JP2570288B2 - 含ふっ素弾性被覆電線の製造方法 - Google Patents

含ふっ素弾性被覆電線の製造方法

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JP2570288B2
JP2570288B2 JP62117980A JP11798087A JP2570288B2 JP 2570288 B2 JP2570288 B2 JP 2570288B2 JP 62117980 A JP62117980 A JP 62117980A JP 11798087 A JP11798087 A JP 11798087A JP 2570288 B2 JP2570288 B2 JP 2570288B2
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育雄 関
秀樹 柳生
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、強靱性に優れた被覆層を有する含ふっ素弾
性体被覆電線の製造方法に関するものである。
[従来の技術] テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体は、
耐熱性、耐油性、耐薬品性、電気絶縁性、可撓性等に優
れていることから電線の絶縁材料やシース材料として最
適である。しかし、テトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体を代表とする一般のふっ素樹
脂と比較すると、引張り強さや引裂き強さ等の機械的特
性が低く、強靱性に問題がある。
テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体の強
靱性を向上させるために、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体やエチレン−クロロトリフルオロエチレ
ン共重合体等のふっ素樹脂をブレンドすることが提案さ
れている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、これらのふっ素樹脂は融点が高いため、コン
パウンディングや押出加工温度を300℃近くまで上げる
必要があり、その結果、架橋助剤と化学反応を起こして
押出加工時に発泡やつぶを生じる問題がある。
本発明は、上記に基づいてなされたものであり、強靱
な被覆を有し、しかも押出加工時における発泡やつぶの
発生がない良好な外観を有する含ふっ素弾性体被覆電線
の製造方法の提供を目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明の含ふっ素弾性体被覆電線の製造方法は、テト
ラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体とエチレン
−フルオロオレフィン共重合体を含有する樹脂分100重
量部に対して炭酸カルシウムを20〜100重量部および架
橋助剤を0.5重量部以上配合した混和物を押出機に導入
し、エチレン−フルオロオレフィン共重合体の融点温度
以上で溶融押出して導体外周に被覆層を形成し、しかる
後電離性放射線を照射して被覆層を架橋せしめることを
特徴とするものである。
本発明において、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体としては、主成分のテトラフルオロエチレ
ンとプロピレンに加えて、これらと共重合可能な成分、
例えば、エチレン、ブテン−1、イソブテン、アクリル
酸およびそのアルキルエステル、メタクリル酸およびそ
のアルキルエステル、ふっ化ビニル、ふっ化ビニリデ
ン、ヘキサフルオロプロペン、クロロエチルビニルエー
テル、グリシジルビニルエーテル、クロロトリフルオロ
エチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等を適
宜含有せしめたものでもよい。
テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体は耐
熱性、成形性等の面からテトラフルオロエチレン/プロ
ピレンの含有モル比が95/5〜30/70の範囲から選定する
のが望ましく、特に好ましくは、90/10〜45/55である。
また、適宜加えられる主成分以外の成分の含有量として
は50モル%以下、特に30モル%以下の範囲から選定する
ことが望ましい。
エチレン−フルオロオロフィン共重合体としては、エ
チレン−テトラフルオロエチレン共重合体やエチレン−
クロロトリフルオロエチレン共重合体といったものがあ
げられる。
炭酸カルシウムには製造法の違いにより粒径や形状の
異なるものが各種市販されているが、いずれのものでも
本発明の目的達成のためには効果がある。特に粒径が1
〜3μmの範囲のものが好ましい。炭酸カルシウムは、
テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体とエチ
レン−フルオロオレフィン共重合体を含有する樹脂分と
後記する架橋助剤との押出成形時における化学反応を抑
制して発泡やつぶの発生を抑制するものである。炭酸カ
ルシウム以外の充填剤でもこのような化学反応の抑制効
果を有するものがあるが、耐熱劣化性への影響が大きく
いずれも好ましくない。炭酸カルシウムの配合量は、樹
脂分100重量部に対して5〜100重量部の範囲とする必要
があり、5重量部未満では化学反応を抑制する効果がな
く、100重量部を越えると引張り強さや伸びの低下を招
いて強靱性が失われる。
架橋助剤としては、アリル型化合物、イオウ、有機ア
ミン類、マレイミド類、メタクリレート類、ジビニル化
合物、ポリブタジエン等があげられるが、トリアリルイ
ソシアヌレート、トリアリルシアヌレートに代表される
アリル型化合物が特に好ましい。架橋助剤の添加量は樹
脂分100重量部に対して0.5重量部以上とする必要があ
り、0.5重量部未満では十分な架橋度を達成することが
できない。特に好ましくは、1〜20重量部であり、20重
量部で架橋助剤添加の効果は飽和する。
[発明の実施例] 第1表の各例に示す各種成分を均一に混練し、これを
実施例1〜5および比較例2、3においては、バレル帯
域1の温度260℃、バレル帯域2の温度270℃、バレル帯
域3の温度280℃、クロスヘッド部温度280℃、ダイ部温
度280℃、スクリュウ回転数15rpmに設定した押出機(40
m/m、L/D=20、圧縮比=3)に導入し、外径1.0mmの導
体周上に厚さ0.5mmに押出被覆し、続いて10Mradの電子
線を照射して架橋絶縁電線を製造した。比較例1におい
ては覆出温度を100℃に設定して上記と同様にして架橋
絶縁電線を製造した。
上記の架橋絶縁電線の押出外観および引張り特性を評
価した結果を第1表の下欄に示す。
本発明の範囲にある実施例1〜5ではいずれもつぶお
よび発泡の発生がないことから外観が良好であり、引張
り強さ、伸びも十分な特性を有している。
比較例1はエチレン−フルオロオレフィン共重合体お
よび炭酸カルシウムを配合しないものであり、引張り強
さが低い。比較例2は炭酸カルシウムを含有しないも
の、比較例3は炭酸カルシウムの含有量が本発明の規定
値より少ないものであり、双方ともつぶおよび発泡が生
じ、外観が悪くなっている。比較例4は炭酸カルシウム
の含有量が本発明の規定値を越える場合であり、引張り
強さが低く、また伸びの低下が著しい。
[発明の効果] 以上説明してきた通り、本発明は、テトラフルオロエ
チレン−プロピレン系共重合体にエチレン−フルオロオ
レフィン共重合体および炭酸カルシウムを配合した混和
物を押出機に導入し、エチレン−フルオロオレフィン共
重合体の融点温度以上で溶融押出して導体外周に被覆層
を形成するものであり、押出し加工時における発泡やつ
ぶの発生を防止して外観を良好にでき、しかも強靱性を
有する含ふっ素弾性体被覆電線を実現できるようにな
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラフルオロエチレン−プロピレン系共
    重合体とエチレン−フルオロオレフィン共重合体を含有
    する樹脂分100重量部に対して炭酸カルシウムを20〜100
    重量部および架橋助剤を0.5重量部以上配合した混和物
    を押出機に導入し、エチレン−フルオロオレフィン共重
    合体の融点温度以上で溶融押出して導体外周に被覆層を
    形成し、しかる後電離性放射線を照射して被覆層を架橋
    せしめることを特徴とする含ふっ素弾性体被覆電線の製
    造方法。
JP62117980A 1987-05-14 1987-05-14 含ふっ素弾性被覆電線の製造方法 Expired - Lifetime JP2570288B2 (ja)

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JPS59221903A (ja) * 1983-05-31 1984-12-13 日立電線株式会社 電線・ケ−ブル

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