JPH0922622A - 含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル - Google Patents
含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルInfo
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- JPH0922622A JPH0922622A JP7169786A JP16978695A JPH0922622A JP H0922622 A JPH0922622 A JP H0922622A JP 7169786 A JP7169786 A JP 7169786A JP 16978695 A JP16978695 A JP 16978695A JP H0922622 A JPH0922622 A JP H0922622A
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- tetrafluoroethylene
- cable
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- fluorine
- ethylene
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重
合体からなる被覆材料に改良を加えることにより、耐カ
ットスルー性に優れ、フィラーを高充填しても十分な耐
寒性を維持する含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル
を提供する。 【解決手段】 導体1又は電線3外周に被覆層2又はシ
ース5が形成された含フッ素エラストマ被覆電線3・ケ
ーブル6において、上記被覆層2又はシース5が、フッ
素系ポリマ100重量部に対して、無機充填剤を60〜
200重量部配合してなる組成物を架橋したものからな
り、上記フッ素系ポリマがテトラフルオロエチレン−プ
ロピレン系共重合体とエチレン−テトラフルオロエチレ
ン系共重合体とからなり、その含重量量比が95:5〜
60:40であるものである。
合体からなる被覆材料に改良を加えることにより、耐カ
ットスルー性に優れ、フィラーを高充填しても十分な耐
寒性を維持する含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル
を提供する。 【解決手段】 導体1又は電線3外周に被覆層2又はシ
ース5が形成された含フッ素エラストマ被覆電線3・ケ
ーブル6において、上記被覆層2又はシース5が、フッ
素系ポリマ100重量部に対して、無機充填剤を60〜
200重量部配合してなる組成物を架橋したものからな
り、上記フッ素系ポリマがテトラフルオロエチレン−プ
ロピレン系共重合体とエチレン−テトラフルオロエチレ
ン系共重合体とからなり、その含重量量比が95:5〜
60:40であるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素エラスト
マ被覆電線・ケーブルに関するものである。
マ被覆電線・ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電線・ケーブルの被覆材料とし
て、クロロプレンゴムやクロロスチレン化ポリエチレン
ゴム等の他にテトラフルオロエチレン−プロピレン系共
重合体が用いられている。特に、テトラフルオロエチレ
ン−プロピレン系共重合体は、可撓性、熱安定性、電気
絶縁性、耐熱性、耐油性、耐薬品性及び難燃性に優れた
架橋可能な含フッ素エラストマ共重合体である。従来よ
り、この共重合体を導体上又は電線外周に被覆し、パー
オキサイドを用いて加熱架橋したり、電離性放射線等を
照射して架橋することにより電線・ケーブルを得てい
た。
て、クロロプレンゴムやクロロスチレン化ポリエチレン
ゴム等の他にテトラフルオロエチレン−プロピレン系共
重合体が用いられている。特に、テトラフルオロエチレ
ン−プロピレン系共重合体は、可撓性、熱安定性、電気
絶縁性、耐熱性、耐油性、耐薬品性及び難燃性に優れた
架橋可能な含フッ素エラストマ共重合体である。従来よ
り、この共重合体を導体上又は電線外周に被覆し、パー
オキサイドを用いて加熱架橋したり、電離性放射線等を
照射して架橋することにより電線・ケーブルを得てい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テトラ
フルオロエチレン−プロピレン系共重合体から成る電線
・ケ−ブルは、その優れた耐熱性から絶縁層を薄く形成
したものが多く、この種の電線・ケ−ブルは、耐カット
スルー性が不十分であるという問題があった。
フルオロエチレン−プロピレン系共重合体から成る電線
・ケ−ブルは、その優れた耐熱性から絶縁層を薄く形成
したものが多く、この種の電線・ケ−ブルは、耐カット
スルー性が不十分であるという問題があった。
【0004】また、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体は一般に高価であり、フィラーの高充填等
によってコストパフォーマンスを向上させることもでき
るが、この場合、耐寒性が著しく低下するという問題が
あり、高性能と低い製造コストの両方を保つことができ
なかった。
ン系共重合体は一般に高価であり、フィラーの高充填等
によってコストパフォーマンスを向上させることもでき
るが、この場合、耐寒性が著しく低下するという問題が
あり、高性能と低い製造コストの両方を保つことができ
なかった。
