JPH09309876A - イミド化合物の製造法 - Google Patents
イミド化合物の製造法Info
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- JPH09309876A JPH09309876A JP8125107A JP12510796A JPH09309876A JP H09309876 A JPH09309876 A JP H09309876A JP 8125107 A JP8125107 A JP 8125107A JP 12510796 A JP12510796 A JP 12510796A JP H09309876 A JPH09309876 A JP H09309876A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
- Hydrogenated Pyridines (AREA)
- Pyridine Compounds (AREA)
Abstract
ド化合物の製造法及びアミド酸からのイミド化合物の製
造法。 【解決手段】 式(1) 【化1】 〔式中、X及びYは、C1〜C6アルキル基を意味し、 【化2】 は単結合又は二重結合を意味し、nは0〜3の整数を意
味する。〕で表わされるカルボン酸無水物を、式(2) 【化3】 〔式中、Rは、C1〜C6アルキル基を意味する。〕で表
わされるアミン化合物と、ジシラザン化合物及びルイス
酸触媒の存在下反応させることを特徴とする 式(3) 【化4】 〔式中、X、Y、R、n及び 【化5】
Description
性物質及び機能性ポリマー等の重要な中間体であるイミ
ド化合物の製造法に関する。
使用される他、染料、塗料、接着剤、洗剤等への添加剤
として使用される重要中間体である。例えば、特開昭51
-1459号公報にはペプチド合成における活性エステル化
剤として、特開昭63-66118号公報にはパップ剤の粘着性
を増加させる添加剤として、特開昭54-4942号公報には
熱硬化性ポリマーの原料として、特開平5-185725号公報
には感熱記録材料としての用途が開示されている。
カルボン酸無水物から合成する方法が知られており、例
えば、J. Org. Chem., 24, 7 (1959)、J. Org. Chem.,
54,4243 (1989)、Chem. Lett., 6, 879 (1983) 等で
は、無水コハク酸等とアミン化合物の反応によりコハク
酸イミド誘導体が得られている。
に無溶媒で200℃以上で反応させたり、DMF等の高
沸点溶媒中で還流反応させる等高い反応温度を必要とし
ている。
物の製造法について鋭意検討を重ねた結果、カルボン酸
無水物から温和な条件でイミド化合物が得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、
式(1)
てもよいC1〜C6アルキル基(該置換基としてはC1〜
C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、
ハロゲン原子を意味する。)、置換されていてもよいC
2〜C6アルケニル基(該置換基としてはC1〜C6アルキ
ル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原
子を意味する。)、置換されていてもよいフェニル基
(該置換基としてはC1〜C6アルキル基、C1〜C6アル
コキシ基、フェニル基、ニトロ基、シアノ 基、ハロゲ
ン原子を意味する。)を意味し、又はX及びYは一緒に
なってC4〜C8の環やベンゼン環を形成してもよい。
3の整数を意味する。〕で表わされるカルボン酸無水物
を、式(2)
〜C6アルキル基(該置換基としてはC 1〜C6アルキル
基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ヒドロキシル
基、ハロゲン原子を意味する。)、置換されていてもよ
いC2〜C6アルケニル基(該置換基としてはC1〜C6ア
ルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲ
ン原子を意味する。)、置換されていてもよいフェニル
基(該置換基としてはC1〜C6アルキル基、C1〜C6ア
ルコキシ基、フェニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン原子を意味する。)、置換されていてもよいベンジル
基(該置換基としてはC1〜C6アルキル基、C1〜C6ア
ルコキシ基、フェニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン原子を意味する。)、ヒドロキシル基を意味する。〕
で表わされるアミン化合物と、ジシラザン化合物及びル
イス酸触媒の存在下反応させることを特徴とする 式(3)
物の製造法、式(4)
を、ジシラザン化合物及びルイス酸触媒の存在反応させ
ることを特徴とする 式(3)
物の製造法に関するものである。
る。先ず、置換基X、Y及びRについて説明する。C1
〜C6アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基,i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ア
