軸線28はジョイント30の実
質的に中心に於て軸線32と交差しており、従ってロア
アーム18は車輪12がバウンド、リバウンドすると軸
線28の周りに上下方向に枢動する。
【0036】また図示の実施形態に於ては、ロアアーム
18の外端には一対のブラケット34及び36が設けら
れている。ブラケット34及び36はそれぞれゴムブッ
シュを含むジョイント38及び40を介して共通の軸線
42の周りに枢動可能に車輪支持部材10の下端部を支
持している。軸線42は軸線28の傾斜方向と同一の方
向へ車輌の前後方向に対し角度φ傾斜して延在してい
る。
18の外端には一対のブラケット34及び36が設けら
れている。ブラケット34及び36はそれぞれゴムブッ
シュを含むジョイント38及び40を介して共通の軸線
42の周りに枢動可能に車輪支持部材10の下端部を支
持している。軸線42は軸線28の傾斜方向と同一の方
向へ車輌の前後方向に対し角度φ傾斜して延在してい
る。
【0037】図3及び図5に示されている如く、アッパ
アーム16のジョイント20及び24は車輪12の回転
軸線14よりも上方に位置し、ロアアーム18のジョイ
ント26、30、38、40は回転軸線14よりも下方
に位置している。また図1に示されている如く、車輌の
上方より見てジョイント26及び38は回転軸線14よ
り前方に位置し、ジョイント30及び40は回転軸線1
4より後方に位置している。
アーム16のジョイント20及び24は車輪12の回転
軸線14よりも上方に位置し、ロアアーム18のジョイ
ント26、30、38、40は回転軸線14よりも下方
に位置している。また図1に示されている如く、車輌の
上方より見てジョイント26及び38は回転軸線14よ
り前方に位置し、ジョイント30及び40は回転軸線1
4より後方に位置している。
【0038】特に図4及び図6に示されている如く、ジ
ョイント26はロアアーム18の前側アーム部18aの
内端に溶接等により取付けられたボルトに固定された内
筒44と、図には示されていないが車体22に固定され
たブラケットに固定された外筒46と、内筒44と外筒
46との間に介装されたゴムブッシュ48とを有し、ゴ
ムブッシュ48は径方向に互いに隔置された一対の空洞
部(俗に「スグリ」と呼ばれる)50及び52を有して
いる。
ョイント26はロアアーム18の前側アーム部18aの
内端に溶接等により取付けられたボルトに固定された内
筒44と、図には示されていないが車体22に固定され
たブラケットに固定された外筒46と、内筒44と外筒
46との間に介装されたゴムブッシュ48とを有し、ゴ
ムブッシュ48は径方向に互いに隔置された一対の空洞
部(俗に「スグリ」と呼ばれる)50及び52を有して
いる。
【0039】空洞部50は軸線28に対し上方且つ車輌
外方に位置し、空洞部52は軸線28に対し下方且つ車
輌内方に位置している。軸線28を通り空洞部50及び
52の中央を通る軸をy軸とし、これに垂直な軸をx軸
とすると、ゴムブッシュ48のx軸方向の剛性は高くy
軸方向の剛性は低く、x軸及びy軸はそれぞれ水平方向
及び鉛直方向に対し角度α傾斜している。
外方に位置し、空洞部52は軸線28に対し下方且つ車
輌内方に位置している。軸線28を通り空洞部50及び
52の中央を通る軸をy軸とし、これに垂直な軸をx軸
とすると、ゴムブッシュ48のx軸方向の剛性は高くy
軸方向の剛性は低く、x軸及びy軸はそれぞれ水平方向
及び鉛直方向に対し角度α傾斜している。
【0040】上述の如く構成された第一の実施形態のリ
ヤサスペンションに於いて、例えば車輪12が路面の突
起を乗り越す場合の如く、車輪12に路面より車輌後方
への力Fが入力され、これにより図2に示されている如
く車輪支持部材10を介してロアアーム18の外端に車
輌後方への力が作用すると、ジョイント26及び30の
ゴムブッシュのそれぞれ軸線28及び32に沿う方向の
弾性変形により、前側アーム部18aの内端は車輌後方
且つ車輌内方へ変位し、後側アーム部18bの内端は実
質的に車輌後方へ変位し、従ってサスペンションの前後
コンプライアンスは高いので、ハーシュネスを低減して
車輌の良好な乗り心地性を確保することができる。
ヤサスペンションに於いて、例えば車輪12が路面の突
起を乗り越す場合の如く、車輪12に路面より車輌後方
への力Fが入力され、これにより図2に示されている如
く車輪支持部材10を介してロアアーム18の外端に車
輌後方への力が作用すると、ジョイント26及び30の
ゴムブッシュのそれぞれ軸線28及び32に沿う方向の
弾性変形により、前側アーム部18aの内端は車輌後方
且つ車輌内方へ変位し、後側アーム部18bの内端は実
質的に車輌後方へ変位し、従ってサスペンションの前後
コンプライアンスは高いので、ハーシュネスを低減して
車輌の良好な乗り心地性を確保することができる。
【0041】またロアアーム18の外端に比較的大きい
車輌前後方向の力が作用すると、車輌の上方より見てロ
アアーム18は交点O3 近傍に位置する瞬間中心の周り
に回転する。従って車輌前後方向の力が車輌後方への力
である場合には、ロアアームは全体として車輌後方へ変
位すると共に図2で見て反時計廻り方向へ回転し、これ
により車輪12はトーイン方向へステア変化し、逆に車
輌前後方向の力が車輌前方への力である場合には、ロア
アームは全体として車輌前方へ変位すると共に図2で見
て時計廻り方向へ回転し、これにより車輪はトーアウト
方向へステア変化する。
車輌前後方向の力が作用すると、車輌の上方より見てロ
アアーム18は交点O3 近傍に位置する瞬間中心の周り
に回転する。従って車輌前後方向の力が車輌後方への力
である場合には、ロアアームは全体として車輌後方へ変
位すると共に図2で見て反時計廻り方向へ回転し、これ
により車輪12はトーイン方向へステア変化し、逆に車
輌前後方向の力が車輌前方への力である場合には、ロア
アームは全体として車輌前方へ変位すると共に図2で見
て時計廻り方向へ回転し、これにより車輪はトーアウト
方向へステア変化する。
【0042】特に車輪12に車輌後方へ作用する力が路
面よりの外乱である場合には、その外乱による力Fr は
図3に示されている如く実質的に回転軸線14の位置に
於いて車輪支持部材10に作用する。従って前側アーム
部18aの内端のジョイント26には車輌後方且つ車輌
外方且つ上方への力が作用し、この力の軸線28に垂直
な方向の成分Fr1は比較的大きい車輌外方への成分Fr1
h と比較的小さい上方への成分Fr1v とを有し、図4に
示されている如く水平方向に対し上方へ角度βr 傾斜し
ている。
面よりの外乱である場合には、その外乱による力Fr は
図3に示されている如く実質的に回転軸線14の位置に
於いて車輪支持部材10に作用する。従って前側アーム
部18aの内端のジョイント26には車輌後方且つ車輌
外方且つ上方への力が作用し、この力の軸線28に垂直
な方向の成分Fr1は比較的大きい車輌外方への成分Fr1
h と比較的小さい上方への成分Fr1v とを有し、図4に
示されている如く水平方向に対し上方へ角度βr 傾斜し
ている。
【0043】上述の如く、ジョイント26のゴムブッシ
ュ48のx軸方向の剛性は高くy軸方向の剛性は低いの
で、図4に於いてベクトルDr により誇張して示されて
いる如く、ゴムブッシュは水平方向に対する上方への傾
斜角が角度βr よりも大きい方向へ比較的大きく弾性変
形し、これにより前側アーム部18aの内端はDrhにて
示されている如く車輌外方へ比較的大きく変位する。従
ってロアアーム18が瞬間中心の周りに回転することに
よる車輪12のトーイン方向へのステア変化が車輌外方
への変位Drhにより低減若しくは相殺されるので、車輪
12が路面の突起を乗り越す場合等に於ける車輪のトー
イン方向へのトー変化を低減して車輌の走行安定性を向
上させることができる。
ュ48のx軸方向の剛性は高くy軸方向の剛性は低いの