【0005】そこで、本発明は上記の問題点を有効に解
決するために案出されたものであり、その目的はテトラ
フルオロエチレン−プロピレン系共重合体からなる被覆
材料に改良を加えることにより、耐カットスルー性に優
れ、フィラーを高充填しても十分な耐寒性を維持する含
フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルを提供することに
ある。
決するために案出されたものであり、その目的はテトラ
フルオロエチレン−プロピレン系共重合体からなる被覆
材料に改良を加えることにより、耐カットスルー性に優
れ、フィラーを高充填しても十分な耐寒性を維持する含
フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、導体又は電線外周に被覆層又はシースが形
成された含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルにおい
て、上記被覆層又はシースが、フッ素系ポリマ100重
量部に対して、無機充填剤を60〜200重量部配合し
てなる組成物を架橋したものからなり、上記フッ素系ポ
リマがテトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体
とエチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体とから
なり、その含有重量比が(テトラフルオロエチレン/プ
ロピレン)が95/5〜60/40である。
に本発明は、導体又は電線外周に被覆層又はシースが形
成された含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルにおい
て、上記被覆層又はシースが、フッ素系ポリマ100重
量部に対して、無機充填剤を60〜200重量部配合し
てなる組成物を架橋したものからなり、上記フッ素系ポ
リマがテトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体
とエチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体とから
なり、その含有重量比が(テトラフルオロエチレン/プ
ロピレン)が95/5〜60/40である。
【0007】上記無機充填剤が、炭酸カルシウムであっ
てもよく、上記炭酸カルシウムの粒径が1〜10μmで
あっても構わない。
てもよく、上記炭酸カルシウムの粒径が1〜10μmで
あっても構わない。
【0008】上記エチレン−テトラフルオロエチレン系
共重合体が、エチレン単位と、テトラフルオロエチレン
単位と、フルオロオレフィン単位とからなるものであっ
て、それぞれの含有モル比(エチレン/テトラフルオロ
エチレン/フルオロオレフィン)が、10〜40/90
〜60/0.1〜20であっても構わない。
共重合体が、エチレン単位と、テトラフルオロエチレン
単位と、フルオロオレフィン単位とからなるものであっ
て、それぞれの含有モル比(エチレン/テトラフルオロ
エチレン/フルオロオレフィン)が、10〜40/90
〜60/0.1〜20であっても構わない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、被覆層を形成するフッ
素ポリマ成分としてテトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体とエチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体を併用した組成物としたものであるため、耐カット
スルー性に優れ、フィラーを高充填しても十分な耐寒性
を発揮することができる。
素ポリマ成分としてテトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体とエチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体を併用した組成物としたものであるため、耐カット
スルー性に優れ、フィラーを高充填しても十分な耐寒性
を発揮することができる。
【0010】ここで、テトラフルオロエチレン−プロピ
レン共重合体としては、主成分のテトラフルオロエチレ
ンとプロピレンに加えて、これらと共重合可能な成分、
例えば、エチレン、ブテン−1、イソブテン、アクリル
酸およびそのアルキルエステル、メタクリル酸及びその
アルキルエステル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、
ヘキサフルオロプロペン、クロロエチルビニルエーテ
ル、グリシジルビニルエーテル、クロロトリフルオロエ
チレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等を適宜
含有せしめたものが挙げられる。また、テトラフルオロ
エチレン−プロピレン系共重合体は耐熱性、成形性など
の面からテトラフルオロエチレン/プロピレンの含有モ
ル比が95/5〜30/70の範囲から選定するのが望
ましく、特に好ましくは,90/10〜45/55の範
囲である。また、適宜加えられる主成分以外の成分の含
有量としては50モル%以下、特に30モル%以下の範
囲から選定することが望ましい。
レン共重合体としては、主成分のテトラフルオロエチレ
ンとプロピレンに加えて、これらと共重合可能な成分、
例えば、エチレン、ブテン−1、イソブテン、アクリル
酸およびそのアルキルエステル、メタクリル酸及びその
アルキルエステル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、
