JPH09311720A - 無人搬送車及び無人搬送車による搬送システム - Google Patents

無人搬送車及び無人搬送車による搬送システム

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Publication number
JPH09311720A
JPH09311720A JP8128592A JP12859296A JPH09311720A JP H09311720 A JPH09311720 A JP H09311720A JP 8128592 A JP8128592 A JP 8128592A JP 12859296 A JP12859296 A JP 12859296A JP H09311720 A JPH09311720 A JP H09311720A
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JP
Japan
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guided vehicle
carriage
transport
vehicle
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Application number
JP8128592A
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English (en)
Inventor
Hiroteru Ishida
弘輝 石田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で台車への搬送情報の書込み及び
読み出しを可能とすると共に、台車からの搬送情報の収
集を容易とする。 【解決手段】 台車20のベース22には、床面側の所
定の位置にIDタグ210が取付けられている。また、
この台車のベースの床面側に入り込んで台車を支持して
搬送する無人搬送車100には、ケーシング106の上
面の所定の位置にR/Wヘッド212が設けられてお
り、台車を支持する位置に入り込むことによって、ID
タグへの搬送情報の書込み及び読み出しが可能となって
いる。無人搬送車は、外部から入力される搬送情報を台
車のIDタグへ書込むと共に、IDタグに書込まれてい
る搬送情報を読み出して出力可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動手段の駆動力
によって前後に設けた駆動ユニットの左右の駆動輪をそ
れぞれ制御して自動走行して台車と共に台車に搭載して
いる被搬送物を搬送する無人搬送車及び無人搬送車によ
る搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無人搬送車には、左右の駆動輪を
それぞれ独立して正転、逆転できるようにされ、左右の
駆動輪の相対的な速度差によって直進、後退及び操舵が
可能とされたものがある。このような無人搬送車を用い
た運搬システムでは、路面に例えば反射テープを貼り付
けて無人搬送車の走行ラインを形成し、無人搬送車をこ
の反射テープに沿って走行させるようになっている。
【0003】このような無人搬送車の走行システムで
は、それぞれの無人搬送車の走行目的地を正確に認識さ
せる必要があると共に、個々の無人搬送車の位置を正確
に知る必要がある。このために、無人搬送車の走行シス
テムでは、無人搬送車の走行ラインの所定の位置に設け
ている通信機(例えば光通信機)によって該通信機に対
応する位置を通過する無人搬送車との間で通信を行い、
無人搬送車の位置を判断すると共に、目的地を無人搬送
車に送出するようにしたものがある。
【0004】一方、無人搬送車には、上面に例えば上下
動可能なバー部材によって構成されるリフト機構を設
け、このバー部材を下げた状態で、貨物の下に入り込ま
せた後、バー部材を上昇させることにより貨物を支持す
る。この後、貨物を支持した状態で、走行ラインに沿っ
て走行して所定の位置まで貨物を運搬するようにしてい
る。
【0005】ところで、このような無人搬送車の走行シ
ステムを用いた貨物の運搬システムでは、貨物の流れを
正確に把握する必要がある。このためには、貨物を搭載
する各台車毎に貨物の搭載状況、搭載している貨物に関
するデータを記憶する記憶手段を設けると共に、貨物の
無人搬送車への搭載位置及び受け渡し位置となるステー
ション毎に各台車の記憶手段の記憶内容の読み出し及び
書き込みを行う手段を設ける必要がある。
【0006】各ステーションには、無人搬送車が停止す
るステージが複数設けられるため、各ステーションの各
ステージ毎に台車の記憶手段への情報の読み書きを行う
ための装置を設けると、運搬システム全体では、この装
置が多量に必要となり、運搬システムのコストアップに
つながってしまうと言う問題がある。
【0007】一方、停電等によって貨物の運搬システム
がダウンしたときには、運搬システムを再稼動させるた
めに、貨物を搭載している各台車の位置と、それぞれの
台車が搭載している貨物に関する情報を的確に知る必要
がある。このために、システムダウンしたときに、各台
車の位置及び搭載している貨物の状況を確認して入力し
ていたのでは、システムの復旧に時間がかかると共に入
力ミスが生じ易く、短時間にかつ正確にシステムを復旧
させることは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を鑑
みてなされたものであり、低コストで貨物を状況を正確
に把握することができる無人搬送車及び無人搬送車によ
る搬送システムを提案することを目的とする。また、本
発明では、システムダウンが生じたときにも正確な復旧
を容易に行うことができる無人搬送車による搬送システ
ムを提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ベース板上に被搬送物が搭載される台車を支持して、所
定の走行ラインに沿って走行して台車と共に被搬送物を
搬送する無人搬送車であって、前記台車に備えられた台
車及び被搬送物の搬送情報を記憶する記憶手段に対向し
て設けられ記憶手段へ搬送情報を記録可能な記録手段
と、前記記憶手段に対向して設けられ記憶手段に書込ま
れている搬送情報を読み出す読出手段と、車外から搬送
情報を含む情報を受信する受信手段と、車外へ搬送情報
を含む情報を出力可能な送信手段と、前記読取手段によ
って前記記憶手段に記録されている搬送情報を読み込ん
だときに送信手段を介して出力すると共に、前記受信手
段によって搬送情報が入力されたとき該搬送情報を前記
記録手段によって前記台車の記憶手段に書込む入出力制
御手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、無人搬送車に記録手段