で、図4に於いてベクトルDr により誇張して示されて
いる如く、ゴムブッシュは水平方向に対する上方への傾
斜角が角度βr よりも大きい方向へ比較的大きく弾性変
形し、これにより前側アーム部18aの内端はDrhにて
示されている如く車輌外方へ比較的大きく変位する。従
ってロアアーム18が瞬間中心の周りに回転することに
よる車輪12のトーイン方向へのステア変化が車輌外方
への変位Drhにより低減若しくは相殺されるので、車輪
12が路面の突起を乗り越す場合等に於ける車輪のトー
イン方向へのトー変化を低減して車輌の走行安定性を向
上させることができる。
【0044】尚路面よりの外乱により車輪12に車輌前
方への力が作用する場合には、上記現象の場合とは力の
作用方向が全く逆の現象が生じ、これによりロアアーム
18が瞬間中心の周りに回転することによる車輪12の
トーアウト方向へのステア変化が前側アーム部18aの
内端の車輌内方への変位により低減若しくは相殺される
ので、この場合にも車輪のトーアウト方向へのトー変化
を低減して車輌の走行安定性を向上させることができ
る。
方への力が作用する場合には、上記現象の場合とは力の
作用方向が全く逆の現象が生じ、これによりロアアーム
18が瞬間中心の周りに回転することによる車輪12の
トーアウト方向へのステア変化が前側アーム部18aの
内端の車輌内方への変位により低減若しくは相殺される
ので、この場合にも車輪のトーアウト方向へのトー変化
を低減して車輌の走行安定性を向上させることができ
る。
【0045】これに対し車輪12に車輌後方へ作用する
力が制動力である場合には、その制動力Fb は図5に示
されている如く車輪12の接地点Pに作用する。従って
この場合には前側アーム部18aの内端のジョイント2
6には車輌後方且つ車輌外方且つ下方への力が作用し、
この力の軸線28に垂直な方向の成分Fb1は比較的大き
い車輌外方への成分Fb1h と比較的小さい下方への成分
Fb1v とを有し、図6に示されている如く水平方向に対
し下方へ角度βb 傾斜している。
力が制動力である場合には、その制動力Fb は図5に示
されている如く車輪12の接地点Pに作用する。従って
この場合には前側アーム部18aの内端のジョイント2
6には車輌後方且つ車輌外方且つ下方への力が作用し、
この力の軸線28に垂直な方向の成分Fb1は比較的大き
い車輌外方への成分Fb1h と比較的小さい下方への成分
Fb1v とを有し、図6に示されている如く水平方向に対
し下方へ角度βb 傾斜している。
【0046】この場合にもジョイント26のゴムブッシ
ュ48のx軸方向の剛性は高くy軸方向の剛性は低いの
で、図6に於いてベクトルDb にて示されている如く、
ゴムブッシュは水平方向に対する下方への傾斜角が角度
βb と実質的に同一の方向へ僅かしか弾性変形せず、こ
れにより前側アーム部18aの内端はDbhにて示されて
いる如く車輌外方へ僅かしか変位しない。従ってロアア
ーム18が瞬間中心の周りに回転することによる車輪1
2のトーイン方向へのステア変化が変位Dbhにより低減
される量も僅かであるので、車輌の制動時には車輪をト
ーイン方向へステア変化させて車輌の走行安定性を向上
させることができる。
ュ48のx軸方向の剛性は高くy軸方向の剛性は低いの
で、図6に於いてベクトルDb にて示されている如く、
ゴムブッシュは水平方向に対する下方への傾斜角が角度
βb と実質的に同一の方向へ僅かしか弾性変形せず、こ
れにより前側アーム部18aの内端はDbhにて示されて
いる如く車輌外方へ僅かしか変位しない。従ってロアア
ーム18が瞬間中心の周りに回転することによる車輪1
2のトーイン方向へのステア変化が変位Dbhにより低減
される量も僅かであるので、車輌の制動時には車輪をト
ーイン方向へステア変化させて車輌の走行安定性を向上
させることができる。
【0047】また車輌の加速時には、実質的に回転軸線
14の位置に於いて車輪支持部材10に車輌前方への力
が作用する。従ってこの場合には路面よりの外乱により
車輪12に車輌前方への力が作用する場合と同様の現象
が生じ、これによりロアアーム18が瞬間中心の周りに
回転することによる車輪12のトーアウト方向へのステ
ア変化が前側アーム部18aの内端の車輌内方への変位
により低減若しくは相殺されるので、車輌の加速時に車
輪が過大にトーアウト方向へステア変化することを防止
して車輌の走行安定性を向上させることができる。
14の位置に於いて車輪支持部材10に車輌前方への力
が作用する。従ってこの場合には路面よりの外乱により
車輪12に車輌前方への力が作用する場合と同様の現象
が生じ、これによりロアアーム18が瞬間中心の周りに
回転することによる車輪12のトーアウト方向へのステ
ア変化が前側アーム部18aの内端の車輌内方への変位
により低減若しくは相殺されるので、車輌の加速時に車
輪が過大にトーアウト方向へステア変化することを防止
して車輌の走行安定性を向上させることができる。
【0048】尚上述の第一の実施形態の修正例として、
前側の内端のジョイント26が軸線28の周りに方向性
を有しないジョイントであり、後側の内端のジョイント
30が第一の実施形態に於けるジョイント26と同様の
方向性を有していてもよく、その場合には後側アーム部
18bの内端が上下方向及び車輌横方向について第一の
実施形態に於ける前側アーム部18aの内端とは逆方向
に変位し、これにより第一の実施形態の場合と同一の作
用効果が得られる。
前側の内端のジョイント26が軸線28の周りに方向性
を有しないジョイントであり、後側の内端のジョイント
30が第一の実施形態に於けるジョイント26と同様の
方向性を有していてもよく、その場合には後側アーム部
18bの内端が上下方向及び車輌横方向について第一の
実施形態に於ける前側アーム部18aの内端とは逆方向
に変位し、これにより第一の実施形態の場合と同一の作
用効果が得られる。
【0049】次に図7乃至図10を参照して、同じくダ
ブルウイッシュボーン式リヤサスペンションとして構成
された本発明によるリヤサスペンションの第二の実施形
態について説明する。
ブルウイッシュボーン式リヤサスペンションとして構成
された本発明によるリヤサスペンションの第二の実施形
態について説明する。
【0050】尚図7及び図9はそれぞれ図3及び図5に
対応する斜視図であり、図8(A)及び図10(A)は
ロアアームの外端の前側のジョイントの軸線に垂直な平
面に沿う縦断面図であり、図8(B)及び図10(B)
はそれぞれロアアームの外端の後側のジョイントの軸線
に垂直な平面に沿う縦断面図である。また図7乃至図1
0に於いて、図3乃至図6に示された部分に対応する部
分にはこれらの図に於いて付された符号と同一の符号が
付されている。更に第二の実施形態の外観は第一の実施
形態の外観と実質的に同一であるので、第二の実施形態
の説明に於いて必要に応じ図1及び図2を参照する。
対応する斜視図であり、図8(A)及び図10(A)は
ロアアームの外端の前側のジョイントの軸線に垂直な平
面に沿う縦断面図であり、図8(B)及び図10(B)
はそれぞれロアアームの外端の後側のジョイントの軸線
に垂直な平面に沿う縦断面図である。また図7乃至図1
0に於いて、図3乃至図6に示された部分に対応する部
分にはこれらの図に於いて付された符号と同一の符号が
付されている。更に第二の実施形態の外観は第一の実施
形態の外観と実質的に同一であるので、第二の実施形態
の説明に於いて必要に応じ図1及び図2を参照する。
【0051】この実施形態に於いては、図8(A)及び
図10(A)に示されている如く、ロアアーム18の前
側の外端のジョイント38はブラケット34にボルト及
びナットの如き締結手段により固定された内筒54f
と、車輪支持部材10の前側のアーム部の下端に固定さ
れた外筒56fと、内筒54fと外筒56fとの間に介
装されたゴムブッシュ58fとを有し、ゴムブッシュ5
