JP2017006838A - 大麦の製粉方法及び大麦粉 - Google Patents

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Abstract

【課題】大麦粒の内皮を残し、外皮を可能な限り除去する処理を行い、その後に挽砕処理を行うことによって、大麦粉の製品歩留まりと品質を大幅に向上させた大麦の製粉方法及び大麦粉を提供する。
【解決手段】大麦を精麦して製粉する大麦の製粉方法において、穀粒と穀粒を接触による流動圧力を利用して玄麦の外皮を除去する工程を行った後に、小麦やライ麦の製粉工程と同じ様な挽砕処理を行う。玄麦の外皮を除去する工程では、穀粒の縦長方向の両端まで内皮を残し、穀粒全体の8〜12重量%に相当する外層部を除去する。
【選択図】なし

Description

本発明は大麦粉の製造方法及び大麦粉に関し、特に、大麦粒の内皮を残し、外皮を可能な限り除去する処理を行い、その後に挽砕処理を行うことによって、大麦粉の製品歩留まりと品質を大幅に向上させた大麦の製粉方法及び大麦粉に関する。
小麦やライ麦は製粉され、大部分が粉の形でパン、菓子、麺類等の原料として使用されるなど二次加工性が高く、多方面に利用されている。
大麦は製粉の難しさと粉の用途が未開拓のため、押麦のように粒で利用されることが多かった。
良質の大麦粉を歩留り良く量産する方法を確立することで、βグルカン等栄養成分の含有率の高い大麦粉を様々な食品の原材料として利用される道を拓きたい。
大麦は硬い外皮と内皮を持ち、中心に溝状の部分があるため、良質で純度の高い粉を歩留りも高く大量に生産することは困難とされ、商業的にロール式製粉により製粉されている大麦粉はほとんど無い。
大麦粉を製造する場合には従来、穀粒を搗精機で、擦って外皮を30%程度削り、胚乳部が露出した位の段階から、中身をそのまま搗精機で白糠のような形で粉を削り出す方法や中身を様々な粉砕機(気流粉砕機やハンマーミル)を使って粉にするという製粉方法がとられてきた。
その際、外皮を大麦の粒の形に沿って外皮だけ削り取ることは困難で、外皮をより多く削ろうとすると、長い粒の両端が削られて丸くなり、その両端の白い粉状質の部分がかなり削られてしまい、その後の製粉に際し、製品の歩留りが低下するという問題があった。逆に外皮を少なく削ると粉の中に皮が混入してしまうという問題がある。
そして、大麦の製粉方法としては、精麦製粉、衝撃式粉砕機や微細粉砕機による製粉などが知られている(例えば特許文献1、2を参照)。
特開昭61−199751号公報 特開2005−151880号公報
本発明は前述した大麦粉の製粉歩留まりの低さと加工能力の低さを解決するためになされたものであって、その目的とするところは、大麦粒の外皮を可能な限り除去する処理を行い、その後に挽砕処理を行うことによって、大麦粉の製品歩留まりと加工能力を大幅に向上させた大麦の製粉方法を提供することにある。
前記目的を達成するための手段として請求項1記載の大麦の製粉方法では、大麦の玄麦の外皮を除去する工程を備えることを特徴とする。
請求項2記載の大麦の製粉方法では、大麦を精麦して製粉する大麦の製粉方法に代えて、玄麦の外皮を除去する工程を行った後に、小麦やライ麦の製粉工程と同じ様な挽砕処理を行うことを特徴とする。
請求項3記載の大麦の製粉方法では、請求項1又は2記載の製粉方法の玄麦の外皮を除去する工程において、穀粒の縦長方向の両端まで内皮を残し、穀粒全体の8〜12重量%に相当する外層部を除去することを特徴とする。
請求項4記載の大麦の製粉方法では、請求項1、2又は3記載の製粉方法の玄麦の外皮を除去する工程において、穀粒と穀粒を接触させて、その流動圧力による摩擦を利用して外皮を除去することを特徴とする。
請求項4記載の大麦粉は、請求項1、2、3又は4記載の大麦の製粉方法よって得られることを特徴とする。
本発明の大麦の製粉方法及び大麦粉では、玄麦の外皮を除去する工程を備えているので、外皮を除去した後に、挽砕処理が行われ、効率的に大麦粉が回収される。
大麦の製麦においては、本来粉となるべき麦粒の両端の胚乳部分が、ふすま分画に分別されてしまい、粉の回収率(製粉歩留まり)が極めて低かったところ 穀粒の縦長方向の両端を残したまま、穀粒全体の8〜10重量%に相当する外層部を除去する方法としたので、粉となるべき胚乳部分を残した状態で、外皮のみを除去して、粉の回収率を向上させることができる。
さらに、穀粒と穀粒を接触させて、その流動圧力による摩擦を利用して外皮を除去する方法としたので、外皮のみを確実に除去することができる。
第1実施例に係る大麦の製粉方法を説明する。
大麦の玄麦(外皮の付いた穀粒)をピーリングマシーンに投入し、ドラムの中でローターを廻して麦と麦のすり合わせ、または麦とローターとドラムの摩擦により、大麦の外皮を削り取る。
必要に応じ、表皮の分離除去を行いやすくするため、玄麦に適量の水を加え、あるいは加湿して、24〜36時間置いて調質した後に、前記ピーリング処理を行う。
大麦は中央に穀溝を有し、その穀溝方向に沿った縦長の形状をしている。本実施例ではその縦長の両端を残した状態で玄麦(外皮の付いた穀粒)に対して8〜12重量%、好ましくは10重量%に相当する外層部を削りとる。
