JPH09310732A - 流体封入式マウント装置 - Google Patents

流体封入式マウント装置

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JPH09310732A
JPH09310732A JP8128224A JP12822496A JPH09310732A JP H09310732 A JPH09310732 A JP H09310732A JP 8128224 A JP8128224 A JP 8128224A JP 12822496 A JP12822496 A JP 12822496A JP H09310732 A JPH09310732 A JP H09310732A
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chamber
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fluid
orifice
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明良 井出
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/264Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions comprising means for acting dynamically on the walls bounding a working chamber

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種類の振動入力状態において、3つのオリ
フィス通路による防振効果を切り換えることにより、何
れの振動入力状態下でも優れた防振効果を得ることの出
来る流体封入式マウント装置を提供すること。 【解決手段】 受圧室46と平衡室48の間に、常時開
口状態にある第一のオリフィス通路52を設けると共
に、受圧室46と平衡室48の間に配設された可動部材
56の変位乃至は変形に基づいて流体流動が許容される
第二のオリフィス通路64と第三のオリフィス通路66
を並設し、第一のオリフィス通路52よりも第二のオリ
フィス通路64を更に第三のオリフィス通路66を、よ
り高周波数域にチューニングする一方、第三のオリフィ
ス通路66を連通状態と遮断状態に切り換える切換手段
84,94,96を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、パワーユニットを所定の支持体
に防振支持せしめるエンジンマウント等として好適に用
いられ、内部に封入された流体の流動作用に基づいて防
振効果を発揮する流体封入式マウント装置に係り、特に
オリフィス通路の開閉操作によって防振効果が切り換え
られて、互いに異なるチューニングが施された3つのオ
リフィス通路による防振効果を有効に得ることの出来る
流体封入式マウント装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、
第一の取付部材と第二の取付部材をゴム弾性体によって
連結すると共に、壁部の一部がゴム弾性体によって構成
されて振動が入力される受圧室と、壁部の一部が可撓性
膜によって構成されて可撓性膜の変形によって容積変化
が許容される平衡室を形成し、それら受圧室と平衡室に
非圧縮性流体を封入する一方、受圧室を平衡室に連通せ
しめる第一のオリフィス通路を設けると共に、受圧室と
平衡室の間に可動部材を所定量だけ変位乃至は変形可能
に配設せしめて、可動部材の小さな変位乃至は変形に基
づいて、それら受圧室と平衡室の相対的な容積変化を許
容するようにした構造の流体封入式マウント装置が、知
られている。このようなマウント装置では、第一の取付
部材と第二の取付部材の間に入力される振動に対して、
第一のオリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の
共振作用等に基づいて防振効果が発揮されると共に、可
動部材の変位乃至は変形に基づいて、第一のオリフィス
通路が実質的に閉塞化する高周波振動の入力時における
著しい高ばね化が軽減乃至は解消されるのであり、それ
故、例えば自動車用エンジンマウント等として、好適に
用いられるようになってきている。
【0003】ところで、エンジンマウント等のマウント
装置においては、一般に、周波数や振幅の異なる複数種
類の振動に対して防振効果が要求されることとなり、例
えば、自動車用エンジンマウントにおいては、車両の停
車時に入力される数十Hz程度の中周波数域のアイドリン
グ振動に対する防振効果と、車両の走行時に入力される
シェイク等の低周波振動やこもり音等の高周波振動に対
する防振効果の要求が、特に大きい。そこで、従来で
は、実開平5−40638号公報等に記載されているよ
うに、受圧室と平衡室を連通する第二のオリフィス通路
を第一のオリフィス通路と並列的に設けると共に、可動
部材と平衡室の間に第三のオリフィス通路を設けて、第
一のオリフィス通路よりも第二のオリフィス通路を高周
波数域に、更に第二のオリフィス通路よりも第三のオリ
フィス通路をより高周波数域に、それぞれチューニング
する一方、第二のオリフィス通路と第三のオリフィス通
路を択一的に連通せしめる切換弁を設けること等によっ
て、対応していた。このようなマウント装置では、切換
弁にて第二のオリフィス通路を遮断し、第三のオリフィ
ス通路を連通せしめることにより、第一のオリフィス通
路によるシェイク等に対する防振効果と、第三のオリフ
ィス通路によるこもり音等に対する防振効果を共に得る
ことが出来る一方、切換弁にて第三のオリフィス通路を
遮断し、第二のオリフィス通路を連通せしめることによ
り、第二のオリフィス通路によるアイドリング振動に対
する防振効果を得ることが出来るのである。
【0004】ところが、近年では、自動車の高級化等に
伴って、防振性能の更なる向上が要求されており、例え
ば自動車用エンジンマウントにおいては、特に、車両の
停車時の振動や騒音を極限まで抑えるために、アイドリ
ング振動に対する防振特性の更なる向上が要求されてい
る。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、広い周波数域に亘る複数の入力振動に対し
て有効な防振効果を発揮し得る流体封入式マウント装置
であって、例えば自動車用エンジンマウントとして好適
に用いられ、車両走行時におけるシェイクやこもり音等
に対する優れた防振効果を確保しつつ、車両停車時にお
けるアイドリング振動に対する防振効果の向上が有効に
達成され得る、新規な構造の流体封入式マウント装置を
提供することにある。
【0006】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明の特徴とするところは、第
一の取付部材と第二の取付部材をゴム弾性体によって連
結すると共に、壁部の一部が該ゴム弾性体によって構成
