JPH06774B2 - ピロ−ル誘導体の製造方法 - Google Patents

ピロ−ル誘導体の製造方法

Info

Publication number
JPH06774B2
JPH06774B2 JP4087485A JP4087485A JPH06774B2 JP H06774 B2 JPH06774 B2 JP H06774B2 JP 4087485 A JP4087485 A JP 4087485A JP 4087485 A JP4087485 A JP 4087485A JP H06774 B2 JPH06774 B2 JP H06774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
added
mmol
water
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4087485A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61200984A (ja
Inventor
義一 源田
清治 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP4087485A priority Critical patent/JPH06774B2/ja
Publication of JPS61200984A publication Critical patent/JPS61200984A/ja
Publication of JPH06774B2 publication Critical patent/JPH06774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医薬、農薬の中間体として有用な 一般式 (式中、Aはハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロ
アルキル基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、ニトロ
基もしくはシアノ基で置換されていてもよいチエニル、
フリルまたはピリジルの基を示す。)で表わされるピロ
ール誘導体の製造方法に関するものである。
上記ピロール誘導体は例えば1−位にアシル化すること
により特開昭56-79672、55-51066、55-57508などに記載
の農園芸用殺菌剤の中間体として有用である。
〔従来の技術〕
上記ピロール誘導体の製造方法としては特開昭58-11646
2やテトラヘドロンレターズ(Tetrahedron Letters)NO.5
2、P5337〜5340、1972などに記載の下記反応式に示す方法
が知られている。
しかしながら該製造方法は収率が50%前後で、化合物(II
I)を得るには繁雑な精製工程が必要であるばかりでな
く、原料化合物(IV)は、例えば 一般式 (式中、A及びRは前記と同じ意味を示す。)で表わさ
れる2−シアノアクリル酸類を脱炭酸することにより得
られるが、脱炭酸の条件が厳しかったり、真空蒸留又は
再結晶等の精製工程が必要であったり等、工業原料とし
て好ましいものではなく、該製造方法は工業的製造方法
としては好ましいものではなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは入手し易い原料を用いて収率よく前記ピロ
ール誘導体を製造する方法について検討を重ね本発明を
完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は一般式(I)で表わされる2−シアノアクリル酸
類と一般式(II) (式中、Yはハロゲン原子、水素原子、低級アルキル基
を示す。)で表わされる置換フェニルスルホニルメチル
イソシアニドとを有機溶媒中、塩基又は触媒の存在下、
反応させることを特徴とする一般的(III)で表わされる
ピロール誘導体の製造方法である。
塩基としては水酸化ナトリウム、ナトリウムアルコキシ
ド、カリウムアルコキシド、金属ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウムあるいは炭酸
ナトリウムなどの有機又は無機塩基が用いられる。
有機溶媒としては塩基として水素化ナトリウム、アルコ
キシド、金属ナトリウム等を用いる場合にはベンゼン、
トルエン、エーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシ
エタンなどの非水素溶媒を用いることができるが、好ま
しくはジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミドなどのアニオン安定化溶媒を用いるか
又は置換フェニルスルホニルメチルイソシアニドと当量
のジメチルスルホキシドもしくはジメチルホルムアミド
を添加した混合溶媒を用いるのが良い。
塩基として水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウムを用いる場合は前記の溶媒の他
にメタノール、エタノール又はメタノール、エタノール
とハロゲン系溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルム
などとの混合溶媒などを用いることもできる。触媒とし
ては置換フェニルスルホニルメチルイソシアニド類と錯
体を形成する銅化合物、例えば酸化第一銅等が用いられ