及び読出手段を設け、無人搬送車によって搬送する台車
に設ける記憶手段を記録手段及び読出手段に対向するよ
うにしている。また、台車の記憶手段から無人搬送車に
よって搬送情報を出力できるようにすると共に、無人搬
送車に台車の搬送情報を入力すれば、この搬送情報を台
車に書込むことができる。
【0011】無人搬送車への情報の入出力は、無人搬送
車の走行制御のために設けている手段を用いることがで
き、これによって、台車の記憶手段に搬送情報を書込む
手段及び台車の記憶手段に記憶されている搬送情報を読
み出す手段を別に設ける必要がない。
【0012】また、無人搬送車が台車の搬送を開始する
とき及び無人搬送車により台車を目的地まで搬送したと
きに記憶手段に記憶する搬送情報の書き換えを行えば、
台車の記憶手段に常に最新の搬送情報を記憶させておく
ことができる。
【0013】請求項2に係る発明は、前記ベース板の床
面側に設けられた前記記憶手段に対向して前記台車を支
持する支持部の上面側に前記記録手段及び読出手段が配
置され、前記台車を支持するために前記ベース板の床面
側に入り込むことによって前記記憶手段に前記記録手段
及び前記読出手段が対向することを特徴とする。
【0014】この発明では、無人搬送車が台車のベース
板の下に入りこんで支持する所謂低床型となっている。
この低床型の無人搬送車では、台車の下に入り込むこと
により、台車の記憶手段に無人搬送車の記録手段及び読
出手段が対向する。
【0015】請求項3に係る発明は、前記台車を支持し
たときに台車が所定の位置に位置決めされる位置決め手
段を備え、前記台車が前記位置決め手段によって位置決
めされることにより前記記憶手段に対して前記書込み手
段及び前記読み込み手段が位置決めされることを特徴と
する。
【0016】この発明によれば、無人搬送車と台車との
間に設けている位置決め手段によって、無人搬送車が台
車を支持するときに、互いの相対的な位置決めが行わ
れ、記憶手段に記録手段及び読出手段が正確に対向する
ようにしている。これによって、正確な情報の書込み及
び読み出しを行うことができる。
【0017】請求項4に係る発明は、ベース板上に被搬
送物が搭載される台車を支持すると共に、前記台車に備
えられた台車及び被搬送物の搬送情報を記憶する記憶手
段に対向して設けられ記憶手段へ搬送情報を記録可能な
記録手段と、前記記憶手段に対向して設けられ記憶手段
に書込まれている搬送情報を読み出す読出手段と、車外
から搬送情報を含む情報を受信する受信手段と、車外へ
搬送情報を含む情報を出力可能な送信手段と、前記読取
手段によって前記記憶手段に記録されている搬送情報を
読み込んだときに送信手段を介して出力すると共に、前
記受信手段によって搬送情報が入力されたとき該搬送情
報を前記記録手段によって前記台車の記憶手段に書込む
入出力制御手段と、を含む無人搬送車を、走行ラインに
沿って走行させることにより台車と共に台車に搭載され
ている被搬送物の搬送する搬送システムであって、前記
受信手段及び送信手段との間で通信する通信手段と、前
記通信手段を介して前記無人搬送車の位置を検出すると
共に無人搬送車へ走行経路を出力する走行制御手段と、
前記通信手段を介して搬送情報の送出及び受信を行う搬
送情報制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、無人搬送車の走行制御
を行うための通信手段を介して、台車の記憶手段に記憶
される搬送情報の送受信を無人搬送車の間で行うことが
できる。このように構成することにより、特別な装置を
設けることなく、無人搬送車を介して台車の記憶手段に
書込まれている搬送情報の読み出し及び搬送情報の記憶
手段への書込みを行うことができる。
【0019】請求項5に係る発明は、所定のタイミング
で前記無人搬送車の位置を検出しながらそれぞれの無人
搬送車が支持している前記台車から搬送情報を読み込む
と共に、任意の無人搬送車を選択して所定の経路を走行
させて無人搬送車に非支持状態の台車から搬送情報を読
み込む搬送情報収集手段を、さらに含むことを特徴とす
る。
【0020】この発明によれば、任意の無人搬送車を選
択して、無人搬送車に搬送されていない台車を選択し
て、それぞれの台車の記憶手段に記憶されている搬送情
報の読み出しを行うことができる。また、無人搬送車に
よって搬送状態にある台車については、それぞれの無人
搬送車から搬送情報が読み出される。
【0021】これによって、例えば無人搬送車を搬送シ
ステムを構成する装置や、無人搬送車によって搬送する
台車や貨物を管理する装置に異常が生じても、自動的に
各台車に記憶されている搬送情報の収集を行うことがで
き、簡単にかつ正確に搬送システムないし貨物や台車の
管理システムを立ち上げることができる。
【0022】また、搬送情報の収集に人手を介す必要が
ないため、無人搬送車によって省力化された搬送システ
ム等に支障が生じても、再起動に多数の人員を必要とす
ることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、無人
搬送車100を用いた搬送システム10の一例を詳細に
説明する。図10に示されるように、搬送システム10
には、無人搬送車100の走行ライン12が形成されて
いる。この走行ライン12は、例えば所定幅の反射テー
プ14によって複数のステーション16(本実施の形態
では一例としてステーション16A〜ステーション16
Cを図示)、待機ステーション17及びホームステーシ
ョン18等をループ状に接続して形成されている。
【0024】無人搬送車100は、この走行ライン12
に沿ってホームステーション18及び任意のステーショ
ン16の間を移動可能となっている。このとき、無人搬
送車100が図示しない貨物を搭載している台車20
(図2参照)を支持して任意のステーション16の間を
移動することにより、該当するステーション16及び待
機ステーション17の間で台車20と共に貨物の搬送を
行うことができるようになっている。なお、本実施の形
態では、無人搬送車100の走行ライン12を反射テー
プ14によって形成した例を説明するが、反射テープ1
6に限らず、所定幅の磁気テープを反射テープと同様に
床面に貼付したり、また、磁気テープを床面に埋め込む
などして形成したものであっても良い。
【0025】図1に示されるように、無人搬送車100
は、略矩形形状の天板128と、天板128の周縁の側
壁によって下方が開放された矩形箱体形状に形成された
ケーシング106を備えている。図3、図5及び図9に
示されるように、ケーシング106には、長手方向の両
端部でかつ幅方向の両側のそれぞれにキャスタ107が
設けられており、これらのキャスタ107によって床面
に移動可能に支持される。また、ケーシング106の内
方には、幅方向に沿って隣接するキャスタ107の間に
走行装置110が取付けられている。無人搬送車100