ミル基、i−アミル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル
基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
基、エトキシ基、n−プロポキシ基,i−プロポキシ
基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキ
シ基、tert−ブトキシ基、n−アミロキシ基、i−
アミロキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基等が挙げられる。C2
〜C6アルケニル基としては、ビニル基、イソプロペニ
ル基、アリル基、メタリル基、1−ブテニル基、3−ヘ
キセニル基、1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキ
セニル基、メトキシビニル基、エトキシビニル基等が挙
げられる。
シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン
環、シクロオクタン環等が挙げられる。ハロゲン原子と
しては、弗素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子等が
挙げられる。次に、イミド化合物の製造法について説明
する。
ては、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、フタル酸無
水物、グルタル酸無水物等が挙げられる。式(2)のア
ミン化合物の具体例としては、イソプロピルアミン、ブ
チルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、アリル
アミン、アニリン、ベンジルアミン、α−メチルベンジ
ルアミン、α−フェネチルアミン、2−フェニルエチル
アミン、3−フェニルプロピルアミン、グリシノール、
バリノール等が挙げられる。
(1)のカルボン酸無水物に対して0.1〜10倍モル
の範囲、好ましくは0.5〜5倍モルの範囲、より好ま
しくは等モル倍が良い。又、式(4)のアミド酸として
は、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、フタル酸無水
物、グルタル酸無水物等のカルボン酸無水物と、イソプ
ロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシ
ルアミン、アリルアミン、アニリン、ベンジルアミン、
α−メチルベンジルアミン、α−フェネチルアミン、2
−フェニルエチルアミン、3−フェニルプロピルアミ
ン、グリシノール、バリノール等のアミン化合物から合
成されるアミド酸が挙げられる。
(1)のカルボン酸無水物と式(2)のアミン化合物を
反応させることにより容易に合成することができる。反
応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制
限はなく、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、ブチロニトリル等のニトリル類、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、
ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロルベ
ンゼン、o−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n−デ
カン等の脂肪族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロメタン、ジクロロ
エタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、t−
ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、
1,3−ジメチルイミダゾリジノン、テトラメチル尿素
等の尿素類等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフ
ラン、ベンゼン、ジクロロメタン等が挙げられる。
(2)のアミン化合物から式(3)のイミド化合物を得
る反応条件及び操作法と式(4)のアミド酸からの式
(3)のイミド化合物を得る反応条件及び操作法は、ほ
ぼ同一であるのでまとめて説明する。ジシラザン化合物
としては、ヘキサメチルジシラザン、ジ−n−プロピル
テトラメチルジシラザン、ジ−n−ブチルテトラメチル
ジシラザン、ジ−i−ブチルテトラメチルジシラザン、
ジ−n−ヘキシルテトラメチルジシラザン、ジ−n−オ
クチルテトラメチルジシラザン等が挙げられ、好ましく
はヘキサメチルジシラザンが挙げられる。
カルボン酸無水物又は式(4)のアミド酸に対して、
0.1〜10倍モルの範囲、好ましくは0.5〜5倍モ
ルの範囲が良い。ルイス酸としては、塩化亜鉛、臭化亜
鉛、沃化亜鉛、塩化アルミ、臭化アルミ、塩化第一鉄、
臭化第一鉄、塩化第二鉄、臭化第二鉄、塩化第一銅、臭
化第一銅、沃化第一銅、塩化第二銅、臭化第二銅、沃化
第二銅、塩化第一錫、臭化第一錫、沃化化第一錫、塩化
第二錫、臭化第二錫、沃化化第二錫等が挙げられ、好ま
しくは塩化亜鉛、臭化亜鉛、沃化化亜鉛、塩化第一錫、