ヘキサフルオロプロペン、クロロエチルビニルエーテ
ル、グリシジルビニルエーテル、クロロトリフルオロエ
チレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等を適宜
含有せしめたものが挙げられる。また、テトラフルオロ
エチレン−プロピレン系共重合体は耐熱性、成形性など
の面からテトラフルオロエチレン/プロピレンの含有モ
ル比が95/5〜30/70の範囲から選定するのが望
ましく、特に好ましくは,90/10〜45/55の範
囲である。また、適宜加えられる主成分以外の成分の含
有量としては50モル%以下、特に30モル%以下の範
囲から選定することが望ましい。
【0011】また、エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体は、エチレン−テトラフルオロエチレン−フル
オロオレフィン共重合体を用いることが好ましく、フル
オロオレフィンとしては、クロロトリフルオロエチレ
ン、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、1,1
−ジヒドロパ−フルオロプロペン−1、1,1−ジヒド
ロパ−フルオロブデン、1,1,5−トリヒドロパ−フ
ルオロペンテン−1、1,1,7−トリヒドロパ−フル
オロペンテン−1、1,1,2−トリヒドロパ−フルオ
ロヘキセン−1、1,1,2−トリヒドロパ−フルオロ
オクテン−1、パーフルオロ(メチルビニルエーテ
ル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、ヘキサ
フルオロプロペン、パーフルオロブデン−1、3,3,
3,−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロペン
−1等が挙げられる。また、上記エチレン−テトラフル
オロエチレン系共重合体は、エチレン単位と、テトラフ
ルオロエチレン単位と、フルオロオレフィン単位とから
なるものであって、それぞれの含有モル比(エチレン/
テトラフルオロエチレン/フルオロオレフィン)が、1
0〜40/90〜60/0.1〜20であることが望ま
しい。
共重合体は、エチレン−テトラフルオロエチレン−フル
オロオレフィン共重合体を用いることが好ましく、フル
オロオレフィンとしては、クロロトリフルオロエチレ
ン、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、1,1
−ジヒドロパ−フルオロプロペン−1、1,1−ジヒド
ロパ−フルオロブデン、1,1,5−トリヒドロパ−フ
ルオロペンテン−1、1,1,7−トリヒドロパ−フル
オロペンテン−1、1,1,2−トリヒドロパ−フルオ
ロヘキセン−1、1,1,2−トリヒドロパ−フルオロ
オクテン−1、パーフルオロ(メチルビニルエーテ
ル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、ヘキサ
フルオロプロペン、パーフルオロブデン−1、3,3,
3,−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロペン
−1等が挙げられる。また、上記エチレン−テトラフル
オロエチレン系共重合体は、エチレン単位と、テトラフ
ルオロエチレン単位と、フルオロオレフィン単位とから
なるものであって、それぞれの含有モル比(エチレン/
テトラフルオロエチレン/フルオロオレフィン)が、1
0〜40/90〜60/0.1〜20であることが望ま
しい。
【0012】更に、上記炭酸カルシウムは、ビニルシラ
ン或いはアミノシラン等により表面処理をしたものでも
よい。また、その粒径は、1μm未満では、高充填配合
時において耐熱性の低下が大きく、10μmを越えると
引張強さが低下するため1〜10μmの範囲内であるこ
とが好ましい。
ン或いはアミノシラン等により表面処理をしたものでも
よい。また、その粒径は、1μm未満では、高充填配合
時において耐熱性の低下が大きく、10μmを越えると
引張強さが低下するため1〜10μmの範囲内であるこ
とが好ましい。
【0013】また、上記充填材料を60〜200重量部
に限定したのは、60未満では耐カットスルー性の向上
に対して効果が少ないからであり、200を越えると、
耐寒性が著しく低下し、引張強さや伸びが低下するため
である。
に限定したのは、60未満では耐カットスルー性の向上
に対して効果が少ないからであり、200を越えると、
耐寒性が著しく低下し、引張強さや伸びが低下するため
である。
【0014】尚、本発明では上記組成物中にこれら成分
以外に必要に応じて、架橋助剤、顔料、酸化防止剤、滑
剤、加工助剤、安定剤等を配合しても良い。
以外に必要に応じて、架橋助剤、顔料、酸化防止剤、滑
剤、加工助剤、安定剤等を配合しても良い。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳述する。
【0016】(実施例1)表1に示すように、テトラフ
ルオロエチレン−プロピレン共重合体90重量部に対し
てエチレン−テトラフルオロエチレン−1,1−ジヒド
ロパ−フルオロプロペン−1、10重量部、架橋助剤1
重量部、滑剤1重量部、炭酸カルシウム60重量部を配
合し、これを50〜60℃に加熱したロールで15分間
均一に混練して組成物を形成した後、この組成物をヘッ
ド:250℃、シリンダー1:280℃、シリンダー
2:300℃に設定した40mm押出機(L/D=2
2)を用い、図1に示すように、断面積0.75mm2
の銅撚線1の外周に厚さ0.4mmの被覆層2を形成す