は、このこれらの走行装置110によって走行ライン1
2の反射テープ14に沿った自動走行が可能となってい
る。
【0026】なお、以下の説明では、無人搬送車100
は、ケーシング106の長手方向に沿って移動するもの
とし、長手方向の一方向(各図の矢印A方向)を進行方
向の前方側(前進方向)としている。また、進行方向の
前後に設けられている走行装置110は、取付ける向き
のみが異なった同一構造となっている。
【0027】図1、図2及び図5に示されるように、無
人搬送車100のケーシング106には、車両前後方向
の両側に、リフト機構102が設けられており、ケーシ
ング106内に収容されているバー部材104を上昇さ
せて台車20を支持する。また、図2及び図3に示すよ
うに、台車20は、板状のベース22の下方側に複数の
キャスタ24が取付けられており、キャスタ24を床面
に当接させた状態では、手押しによって移動可能となっ
ている。
【0028】図3に示すように、無人搬送車100は、
バー部材104をケーシング106内に収容させた状態
での天板128の上面の高さ寸法h1 が、台車20のベ
ース22の下面とキャスタ24を床面に当接させた状態
での床面との間隔寸法h2 より小さくなっており、ま
た、上方へ突出したバー部材104の上端までの高さ寸
法h3 が間隔寸法h2 より大きくなっている。これによ
り無人搬送車100は、台車20の下方側へ入り込ん
で、バー部材104を上方へ突出させることにより、ケ
ーシング106の上方で台車20を持ち上げて支持する
所謂低床型となっている。
【0029】図6及び至図7に示されるように、走行装
置110は、略コ字状のブラケット112の内方側に駆
動モータ114、116が取付けられている。駆動モー
タ114、116の駆動軸114A(駆動モータ116
の駆動軸は図示省略)は、ブラケット112から幅方向
で互いに反対方向に突出している。また、ブラケット1
12には、幅方向の両側にシャフト120が突設され、
回転自在に取付けられている。それぞれのシャフト12
0の先端部には走行用のタイヤ108が取付けられてい
る。また、駆動モータ114、116のそれぞれの駆動
軸(114A)には、プーリー122が設けられ、シャ
フト120に設けられているプーリー124との間に無
端ベルト126が巻き掛けられている。このため、駆動
モータ114、116の駆動によって、幅方向の両側の
タイヤ108が別々に回転駆動される。
【0030】一方、図7に示されるように、無人搬送車
100のケーシング106には、天板128の下側面に
一対のブロック132が取付けられている。一対のブロ
ック132の間には、走行方向と直交する方向に配置さ
れた軸130が掛け渡されている。この軸130は、可
動ベース板134の一端に固着された一対のブロック1
36に回転可能に挿通されている。これにより可動ベー
ス板134は、軸130を中心に上下方向に揺動可能と
なっている。走行装置110は、この可動ベース板13
4の下方に取付けられている。。
【0031】図6及び図7に示されるように、可動ベー
ス板134の中央部には、円筒部材138が配置されて
いる。この円筒部材138は、可動ベース板134に挿
通されて軸線方向の中間部が可動ベース板134に連結
されて固定されている。この円筒部材138は下端部が
閉塞されており、上方から挿入されているコイルバネ1
40を収容している。コイルバネ140は、円筒部材1
38の上部開口から突出して天板128の下面に当接し
ており、これによって円筒部材138と共に可動ベース
板134を下方へ向けて付勢している。
【0032】可動ベース板134を貫通した円筒部材1
38の下端部は、走行装置110のブラケット112に
取付けられた自動調芯軸受118を介してブラケット1
12に係合されている。また、図7に示されるように、
走行装置110のブラケット112には、可動ベース板
134に当接するコロ142が設けられており、可動ベ
ース板134とブラケット112の上面が略平行に保た
れた状態で、走行装置110が円筒部材138を中心に
回転自在に連結され、この可動ベース板134を介して
ケーシング106に取り付けられている。
【0033】図6に示されるように、可動ベース板13
4には、ブロック136と反対側の端部にコロ144が
設けられている。また、ケーシング106には、昇降モ
ータ146が取付けられており、この昇降モータ146
の駆動軸146Aに取付けられている偏心カム148が
コロ144の下方側に当接している。偏心カム148
は、昇降モータ146の駆動によって偏心回転して、コ
イルバネ140の付勢力に抗してコロ144と共に可動
ベース板134のブロック136と反対側の端部を天板
128への接離方向へ揺動させる。
【0034】このとき、可動ベース板134が天板12
8に接近する方向へ押し上げられることにより、可動ベ
ース板134と共にブラケット112が上昇して、タイ
ヤ108が床面から離間するようになっている。この状
態では、キャスタ107のみが床面に当接して、無人搬
送車100が手押しによって移動可能となる。また、可
動ベース板134が天板128から離間した状態では、
ブラケット112が下方移動し、タイヤ108が床面に
当接するようになっている。このときタイヤ108はコ
イルバネ140の付勢力によって床面に押し付けられ、
駆動モータ114、116によって回転駆動するタイヤ
108による走行が可能となる。
【0035】走行装置110は、駆動モータ114、1
16の駆動力が左右のタイヤ108に別々に駆動力を伝
達するため、左右のタイヤ108の回転方向及び回転速
度に応じて前進、後退及び方向操作が可能となってい
る。なお、走行駆動装置110には、ケーシング106
に対してタイヤ108が直進方向へ向いていることを、
例えば磁気センサ149によって検出するようになって
いる。
【0036】一方、図8に示されるように、無人搬送車
100に設けられているリフト機構102は、バー部材
104を上下に平行移動させる昇降部304を備えてい
る。バー部材104の長手方向の両端部には、ブラケッ
ト306が対で取付けられ、この一対のブラケット30
6の間に掛け渡された軸308にはベアリング310が
取付けられている。また、図5に示されるように、天板
128には、バー部材104を収容する収容溝90が形
成されており、バー部材104はこの収容溝90内に収
容可能となっている。この収容溝90の両端部には仕切
り壁92によって区画された小孔94が形成されてお
り、ブラケット306及びベアリング310がこの小孔
94の内周に緊密に接触して軸方向及び左右方向の移動
が制限され、上下方向の移動のみが許容されている。こ
れによって、ブラケット306の上下移動に沿った移動
(昇降)が可能となっている。バー部材104には一対
のリンク312の一端が連結されており、バー部材10