8fは径方向に互いに隔置された一対の空洞部60f及
び62fを有している。
図10(A)に示されている如く、ロアアーム18の前
側の外端のジョイント38はブラケット34にボルト及
びナットの如き締結手段により固定された内筒54f
と、車輪支持部材10の前側のアーム部の下端に固定さ
れた外筒56fと、内筒54fと外筒56fとの間に介
装されたゴムブッシュ58fとを有し、ゴムブッシュ5
8fは径方向に互いに隔置された一対の空洞部60f及
び62fを有している。
【0052】第一の実施形態に於けるジョイント26の
場合と同様、空洞部60fは軸線42に対し上方且つ車
輌外方に位置し、空洞部62fは軸線42に対し下方且
つ車輌内方に位置している。また軸線42を通り空洞部
60f及び62fの中央を通る軸をy軸とし、これに垂
直な軸をx軸とすると、ゴムブッシュ58fのx軸方向
の剛性は高く、y軸方向の剛性は低く、x軸及びy軸は
それぞれ水平方向及び鉛直方向に対し角度αf 傾斜して
いる。
場合と同様、空洞部60fは軸線42に対し上方且つ車
輌外方に位置し、空洞部62fは軸線42に対し下方且
つ車輌内方に位置している。また軸線42を通り空洞部
60f及び62fの中央を通る軸をy軸とし、これに垂
直な軸をx軸とすると、ゴムブッシュ58fのx軸方向
の剛性は高く、y軸方向の剛性は低く、x軸及びy軸は
それぞれ水平方向及び鉛直方向に対し角度αf 傾斜して
いる。
【0053】また図8(B)及び図10(B)に示され
ている如く、ロアアーム18の後側の外端のジョイント
40もジョイント38と同様に構成されており、ジョイ
ント38の各部に対応する部分にはf付きではなくr付
きの同一の数字よりなる符号が付されている。尚図には
示されていないが、この実施形態に於けるジョイント2
6はそのゴムブッシュに空洞部50及び52が設けられ
ていない点を除き第一の実施形態のジョイント26と同
様に構成されている。
ている如く、ロアアーム18の後側の外端のジョイント
40もジョイント38と同様に構成されており、ジョイ
ント38の各部に対応する部分にはf付きではなくr付
きの同一の数字よりなる符号が付されている。尚図には
示されていないが、この実施形態に於けるジョイント2
6はそのゴムブッシュに空洞部50及び52が設けられ
ていない点を除き第一の実施形態のジョイント26と同
様に構成されている。
【0054】この実施形態に於いても、車輪12が路面
の突起を乗り越す場合の如く、車輪12に路面より車輌
後方への力が入力され、これにより車輪支持部材10を
介してロアアーム18の外端に車輌後方への力が作用す
ると、前側アーム部18aの内端は車輌後方且つ車輌内
方へ変位し、後側アーム部18bの内端は実質的に車輌
後方へ変位するので、ハーシュネスを低減して車輌の良
好な乗り心地性を確保することができる。
の突起を乗り越す場合の如く、車輪12に路面より車輌
後方への力が入力され、これにより車輪支持部材10を
介してロアアーム18の外端に車輌後方への力が作用す
ると、前側アーム部18aの内端は車輌後方且つ車輌内
方へ変位し、後側アーム部18bの内端は実質的に車輌
後方へ変位するので、ハーシュネスを低減して車輌の良
好な乗り心地性を確保することができる。
【0055】また第一の実施形態の場合と同様、ロアア
ーム18の外端に比較的大きい車輌後方への力が作用す
ると、ロアアームは全体として車輌後方へ変位すると共
に図2で見て反時計廻り方向へ回転し、これにより車輪
12はトーイン方向へステア変化し、逆にロアアーム1
8の外端に比較的大きい車輌前方への力が作用すると、
ロアアームは全体として車輌前方へ変位すると共に図2
で見て時計廻り方向へ回転し、これにより車輪はトーア
ウト方向へステア変化する。
ーム18の外端に比較的大きい車輌後方への力が作用す
ると、ロアアームは全体として車輌後方へ変位すると共
に図2で見て反時計廻り方向へ回転し、これにより車輪
12はトーイン方向へステア変化し、逆にロアアーム1
8の外端に比較的大きい車輌前方への力が作用すると、
ロアアームは全体として車輌前方へ変位すると共に図2
で見て時計廻り方向へ回転し、これにより車輪はトーア
ウト方向へステア変化する。
【0056】特に車輪12に路面よりの外乱による車輌
後方への力が作用し、その力Fr が図7に示されている
如く実質的に回転軸線14の位置に於いて車輪支持部材
10に作用する場合には、車輪支持部材の前側の下端の
ジョイント38には車輌後方且つ車輌外方且つ上方への
力が作用し、この力の軸線42に垂直な方向の成分Fr2
は車輌外方への成分Fr2h と上方への成分Fr2v とを有
し、図8(A)に示されている如く水平方向に対し上方
へ角度βrf傾斜している。ジョイント38のゴムブッシ
ュ58fのx軸方向の剛性は高くy軸方向の剛性は低い
ので、図8(A)に於いてベクトルDrfにより誇張して
示されている如く、ゴムブッシュは水平方向に対する上
方への傾斜角が角度βrfよりも大きい方向へ弾性変形
し、これにより車輪支持部材10の前側の下端はDrfh
にて示されている如く車輌外方へ変位する。
後方への力が作用し、その力Fr が図7に示されている
如く実質的に回転軸線14の位置に於いて車輪支持部材
10に作用する場合には、車輪支持部材の前側の下端の
ジョイント38には車輌後方且つ車輌外方且つ上方への
力が作用し、この力の軸線42に垂直な方向の成分Fr2
は車輌外方への成分Fr2h と上方への成分Fr2v とを有
し、図8(A)に示されている如く水平方向に対し上方
へ角度βrf傾斜している。ジョイント38のゴムブッシ
ュ58fのx軸方向の剛性は高くy軸方向の剛性は低い
ので、図8(A)に於いてベクトルDrfにより誇張して
示されている如く、ゴムブッシュは水平方向に対する上
方への傾斜角が角度βrfよりも大きい方向へ弾性変形
し、これにより車輪支持部材10の前側の下端はDrfh
にて示されている如く車輌外方へ変位する。
【0057】また車輪支持材10の後側の下端のジョイ
ント40には車輌後方且つ車輌内方且つ下方への力が作
用し、この力の軸線42に垂直な方向の成分Fr3は車輌
内方への成分Fr3h と下方への成分Fr3v とを有し、図
8(B)に示されている如く水平方向に対し下方へ角度
βrr傾斜している。ジョイント40のゴムブッシュ58
rのx軸方向の剛性は高くy軸方向の剛性は低いので、
図8(B)に於いてベクトルDrrにて示されている如
く、ゴムブッシュは水平方向に対する上方への傾斜角が
角度βrrよりも大きい方向へ弾性変形し、これにより車
輪支持部材10の後側の下端はDrrh にて示されている
如く車輌内方へ変位する。
ント40には車輌後方且つ車輌内方且つ下方への力が作
用し、この力の軸線42に垂直な方向の成分Fr3は車輌
内方への成分Fr3h と下方への成分Fr3v とを有し、図
8(B)に示されている如く水平方向に対し下方へ角度
βrr傾斜している。ジョイント40のゴムブッシュ58
rのx軸方向の剛性は高くy軸方向の剛性は低いので、
図8(B)に於いてベクトルDrrにて示されている如
く、ゴムブッシュは水平方向に対する上方への傾斜角が
角度βrrよりも大きい方向へ弾性変形し、これにより車
輪支持部材10の後側の下端はDrrh にて示されている
如く車輌内方へ変位する。
【0058】従って車輪支持部材10の前側の下端の車
輌外方への変位Drfh 及び後側の下端の車輌内方への変
位Drrh によって車輪支持部材がロアアーム18に対し
相対的にトーアウト方向へ回転されることにより、ロア
アーム18が瞬間中心の周りに回転することによる車輪
12のトーイン方向へのステア変化が低減若しくは相殺
されるので、車輪12が路面の突起を乗り越す場合等に
於ける車輪のトーイン方向へのトー変化を低減して車輌
の走行安定性を向上させることができる。
輌外方への変位Drfh 及び後側の下端の車輌内方への変
