JPH0922622A - 含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル - Google Patents

含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル

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JPH0922622A
JPH0922622A JP7169786A JP16978695A JPH0922622A JP H0922622 A JPH0922622 A JP H0922622A JP 7169786 A JP7169786 A JP 7169786A JP 16978695 A JP16978695 A JP 16978695A JP H0922622 A JPH0922622 A JP H0922622A
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JP
Japan
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tetrafluoroethylene
cable
containing elastomer
fluorine
ethylene
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Pending
Application number
JP7169786A
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English (en)
Inventor
Kazufumi Kimura
一史 木村
Ikuo Seki
育雄 関
Katsuhisa Shishido
克久 宍戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重
合体からなる被覆材料に改良を加えることにより、耐カ
ットスルー性に優れ、フィラーを高充填しても十分な耐
寒性を維持する含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル
を提供する。 【解決手段】 導体1又は電線3外周に被覆層2又はシ
ース5が形成された含フッ素エラストマ被覆電線3・ケ
ーブル6において、上記被覆層2又はシース5が、フッ
素系ポリマ100重量部に対して、無機充填剤を60〜
200重量部配合してなる組成物を架橋したものからな
り、上記フッ素系ポリマがテトラフルオロエチレン−プ
ロピレン系共重合体とエチレン−テトラフルオロエチレ
ン系共重合体とからなり、その含重量量比が95:5〜
60:40であるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含フッ素エラスト
マ被覆電線・ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電線・ケーブルの被覆材料とし
て、クロロプレンゴムやクロロスチレン化ポリエチレン
ゴム等の他にテトラフルオロエチレン−プロピレン系共
重合体が用いられている。特に、テトラフルオロエチレ
ン−プロピレン系共重合体は、可撓性、熱安定性、電気
絶縁性、耐熱性、耐油性、耐薬品性及び難燃性に優れた
架橋可能な含フッ素エラストマ共重合体である。従来よ
り、この共重合体を導体上又は電線外周に被覆し、パー
オキサイドを用いて加熱架橋したり、電離性放射線等を
照射して架橋することにより電線・ケーブルを得てい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テトラ
フルオロエチレン−プロピレン系共重合体から成る電線
・ケ−ブルは、その優れた耐熱性から絶縁層を薄く形成
したものが多く、この種の電線・ケ−ブルは、耐カット
スルー性が不十分であるという問題があった。
【0004】また、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体は一般に高価であり、フィラーの高充填等
によってコストパフォーマンスを向上させることもでき
るが、この場合、耐寒性が著しく低下するという問題が
あり、高性能と低い製造コストの両方を保つことができ
なかった。
【0005】そこで、本発明は上記の問題点を有効に解
決するために案出されたものであり、その目的はテトラ
フルオロエチレン−プロピレン系共重合体からなる被覆
材料に改良を加えることにより、耐カットスルー性に優
れ、フィラーを高充填しても十分な耐寒性を維持する含
フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、導体又は電線外周に被覆層又はシースが形
成された含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルにおい
て、上記被覆層又はシースが、フッ素系ポリマ100重
量部に対して、無機充填剤を60〜200重量部配合し
てなる組成物を架橋したものからなり、上記フッ素系ポ
リマがテトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体
とエチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体とから
なり、その含有重量比が(テトラフルオロエチレン/プ
ロピレン)が95/5〜60/40である。
【0007】上記無機充填剤が、炭酸カルシウムであっ
てもよく、上記炭酸カルシウムの粒径が1〜10μmで
あっても構わない。
【0008】上記エチレン−テトラフルオロエチレン系
共重合体が、エチレン単位と、テトラフルオロエチレン
単位と、フルオロオレフィン単位とからなるものであっ
て、それぞれの含有モル比(エチレン/テトラフルオロ
エチレン/フルオロオレフィン)が、10〜40/90
