JPH0931275A - 難燃性ポリスチレン系樹脂組成物及びポリスチレン系樹脂成形体 - Google Patents

難燃性ポリスチレン系樹脂組成物及びポリスチレン系樹脂成形体

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JPH0931275A
JPH0931275A JP7183767A JP18376795A JPH0931275A JP H0931275 A JPH0931275 A JP H0931275A JP 7183767 A JP7183767 A JP 7183767A JP 18376795 A JP18376795 A JP 18376795A JP H0931275 A JPH0931275 A JP H0931275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SPSが本来有する優れた耐熱性,耐薬品
性,機械的強度等の特性を保持しつつ、難燃性等を向上
させ、さらに熱成形加工時のガス量の抑制や金型付着物
の低減が図られ、成形品の変色や機械的強度等の変化が
少ない熱安定性に優れた難燃性ポリスチレン系樹脂組成
物を提供する。 【解決手段】 (A)(a-1)シンジオタクチック構造を有
するスチレン系重合体,(a-2)(a-1)成分との相溶性又は
親和性を有し且つ極性基を有する重合体,及び(a-3)熱
可塑性樹脂及び/又はゴム状弾性体からなる樹脂100
重量部、(B)臭素ジフェニル化合物2〜100重量
部、および、 (C) 酸化アンチモン等の化合物からなる
樹脂組成物であって、該(B) 成分と該 (C) 成分との
重量比が1〜10の範囲にあることを特徴とする難燃性
ポリスチレン系樹脂組成物あるいは無機充填剤を配合し
た該樹脂組成物、又はポリスチレン系樹脂成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンジオタクチッ
ク構造を有するスチレン系重合体を主成分とする難燃性
ポリスチレン系樹脂組成物及びその成形体に関する。更
に詳しくは、耐熱性,耐水性,機械的強度,絶縁性等に
優れるとともに、成形加工時の熱安定性に優れるため、
電気・電子分野等のコネクター等の部品,自動車分野の
コネクター等の電気部品及びその他有用な部品の材料と
して好適な難燃性ポリスチレン系樹脂組成物及びその成
形体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、シンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体
(以下、「SPS」と略す場合がある。)は、優れた機
械物性,耐熱性,耐薬品性,成形加工性を有するので、
電気・電子部品,自動車部品,機械部品等の材料として
用いられている。特に電気・電子分野においては、近年
益々、材料の難燃性に対する要求レベルが高くなってき
ている。
【0003】SPSの難燃化においても、特開平5−2
47292号公報,特開平2−92947号公報,特開
平5−247292号公報等には、臭素化ポリスチレン
等のハロゲン系難燃剤又はリン系難燃剤と酸化アンチモ
ン等の難燃助剤との併用による米国アンダーライターズ
・ラボラトリー社のUL94規格に基づく難燃レベルの
検討がなされてきた。このように、難燃剤や難燃助剤の
添加によりSPSの難燃性は向上するが、本来、SPS
が有する優れた機械的強度等の低下を招く問題点があっ
た。一方、SPSの熱成形加工温度は、SPS特有の性
質から従来の熱可塑性樹脂に比べて高温であり、成形時
の樹脂温度は300℃前後にまで達する。また成形加工
条件によっては、それより高い樹脂温度にしたり、加熱
装置内滞留時間を長くしたりする必要がある。そのた
め、上記難燃剤を含有するSPS系樹脂組成物は、成形
加工時に難燃剤の分解発生物により、SPSの分解又は
劣化が促進されるため、機械的強度の低下や成形品の変
色や分解発生ガスによる発泡、あるいはガス焼け等の成
形品の外観不良などの問題点を有していた。更には、そ
れら分解物による金属腐食や金型への付着物等により金
型汚染が起こり、離型不良の発生や成形品に異物等の混
入などの問題点もあった。
【0004】かかる状況下で本発明者らは、上記問題点
を解消し、SPSが本来有する優れた特性を保持しつつ
難燃性等を向上させ、さらに熱成形加工時のガス量の抑
制や金型付着物の低減が図られ、成形品の変色や機械的
強度等の変化が少ない熱安定性に優れた難燃性ポリスチ
レン系樹脂組成物を得るべく、鋭意検討を行った。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、SPS又は所
望によりSPS以外の樹脂を配合したSPS系樹脂に、
特定構造を有する難燃剤及び難燃助剤を特定の割合で添
加することによって得られるポリスチレン系樹脂組成物
が、上記の問題点を解決できることを見出した。本発明
は、かかる知見に基づいて完成したものである。
【0006】即ち本発明は、 (A)(a-1)シンジオタクチック構造を有するスチレン系
重合体1〜100重量%,(a-2)(a-1)成分との相溶性又
は親和性を有し且つ極性基を有する重合体0〜10重量
%,及び (a-3) (a-1)及び(a-2) 以外の熱可塑性樹脂及
び/又はゴム状弾性体0〜99重量%からなる樹脂10
0重量部、(B) 下記一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、m及びnはそれぞれ3〜5の整数
を示し、Rは炭素数1〜5のアルキレン基を示す。〕で
表される臭素化ジフェニル化合物2〜100重量部、お
よび、 (C) 酸化アンチモン,アンチモン酸ナトリウ
ム,酸化鉄及び酸化亜鉛の中から選ばれる少なくとも1
種類の化合物0.5〜50重量部からなる樹脂組成物であ
って、該(B) 成分と該 (C) 成分との重量比が1〜1
0の範囲にあることを特徴とする難燃性ポリスチレン系
樹脂組成物を提供するものである。また、本発明は、上
記 (A)樹脂100重量部に対して、 (D) 無機充填剤
1〜500重量部含有されてなる難燃性ポリスチレン系
樹脂組成物を提供するものである。また、本発明は、上
記難燃性ポリスチレン系樹脂組成物のいずれかを用いた
ポリスチレン系樹脂成形体をも提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の難燃性ポリスチレ
ン系樹脂組成物について、更に詳細に説明する。本発明
に係る難燃性ポリスチレン系樹脂組成物において使用さ
れる樹脂 (A)は、必須成分として(a-1) シンジオタク
チック構造を有するスチレン系重合体を含有し、所望成
分として(a-2) (a-1) 成分との相溶性又は親和性を有し
且つ極性基を有する重合体、及び(a-3)(a-1)及び(a-2)
以外の熱可塑性樹脂及び/又はゴム状弾性体の少なくと
も一方を含有している。従って、(a-2) 及び(a-3) は、
その一方のみを含有する場合もあるし、両方とも含有す
る場合もある。
【0010】(a-1) 成分であるSPSで言うところのシ
ンジオタクチック構造とは、立体構造がシンジオタクチ
ック構造、すなわち炭素−炭素結合から形成される主鎖
に対して側鎖であるフェニル基や置換フェニル基が交互
に反対方向に位置する立体構造を有するものであり、そ
のタクティシティーは同位体炭素による核磁気共鳴法(
13C−NMR法)により定量される。13C−NMR法に
より測定されるタクティシティーは、連続する複数個の
構成単位の存在割合、例えば2個の場合はダイアッド,
3個の場合はトリアッド,5個の場合はペンタッドによ
って示すことができるが、本発明に言うシンジオタクチ
ック構造を有するスチレン系重合体とは、通常はラセミ
ダイアッドで75%以上、好ましくは85%以上、若し
くはラセミペンタッドで30%以上、好ましくは50%
以上のシンジオタクティシティーを有するポリスチレ
ン,ポリ(アルキルスチレン),ポリ(ハロゲン化スチレ
ン),ポリ(ハロゲン化アルキルスチレン),ポリ(ア
ルコキシスチレン),ポリ(ビニル安息香酸エステ
ル),これらの水素化重合体及びこれらの混合物、ある
いはこれらを主成分とする共重合体を指称する。
【0011】なお、ここでポリ(アルキルスチレン)と
しては、ポリ(メチルスチレン),ポリ(エチルスチレ
ン),ポリ(イソプロピルスチレン),ポリ(ターシャ
リ−ブチルスチレン),ポリ(フェニルスチレン),ポ
リ(ビニルナフタレン),ポリ(ビニルスチレン)など
があり、ポリ(ハロゲン化スチレン)としては、ポリ
(クロロスチレン),ポリ(ブロモスチレン),ポリ
(フルオロスチレン) などがある。また、ポリ(ハロゲ