る。この後、これに10Mradの電子線を照射するこ
とにより、この被覆層2を架橋して絶縁電線3を作製し
た。尚、上記テトラフルオロエチレン−プロピレン共重
合体の数平均分子量は10万、上記架橋助剤はトリアリ
ルイソシアヌレート、上記滑剤はステアリン酸Baであ
り、上記炭酸カルシウムは平均粒径2.2μm、吸油量
26ml/100gである。
ルオロエチレン−プロピレン共重合体90重量部に対し
てエチレン−テトラフルオロエチレン−1,1−ジヒド
ロパ−フルオロプロペン−1、10重量部、架橋助剤1
重量部、滑剤1重量部、炭酸カルシウム60重量部を配
合し、これを50〜60℃に加熱したロールで15分間
均一に混練して組成物を形成した後、この組成物をヘッ
ド:250℃、シリンダー1:280℃、シリンダー
2:300℃に設定した40mm押出機(L/D=2
2)を用い、図1に示すように、断面積0.75mm2
の銅撚線1の外周に厚さ0.4mmの被覆層2を形成す
る。この後、これに10Mradの電子線を照射するこ
とにより、この被覆層2を架橋して絶縁電線3を作製し
た。尚、上記テトラフルオロエチレン−プロピレン共重
合体の数平均分子量は10万、上記架橋助剤はトリアリ
ルイソシアヌレート、上記滑剤はステアリン酸Baであ
り、上記炭酸カルシウムは平均粒径2.2μm、吸油量
26ml/100gである。
【0017】ここで、上記電線3について、耐寒性、引
張り特性、耐熱老化性、耐カットスルー性について評価
を以下に示す方法で行った。
張り特性、耐熱老化性、耐カットスルー性について評価
を以下に示す方法で行った。
【0018】(1)引張特性 被覆層2を摩耗して0.8mm試料を作製し、JIS−
K−6301に準じて評価を行った(初期値)。
K−6301に準じて評価を行った(初期値)。
【0019】(2)耐寒性 電線3の被覆層2と同様の組成の2mmシートを作製
し、15Mradの電子線を照射して架橋処理を行った
後、JIS−K−6301に準じて脆化温度を調べた。
し、15Mradの電子線を照射して架橋処理を行った
後、JIS−K−6301に準じて脆化温度を調べた。
【0020】(3)耐熱老化性 電線3を空気置換量200回/時間のギヤーオーブン2
32℃中に7日間さらした後、JIS−K−6301に
準じた引張試験を行い、初期値に対する引張強さ残率
(%)及び伸び残率(%)を求めた。
32℃中に7日間さらした後、JIS−K−6301に
準じた引張試験を行い、初期値に対する引張強さ残率
(%)及び伸び残率(%)を求めた。
【0021】(4)耐カットスルー性 200℃雰囲気中でULsabject758に準じて
行った。
行った。
【0022】(実施例2〜5)実施例1と同様に表1に
示す配合によりケーブルを作製し、同様の評価を行っ
た。
示す配合によりケーブルを作製し、同様の評価を行っ
た。
【0023】(実施例6〜7)実施例1と同様に表1に
示す配合により電線3を2本作製し、図1に示すよう
に、この2本の電線3を介在4を介して撚合わせた後、
150mm押出機を用い、厚さ1mmのシース5を形成
する。この後、これを15Mradの電子線を照射する
ことにより、この被覆層2を架橋して外径10.0mm
のケ−ブル6を作製した。
示す配合により電線3を2本作製し、図1に示すよう
に、この2本の電線3を介在4を介して撚合わせた後、
150mm押出機を用い、厚さ1mmのシース5を形成
する。この後、これを15Mradの電子線を照射する
ことにより、この被覆層2を架橋して外径10.0mm
のケ−ブル6を作製した。
【0024】ここで、ケーブル6についても実施例1と
同様の評価を行った。尚、引張特性評価については、被
覆層2ではなくシース5を摩耗して0.8mm試料を作
製した。
同様の評価を行った。尚、引張特性評価については、被
覆層2ではなくシース5を摩耗して0.8mm試料を作
製した。
【0025】(比較例1〜5)実施例1と同様に表1に
示す配合により電線を作製し、同様の評価を行った。
示す配合により電線を作製し、同様の評価を行った。
【0026】
【表1】
【0027】この結果、表1からも明らかなように、本
発明に係る実施例1〜5の電線及び実施例6,7のケー
ブルはいずれも、脆化温度−40℃付近、引張強さ残率
(%)112以上、伸び残率94以上、カットスルー抵
抗400以上であり、引張強さは13.6以上であり伸
びは200以上であった。
発明に係る実施例1〜5の電線及び実施例6,7のケー
ブルはいずれも、脆化温度−40℃付近、引張強さ残率
(%)112以上、伸び残率94以上、カットスルー抵
抗400以上であり、引張強さは13.6以上であり伸
びは200以上であった。
【0028】これに対し、エチレン−テトラフルオロエ
チレン−1,1−ジヒドロパ−フルオロプロペン−1共
重合体を含まない比較例1は、耐寒性が極端に劣り、炭
酸カルシウムの粒径が限定範囲以下の比較例2は耐熱性
に劣り、充填剤が限定範囲以下に配合された比較例3
は、耐カットスルー性が劣り、限定範囲以上に配合され
た比較例4は耐寒性が劣っている。また、エチレン−テ
トラフルオロエチレン−1,1−ジヒドロパ−フルオロ
プロペン−1共重合体の含有モル比が限定範囲を越え、
炭酸カルシウムの粒径が限定範囲以上の比較例5は、引
張特性が劣っている。
チレン−1,1−ジヒドロパ−フルオロプロペン−1共
重合体を含まない比較例1は、耐寒性が極端に劣り、炭
酸カルシウムの粒径が限定範囲以下の比較例2は耐熱性
に劣り、充填剤が限定範囲以下に配合された比較例3
は、耐カットスルー性が劣り、限定範囲以上に配合され
た比較例4は耐寒性が劣っている。また、エチレン−テ
