JPH09313955A - 製粉前処理方法 - Google Patents

製粉前処理方法

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JPH09313955A
JPH09313955A JP8160970A JP16097096A JPH09313955A JP H09313955 A JPH09313955 A JP H09313955A JP 8160970 A JP8160970 A JP 8160970A JP 16097096 A JP16097096 A JP 16097096A JP H09313955 A JPH09313955 A JP H09313955A
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barley
water
milling
wheat
grain
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JP8160970A
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Satoru Satake
覺 佐竹
Shigeharu Kanemoto
繁晴 金本
Nobuhiro Matsumoto
伸宏 松本
Yoshihiro Tokui
圭裕 徳井
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C9/00Other milling methods or mills specially adapted for grain
    • B02C9/02Cutting or splitting grain
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02BPREPARING GRAIN FOR MILLING; REFINING GRANULAR FRUIT TO COMMERCIAL PRODUCTS BY WORKING THE SURFACE
    • B02B3/00Hulling; Husking; Decorticating; Polishing; Removing the awns; Degerming
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02BPREPARING GRAIN FOR MILLING; REFINING GRANULAR FRUIT TO COMMERCIAL PRODUCTS BY WORKING THE SURFACE
    • B02B1/00Preparing grain for milling or like processes
    • B02B1/08Conditioning grain with respect to temperature or water content
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C11/00Other auxiliary devices or accessories specially adapted for grain mills

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩留りを低下させることなく、高品位の製品
粉(上がり粉)を得る。 【構成】 精麦により、原料麦の果皮及び種皮を剥離・
除去するとともに、糊粉層細胞の細胞膜を破壊して精白
麦とした後、精白麦に加水して、前記糊粉層細胞の細胞
内物質を流出させて精白麦から分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小麦等の製粉方法に係
り、特に、前処理として精麦処理(搗精処理)を行う製
粉前処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】麦粒は図6に示すように、外表皮、中間
組織、横細胞及び管細胞で形成される果皮(除去しやす
い)と、種皮(除去しにくい)と、糊粉層細胞により形
成される糊粉層と、からなる皮部(外皮物質)により、
製品粉となる胚乳は覆われている。皮部は灰分が高く、
皮部が挽砕により得られる製品粉中に混入すると製品粉
の品位が低下するため、皮部の混入が少ないように胚乳