ン化アルキルスチレン)としては、ポリ(クロロメチル
スチレン) など、また、ポリ(アルコキシスチレン)と
しては、ポリ(メトキシスチレン),ポリ(エトキシス
チレン)などがある。
【0012】上記の如きSPSのうち特に好ましいもの
としては、ポリスチレン,ポリ(p−メチルスチレ
ン),ポリ(m−メチルスチレン),ポリ(p−ターシ
ャリーブチルスチレン),ポリ(p−クロロスチレ
ン),ポリ(m−クロロスチレン),ポリ(p−フルオ
ロスチレン) ,水素化ポリスチレン及びこれらの構造単
位を含む共重合体が挙げられる。なお、上記スチレン系
重合体は、一種のみを単独で、又は二種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0013】SPSの分子量について特に制限はない
が、重量平均分子量が好ましくは10000以上、より
好ましくは50000以上のものが使用される。ここ
で、重量平均分子量が10000未満のものでは、得ら
れる組成物あるいは成形品の熱的性質,機械的強度等の
力学的物性が低下する場合があり好ましくない。なお、
分子量分布についてはその広狭には制約はなく、 様々な
ものを充当することが可能である。
【0014】このようなSPSは、例えば不活性炭化水
素溶媒中、又は溶媒の不存在下に、チタン化合物及び水
とトリアルキルアルミニウムの縮合生成物を触媒とし
て、スチレン系単量体(上記SPS中の繰り返し単位に
対応する単量体)を重合することにより製造できる(特
開昭62−187708号公報)。また、ポリ(ハロゲ
ン化アルキルスチレン)については特開平1−4691
2号公報、上記水素化重合体については特開平1−17
8505号公報記載の方法などにより得ることができ
る。
【0015】本発明の樹脂組成物に用いられる(a-2) 成
分は、(a-1) 成分との相溶性又は親和性を有し、かつ極
性基を有する重合体であるが、これは、(a-1) 成分との
相溶性あるいは親和性を示す連鎖をポリマー鎖中に含有
するものであり、例えば、シンジオタクチックポリスチ
レン,アタクチックポリスチレン,アイソタクチックポ
リスチレン,スチレン系重合体,ポリフェニレンエーテ
ル,ポリビニルメチルエーテル等を主鎖,ブロック鎖又
はグラフト鎖として有する重合体が挙げられる。また、
ここでいう極性基とは、前記無機充填材との接着性を向
上させるものであればよく、具体的には、例えば酸無水
物基,カルボン酸基,カルボン酸エステル基,カルボン
酸ハライド基,カルボン酸アミド,カルボン酸塩基,ス
ルホン酸基,スルホン酸エステル基,スルホン酸塩化物
基,スルホン酸アミド基,スルホン酸塩基,エポキシ
基,アミノ基,イミド基,オキサゾリン基などが挙げら
れる。
【0016】(a-2)成分の具体例としては、例えば、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体(SMA),スチレン
−グリシジルメタクリレート共重合体,末端カルボン酸
変性ポリスチレン,末端エポキシ変性ポリスチレン,末
端オキサゾリン変性ポリスチレン,末端アミン変性ポリ
スチレン,スルホン化ポリスチレン,スチレン系アイオ
ノマー,スチレン−メチルメタクリレート−グラフトポ
リマー,(スチレン−グリシジルメタクリレート)−メ
チルメタクリレート−グラフト共重合体,酸変性アクリ
ル−スチレン−グラフトポリマー,(スチレン−グリシ
ジルメタクリレート)−スチレン−グラフトポリマー,
ポリブチレンテレフタレート−ポリスチレン−グラフト
ポリマー,無水マレイン酸変性SPS,フマル酸変性S
PS,グリシジルメタクリレート変性SPS,アミン変
性SPS等の変性スチレン系ポリマー、(スチレン−無
水マレイン酸)−ポリフェニレンエーテル−グラフトポ
リマー,無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル,
フマル酸変性ポリフェニレンエーテル,グリシジルメタ
クリレート変性ポリフェニレンエーテル,アミン変性ポ
リフェニレンエーテル等の変性ポリフェニレンエーテル
系ポリマーなどが挙げられる。これらのうち特に、変性
ポリフェニレンエーテル,変性SPSなどが好適であ
る。なお、上記重合体は、一種のみを単独で、又は二種
以上を組み合わせて用いることができる。
【0017】(a-2)成分の一つである変性ポリフェニレ
ンエーテルとは、以下に示すようなポリフェニレンエー
テルを変性剤を用いて変性したものであるが、本発明の
目的に沿うものであれば、変性方法によって限定される
ものではない。ポリフェニレンエーテルは公知の化合物
であり、例えば、米国特許第3,306,874号,同3,3
06,875号,同3,257,357号及び同3,257,35
8号の各明細書を参照することができる。ポリフェニレ
ンエーテルは、通常、銅アミン錯体、一種又は二種以上
の二箇所もしくは三箇所置換フェノールの存在下で、ホ
モポリマー又はコポリマーを生成する酸化カップリング
反応によって調製される。ここで、銅アミン錯体は、第
一,第二及び第三アミンから誘導される銅アミン錯体を
使用できる。
【0018】ポリフェニレンエーテルの具体例として
は、例えば、ポリ(2,3−ジメチル−6−エチル−
1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2−メチル−6
−クロロメチル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ
(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニ
レンエーテル),ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−
1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2−エチル−6
−イソプロピル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ
(2−エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニレン
エーテル),ポリ(2,3,6−トリメチル−1,4−
フェニレンエーテル),ポリ〔2−(4’−メチルフェ
ニル)−1,4−フェニレンエーテル〕,ポリ(2−ブ
ロモ−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル),
ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレン
エーテル),ポリ(2−フェニル−1,4−フェニレン
エーテル),ポリ(2−クロロ−1,4−フェニレンエ
ーテル),ポリ(2−メチル−1,4−フェニレンエー
テル),ポリ(2−クロロ−6−エチル−1,4−フェ
ニレンエーテル),ポリ(2−クロロ−6−ブロモ−
1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2,6−ジ−n
−プロピル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2
−メチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレンエー
テル),ポリ(2−クロロ−6−メチル−1,4−フェ
ニレンエーテル),ポリ(2−メチル−6−エチル−
1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2,6−ジブロ
モ−1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2,6−ジ
クロロ−1,4−フェニレンエーテル),ポリ(2,6
−ジエチル−1,4−フェニレンエーテル),ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)な
どが挙げられる。
【0019】また、例えば前記ホモポリマーの調製に使
用されるようなフェノール化合物の二種又はそれ以上か
ら誘導される共重合体なども適切である。さらに例えば
ポリスチレンなどのビニル芳香族化合物と前述のポリフ
ェニレンエーテルとのグラフト共重合体及びブロック共
重合体が挙げられる。これら例示された各種ポリフェニ
レンエーテルのうち、ポリ(2,6−ジメチル−1,4
−フェニレンエーテル)が特に好ましく用いられる。
【0020】これらのポリフェニレンエーテルの変性に
用いられる変性剤としては、同一分子内にエチレン性二
重結合と極性基とを有する化合物が挙げられ、具体的に
は例えば無水マレイン酸,マレイン酸,マレイン酸エス
テル,マレイミド及びそのN置換体,マレイン酸塩等の