されて振動が入力される受圧室と、壁部の一部が可撓性
膜によって構成されて該可撓性膜の変形によって容積変
化が許容される平衡室を形成し、それら受圧室と平衡室
に非圧縮性流体を封入する一方、該受圧室を該平衡室に
連通せしめる第一のオリフィス通路を設けると共に、該
受圧室と該平衡室の間に可動部材を変位乃至は変形可能
に配設せしめて、該可動部材の変位乃至は変形に基づい
てそれら受圧室と平衡室の相対的な容積変化を許容する
ようにした流体封入式マウント装置において、前記可動
部材と前記受圧室または前記平衡室の間に、第二のオリ
フィス通路および第三のオリフィス通路をそれぞれ設け
て、該可動部材の変位乃至は変形に基づいて該第二のオ
リフィス通路および該第三のオリフィス通路を通じての
流体流動が生ぜしめられるようにすると共に、前記第一
のオリフィス通路よりも該第二のオリフィス通路を高周
波数域に、更に該第二のオリフィス通路よりも該第三の
オリフィス通路をより高周波数域に、それぞれチューニ
ングする一方、かかる第三のオリフィス通路を連通状態
と遮断状態に切り換える第一の切換手段を設けたことに
ある。
【0007】すなわち、このような請求項1に記載の本
発明に従う構造とされた流体封入式マウント装置におい
ては、第三のオリフィス通路を連通せしめた状態下で
は、第一のオリフィス通路による防振効果と第三のオリ
フィス通路による防振効果が共に有効に発揮される一
方、第三のオリフィス通路を遮断せしめる状態下でも、
第二のオリフィス通路による防振効果だけでなく第一の
オリフィス通路による防振効果も有効に発揮されること
となる。要するに、第一〜三の各オリフィス通路は、流
路断面積と長さを調節することによって各対応周波数に
チューニングされており、低周波数域にチューニングさ
れた第一のオリフィス通路より中周波数域にチューニン
グされた第二のオリフィス通路の方が、更に高周波数域
にチューニングされた第三のオリフィス通路の方が、流
体の流通抵抗が小さくされていると共に、第二及び第三
のオリフィス通路は、何れも、可動部材によって流体流
通量が制限されていることから、第一〜第三のオリフィ
ス通路が何れも連通状態にあっても、流体流通抵抗が最
も小さい第三のオリフィス通路と流体流通量が制限され
ない第一のオリフィス通路を通じての流体流動が有利に
生ぜしめられるのであり、また、第三のオリフィス通路
が遮断されて第一及び第二のオリフィス通路が連通状態
にあれば、流体流通抵抗が小さい方の第二のオリフィス
通路と流体流通量が制限されない第一のオリフィス通路
を通じての流体流動が共に有利に生ぜしめられるのであ
る。
【0008】従って、かかる流体封入式マウント装置に
おいては、第一の切換手段の操作に基づいて、第二のオ
リフィス通路による中周波振動に対する防振効果と第三
のオリフィス通路による高周波振動に対する防振効果と
を、択一的に得ることが出来ると共に、それら何れのオ
リフィス通路による防振効果を得る際にも、第一のオリ
フィス通路による低周波振動に対する防振効果を有効に
得ることが出来るのであり、それ故、第二のオリフィス
通路によって中周波振動に対する防振効果を得る際に
も、第三のオリフィス通路によって高周波振動の防振効
果を得る際にも、十分に広い周波数域の入力振動に対し
て良好なる防振効果を得ることが可能となるのである。
【0009】なお、本発明において受圧室と平衡室の間
に配設される可動部材は、受圧室と平衡室の間での流体
流動量を制限すると共に、受圧室と平衡室の間での所定
量の相対的容積変化を許容して、それら受圧室と平衡室
の間での所定量の流体流動を実質的に許容するものであ
れば良く、従来から公知のように、一定量の許容変位に
基づいて受圧室と平衡室の相対的な容積変化を許容する
可動板構造のものや、一定量の変形によって受圧室と平
衡室の相対的な容積変化を許容する可撓板構造の何れも
採用され得る。
【0010】また、請求項2に記載の本発明のように、
請求項1に記載の本発明において、前記第一の切換手段
による前記第三のオリフィス通路の連通状態と遮断状態
の切り換えに伴って、前記第二のオリフィス通路を遮断
状態と連通状態に切り換えることにより、それら第二の
オリフィス通路と第三のオリフィス通路を択一的に連通
せしめる第二の切換手段を設けることも、有効である。
【0011】かかる請求項2に記載の本発明において
は、第三のオリフィス通路が連通状態にあるときに、第
二のオリフィス通路が第二の切換手段によって遮断され
ることから、第三のオリフィス通路および第一のオリフ
ィス通路を通じて流動せしめられる流体流動量が一層有
利に且つ安定して確保され得るのであり、以て、それら
第三のオリフィス通路と第一のオリフィス通路によっ
て、一層優れた防振効果を得ることが可能となるのであ
る。
【0012】さらに、請求項3に記載の本発明において
は、請求項1又は2に記載の本発明を、内燃機関を含む
パワーユニットと支持体との間に介装されて、該パワー
ユニットを該支持体に対して防振支持せしめるエンジン
マウントに適用したことをも特徴とし、更に、前記第二
のオリフィス通路が、該パワーユニットにおけるアイド
リング振動のうちピークとなる次成分に対応してチュー
ニングされていると共に、前記第一のオリフィス通路
が、該パワーユニットにおけるアイドリング振動のうち
ピークとなる次成分より小さい次成分に対応してチュー
ニングされている流体封入式マウント装置を、特徴とす
る。
【0013】従来のエンジンマウントにおいては、アイ
ドリング振動を抑えるために、専ら、アイドリング時に
入力される振動の中で振動レベルがピークとなる特定周
波数領域の防振特性だけに着目して、オリフィス通路が
チューニングされており、かかる振動レベルがピークと
なる周波数域の入力振動だけを如何に抑えるかという点
のみが検討されていたのであるが、本発明者らが検討し
たところ、特に車両の高級化に伴うアイドリング振動に
対する高度な防振効果の要求に対しては、そのような従
来の考え方では限界があり、単に振動レベルがピークと
なる周波数域の入力振動だけでなく、エンジン形式に応
じた複数の次成分の振動に対する防振を考慮した対応が
必要であることが明らかとなった。そして、請求項3に
記載の本発明は、このような知見に基づいて為されたも
のであって、かかる本発明に従う構造とされたマウント
装置においては、第一のオリフィス通路と第二のオリフ
ィス通路によって、アイドリング振動のうち振動レベル
が最大となる次成分の周波数領域の振動だけでなく、別
の次成分の周波数領域の振動に対しても、有効な防振効
果が発揮され得るのであり、それによって、アイドリン
グ振動に対する極めて高度な防振効果が発揮され得るの
である。
【0014】なお、アイドリンク振動の次数は、エンジ
ンのクランクシャフトの回転数に対する振動周波数の比
をいい、好ましくは、複数の次成分のアイドリング振動
のなかで振動レベルが1番めおよび2番めに高い振動に
対して、第一のオリフィス通路と第二のオリフィス通路
がチューニングされる。具体的には、一般に、直列4気