位Drrh によって車輪支持部材がロアアーム18に対し
相対的にトーアウト方向へ回転されることにより、ロア
アーム18が瞬間中心の周りに回転することによる車輪
12のトーイン方向へのステア変化が低減若しくは相殺
されるので、車輪12が路面の突起を乗り越す場合等に
於ける車輪のトーイン方向へのトー変化を低減して車輌
の走行安定性を向上させることができる。
【0059】尚路面よりの外乱により車輪12に車輌前
方への力が作用する場合には、上記現象の場合とは力の
作用方向が全く逆の現象が生じ、これによりロアアーム
18が瞬間中心の周りに回転することによる車輪12の
トーアウト方向へのステア変化が車輪支持部材10の前
側の下端の車輌内方への変位及び後側の下端の車輌外方
への変位により低減若しくは相殺されるので、この場合
にも車輪のトーアウト方向へのトー変化を低減して車輌
の走行安定性を向上させることができる。
方への力が作用する場合には、上記現象の場合とは力の
作用方向が全く逆の現象が生じ、これによりロアアーム
18が瞬間中心の周りに回転することによる車輪12の
トーアウト方向へのステア変化が車輪支持部材10の前
側の下端の車輌内方への変位及び後側の下端の車輌外方
への変位により低減若しくは相殺されるので、この場合
にも車輪のトーアウト方向へのトー変化を低減して車輌
の走行安定性を向上させることができる。
【0060】また図9に示されている如く車輪12の接
地点Pに車輌後方への制動力Fb が作用する場合には、
車輪支持部材10の前側の下端のジョイント38には車
輌後方且つ車輌外方且つ下方への力が作用し、この力の
軸線42に垂直な方向の成分Fb2は車輌外方への成分F
b2h と下方への成分Fb2v とを有し、図10(A)に示
されている如く水平方向に対し下方へ角度βbf傾斜して
いる。従って図10(A)に於いてベクトルDbfにて示
されている如く、ゴムブッシュ58fは水平方向に対す
る下方への傾斜角が角度βbfと実質的に同一の方向へ僅
かしか弾性変形せず、これにより車輪支持部材10の前
側の下端はDbfh にて示されている如く車輌外方へ僅か
しか変位しない。
地点Pに車輌後方への制動力Fb が作用する場合には、
車輪支持部材10の前側の下端のジョイント38には車
輌後方且つ車輌外方且つ下方への力が作用し、この力の
軸線42に垂直な方向の成分Fb2は車輌外方への成分F
b2h と下方への成分Fb2v とを有し、図10(A)に示
されている如く水平方向に対し下方へ角度βbf傾斜して
いる。従って図10(A)に於いてベクトルDbfにて示
されている如く、ゴムブッシュ58fは水平方向に対す
る下方への傾斜角が角度βbfと実質的に同一の方向へ僅
かしか弾性変形せず、これにより車輪支持部材10の前
側の下端はDbfh にて示されている如く車輌外方へ僅か
しか変位しない。
【0061】同様に、車輪支持部材10の後側の下端の
ジョイント40には車輌後方且つ車輌内方且つ上方への
力が作用し、この力の軸線42に垂直な方向の成分Fb3
は車輌内方への成分Fb3h と上方への成分Fb3v とを有
し、図10(B)に示されている如く水平方向に対し下
方へ角度βbr傾斜している。従って図10(B)に於い
てベクトルDbrにて示されている如く、ゴムブッシュ5
8rは水平方向に対する上方への傾斜角が角度βbrと実
質的に同一の方向へ僅かしか弾性変形せず、これにより
車輪支持部材10の後側の下端はDbrh にて示されてい
る如く車輌内方へ僅かしか変位しない。
ジョイント40には車輌後方且つ車輌内方且つ上方への
力が作用し、この力の軸線42に垂直な方向の成分Fb3
は車輌内方への成分Fb3h と上方への成分Fb3v とを有
し、図10(B)に示されている如く水平方向に対し下
方へ角度βbr傾斜している。従って図10(B)に於い
てベクトルDbrにて示されている如く、ゴムブッシュ5
8rは水平方向に対する上方への傾斜角が角度βbrと実
質的に同一の方向へ僅かしか弾性変形せず、これにより
車輪支持部材10の後側の下端はDbrh にて示されてい
る如く車輌内方へ僅かしか変位しない。
【0062】かくしてロアアーム18が瞬間中心の周り
に回転することによる車輪12のトーイン方向へのステ
ア変化が車輪支持部材10の前側の下端の車輌外方への
変位Dbfh 及び後側の下端の車輌内方への変位Dbrh に
より低減される量も僅かであるので、車輌の制動時には
車輪をトーイン方向へステア変化させて車輌の走行安定
性を向上させることができる。
に回転することによる車輪12のトーイン方向へのステ
ア変化が車輪支持部材10の前側の下端の車輌外方への
変位Dbfh 及び後側の下端の車輌内方への変位Dbrh に
より低減される量も僅かであるので、車輌の制動時には
車輪をトーイン方向へステア変化させて車輌の走行安定
性を向上させることができる。
【0063】また車輌の加速時には、実質的に回転軸線
14の位置に於いて車輪支持部材10に車輌前方への力
が作用する。従ってこの場合には路面よりの外乱により
車輪12に車輌前方への力が作用する場合と同様の現象
が生じ、これによりロアアーム18が瞬間中心の周りに
回転することによる車輪12のトーアウト方向へのステ
ア変化が車輪支持部材10の前側の下端の車輌内方への
変位及び後側の下端の車輌外方への変位により低減若し
くは相殺されるので、車輌の加速時に車輪が過大にトー
アウト方向へステア変化することを防止して車輌の走行
安定性を向上させることができる。
14の位置に於いて車輪支持部材10に車輌前方への力
が作用する。従ってこの場合には路面よりの外乱により
車輪12に車輌前方への力が作用する場合と同様の現象
が生じ、これによりロアアーム18が瞬間中心の周りに
回転することによる車輪12のトーアウト方向へのステ
ア変化が車輪支持部材10の前側の下端の車輌内方への
変位及び後側の下端の車輌外方への変位により低減若し
くは相殺されるので、車輌の加速時に車輪が過大にトー
アウト方向へステア変化することを防止して車輌の走行
安定性を向上させることができる。
【0064】尚剛性の方向性はロアアーム18の外端の
前側のジョイント38及び後側のジョイント40の何れ
か一方にのみ与えられてもよいが、図示の第二の実施形
態によればジョイント38及び40の両者に所定の剛性
の方向性が与えられているので、剛性の方向性がジョイ
ント38又は40の一方にしか与えられていない場合に
比して、効果的に車輌の走行安定性を向上させることが
できる。
前側のジョイント38及び後側のジョイント40の何れ
か一方にのみ与えられてもよいが、図示の第二の実施形
態によればジョイント38及び40の両者に所定の剛性
の方向性が与えられているので、剛性の方向性がジョイ
ント38又は40の一方にしか与えられていない場合に
比して、効果的に車輌の走行安定性を向上させることが
できる。
【0065】尚図示の第一及び第二の何れの実施形態に
於いても、軸線28はジョイント30の中心に於いて軸
線32と交差しているので、軸線28がジョイント30
の中心以外の位置に於いて軸線32と交差する構造の場
合や、軸線28が軸線32と交差しない構造の場合に比
して、ロアアーム18の枢動時に各ジョイントのゴムブ
ッシュに作用するこじりは遥かに軽微である。従ってロ
アアーム18は円滑に枢動し、軸線28及び32の延在
方向が互いに異なることに起因して悪路走行時等に於け
る車輌の乗り心地性が悪化することもなければ、各ジョ
イントのゴムブッシュが早期に劣化することもない。
於いても、軸線28はジョイント30の中心に於いて軸
線32と交差しているので、軸線28がジョイント30
の中心以外の位置に於いて軸線32と交差する構造の場
合や、軸線28が軸線32と交差しない構造の場合に比
して、ロアアーム18の枢動時に各ジョイントのゴムブ
ッシュに作用するこじりは遥かに軽微である。従ってロ
アアーム18は円滑に枢動し、軸線28及び32の延在
