JP2017149868A - オルガノポリシロキサン及びその製造方法 - Google Patents

オルガノポリシロキサン及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた耐熱性を有する液状のイミド変性オルガノポリシロキサンの提供。【解決手段】式1で表され、1分子中に式2又は式3で表されるイミド含有有機基を少なくとも1個含むオルガノポリシロキサン。(R1は炭化水素基又は式2又は式3)【選択図】なし

Description

本発明は、新規なオルガノポリシロキサンに関するものであり、特に優れた耐熱性を有するオルガノポリシロキサン及びその製造方法に関するものである。
オルガノポリシロキサンは、主鎖がシロキサン結合で側鎖に有機基を有する、有機−無機複合高分子である。耐熱性、耐候性、摺動性、耐薬品性、電気絶縁性などの優れた特徴をもつ材料であり、オイル状、ゴム状、レジン状などの形態がある。オルガノポリシロキサンのオイルはシリコーンオイルとも呼ばれ、他の有機系のオイルよりも耐熱性や耐候性が高く、またさらさらとした独特の感触を有するという特徴がある。耐熱性に優れることから、工業用の熱媒などに使用される。
シリコーンオイルの有機基には様々なものが使用される。非反応性の有機基としては、アルキル基、フェニル基、ポリエーテル基、フルオロアルキル基、パーフルオロポリエーテル基などがあり、反応性の有機基としては、ビニル基、エポキシ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、カルボキシル基などがある。用途によってそれぞれのシリコーンオイルを使い分ける。
一方、イミドは、一級アミンとカルボン酸の無水物を反応させて得られ、Ra−CO−NRb−CO−Rc(Ra,Rb,Rcは有機基を示す)のような一般式で表される窒素と2つのC=O結合を有する化合物の総称である。この構造は化学的に重要であり、医薬や農薬の中間体、塗料、有機樹脂など産業のあらゆる分野に利用されるものである。一般によく知られているものとして、イミド構造が連続している高分子であるポリイミド樹脂があり、耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性、機械的強度などが優れており、スーパーエンジニアリングプラスチックの1つとして知られている。特に耐熱性については、あらゆる樹脂の中でも最高水準の耐熱性を示す材料である。
イミドとオルガノポリシロキサンを組み合わせることで、それぞれの特長を併せ持つ優れた材料を作製することが可能になる。例えば、特許文献1〜4(特許第4218282号公報、特開2004−263058号公報、特許第5314856号公報、特許第4204435号公報)では、ジアミノポリシロキサンを原料としたシロキサン−ポリイミド共重合体について記述されており、様々な特長を有することで工業的に重要な材料であることが示されている。しかし、イミドの繰り返し構造が存在することで生成物は固体となり、用途によってはハンドリングが困難であるという欠点がある。
イミドとオルガノポリシロキサンの複合材料で、溶剤希釈をしないで液状であるものはほとんどないが、これは高分子の主鎖に剛直なイミドが存在するためである。主鎖をオルガノポリシロキサンだけにして、側鎖にイミド構造を有する有機基を変性したイミド変性オルガノポリシロキサンを合成することで、2つの材料の特長を兼ね備える液状材料ができるものと考えられるが、現在までにそのような材料はない。
特許第4218282号公報 特開2004−263058号公報 特許第5314856号公報 特許第4204435号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、優れた耐熱性を有する液状の新規なイミド変性オルガノポリシロキサンを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、後述する式(4)で表されるアミノ基含有有機基を有するオルガノポリシロキサンと式(5)又は(6)で表される有機化合物とを反応させた後、さらにルイス酸触媒存在下でシリル化剤と反応させることにより、式(1)で表される新規なイミド変性オルガノポリシロキサンが得られ、該オルガノポリシロキサンは液状であり、優れた耐熱性を有することを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記のオルガノポリシロキサン及びその製造方法を提供する。
[1]
下記平均組成式(1)で表され、1分子中に下記一般式(2)又は(3)で表される構造の有機基を少なくとも1個含むオルガノポリシロキサン。
Figure 2017149868
(式中、R1は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は下記一般式(2)もしくは(3)で表される構造の有機基であり、R1のうち少なくとも1個は下記一般式(2)又は(3)で表される構造の有機基を含む。aは2以上の整数、bは0以上の整数、cは0以上の整数、dは0以上の整数で、2≦a+b+c+d≦1,000である。)
Figure 2017149868
(式中、R2〜R7は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R2又はR3とR4又はR5、R6とR7が結合して環を形成してもよく、m,nは0〜3の整数であり、X,Yは炭素数1〜10のヘテロ原子を介在してもよい非置換もしくは置換の2価炭化水素基である。破線は結合手を示す。)