4は、リンク312の屈伸による支持されながら上下移
動される。
【0037】図5及び図8に示されるように、昇降部3
04は、その中央に大径歯車314が配設されており、
ケーシング106内に設けられた縦壁部316に軸支さ
れている。この大径歯車314には、連結部320の出
力軸320Aに取付けられている小径歯車318が噛み
合っている。この連結部320は、昇降モータ322の
駆動力によって回転する入力軸320Bの回転の軸線を
直角に変更する役目を有している。
【0038】大径歯車314の一端面には、偏心した2
位置にアーム324の一端が軸326を介して軸支され
ている。アーム324は互いに離反する方向へ延設され
ており、それぞれの他端は縦壁部316に軸支された回
転板328の偏心位置に軸330を介して軸支されて連
結されている。これにより、大径歯車314が回動する
ことにより、アーム324を介して連結されている回転
板328を互いに反対方向へ回動させる。
【0039】各回転板328の回転軸328Aには、縦
壁部316を挟んでリンク312の一部を構成する固定
部材332が回転板328と一体回転可能に固着されて
いる。固定部材332の回転軸328Aと反対側の端部
には、固定部材332と共にリンク312を構成する可
動部材336の一端が回転可能に連結されている。この
可動部材336の他端は、バー部材104に回転可能に
連結されている。これにより、回転板328と共に固定
部材332が回動すると、リンク312が伸縮して、バ
ー部材104を平行に上下方向へ移動させる。バー部材
104が収容溝90内に収容された状態から昇降モータ
322を駆動させることにより、バー部材104が上方
へ突出される。また、バー部材104が突出している状
態で昇降モータ322を逆転させることにより、バー部
材104が下方移動して収容溝90内へ収容される。
【0040】図13には、無人搬送車100の制御装置
150の概略構成を示している。無人搬送車100に
は、図示しないバッテリーが設けられており、このバッ
テリーが制御装置150に接続されている。なお、無人
搬送車100では、ホームステージ18内に設けられた
所定の位置に停止することによりケーシング106の側
面に設けられている充電ターミナル26(図1及び図9
参照)と図示しない充電装置とが接続されてバッテリー
への充電がなされる。
【0041】制御装置150には、図示しないCPU、
ROM及びRAMメモリ、I/Oポート等がバスによっ
て接続されているマイクロコンピュータを備えたメイン
コントローラ152が設けられており、このメインコン
トローラ152に無人搬送車100の走行装置110を
制御する走行コントローラ154、リフト機構102を
制御する昇降コントローラ156と共に、表示ユニット
158、操作パネル160、リモコン受信ユニット16
2、メロディチャイム164、ランプ基板166、スイ
ッチ基板168、障害物センサユニット170、アドレ
スセンサユニット172、シグナル通信ユニット17
4、データ通信ユニット176、IDタグR/Wユニッ
ト178等が接続されている。
【0042】ここで、制御装置150を構成する各部の
概略を順に説明する。走行コントローラ154にはドラ
イブユニット180が接続されている。図14には、走
行コントローラ154とドライブユニット180によっ
て構成される走行機構の機能ブロック図を示している。
無人搬送車100の走行機構は、前後の走行装置110
による走行速度及び操舵方向を制御する速度制御部18
2が設けられている。
【0043】この速度制御部182には、メインコント
ローラ152から走行速度等の制御信号が入力される。
速度制御部182には、前後の走行装置110毎に駆動
制御部184が設けられている。駆動制御部184に
は、増幅部186及びパルス幅変調部(PWM188)
を介して駆動モータ114、116が接続されている。
また、駆動モータ114、116のそれぞれには、パル
スジェネレータ(PG190)が設けられており、この
PG190の出力信号が増幅部186にフィードバック
されている。これによって、駆動制御部184によって
設定された駆動速度で正確に駆動モータ114、116
を回転駆動できるようにしている。なお、駆動モータ1
14、116としてDC(直流)モータを用いており、
この直流モータへ供給する電力のパルス幅を制御するこ
とにより、駆動速度の制御を行っている。
【0044】前後の走行装置110の一方の駆動モータ
(例えば駆動モータ114)のPG190の出力信号
は、カウンタ192に入力されている。このカウンタ1
92は、PG190の出力信号からタイヤ108による
走行距離をカウントする。それぞれのカウンタ192の
カウント値は、比較器194を介して速度制御部182
に入力される。速度制御部182では、比較器194の
出力信号から走行装置110の間での速度差が生じない
ように駆動制御部184へ出力する速度信号の調整を行
うようになっている。
【0045】一方、速度制御部184には、それぞれの
走行装置110に設けられている走行センサ196が接
続されている。図9に示されるように、走行センサ19
6は、直進状態での走行装置110の進行方向側の端部
に取付けられ、走行装置110と一体で円筒部材138
を中心として回転するようになっている。すなわち、走
行センサ196は、それぞれの走行装置110の進行方
向側の先端部に取付けられている。この走行センサ19
6は、走行ライン12を形成する反射テープ14の幅方
向に沿って複数設けられ、通常、走行装置110は、走
行センサ196によって反射テープ14を検出するよう
に左右のタイヤ108の駆動速度を調整するようになっ
ている。すなわち、走行装置110は走行センサ196
の検出結果に応じて自動的に操舵される。
【0046】例えば、幅方向に沿ってならべられた複数
の光電センサの左端の光電センサが反射テープ14(走
行ライン12)の非検出状態となったときには、走行装
置110の右側のタイヤ108を減速させて、走行装置
110の進行方向を右側へ向ける。逆に、右端の光電セ
ンサが非検出状態となったときには、左側のタイヤ10
8をの駆動速度を減速することにより、走行ライン12
に沿った操舵が行われる。
【0047】なお、本実施の形態では、走行ライン12
に反射テープ14を用いており、このために走行センサ
196を、発光素子と受光素子が対で設けられた複数個
(例えば3個又は5個)の光電センサによって構成して
いる。また、走行ライン12を磁気テープによって形成
したときには、走行センサ196を複数の磁気センサに
よって構成すれば良い。また、本実施の形態では、それ
ぞれの走行装置110の前後に走行センサ196を取付
け、後退時でも進行方向の前方側の走行センサ196に
よって走行ライン12の検出を行うようにしている。
【0048】制御装置150のアドレスセンサユニット