ピーリング処理では、穀粒と穀粒を接触させて、その流動圧力による摩擦を利用して外皮を除去する。流動圧力を利用して外皮を削り取るために、玄麦の外皮が均一に除去される。このため、穀粒の縦長の両端の胚乳部分も除去されずに残った状態で、外皮のみが除去される。
なお、ピーリング処理においては大麦の種類、質、状態に応じて流動圧力を適宜調整しながら処理を行う。
ここで、ピーリングマシーンとは、大麦をローター回転動作によってドラム内を通過させ、ローターの軸性方向の移送によって、穀粒と穀粒に接触負荷をかけながら大麦の外皮を削り取る装置である。一例として(商品名、「DCピーラー」、ビューラー社製、MHXL-W)が使用可能である。
外皮を削り取った後の内皮のついた穀粒は、従来からある小麦、ライ麦などの製粉方法と同じように挽砕処理を行う。大麦の穀粒に小麦やライ麦の製粉方法を利用することは、業界の違いからか、従来行われていなかった。
即ちロール機で粉砕し、シフター(篩機)を使って粒度別、品質別に分類し、シフターの各段階で粉を採取する。粒度の粗いものは再びロール機で粉砕し、シフターで篩分ける。これを繰り返す。
ロール機は、粉の粒度、品質等、製品の目的に応じて目立てロール又はスムースロールを使用する。
ロール機で製粉する方法では、麦の皮の内側に付着している胚乳部をロール粉砕とシフターによる篩分けを繰返して段階的に少しづつ粉が採られ、最後に麦の皮(内皮)が残る。
本発明では、外皮を除去した後、段落(0014)のように、小麦やライ麦と同様の方法で製粉されるため、粉の皮離れが良好に行われ、大麦粉の品質が向上し、製品の歩留りと生産能力が大幅に向上する。
前記第1実施例では、大麦の外皮を削り取る装置としてピーリングマシーンを使用したが、第2実施例に係る大麦の製粉方法はスカラーマシーンを使用する方法である。
スカラーマシーンは、回転している円柱状の金網(スカラー)の中を大麦を通過させ、大麦同士、または大麦と金網との摩擦により、大麦の外層部を磨く装置である。
スカラーマシーンによって、縦長の両端を残した状態で玄麦に対して8〜12重量%、好ましくは10重量%に相当する外層部を削り取った後は、前記第1実施例と同様の用法で挽砕処理を行う。
なお、前記スカラーマシーンの代わりに胚芽を分離する機能を有するデジャーミネーターを使用することも可能である。
前記第1,2実施例では玄麦(外皮のついた穀粒)について説明したが、第3実施例に係る大麦の製粉方法は原料として裸麦を使用する方法である。
大麦の主な品種は2条大麦と6条大麦であるが、その両方の種類に裸麦がある。
裸麦は外皮を被っておらず、内皮だけなので、従来からは粒で利用するか、搗精機で削って粉にしていた。
搗精機で内皮を削ってその後胚乳部を同様に削って粉にする加工をすると、製品歩留まりが極端に低いという問題があった。
これを内皮の付いたままで、小麦やライ麦のような工程で加工すれば、大量に安定的に品質の一定な大麦粉ができることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、外皮の無い裸麦をロール機で粉砕し、シフター(篩機)を使って粒度別、品質別に分類し、シフターの各段階で粉を採取する。粒度の粗いものは再びロール機で粉砕し、シフターで篩分けし、粉を採取する。これを繰り返す。
この方法により、裸麦の粉成分を効率的に回収することが可能である。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲における設定変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例ではピーリングマシーン、スカラーマシン、デジャーミネーターを使用する方法について説明したが、これらの装置を使用しない場合であっても、穀粒全体の8〜10重量%に相当する外層部を除去する工程を含む方法であれば本発明に含まれる。
また、前記実施例では麦とローターとドラムの摩擦により大麦の外皮を削り取る方法を採用したが、穀粒と穀粒を接触させて、その流動圧力による摩擦を利用して外皮を除去する方法のみを使用する場合であっても本発明に含まれる。

Claims (5)

  1. 大麦の玄麦の外皮を除去する工程を備えることを特徴とする大麦の製粉方法。
  2. 大麦を精麦して製粉する大麦の製粉方法において、玄麦の外皮を除去する工程を行った後に、小麦やライ麦の製粉工程と同じ様な挽砕処理を行うことを特徴とする大麦の製粉方法。
  3. 玄麦の外皮を除去する工程において、穀粒の縦長方向の両端まで内皮を残し、穀粒全体の8〜12重量%に相当する外層部を除去することを特徴とする請求項1又は2記載の大麦の製粉方法。
  4. 玄麦の外皮を除去する工程において、穀粒と穀粒を接触させて、その流動圧力による摩擦を利用して外皮を除去することを特徴とする請求項1、2又は3記載の大麦の製粉方法。
  5. 請求項1、2、3又は4記載の大麦の製粉方法よって得られる大麦粉。
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