筒エンジンでは、2次成分と1次乃至は4次成分のアイ
ドリング振動に対して、第一及び第二のオリフィス通路
をチューニングすることが有効であり、V型6気筒エン
ジンでは、3次成分と1.5次乃至は6次成分のアイド
リング振動に対して、第一及び第二のオリフィス通路を
チューニングすることが有効である。また、オリフィス
通路のチューニングは、一般に、内部を通じて流動せし
められる流体の共振作用に基づく低動ばね効果が防振を
目的とする周波数域で発揮されるように、受圧室の壁ば
ね剛性や封入流体の比重等を考慮しつつ、オリフィス通
路の長さと断面積を調節することによって、有利に為さ
れ得る。
【0015】また、請求項3に記載の本発明に従う構造
とされた流体封入式マウント装置においては、第一のオ
リフィス通路が、第二のオリフィス通路よりも低い次成
分のアイドリング振動に対して有効な防振効果(低動ば
ね効果)を発揮し得るようにチューニングされているこ
とにより、車両走行時には、該第一のオリフィス通路に
よってシェイク等の低周波振動に対する有効な防振効果
(減衰効果)を得ることが可能となるのである。
【0016】また、請求項4に記載の本発明は、請求項
1乃至3の何れかに記載の流体封入式マウント装置にお
いて、前記第三のオリフィス通路が前記可動部材と前記
平衡室の間に形成されていると共に、該平衡室の壁部の
一部を構成する前記可撓性膜を該第三のオリフィス通路
における該平衡室側の開口部に対して解除可能に押し当
てる押圧手段が設けられており、該可撓性膜に対する押
圧力の作用と解除によって該第三のオリフィス通路を遮
断状態と連通状態に切り換える該押圧手段を含んで、前
記第一の切換手段が構成されていることも、特徴とす
る。
【0017】このような請求項4に記載の本発明に従う
構造とされた流体封入式マウント装置においては、第一
の切換手段が簡単な構造をもって構成され得るのであ
り、特に、第一の切換手段の構成部材を平衡室の内部に
配設する必要がないことから、マウント装置の構造の簡
略化と製作性の向上が有利に図られ得るのである。
【0018】更にまた、かかる請求項4に記載の本発明
においては、押圧手段を、モータ駆動機構等を利用して
構成することも可能であるが、好ましくは、請求項5に
記載されているように、(a)前記可撓性膜を挟んで前
記平衡室とは反対側に位置して、前記第三のオリフィス
通路における前記平衡室側の開口部に向かって接近/離
隔方向に変位可能に配設された当接板と、(b)該当接
板を該第三のオリフィス通路の開口部に向かって付勢す
ることにより、該当接板で前記可撓性膜を該第三のオリ
フィス通路の開口部に押し当てて該第三のオリフィス通
路を遮断する付勢手段と、(c)該当接板を挟んで該可
撓性膜とは反対側に形成されて負圧力の作用に基づいて
前記当接板を前記付勢手段による付勢力に抗して前記第
三のオリフィス通路の開口部から離隔せしめることによ
り、前記可撓性膜に対する押圧力を解除せしめて該第三
のオリフィス通路を連通せしめる作用空気室とを、含ん
で、前記押圧手段が構成されることとなる。
【0019】このような押圧手段を採用した請求項5に
記載の流体封入式マウント装置においては、モータ等の
駆動力発生手段や動力伝達機構をマウント内に組み込む
必要がないことから、押圧手段が、簡略な構造で且つ安
価に実現され得て、マウント装置の軽量化とコンパクト
化も有利に図られ得る。また、特に内燃機関を含むパワ
ーユニットのエンジンマウントに本発明を適用するに際
しては、内燃機関の吸気系において、作用空気室に及ぼ
すべき負圧を容易に得ることが出来ることから、より簡
単な機構をもってエンジンマウントが有利に実現され得
ることとなる。
【0020】なお、請求項5に記載の流体封入式マウン
ト装置は、例えば、当接板の周縁部を支持シールゴムに
よって弾性的に支持せしめて、該支持シールゴムの弾性
変形に基づいて当接板の変位を許容せしめると共に、こ
れら当接板と支持シールゴムを挟んで一方の側(可撓性
膜側)に、可撓性膜の変形を許容する空気室を形成する
一方、他方の側に作用空気室を形成することによって、
有利に実現される。ここにおいて、エンジンマウントに
適用する場合には、内燃機関の吸気系で発生する負圧を
利用する際の耐久性を有利に確保するために、支持シー
ルゴムを、耐ガソリン性に優れた材質で形成することが
望ましい。
【0021】また、請求項5に記載の流体封入式マウン
ト装置において、当接板を第三のオリフィス通路の開口
部に向かって付勢する付勢手段としては、例えばコイル
スプリング等の弾性部材が好適に採用され得るが、第三
のオリフィス通路を押圧手段によって安定して確実に連
通状態と遮断状態に切り換えて、第二のオリフィス通路
および第三のオリフィス通路の防振効果を何れも有効に
得るためには、振動入力時に受圧室に生ぜしめられる内
圧:Pと第三のオリフィス通路の開口部の断面積:aの
積:Paが、付勢手段によって当接板に及ぼされる付勢
力(例えば、コイルスプリングの場合は、ばね定数:k
と組付時の圧縮量:xの積:kx)よりも小さくなるよ
うに設定されると共に、作用空気室に及ぼされる負圧:
pと当接板における有効負圧作用面積:Aの積:pA
が、当接板の変位に際して付勢手段によって当接板に及
ぼされる抗力(例えば、コイルスプリングの場合は、ば
ね定数:kと、第三のオリフィス通路連通時におけるコ
イルスプリングの総圧縮量:x+x′(但し、x′は当
接板の変位量)の積:k(x+x′))よりも大きくな
るように設定される。
【0022】さらに、請求項6に記載の本発明は、請求
項1乃至3の何れかに記載の流体封入式マウント装置に
おいて、前記第三のオリフィス通路が前記可動部材と前
記平衡室の間に形成されていると共に、該第三のオリフ
ィス通路が開口する平衡室が、前記第一のオリフィス通
路および前記第二のオリフィス通路が開口する平衡室と
は独立して形成されている一方、該第三のオリフィス通
路が開口する平衡室の壁部の一部を構成する前記可撓性
膜を挟んで該平衡室とは反対側に該可撓性膜の変形を許
容する切換空気室が形成されていると共に、該切換空気
室を負圧源に接続する第一の空気通路が設けられてお
り、該切換空気室に負圧源を接続して該可撓性膜を吸引
拘束し、該第三のオリフィス通路が開口する平衡室の容
積変化を阻止せしめることによって該第三のオリフィス
通路を実質的に遮断せしめる、それら切換空気室と第一
の空気通路を含んで、前記第一の切換手段が構成されて
いることも、特徴とする。
【0023】このような請求項6に記載の本発明におい
ては、第三のオリフィス通路を連通状態と遮断状態に切
り換える第一の切換手段が、駆動力や付勢力の発生部材
をマウント内部に組み付けることなく構成されることか
ら、マウント装置の構造の簡略化やコンパクト化、製作
性の向上等が有利に図られ得る。また、本発明を自動車
用エンジンマウントに適用するに際しては、切換空気室
への負圧作用時に第二のオリフィス通路による防振効果
が発揮されることから、アイドリング時に吸気系におい
て安定して得ることの出来る負圧力を利用することによ
って、第二のオリフィス通路によりアイドリング振動に