172には、アドレスセンサ198が接続されている。
図9に示すように、アドレスセンサ198は、無人搬送
車100の幅方向の一端側に、床面に対向して設けられ
ている。また、図10乃至図12に示されるように、床
面には、走行ライン12に隣接して、アドレスセンサ1
98に対向するアドレスマーク28が設けられている。
なお、本実施の形態では、アドレスマーク28として磁
気テープを用い、この磁気テープを検出するアドレスセ
ンサ198に磁気式センサを用いている。
【0049】アドレスマーク28は、走行ライン12の
カーブ部分、分岐部分、各ステーション16への侵入位
置及び各ステーション16での無人搬送車100の停止
位置(ステージ)等の無人搬送車100の減速、方向変
換に加えて、種々の作業や情報伝達のために停止する必
要がある位置などに対応して設けられており、メインコ
ントローラ152では、アドレスマーク28を順に検出
しながら走行し、予め設定された順序に基づいた処理を
順に行うようになっている。なお、本実施の形態の無人
搬送車100では、進行方向に沿って2個のアドレスセ
ンサ198A、198Bを設けて、特に無人搬送車10
0を停止させる必要があるときには、最初のアドレスセ
ンサ198Aの検出結果に基づいて無人搬送車100を
減速させ、次のアドレスセンサ198Bの検出結果に基
づいた正確な位置での停止が可能となるようにしてい
る。
【0050】図1及び図9に示されるように、表示ユニ
ット158及び操作パネル160は、ケーシング102
の上面に設けられて無人搬送車100の走行経路及び走
行経路上での作業手順の入力が可能となっている。ま
た、無人搬送車100の進行方向側の前面及び後面に
は、近接センサ200A、200B、バンパ202及び
ランプ204が設けられている。ランプ204はランプ
基板166に接続されており、無人搬送車100の走行
時に点灯するようになっている。
【0051】また、近接センサ200A、202B及び
バンパ202は、障害物センサユニット170に接続さ
れている。メインコントローラ152では、近接センサ
200A、200B及びバンパ202に設けられたセン
サによって障害物の接近ないし接触を検知すると走行を
停止し、障害物が除去されるなどして所定の操作が行わ
れると走行を再開する。また、メインコントローラ15
2は、走行を開始すると、メロディチャイム164を作
動させて、走行中であることを報知すると共に、障害物
等を検出して緊急停止したときには、障害物の除去を促
すようにチャイムの音色を変化させる。なお、無人搬送
車100には、ケーシング106の側面にも近接センサ
200Bが設けられている。
【0052】この制御装置150に設けられているシグ
ナル通信ユニット174、データ通信ユニット176及
びIDタグR/Wユニット178は、走行ライン12を
走行する無人搬送車100と外部との連絡用となってい
る。このために、シグナル通信ユニット174及びデー
タ通信ユニット176のそれぞれには送受信ヘッド20
6、208が設けられている。図1及び図9に示される
ように、無人搬送車100のケーシング106には、そ
れぞれの側面にデータ通信ユニット176に接続されて
いる送受信ヘッド206と、シグナル通信ユニット17
4の送受信ヘッド208と、が取付けられている。な
お、本実施の形態では、一例として、データ通信ユニッ
ト176では、8ビットのデータ通信が可能となるよう
に構成されており、また、シグナル通信ユニット174
では、走行ライン12上を移動中に信号の送受信が可能
な1ビットのデータ通信を行うように構成されている。
【0053】ケーシング106の上面の所定の位置に
は、台車20のベース22の床面側に設けられているI
Dタグ210(図2参照)に対向するリード/ライトヘ
ッド(R/Wヘッド212)が設けられている。図13
に示されるように、このR/Wヘッド212は、IDタ
グR/Wユニット178に接続されている。
【0054】図4(A)及び図4(B)に示されるよう
に、無人搬送車100のバー部材104には、台車20
のベース22の床面側に対向する上面に略台形形状の凸
部104Aが形成されている。また、台車20のベース
22の床面側には、バー部材104の凸部104Aに対
応する略台形形状の凹部22Aが形成されている。これ
により、無人搬送車100がバー部材104を上昇させ
て台車20のベース22の床面側を支持するときに、バ
ー部材104の凸部104Aがベース22の凹部22A
に入り込んで、無人搬送車100に対して台車20が正
確に位置決めされて支持される。
【0055】このように無人搬送車100と台車20と
が相対位置がきめられることにより、台車20のベース
22に設けられているIDタグ210と無人搬送車10
0に設けられているR/Wヘッド212とが正確に対向
して、R/Wヘッド212によってIDタグ210への
情報の書込み及びIDタグ210に記録されている情報
の読取が可能となっている。
【0056】台車20に設けられているIDタグ210
には、台車20毎に設定されているIDコードと共に台
車20への貨物の搭載状況及び搭載している貨物に対す
る情報が記録されるようになっており、無人搬送車10
0のメインコントローラ152は、IDタグ210に記
憶されている情報をR/Wヘッド212によって読み込
む。また、メインコントローラ152では、後述する搬
送制御盤222からの情報に基づいて台車20に搭載し
ている貨物に関する情報をR/Wヘッド212によって
台車20のIDタグ210に記録するようになってい
る。
【0057】なお、IDタグ210としては、光電式や
磁気式等の種々の方法でデータの読書きが可能な種々の
記憶媒体と用いることができる。本実施の形態では、非
接触式で読書きを行うが、磁気ヘッド等を直接接触させ
て読書きを行うものであっても良い。また、IDタグ2
10に合わせたR/Wヘッド212を用いる構成とすれ
ば良い。
【0058】図15には、搬送システム10の制御部の
概略構成を示している。搬送システム10には、全ての
無人搬送車100の走行を管理するホストコンピュータ
220を備え、このホストコンピュータ220にステー
ション16のそれぞれに設けられている搬送制御盤22
2が接続されている。また、この搬送制御盤222は、
各ステーション16での貨物の積み出し及び受入を管理
する制御盤224に接続されいる。制御盤224は、貨
物の搬送要求を搬送制御盤222に出力すると共に、貨
物の受入及び積み出しに関する情報の交換を行うように
なっている。また、搬送制御盤222は、制御盤224
から搬送要求が入力されると、必要に応じてホストコン
ピュータ220に無人搬送車100の配送要求を行う。
【0059】一方、ホストコンピュータ220は、各ス
テーション16に設けられた搬送制御盤222から無人
搬送車100の配送要求がなされると、この配送要求に