方向が互いに異なることに起因して悪路走行時等に於け
る車輌の乗り心地性が悪化することもなければ、各ジョ
イントのゴムブッシュが早期に劣化することもない。
【0066】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
いて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0067】例えば図示の実施形態に於ては、ロアアー
ムの内端又は外端のジョイントの剛性の方向性はゴムブ
ッシュに一対の空洞部が設けられることにより達成され
ているが、ジョイントの剛性の方向性は実施形態に於け
る空洞部に対し90°軸線周りに隔置された位置にてゴ
ムブッシュに一対の剛体(インタリング)が設けられる
ことにより達成されてもよい。
ムの内端又は外端のジョイントの剛性の方向性はゴムブ
ッシュに一対の空洞部が設けられることにより達成され
ているが、ジョイントの剛性の方向性は実施形態に於け
る空洞部に対し90°軸線周りに隔置された位置にてゴ
ムブッシュに一対の剛体(インタリング)が設けられる
ことにより達成されてもよい。
【0068】また図示の実施形態に於ては、ロアアーム
の内端の前側のジョイントの軸線が車輌後方より前方の
方向に見て車輌外方へ傾斜して延在し、ロアアームの内
端の後側のジョイントの軸線が実質的に車輌前後方向に
延在することにより、ロアアームの実質的に車輌前後方
向の運動についての瞬間中心が外端よりも車輌外方に位
置するよう構成されているが、サスペンションアームの
実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心が外端
よりも車輌外方に位置する限り、サスペンションアーム
の内端のジョイントの軸線は任意の方向に延在していて
よい。
の内端の前側のジョイントの軸線が車輌後方より前方の
方向に見て車輌外方へ傾斜して延在し、ロアアームの内
端の後側のジョイントの軸線が実質的に車輌前後方向に
延在することにより、ロアアームの実質的に車輌前後方
向の運動についての瞬間中心が外端よりも車輌外方に位
置するよう構成されているが、サスペンションアームの
実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心が外端
よりも車輌外方に位置する限り、サスペンションアーム
の内端のジョイントの軸線は任意の方向に延在していて
よい。
【0069】また第一の実施形態に於けるジョイント3
0及び40の両方が第一の実施形態に於けるジョイント
30と同様の剛性の方向性を有するよう構成されてもよ
く、また例えば第一の実施形態に於けるジョイント38
及び40がそれぞれ第二の実施形態に於けるジョイント
38及び40と同様の剛性の方向性を有するよう構成さ
れることにより、第一及び第二の実施形態が組合されて
もよい。
0及び40の両方が第一の実施形態に於けるジョイント
30と同様の剛性の方向性を有するよう構成されてもよ
く、また例えば第一の実施形態に於けるジョイント38
及び40がそれぞれ第二の実施形態に於けるジョイント
38及び40と同様の剛性の方向性を有するよう構成さ
れることにより、第一及び第二の実施形態が組合されて
もよい。
【0070】また図示の二つの実施形態に於いては、内
端のジョイント26、30及び外端のジョイント38、
40は車輪12の回転軸線14の前側及び後側に位置し
ているが、内端の二つのジョイントは互いに他に対し相
対的に前側及び後側に位置している限り、回転軸線14
の前側又は後側に位置していてもよく、また外端の二つ
のジョイントも互いに他に対し相対的に前側及び後側に
位置している限り、回転軸線14の前側又は後側に位置
していてもよい。
端のジョイント26、30及び外端のジョイント38、
40は車輪12の回転軸線14の前側及び後側に位置し
ているが、内端の二つのジョイントは互いに他に対し相
対的に前側及び後側に位置している限り、回転軸線14
の前側又は後側に位置していてもよく、また外端の二つ
のジョイントも互いに他に対し相対的に前側及び後側に
位置している限り、回転軸線14の前側又は後側に位置
していてもよい。
【0071】更に図示の二つの実施形態はダブルウィッ
シュボーン式サスペンションとして構成されているが、
本発明は例えばマクファーソンストラット式サスペンシ
ョンやセミトレーリング式サスペンションに適用されて
もよい。
シュボーン式サスペンションとして構成されているが、
本発明は例えばマクファーソンストラット式サスペンシ
ョンやセミトレーリング式サスペンションに適用されて
もよい。
【0072】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の請求項1乃至4の構成によれば、路面よりの外乱に
起因して車輪に車輌前後方向の力が作用する場合には車
輪のステア変化を抑制することができ、車輌の制動時に
は車輪をトーイン方向へステア変化させることができ、
車輌の加速時には車輪のトーアウト方向へのステア変化
を抑制することができるので、車輪が路面より車輌前後
方向の外乱入力を受ける場合、車輌の制動時及び車輌の
加速時の何れの場合についても車輌の走行安定性を向上
させることができる。
明の請求項1乃至4の構成によれば、路面よりの外乱に
起因して車輪に車輌前後方向の力が作用する場合には車
輪のステア変化を抑制することができ、車輌の制動時に
は車輪をトーイン方向へステア変化させることができ、
車輌の加速時には車輪のトーアウト方向へのステア変化
を抑制することができるので、車輪が路面より車輌前後
方向の外乱入力を受ける場合、車輌の制動時及び車輌の
加速時の何れの場合についても車輌の走行安定性を向上
させることができる。
【図1】ダブルウイッシュボーン式リヤサスペンション
として構成された本発明によるリヤサスペンションの第
一の実施形態を示す平面図である。
として構成された本発明によるリヤサスペンションの第
一の実施形態を示す平面図である。
【図2】車輪に車輌後方への力が作用した場合に於ける
図1に示されたリヤサスペンションの変化を示すスケル
トン図である。
図1に示されたリヤサスペンションの変化を示すスケル
トン図である。
【図3】車輪に路面より車輌後方への力が入力された場
合にロアアームの前側の内端のジョイントに作用する力
を示す第一の実施形態の斜視図である。
合にロアアームの前側の内端のジョイントに作用する力
を示す第一の実施形態の斜視図である。
【図4】図3に示された状況についてロアアームの前側
の内端のジョイントを示す拡大部分縦断面図である。
の内端のジョイントを示す拡大部分縦断面図である。
【図5】車輌の制動時に車輪の接地点に車輌後方への制
動力が入力された場合にロアアームの前側の内端のジョ
イントに作用する力を示す第一の実施形態の斜視図であ
る。
動力が入力された場合にロアアームの前側の内端のジョ
イントに作用する力を示す第一の実施形態の斜視図であ
る。
【図6】図5に示された状況についてロアアームの前側
の内端のジョイントを示す拡大部分縦断面図である。
の内端のジョイントを示す拡大部分縦断面図である。
【図7】車輪に路面より車輌後方への力が入力された場
合にロアアームの前側及び後側の外端のジョイントに作
用する力を示す第二の実施形態の斜視図である。
合にロアアームの前側及び後側の外端のジョイントに作
用する力を示す第二の実施形態の斜視図である。
【図8】図7に示された状況についてロアアームの前側
の外端のジョイント(A)及び後側の外端のジョイント
(B)を示す拡大部分縦断面図である。
の外端のジョイント(A)及び後側の外端のジョイント
(B)を示す拡大部分縦断面図である。
【図9】車輌の制動時に車輪の接地点に車輌後方への制
動力が入力された場合にロアアームの前側及び後側の外
端のジョイントに作用する力を示す第二の実施形態の斜
視図である。