対する防振効果を容易に発現せしめることが可能となる
といった利点がある。
【0024】さらに、請求項6に記載の流体封入式マウ
ント装置においては、切換空気室の容積を十分に確保す
ることによって、或いは該切換空気室を直接的に且つ負
圧源への接続と択一的に大気開放することによって、第
三のオリフィス通路が開口する平衡室の壁部を構成する
可撓性膜の変形を許容せしめることも可能であるが、そ
の他、請求項7に記載されているように、前記切換空気
室を、空気流通量を制限する流量制限手段を介して、実
質的に大気に連通せしめる第二の空気通路が設けられて
おり、前記第一の空気通路の前記負圧源への非接続状態
下において、かかる第二の空気通路を通じての該切換空
気室への空気の給排によって、該切換空気室を画成する
前記可撓性膜の変形が許容されるようにしても良い。
【0025】このような請求項7に記載の本発明に従う
構造とされた流体封入式マウント装置においては、第一
の空気通路による負圧源への接続通路が狭くて空気の流
通抵抗が大きい場合にも、第二の空気通路を通じての空
気の給排が許容されることによって、切換空気室の容積
変化ひいては可撓性膜の変位が容易に許容されて、第三
のオリフィス通路による防振効果が有効に発揮され得
る。なお、切換空気室に負圧源が接続された状態下で
は、第二の空気通路を通じての切換空気室への空気の流
入が流量制限手段によって制限されることから、可撓性
膜に有効な負圧力が及ぼされて吸引拘束され得る。な
お、流量制限手段は、例えば、第二の空気通路上に所定
量だけ変位乃至は変形可能に配設されて、その変位乃至
は変形に基づいて所定量だけの空気の実質的な流通を許
容する可動体などによって、有利に構成され得る。
【0026】それ故、かかる請求項7に記載の本発明に
おいては、例えば、自動車用エンジンマウントに適用す
る際、第一の空気通路の負圧源への接続がバキュームバ
ルブ等を介して行われるために空気の流通抵抗が大きい
場合にも、第二の空気通路を通じての空気の給排によ
り、負圧が作用していない状態下での可撓性膜の変形が
有利に許容され得て、第三のオリフィス通路による防振
効果が有効に発揮され得るのである。
【0027】
【発明の実施の形態・実施例】以下、本発明を更に具体
的に明らかにするために、本発明の実施例について、図
面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0028】先ず、図1には、本発明の第一の実施例と
しての自動車用エンジンマウント10が、示されてい
る。かかるエンジンマウント10にあっては、第一の取
付部材としての第一の取付金具12と、第二の取付部材
としての第二の取付金具14が、ゴム弾性体としての本
体ゴム弾性体16によって弾性的に連結されており、第
一の取付金具12と第二の取付金具14が図示しないパ
ワーユニットとボデーの各一方に取り付けられることに
より、パワーユニットをボデーに対して防振支持せしめ
るようになっている。また、そのような装着状態下で
は、パワーユニット重量が及ぼされて本体ゴム弾性体1
6が弾性変形することにより、第一の取付金具12と第
二の取付金具14が接近方向に所定量だけ変位して位置
せしめられると共に、防振すべき主たる振動が、第一の
取付金具12と第二の取付金具14の略対向方向(図1
中、上下方向)に入力されることとなる。なお、以下の
説明中、上下方向とは、原則として図1中の上下方向を
いうものとする。
【0029】より詳細には、第一の取付金具12は、円
板形状を有しており、略中央部分から上方に向かって突
出する取付ボルト18が固着されている。そして、この
第一の取付金具12の下面に対して、略円錐台形状を有
する本体ゴム弾性体16の小径側端面が加硫接着されて
いる。なお、本体ゴム弾性体16には、大径側端面に開
口する凹所20が設けられていると共に、大径側端部外
周面に対して、嵌着スリーブ22が加硫接着されてい
る。
【0030】一方、第二の取付金具14は、軸方向中間
部分に形成された段差部24を挟んで、軸方向上側が大
径筒部26、軸方向下側が小径筒部28とされた薄肉の
段付円筒形状を有している。また、小径筒部28側の開
口部には、可撓性膜としての薄肉ゴム膜からなるダイヤ
フラム30が、その外周縁部を加硫接着されることによ
って配設されており、以て、小径筒部28側の開口部が
ダイヤフラム30によって流体密に閉塞されている。な
お、ダイヤフラム30の中央部分は厚肉とされて補強さ
れており、この厚肉補強部分によって円板形状の弁体部
32が構成されている。更に、大径筒部26と小径筒部
28の内周面には、それぞれ薄肉のシールゴム層34が
設けられて加硫接着されている。
【0031】そして、かかる第二の取付金具14は、大
径筒部26において、本体ゴム弾性体16に加硫接着さ
れた嵌着スリーブ22に外挿されて、しぼり加工等が施
されることにより、嵌着スリーブ22の外周面に対し
て、シールゴム層34を挟んで嵌着固定されている。こ
れにより、第二の取付金具14の大径筒部26側の開口
部が、本体ゴム弾性体16によって流体密に閉塞されて
おり、以て、第二の取付金具14の内部において、外部
空間に対して流体密にシールされて、内部に非圧縮性流
体が封入された流体室36が形成されている。なお、封
入流体としては、水やアルキレングリコール,ポリアル
キレングリコール,シリコーン油等が好適に採用され得
るが、流体の共振作用に基づく防振効果を有効に得るた
めには、0.1Pa・s以下の粘度を有する低粘性流体
を採用することが望ましい。
【0032】さらに、流体室36の内部には、全体とし
て略厚肉円板形状の仕切部材38が配設されており、流
体室36の軸方向中間部分において、流体室36を軸方
向両側に仕切るようにして、第二の取付金具14に対し
て固定的に位置せしめられている。この仕切部材38
は、略円筒形状の第一の分割体40に対して、軸方向上
側から略円板形状の第二の分割体42が重ね合わされる
と共に、軸方向下側から略円環形状の第三の分割体44
が嵌め込まれて、それら第一〜三の分割体が相互に固定
的に組み付けられた構造とされており、第一の分割体4
2が、第二の取付金具14の小径筒部28に嵌め込まれ
て、該小径筒部28の内周面に対してシールゴム層34
を挟んで当接されていると共に、第二の分割体44の外
周縁部が、第二の取付金具14の段差部24に重ね合わ
されて、段差部24と嵌着スリーブ22の間で挟持され
ることによって、第二の取付金具14に対して固着され
ている。
【0033】そして、仕切部材38によって流体室36
が流体密に二分されることにより、仕切部材38を挟ん
で位置する一方の側(上側)には、壁部の一部が本体ゴ
ム弾性体16にて構成されて、振動入力時に内圧変動が
生ぜしめられる受圧室46が形成されていると共に、他
方の側(下側)には、壁部の一部がダイヤフラム30に
て構成されて、ダイヤフラム30の変形に基づいて容積
変化が容易に許容される平衡室48が形成されている。
【0034】また、仕切部材38には、第一の分割体4
