JPH0432064B2 - - Google Patents

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JPH0432064B2
JPH0432064B2 JP15061984A JP15061984A JPH0432064B2 JP H0432064 B2 JPH0432064 B2 JP H0432064B2 JP 15061984 A JP15061984 A JP 15061984A JP 15061984 A JP15061984 A JP 15061984A JP H0432064 B2 JPH0432064 B2 JP H0432064B2
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  • Pyrrole Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は医薬、農薬の中間体として有用な一般
(式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル基、低
級ハロアルキル基、アルキルアミノ基、アルコキ
シル基、ニトロ基、シアノ基及びメチレンジオキ
シ基の群から選ばれた異種又は同種の置換基を、
nは0、1又は2を示す。)で表わされるピロー
ル誘導体の製造方法に関するものである。 上記ピロール誘導体は、例えば1位にアシル化
することにより特開昭56−79672、55−51066、55
−57508等に記載の農園芸用殺菌剤の中間体とし
て有用である。 (従来の技術) 上記ピロール誘導体の製造方法としては、
Tetrahedron LettersNo.52、pp5337−5340、1972
に記載の下記反応式に示す方法が知られている。 しかしながら該製造方法は35%と低収率のため
化合物()を得るには繁雑な精製工程が必要で
あるばかりでなく、原料化合物()は例えば、
一般式 (式中、X及びnは前記と同じ意味を示し、Rは
H又は低級アルキル基を示す。)で表わされるα
−シアノ桂皮酸類を脱炭酸することにより得られ
るが、脱炭酸の条件が厳しかつたり、真空蒸留又
は再結晶等の精製工程が必要である等工業原料と
して好ましいものではなく、該製造方法は工業的
製造方法としては好ましいものではなかつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは入手しやすい原料を用いて収率よ
く前記ピロール誘導体を製造する方法について検
討を重ね本発明を完成した。 (問題点を解決するための手段) 本発明は一般式()で表わされるα−シアノ
桂皮酸類と式()で表わされるトシルメチルイ
ソシアニドとを有機溶媒中、塩基又は触媒の存在
下、反応させることを特徴とする一般式()で
表わされるピロール誘導体の製造方法である。 塩基としては水素化ナトリウム、ナトリウムア
ルコキシド、カリウムアルコキシド、金属ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
カリウムあるいは炭酸ナトリウム等の有機又は無
機塩基が用いられる。 有機溶媒としては塩基として水酸化ナトリウ
ム、アルコキシド、金属ナトリウム等を用いる場
合にはベンゼン、トルエン、エーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン等の非水素溶媒を
用いることができるが、好ましくはジメトキシエ
タン、ジメチルスルホキシド、ギメチルホルムア
ミド等のアニオン安定化溶媒を用いるか又はトシ
ルメチルイソシアニドと当量のジメチルスルホキ
シドもしくはジメチルホルムアミドを添加した混
合溶媒を用いるのが良い。塩基として水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウムを用いる場合は前記の溶媒の他にメタノ
ール、エタノール又はメタノール、エタノールと
ハロゲン系溶媒、例えば塩化メチレンとの混合溶
媒等を用いることもできる。触媒としてはトシル
メチルイソシアニドと錯体を形成する銅化合物、
例えば酸化第一銅等が用いられる。 反応温度は、使用する塩基、溶媒等により異な
るが通常−10°〜100℃、、好ましくは0℃〜40℃
の緩和な条件下で行われる。 (作用) 本発明の製造方法は緩和な条件で反応が進行す
ることから、公知の製造方法とは全く異なつた以
下に示す反応機構で反応が進行するものと思われ
る。 (実施例) 以下、実施例を挙げて本発明について更に詳し
く説明するが本発明の製造方法はこれら実施例に
限定されるものではない。 実施例 1 α−シアノ桂皮酸エチルエステル10.06g
(50.0ミリモル)とトシルメチルイソシアニド
10.25g(52.5ミリモル)を乾燥したジメトキシ
エタン80mlに溶かし、その溶液をN2気流下50%
NaH2.88g(60.0ミリモル)の乾燥したジメトキ
シエタン50mlの懸濁液に0°〜5℃の間で滴下し反
応させた。 滴下後室温で1時間撹拌し反応を完結させた後
水50mlを加え10%HClでPH8に中和した。その後
ジメトキシエタンを減圧留去し、次いで水100ml
を加え30分間撹拌の後析出した結晶を過し、水
及びトルエンで洗浄後乾燥して3−フエニル−4
−シアノピロール7.48gを得た。収率88.9%
mp129〜130℃ 実施例 2 α−シアノ−0−クロル桂皮酸エチルエステル
11.78g(50.0ミリモル)をエタノール80mlに溶
かし0℃〜3℃に冷却の後ナトリウムエトキシド
4.08g(60.0ミリモル)を加えた。次いでトシル
メチルイソシアニド10.25g(52.5ミリモル)を
塩化メチレン70mlに溶かした溶液を0°〜3℃の間
で滴下し反応させ、同温度で1時間撹拌し反応を
完結させた。その後水50mlを加え10%HClでPH8
とした後塩化メチレン及びエタノールを減圧留去
し、次いで水100mlを加え30分間撹拌の後析出し
た結晶を過し、水で洗浄後乾燥して3−(2−