マレイン酸誘導体、フマル酸,フマル酸エステル,フマ
ル酸塩等のフマル酸誘導体、無水イタコン酸,イタコン
酸,イタコン酸エステル,イタコン酸塩等のイタコン酸
誘導体、アクリル酸,アクリル酸エステル,アクリル酸
アミド,アクリル酸塩等のアクリル酸誘導体、メタクリ
ル酸,メタクリル酸エステル,メタクリル酸アミド,メ
タクリル酸塩,グリシジルメタクリレート等のメタクリ
ル酸誘導体などが挙げられる。これらのうち、特に無水
マレイン酸、フマル酸又はグリシジルメタクリレートが
好ましく用いられる。上記各種の変性剤は一種用いても
よいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】上記(a-2)成分である変性ポリフェニレン
エーテルは、例えば溶媒や他樹脂の存在下、上記ポリフ
ェニレンエーテルと変性剤とを反応させることにより得
られる。変性の方法については特に制限はなく、公知の
方法、例えばロールミル,バンバリミキサー,押出機な
どを用いて150〜350℃の範囲の温度において溶融
混練し、反応させる方法、あるいはベンゼン,トルエ
ン,キシレンなどの溶媒中で加熱反応させる方法などを
用いることができる。さらに、これらの反応を容易にす
るために、反応系にベンゾイルパーオキサイド;ジ−t
−ブチルパーオキサイド;ジクミルパーオキサイド;t
−ブチルパーオキシベンゾエート;アゾビスイソブチロ
ニトリル;アゾビスイソバレロニトリル;2,3−ジフ
ェニル−2,3−ジメチルブタンなどのラジカル発生剤
を存在させることは有効である。これらのポリフェニレ
ンエーテルの中で、特に無水マレイン酸変性ポリフェニ
レンエーテル,フマル酸変性ポリフェニレンエーテル又
はグリシジルメタクリレート変性ポリフェニレンエーテ
ルが好ましく用いられる。
【0022】また、本発明の樹脂組成物においては、(a
-2)成分として極性基を有する変性SPSを用いること
もできる。この変性SPSは、例えば前記(a-1)成分に
示すSPSを変性剤を用いて変性することにより得るこ
とができるが、本発明の目的に使用可能であれば、この
方法に限定されるものではない。変性に用いるSPSに
ついては特に制限はなく、前記(a-1)成分に示す重合体
を用いることが可能であるが、特にスチレンと置換スチ
レンとの共重合体が他の成分との相溶性の点で好ましく
用いられる。該共重合体の組成比については特に制限は
ないが、置換スチレン単位の含有量が3〜50モル%の
範囲にあるのが好ましい。この含有量が3モル%未満で
は変性が困難であるし、50モル%を超えると他の成分
との相溶性が低下するため好ましくない。特に好ましい
置換スチレンとしては、例えばメチルスチレン,エチル
スチレン,イソプロピルスチレン,ターシャリーブチル
スチレン,ビニルスチレンなどのアルキルスチレン,ク
ロロスチレン,ブロモスチレン,フルオロスチレンなど
のハロゲン化スチレン、クロロメチルスチレンなどのハ
ロゲン化アルキルスチレン、メトキシスチレン,エトキ
シスチレンなどのアルコキシスチレンなどが挙げられ
る。これらの置換スチレンは一種用いてもよいし、二種
以上を組合せて用いてもよい。
【0023】上記SPSの変性に用いる変性剤として
は、同一分子内にエチレン性二重結合と極性基とを有す
る化合物が使用できる。このような変性剤としては、例
えば無水マレイン酸,マレイン酸,マレイン酸エステ
ル,マレイミド及びそのN置換体,マレイン酸塩等のマ
レイン酸誘導体、フマル酸,フマル酸エステル,フマル
酸塩等のフマル酸誘導体、無水イタコン酸,イタコン
酸,イタコン酸エステル,イタコン酸塩等のイタコン酸
誘導体、アクリル酸,アクリル酸エステル,アクリル酸
アミド,アクリル酸塩等のアクリル酸誘導体、メタクリ
ル酸,メタクリル酸エステル,メタクリル酸アミド,メ
タクリル酸塩,グリシジルメタクリレート等のメタクリ
ル酸誘導体などが挙げられる。これらのうち、特に無水
マレイン酸、フマル酸又はグリシジルメタクリレートが
好ましく用いられる。上記各種の変性剤は一種用いても
よいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】変性SPSは,例えば溶媒や他樹脂の存在
下、上記SPSと変性剤とを反応させることにより得ら
れる。変性の方法については特に制限はなく、公知の方
法、例えばロールミル,バンバリミキサー,押出機など
を用いて150〜350℃の範囲の温度において溶融混
練し、反応させる方法、あるいはベンゼン,トルエン,
キシレンなどの溶媒中で加熱反応させる方法などを用い
ることができる。さらに、これらの反応を容易にするた
めに、反応系にベンゾイルパーオキサイド,ジ−t−ブ
チルパーオキサイド,ジクミルパーオキサイド,t−ブ
チルパーオキシベンゾエート,アゾビスイソブチロニト
リル,アゾビスイソバレロニトリル,2,3−ジフェニ
ル−2,3−ジメチルブタンなどのラジカル発生剤を存
在させることは有効である。これらの変性SPSの中
で、特に無水マレイン酸変性SPS,フマル酸変性SP
S,及びグリシジルメタクリレート変性SPSが好まし
く用いられる。該(a-2)成分は一種用いてもよいし、二
種以上を組み合わせて用いてもよく、また、(a-2)成分
中の極性基含有量は0.01〜20重量%、好ましくは0.
05〜10重量%の範囲にあるのが望ましい。この含有
量が0.01重量%未満では相溶化剤としての効果を発揮
させるために、(a-2)成分を多量に配合する必要があ
り、その結果組成物の力学物性や耐熱性が低下し、好ま
しくない。また、20重量%を超えると、(a-1)成分と
の相溶性が低下するため好ましくない。該(a-2)成分の
配合量は、樹脂成分(A)の全重量に基づき0〜10重
量%、好ましくは0〜8重量%の範囲で選ばれる。この
配合量が10重量%を超えると組成物の耐熱性及び成形
性が低下して好ましくない。
【0025】本発明の樹脂組成物に用いられる(a-3)成
分は、熱可塑性樹脂及び/又はゴム状弾性体を用いるこ
とができる。(a-3) 成分中の熱可塑性樹脂としては、前
記(a-1) 成分及び前記(a-2) 成分以外の熱可塑性樹脂で
あれば、特に制限なく種々のものを用いることができ
る。具体的には、アタクチック構造のポリスチレン,ア
イソタクチック構造のポリスチレン,AS樹脂,ABS
樹脂等のスチレン系重合体、ポリエチレンテレフタレー
ト,ポリエチレンナフタレート,ポリカーボネートなど
のポリエステル系樹脂、ポリフェニレンエーテル,ポリ
フェニレンスルフィド,ポリオキシメチレンなどのポリ
(チオ)エーテル系樹脂、ポリスルホン,ポリエーテル
スルホンなどのスルホン系樹脂、ポリアクリル酸,ポリ
アクリル酸エステル,ポリメチルメタクリレート等のア
クリル系重合体、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ
ブテン,ポリ−4−メチルペンテン−1,エチレン−プ
ロピレン共重合体等のポリオレフィン系重合体、ポリ塩
化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリ弗化ビニリデン等
の含ハロゲンビニル化合物重合体、ポリアミド6,ポリ
アミド46,ポリアミド66等のポリアミド系樹脂など
が挙げられる。
【0026】また(a-3) 成分中のゴム状弾性体として
は、例えば、天然ゴム,ポリブタジエン,ポリイソプレ
ン,ポリイソブチレン,ネオプレン、ポリスルフィドゴ
ム、チオコールゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シ
リコーンゴム、エビクロロヒドリンゴム、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体(SBR),水素添加スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体(SEB),スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS),
水素添加スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体(SEBS),スチレン−イソプレンブロック共重
合体(SIR),水素添加スチレン−イソプレンブロッ
ク共重合体(SEP),スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体(SIS),水素添加スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体(SEPS),ス
チレン−ブタジエンランダム共重合体,水素添加スチレ
ン−ブタジエンランダム共重合体,スチレン−エチレン
