JPH0540638A - 語彙解析編集方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】プログラム言語内に埋め込み利用される埋め込
み型言語に対して、構文解析用のトークンレコード内に
文字列の詳細位置情報を付加する。 【効果】メッセージを出力する際に、そのエラーの位置
が正確に現れる。メッセージそのものの意味が理解しや
すくなる。トークンレコード内に文字列の数に関係なく
情報が格納できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数のプログラム言語
が利用できる電子計算機システムにおいて各言語内に埋
め込み利用される埋め込み型言語の語彙解析編集方式に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、プログラム言語内に埋め込み利用
される埋め込み型言語に対する語彙解析は、埋め込み型
言語の部分を一つの文として解析しやすいように圧縮・
変換を行なった後、構文解析用のレコードを作成してい
た。情報としては、文の開始と終了と長さとは含まれて
いるが、各文字列の開始・終了位置は別情報として与え
られるかまたは含まれていないかのいずれかである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の語彙解析方式で
は、プログラム言語内に埋め込み利用される埋め込み型
言語が言語仕様として複雑化または長文化となっていく
につれて、構文解析時の解析結果情報およびエラー情報
が理解しにくくなり、プログラム作成者がエラー個所を
検出するのにプログラムの開始点かり逐次調べていかな
ければならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、「プロ
グラムのソース文を１行ごとに読み取り、プログラム格
納バッファに格納する入力手段と、その１行内を定めら
れた規則で文字列を分解し位置情報を出力する文字列解
析手段と、前記位置情報から各文字例に関する開始・終
了情報を作成する付加情報作成手段と、構文解析用のレ
コードを作成するトークンレコード作成手段と、トーク
ンレコードから構文を解析する構文解析手段と、構文解
析から得た情報と付加情報を結合するメッセージ結合手
段と、前記メッセージを出力するメッセージ出力手段と
を有し、構文解析とのつながりにトークンレコードを作
成することを特徴とする語彙解析編集方式」が得られ
る。

【０００５】

【実施例】次に、本発明の一実施例を示した図面を参照
して、より詳細に説明する。

【０００６】図１を参照すると、本発明の一実施例は、
入力手段１０と、文字解析手段２０と、付加情報作成手
段３０と、トークンレコード作成手段４０と、構文解析
手段５０と、メッセージ結合手段６０と、メッセージ出
力手段７０と、ソースファイル８０と、レコード格納バ
ッファ９０と、１行文字列詳細情報テーブル１００と、
トークンレコードバッファ１１０と、トークンレコード
格納バッファ１２０と、メッセージ出力バッファ１３０
とから構成されている。

【０００７】図４を参照すると、入力手段においては、
ソースファィル８０内の１プログラムをそのプログラム
が終了するまで（ステップ４１０）１行ごとにレコード
格納バッファ９０に格納する（ステップ４２０）。埋め
込み型言語の行でなければ繰り返し（ステップ４３
０）、埋め込み型言語の行であれば文字列解析手段２０
へ制御を渡す。

【０００８】図５を参照すると、文字列解析手段２０に
おいては、レコード格納バッファ９０上の情報をその言
語の一定の法則（ここでは空白区切り）で分離する（ス
テップ５１０）。その区切られた文字列について図２に
示す１行文字列詳細情報テーブル１００に行番号、開始
・終了オフセット、長さ等を格納する（ステップ５２
０、５３０）。格納処理をその行の文字列が終了するま
で行ない、終了した時に付加情報作成手段３０へ制御を
渡す。

【０００９】図６を参照すると、付加情報作成手段３０
においては、図３に示す文字列の順番、行番号、開始・
終了オフセット、トークンレコード等の項目を有するト
ークレコードバッファ１１０内のトークンレコード以外
の文字列詳細情報を格納し（ステップ６１０、６２
０）、トークンレコード作成手段４０へ制御を渡す。