[2]
(A)下記平均組成式(4)で表され、1分子中に炭素数1〜10のアミノ基含有有機基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
Figure 2017149868
(式中、R8は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は炭素数1〜10のアミノ基含有有機基であり、R8のうち少なくとも1個は炭素数1〜10のアミノ基含有有機基を含む。eは2以上の整数、fは0以上の整数、gは0以上の整数、hは0以上の整数で、2≦e+f+g+h≦1,000である。)
(B)下記一般式(5)又は(6)で表される有機化合物:(A)成分中のアミノ基に対しモル比で1〜3倍となる量、
Figure 2017149868
(式中、R9〜R14は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R9又はR10とR11又はR12、R13とR14が結合して環を形成してもよく、M,Nは0〜3の整数である。)
(C)ルイス酸触媒:(A)成分のアミノ基に対しモル比で0.1〜2倍となる量、
(D)シリル化剤:(A)成分のアミノ基に対しモル比で1〜3倍となる量、
(E)有機溶剤:(A)成分を100質量部としたときに0〜5,000質量部
を用いて、上記(A)成分と(B)成分とを、必要により(E)成分の存在下で反応させ、下記平均組成式(7)で表されるオルガノポリシロキサン(F)を形成し、次いで、(C)成分、(D)成分を混合して、(F)成分中のアミド基とカルボキシル基とを縮合反応させることを特徴とする[1]に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
Figure 2017149868
(式中、R15は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は下記一般式(8)もしくは(9)で表される構造の有機基であり、R15のうち少なくとも1個は下記一般式(8)又は(9)で表される構造の有機基を含む。iは2以上の整数、jは0以上の整数、kは0以上の整数、lは0以上の整数で、2≦i+j+k+l≦1,000である。)
Figure 2017149868
(式中、R16〜R21は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R16又はR17とR18又はR19、R20とR21が結合して環を形成してもよく、x,yは0〜3の整数であり、Z,Wは炭素数1〜10のヘテロ原子を介在してもよい非置換もしくは置換の2価炭化水素基である。破線は結合手を示す。)
[3]
(A)成分のアミン当量が200〜5,000g/molである[2]に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
[4]
(B)成分が、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水アジピン酸、無水ピメリン酸又は無水フタル酸である[2]又は[3]に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
[5]
(C)成分が金属化合物である[2]〜[4]のいずれかに記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
[6]
(C)成分が亜鉛化合物である[5]に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
[7]
(D)成分がジシラザン化合物である[2]〜[6]のいずれかに記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
本発明の新規なオルガノポリシロキサンは、イミド構造を有する液体であり、高耐熱の材料として使用できる。
以下、本発明についての詳細を記す。
[オルガノポリシロキサン]
本発明のオルガノポリシロキサンは、イミド構造が含まれる有機基が変性されているものであり、下記平均組成式(1)で示される。
Figure 2017149868
(式中、R1は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は下記一般式(2)もしくは(3)で表される構造の有機基であり、R1のうち少なくとも1個は下記一般式(2)又は(3)で表される構造の有機基を含む。aは2以上の整数、bは0以上の整数、cは0以上の整数、dは0以上の整数で、2≦a+b+c+d≦1,000である。)
Figure 2017149868
(式中、R2〜R7は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R2又はR3とR4又はR5、R6とR7が結合して環を形成してもよく、m,nは0〜3の整数であり、X,Yは炭素数1〜10のヘテロ原子を介在してもよい非置換もしくは置換の2価炭化水素基である。破線は結合手を示す。)