を粉末状で採取して製品粉の採取率(歩留り)を高める
努力がなされている。
【0003】皮部を製品粉に混入させないために、原料
麦から果皮、種皮及び糊粉層(糊粉層は胚乳の一部であ
るが、通常の製粉においては皮部として除去される)を
あらかじめ除去して精白麦とした後、この精白麦を挽砕
する、いわゆる精麦製粉が行われている。
【0004】しかしながら、胚乳から皮部のみを完全に
剥離・除去することは困難であるために、一部の胚乳を
皮部とともに剥離・除去することにより、皮部を胚乳か
ら分離する方法が行われており、灰分は低下するもの
の、歩留りが低下するという問題点があった。
【0005】また、歩留りを低下させないように、糊粉
層を残して果皮と種皮とを剥離・除去する方法も行われ
ているが、糊粉層は皮部の中でも最も多くの灰分を含ん
でおり(糊粉層細胞の細胞内物質中に灰分が多く含まれ
る)、製品粉の灰分が高くなり品位が低下するという問
題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
かんがみ、歩留りを低下させることなく、高品位の製品
粉を得ることができる製粉前処理方法を提供することを
技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、原料麦を精麦して精白麦とした後挽砕する製
粉前処理方法において、精麦により、原料麦の果皮及び
種皮を剥離・除去するとともに、糊粉層細胞の細胞膜を
破壊して精白麦とした後、この精白麦に加水して、糊粉
層細胞の細胞内物質を流出させて精白麦から分離する。
【0008】また、研削精麦作用により、糊粉層細胞を
剥離するとよい。
【0009】
【作用】精麦により、原料麦は、果皮及び種皮が剥離・
除去されるとともに、糊粉層細胞の細胞膜が破壊され、
糊粉層細胞の細胞内物質が細胞外に流出できる状態の精
白麦となる。そして、この精白麦に加水することによ
り、細胞内物質は水によって洗い流され、水とともに糊
粉層細胞外に流出し、精白麦から分離される。
【0010】糊粉層細胞の細胞壁が研削精麦作用により
削り取られることにより、糊粉層細胞の細胞膜が傷つけ
られて破壊される。
【0011】
【実施例】本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明
する。精麦装置6の前工程には、精選装置1、一次加水
装置2、一次調質装置3としてのテンパリングタンク4
及び加水タンク5が順に連設され、精麦装置6の後工程
には、二次加水装置7及び二次調質装置8としてのテン
パリングタンク9が配設されている。そして、テンパリ
ングタンク9の後工程には、挽砕装置10としてのブレ
ーキロール機11が配設されている。
【0012】精選装置1は、原料麦粒(原麦)を貯蔵す
るサイロ(図示せず)等から取り出された麦粒に混入す
る藁(わら)ごみ、草木片、ひもくず、ほこり等の比較
的軽い夾(きょう)雑物を除去する粗選機12並びに金
属片や小石を除去する石抜機13等からなり、製粉工程
の最先の工程として配置される。
【0013】精選装置1の次には、搬送経路W1を介し
て一次加水装置2が配設される。一次加水装置2は、一
端に原麦の供給口14を、他端に排出口15を有する円
筒トラフ16内にスクリュウコンベア17を設けるとと
もに、この円筒トラフ16上部にシャワーノズル18を
臨ませてなり、このシャワーノズル18はヒーター19
及び電磁弁20を介して水タンク21に連絡される。
【0014】一次加水装置2の排出口15は、一次調質
装置3としてのテンパリングタンク4の供給口22に連
結され、供給口22には回転する飛散用羽根23が垂設
され、タンク底には一対のロータリーバルブ24が横設
される。更に、ロータリーバルブ24の下方には、受樋
25を設けるとともに、受樋25内には排出用スクリュ
ウコンベア26を設け、排出用スクリュウコンベア26
の搬送終端部は、水分添加ノズル27を備えた加水タン
ク5の供給口に接続される。そして、加水タンク5の排
出口は精麦装置6に接続されている。
【0015】精麦装置6について図2を参照しながら説
明する。本実施例の精麦装置6は摩擦精麦作用を有する
摩擦式精麦装置28と、研削精麦作用を有する研削式精
麦装置29とからなる。
【0016】摩擦式精麦装置28は、多孔壁で形成され
た除糠精白筒30内を貫通する中空主軸31が回転自在
に横設されるとともに、中空主軸31は、一端を開口し