塩化第二錫が挙げられる。
酸無水物又は式(4)のアミド酸に対して、0.01〜
5当量の範囲、好ましくは、0.1〜2当量の範囲が良
い。反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば
特に制限はなく、例えば、アセトニトリル、プロピオニ
トリル、ブチロニトリル等のニトリル類、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロ
ルベンゼン、o−ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素
類、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−オクタン、n
−デカン等の脂肪族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロメタン、ジク
ロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、
t−ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタン等のエー
テル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド
類、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、テトラメチル
尿素等の尿素類等が挙げられ、好ましくは、テトラヒド
ロフラン、ベンゼン、ジクロロメタン等が挙げられる。
用することも出来る。反応温度は、特に制限はなく、通
常0℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ま
しくは20℃から100℃の範囲で行うのが良い。反応
時間は、通常0.1〜1000時間である。反応終了後
は、反応液に水を加えて適当な溶媒により目的物を抽出
し、溶媒を減圧濃縮して粗製物を得るか、或いは適当な
溶媒から目的物を固体として析出させて粗製物を得るこ
とができる。
トグラフィー等の常法による精製を行なうことにより純
粋なイミド化合物を得ることができる。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 アルゴン雰囲気下、ベンゼン3ml中に、無水コハク酸
26mg(0.26ミリモル)を加え、しばらく攪拌
後、ベンジルアミン29μl(0.26ミリモル)を滴
下し、そのまま室温で1時間攪拌した。
ル)を加え、更にベンゼン2mlを加え加熱した。還流
が開始したら、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチル
ジシラザン0.11ml(0.53ミリモル)を加え、
4時間還流した。反応は薄層クロマトグラフィーで追跡
し、アミド酸のテーリングが消失したところを終点とし
た。
減圧下濃縮し粗製のN−ベンジルコハク酸イミドを得
た。この粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=6/4)で精
製したところ、N−ベンジルコハク酸イミドの収量は3
7mg(収率73%)であった。
ルアミン29μl(0.26ミリモル)、塩化亜鉛36
mg(0.26ミリモル)、1,1,1,3,3,3−
ヘキサメチルジシラザン0.11ml(0.53ミリモ
ル)から合成する他は、実施例1と同様に反応及び後処
理を行ない粗製のN−ベンジルマレインイミドを得た。
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=9/
1)で精製したところ、N−ベンジルマレインイミドの
収量は46mg(収率93%)であった。 融点69.5〜71.2℃ 実施例3 無水フタル酸27mg(0.18ミリモル)とベンジル
アミン20μl(0.18ミリモル)、塩化亜鉛25m
g(0.18ミリモル)、1,1,1,3,3,3−ヘ
キサメチルジシラザン0.08ml(0.36ミリモ
ル)から合成する他は、実施例1と同様に反応及び後処
理を行ない粗製のN−ベンジルフタル酸イミドを得た。
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=9/
1)で精製したところ、N−ベンジルフタル酸イミドの
収量は39mg(収率89%)であった。 融点120.5〜121.5℃ 実施例4 無水マレイン酸30mg(0.31ミリモル)と(S)
−α−メチルベンジルアミン40μl(0.31ミリモ
ル)、塩化亜鉛42mg(0.31ミリモル)、1,
1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン0.13
ml(0.62ミリモル)から合成する他は、実施例1
と同様に反応及び後処理を行ない粗製のN−(S)−α
−メチルベンジルマレインイミドを得た。
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=9/
1)で精製したところ、油状のN−(S)−α−メチル
ベンジルマレインイミドの収量は54mg(収率86
%)であった。 実施例5 無水マレイン酸28mg(0.29ミリモル)とイソプ
ロピルアミン25μl(0.29ミリモル)、塩化亜鉛