−プロピレンランダム共重合体,スチレン−エチレン−
ブチレンランダム共重合体、エチレンプロピレンゴム
(EPR),エチレンプロピレンジエンゴム(EPD
M)、あるいはブタジエン−アクリロニトリル−スチレ
ン−コアシェルゴム(ABS),メチルメタクリレート
−ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム(MBS),
メチルメタクリレート−ブチルアクリレート−スチレン
−コアシェルゴム(MAS),オクチルアクリレート−
ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム(MABS),
アルキルアクリレート−ブタジエン−アクリロニトリル
−スチレンコアシェルゴム(AABS),ブタジエン−
スチレン−コアシェルゴム(SBR)、メチルメタクリ
レート−ブチルアクリレートシロキサンをはじめとする
シロキサン含有コアシェルゴム等のコアシェルタイプの
粒子状弾性体などが挙げられる。これらの中で、特に、
SBR、SBS、SEB、SEBS、SIR,SEP、
SIS、SEPS、コアシェルゴム等が好ましく用いら
れる。
【0027】また(a-3) 成分として用いられる変性され
たゴム状弾性体としては、例えば、スチレン−ブチルア
クリレート共重合体ゴム,スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体(SBR),水素添加スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体(SEB),スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体(SBS),水素添加スチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEB
S),スチレン−イソプレンブロック共重合体(SI
R),水素添加スチレン−イソプレンブロック共重合体
(SEP),スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体(SIS),水素添加スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体(SEPS),スチレン−ブ
タジエンランダム共重合体,水素添加スチレン−ブタジ
エンランダム共重合体,スチレン−エチレン−プロピレ
ンランダム共重合体,スチレン−エチレン−ブチレンラ
ンダム共重合体、エチレンプロピレンゴム(EPR),
エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)などを、極
性基を有する変性前において、変性を行ったゴム等が挙
げられる。これらの中で、特に、SEB、SEBS、S
EP、SEPS、EPR、EPDMを変性したゴム等が
好ましく用いられる。具体的には、無水マレイン酸変性
SEBS、無水マレイン酸変性SEPS、無水マレイン
酸変性EPR、無水マレイン酸変性EPDM、エポキシ
変性SEBS、エポキシ変性SEPSなどが挙げられ
る。
【0028】このような(a-3) 成分である熱可塑性樹脂
及びゴム状弾性体は、それぞれ一種類のみを用いてもよ
いし、二種類以上を併用しても良い。また、熱可塑性樹
脂とゴム状弾性体を併用する場合には、それぞれの一種
又は二種類以上を任意に組み合わせることができる。該
(a-3)成分の配合量は、樹脂成分(A)の全重量に基づ
き0〜99重量%、好ましくは0〜90重量%、さらに
好ましくは0〜80重量%の範囲で選ばれる。この配合
量が99重量%を超えると、前記(a-1)成分であるSP
S等による機械的強度あるいは耐熱性などの優れた特性
が充分に発揮できないという問題がある。
【0029】次に、本発明に係る難燃性ポリスチレン系
樹脂組成物において用いられる(B)成分及び(C)成
分について説明する。本発明の(B)成分である臭素化
ジフェニル化合物は、下記一般式(1)
【0030】
【化3】
【0031】で表される。式中、m及びnはそれぞれ3
〜5、好ましくは4〜5の整数を示す。また、Rは炭素
数1〜5,好ましくは炭素数1〜3のアルキレン基を示
し、特に好ましくは炭素数が1のメチレン基又は炭素数
が2のエチレン基を示す。このような難燃剤である臭素
化ジフェニル化合物の具体例としては、例えば、ジ(ペ
ンタブロモフェニル)メタン;ジ(テトラブロモフェニ
ル)メタン;ジ(トリブロモフェニル)メタン;1,2
−ジ(ペンタブロモフェニル)エタン;1,2−ジ(テ
トラブロモフェニル)エタン;1,2−ジ(トリブロモ
フェニル)エタン等が挙げられる。これらの中でも、ジ
(ペンタブロモフェニル)メタン又は1,2−ジ(ペン
タブロモフェニル)エタンが好ましく、更にその平均粒
径が10μm以下のものが好ましい。該(B)成分の添
加量は、(A)成分100重量部に対して、2〜100
重量部,好ましくは5〜90重量部,より好ましくは5
〜80重量部である。1重量部より少ないと、難燃性効
果が充分に発現されず、100重量部より多いと、機械
的強度の低下,比重の増加及び外観不良等の問題が生ず
る。
【0032】本発明の難燃性ポリスチレン系樹脂組成物
において難燃助剤として用いられる(C)成分は、酸化
アンチモン,アンチモン酸ナトリウム,酸化鉄及び酸化
亜鉛の中から選ばれる少なくとも1種類の化合物であ
る。より具体的には、三酸化二アンチモン,五酸化二ア
ンチモン等の酸化アンチモン類、アンチモン酸ナトリウ
ム、酸化第二鉄又は酸化亜鉛などが挙げられる。中でも
特に、三酸化二アンチモン,五酸化二アンチモン等の酸
化アンチモン類又はアンチモン酸ナトリウムを用いる
と、難燃性に優れた樹脂組成物が得られる点で好まし
い。また、(C)成分は、樹脂組成物の難燃性をより向
上させるために、平均粒径が通常0.01〜10μm,好
ましくは0.05〜8μm,より好ましくは0.1〜5μm
であることがよい。平均粒径が0.01μmより小さい
と、取扱いが困難となり、10μmより大きいと、難燃
性が低下するので好ましくない。このような(C)成分
の添加量は、(A)成分100重量部に対して、0.5〜
50重量部,好ましくは1〜40重量部である。(C)
成分の添加量が0.5重量部より少ないと、樹脂組成物の
難燃性が不十分となり、50重量部より多いと、樹脂組
成物の機械的強度の低下や外観不良等の問題が生じる。
難燃助剤である該(C)成分は、上記化合物を1種類単
独で用いることも、2種類以上組み合わせて用いること
もできる。
【0033】本発明においては、上記(B) 成分と上記
(C) 成分との重量比〔(B)/(C)〕が1〜10、
好ましくは2〜8の範囲にある。この重量比が1未満で
ある場合、あるいは10を越える場合には、十分な難燃
性を有する樹脂組成物が得られない。
【0034】さらに、本発明においては、必要に応じて
(D)成分として、上記樹脂組成物が無機充填剤を含有
していてもよい。(D)成分の配合量は、前記(A)成
分100重量部に対して、通常1〜500重量部、好ま
しくは1〜350重量部、さらに好ましくは5〜200
重量部含有される。(D)成分である無機充填剤の形状
としては、繊維状,粒状,粉状等、様々なものがある。
例えば、上記繊維状の無機充填剤の材質的種類として
は、ガラス繊維,炭素繊維,ウィスカー,セラミック繊
維,金属繊維等が挙げられる。具体的には、ウィスカー
としてはホウ素,アルミナ,シリカ,炭化ケイ素等のウ
ィスカー、セラミック繊維としてはセッコウ,チタン酸
カリウム,硫酸マグネシウム,酸化マグネシウム等の繊
維、金属繊維としては銅,アルミニウム,鋼等の繊維が
挙げられる。またこの繊維状の無機充填剤の使用形態と
してはクロス状,マット状,集束切断状,短繊維状,フ
ィラメント状の形態の他,ウィスカー自体がある。な
お、クロス状又はマット状の場合は、長さが1mm以
上、好ましくは5mm以上が好ましく、集束切断状の場
合は、長さが0.05〜50mm,繊維径が5〜20μm
のものが好ましい。
【0035】一方、粒状又は粉状の無機充填剤の材質と
しては、例えばタルク,カーボンブラック,グラファイ
ト,二酸化チタン,シリカ,マイカ,炭酸カルシウム,
硫酸カルシウム,炭酸バリウム,炭酸マグネシウム,硫
酸マグネシウム,硫酸バリウム,オキシサルフェート,
酸化スズ,アルミナ,カオリン,炭化ケイ素,金属、ガ
ラス等が挙げられるが、ガラス系材質のものが好まし
く、形状的にはガラスフィラメント,ガラスファイバ
ー,ガラスロービング,ガラスマット,ガラスパウダ
ー,ガラスフレーク,ガラスビーズが特に好ましい。以
上詳述した(D)無機充填剤は、一種類のみを用いても
よいが、必要により二種類以上を併用してもよい。
【0036】上記(D)無機充填剤は、(A)(a-1)成