て図外のエア供給装置に接続されるとともに、撹拌突起
32と噴風溝(スリット)33とを備えた摩擦精白転子
34が軸着され、この摩擦精白転子34は中空状とな
し、摩擦精白転子34内の中空主軸31の周面には通気
孔35が多数設けられる。また、摩擦精白転子34と除
糠精白筒30との間隙を精白室36となし、精白室36
の一側部は供給口37に、他側部は排出口38に各々連
通させ、供給口37には供給ホッパ39を設けるととも
に、排出口38には分銅40で付勢された押圧蓋41が
装着される。更に、供給口37付近には、螺旋翼を形成
した送穀転子42を中空主軸31に軸着して回転自在に
設けるとともに、除糠精白筒30の周囲には集糠室43
を形成し、集糠室43の下部は集糠ホッパ44を介して
集糠ダクト45及び集糠ファン46に連絡する。そし
て、摩擦式精麦装置28の排出口38は、揚穀機47を
介して研削式精麦装置29に接続される。
【0017】研削式精麦装置29は、多孔壁で形成され
た除糠精白筒48内を貫通する主軸49を設けるととも
に、この主軸49には、金剛砂からなる研削精白転子5
0を軸着し、研削精白転子50と除糠精白筒48との間
を精白室51となす。そして、この精白室51の一側部
を供給口52に、他側部を排出口53に各々連絡し、供
給口52には供給ホッパ54を設けるとともに、排出口
53には分銅55により付勢された押圧蓋56が装着さ
れる。また、供給口52付近には、螺旋翼を形成した送
穀転子57が主軸49に装着されて回転自在に設けられ
る。更に、除糠精白筒48の周囲を集糠室58に形成す
るとともに、集糠室58の下部は集糠ホッパ59を介し
て集糠ダクト60に連結される。そして、研削式精麦装
置29の排出口53は搬送路W2を介して二次加水装置
7に接続される。以下、図3〜図5に基づいて二次加水
装置7について説明する。
【0018】二次加水装置7は加水洗浄部61と搬送部
62とから構成されており、加水洗浄部61は、供給樋
63からの麦粒を上方から下方へ移送する螺旋転子64
がモータ65により回転自在に設けられており、螺旋転
子64の下部には供水管66と接続した水供給口67が
設けられるとともに、螺旋転子64下端には、上方に湾
曲して螺旋転子64の周囲を包囲する皿状の回転筒68
が固着されている。螺旋転子64と回転筒68との間に
は、螺旋転子64側に下向きの流路69を、回転筒68
側に上向きの流路70を形成する固定筒71が螺旋転子
64を上方から包囲するように設けられており、回転筒
68の側方には、流路70から回転筒68の上端縁を介
して流出する麦粒を前記搬送部62に供給するための搬
送路72が設けられている。また、回転筒68の一部は
多孔壁73で形成されるとともに、回転筒68と搬送路
72との間の空間を、前記多孔壁73から漏出する漏出
物の回収室74に形成し、回収室74には前記漏出物を
機外に排出するための排出管75が接続されている。
【0019】搬送部62は、一端に前記搬送路72と接
続する供給口76を、他端に麦粒の排出口77を各々設
けた円筒形の機枠78内に、支持枠79に固定された一
対の軸受80を介して、複数の撹拌羽根81を植設した
主軸82からなる撹拌装置92を機枠78内のほぼ中央
に回転自在に横設するとともに、主軸82の一方端には
プーリ83を装着し、このプーリ83とモータ84のプ
ーリ85とをVベルトで連結して主軸82は適宜な速度
で回転される。排出口77には、分銅86により排出口
77側に付勢する抵抗蓋87を配設するとともに、麦粒
を機外に排出するための排出樋88を接続する。また、
機枠78は、機枠78から突出して設けられた支持片8
9及び複数のジョイント90を介して支持枠79に水平
又は排出口77側にやや低く支承されており、機枠78
の下部には、振動発生装置としての、いわゆる振動モー
タ91が固設されている。
【0020】二次加水装置7の排出樋88は、二次調質
装置8としてのテンパリングタンク9の供給口93に連
結される。供給口93には回転する飛散用羽根94が垂
設され、タンク底には一対のロータリーバルブ95が横
設される。更に、ロータリーバルブ95の下方には受樋
96を設けるとともに、受樋96内には排出用スクリュ
ウコンベア92を設け、排出用スクリュウコンベア92
の搬送終端部は、挽砕工程における第一段階の装置であ
るブレーキロール機11に接続されている。以下、複数
のロール機、シフター及びピュリファイヤー等(いずれ