動力が入力された場合にロアアームの前側及び後側の外
端のジョイントに作用する力を示す第二の実施形態の斜
視図である。
【図10】図9に示された状況についてロアアームの前
側の外端のジョイント(A)及び後側の外端のジョイン
ト(B)を示す拡大部分縦断面図である。
側の外端のジョイント(A)及び後側の外端のジョイン
ト(B)を示す拡大部分縦断面図である。
10…車輪支持部材 16…アッパアーム 18…ロアアーム 18a…前側アーム部 18b…後側アーム部 22…車体 26、30、38、40…ジョイント
Claims (4)
- 【請求項1】車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持す
る車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置すると
共に相対的に前側及び後側に位置する二つの内端にて弾
性ジョイントを介して車体に枢支され前記回転軸線より
下方に位置する外端にて前記車輪支持部材に枢着された
サスペンションアームとを有し、前記サスペンションア
ームの実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心
が前記外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンショ
ンアームは前記車輪支持部材に作用する回転モーメント
を前記車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペンシ
ョンに於いて、前記相対的に前側に位置する前記内端の
弾性ジョイントは車輌外方且つ上方の方向に比して車輌
外方且つ下方の方向に高い剛性を有していることを特徴
とする独立懸架式リヤサスペンション。 - 【請求項2】車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持す
る車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置すると
共に相対的に前側及び後側に位置する二つの内端にて弾
性ジョイントを介して車体に枢支され前記回転軸線より
下方に位置する外端にて前記車輪支持部材に枢着された
サスペンションアームとを有し、前記サスペンションア
ームの実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心
が前記外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンショ
ンアームは前記車輪支持部材に作用する回転モーメント
を前記車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペンシ
ョンに於いて、前記相対的に後側に位置する前記内端の
弾性ジョイントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌
内方且つ上方の方向に高い剛性を有していることを特徴
とする独立懸架式リヤサスペンション。 - 【請求項3】車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持す
る車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置する内
端にて車体に枢支され相対的に前側及び後側に位置し且
つ前記回転軸線より下方に位置する二つの外端にて弾性
ジョイントを介して前記車輪支持部材に枢着されたサス
ペンションアームとを有し、前記サスペンションアーム
の実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心が前
記外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンションア
ームは前記車輪支持部材に作用する回転モーメントを前
記車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペンション
に於いて、相対的に後側に位置する前記外端の弾性ジョ
イントは車輌内方且つ下方の方向に比して車輌内方且つ
上方の方向に高い剛性を有していることを特徴とする独
立懸架式リヤサスペンション。 - 【請求項4】車輪を回転軸線の周りに回転可能に支持す
る車輪支持部材と、前記回転軸線より下方に位置する内
端にて車体に枢支され相対的に前側及び後側に位置し且
つ前記回転軸線より下方に位置する二つの外端にて弾性
ジョイントを介して前記車輪支持部材に枢着されたサス
ペンションアームとを有し、前記サスペンションアーム
の実質的に車輌前後方向の運動についての瞬間中心が前
記外端よりも車輌外方に位置し、前記サスペンションア
ームは前記車輪支持部材に作用する回転モーメントを前
記車体へ伝達可能である独立懸架式リヤサスペンション
に於いて、相対的に前側に位置する前記外端の弾性ジョ
イントは車輌外方且つ上方の方向に比して車輌外方且つ
下方の方向に高い剛性を有していることを特徴とする独
立懸架式リヤサスペンション。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8159221A JPH09315122A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 独立懸架式リヤサスペンション |
US08/862,175 US6099005A (en) | 1996-05-31 | 1997-05-22 | Rear suspension system of automobile discriminative of road irregularities and wheel braking |
DE19722650A DE19722650A1 (de) | 1996-05-31 | 1997-05-30 | Hinteres Federungssystem eines Kraftfahrzeugs, welches Fahrbahnunregelmäßigkeiten und Radbremsung unterscheiden kann |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8159221A JPH09315122A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 独立懸架式リヤサスペンション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09315122A true JPH09315122A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15688988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8159221A Pending JPH09315122A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 独立懸架式リヤサスペンション |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6099005A (ja) |
JP (1) | JPH09315122A (ja) |
DE (1) | DE19722650A1 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003025820A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-29 | Fuji Heavy Ind Ltd | 独立懸架式サスペンション |