上記式(1)中、R1は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は上記一般式(2)もしくは(3)で表される構造の有機基であり、R1のうち少なくとも1個は上記一般式(2)又は(3)で表される構造の有機基を含む。1価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基などが挙げられ、さらに、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子又はその他の基で置換されていてもよく、置換基としては、トリフルオロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が例示される。中でも、飽和の脂肪族基又は芳香族基が好ましく、メチル基、フェニル基が好ましい。
本発明においては、R1のうち少なくとも1個、好ましくは2〜200個、より好ましくは2〜150個は一般式(2)又は(3)で表される構造の有機基を含むものである。
上記式(2)、(3)中、R2〜R7は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基である。1価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基などが挙げられ、さらに、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子又はその他の基で置換されていてもよく、置換基としては、トリフルオロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が例示され、水素原子、メチル基が好ましい。また、R2又はR3とR4又はR5、R6とR7が結合して環を形成してもよく、該環としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、ベンゼン環等が例示され、ベンゼン環が好ましい。
m,nは0〜3の整数であり、好ましくは0〜2の整数であり、より好ましくは0又は1である。
X,Yはそれぞれ炭素数1〜10のヘテロ原子を介在してもよい非置換もしくは置換の2価炭化水素基であり、CH2、C24、C36、C48、C510、C612などのアルキレン基が挙げられ、エーテル基やチオエーテル基などを介在していてもよい。また、フェニレン基、シクロヘキシレン基等の環状構造を形成してもよく、炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子又はその他の基で置換されていてもよい。
一般式(2)、(3)の具体的な構造を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
Figure 2017149868
(式中、破線は結合手を示す。)
上記式(1)中、aは2以上、好ましくは2〜12の整数、bは0以上、好ましくは1〜998、より好ましくは5〜500の整数、cは0以上、好ましくは0〜10の整数、dは0以上、好ましくは0〜5の整数で、2≦a+b+c+d≦1,000であり、2≦a+b+c+d≦800が好ましい。a+b+c+dが1,000より大きいと、粘度が高くなり、作業性が悪くなる場合がある。
式(1)で表されるオルガノポリシロキサンの具体的な構造としては、下記一般式で表されるものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中のMe,Ph,Iはそれぞれメチル基、フェニル基を示し、IはN−スクシンイミドプロピル基を代表して示すが、式(2)、(3)で表される構造の有機基であればいずれのものでもよい。
Figure 2017149868
(p≧0,q≧1。破線は結合手を示す。)
Figure 2017149868
(p1≧0,p2≧0,p3≧0,P≧1。破線は結合手を示す。)
[オルガノポリシロキサンの製造方法]
本発明のオルガノポリシロキサンは、(A)下記平均組成式(4)で表され、1分子中にアミノ基含有有機基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサンと、(B)下記一般式(5)又は(6)で表される有機化合物とを、必要により(E)有機溶剤の存在下で付加反応させ、さらに、(C)ルイス酸触媒、(D)シリル化剤を混合して縮合反応(イミド化反応)させることにより得ることができる。
以下、本発明のオルガノポリシロキサンの原料となる成分及び製造方法について詳細を記す。
[(A)成分]
(A)成分は、下記平均組成式(4)で表され、1分子中にアミノ基含有有機基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサンである。
Figure 2017149868
(式中、R8は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は炭素数1〜10のアミノ基含有有機基であり、R8のうち少なくとも1個は炭素数1〜10のアミノ基含有有機基を含む。eは2以上の整数、fは0以上の整数、gは0以上の整数、hは0以上の整数で、2≦e+f+g+h≦1,000である。)
上記式(4)中、R8は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は炭素数1〜10のアミノ基含有有機基であり、R8のうち少なくとも1個、好ましくは2〜200個はアミノ基含有有機基を含む。1価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基などが挙げられ、さらに、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子又はその他の基で置換されていてもよく、置換基としては、トリフルオロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が例示される。中でも、飽和の脂肪族基又は芳香族基が好ましく、メチル基、フェニル基が好ましい。