〜60/0.1〜20であっても構わない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、被覆層を形成するフッ
素ポリマ成分としてテトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系共重合体とエチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体を併用した組成物としたものであるため、耐カット
スルー性に優れ、フィラーを高充填しても十分な耐寒性
を発揮することができる。
【0010】ここで、テトラフルオロエチレン−プロピ
レン共重合体としては、主成分のテトラフルオロエチレ
ンとプロピレンに加えて、これらと共重合可能な成分、
例えば、エチレン、ブテン−1、イソブテン、アクリル
酸およびそのアルキルエステル、メタクリル酸及びその
アルキルエステル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、
ヘキサフルオロプロペン、クロロエチルビニルエーテ
ル、グリシジルビニルエーテル、クロロトリフルオロエ
チレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等を適宜
含有せしめたものが挙げられる。また、テトラフルオロ
エチレン−プロピレン系共重合体は耐熱性、成形性など
の面からテトラフルオロエチレン/プロピレンの含有モ
ル比が95/5〜30/70の範囲から選定するのが望
ましく、特に好ましくは,90/10〜45/55の範
囲である。また、適宜加えられる主成分以外の成分の含
有量としては50モル%以下、特に30モル%以下の範
囲から選定することが望ましい。
【0011】また、エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体は、エチレン−テトラフルオロエチレン−フル
オロオレフィン共重合体を用いることが好ましく、フル
オロオレフィンとしては、クロロトリフルオロエチレ
ン、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、1,1
−ジヒドロパ−フルオロプロペン−1、1,1−ジヒド
ロパ−フルオロブデン、1,1,5−トリヒドロパ−フ
ルオロペンテン−1、1,1,7−トリヒドロパ−フル
オロペンテン−1、1,1,2−トリヒドロパ−フルオ
ロヘキセン−1、1,1,2−トリヒドロパ−フルオロ
オクテン−1、パーフルオロ(メチルビニルエーテ
ル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、ヘキサ
フルオロプロペン、パーフルオロブデン−1、3,3,
3,−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロペン
−1等が挙げられる。また、上記エチレン−テトラフル
オロエチレン系共重合体は、エチレン単位と、テトラフ
ルオロエチレン単位と、フルオロオレフィン単位とから
なるものであって、それぞれの含有モル比(エチレン/
テトラフルオロエチレン/フルオロオレフィン)が、1
0〜40/90〜60/0.1〜20であることが望ま
しい。
【0012】更に、上記炭酸カルシウムは、ビニルシラ
ン或いはアミノシラン等により表面処理をしたものでも
よい。また、その粒径は、1μm未満では、高充填配合
時において耐熱性の低下が大きく、10μmを越えると
引張強さが低下するため1〜10μmの範囲内であるこ
とが好ましい。
【0013】また、上記充填材料を60〜200重量部
に限定したのは、60未満では耐カットスルー性の向上
に対して効果が少ないからであり、200を越えると、
耐寒性が著しく低下し、引張強さや伸びが低下するため
である。
【0014】尚、本発明では上記組成物中にこれら成分
以外に必要に応じて、架橋助剤、顔料、酸化防止剤、滑
剤、加工助剤、安定剤等を配合しても良い。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳述する。
【0016】(実施例1)表1に示すように、テトラフ
ルオロエチレン−プロピレン共重合体90重量部に対し
てエチレン−テトラフルオロエチレン−1,1−ジヒド
ロパ−フルオロプロペン−1、10重量部、架橋助剤1
重量部、滑剤1重量部、炭酸カルシウム60重量部を配
合し、これを50〜60℃に加熱したロールで15分間
均一に混練して組成物を形成した後、この組成物をヘッ
ド:250℃、シリンダー1:280℃、シリンダー
2:300℃に設定した40mm押出機(L/D=2
2)を用い、図1に示すように、断面積0.75mm2
の銅撚線1の外周に厚さ0.4mmの被覆層2を形成す
る。この後、これに10Mradの電子線を照射するこ
とにより、この被覆層2を架橋して絶縁電線3を作製し
た。尚、上記テトラフルオロエチレン−プロピレン共重
合体の数平均分子量は10万、上記架橋助剤はトリアリ
ルイソシアヌレート、上記滑剤はステアリン酸Baであ
り、上記炭酸カルシウムは平均粒径2.2μm、吸油量
26ml/100gである。
【0017】ここで、上記電線3について、耐寒性、引
張り特性、耐熱老化性、耐カットスルー性について評価
を以下に示す方法で行った。
【0018】(1)引張特性 被覆層2を摩耗して0.8mm試料を作製し、JIS−
K−6301に準じて評価を行った(初期値)。
【0019】(2)耐寒性 電線3の被覆層2と同様の組成の2mmシートを作製
し、15Mradの電子線を照射して架橋処理を行った
後、JIS−K−6301に準じて脆化温度を調べた。
【0020】(3)耐熱老化性 電線3を空気置換量200回/時間のギヤーオーブン2
32℃中に7日間さらした後、JIS−K−6301に
準じた引張試験を行い、初期値に対する引張強さ残率
(%)及び伸び残率(%)を求めた。
【0021】(4)耐カットスルー性 200℃雰囲気中でULsabject758に準じて
行った。
【0022】(実施例2〜5)実施例1と同様に表1に
示す配合によりケーブルを作製し、同様の評価を行っ
た。
