JPH0931285A - 熱収縮性チューブ及びその組成物 - Google Patents

熱収縮性チューブ及びその組成物

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JPH0931285A
JPH0931285A JP18286995A JP18286995A JPH0931285A JP H0931285 A JPH0931285 A JP H0931285A JP 18286995 A JP18286995 A JP 18286995A JP 18286995 A JP18286995 A JP 18286995A JP H0931285 A JPH0931285 A JP H0931285A
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JP
Japan
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tetrafluoroethylene
copolymer
vinylidene fluoride
hexafluoropropylene
heat
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JP18286995A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Seki
育雄 関
Masahiro Abe
正浩 阿部
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の主な課題は熱収縮性チューブの強靱
性及び耐寒性の向上と収縮温度の低下にある。 【解決手段】 本発明はテトラフルオロエチレン−プロ
ピレン系共重合体に、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体と、フッ化ビニリデン−テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンを配合した
樹脂成分100重量部に対して架橋助剤を0.5重量部
〜20重量部添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線・ケーブルの
被覆材に用いられる熱収縮性チューブに係り、特に強靱
性と耐寒性に優れた含フッ素エラストマーからなる熱収
縮性チューブ及びその組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テトラフルオロエチレン−プロピレン系
共重合体は耐熱性、耐油性、耐薬品性、電気絶縁性、可
撓性に優れていることから熱収縮性チューブ用の材料と
して最適である。しかしながら、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体を代表とする一
般のフッ素樹脂と比較すると、引張り強さや引裂き強さ
などの機械的特性が低く、強靱性に問題がある。
【0003】そのため、このテトラフルオロエチレン−
プロピレン系共重合体に、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリ
デン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等のフッ素樹
脂をブレンドすることで、このテトラフルオロエチレン
−プロピレン系共重合体の強靱性を向上させる方法が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このエ
チレン−テトラフルオロエチレン共重合体やポリフッ化
ビニリデンは融点が高いため、チューブ成形体を架橋し
た後に拡径する際の温度を高くしなければならず、その
結果、収縮温度も高くなり、使い勝手が悪いという問題
がある。一方、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体は融点が低いという点では好ましいが、
反面、耐寒性を著しく低下させてしまうという欠点があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、テトラフルオロエチレン−プロピレン系共
重合体に、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体と、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチ
レン−ヘキサフルオロプロピレンを配合した樹脂成分1
00重量部に対して架橋助剤を0.5重量部以上添加し
たものであり、また、この組成物からチューブ状成形体
を成形し、このチューブ状成形体を電離性放射線の照射
による架橋後に拡径固定化したものである。
【0006】従って、このような組成物を用いることに
よって機械的特性と耐寒性が向上し、かつ収縮温度も低
くなるため、使い勝手の良い熱収縮性チューブが得られ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の主成分となるテト
ラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体としては、
さらにこの主成分となるテトラフルオロエチレンとプロ
ピレンに加えて、これらと共重合可能な成分、例えば、
エチレン、ブテン−1、イソブテン、アクリル酸及びそ
のアルキルエステル、メタクリル酸及びそのアルキルエ
ステル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、ヘキサフル
オロプロペン、クロロエチルビニルエーテル、グリシジ
ルビニルエーテル、クロロトリフルオロエチレン、パー
フルオロアルキルビニルエーテル等を適宜含有せしめた
ものでもよい。このテトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体、耐熱性、成形性等の面からテトラフルオ
ロエチレン/プロピレンの含有モル比が95/5〜30