アミノ基含有有機基中のアミノ基は、一級アミンであることが好ましい。アミノ基含有有機基としては、例えば、エーテル基やチオエーテル基などを介在していてもよい炭素数1〜10のアミノアルキル基が好ましく、特にアミノプロピル基が好ましい。アミノ基含有有機基の具体的な構造を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
Figure 2017149868
(式中、破線は結合手を示す。)
(A)成分のアミン当量は、200〜5,000g/molが好ましく、300〜4,800g/molがより好ましく、400〜4,500g/molがさらに好ましい。200g/molよりも少ないと、生成物の分子量が小さくなることにより耐熱性が低くなる場合があり、5,000g/molよりも多いと、導入する官能基量が少なくなることにより耐熱性が低くなる場合がある。
(A)成分の具体的な構造としては、下記一般式で表されるものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中のMe,Phはそれぞれメチル基、フェニル基であり、Aはアミノプロピル基を代表して示すが、炭素数1〜10のアミノ基含有有機基であればいずれのものでもよい。
Figure 2017149868
(r≧0,s≧1。破線は結合手を示す。)
Figure 2017149868
(r1≧0,r2≧0,r3≧0,R≧1。破線は結合手を示す。)
[(B)成分]
(B)成分は、下記一般式(5)又は(6)で表される有機化合物である。
Figure 2017149868
(式中、R9〜R14は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R9又はR10とR11又はR12、R13とR14が結合して環を形成してもよく、M,Nは0〜3の整数である。)
上記式(5)、(6)中、R9〜R14は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基である。1価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基などが挙げられ、さらに、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子又はその他の基で置換されていてもよく、置換基としては、トリフルオロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が例示され、水素原子、メチル基が好ましい。
また、R9又はR10とR11又はR12、R13とR14が結合して環を形成してもよく、該環としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、ベンゼン環等が例示され、ベンゼン環が好ましい。
M,Nは0〜3の整数であり、好ましくは0〜2の整数であり、より好ましくは0又は1である。
(B)成分の具体的な構造を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
Figure 2017149868
(B)成分としては、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水アジピン酸、無水ピメリン酸、無水フタル酸であることが好ましく、無水コハク酸、無水マレイン酸が特に好ましい。
(B)成分は、(A)成分のアミノ基に対しモル比で1〜3倍となる量を使用するが、好ましくは1〜2.5倍、より好ましくは1〜2倍である。1倍より少ないと未反応のアミノ基が残存するため耐熱性が悪くなる場合があり、3倍より多くなると、精製時に未反応の(B)成分を除去するために効率が悪くなる場合がある。
[(C)成分]
(C)成分はルイス酸触媒であり、ルイス酸としては様々のものが挙げられ、ホウ素化合物、アルミニウム化合物、スカンジウム化合物、チタン化合物、バナジウム化合物、鉄化合物、コバルト化合物、ニッケル化合物、銅化合物、亜鉛化合物、ランタン化合物、セリウム化合物などがあり、金属化合物が好ましく、特に亜鉛化合物が好ましい。
亜鉛化合物としては、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛などのハロゲン化亜鉛化合物や、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、炭酸亜鉛、トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛などの亜鉛塩といった無機亜鉛化合物が好適に用いられ、塩化亜鉛、臭化亜鉛が好ましい。
(C)成分は、(A)成分のアミノ基に対しモル比で0.1〜2倍となる量を使用し、好ましくは0.2〜1.8倍、より好ましくは0.5〜1.5倍である。0.1倍よりも少ないと反応が遅く長時間要する場合があり、2倍よりも多いと反応系から除去するために効率が悪くなる場合がある。
[(D)成分]
(D)成分はシリル化剤であり、シリル化剤としては、クロロシラン化合物やジシラザン化合物などが挙げられるが、ジシラザン化合物が好ましい。
ジシラザン化合物としては、ヘキサメチルジシラザン、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンなどが挙げられるが、ヘキサメチルジシラザンが好ましい。