トラフルオロエチレン−1,1−ジヒドロパ−フルオロ
プロペン−1共重合体の含有モル比が限定範囲を越え、
炭酸カルシウムの粒径が限定範囲以上の比較例5は、引
張特性が劣っている。
【0029】従って、本発明の組成物及び配合により電
線・ケーブルを作製すれば、十分な引張特性、耐寒性、
耐熱性を有し、優れた耐カットスルー性を発揮する含フ
ッ素エラストマ被覆電線・ケーブルが得られる。本発明
は、このような優れた特性を有するため、広範囲に亘っ
て使用されることは言うまでもない。
線・ケーブルを作製すれば、十分な引張特性、耐寒性、
耐熱性を有し、優れた耐カットスルー性を発揮する含フ
ッ素エラストマ被覆電線・ケーブルが得られる。本発明
は、このような優れた特性を有するため、広範囲に亘っ
て使用されることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、前述した
ように所定の組成物を所定量配合することにより、高充
填を行っても、十分な引張特性、耐寒性、耐熱性を有
し、優れた耐カットスルー性を発揮することができる。
よって、低い製造コストと絶縁層の薄肉化を同時に実現
することができる。
ように所定の組成物を所定量配合することにより、高充
填を行っても、十分な引張特性、耐寒性、耐熱性を有
し、優れた耐カットスルー性を発揮することができる。
よって、低い製造コストと絶縁層の薄肉化を同時に実現
することができる。
【図1】本発明の含フッ素エラストマケーブルの一実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
1 導体 2 被覆層 3 電線 4 介在 5 シース 6 ケーブル
Claims (4)
- 【請求項1】 導体又は電線外周に被覆層又はシースが
形成された含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルにお
いて、上記被覆層又はシースが、フッ素系ポリマ100
重量部に対して、無機充填剤を60〜200重量部配合
してなる組成物を架橋したものからなり、上記フッ素系
ポリマがテトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合
体とエチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体とか
らなり、その含有重量比が(テトラフルオロエチレン/
プロピレン)が95/5〜60/40であることを特徴
とする含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル。 - 【請求項2】 上記無機充填剤が、炭酸カルシウムであ
ることを特徴とする請求項1記載の含フッ素エラストマ
被覆電線・ケーブル。 - 【請求項3】 上記炭酸カルシウムの粒径が1〜10μ
mであることを特徴とする請求項2記載の含フッ素エラ
ストマ被覆電線・ケーブル。 - 【請求項4】 上記エチレン−テトラフルオロエチレン
系共重合体が、エチレン単位と、テトラフルオロエチレ
ン単位と、フルオロオレフィン単位とからなるものであ
って、それぞれの含有モル比(エチレン/テトラフルオ
ロエチレン/フルオロオレフィン)が、10〜40/9
0〜60/0.1〜20であることを特徴とする請求項
1ないし3いずれかに記載する含フッ素エラストマ被覆
電線・ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7169786A JPH0922622A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7169786A JPH0922622A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0922622A true JPH0922622A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15892856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7169786A Pending JPH0922622A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0922622A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016017124A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 日立金属株式会社 | 含フッ素エラストマー組成物、並びにこれを用いた絶縁電線及びケーブル |
JP2017147109A (ja) * | 2016-02-17 | 2017-08-24 | 日立金属株式会社 | 絶縁電線およびケーブル |
-
1995
- 1995-07-05 JP JP7169786A patent/JPH0922622A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016017124A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 日立金属株式会社 | 含フッ素エラストマー組成物、並びにこれを用いた絶縁電線及びケーブル |
JP2017147109A (ja) * | 2016-02-17 | 2017-08-24 | 日立金属株式会社 | 絶縁電線およびケーブル |
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