40mg(0.29ミリモル)、1,1,1,3,3,
3−ヘキサメチルジシラザン0.12ml(0.58ミ
リモル)から合成する他は、実施例1と同様に反応及び
後処理を行ない粗製のN−イソプロピルマレインイミド
を得た。
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=9/
1)で精製したところ、油状のN−イソプロピルマレイ
ンイミドの収量は28mg(収率69%)であった。 実施例6 無水マレイン酸32mg(0.33ミリモル)とアリル
アミン25μl(0.33ミリモル)、塩化亜鉛45m
g(0.33ミリモル)、1,1,1,3,3,3−ヘ
キサメチルジシラザン0.14ml(0.66ミリモ
ル)から合成する他は、実施例1と同様に反応及び後処
理を行ない粗製のN−アリルマレインイミドを得た。
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=85
/15)で精製したところ、N−アリルマレインイミド
の収量は33mg(収率73%)であった。 融点42.5〜43.5℃ 実施例7 無水グルタル酸26mg(0.23ミリモル)とベンジ
ルアミン25μl(0.23ミリモル)、塩化亜鉛31
mg(0.23ミリモル)、1,1,1,3,3,3−
ヘキサメチルジシラザン0.10ml(0.46ミリモ
ル)から合成する他は、実施例1と同様に反応及び後処
理を行ない粗製のN−ベンジルグルタルイミドを得た。
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=6/
4)で精製したところ、N−ベンジルグルタルイミドの
収量は32mg(収率69%)であった。 融点49.0〜50.0℃ 実施例8 アルゴン雰囲気下、ベンゼン5ml中に、N−ベンジル
スクシンアミド酸50mg(0.24ミリモル)を加
え、しばらく攪拌後、塩化亜鉛33mg(0.24ミリ
モル)をすばやく加え加熱し、還流が開始したら、1,
1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン77μl
(0.48ミリモル)を加え、2時間還流した。
アミド酸のテーリングが消失したところを終点とした。
反応終了後、白色沈殿を取り除き、溶媒を減圧下濃縮し
粗製のN−ベンジルコハク酸イミドを得た。この粗製物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n
−ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で精製したところ、
N−ベンジルコハク酸イミドの収量は43mg(収率9
4%)であった。 実施例9〜11 実施例8の塩化亜鉛、1,1,1,3,3,3−ヘキサ
メチルジシラザン(HMDS)の当量数及び還流時間を
変化させた他は、実施例8と同様に反応、後処理及び精
製を行ないN−ベンジルコハク酸イミドを得た。結果を
表1に示す。
変化させた他は、実施例8と同様に反応、後処理及び精
製を行ないN−ベンジルコハク酸イミドを得た。結果を
表2に示す。
モル)、塩化亜鉛36mg(0.26ミリモル)、1,
1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン0.11
ml(0.53ミリモル)から合成する他は、実施例8
と同様に反応及び後処理を行ない粗製のN−ベンジルマ
レインイミドを得た。 この粗製物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エ
チル=9/1)で精製したところ、N−ベンジルマレイ
ンイミドの収量は45mg(収率90%)であった。 実施例18 N−ベンジルグルタルアミド酸53mg(0.24ミリ
モル)、塩化亜鉛33mg(0.24ミリモル)、1,
1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン0.10
ml(0.48ミリモル)から合成する他は、実施例8
と同様に反応及び後処理を行ない粗製のN−ベンジルグ
ルタル酸イミドを得た。
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン/酢酸エチル=6/
4)で精製したところ、N−ベンジルグルタル酸イミド
の収量は36mg(収率75%)であった。 参考例1 アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン30ml中に、
無水コハク酸3.0g(30ミリモル)を加え、しばら
く攪拌後、ベンジルアミン3.3ml(30ミリモル)
を滴下し、そのまま室温で15分間攪拌した。
5mlで5回洗浄し乾燥した。この粗製物を酢酸エチル
と少量のメタノールから再結晶を行ったところ、白色の
N−ベンジルコハク酸アミド酸の収量は5.7g(収率
90%)であった。 融点142.0〜143.5℃ 参考例2 無水マレイン酸1.0g(10ミリモル)とベンジルア
ミン1.1ml(10ミリモル)から合成する他は、参
考例1と同様に反応及び後処理を行なったところ、白色
のN−ベンジルマレインアミド酸の収量は1.8g(収
率88%)であった。
アミン0.9ml(8.6ミリモル)から合成する他
は、参考例1と同様に反応及び後処理を行なったとこ
ろ、黄色のN−ベンジルグルタルアミド酸の収量は1.