0の外周面を略螺旋錠に延びる凹溝50が設けられてお
り、この凹溝50が第二の取付金具14の小径筒部28
で覆蓋されることによって、受圧室46と平衡室48を
相互に連通せしめて、振動入力時に、それら両室46,
48間での内圧差に基づいて、両室46,48間での流
体流動を許容する第一のオリフィス通路52が形成され
ている。
【0035】更にまた、第一の分割体40の中央穴内に
は、第二の分割体42と第三の分割体44の間に位置し
て内部空所54が形成されており、この内部空所に可動
部材としてのゴム板56が配設されている。このゴム板
56は、外周縁部を第二の分割体42と第三の分割体4
4の間で流体密に挟持されており、かかるゴム板56に
よって、内部空所54が、第二の分割体42側の上部空
所58と第三の分割体44側の下部空所60とに流体密
に仕切られていると共に、該ゴム板56における中央部
分の上下方向への弾性変形が、内部空所54の上下壁面
に当接するまでの所定量だけ許容されるようになってい
る。また、内部空所54の上壁を構成する第二の分割体
42には、上部空所58を受圧室46に連通せしめる透
孔62が形成されており、この透孔62を通じて、受圧
室46の内圧が、ゴム板56の上面側に及ぼされるよう
になっている。また一方、内部空所54の下壁を構成す
る第三の分割体44には、外周部分を周方向に延びて内
部空所54を平衡室48に連通せしめる第二のオリフィ
ス通路64と、中央部分を上下方向に貫通して延びて内
部空所54を平衡室48に連通せしめる第三のオリフィ
ス通路66が、互いに並列的に形成されている。そし
て、振動入力時に受圧室46に惹起される内圧変動が、
透孔62を通じて、上部空所58に及ぼされて、該ゴム
板56が弾性変形せしめられることにより、ゴム板56
の弾性変形量に相当する流体量だけ、下部空所60と平
衡室48の間で、第二のオリフィス通路64乃至は第三
のオリフィス通路66を通じての流体流動が生ぜしめら
れるようになっているのである。
【0036】ここにおいて、第二のオリフィス通路64
は、第一のオリフィス通路52よりも流路断面積:Aと
長さ:Lの比:A/Lが大きく設定されて高周波数域に
チューニングされていると共に、第三のオリフィス通路
66は、第二のオリフィス通路64よりも流路断面積と
長さの比:A/Lが更に大きく設定されてより高周波数
域にチューニングされている。具体的には、本実施例で
は、第三のオリフィス通路66が、内部を流動せしめら
れる流体の共振作用に基づき、こもり音に相当する高周
波数域の入力振動に対して低動ばね化による防振効果を
発揮し得るようにチューニングされていると共に、第二
のオリフィス通路64が、内部を流動せしめられる流体
の共振作用に基づき、アイドリング振動の中で最も大き
いアイドリング2次成分の入力振動に対して低動ばね化
による防振効果を発揮し得るようにチューニングされて
おり、更に、第一のオリフィス通路52が、内部を流動
せしめられる流体の共振作用に基づき、アイドリング振
動の中で次に大きいアイドリング1次成分の入力振動に
対して低動ばね化による防振効果を発揮し得ると共に、
シェイクに相当する低周波数域の入力振動に対して減衰
効果を発揮し得るようにチューニングされている。
【0037】さらに、第二の取付金具14には、ブラケ
ット68が外嵌固定されており、このブラケット68を
介して、第二の取付金具14が、ブラケット68に固設
された図示しない取付用ステー等により、図示しないボ
デーに対して固着されるようになっている。
【0038】かかるブラケット68は、全体として略有
底円筒形状を呈しており、その筒壁部が、軸方向中間部
分に設けられた二つの段差部70,72を挟んで、大径
筒部74と中径筒部76および小径筒部78を有する段
付円筒形状を有していると共に、大径筒部74の開口周
縁部にはかしめ部80が一体形成されている。そして、
第二の取付金具14の軸方向下方から外挿乃至は圧入さ
れて、該ブラケット68の大径筒部74および中径筒部
76が、第二の取付金具14の大径筒部26および小径
筒部28に外嵌されていると共に、ブラケット68の段
差部70とかしめ部80の間で、第二の取付金具14の
大径筒部26と嵌着スリーブ22がまとめて軸方向にか
しめ挟持されていることにより、かかるブラケット68
が、第二の取付金具14に対して、外周面を覆うように
して固定的に組み付けられている。
【0039】また、ブラケット68の底部には、ダイヤ
フラム30とブラケット68の底壁部82の間に位置し
て、所定容積の空間が形成されており、この空間内に当
接板としての当接金具84が収容配置されている。この
当接金具84は、平坦な円板形状の底部と開口側に向か
って拡開する筒壁部を備えた、全体として略逆カップ形
状を有しており、開口周縁部が、その径方向外方に配設
された固定リング86に対して、円環形状の支持シール
ゴム88を介して、弾性的に連結支持されている。そし
て、かかる固定リング86が、ブラケット68における
段差部72の外周隅部に圧入されて気密に嵌着固定され
ていることにより、当接金具84が、ダイヤフラム30
とブラケット68の間において、支持シールゴム88の
弾性変形に基づいて上下方向に変位可能に配設されてい
る。また、ダイヤフラム30とブラケット68の間に形
成された空間が、当接金具84によって気密に仕切られ
ており、以て、当接金具84とダイヤフラム30の間に
は、連通孔90を通じて大気に連通されてダイヤフラム
30の変形を許容する大気連通室92が形成されている
と共に、当接金具84とブラケット68の底壁部82の
間には、大気から遮断された作用空気室94が形成され
ている。
【0040】さらに、作用空気室94には、付勢手段と
してのコイルスプリング96が収容配置されており、こ
のコイルスプリング96が、予め所定量だけ圧縮された
状態で当接金具84とブラケット68の底壁部82の間
に配設されていることにより、当接金具84がコイルス
プリング96の付勢力によって上方に付勢せしめられ
て、かかる当接金具84によって、ダイヤフラム30の
弁体部32が仕切部材38の下面中央に対して押し付け
られている。これにより、仕切部材38に設けられた第
三のオリフィス通路66の平衡室48側の開口部が、弁
体部32によって流体密に覆蓋せしめられて、第三のオ
リフィス通路66が遮断状態とされているのである。
【0041】また、ブラケット68の小径筒部78に
は、接続パイプ98が内外に貫通して固着されており、
この接続パイプ98に対して、図示しない所定の負圧源
に接続された空気圧管路が接続されることにより、作用
空気室94に対して負圧源が選択的に及ぼされ得るよう
になっている。そして、作用空気室94に負圧が及ぼさ
れることによって、図2に示されている如く、当接金具
84が、コイルスプリング96の付勢力に抗して、支持
シールゴム88の変形に基づいて下方に吸引されて変位
せしめられることとなり、以て、弁体部32に対する押
圧力の作用が解除されて、該弁体部32が仕切部材38
に設けられた第三のオリフィス通路66の開口部から離
隔せしめられることにより、第三のオリフィス通路66