も図示せず)が適宜設けられる。
【0021】以下、上記構成における作用について説明
する。
【0022】原料タンク等から取り出された原麦は、粗
選機12により夾雑物が除去されるとともに、石抜機1
3により小石や金属片等が除去されて精選される。精選
処理されて異物が除去された原麦は、最初に一次加水装
置2に供給され、シャワーノズル18による加水を受け
る。加水量は、原麦の含水率が12〜14%となるよう
に電磁弁20で調節される(原麦の含水率は通常11%
程度)。また、冬季などの水温が低い場合には、ヒータ
ー19によって水温を上昇させると水分の浸透が容易に
なる。加水を施された原麦はスクリュウコンベア17に
より撹拌・搬送される間に均等に水分が全ての原麦粒内
部に浸透していく。そして原麦は揚穀機でテンパリング
タンク4の供給口22へ搬送されてから、飛散用羽根2
3によって飛散されながらテンパリングタンク4内に張
り込まれる。テンパリングタンク4内の原麦は添加され
た水分のほとんどが原麦の胚乳部に浸透するように、そ
のままの状態で16〜36時間放置される。
【0023】テンパリングタンク4内での調質を終えた
原麦は、ロータリーバルブ24、24の回転によって受
樋25内に流出し、排出用スクリュウコンベア26から
加水タンク5へ送られる。加水タンク5に送られた原麦
は、再び水分添加ノズル27により霧状の水分添加を受
ける。水分添加量は、水分が皮部に浸透する程度であ
り、原麦重量に対して0.5〜2%でよい。また、水分
添加後の原麦は、水分を皮部に浸透させるため3〜5分
間加水タンク5内に保持された後、精麦装置6に供給さ
れる。
【0024】精麦装置6においては、まず、摩擦式精麦
装置28の供給ホッパ39に投入され、送穀転子42に
よって精白室36に送られて摩擦精白転子34による精
麦作用を受ける。すなわち、麦粒は、上記加水タンク5
での水分添加により、その表面の摩擦抵抗が増大してお
り、摩擦式精麦装置28の精白室36内を回転する摩擦
精白転子34とその撹拌突起32とで撹拌されることに
よって、麦粒どうしの粒々摩擦により縦溝部以外の皮部
が剥離される。そして、摩擦除去された糠(麩)は、図
外のエア供給装置から中空主軸31の開口、通気孔35
及び噴風溝33を介して精白室36内に噴出する噴風に
より除糠精白筒30から漏出し、集糠ファン46によっ
て機外に排出される。また、摩擦式精白装置28の排出
口38から押圧蓋41に抗して吐出する麦粒(精白麦)
は、揚穀機47に搬送されて研削式精麦装置29の供給
ポッパ54に投入され、送穀転子57によって精白室5
1内に送られる。
【0025】なお、上記摩擦式精麦装置28では麦粒の
皮部の内、除去しやすい果皮までの剥離・除去が目的で
あり、図6及び図7を参照して説明すると、通常の麦粒
の断面を示す図6の状態から、摩擦精白転子34による
麦粒どうしの粒々摩擦によって外表皮、中間組織、横細
胞及び管細胞を除去して、図7に示すような種皮、糊粉
層及び胚乳を有する麦粒を生成し、研削式精麦装置29
に供給することを目的としている。
【0026】研削式精麦装置29では、精白室51内で
回転する研削精白転子50の周面の金剛砂により、麦粒
の縦溝部以外の皮部が微細に砕かれながら除去される。
除去された皮部の粉塵は、除糠精白筒48の通孔から集
糠室58、集糠ホッパ59及び集糠ダクト59を介して
機外に排出される。精麦された麦粒は押圧蓋56に抗し
て排出口53から排出され、搬送経路W2を介して二次
加水装置7の供給樋63に供給される。
【0027】なお、上記研削式精麦装置29では麦粒の
種皮及び糊粉層の一部を剥離して、糊粉層細胞の細胞膜
を破壊させることが目的であり、図7及び図8を参照し
て説明すると、研削式精麦装置29により、図7に示す
ような種皮、糊粉層及び胚乳を有する麦粒から、種皮を
研削精白転子50の金剛砂により削り取りながら除去
し、次に、図8に示すように、糊粉層細胞の細胞壁のう
ち、少なくとも前記種皮と接する細胞壁を除去するとと
もに、研削精白転子50の金剛砂により糊粉層細胞の細
胞膜を傷つけて破壊することにより、糊粉層細胞の細胞
内物質を細胞外に流出可能な状態にした後、二次加水装
置7へ供給することを目的としている。
【0028】二次加水装置7の供給樋63から加水洗浄
部61内に供給された麦粒は、固定筒71の内壁に沿っ
て固定筒71と螺旋転子64との間の流路69へ達す