7g(収率88%)であった。
水物と式(2)のアミン化合物から穏和な条件で式
(3)のイミド化合物を製造することができ、更に式
(4)のアミド酸からも穏和な条件で式(3)のイミド
化合物の製造することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 式(1) 【化1】 〔式中、X及びYは、独立に置換されていてもよいC1
〜C6アルキル基(該置換基としてはC1〜C6アルキル
基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子
を意味する。)、置換されていてもよいC2〜C6アルケ
ニル基(該置換基としてはC1〜C6アルキル基、C1〜
C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子を意味す
る。)、置換されていてもよいフェニル基(該置換基と
してはC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フ
ェニル基、ニトロ基、シアノ 基、ハロゲン原子を意味
する。)を意味し、又はX及びYは一緒になってC4〜
C8の環やベンゼン環を形成してもよい。 【化2】 は単結合又は二重結合を意味し、nは0〜3の整数を意
味する。〕で表わされるカルボン酸無水物を、 式(2) 【化3】 〔式中、Rは、置換されていてもよいC1〜C6アルキル
基(該置換基としてはC 1〜C6アルキル基、C1〜C6ア
ルコキシ基、フェニル基、ヒドロキシル基、ハロゲン原
子を意味する。)、置換されていてもよいC2〜C6アル
ケニル基(該置換基としてはC1〜C6アルキル基、C1
〜C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子を意味
する。)、置換されていてもよいフェニル基(該置換基
としてはC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、
フェニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子を意味
する。)、置換されていてもよいベンジル基(該置換基
としてはC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、
フェニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子を意味
する。)、ヒドロキシル基を意味する。〕で表わされる
アミン化合物と、ジシラザン化合物及びルイス酸触媒の
存在下反応させることを特徴とする 式(3) 【化4】 〔式中、X、Y、R、n及び 【化5】 は前記に同じ。〕で表わされるイミド化合物の製造法。 - 【請求項2】 式(4) 【化6】 〔式中、X及びYは、独立に置換されていてもよいC1
〜C6アルキル基(該置換基としてはC1〜C6アルキル
基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子
を意味する。)、置換されていてもよいC2〜C6アルケ
ニル基(該置換基としてはC1〜C6アルキル基、C1〜
C6アルコキシ基、フェニル基、ハロゲン原子を意味す
る。)、置換されていてもよいフェニル基(該置換基と
しては C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、
フェニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子を意味
する。)を意味し、又はX及びYは一緒になってC4〜
C8の環やベンゼン環を形成してもよい。Rは、置換さ
れていてもよいC1〜C6アルキル基(該置換基としては
C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル
基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子を意味する。)、置
換されていてもよいC2〜C6アルケニル基(該置換基と
してはC1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、フ
ェニル基、ハロゲン原子を意味する。)、置換されてい
てもよいフェニル基(該置換基としてはC1〜C6アルキ
ル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ニトロ基、
シアノ基、ハロゲン原子を意味する。)、置換されてい
てもよいベンジル基(該置換基としてはC1〜C6アルキ
ル基、C1〜C6アルコキシ基、フェニル基、ニトロ基、
シアノ基、ハロゲン原子を意味する。)、ヒドロキシル
基を意味し、 【化7】 は単結合又は二重結合を意味し、nは0〜3の整数を意
味する。〕で表わされるアミド酸を、ジシラザン化合物
及びルイス酸触媒の存在反応させることを特徴とする 式(3) 【化8】 〔式中、X、Y、R、n及び 【化9】 は前記に同じ。〕で表わされるイミド化合物の製造法。 - 【請求項3】 ジシラザン化合物が1,1,1,3,
3,3−ヘキサメチルジシラザンである請求項1〜2記
載の製造法。 - 【請求項4】 ルイス酸が、ハロゲン化亜鉛又はハロゲ
ン化錫である請求項1〜2記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12510796A JP3965526B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | イミド化合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12510796A JP3965526B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | イミド化合物の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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