る。
反応温度は、使用する塩基、溶媒などにより異なるが通
常-10゜C〜100゜C、好ましくは0゜C〜40゜Cの緩和な条件下
で行われる。
本発明の製造方法は緩和な条件で反応が進行することか
ら公知の製造方法とは全く異なった以下に示す反応機
構、例えば2−シアノ−3−(2−チエニル)−アクリ
ル酸とトシルメチルイソシアニドとの反応で示せば の反応が進行するものと思われる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明す
るが本発明の製造方法はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
実施例1 ジメトキシエタン(DME)100mlに水酸化カリウム9.82g
(175ミリモル)を加え冷却下0〜10゜Cで、2−シアノ
−3−(2−フリル)−アクリル酸8.15g(50ミリモ
ル)を分割添加し、同温度で30分間撹拌した。次いでト
シルメチルイソシアニド10.25g(52.5ミリモル)をジ
メトキシエタン(DME)60mlに溶解した溶液を5〜10゜C
で1時間で滴下し、その後2時間室温で撹拌し反応を完
結させた。その後、水70mlを加え10%HClでPH8としたの
ち、ジメトキシエタンを減圧留去し次いで水80mlを加え
30分間撹拌後析出した結晶を集、水で洗浄後乾燥して
3−(2−フリル)−4−シアノピロール7.27gを得
た。
収率 92.0%、mp95〜6゜C 実施例2 水酸化カリウム12.62g(225ミリモル)をメタノール80
mlに溶解し、冷却下0〜10゜Cで2−シアノ−3−(2−
チエニル)−アクリル酸8.95g(50ミリモル)を添加し
同温度で30分間撹拌した。次いでトシルメチルイソシア
ニド10.25g(52.5ミリモル)を塩化メチレン70mlに溶
解した液を0〜5゜Cで滴下、滴下終了後60分間同温度で
撹拌し反応を完結させた。その後、水50mlを加え10%HCl
でPH8としたのち塩化メチレン及びメタノールを減圧留
去し次いで水100mlを加え30分間撹拌、析出した結晶を
過し水で洗浄後乾燥して3−(2−チエニル)−4−
シアノピロール8.44gを得た。収率97%、mp121〜122゜C 実施例3 メタノール80mlに炭酸カリウム20.73g(150ミリモル)
と2−シアノ−3−(3−ピリジル)−アクリル酸10.6
0g(50ミリモル)を加え室温で60分間撹拌した、次い
でトシルメチルイソシアニド10.25g(52.5ミリモル)
を塩化メチレン60mlに溶解した溶液を20〜35゜Cの間で滴
下し、滴下後40゜Cで1時間撹拌し反応させた。その後、
水70mlを加え10%HClでPH8としたのち塩化メチレン及び
メタノールを減圧留去し次いで水80mlを加え30分間撹拌
したのち析出した結晶を集、水洗、乾燥して3−(3
−ピリジル)−4−シアノピロール7.01gを得た。
収率83%、mp161〜162゜C 実施例4 2−シアノ−3−(3−ピリジル)−アクリル酸12.0g
(50ミリモル)をエタノール100mlに溶解し0〜3゜Cに
冷却したのちナトリウムエトキシド4.08g(60ミリモ
ル)を加えた。
次いでトシルメチルイソシアニド10.25g(52.5ミリモ
ル)を塩化メチレン50mlに溶解した溶液を0〜3゜Cの間
で滴下し反応させ同温度で30分間撹拌し反応を完結させ
た。
そののち水50mlを加え10%HClでPH8としたのち塩化メチ
レンとエタノールを減圧留去し、次いで水100mlを加え3
0分間撹拌、析出した結晶を過し水で洗浄、乾燥して
3−(3−ピリジル)−4−シアノピロール8.03gを得
た。
収率95.0%、mp161〜162゜C 実施例5 2−シアノ−3−(2−チエニル)−アクリル酸エチル
エステル10.35g(50ミリモル)とp−クロルフェニル
スルホニルメチルイソシアニド11.50g(53.3ミリモ
ル)を乾燥したジメトキシエタン(DME)80mlに溶解し
その溶液をN気流下50%NaH2.88g(60ミリモル)
の乾燥したDME50mlの懸濁液に0〜5゜Cの温度範囲で滴
下し反応させた。滴下後室温で1時間撹拌し反応を完結
させたのち、水50mlを加え10%HClでPH8に中和した。
その後、DMEを減圧留去し次いで水100mlを加え30分間撹
拌ののち、析出した結晶を過し水で洗浄、乾燥して3
−(2−チエニル)−4−シアノピロール8.12gを得
た。
収率93.3%、mp161〜162゜C 実施例6 水酸化カリウム9.82g(175ミリモル)をメタノール100
mlに溶解し冷却下0〜50゜Cで2−シアノ−3−(2−
フリル)−アクリル酸8.15g(50ミリモル)を添加して
同温度で20分間撹拌した。次いでフェニルスルホニルメ
チルイソシアニド9.52g(52.5ミリモル)を塩化メチレ
ン80mlに溶解した溶液を0〜3゜Cの温度範囲で滴下し滴
下後2時間、同温度で撹拌し反応を完結させた。
そののち水100mlを加え10%HClでPH8としたのち塩化メチ
レンとメタノールを減圧留去し次いで水80mlを加え30分
間撹拌、析出した結晶を集、水洗、乾燥して3−(2
−フリル)−4−シアノピロール7.81gを得た。
収率98.8%、mp95〜6゜C 実施例7〜15 実施例4,5及び6と同様な方法により反応を行なっ
た。
結果を表−1に示す。
〔発明の効果〕 実施例からも明らかなように本発明の製造方法は緩和な
条件で反応が進行し、しかも目的物がほぼ定量的に得ら