分であるSPSとの接着性を高めるために、カップリン
グ剤等で表面処理を施したものが好ましく用いられる。
カップリング剤としては、例えばシラン系カップリング
剤,チタン系カップリング剤等が使用されるが、シラン
系カップリング剤の具体例としては、トリエトキシシラ
ン,ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン,γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン,γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン,β−(1,1
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン,N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン,N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン,γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン,N−フェニル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン,γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン,γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン,γ−アミノプロピルトリメトキシシラン,γ−ア
ミノプロピル−トリス(2−メトキシ−エトキシ)シラ
ン,N−メチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン,N−ビニルベンジル−γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン,トリアミノプロピルトリメトキシシラン,
3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン,3−4,5
ジヒドロイミダゾールプロピルトリエトキシシラン,ヘ
キサメチルジシラザン,N,O−(ビストリメチルシリ
ル)アミド,N,N−ビス(トリメチルシリル)ウレア
等が挙げられる。これらの中で好ましいのは、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン,N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン,γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン,β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン
等のアミノシラン,エポキシシランである。
【0037】また、チタン系カップリング剤の具体例と
しては、イソプロピルトリイソステアロイルチタネー
ト,イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタ
ネート,イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)チタネート,テトライソプロピルビス(ジオク
チルホスファイト)チタネート,テトラオクチルビス
(ジトリデシルホスファイト)チタネート,テトラ
(1,1−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジトリデシル)ホスファイトチタネート,ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト,ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチ
タネート,イソプロピルトリオクタノイルチタネート,
イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネー
ト,イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネー
ト,イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタ
ネート,イソプロピルトリクミルフェニルチタネート,
イソプロピルトリ(N−アミドエチル,アミノエチル)
チタネート,ジクミルフェニルオキシアセテートチタネ
ート,ジイソステアロイルエチレンチタネートなどが挙
げられる。これらの中で好ましいのは、イソプロピルト
リ(N−アミドエチル,アミノエチル)チタネートであ
る。
【0038】このようなカップリング剤を用いて前記充
填剤の表面処理を行うには、通常の公知の方法によれば
よく、本発明に使用される無機充填剤の表面処理につい
てはその方法には特に制限はない。例えば、上記カップ
リング剤の有機溶媒溶液あるいは懸濁液をいわゆるサイ
ジング剤として充填剤に塗布するサイジング処理、ある
いはヘンシェルミキサー,スーパーミキサー,レーディ
ゲミキサー,V型ブレンダ−などを用いての乾燥混合、
スプレー法,インテグラルブレンド法,ドライコンセン
トレート法など、充填材の形状により適宜な方法にて行
うことができるが、サイジング処理,乾式混合,スプレ
ー法により行うことが望ましい。また、上記のカップリ
ング剤とともにガラス用フィルム形成性物質を併用する
ことができる。このフィルム形成性物質には、特に制限
はなく、例えばポリエステル系,ウレタン系,エポキシ
系,アクリル系,酢酸ビニル系,ポリエ−テル系等の重
合体が挙げられる。
【0039】上記(D)無機充填剤と共に有機充填剤を
添加することもできる。有機充填剤としては、有機合成
繊維,天然植物繊維等が挙げられる。有機合成繊維の具
体例としては、全芳香族ポリアミド繊維,ポリイミド繊
維等が挙げられる。
【0040】また、本発明の難燃性ポリスチレン系樹脂
組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要
に応じて成形加工時の熱安定性の改善及び使用時の耐熱
性,耐候(光)性を改善する目的でハロゲン系難燃剤の
遊離ハロゲンを補足する性能を有する化合物を添加する
こともできる。具体的には、例えば水酸化カルシウム,
水酸化マグネシウム等の金属水酸化物、ハイドロタルサ
イト類似化合物及びその亜鉛置換体、リチウムアルミニ
ウム複合水酸化物塩、結晶性ゼオライト、非晶性ゼオラ
イト、ホウ酸、無水ホウ酸、ホウ酸金属塩等が挙げられ
る。中でも特に、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサ
イト類似化合物,その亜鉛置換体及びリチウムアルミニ
ウム複合水酸化物塩が好ましい。さらに、本発明の難燃
性ポリスチレン系樹脂組成物には、各種添加剤、例えば
酸化防止剤,紫外線吸収剤,光安定剤,滑剤,可塑剤,
核剤,離型剤,帯電防止剤,発泡剤,着色剤等を添加す
ることができる。
【0041】本発明の難燃性ポリスチレン系樹脂組成物
は、各配合成分を上記の割合で混合すれば得られる。混
合方法は特に制限されず、例えば、添加順序,混合方式
等の条件は任意に設定できる。該樹脂組成物には、各配
合成分を混合後、溶融混練したものも含まれる。この形
態のものは、単に混合しただけのものと比べて、成形体
用材料としてより適している。溶融混練の方法も特に制
限されず、通常行われている公知の方法を利用できる。
【0042】本発明の難燃性ポリスチレン系樹脂組成物
は、樹脂成形体用の材料として用いることができる。本
発明の樹脂組成物を使用したポリスチレン系樹脂成形体
は、大気中、長時間高温下で使用しても物性の変化が非
常に少ない。本発明のポリスチレン系樹脂成形体は、従
来から知られている様々なプラスチック成形加工法、例
えば、射出成形法,押出し成形法,中空成形法等によっ
て、上記難燃性ポリスチレン系樹脂組成物を成形加工す
ることにより得られる。成形方法や成形条件等は特に制
限されず、用いる上記樹脂組成物の組成、あるいは如何
なる成形体を製造するかなどを考慮して適宜決定すれば
よい。
【0043】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により、詳
しく説明する。後述の実施例及び比較例において使用し
た難燃剤及び難燃助剤の商品名、製造社名及び化合物名
は以下の通りである。 [難燃剤] SAYTEX 8010:1,2−ジ(ペンタブロモ
フェニル)エタン〔エチル社製,臭素含有量82重量
%〕 FIRE GUARD 7000:テトラブロモビス