が平衡室48に開口,連通せしめられて、第三のオリフ
ィス通路66が連通状態とされるようになっているので
ある。なお、このことから明らかなように、本実施例で
は、当接金具84,コイルスプリング96および作用空
気室94を含んで、ダイヤフラム30に対する押圧力の
作用と解除によって第三のオリフィス通路66を遮断状
態と連通状態に切り換える押圧手段が構成されている。
【0042】要するに、上述の如き構造とされたエンジ
ンマウント10においては、図3にモデル図が示されて
いるように、作用空気室94に対する負圧源の接続をO
N/OFFすることによって、第三のオリフィス通路6
6を連通状態と遮断状態に切り換えることが出来るので
ある。そして、第三のオリフィス通路66を連通せしめ
た状態下では、第二のオリフィス通路64よりも第三の
オリフィス通路66の方が流体流通抵抗が小さいことか
ら、振動入力時に惹起される受圧室46と平衡室48の
内圧差に基づいて、ゴム板56の弾性変形量に略対応す
るだけの流体流動が第三のオリフィス通路66に生ぜし
められることとなる。また、同時に、第三のオリフィス
通路66を通じての流体流動量が、ゴム板56の弾性力
乃至は内部空所54内面への当接によって制限されるこ
とから、ゴム板56の弾性変形によっては吸収しきれな
い受圧室46と平衡室48の内圧差に基づいて、第一の
オリフィス通路52を通じての流体流動が生ぜしめられ
ることとなる。
【0043】それ故、第三のオリフィス通路66を連通
せしめた状態下では、第一のオリフィス通路52によっ
て、シェイク等の低周波振動に対する減衰効果が発揮さ
れると共に、第三のオリフィス通路66によって、こも
り音等の高周波振動に対する防振効果も有効に発揮され
るのである。
【0044】一方、第三のオリフィス通路66を遮断せ
しめた状態下では、振動入力時に惹起される受圧室46
と平衡室48の内圧差に基づいて、ゴム板56の弾性変
形量に略対応するだけの流体流動が第二のオリフィス通
路64に生ぜしめられると共に、ゴム板56の弾性変形
によっては吸収しきれない受圧室46と平衡室48の内
圧差に基づいて、第一のオリフィス通路52を通じての
流体流動も、同時に生ぜしめられることとなる。
【0045】それ故、第三のオリフィス通路66を遮断
せしめた状態下では、第二のオリフィス通路64によっ
て、アイドリング2次振動(中周波振動)に対する防振
効果が発揮されると共に、第一のオリフィス通路52に
よって、アイドリング1次振動に対する防振効果も有効
に発揮されるのであり、全体として、アイドリング振動
に対して、極めて優れた防振効果が発揮されるのであ
る。
【0046】要するに、上述の如きエンジンマウント1
0においては、第一のオリフィス通路52を、常時、機
能せしめつつ、第二のオリフィス通路64と第三のオリ
フィス通路66を択一的に機能せしめることが出来るの
であり、それ故、車両走行時に第三のオリフィス通路6
6を連通せしめる一方、車両停車時に第三のオリフィス
通路66を遮断せしめることにより、車両走行時に問題
となるシェイク等の低周波振動やこもり音等の高周波振
動に対する防振効果を有効に確保しつつ、車両停車時に
問題となるアイドリング振動に対して、極めて優れた防
振効果を得ることが可能となるのである。
【0047】また、本実施例のエンジンマウント10に
おいては、ダイヤフラム30を外部から第三のオリフィ
ス通路66の開口部に押圧せしめて該第三のオリフィス
通路66を遮断するようになっていることから、第三の
オリフィス通路66を連通/遮断する切換部材や駆動手
段等を、受圧室46や平衡室48の内部に配設する必要
がなく、簡略な構造と優れた製作性が有利に達成され得
る。しかも、ダイヤフラム30が、コイルスプリング9
6の付勢力で押圧されると共に、外部から供給される負
圧吸引力によって押圧解除されることから、マウント内
部に電動モータ等の駆動手段や動力伝達機構を配設する
必要もなく、マウント構造の簡略化と製作性の向上が、
より一層効果的に実現され得るのである。
【0048】次に、図4には、本発明の第二の実施例と
しての自動車用エンジンマウント100が示されてい
る。なお、本実施例では、前記第一の実施例としてのエ
ンジンマウント10に比して、第三のオリフィス通路6
6を連通状態と遮断状態に切り換える切換手段の別の具
体的構成例を示すものであって、第一の実施例と同様な
構造とされた部材および部位について、それぞれ、図面
中に、第一の実施例と同一の符号を付することにより、
それらの詳細な説明を省略する。
【0049】すなわち、本実施例のエンジンマウント1
00では、仕切部材38の内部の略中央において、円形
の中央空間102が形成されていると共に、この中央空
間102に可撓性膜としての薄肉円板形状の第二のダイ
ヤフラム104が収容配置されている。そして、この第
二のダイヤフラム104が、その外周縁部に加硫接着さ
れた嵌着リング105において、中央空間102の内周
面に流体密に嵌着固定されており、以て、かかる中央空
間102が第二のダイヤフラム104によって上下に流
体密に二分されている。
【0050】これにより、中央空間102内において、
第二のダイヤフラム104を挟んだ一方の側(上側)に
は、第三のオリフィス通路66が開口,連通せしめられ
ると共に、第二のダイヤフラム104の弾性変形に基づ
いて容積変化が容易に許容せしめられて、ゴム板56の
弾性変形に基づき、受圧室46との間で第三のオリフィ
ス通路66を通じての実質的な流体流動が生ぜしめられ
る第二の平衡室106が形成されている。なお、第二の
平衡室106の壁部の一部を構成する第二のダイヤフラ
ム104は、第一及び第二のオリフィス通路52,64
が開口,連通せしめられた平衡室48の壁部の一部を構
成するダイヤフラム30とは別部材とされており、第二
の平衡室106が、平衡室48から独立して形成されて
いる。
【0051】また、中央空間102内において、第二の
ダイヤフラム104を挟んだ他方の側(下側)には、第
二のダイヤフラム104の弾性変形を許容する作用空気
室108が形成されている。更に、仕切部材38には、
それぞれ内部を貫通して延び、作用空気室108に連通
せしめられた第一の空気通路110と第二の空気通路1
12が設けられている。そして、第二の空気通路112
は、第二の取付金具12およびブラケット68の各筒部
を貫通して外部空間に連通せしめられている一方、第一
の空気通路110の外方開口部には、接続パイプ114
が固着されて、外部の空気圧管路に接続可能とされてい
る。
【0052】更にまた、第二の空気通路112の途中に
は、円形の中空空間116が形成されていると共に、こ
の中空空間116に薄肉円板形状の隔壁ゴム膜118が
収容配置されている。そして、この隔壁ゴム膜118
が、その外周縁部に加硫接着された嵌着リング120に
おいて、中空空間102の内周面に対して気密に嵌着固
定されており、以て、かかる第二の空気通路112が、
その途中の中空空間116に配設された隔壁ゴム膜11
8によって、作用空気室108側と大気連通側とに、気