(D)成分は、(A)成分のアミノ基に対しモル比で1〜3倍となる量を使用し、好ましくは1.1〜2.8倍、より好ましくは1.2〜2.5倍である。1倍より少ないと反応が十分に進行しない場合があり、3倍よりも多いと反応系から除去するために効率が悪くなる場合がある。
[(E)成分]
(E)成分は有機溶剤であり、基質((A)、(B)成分)を溶解させるための反応溶剤である。(E)成分としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、デカン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、イソパラフィン等の脂肪族炭化水素系溶剤、工業用ガソリン、石油ベンジン、ソルベントナフサ等の炭化水素系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、4−ヘプタノン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、アセトニルアセトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエステル系溶剤、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶剤、2−メトキシエチルアセタート、2−エトキシエチルアセタート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセタート、2−ブトキシエチルアセタート等のエステルとエーテル部分を有する溶剤、又はこれらの混合溶剤などが挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(E)成分は、(A)成分と(D)成分を溶解し、(C)成分を溶解しない溶剤であることが好ましい。これは、反応終了後に(C)成分を容易に除去することが可能となるためであり、(C)成分が溶解しない場合はろ過により除去できるのに対し、(C)成分が溶解する場合は洗浄操作が必要であり効率と収率が悪くなるからである。(B)成分は(E)成分に溶解してもしなくてもよいが、溶解する方が反応の進行が速いため、溶解する方が好ましい。
(E)成分の配合量としては、(A)成分を100質量部としたときに、0〜5,000質量部であり、0〜4,000質量部が好ましく、0〜3,000質量部がより好ましい。5,000質量部よりも多いと、反応の進行が遅くなる場合がある。なお、配合する場合は、500質量部以上とすることが好ましい。
上記平均組成式(1)のオルガノポリシロキサンは、前記(A)〜(E)成分を使用することにより製造される。
[(A)成分と(B)成分の付加反応]
(A)成分及び(B)成分は反応基質であり、より詳しく説明すると(A)成分が主剤で(B)成分が反応剤である。(A)成分と(B)成分を、必要により(E)成分の存在下で混合すると、室温(25℃)でも発熱しながら反応し、下記平均組成式(7)で表されるオルガノポリシロキサン(F)を形成する。
Figure 2017149868
(式中、R15は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は下記一般式(8)もしくは(9)で表される構造の有機基であり、R15のうち少なくとも1個は下記一般式(8)又は(9)で表される構造の有機基を含む。iは2以上の整数、jは0以上の整数、kは0以上の整数、lは0以上の整数で、2≦i+j+k+l≦1,000である。)
Figure 2017149868
(式中、R16〜R21は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R16又はR17とR18又はR19、R20とR21が結合して環を形成してもよく、x,yは0〜3の整数であり、Z,Wは炭素数1〜10のヘテロ原子を介在してもよい非置換もしくは置換の2価炭化水素基である。破線は結合手を示す。)
上記式(7)中、R15は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は上記一般式(8)もしくは(9)で表される構造の有機基であり、R15のうち少なくとも1個は上記一般式(8)又は(9)で表される構造の有機基を含む。1価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基などが挙げられ、さらに、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子又はその他の基で置換されていてもよく、置換基としては、トリフルオロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が例示される。中でも、飽和の脂肪族基又は芳香族基が好ましく、メチル基、フェニル基が好ましい。
15のうち少なくとも1個、好ましくは2〜200個、より好ましくは2〜150個は一般式(8)又は(9)で表される構造の有機基を含む。
上記式(8)、(9)中、R16〜R21は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基である。1価炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基などが挙げられ、さらに、これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子又はその他の基で置換されていてもよく、置換基としては、トリフルオロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が例示され、水素原子、メチル基が好ましい。