フェノールAのオリゴマー(7量体)〔帝人化成(株)
製,臭素含有量51重量%〕 PYRO−CHEK 68PBC:臭素化ポリスチレ
ン〔フェロ社製,臭素含有量67重量%〕 PO−64P:臭素化ポリフェニレンエーテル〔グレ
ートレークス社製,臭素含有量62重量%〕 [難燃助剤] ATOX−S:三酸化ニアンチモン〔日本精鉱(株)
製,平均粒径0.5μm〕
【0044】また、後述の実施例及び比較例で得られた
各試験片について、機械的性質,滞留安定性及び燃焼性
を調べるため、下記項目を下記要領で測定した。 (1) 機械的性質: (1−1)曲げ強さ・弾性率 :JIS K7203に準拠 (1−2)アイゾット衝撃強さ :JIS K7110に準拠 (1−3)熱変形温度 :JIS K7207に準拠 (2) 滞留安定性:射出成形機(東芝機械(株)製:IS
25EP)にて、シリンダー温度を280℃に設定し
て、縦80mm×横40mm×厚み2.0mmの成形品
を、射出時間を10秒、冷却時間を20秒,300秒に
設定し、冷却時間20秒の成形品及び冷却時間300秒
の成形品の変色の有無を目視で下記の基準で判断した
(シリンダーに滞留するショット数は5ショット)。 ◎ : 変色なし ○ : 僅かに変色 △ : 変色有り × : 変色大きい また、これらの成形品を粉砕機で細かく砕いて、JIS
K−7210(試験温度,荷重は、表参照)に準拠し
てMIを測定した。冷却温度20秒の成形品のMIは数
値が大きい程、流動性に優れ、成形加工性に優れること
を示し、冷却時間300秒の成形品のMIと冷却時間2
0秒の成形品のMIとの差が小さい程、滞留安定性に優
れることを示す。一方、冷却時間300秒の成形品に関
しては、焼け・異物等の量を目視で判断した。 (3) 燃焼性:米国アンダーライダーズ・ラボラトリー社
製のサブジェクト94号(以下、UL−94と略す。)
に準拠し、長さ(5インチ)×幅(1/2インチ)×厚
さ(1/32インチ)の試験片を5本用いて燃焼試験を
行い、V−0,V−1,V−2,HBのいずれの区分に
該当するのかを評価した。上記区分の内、HB以外は実
用上十分な難燃性を有するものである。
【0045】製造例1(SPSの製造) アルゴン置換した内容積500ミリリットルのガラス製
容器に、硫酸銅5水塩(CuSO4 ・5H2 O)17.8
g(71ミリモル),トルエン200ミリリットル及び
トリメチルアルミニウム24ミリリットル(250ミリ
モル)を入れ、40℃で8時間反応させた。その後、固
体部分を除去して得られた溶液から、さらに、トルエン
を室温下で減圧留去して接触生成物6.7gを得た。この
ものの凝固点降下法によって測定した分子量は610で
あった。次いで、内容積2リットルの反応容器に、精製
スチレン1リットル,得られた接触生成物をアルミニウ
ム原子として7.5ミリモル,トリイソブチルアルミニウ
ムを7.5ミリモル及びペンタメチルシクロペンタジエニ
ルチタントリメトキシド0.038ミリモルを用いて90
℃で5時間重合反応を行った。反応終了後、生成物を水
酸化ナトリウムのメタノール溶液で触媒成分を分解の
ち、メタノールで繰返し洗浄後、乾燥して重合体466
gを得た。この重合体の重量平均分子量を、1,2,4
−トリクロロベンゼンを溶媒として、130℃でゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーにて測定したところ
290,000 であり、また重量平均分子量/数平均分子量は
2.72であった。また、融点及び13C−NMR測定によ
り、この重合体はシンジオタクチック構造のポリスチレ
ン(SPS)であることを確認した。
【0046】製造例2(無水マレイン酸変性ポリフェニ
レンエーテルの製造) ポリフェニレンエーテル(固有粘度0.47デシリットル
/g,クロロホルム中,25℃)1kg,無水マレイン
酸60g,ラジカル発生剤として2,3−ジメチル−
2,3−ジフェニルブタン〔日本油脂(株)製,ノフマ
ーBC,商品名〕10gをドライブレンドし、30mm
二軸押出機を用いてスクリュー回転数200rpm,設
定温度300℃で溶融混練を行った。この際樹脂温度は
約330℃であった。ストランドを冷却後ペレット化
し、無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテルを得
た。変性率測定のため、得られた無水マレイン酸変性ポ
リフェニレンエーテル1gをエチルベンゼンに溶解後、
メタノールに再沈し、回収したポリマーをメタノールで
ソックスレー抽出し、乾燥後IRスペクトルのカルボニ
ル吸収の強度及び滴定により変性率を求めた。この際、
変性率は2.0重量%であった。
【0047】製造例3(フマル酸変性ポリフェニレンエ
ーテルの製造) ポリフェニレンエーテル(固有粘度0.47デシリットル
/g,クロロホルム中,25℃)1kg,フマル酸60
g,ラジカル発生剤として2,3−ジメチル−2,3−
ジフェニルブタン〔日本油脂(株)製,ノフマーBC,
商品名〕10gをドライブレンドし、30mm二軸押出
機を用いてスクリュー回転数200rpm,設定温度3
00℃で溶融混練を行った。この際樹脂温度は約330
℃であった。ストランドを冷却後ペレット化し、フマル
酸変性ポリフェニレンエーテルを得た。変性率測定のた
め、得られたフマル酸変性ポリフェニレンエーテル1g
をエチルベンゼンに溶解後、メタノールに再沈し、回収
したポリマーをメタノールでソックスレー抽出し、乾燥
後IRスペクトルのカルボニル吸収の強度及び滴定によ
り変性率を求めた。この際、変性率は1.7重量%であっ
た。
【0048】実施例1 製造例1で得られたSPS90重量%及びSEBS(シ
ェル化学社製,クレイトンG−1651)10重量%か
らなる混合物A100重量部に対して、難燃剤としてS
AYTEX8010を20.0重量部、難燃助剤としてA
TOX−Sを6.7重量部添加したものをヘンシェルミキ
サーでドライブレンドした後、二軸押出機〔東芝機械
(株)製,TEM−35〕にてシリンダー温度を280
℃に設定して溶融混練を行い、ペレット化した。得られ
たペレットを射出成形機〔東芝機械(株)製,IS55
FPA〕にて、シリンダー温度290℃,射出時間10
秒,冷却時間20秒に設定して各試験片を作製し、曲げ
強さ・弾性率,アイゾット衝撃強さ,熱変形温度,MI
の測定及び燃焼性を評価した。また、滞留テスト後の成
形品のMI,成形品の変色,焼けや異物等の有無を評価
した。結果を第1表に示す。
【0049】実施例2 実施例1において、ATOX−Sを6.7重量部添加した
ことに代えて、ATOX−Sを4.0重量部添加した以外
は、実施例1と同様にして行い、曲げ強さ・弾性率等を
評価した。結果を第1表に示す。これらの結果から、難
燃剤であるSAYTEX8010と難燃助剤であるAT
OX−Sとを、特定の量比で添加すると難燃性,機械物
性及び熱成形時の熱安定性に優れた組成物が得られるこ
とがわかる。
【0050】実施例3 実施例1において、SAYTEX8010を20.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに加え
て、ハイドロタルサイト類似化合物〔協和化学(株)
製,DHT−4A〕1.0重量部を添加したこと以外は、
実施例1と同様にして行い、曲げ強さ・弾性率等を評価
した。結果を第1表に示す。この結果から、DHT−4
Aを添加することにより、更に熱成形時の熱安定性に優
れた組成物が得られることがわかる。
【0051】比較例1 実施例1において、SAYTEX8010を20.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、SAYTEX8010及びATOX−Sを添加しな
かったこと以外は、実施例1と同様にして行い、曲げ強
さ・弾性率等を評価した。結果を第1表に示す。
【0052】比較例2 実施例1において、SAYTEX8010を20.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、SAYTEX8010を4重量部及びATOX−S
を20重量部添加したこと以外は、実施例1と同様にし
て行い、曲げ強さ・弾性率等を評価した。結果を第1表
に示す。
【0053】比較例3 実施例1において、SAYTEX8010を20.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、SAYTEX8010を53.2重量部及びATOX
−Sを4重量部添加したこと以外は、実施例1と同様に
して行い、曲げ強さ・弾性率等を評価した。結果を第1
表に示す。これらの結果から、難燃剤であるSAYTE
X8010と難燃助剤であるATOX−Sとの量比が、
特定の範囲にない場合には、得られる組成物の難燃性及