JP2007008455A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Audi Ag | 自動車後輪の独立車輪懸架装置 |
JP2008254568A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 後輪用サスペンション装置 |
JP2008273402A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション装置 |
JP2009006929A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション装置 |
JP2009214743A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション装置 |
JP2012512096A (ja) * | 2008-12-15 | 2012-05-31 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自動車用のセミトレーリングアーム車軸 |
JP2012240459A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション構造、サスペンションリンク配置方法 |
US8342542B2 (en) | 2007-04-04 | 2013-01-01 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension device and method for supporting a wheel |
US8628101B2 (en) | 2011-05-16 | 2014-01-14 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension structure, bush structure and suspension characteristic adjusting method |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3659081B2 (ja) * | 1999-09-07 | 2005-06-15 | トヨタ自動車株式会社 | ダブルウィシュボーン式サスペンション |
EP1190875A3 (en) * | 2000-09-25 | 2004-02-04 | BRIGGS & STRATTON CORPORATION | Suspension system for a vehicle |
US8690177B2 (en) * | 2012-08-16 | 2014-04-08 | Ford Global Technologies, Llc | Front wheel suspension for a motor vehicle |
KR100412683B1 (ko) * | 2001-08-21 | 2003-12-31 | 현대자동차주식회사 | 리어 서스펜션 시스템 |
DE10344733B4 (de) * | 2003-09-26 | 2013-10-17 | Audi Ag | Radaufhängung für ein Kraftfahrzeug |
FR2884795B1 (fr) * | 2005-04-26 | 2007-08-10 | Michelin Soc Tech | Dispositif de suspension a carrossage variable |
ITTO20060334A1 (it) * | 2006-05-09 | 2007-11-10 | Sistemi Sospensioni Spa | Braccio per una sospensione a ruote indipendenti per autoveicolo e sospensione a ruote indipendenti per autoveicolo comprendente un tale braccio |
US8056912B2 (en) * | 2007-03-29 | 2011-11-15 | Nissan Motor Co., Ltd. | Multi-link suspension device and method for suspending wheels |
CN102092257B (zh) * | 2007-04-04 | 2013-04-24 | 日产自动车株式会社 | 车轮用悬架装置 |
US8267416B2 (en) * | 2010-05-26 | 2012-09-18 | Ford Global Technologies, Llc | Independent rear suspension |
DE102012220490A1 (de) * | 2011-11-11 | 2013-05-16 | Ford Global Technologies, Llc | Unabhängige Hinterradaufhängung eines Kraftfahrzeugs |
DE102012200001A1 (de) * | 2012-01-02 | 2013-07-04 | Ford Global Technologies, Llc | Gummimetallager für Kraftfahrzeug-Radaufhängung, Trapezlenker und Radaufhängung |
DE102012221841B4 (de) | 2012-11-29 | 2017-06-08 | Ford Global Technologies, Llc | Gummimetalllager für Kraftfahrzeug-Radaufhängung, Trapezlenker und Radaufhängung |
DE102014207793B4 (de) * | 2014-04-25 | 2021-03-04 | Ford Global Technologies, Llc | Radaufhängung für ein Fahrzeug |
WO2016147370A1 (ja) * | 2015-03-19 | 2016-09-22 | 本田技研工業株式会社 | サスペンション装置 |
CN107405973A (zh) * | 2015-03-19 | 2017-11-28 | 本田技研工业株式会社 | 悬架装置 |
CN108136897A (zh) * | 2015-07-30 | 2018-06-08 | 庞巴迪动力产品公司 | 用于车辆悬架总成的转向节 |
DE102016220786B4 (de) * | 2016-10-24 | 2024-03-28 | Ford Global Technologies, Llc | Hinterradaufhängung für Kraftfahrzeuge |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2543189C2 (de) * | 1975-09-27 | 1986-05-15 | Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag, 7000 Stuttgart | Radaufhängung für Kraftfahrzeuge |
DE2645272C3 (de) * | 1976-10-07 | 1979-12-13 | Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag, 7000 Stuttgart | Radaufhängung für Kraftfahrzeuge |
JPH0780404B2 (ja) * | 1985-02-06 | 1995-08-30 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の独立懸架式リヤサスペンション装置 |