また、R16又はR17とR18又はR19、R20とR21が結合して環を形成してもよく、該環としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、ベンゼン環等が例示され、ベンゼン環が好ましい。
x,yは0〜3の整数であり、好ましくは0〜2の整数であり、より好ましくは0又は1である。
Z,Wはそれぞれ炭素数1〜10のヘテロ原子を介在してもよい非置換もしくは置換の2価炭化水素基であり、CH2、C24、C36、C48、C510、C612などのアルキレン基が挙げられ、エーテル基やチオエーテル基などを介在していてもよい。また、フェニレン基、シクロヘキシレン基等の環状構造を形成してもよく、炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部がハロゲン原子又はその他の基で置換されていてもよい。
一般式(8)、(9)の具体的な構造を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
Figure 2017149868
(式中、破線は結合手を示す。)
上記式(7)中、iは2以上、好ましくは2〜12の整数、jは0以上、好ましくは1〜998、より好ましくは5〜500の整数、kは0以上、好ましくは0〜10の整数、lは0以上、好ましくは0〜5の整数で、2≦i+j+k+l≦1,000であり、2≦i+j+k+l≦800が好ましい。i+j+k+lが1,000より大きいと、粘度が高くなり、作業性が悪くなる場合がある。
(F)成分の具体的な構造としては、下記一般式で表されるものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中のMe,Phはそれぞれメチル基、フェニル基を示し、Bは下記に示す構造を代表して示すが、式(8)又は(9)で表される構造の有機基であればいずれのものでもよい。
Figure 2017149868
(t≧0,u≧1。破線は結合手を示す。)
Figure 2017149868
(t1≧0,t2≧0,t3≧0,T≧1。破線は結合手を示す。)
[触媒的イミド化反応]
(F)成分中のアミド基とカルボキシル基の間で縮合反応が起こると、目的となる平均組成式(1)のオルガノポリシロキサンを得ることができる。しかし、加熱のみで反応を進行させることは難しく、反応温度も200℃前後あるいはそれ以上を必要とするためエネルギー的に不利である。そのため、上述した(C)成分と(D)成分が必要である。
(F)成分から平均組成式(1)のオルガノポリシロキサンを得るためには、縮合反応により閉環してイミド化する必要があり、そのために(C)成分と(D)成分を使用する。
(C)成分は触媒であり、(D)成分は(F)成分中のカルボキシル基をシリルキャップするための反応試剤である。(F)成分と(C)成分を混合し、そこへ(D)成分を加えると(F)成分中のカルボキシル基がシリル化され、加熱することによりシリル化されたカルボキシル基とアミド基が縮合することで式(1)のオルガノポリシロキサンを得ることができる。カルボキシル基では縮合が起こりにくいが、シリル化することにより縮合が進行しやすくなる。このとき、(C)成分は(D)成分と反応することでシリル化のための活性種を生成する、また詳細な機構については確かではないが縮合反応を触媒するという2つの役割を担っているものと推測される。
[生成物の精製]
イミド化終了後は、(D)成分から発生したアンモニアが系中に存在するため、これを除去する必要がある。アンモニアの除去方法について特に制限はないが、酸性物質と反応させて中和してから生成した塩をろ別する方法などが挙げられる。酸性物質としては塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、ギ酸、酢酸、クエン酸、乳酸、酪酸等が挙げられる。反応性の観点から酸性物質は液体が好ましく、酢酸やリン酸が好ましい。
(C)成分は、(E)成分に不溶であればろ過により取り除くことができる。(E)成分に溶解している場合には、液−液抽出により洗浄して系外に排出する必要がある。
未反応の(B)成分及び(D)成分と(E)成分は、減圧留去により取り除くことができる。
以上の工程を経て、目的とする本発明のオルガノポリシロキサンを製造することができる。
本発明のオルガノポリシロキサンは、優れた耐熱性を有するものであり、工業用の熱媒や潤滑剤などのオイル、耐熱性コーティング材料、耐熱性ゴム材料、樹脂への添加剤等の用途に好適に使用し得る。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。また、下記例において、Meはメチル基を表す。
[実施例1]