応じて無人搬送車100を走行させる。
【0060】また、図11に示されるように、各ステー
ション16には、台車20から貨物の受け入れ及び積み
込みを行うためにステージ30が走行ライン12の本線
から分岐されて設けられており、それぞれのステージ3
0の所定の位置に台車20を停止させるようになってい
る。このために、それぞれのステージ30には、台車2
0を搬送している無人搬送車100を正確に停止させる
ためのアドレスマーク28が設けられている。また、搬
送制御盤222には、無人搬送車100との間で光通信
によってデータ交換を行うために、無人搬送車100の
送受信ヘッド208に対応する通信ヘッド226が接続
されている。図3にも示すように、それぞれの通信ヘッ
ド226は、各ステージ30に停止した無人搬送車10
0の側面に設けられている送受信ヘッド208に対向す
る位置に取付けられている。
【0061】また、図12に示されるように、台車20
を一時的に貯留する待機ステーション17には、無人搬
送車100によって搬送された台車20がそれぞれ所定
の一に配置して置くためにアドレスマーク28が設けら
れている。また、待機ステーション17には、アドレス
マーク28に対応する位置に停止した無人搬送車100
との間で通信を行う通信ヘッド226が取付けられてい
る。
【0062】図15に示すように、待機ステーション1
7の通信ヘッド226は、搬送制御盤228を介してホ
ストコンピュータ220に接続されている。
【0063】搬送システム10では、それぞれの台車2
0にIDコードを付与しているのに加えて、個々の無人
搬送車100にもIDコードを設定しており、このID
コードに基づいて管理を行うようになっている。このと
き、所定の位置で停車した無人搬送車100との間で通
信を行い、作業プログラムを送出する。また、搬送制御
盤222、228では、作業プログラムの送出と共に、
必要に応じて台車20及び台車20に搭載してい貨物に
関する情報の交換を行う。これと共に、無人搬送車20
は、搬送制御盤222、228から送出される指示に基
づいて、台車20に設けているIDタグ210に記録す
る台車20に搭載してい貨物に関する情報の書き換えを
行い、IDタグ210に常に最新の情報が記録されるよ
うになっている。
【0064】図10に示されるように、ホームステーシ
ョン18には、走行開始又は走行終了時に無人搬送車1
00が必ず停車する位置としてホームポジション18A
が設けられている。このホームポジション18Aには、
アドレスマーク28に合わせてホストコンピュータ22
0に接続されている通信ヘッド226が取付けられてお
り、無人搬送車100に作業情報を送出するようになっ
ている。
【0065】また、図13に示されるように、無人搬送
車100には、リモコン受信ユニット162が設けられ
ており、ホストコンピュータ220又は、図示しないリ
モコンスイッチの操作によって無人搬送車100を例え
ばホームポジション18A等の所定の位置へ移動させる
ことができる。
【0066】なお、図15に示されるように、ホストコ
ンピュータ220には、信号制御盤230が接続されて
おり、この信号制御盤230には、無人搬送車100の
シグナル通信ユニット174との間で通信を行う多数の
通信ヘッド232が接続されている。これらの通信ヘッ
ド232は、無人搬送車100の走行ライン12のうち
の交差部分、合流部分等に配置されて、交差部分、合流
部分への無人搬送車100の侵入が可能か否か、及び交
差部分や合流部分を無人搬送車100が通過したか否か
の信号の送受信を行う。これによって、予め入力された
作業プログラムに基づいて個々に移動する無人搬送車1
00同志の接触等を防止して円滑な貨物及び台車20の
搬送を図るようにしている。
【0067】次に本実施の形態の作用を説明する。搬送
システム10では、各ステーション16の搬送制御盤2
22に貨物の搬送要求がなされると、搬送制御盤222
からホストコンピュータ220に配車要求を行う。ホス
トコンピュータ220では、配車要求が入力されると、
待機している無人搬送車100を、一旦、ホームポジシ
ョン18Aへ移動させ、このホームポジション18Aに
設けている通信ヘッド226を介して、配車要求に応じ
た作業プログラム(走行プログラム)を送出する。
【0068】無人搬送車100は、走行プログラムが入
力されると、この走行プログラムに応じた走行を開始す
る。このとき、無人搬送車100は、走行装置110を
制御しながら走行ライン12に沿って、アドレスマーク
28を検出しながら、搬送要求がなされたステーション
16の所定のステージ30へ移動する。このとき、該当
するステージ30に既に台車20が配置されていれば、
無人搬送車100は台車20のベース22の下に入り込
んでアドレスマーク28によって指定されている位置に
停止する。また、台車20が要求されているときには、
待機ステーション17へ移動して台車20を支持する
と、この台車20と共に所定のステージ30へ移動す
る。
【0069】所定のステージ30に無人搬送車100が
停止すると、無人搬送車100の送受信ヘッド208と
ステージ30に設けられている通信ヘッド226との間
での通信が可能となり、この通信によって搬送制御盤2
22が、無人搬送車100の到着を検出すると、台車2
0の搬送先及び台車20に搭載している貨物に関する情
報を無人搬送車100へ出力する。
【0070】無人搬送車100は、台車20の搬送先及
び搭載している貨物の情報などの搬送情報が入力される
と、リフト機構102を作動させて、 バー部材104を
上昇させて、台車20を持ち上げる。このとき、バー部
材104には凸部104Aが形成されており、 また、 台
車20の床面側の所定の位置には、 凸部104Aに対向
する凹部22Aが形成されているため、上昇したバー部
材104は、 凸部104Aが凹部22Aに入り込んで台
車20を持ち上げる。
【0071】このように、無人搬送車100とこの無人
搬送車100が支持する台車20との間に位置決め手段
を設けておくことにより、台車20と無人搬送車100
との間の相対位置を正確に決めることができる。
【0072】次に、無人搬送車100は、台車20のI
Dタグ210に記録されている情報をR/Wヘッド21
2によって読み込み、台車20のIDコードの確認を行
う。この後、入力された貨物の情報を搬送情報としてI
Dタグ210に書込む。このとき、 無人搬送車100と
台車20との相対位置が一定となっているために、台車
20のIDタグ210を正確に検出することができる。
【0073】これによって、データの読み込みや書込み
不良が生じてIDタグ210に記録されているデータが
破壊されたり、誤ったデータとして読み込むことがな
い。また、 無人搬送車100では、台車20のIDタグ
210に記録されている情報を読み込むことにより、 台