る。流路69において、麦粒は螺旋転子64の回転によ
り下方へ環状に移送され、この間、螺旋転子64に設け
られた水供給口67から麦粒に対して放射状に水が供給
される。そして、水が供給された麦粒は、流路69下部
でいったん停滞するものの、螺旋転子64の回転により
流路69を流下する麦粒によって適度な圧力を加えられ
ながら、撹拌及び粒々摩擦作用を受けて強制的に固定筒
71と回転筒68との間の流路70へ押し上げられる。
この間に、麦粒に付着する麩及び麦粒にくっ付いた状態
の皮部が供給水中に分離されるとともに、糊粉層細胞の
細胞内物質が供給水により洗い流され、細胞内物質は供
給水と共に細胞外へ流出する。
【0029】流路70において、供給水は、回転筒68
の遠心力により、麩、皮部及び細胞内物質と共に多孔壁
73から吹き飛ばされ、回収室74に回収されるととも
に、排出管75を通って機外に排出される。また、麩、
皮部及び細胞内物質が除去された麦粒は、回転筒68の
上端縁から搬送路72内に流出し、搬送路72を通って
搬送部62へ供給される。
【0030】搬送部62へ供給された麦粒は、撹拌羽根
81による撹拌作用を受けることにより麦粒どうし固着
することがないように、また、振動モータ91による振
動作用を受けることにより機枠78内部に停滞すること
がないように、供給口76側から排出口77側へ搬送さ
れる。この間に、麦粒表面に付着した水は麦粒内部に浸
透する。そして、排出口77へ達した麦粒は、麦粒どう
し固着することがない程度に表面の水分が内部に浸透し
ており、抵抗蓋87に抗して排出口77から排出樋88
へ排出される。
【0031】なお、上記二次加水装置7は、糊粉層細胞
の細胞内物質を水により細胞の外側へ流出させて、麦粒
から分離することを目的としており、図8及び図9を参
照して説明すると、二次加水装置7に供給される麦粒
は、精麦装置6により、図8に示すように、糊粉層細胞
の細胞壁のうち、少なくとも種皮と接する細胞壁が除去
されており、糊粉層細胞の細胞内物質が細胞外に流出可
能な状態であり、この麦粒に水を供給することにより、
細胞内物質は水により洗い流され細胞外へ流出し、図9
に示すように、糊粉層細胞の一部の細胞壁と胚乳とを有
する麦粒(精白麦)となる。
【0032】なお、上記搬送部62において、麦粒どう
し固着することがない程度に麦粒表面の水分を内部に浸
透させるためには、少なくとも3分間撹拌及び振動を与
えるのがよく、そのため、二次加水装置7への麦粒の供
給量や、麦粒への水の供給量に応じて、分銅86による
抵抗蓋87の付勢力並びに、振動モータ91の振動数及
び振動幅は適宜調節される。
【0033】また、二次加水装置7から排出される麦粒
が、以後の挽砕工程に適した物理的状態となるととも
に、挽砕処理により得られる製品粉の含水率が、この製
品粉の二次加工性に適した含水率となるようにするため
には、二次加水装置7により麦粒の含水率を15〜17
%に調整すればよい。
【0034】二次加水装置7の排出樋88から排出され
た麦粒は、二次調質装置8としてのテンパリングタンク
9へ搬送され、テンパリングタンク9の飛散用羽根94
により飛散されながらテンパリングタンク9内に張り込
まれる。テンパリングタンク9内での調質時間は、この
麦粒の胚乳の含水率が、一次加水装置2及び一次調質装
置3によりほぼ良好に調製されているため短時間でよ
く、0.5〜2時間でよい。
【0035】テンパリングタンク9での調質が終了した
麦粒は、ロータリーバルブ95、95の回転により、受
樋96内に流出し、排出用スクリュウコンベア92によ
り機外に排出された後、挽砕装置10のブレーキロール
機11に供給されて挽砕が行われる。
【0036】挽砕装置10におけるその後の具体的な作
用は省略するが、各種のブレーキロール機で逐次、段階
的に麦粒を挽き割って粗粒としての胚乳部を取り出すと
ともに各種シフターによって分級し、更に、ピュリファ
イヤーによって精選・純化した後、ロール機(スムース
ロール)によって粉砕して製品粉が抽出される。
【0037】なお、上記実施例においては、精麦装置6
を横軸式の摩擦式精麦装置28と、横軸式の研削式精麦
装置29とから構成しているが、縦軸式であって、一軸
に摩擦精白転子と研削精白転子とを装着した縦軸型の精
麦装置としてもよい。
【0038】また、上記実施例においては、摩擦式精麦
装置28と研削式精麦装置29とにより原料麦を精麦し
ているが、原料麦の精麦を、研削式精麦装置29によっ