密に仕切られている。
【0053】かくの如き構造とされた本実施例のエンジ
ンマウント100においては、第一の空気通路110を
負圧源に接続しない状態下では、図4に示されているよ
うに、作用空気室108に対する空気の給排が、隔壁ゴ
ム膜118の変形に基づいて第二の空気通路112を通
じて許容されることにより、第二のダイヤフラム104
の変形ひいては第二の平衡室106の容積変化が許容さ
れる。それ故、振動入力時には、ゴム板56の変形に伴
い、下部空所60と第二の平衡室106の間で、第三の
オリフィス通路66を通じての流体流動が生ぜしめられ
て、第三のオリフィス通路66による、前述の如き防振
効果が有効に発揮され得るのである。
【0054】一方、第一の空気通路110を負圧源に接
続せしめた状態下では、図5に示されているように、第
一の空気通路110を通じて及ぼされる負圧吸引力によ
って第二のダイヤフラム104が吸引吸着されて、中央
空間102の内面に密着されることにより、第二のダイ
ヤフラム104の変形が阻止されて第二の平衡室106
の容積変化が不能とされる。それ故、かかる状態下で
は、第三のオリフィス通路66も含んで第二の平衡室1
06内が何等の流体流動も生ぜしめられない死領域とな
ってしまい、第三のオリフィス通路66が実質的に遮断
せしめられることとなる。そして、かかる状態下で振動
が入力されると、ゴム板56の変形に伴って、下部空所
60と平衡室48の間での第二のオリフィス通路64を
通じての流体流動が有効に生ぜしめられるのであり、以
て、該第二のオリフィス通路64による、前述の如き防
振効果が有効に発揮されるのである。
【0055】なお、第一の空気通路110を負圧源に接
続せしめた状態下では、第一の空気通路110を通じて
及ぼされる負圧力が、作用空気室108を介して、第二
の空気通路112にも及ぼされることにより、該第二の
空気通路112上に配設された隔壁ゴム膜118にも吸
引吸着力が及ぼされて、該隔壁ゴム膜118が、中空空
間116の内面に密着されて変形不能とされる。その結
果、隔壁ゴム膜118の変形に基づく、作用空気室10
8への外気の流入も阻止されるのであり、第一の空気通
路110を負圧源に接続している間、第二のダイヤフラ
ム104が、中央空間102の内面への吸引吸着状態に
有利に維持され得ることとなる。
【0056】従って、本実施例のエンジンマウント10
0においては、第一の空気通路110を通じての作用空
気室108に対する負圧源の接続をON/OFFするこ
とによって、第三のオリフィス通路66を実質的に連通
状態と遮断状態に切り換えることが出来るのであり、そ
れによって、前記第一の実施例と同様、車両走行時の入
力振動に対して有効な第一及び第三のオリフィス通路5
2,66による防振効果と、車両停車時の入力振動に対
して有効な第一及び第二のオリフィス通路52,64に
よる防振効果とを、選択的に且つ何れも有効に得ること
が出来るのである。
【0057】また、特に本実施例のエンジンマウント1
00においては、負圧力を及ぼすことによって、車両停
車時の入力振動に対して有効な第一及び第二のオリフィ
ス通路52,64による防振効果が発揮されることか
ら、車両停車状態(アイドリング状態)下において内燃
機関の吸気系から有利に且つ安定して得ることの出来る
負圧力を利用して、マウント防振特性の切換制御を行う
ことが出来るのであり、バキュームタンク等の特別な装
備も必要ないといった利点がある。
【0058】さらに、本実施例のエンジンマウント10
0においては、第一の空気通路110が負圧源に連通さ
れていない状態下で、作用空気室108に対して空気を
給排せしめる第二の空気通路112が設けられているこ
とから、第一の空気通路110が、バキューム・スイッ
チ・バルブ等のために空気流通抵抗が大きい自動車の吸
気系に接続される場合でも、第一の空気通路110が負
圧源に連通されていない状態下での作用空気室108へ
の空気の給排が迅速に為され得て、第二のダイヤフラム
104の変形が容易に許容されることにより、第三のオ
リフィス通路66による防振効果が有効に且つ安定して
発揮され得るといった利点もある。
【0059】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0060】例えば、第一,第二,第三の各オリフィス
通路は、マウント装置に要求される防振特性に応じてチ
ューニングされるものであり、その形状や具体的構造
も、前記実施例によって限定的に解釈されるものではな
い。
【0061】また、前記実施例では、可動部材としての
ゴム板56と平衡室48,106の間に第二及び第三の
オリフィス通路64,66が形成されていたが、それに
代えて、ゴム板56と受圧室46の間において、上部空
所58を受圧室46に連通せしめる状態で、第二及び第
三のオリフィス通路を形成することも可能である。
【0062】更にまた、第一の切換手段は、第三のオリ
フィス通路を通じての流体流動を許容/阻止せしめるこ
とによって、第三のオリフィス通路を実質的に連通状態
と遮断状態に切り換えるものであれば良く、その具体的
構造は、前記実施例のものに限定して解釈されるもので
はない。例えば、第三のオリフィス通路を連通/遮断す
る弁体を設けて、モータ等の駆動手段で該弁体を開閉せ
しめる構造等を採用することも可能である。
【0063】さらに、第一の切換手段だけでなく、第三
のオリフィス通路の連通状態下で第二のオリフィス通路
を遮断すると共に、第三のオリフィス通路の遮断状態下
で第二のオリフィス通路を連通せしめる第二の切換手段
を設けることも可能である。
【0064】また、第一の取付部材や第二の取付部材の
具体的形状乃至は構造は、それが取り付けられるべき部
材に応じて決定されるものであって、何等限定されるも
のでない。例えば、第一の取付部材として、第二の取付
部材の軸方向に対して直交する方向に延びるロッド形状
のものを採用することも可能である。
【0065】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用エンジンマウントに適用したものの具体例に示した
が、本発明は、自動車用ボデーマウントやデフマウン
ト、或いは自動車以外の各種装置等におけるマウント装
置に対して、何れも、有利に適用可能である。
【0066】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式マウント装置において
は、第一の切換手段の操作に基づいて、第二のオリフィ
ス通路による中周波振動に対する防振効果と第三のオリ
フィス通路による高周波振動に対する防振効果とを、択
一的に得ることが出来ると共に、それら何れのオリフィ
ス通路による防振効果を得る際にも、第一のオリフィス
通路による低周波振動に対する防振効果が有効に発揮せ
しめられることにより、第一〜第三の3つのオリフィス
通路が有利に機能せしめられ得て十分に広い周波数域の
入力振動に対して良好なる防振効果を得ることが出来る