/70の範囲から選定するのが好ましい。特に好ましく
は90/10〜45/55の範囲である。また、適宜加
えられる主成分以外の成分の含有量としては50モル%
以下、特に30モル%以下の範囲から選定することが望
ましい。
【0008】フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体及びフッ化ビニリデン−テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体は、フッ化
ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとを、あるいは
さらにテトラフルオロエチレンを加えてラジカル開始剤
で乳化もしくは懸濁重合させて得られるモノマー単位が
ランダムに結合したものであり、市販品として入手でき
る。
【0009】フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体は、テトラフル
オロエチレン−プロピレン共重合体とフッ化ビニリデン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体の相溶化剤として
機能し、耐寒性を著しく向上させる。これは通常5〜2
0重量%の範囲で加えることが好ましい。
【0010】これらテトラフルオロエチレン−プロピレ
ン共重合体と他2種の共重合体との配合割合は特に限定
しないが、前者/後者の重量比で80〜30/20〜7
0の範囲から選定することが好ましい。
【0011】また、本発明においては、架橋反応性を高
めるために架橋助剤を添加することが重要である。この
架橋助剤としてはアリル型化合物、メタクリレート類、
ジビニル化合物、ポリブタジエン、マレイミド類等が挙
げられるが、このうち、トリアリルイソシアヌレート、
トリアリルシアヌレートに代表されるアリル型化合物が
好ましい。そして、この架橋助剤の添加量としては、上
述したような樹脂成分100重量部に対して0.5重量
部〜20重量部の範囲とする必要があり、0.5重量部
未満では充分な架橋度を達成することができず、反対に
20重量部以上では架橋効果が飽和してしまうからであ
る。特に好ましくは1〜20重量部である。
【0012】さらに上記各成分以外に適宜安定剤、チタ
ン白などの顔料、酸化防止剤、可塑剤、滑剤などの添加
剤を配合しても良い。
【0013】本発明において上記成分は、均一に混練後
押出機に導入されてチューブ上に成形され、電離放射線
の照射により架橋された後、フッ化ビニリデン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体の結晶融点である145℃
以上の温度でブローイングなどにより拡径処理され、続
いて冷却固化されて熱収縮チューブが得られることにな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0015】表1に示す成分をニーダを用いて溶融混練
してコンパウンドを形成した後、このコンパウンドをダ
イス:200℃、ヘッド200℃、シリンダ1:180
℃、シリンダ2:160℃に設定した40mm押出機
(L/D=22)を用い、内径2mm、街径3mmのチ
ューブを押出成形し、5Mradの電子線を照射して架
橋した。続いてこのチューブを160℃のシリコーン油
に浸漬し、5気圧の窒素ガスをチューブ内に送り込みな
がら外径が6mmとなるようにブローイングし、拡径し
た状態で水冷固化することにより6種類(実施例1〜
4、比較例1,2)の熱収縮チューブを製造した。
【0016】そして、このようにして得られた6種類の
熱収縮チューブの引張り強さ、引裂き強さ、耐寒性につ
いて測定し、その結果を表1の下欄に示す。
【0017】
【表1】
【0018】この結果、表1からも分かるように、本発
明の範囲内にある実施例1〜4ではいずれも良好な強靱
性と耐寒性を発揮し、かつ収縮温度も50℃と良好であ
った。
【0019】これに対し、テトラフルオロエチレン−プ
ロピレン共重合体を単独で用いた比較例1では強靱性が
劣ってしまい、また、フッ化ビニリデン−テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体を含ま
ない比較例2では耐寒性に劣ってしまった。
【0020】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、強靱性等
の機械的特性と耐寒性に優れ、かつ収縮温度が低く作業
性の良い熱収縮チューブを得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 3/44 H01B 3/44 C // B29K 27:12 105:02 105:24 B29L 23:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラフルオロエチレン−プロピレン系
    共重合体に、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
    レン共重合体と、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエ
    チレン−ヘキサフルオロプロピレンを配合した樹脂成分
    100重量部に対して架橋助剤を0.5重量部〜20重
    量部添加してなることを特徴とする熱収縮性チューブ用
    組成物
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の熱収縮性チューブ用
    組成物からチューブ状成形体を成形し、このチューブ状
    成形体を電離性放射線の照射による架橋後に拡径固定化
    してなることを特徴とする熱収縮性チューブ。
JP18286995A 1995-07-19 1995-07-19 熱収縮性チューブ及びその組成物 Pending JPH0931285A (ja)

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