US4709935A (en) * | 1985-07-15 | 1987-12-01 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Rear wheel steering system |
US4714270A (en) * | 1985-10-18 | 1987-12-22 | Ford Motor Company | Independent wheel suspension with toe correcting link |
JPH0525284Y2 (ja) * | 1986-03-13 | 1993-06-25 | ||
DE4008465A1 (de) * | 1990-03-16 | 1991-04-04 | Daimler Benz Ag | Vorspannbares lager |
US5845926A (en) * | 1997-01-21 | 1998-12-08 | Ford Global Technologies, Inc. | Independent suspension apparatus for a wheeled vehicle |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP8159221A patent/JPH09315122A/ja active Pending
-
1997
- 1997-05-22 US US08/862,175 patent/US6099005A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-05-30 DE DE19722650A patent/DE19722650A1/de not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003025820A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-29 | Fuji Heavy Ind Ltd | 独立懸架式サスペンション |
JP4592226B2 (ja) * | 2001-07-11 | 2010-12-01 | 富士重工業株式会社 | 独立懸架式サスペンション |
JP2007008455A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Audi Ag | 自動車後輪の独立車輪懸架装置 |
JP2008254568A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Nissan Motor Co Ltd | 後輪用サスペンション装置 |
US8342542B2 (en) | 2007-04-04 | 2013-01-01 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension device and method for supporting a wheel |
JP2008273402A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション装置 |
JP2009006929A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション装置 |
JP2009214743A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション装置 |
JP2012512096A (ja) * | 2008-12-15 | 2012-05-31 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 自動車用のセミトレーリングアーム車軸 |
JP2012240459A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション構造、サスペンションリンク配置方法 |
US8628101B2 (en) | 2011-05-16 | 2014-01-14 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension structure, bush structure and suspension characteristic adjusting method |
US8678409B2 (en) | 2011-05-16 | 2014-03-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Suspension structure and link arranging method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6099005A (en) | 2000-08-08 |
DE19722650A1 (de) | 1998-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09315122A (ja) | 独立懸架式リヤサスペンション | |
JP4765484B2 (ja) | サスペンション装置 | |
US5685556A (en) | Vehicle suspension having bushings with different rigidities | |
JPH1058932A (ja) | 操舵輪用独立懸架式サスペンション | |
JP2008018924A (ja) | サスペンション装置 | |
JPH10109510A (ja) | フロントサスペンション装置 | |
KR910008158B1 (ko) | 차량의 리어서스펜션 | |
JPH111110A (ja) | フロントサスペンション装置 | |
JP2005119601A (ja) | トーションビーム式サスペンション | |
JP3468014B2 (ja) | 車両用サスペンションのトレーリングアーム支持構造 | |
JPH0747824A (ja) | リヤサスペンション装置 | |
JP2001270313A (ja) | トレーリングアーム式リアサスペンション | |
JP4370518B2 (ja) | 自動車のフロントサスペンション装置 | |
JPH03284403A (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
JP5556447B2 (ja) | 車両用サスペンション装置 | |
JP3078912B2 (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
JPH0672116A (ja) | ダブルウィシュボーン式サスペンション | |
JP4534136B2 (ja) | 自動車のフロントサスペンション装置 | |
JPH1086619A (ja) | ツイストビーム式リヤサスペンション | |
JP3105073B2 (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
JP2536123B2 (ja) | ストラット式サスペンション | |
JPH06305314A (ja) | サスペンションのトレーリングアーム支持構造 | |
JPS5855052Y2 (ja) | トレ−リングア−ム式懸架装置 | |
JP3078908B2 (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
KR100316888B1 (ko) | 자동차의 트레일링 아암형 현가장치 |