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例としてエンジンマウント
を示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントの要部の別の
作動状態を示す断面説明図である。
【図3】図1に示されたエンジンマウントをモデル的に
示す説明図である。
【図4】本発明の第二の実施例としてエンジンマウント
を示す縦断面説明図である。
【図5】図3に示されたエンジンマウントの要部の別の
作動状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
10,100 エンジンマウント 12 第一の取付金具 14 第二の取付金具 16 本体ゴム弾性体 30 ダイヤフラム 36 流体室 38 仕切部材 46 受圧室 48 平衡室 52 第一のオリフィス通路 56 ゴム板 64 第二のオリフィス通路 66 第三のオリフィス通路 84 当接金具 92 大気連通室 94 作用空気室 96 コイルスプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の取付部材と第二の取付部材をゴム
    弾性体によって連結すると共に、壁部の一部が該ゴム弾
    性体によって構成されて振動が入力される受圧室と、壁
    部の一部が可撓性膜によって構成されて該可撓性膜の変
    形によって容積変化が許容される平衡室を形成し、それ
    ら受圧室と平衡室に非圧縮性流体を封入する一方、該受
    圧室を該平衡室に連通せしめる第一のオリフィス通路を
    設けると共に、該受圧室と該平衡室の間に可動部材を変
    位乃至は変形可能に配設せしめて、該可動部材の変位乃
    至は変形に基づいてそれら受圧室と平衡室の相対的な容
    積変化を許容するようにした流体封入式マウント装置に
    おいて、 前記可動部材と前記受圧室または前記平衡室の間に、第
    二のオリフィス通路および第三のオリフィス通路をそれ
    ぞれ設けて、該可動部材の変位乃至は変形に基づいて該
    第二のオリフィス通路および該第三のオリフィス通路を
    通じての流体流動が生ぜしめられるようにすると共に、
    前記第一のオリフィス通路よりも該第二のオリフィス通
    路を高周波数域に、更に該第二のオリフィス通路よりも
    該第三のオリフィス通路をより高周波数域に、それぞれ
    チューニングする一方、かかる第三のオリフィス通路を
    連通状態と遮断状態に切り換える第一の切換手段を設け
    たことを特徴とする流体封入式マウント装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の切換手段による前記第三のオ
    リフィス通路の連通状態と遮断状態の切り換えに伴っ
    て、前記第二のオリフィス通路を遮断状態と連通状態に
    切り換えることにより、それら第二のオリフィス通路と
    第三のオリフィス通路を択一的に連通せしめる第二の切
    換手段が設けられている請求項1に記載の流体封入式マ
    ウント装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関を含むパワーユニットと支持体
    との間に介装されて、該パワーユニットを該支持体に対
    して防振支持せしめると共に、前記第二のオリフィス通
    路が、該パワーユニットにおけるアイドリング振動のう
    ちピークとなる次成分に対応してチューニングされてい
    ると共に、前記第一のオリフィス通路が、該パワーユニ
    ットにおけるアイドリング振動のうちピークとなる次成
    分より小さい次成分に対応してチューニングされている
    請求項1又は2に記載の流体封入式マウント装置。
  4. 【請求項4】 前記第三のオリフィス通路が前記可動部
    材と前記平衡室の間に形成されていると共に、該平衡室
    の壁部の一部を構成する前記可撓性膜を該第三のオリフ
    ィス通路における該平衡室側の開口部に対して解除可能
    に押し当てる押圧手段が設けられており、該可撓性膜に
    対する押圧力の作用と解除によって該第三のオリフィス
    通路を遮断状態と連通状態に切り換える該押圧手段を含
    んで、前記第一の切換手段が構成されている請求項1乃
    至3の何れかに記載の流体封入式マウント装置。
  5. 【請求項5】 前記可撓性膜を挟んで前記平衡室とは反
    対側に位置して、前記第三のオリフィス通路における前
    記平衡室側の開口部に向かって接近/離隔方向に変位可
    能に配設された当接板と、該当接板を該第三のオリフィ
    ス通路の開口部に向かって付勢することにより、該当接
    板で前記可撓性膜を該第三のオリフィス通路の開口部に
    押し当てて該第三のオリフィス通路を遮断する付勢手段
    と、該当接板を挟んで該可撓性膜とは反対側に形成され
    て負圧力の作用に基づいて前記当接板を前記付勢手段に
    よる付勢力に抗して前記第三のオリフィス通路の開口部
    から離隔せしめることにより、前記可撓性膜に対する押
    圧力を解除せしめて該第三のオリフィス通路を連通せし
    める作用空気室とを、含んで、前記押圧手段が構成され
    ている請求項4に記載の流体封入式マウント装置。
  6. 【請求項6】 前記第三のオリフィス通路が前記可動部
    材と前記平衡室の間に形成されていると共に、該第三の
    オリフィス通路が開口する平衡室が、前記第一のオリフ
    ィス通路および前記第二のオリフィス通路が開口する平
    衡室とは独立して形成されている一方、該第三のオリフ
    ィス通路が開口する平衡室の壁部の一部を構成する前記
    可撓性膜を挟んで該平衡室とは反対側に該可撓性膜の変
    形を許容する切換空気室が形成されていると共に、該切
    換空気室を負圧源に接続する第一の空気通路が設けられ
    ており、該切換空気室に負圧源を接続して該可撓性膜を
    吸引拘束し、該第三のオリフィス通路が開口する平衡室
    の容積変化を阻止せしめることによって該第三のオリフ
    ィス通路を実質的に遮断せしめる、それら切換空気室と
    第一の空気通路を含んで、前記第一の切換手段が構成さ
    れている請求項1乃至3の何れかに記載の流体封入式マ
    ウント装置。
  7. 【請求項7】 前記切換空気室を、空気流通量を制限す
    る流量制限手段を介して、実質的に大気に連通せしめる
    第二の空気通路が設けられており、前記第一の空気通路
    の前記負圧源への非接続状態下において、かかる第二の
    空気通路を通じての該切換空気室への空気の給排によっ
    て、該切換空気室を画成する前記可撓性膜の変形が許容
    されるようになっている請求項6に記載の流体封入式マ
    ウント装置。
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