車20を支持していることを確認できる。
【0074】すなわち、台車20に設けているIDタグ
210へ情報の書込みを各ステーション16に設けてい
る制御盤224が直接行うと、無人搬送車100が台車
を支持したことを検出する手段を別に設けなければなら
ないが、無人搬送車100を介して台車20のIDタグ
210への搬送情報の書込み及び読み出しを行うことに
より、無人搬送車100が台車20の支持を同時に確認
することができる。
【0075】無人搬送車100は、 台車20を支持し、
台車20のIDタグ210に所定の情報を記録すると、
指定された搬送先への移動を開始する。
【0076】無人搬送車100が指定されたステーショ
ン16のステージ30に到着すると、無人搬送車100
はこのステージ16の搬送制御盤222との間で通信を
行う例えば、 台車20を該当するステージ30へ降ろ
す。このとき、 無人搬送車100は、搬送制御盤222
からの指示に基づいた情報を台車20のIDタグ210
へ書込む。これによって、台車20のIDタグ210に
は常に最新の情報が記録されていることになる。
【0077】ところで、各ステーション16で貨物の流
れを管理している制御盤224や、搬送システム10が
ダウンした場合、貨物や台車20の移動状況が不明瞭と
なってしまうことがある。このような場合、 搬送システ
ム10では、各無人搬送車100を用いて、自動的に貨
物及び台車20の移動状況を読み込むようになってい
る。すなわち、 搬送システム10の無人搬送車100
は、 走行プログラムが入力されると、 この走行プログラ
ムに基づいて、 他のシステムが各ステーション16の制
御盤224を含むシステムの動作状態に拘わらず走行し
ており、システムの動作状態の影響を受けることがな
い。
【0078】図16には、 各ステーション16の制御盤
224等や搬送システム10がダウンした後に行う作業
の流れを示している。このフローチャートは、 ダウンし
たシステムが復旧したことをホストコンピュータ220
が確認すると実行される。
【0079】先ず、 最初のステップ400ではタイマを
リセット/スタートさせ、 次に何れかの通信ヘッド22
6が無人搬送車100を検出したかを確認する(ステッ
プ402)。ここで、通信ヘッド226によって無人搬
送車100を検出すると(ステップ402で肯定判
定)、 次のステップ404では、 無人搬送車100によ
って台車20のIDタグ210に記録されている搬送情
報の読み込んで、 出力を要求する。
【0080】無人搬送車100は、IDタグ210に記
録されている搬送情報が要求されると、R/Wヘッド2
12によってIDタグ210に記録されている情報を読
み込むと、 送受信ヘッド208を介して通信ヘッド22
6へ台車20のIDタグ210に記録されている情報を
送信する。
【0081】ステップ406では、通信ヘッド226を
介して入力される情報の読み込みを行う。
【0082】一方、ステップ408では、最初にリセッ
ト/スタートさせたタイマによる計測時間が所定時間に
達したか否かを判断している。 このタイマによる計測時
間は、移動中の無人搬送車100が走行プログラムに基
づいて走行した結果、指定された搬送先等に到着して、
搬送システム10の全ての無人搬送車100が停止する
までの時間とすれば良い。また、このタイマは、 システ
ムダウンが発生してからの時間を計測するものであって
も良い。
【0083】ステップ408で肯定判定されると、次の
ステップ410では、台車20を搬送していない所謂空
荷の無人搬送車100を選択して、ホープポジション1
8Aへ移動させる。この後、 ステップ412では、ホー
ムポジション18Aに到着した無人搬送車100に、無
人搬送車100に載せられていない台車20を探して、
それぞれの台車20のIDタグ210に記録されている
情報を読み込むための走行プログラムを入力する。
【0084】すなわち、台車20自体が移動しないの
で、無人搬送車100に積まれていない台車20が存在
する場所は、待機ステーション17か各ステーション1
6のステージ30と限られている。このため、 これらの
中で無人搬送車100が存在しないステージ30等を選
択して、 それぞれのステージ30へ無人搬送車100を
移動させる走行プログラムを入力する。
【0085】ホームポジション18Aで走行プログラム
が入力された無人搬送車100は、他の無人搬送車10
0のないステージ30及び待機ステーション17へ移動
して、台車20のIDタグ210に記録されている搬送
情報を順に読み込み、 通信ヘッド226へ出力する。
【0086】搬送情報の読み込みのための走行を開始し
た無人搬送車100は、例えば図11に示すステーショ
ン16の中で無人搬送車100が停止していないステー
ジ30が選択されており、該当するステージ30へ移動
して、IDタグ210からの搬送情報の読み込みを試行
する。また、図12に示されるように、無人搬送車10
0に支持されていない状態で台車20が並べられている
待機ステーションでは、走行ライン12に沿って無人搬
送車100が走行してアドレスマーク28毎に停止し、
IDタグ210からの搬送情報の読み込みを試行するこ
とになる。
【0087】これにより、 ステップ414では、 無人搬
送車100からの通信の有無を確認し、無人搬送車10
0からの通信を検出すると(ステップ414で肯定判
定)、ステップ416、418で無人搬送車100から
順に入力されるIDタグ210に記録されている搬送情
報を読み込む。このとき、IDタグ210から搬送情報
を読み込むことができなかったステージ30は、台車2
0が存在しない空きステージと判断する。この後、無人
搬送車100が指定したステージ30を全て移動したこ
とを確認する(ステップ420で確認)と、再起動処理
を終了するこのようにして、 全ての台車20について停
止位置と搭載している貨物の情報を読み込むことによ
り、全ての台車20の位置と共に搭載している貨物の情
報を自動的にかつ的確に把握することができる。また、
それぞれの台車20に記憶されている搬送情報は、台車
20のIDタグ210に対して設けられているR/Wヘ
ッド212によって行うので、IDタグ210に記憶さ
れている搬送情報の読み出しのための特別な装置を用い
ることなく、簡単にかつ正確に行うことができる。
【0088】なお、以上の説明は、本発明の一実施の形
態を示すものであり、無人搬送車100や搬送システム
10の構成を限定するものではない。本発明は、台車と
の間で搬送情報の読書きを行うと共に、この搬送情報を
含めた情報の外部への入出力が可能名構成であれば良
い。
【0089】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明では、台車に
設けた記憶手段への搬送情報の読書きを無人搬送車によ
って行うので、確実でかつ正確に搬送情報を記録するこ