【００１０】図７を参照すると、トークンレコード作成
手段４０においては、１行文字詳細情報テーブル１００
から１文字列ずつ文字列イメージを取り込み、その文字
列のトークンレコードを作成する（ステップ７１０）。
作成したトークンレコードをトークンレコードバッファ
１１０上のトークコード項目域に順序よく格納し（ステ
ップ７２０）、文字列イメージを１空白ずつあけて格納
し（ステップ７３０）、文字列が１行文字列詳細情報テ
ーブル１００上からなくなるまで行なう（ステップ７４
０）。文字列がなくなれば、トークレコードをトークレ
コード格納用ファィル１２０に出力し（ステップ７５
０）、再び入力手段１０へ制御を渡す。

【００１１】図８を参照すると、構文解析手段５０にお
いては、トークンレコードがなくなるまで（ステップ８
１０）トークンレコードをトークンレコード格納用ファ
ィル１２０から１レコードずつ入力する（ステップ８２
０）。入力されたトークレコードから構文解析を行なう
（ステップ８３０）。解析の結果、メッセージ情報がな
ければ、１レコードずつ繰り返し（ステップ８４０）、
メッセージ情報があれば、メッセージ結合手段６０へ制
御を渡す。

【００１２】図９を参照すると、メッセージ結合手段６
０においては、構文解析手段５０からのメッセージ情
報、例えばトークレコードとメッセージ番号とが返却さ
れたとき、そのトークレコードより付加情報から対応す
る文字列をサーチし（ステップ９１０）、文字列確定後
に得られる文字列の開始・終了位置情報とメッセージと
を係合することにより（ステップ８２０）、正確な位置
をメッセージに載せて、メッセージ出力手段７０へ制御
を渡す。

【００１３】図１０を参照すると、メッセージ出力手段
７０においては、メッセージ結合手段６０で作成された
メッセージを、メッセージ出力ファィル１３０に出力し
（ステップ１０１０）、構文解析手段５０へ制御を渡
す。

【００１４】以上の処理を行ない、構文解析手段５０に
おいてトークレコードがなくなったら、終了する。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、プログラム言語内に埋め込み利用される埋め込み型
言語に対して、構文解析用のトークンレコード内に文字
列の詳細位置情報を付加することにより、次のような効
果が得られる。 (1) メッセージを出力する際に、そのエラーの位置が正
確に現れる。 (2) メッセージそのものの意味が理解しやすくなる。 (3) トークンレコード内に文字列の数に関係なく情報が
格納できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による語彙解析編集方式の構
成図である。

【図２】図１に示した実施例における１行文字列詳細情
報テーブルを示す図である。

【図３】図１に示した実施例におけるトークンレコード
バッファを示す図である。

【図４】図１に示した実施例における入力手段１０の動
作を示すフローチャートであるる。

【図５】図１に示した実施例における文字列解析手段２
０の動作を示すフローチャートである。

【図６】図１に示した実施例における付加情報作成手段
３０の動作を示すフローチャートである。

【図７】図１に示した実施例におけるトークンレコード
作成手段４０の動作を示すフローチャートである。

【図８】図１に示した実施例における構文解析手段５０
の動作を示すフローチャートである。

【図９】図１に示した実施例におけるメッセージ係合手
段６０の動作を示すフローチャートである。

【図１０】図１に示した実施例におけるメッセージ出力
手段７０の動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 入力手段 ２０ 文字列解析手段 ３０ 付加情報作成手段 ４０ トークンレコード作成手段 ５０ 構文解析手段 ６０ メッセージ結合手段 ７０ メッセージ出力手段 ８０ ソースファィル ９０ レコード格納バッファ １００ １行文字例詳細増俸テーブル １１０ トークンレコードバッファ １２０ トークレコード格納用ファィル １３０ メッセージ出力ファィル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のプログラム言語を利用できる電子
   計算機システムにおいて、 プログラムのソース文を１行ごとに読み取り、プログラ
   ム格納バッファに格納する入力手段と、 その１行内を定められた規則で文字列を分解し位置情報
   を出力する文字列解析手段と、 前記位置情報から各文字例に関する開始・終了情報を作
   成する付加情報作成手段と、 構文解析用のレコードを作成するトークンレコード作成
   手段と、 トークンレコードから構文を解析する構文解析手段と、 構文解析から得た情報と付加情報を結合するメッセージ
   結合手段と、 前記メッセージを出力するメッセージ出力手段とを有
   し、 構文解析とのつながりにトークンレコードを作成するこ
   とを特徴とする語彙解析編集方式。