び機械物性が低下することがわかる。
【0054】比較例4 実施例1において、SAYTEX8010を20.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、FIRE GUARED7000を32.2重量部及
びATOX−Sを6.4重量部添加したこと以外は、実施
例1と同様にして行い、曲げ強さ・弾性率等を評価し
た。結果を第1表に示す。尚、難燃剤として添加したF
IRE GUARED7000;32.2重量部は、実施
例1において難燃剤として添加したSAYTEX801
0;20.0重量部と同量の臭素量(SPS100重量部
に対して16.4重量部)である。
【0055】比較例5 実施例1において、SAYTEX8010を20.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、PYRO−CHEK 68PBCを24.5重量部及
びATOX−Sを4.9重量部添加したこと以外は、実施
例1と同様にして行い、曲げ強さ・弾性率等を評価し
た。結果を第1表に示す。これらの結果から、難燃剤と
して特定の化合物以外を添加した場合には、得られる組
成物の機械物性及び熱成形時の熱安定性が低下し、更に
は難燃性も低下する場合があることがわかる。
【0056】
【表1】 尚、第1表中の各成分の配合量は、前記混合物Aを10
0重量部とした場合の重量部である。
【0057】
【表2】
【0058】実施例4 製造例1で得られたSPS87重量%,製造例2で得ら
れた無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル3重量
%及びSEBS〔シェル化学社製,クレイトンG−16
51〕10重量%からなる混合物B100重量部に対し
て、難燃剤としてSAYTEX8010を26.0重量
部、難燃助剤としてATOX−Sを6.5重量部添加した
ものをヘンシェルミキサーでドライブレンドした後、二
軸押出機〔東芝機械(株)製,TEM−35〕にてシリ
ンダー温度を290℃に設定し、ガラスファイバー〔旭
ファイバー(株)製,03JAFT712〕30重量%
(混合物B100重量部に対して54.3重量部)をサイ
ドフィードしながら溶融混練を行い、ペレット化した。
得られたペレットを射出成形機〔東芝機械(株)製,I
S55FPA〕にて、シリンダー温度300℃,射出時
間10秒,冷却時間20秒に設定して各試験片を作製
し、曲げ強さ・弾性率,アイゾット衝撃強さ,熱変形温
度,MIの測定及び燃焼性を評価した。また、滞留テス
ト後の成形品のMI,成形品の変色,焼けや異物等の有
無を評価した。結果を第2表に示す。
【0059】実施例5 製造例1で得られたSPS87重量%,製造例3で得ら
れたフマル酸変性ポリフェニレンエーテル3重量%及び
SEBS〔シェル化学社製,クレイトンG−1651〕
10重量%からなる混合物C100重量部に対して、難
燃剤としてSAYTEX8010を26.0重量部、難燃
助剤としてATOX−Sを6.5重量部添加したものをヘ
ンシェルミキサーでドライブレンドした後、二軸押出機
〔東芝機械(株)製,TEM−35〕にてシリンダー温
度を290℃に設定し、ガラスファイバー〔旭ファイバ
ー(株)製,03JAFT712〕30重量%(混合物
C100重量部に対して54.3重量部)をサイドフィー
ドしながら溶融混練を行い、ペレット化した。得られた
ペレットを射出成形機〔東芝機械(株)製,IS55F
PA〕にて、シリンダー温度300℃,射出時間10
秒,冷却時間20秒に設定して各試験片を作製し、曲げ
強さ・弾性率,アイゾット衝撃強さ,熱変形温度,MI
の測定及び燃焼性を評価した。また、滞留テスト後の成
形品のMI,成形品の変色,焼けや異物等の有無を評価
した。結果を第2表に示す。
【0060】実施例6 実施例4において、SAYTEX8010を26.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、SAYTEX8010を20.0重量部及びATOX
−Sを4.0重量部添加した以外は、実施例4と同様にし
て行い、曲げ強さ・弾性率等を評価した。結果を第2表
に示す。これらの結果から、難燃剤であるSAYTEX
8010と難燃助剤であるATOX−Sとを、特定の量
比で添加すると難燃性,機械物性及び熱成形時の熱安定
性に優れた組成物が得られることがわかる。
【0061】実施例7 実施例4において、さらにハイドロタルサイト類似化合
物〔協和化学(株)製,DHT−4A〕1.0重量部、酸
化防止剤としてIRGANOX1010〔チバガイギー
社製〕0.1重量部及びADEKASTAB PEP−3
6〔旭電化工業社製〕0.1重量部、核剤としてADEK
ASTAB NA−11〔旭電化工業社製〕0.5重量部
を添加したこと以外は、実施例4と同様にして行い、曲
げ強さ・弾性率等を評価した。結果を第2表に示す。こ
の結果から、DHT−4A及び酸化防止剤を添加するこ
とにより、更に熱成形時の熱安定性に優れた組成物が得
られることがわかる。
【0062】比較例6 実施例4において、SAYTEX8010を26.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、SAYTEX8010を4.0重量部及びATOX−
Sを20.0重量部添加したこと以外は、実施例4と同様
にして行い、曲げ強さ・弾性率等を評価した。結果を第
2表に示す。
【0063】比較例7 実施例4において、SAYTEX8010を26.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、SAYTEX8010を53.2重量部及びATOX
−Sを4.0重量部添加したこと以外は、実施例4と同様
にして行い、曲げ強さ・弾性率等を評価した。結果を第
2表に示す。これらの結果から、難燃剤であるSAYT
EX8010と難燃助剤であるATOX−Sとの量比
が、特定の範囲にない場合には、得られる組成物の難燃
性及び機械物性が低下することがわかる。
【0064】比較例8 実施例4において、SAYTEX8010を26.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、PYRO−CHEK 68PBCを24.5重量部及
びATOX−Sを4.9重量部添加したこと以外は、実施
例4と同様にして行い、曲げ強さ・弾性率等を評価し
た。結果を第2表に示す。尚、難燃剤として添加したP
YRO−CHEK 68PBC;24.5重量部は、実施
例6において難燃剤として添加したSAYTEX801
0;20.0重量部と同量の臭素量(SPS100重量部
に対して16.4重量部)である。
【0065】比較例9 実施例4において、SAYTEX8010を26.0重量
部及びATOX−Sを6.7重量部添加したことに代え
て、PO−64Pを26.5重量部及びATOX−Sを
5.3重量部添加したこと以外は、実施例4と同様にして
行い、曲げ強さ・弾性率等を評価した。結果を第2表に
示す。これらの結果から、難燃剤として特定の化合物以
外を添加した場合には、得られる組成物の機械物性及び
熱成形時の熱安定性が低下し、更には難燃性も低下する
場合があることがわかる。
【0066】
【表3】 尚、第2表中の各成分の配合量は、前記混合物B又はC
を100重量部とした場合の重量部である。
【0067】
【表4】
【0068】実施例8 製造例1で得られたSPS97重量%,製造例2で得ら
れた無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル3重量
%からなる混合物D100重量部に対して、難燃剤とし
てSAYTEX8010を10重量部、難燃助剤として
ATOX−Sを2重量部添加したものをヘンシェルミキ
サーでドライブレンドした後、二軸押出機〔東芝機械
(株)製,TEM−35〕にてシリンダー温度を290
℃に設定し、ガラスファイバー〔旭ファイバー(株)
製,03JAFT712〕30重量%(混合物D100
重量部に対して54.3重量部)をサイドフィードしなが
ら溶融混練を行い、ペレット化した。得られたペレット
を射出成形機〔東芝機械(株)製,IS55FPA〕に
て、シリンダー温度300℃,射出時間10秒,冷却時
間20秒に設定して各試験片を成形し、曲げ強さ・弾性
率,アイゾット衝撃強さ,熱変形温度,MIの測定及び
燃焼性を評価した。また、滞留テスト後の成形品の変
色,焼けや異物等の有無を評価した。結果を第3表に示
す。
【0069】実施例9 製造例1で得られたSPS45重量%,製造例2で得ら
れた無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル5重量