とができる。また、個々の台車への搬送情報の読み込み
のための装置を外部に設ける必要がないので、簡単な構
成で確実な搬送情報の管理が可能となる。
【0090】また、本発明では、無人走行車によって全
ての台車から搬送情報を収集することができるので、管
理のための装置がダウンしても、新たな搬送情報の収集
を容易にかつ確実に行うことができる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した無人搬送車を示す概略斜視
図である。
【図2】台車の一例を示す要部斜視図である。
【図3】無人搬送車によって台車を支持した状態を示す
無人搬送車の進行方向から見た要部正面図である。
【図4】(A)は図2の4A−4A線に沿った概略断面
図、(B)は図2の4B−4B線に沿った概略断面図で
ある。
【図5】走行装置とリフト機構の配置の概略を示す無人
搬送車の要部斜視図である。
【図6】走行装置の概略を示す斜視図である。
【図7】走行装置の構成を示す要部分解斜視図である。
【図8】リフト機構の概略を示す要部分解斜視図であ
る。
【図9】無人搬送車のセンサ等の配置を示す概略平面図
である。
【図10】搬送システムに用いる無人搬送車の走行ライ
ンの一例を示す概略平面図である。
【図11】ステーションに形成する走行ラインの一例を
示す概略平面図である。
【図12】待機ステーションの走行ラインと台車の配列
の一例を示す概略平面図である。
【図13】無人搬送車の制御装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図14】走行装置の制御のための機能ブロック図であ
る。
【図15】搬送システムの概略構成を示すブロック図で
ある。
【図16】システムの再起動等のための無人搬送車によ
る搬送情報の収集の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 搬送システム 12 走行ライン 20 台車 22 ベース 22A 凹部(位置決め手段) 100 無人搬送車 104A 凸部(位置決め手段) 110 走行装置 114、116 駆動モータ 150 制御装置 208 送受信ヘッド(受信手段、送信手段) 210 IDタグ(記憶手段) 212 R/Wヘッド(記録手段、読出手段) 226 通信ヘッド(通信手段) 220 ホストコンピュータ(走行制御手段、搬送情
報収集手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース板上に被搬送物が搭載される台車
    を支持して、所定の走行ラインに沿って走行して台車と
    共に被搬送物を搬送する無人搬送車であって、前記台車
    に備えられた台車及び被搬送物の搬送情報を記憶する記
    憶手段に対向して設けられ記憶手段へ搬送情報を記録可
    能な記録手段と、前記記憶手段に対向して設けられ記憶
    手段に書込まれている搬送情報を読み出す読出手段と、
    車外から搬送情報を含む情報を受信する受信手段と、車
    外へ搬送情報を含む情報を出力可能な送信手段と、前記
    読取手段によって前記記憶手段に記録されている搬送情
    報を読み込んだときに送信手段を介して出力すると共
    に、前記受信手段によって搬送情報が入力されたとき該
    搬送情報を前記記録手段によって前記台車の記憶手段に
    書込む入出力制御手段と、を含むことを特徴とする無人
    搬送車。
  2. 【請求項2】 前記ベース板の床面側に設けられた前記
    記憶手段に対向して前記台車を支持する支持部の上面側
    に前記記録手段及び読出手段が配置され、前記台車を支
    持するために前記ベース板の床面側に入り込むことによ
    って前記記憶手段に前記記録手段及び前記読出手段が対
    向することを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車。
  3. 【請求項3】 前記台車を支持したときに台車が所定の
    位置に位置決めされる位置決め手段を備え、前記台車が
    前記位置決め手段によって位置決めされることにより前
    記記憶手段に対して前記書込み手段及び前記読み込み手
    段が位置決めされることを特徴とする請求項2に記載の
    無人搬送車。
  4. 【請求項4】 ベース板上に被搬送物が搭載される台車
    を支持すると共に、前記台車に備えられた台車及び被搬
    送物の搬送情報を記憶する記憶手段に対向して設けられ
    記憶手段へ搬送情報を記録可能な記録手段と、前記記憶
    手段に対向して設けられ記憶手段に書込まれている搬送
    情報を読み出す読出手段と、車外から搬送情報を含む情
    報を受信する受信手段と、車外へ搬送情報を含む情報を
    出力可能な送信手段と、前記読取手段によって前記記憶
    手段に記録されている搬送情報を読み込んだときに送信
    手段を介して出力すると共に、前記受信手段によって搬
    送情報が入力されたとき該搬送情報を前記記録手段によ
    って前記台車の記憶手段に書込む入出力制御手段と、を
    含む無人搬送車を、走行ラインに沿って走行させること
    により台車と共に台車に搭載されている被搬送物の搬送
    する搬送システムであって、前記受信手段及び送信手段
    との間で通信する通信手段と、前記通信手段を介して前
    記無人搬送車の位置を検出すると共に無人搬送車へ走行
    経路を出力する走行制御手段と、前記通信手段を介して
    搬送情報の送出及び受信を行う搬送情報制御手段と、を
    含むことを特徴とする無人搬送車による搬送システム。
  5. 【請求項5】 所定のタイミングで前記無人搬送車の位
    置を検出しながらそれぞれの無人搬送車が支持している
    前記台車から搬送情報を読み込むと共に、任意の無人搬
    送車を選択して所定の経路を走行させて無人搬送車に非
    支持状態の台車から搬送情報を読み込む搬送情報収集手
    段を、さらに含むことを特徴とする請求項4に記載の無
    人搬送車による搬送システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010076683A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Aichikikai Technosystem Co Ltd 無人搬送車
JP2011223008A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Murata Mach Ltd マテリアルハンドリングシステム
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