クロルフエニル)−4−シアノピロール9.93gを
得た。収率98.0% mp138〜139℃ 実施例 3 ジメトキシエタン100mlに水酸化カリウム12.62
g(225.0ミリモル)を加え冷却下0°〜10℃でα
−シアノ−3,4−ジメトキシ桂皮酸11.66g
(50.0ミリモル)を分割添加し、同温度で30分間
撹拌した。次いでトシルメチルイソシアニド
10.25g(52.5ミリモル)をジメトキシエタン60
mlに溶かした溶液を室温で1時間で滴下し、滴下
後2時間室温で撹拌し反応完結させた。その後水
70mlを加え10%HClでPH8とした後ジメトキシエ
タンを減圧留去し、次いで水80mlを加え30分間撹
拌の後析出した結晶を過し、水で洗浄後乾燥し
て3−(3,4−ジメトキシフエニル)−4−シア
ノピロール10.50gを得た。収率92.0% mp212〜
214℃ 実施例 4 メタノール80mlに炭酸カリウム20.73g(150.0
ミリモル)とα−シアノ−p−シアノ桂皮酸9.91
g(50.0ミリモル)を加え室温で30分間撹拌し
た。次いでトシルメチルイソシアニド10.25g
(52.5ミリモリ)を塩化メチレン70mlに溶かした
溶液を30°〜40℃の間で滴下し、滴下後40℃で3
時間撹拌し反応させた。その後水50mlを加え10%
HClでPH8とした後塩化メチレン、及びメタノー
ルを減圧留去し、次いで水100mlを加え30分間撹
拌の後析出した結晶を過し、水で洗浄後乾燥し
て3−(4−シアノフエニル)−4−シアノピロー
ル7.83gを得た。収率81.05% mp170〜172℃ 実施例 5 水酸化カリウム12.62g(225.0ミリモル)をメ
タノール80mlに溶かし、冷却下0°〜10℃でα−シ
アノ−2,3−ジクロル桂皮酸12.10g(50.0ミ
リモル)を添加し、同温度で30分間撹拌した。次
いでトシルメチルイソシアニド10.25g(52.5ミ
リモル)を塩化メチレン70mlに溶かした溶液を0°
〜5℃の間で滴下し、滴下後30分間同温度で撹拌
し反応を完結させた。その後水50mlを加え10%
HClでPH8とした後塩化メチレン、及びメタノー
ルを減圧留去し、次いで水100mlを加え30分間撹
拌の後析出した結晶を過し、水で洗浄後乾燥し
て3−(2,3−ジクロルフエニル)−4−シアノ
ピロール11.73gを得た。収率99.0% mp152〜
153℃ 実施例 6〜18 実施例5と同様な方法により反応を行なつた。
結果を表−1に示す。
【表】
【表】
【表】 (発明の効果) 上記実施例からも明らかなように本発明の製造
方法は緩和な条件で反応が進行し、しかも目的物
がほぼ定量的に得られることから精製工程もほと
んど必要のない工業的に非常に優れたピロール誘
導体の製造方法である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル基、低
    級ハロアルキル基、アルキルアミノ基、アルコキ
    シル基、ニトロ基、シアノ基及びメチレンジオキ
    シ基の群から選ばれた異種又は同種の置換基を、
    nは0、1又は2を、RはH又は低級アルキル基
    を示す。)で表わされるα−シアノ桂皮酸類と、
    で表わされるトシルメチルイソシアニドとを反応
    させることを特徴とする一般式 (式中、X及びnは前記と同じ意味を示す。)で
    表わされるピロール誘導体の製造方法。 2 有機溶媒中塩基の存在下反応させる特許請求
    の範囲第1項記載の製造方法。 3 有機溶媒中触媒の存在下反応させる特許請求
    の範囲第1項記載の製造方法。
JP59150619A 1984-07-20 1984-07-20 3−フエニル−4−シアノピロ−ル類の製造方法 Granted JPS6130571A (ja)

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JP59150619A JPS6130571A (ja) 1984-07-20 1984-07-20 3−フエニル−4−シアノピロ−ル類の製造方法

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JP59150619A JPS6130571A (ja) 1984-07-20 1984-07-20 3−フエニル−4−シアノピロ−ル類の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS6130571A JPS6130571A (ja) 1986-02-12
JPH0432064B2 true JPH0432064B2 (ja) 1992-05-28

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ID=15500824

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JP59150619A Granted JPS6130571A (ja) 1984-07-20 1984-07-20 3−フエニル−4−シアノピロ−ル類の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3737984A1 (de) * 1987-11-09 1989-08-03 Bayer Ag 3-cyano-4-phenyl-pyrrole
US5278295A (en) * 1989-10-17 1994-01-11 Nippon Soda Co., Ltd. Pyrrole monomer

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Publication number Publication date
JPS6130571A (ja) 1986-02-12

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