【0023】(実施例6〜7)実施例1と同様に表1に
示す配合により電線3を2本作製し、図1に示すよう
に、この2本の電線3を介在4を介して撚合わせた後、
150mm押出機を用い、厚さ1mmのシース5を形成
する。この後、これを15Mradの電子線を照射する
ことにより、この被覆層2を架橋して外径10.0mm
のケ−ブル6を作製した。
【0024】ここで、ケーブル6についても実施例1と
同様の評価を行った。尚、引張特性評価については、被
覆層2ではなくシース5を摩耗して0.8mm試料を作
製した。
【0025】(比較例1〜5)実施例1と同様に表1に
示す配合により電線を作製し、同様の評価を行った。
【0026】
【表1】
【0027】この結果、表1からも明らかなように、本
発明に係る実施例1〜5の電線及び実施例6,7のケー
ブルはいずれも、脆化温度−40℃付近、引張強さ残率
(%)112以上、伸び残率94以上、カットスルー抵
抗400以上であり、引張強さは13.6以上であり伸
びは200以上であった。
【0028】これに対し、エチレン−テトラフルオロエ
チレン−1,1−ジヒドロパ−フルオロプロペン−1共
重合体を含まない比較例1は、耐寒性が極端に劣り、炭
酸カルシウムの粒径が限定範囲以下の比較例2は耐熱性
に劣り、充填剤が限定範囲以下に配合された比較例3
は、耐カットスルー性が劣り、限定範囲以上に配合され
た比較例4は耐寒性が劣っている。また、エチレン−テ
トラフルオロエチレン−1,1−ジヒドロパ−フルオロ
プロペン−1共重合体の含有モル比が限定範囲を越え、
炭酸カルシウムの粒径が限定範囲以上の比較例5は、引
張特性が劣っている。
【0029】従って、本発明の組成物及び配合により電
線・ケーブルを作製すれば、十分な引張特性、耐寒性、
耐熱性を有し、優れた耐カットスルー性を発揮する含フ
ッ素エラストマ被覆電線・ケーブルが得られる。本発明
は、このような優れた特性を有するため、広範囲に亘っ
て使用されることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、前述した
ように所定の組成物を所定量配合することにより、高充
填を行っても、十分な引張特性、耐寒性、耐熱性を有
し、優れた耐カットスルー性を発揮することができる。
よって、低い製造コストと絶縁層の薄肉化を同時に実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の含フッ素エラストマケーブルの一実施
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 被覆層 3 電線 4 介在 5 シース 6 ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体又は電線外周に被覆層又はシースが
    形成された含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブルにお
    いて、上記被覆層又はシースが、フッ素系ポリマ100
    重量部に対して、無機充填剤を60〜200重量部配合
    してなる組成物を架橋したものからなり、上記フッ素系
    ポリマがテトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合
    体とエチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体とか
    らなり、その含有重量比が(テトラフルオロエチレン/
    プロピレン)が95/5〜60/40であることを特徴
    とする含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル。
  2. 【請求項2】 上記無機充填剤が、炭酸カルシウムであ
    ることを特徴とする請求項1記載の含フッ素エラストマ
    被覆電線・ケーブル。
  3. 【請求項3】 上記炭酸カルシウムの粒径が1〜10μ
    mであることを特徴とする請求項2記載の含フッ素エラ
    ストマ被覆電線・ケーブル。
  4. 【請求項4】 上記エチレン−テトラフルオロエチレン
    系共重合体が、エチレン単位と、テトラフルオロエチレ
    ン単位と、フルオロオレフィン単位とからなるものであ
    って、それぞれの含有モル比(エチレン/テトラフルオ
    ロエチレン/フルオロオレフィン)が、10〜40/9
    0〜60/0.1〜20であることを特徴とする請求項
    1ないし3いずれかに記載する含フッ素エラストマ被覆
    電線・ケーブル。
JP7169786A 1995-07-05 1995-07-05 含フッ素エラストマ被覆電線・ケーブル Pending JPH0922622A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016017124A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 日立金属株式会社 含フッ素エラストマー組成物、並びにこれを用いた絶縁電線及びケーブル
JP2017147109A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 日立金属株式会社 絶縁電線およびケーブル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016017124A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 日立金属株式会社 含フッ素エラストマー組成物、並びにこれを用いた絶縁電線及びケーブル
JP2017147109A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 日立金属株式会社 絶縁電線およびケーブル

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