%及びナイロン66(宇部興産(株)製,2020B)
50重量%からなる混合物E100重量部に対して、難
燃剤としてSAYTEX8010を15重量部、難燃助
剤としてATOX−Sを3.8重量部添加したものをヘン
シェルミキサーでドライブレンドした後、二軸押出機
〔東芝機械(株)製,TEM−35〕にてシリンダー温
度を290℃に設定し、ガラスファイバー〔旭ファイバ
ー(株)製,03JAFT712〕30重量%(混合物
E100重量部に対して54.3重量部)をサイドフィー
ドしながら溶融混練を行い、ペレット化した。得られた
ペレットを射出成形機〔東芝機械(株)製,IS55F
PA〕にて、シリンダー温度300℃,射出時間10
秒,冷却時間20秒に設定して各試験片を成形し、曲げ
強さ・弾性率,アイゾット衝撃強さ,熱変形温度,MI
の測定及び燃焼性を評価した。また、滞留テスト後の成
形品の変色,焼けや異物等の有無を評価した。結果を第
3表に示す。
【0070】実施例10 製造例1で得られたSPS87重量%,製造例2で得ら
れた無水マレイン酸変性ポリフェニレンエーテル3重量
%及びSEBS〔シェル化学社製,クレイトンG−16
51〕10重量%からなる混合物B100重量部に対し
て、難燃剤としてSAYTEX8010を26重量部、
難燃助剤としてATOX−Sを6.5重量部添加したもの
をヘンシェルミキサーでドライブレンドした後、二軸押
出機〔東芝機械(株)製,TEM−35〕にてシリンダ
ー温度を290℃に設定し、シリカ〔電気化学工業
(株)製,FS784〕60重量%(混合物B100重
量部に対して108.6重量部)をサイドフィードしなが
ら溶融混練を行い、ペレット化した。得られたペレット
を射出成形機〔東芝機械(株)製,IS55FPA〕に
て、シリンダー温度300℃,射出時間10秒,冷却時
間20秒に設定して各試験片を成形し、曲げ強さ・弾性
率,アイゾット衝撃強さ,熱変形温度,MIの測定及び
燃焼性を評価した。また、滞留テスト後の成形品の変
色,焼けや異物等の有無を評価した。結果を第3表に示
す。
【0071】
【表5】 尚、第3表中の各成分の配合量は、前記混合物B,D又
はEを100重量部とした場合の重量部である。
【0072】
【発明の効果】以上の如く、本発明の難燃性ポリスチレ
ン系樹脂組成物は、SPSが本来有する耐熱性,耐薬品
性,耐衝撃性,機械的強度等を保持しつつ、著しく難燃
性に優れ、さらに成形品の変色や機械的強度等の変化が
少ない熱安定性に優れた難燃性ポリスチレン系樹脂組成
物である。また、本発明の難燃性ポリスチレン系樹脂組
成物は、熱成形加工時のガス量の抑制や金型付着物の低
減を図ることが可能であり、成形加工時の樹脂組成物の
流動性も改善される。従って、本発明の難燃性ポリスチ
レン系樹脂組成物は、例えば、比較的高い成形温度や比
較的長い滞留時間を必要とする様な場合に、成形体用材
料として好適に利用され、具体的には、低比重,高強
度,耐熱性,低誘電率あるいは耐久性を必要とする成形
体の分野に用途展開が可能であり、特に、耐熱性が要求
される電気・電子部品,機械部品,各種のコネクター等
の分野で有効に利用される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】SPSの難燃化においても、特開平2−9
2947号公報,特開平2−92948号公報,特開平
5−247292号公報等には、臭素化ポリスチレン等
のハロゲン系難燃剤又はリン系難燃剤と酸化アンチモン
等の難燃助剤との併用による米国アンダーライターズ・
ラボラトリー社のUL94規格に基づく難燃レベルの検
討がなされてきた。このように、難燃剤や難燃助剤の添
加によりSPSの難燃性は向上するが、本来、SPSが
有する優れた機械的強度等の低下を招く問題点があっ
た。一方、SPSの熱成形加工温度は、SPS特有の性
質から従来の熱可塑性樹脂に比べて高温であり、成形時
の樹脂温度は300℃前後にまで達する。また成形加工
条件によっては、それより高い樹脂温度にしたり、加熱
装置内滞留時間を長くしたりする必要がある。そのた
め、上記難燃剤を含有するSPS系樹脂組成物は、成形
加工時に難燃剤の分解発生物により、SPSの分解又は
劣化が促進されるため、機械的強度の低下や成形品の変
色や分解発生ガスによる発泡、あるいはガス焼け等の成
形品の外観不良などの問題点を有していた。更には、そ
れら分解物による金属腐食や金型への付着物等により金
型汚染が起こり、離型不良の発生や成形品に異物等の混
入などの問題点もあった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、本発明の樹脂組成物においては、(a
-2)成分として極性基を有する変性SPSを用いること
もできる。この変性SPSは、例えば前記(a-1)成分に
示すSPSを変性剤を用いて変性することにより得るこ
とができるが、本発明の目的に使用可能であれば、この
方法に限定されるものではない。変性に用いるSPSに
ついては特に制限はなく、前記(a-1)成分に示す重合体
を用いることが可能であるが、特にスチレン単独重合体
またはスチレンと置換スチレンとの共重合体が他の成分
との相溶性の点で好ましく用いられる。該共重合体の組
成比については特に制限はないが、置換スチレン単位の
含有量が3〜50モル%の範囲にあるのが好ましい。こ
の含有量が3モル%未満では変性が困難であるし、50
モル%を超えると他の成分との相溶性が低下するため好
ましくない。特に好ましい置換スチレンとしては、例え
ばメチルスチレン,エチルスチレン,イソプロピルスチ
レン,ターシャリーブチルスチレン,ビニルスチレンな
どのアルキルスチレン,クロロスチレン,ブロモスチレ
ン,フルオロスチレンなどのハロゲン化スチレン、クロ
ロメチルスチレンなどのハロゲン化アルキルスチレン、
メトキシスチレン,エトキシスチレンなどのアルコキシ
スチレンなどが挙げられる。これらの置換スチレンは一
種用いてもよいし、二種以上を組合せて用いてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により、詳
しく説明する。後述の実施例及び比較例において使用し
た難燃剤及び難燃助剤の商品名、製造社名及び化合物名
は以下の通りである。 [難燃剤] SAYTEX 8010:1,2−ジ(ペンタブロモ
フェニル)エタン〔エチル社製,臭素含有量82重量
%〕 FIRE GUARD 7000:テトラブロモビス
フェノールAのオリゴマー(7量体)〔帝人化成(株)
製,臭素含有量51重量%〕 PYRO−CHEK 68PBC:臭素化ポリスチレ
ン〔フェロ社製,臭素含有量67重量%〕 PO−64P:臭素化ポリフェニレンエーテル〔グレ
ートレークス社製,臭素含有量62重量%〕 [難燃助剤] ATOX−S:三酸化二アンチモン〔日本精鉱(株)
製,平均粒径0.5μm〕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 雅己 千葉県市原市姉崎海岸1番地1 出光石油 化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a-1)シンジオタクチック構造を有
    するスチレン系重合体1〜100重量%,(a-2)(a-1)成
    分との相溶性又は親和性を有し且つ極性基を有する重合
    体0〜10重量%,及び (a-3) (a-1)及び(a-2) 以外の
    熱可塑性樹脂及び/又はゴム状弾性体0〜99重量%か
    らなる樹脂100重量部、(B) 下記一般式(1) 【化1】 〔式中、m及びnはそれぞれ3〜5の整数を示し、Rは
    炭素数1〜5のアルキレン基を示す。〕で表される臭素
    ジフェニル化合物2〜100重量部、および、 (C) 酸
    化アンチモン,アンチモン酸ナトリウム,酸化鉄及び酸
    化亜鉛の中から選ばれる少なくとも1種類の化合物0.5
    〜50重量部からなる樹脂組成物であって、該(B) 成
    分と該 (C) 成分との重量比が1〜10の範囲にあるこ
    とを特徴とする難燃性ポリスチレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の難燃性ポリスチレン系樹
    脂組成物が、前記 (A)樹脂100重量部に対して、
    (D) 無機充填剤1〜500重量部含有されてなること
    を特徴とする難燃性ポリスチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかに記載の難燃
    性ポリスチレン系樹脂組成物を用いたポリスチレン系樹
    脂成形体。
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