れることから精製工程もほとんど必要のない工業的に非
常に優れたピロール誘導体の製造方法である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Aはハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロ
    アルキル基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、ニトロ
    基もしくはシアノ基で置換されていてもよいチエニル、
    フリルまたはピリジルの基を、Rは水素原子又は低級ア
    ルキル基を示す。)で表される2−シアノアクリル酸類
    と 一般式 (式中、Yはハロゲン原子、水素原子、低級アルキル基
    を示す。)で表される置換フェニルスルホニルメチルイ
    ソシアニド類とを反応させることを特徴とする。 一般式 (式中、Aは前記と同じ意味を示す。)で表されるピロ
    ール誘導体の製造方法。
JP4087485A 1985-03-01 1985-03-01 ピロ−ル誘導体の製造方法 Expired - Lifetime JPH06774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4087485A JPH06774B2 (ja) 1985-03-01 1985-03-01 ピロ−ル誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4087485A JPH06774B2 (ja) 1985-03-01 1985-03-01 ピロ−ル誘導体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61200984A JPS61200984A (ja) 1986-09-05
JPH06774B2 true JPH06774B2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=12592658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4087485A Expired - Lifetime JPH06774B2 (ja) 1985-03-01 1985-03-01 ピロ−ル誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06774B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5492925A (en) * 1993-08-31 1996-02-20 American Cyanamid Company Thienyl-and furylpyrrole insecticidal and acaricidal agents

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61200984A (ja) 1986-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102702082B (zh) 2-取代的-5-((1-烷硫基)烷基)吡啶的制备方法
CN110028489A (zh) 一种减压法制备苯甲酰胺类化合物的方法
CN101611004B (zh) 制备2-取代的-5-((1-烷基硫基)烷基)吡啶的方法
JPH06774B2 (ja) ピロ−ル誘導体の製造方法
JP3720637B2 (ja) 新規ニトロイソウレア誘導体
JPH04270263A (ja) 2−アリール−5−(トリフルオロメチル)ピロール化合物の製造方法
JPH0649681B2 (ja) 3‐シアノ‐4‐アリールピロールの製造法
CN100503563C (zh) 芳基吡咯n-草酸酯类衍生物及制备和作为杀虫剂的应用
JPH0432064B2 (ja)
AU2004232454B2 (en) Method for the production of nicotinaldehydes
JP2864653B2 (ja) 2―ヒドロキシニコチン酸誘導体の製造方法
JPS5840939B2 (ja) シクロヘキサンジオン誘導体の製造方法
CA1265143A (en) Process for preparing 3-(pyrid-4-yl)propanoic acid derivatives
JP3231207B2 (ja) スルフェニル酢酸誘導体の製造方法
JP4004082B2 (ja) 環状ニトログアニジン誘導体の製造法
JP3233806B2 (ja) スルフェニル酢酸誘導体の製造法
JP2719604B2 (ja) フッ素置換ピリジン誘導体
JP3804208B2 (ja) アズレン誘導体の製造方法
SU503517A3 (ru) Способ получени производных индолилуксусной кислоты или их солей
CN116768853A (zh) 一种由吡啶基吡唑醛制备吡啶基吡唑酰氯的方法及其应用
CN114957065A (zh) 一种丙二酸二硫酯类化合物,其制备方法及用途
JPH0416466B2 (ja)
JPH0283373A (ja) 5員環の複素環化合物及びその製造方法
JPH0325421B2 (ja)
JPS6126540B2 (ja)