てのみ行ってもよく、この場合は、押圧蓋56の付勢力
等を調節することにより、研削精麦作用のみで、原料麦
から果皮、種皮及び糊粉層を削り取りながら除去し、糊
粉層細胞の細胞膜を破壊することができる。
【0039】
【発明の効果】原料麦を精麦して精白麦とした後挽砕す
る製粉前処理方法において、精麦により、原料麦の果皮
及び種皮を剥離・除去するとともに、糊粉層細胞の細胞
膜を破壊して精白麦とした後、この精白麦に加水して、
糊粉層細胞の細胞内物質を流出させて精白麦から分離す
ることにより、挽砕装置に供給される精白麦は、胚乳の
大きさは原麦のときのままであって、全く除去されてお
らず、しかも、灰分の高い果皮、種皮及び糊粉層細胞の
細胞内物質が除去されているため、挽砕により回収され
る製品粉の歩留りを高くすることができるとともに、灰
分の低い高品位の製品粉を得ることができる。
【0040】研削精麦作用により、糊粉層細胞を剥離す
るため、糊粉層細胞の細胞膜は傷つけられ、確実に細胞
膜を破壊することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略正面図である。
【図2】図1における精麦装置の一実施例を示す、一部
破断の拡大背面図である。
【図3】図1における二次加水装置の縦断面図である。
【図4】二次加水装置の加水洗浄部の拡大断面図であ
る。
【図5】図1における二次加水装置の正面図である。
【図6】通常の麦粒の内部形態を示す横断面図である。
【図7】摩擦式精麦装置により、図6に示した麦粒から
果皮を除去した麦粒を示す横断面図である。
【図8】研削式精麦装置により、図7に示した麦粒から
種皮及び糊粉層の一部を除去した麦粒を示す横断面図で
ある。
【図9】二次加水装置により、図8に示した麦粒から糊
粉層を形成する細胞の内部物質を除去した麦粒を示す横
断面図。
【符号の説明】
1 精選装置 2 一次加水装置 3 一次調質装置 4 テンパリングタンク 5 加水タンク 6 精麦装置 7 二次加水装置 8 二次調質装置 9 テンパリングタンク 10 挽砕装置 11 ブレーキロール機 12 粗選機 13 石抜機 14 供給口 15 排出口 16 円筒トラフ 17 スクリュウコンベア 18 シャワーノズル 19 ヒーター 20 電磁弁 21 水タンク 22 供給口 23 飛散用羽根 24 ロータリーバルブ 25 受樋 26 排出用スクリュウコンベア 27 水分添加ノズル 28 摩擦式精麦装置 29 研削式精麦装置 30 除糠精白筒 31 中空主軸 32 撹拌突起 33 噴風口 34 摩擦精白転子 35 通気口 36 精白室 37 供給口 38 排出口 39 供給ホッパ 40 分銅 41 押圧蓋 42 送穀転子 43 集糠室 44 集糠ホッパ 45 集糠ダクト 46 集糠ファン 47 揚穀機 48 除糠精白筒 49 主軸 50 研削精白転子 51 精白室 52 供給口 53 排出口 54 供給ホッパ 55 分銅 56 押圧蓋 57 送穀転子 58 集糠室 59 集糠ホッパ 60 集糠ダクト 61 加水洗浄部 62 搬送部 63 供給樋 64 螺旋転子 65 モータ 66 供水管 67 水供給口 68 回転筒 69 流路 70 流路 71 固定筒 72 搬送路 73 多孔壁 74 回収室 75 排出管 76 供給口 77 排出口 78 機枠 79 支持枠 80 軸受 81 撹拌羽根 82 主軸 83 プーリ 84 モータ 85 プーリ 86 分銅 87 抵抗蓋 88 排出樋 89 支持片 90 ジョイント 91 振動モータ 92 排出用スクリュウコンベア 93 供給口 94 飛散用羽根 95 ロータリーバルブ 96 受樋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料麦を精麦して精白麦とした後挽砕す
    る製粉前処理方法において、前記精麦により、前記原料
    麦の果皮及び種皮を剥離・除去するとともに、糊粉層細
    胞の細胞膜を破壊して精白麦とした後、該精白麦に加水
    して、前記糊粉層細胞の細胞内物質を流出させて前記精
    白麦から分離することを特徴とする製粉前処理方法。
  2. 【請求項2】 研削精麦作用により、前記糊粉層細胞を
    剥離することを特徴とする請求項1記載の製粉前処理方
    法。
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