撹拌装置、温度計、滴下ロート、還流冷却管を取り付けた300mLの3つ口フラスコに、(B)成分として無水コハク酸を3.20g(0.032mol)、(E)成分としてトルエンを81.74g(70質量%)仕込み、室温(25℃)にて混合撹拌しているところに、(A)成分として滴下ロートに仕込んだ下記式(A−1)のオルガノポリシロキサン13.76g(アミノ基として0.032mol)を滴下した。滴下終了後、室温(25℃)にて4時間撹拌し、フラスコに(C)成分として臭化亜鉛を7.20g(0.032mol)投入し、50℃まで加熱した。そこへ、(D)成分として滴下ロートに仕込んだヘキサメチルジシラザン7.76g(0.048mol)を滴下し、滴下終了後80℃で1時間熟成し、放冷して40℃以下にしたところで、酢酸3.17g(0.053mol)を滴下してさらに30分熟成した。反応溶液中の固体をろ過により取り除き、70℃/1時間減圧留去した後、120℃/1時間さらに減圧留去することで黄色透明の液体を得た。分析の結果、下記式(I)のオルガノポリシロキサンであることを確認した。
Figure 2017149868
[実施例2]
(B)成分として無水コハク酸の代わりに無水マレイン酸を3.14g(0.032mol)使用した以外は実施例1と同様にして製造し、黄色透明の液体を得た。分析の結果、下記式(II)のオルガノポリシロキサンであることを確認した。
Figure 2017149868
[実施例3]
(B)成分として無水コハク酸の代わりに無水グルタル酸を3.65g(0.032mol)使用した以外は実施例1と同様にして製造し、黒色の液体を得た。分析の結果、下記式(III)のオルガノポリシロキサンであることを確認した。
Figure 2017149868
[実施例4]
(B)成分として無水コハク酸の代わりに無水フタル酸を4.74g(0.032mol)使用した以外は実施例1と同様にして製造し、黄色透明の液体を得た。分析の結果、下記式(IV)のオルガノポリシロキサンであることを確認した。
Figure 2017149868
<耐熱性>
上記で得られたオルガノポリシロキサンの耐熱性を熱質量分析で評価した。具体的には、試料10mgを装置に入れた後、空気中で室温(25℃)から10℃/分の昇温速度で400℃まで加熱し、質量損失率が5%となった温度を測定した。測定装置にはThermo plus TG8120(リガク製)を用いた。なお、比較例1として、上記式(A−1)のオルガノポリシロキサンの耐熱性を評価した。これらの結果を表1に示す。
Figure 2017149868
表1の結果より、本発明のオルガノポリシロキサンは、原料となるアミノ変性ポリシロキサンよりも、同じ質量を損失するときの温度が高いことから、耐熱性に優れていることがわかる。

Claims (7)

  1. 下記平均組成式(1)で表され、1分子中に下記一般式(2)又は(3)で表される構造の有機基を少なくとも1個含むオルガノポリシロキサン。
    Figure 2017149868
    (式中、R1は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は下記一般式(2)もしくは(3)で表される構造の有機基であり、R1のうち少なくとも1個は下記一般式(2)又は(3)で表される構造の有機基を含む。aは2以上の整数、bは0以上の整数、cは0以上の整数、dは0以上の整数で、2≦a+b+c+d≦1,000である。)
    Figure 2017149868
    (式中、R2〜R7は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R2又はR3とR4又はR5、R6とR7が結合して環を形成してもよく、m,nは0〜3の整数であり、X,Yは炭素数1〜10のヘテロ原子を介在してもよい非置換もしくは置換の2価炭化水素基である。破線は結合手を示す。)
  2. (A)下記平均組成式(4)で表され、1分子中に炭素数1〜10のアミノ基含有有機基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
    Figure 2017149868
    (式中、R8は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は炭素数1〜10のアミノ基含有有機基であり、R8のうち少なくとも1個は炭素数1〜10のアミノ基含有有機基を含む。eは2以上の整数、fは0以上の整数、gは0以上の整数、hは0以上の整数で、2≦e+f+g+h≦1,000である。)
    (B)下記一般式(5)又は(6)で表される有機化合物:(A)成分中のアミノ基に対しモル比で1〜3倍となる量、
    Figure 2017149868
    (式中、R9〜R14は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R9又はR10とR11又はR12、R13とR14が結合して環を形成してもよく、M,Nは0〜3の整数である。)
    (C)ルイス酸触媒:(A)成分のアミノ基に対しモル比で0.1〜2倍となる量、
    (D)シリル化剤:(A)成分のアミノ基に対しモル比で1〜3倍となる量、
    (E)有機溶剤:(A)成分を100質量部としたときに0〜5,000質量部
    を用いて、上記(A)成分と(B)成分とを、必要により(E)成分の存在下で反応させ、下記平均組成式(7)で表されるオルガノポリシロキサン(F)を形成し、次いで、(C)成分、(D)成分を混合して、(F)成分中のアミド基とカルボキシル基とを縮合反応させることを特徴とする請求項1に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
    Figure 2017149868
    (式中、R15は同一又は異種の炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基又は下記一般式(8)もしくは(9)で表される構造の有機基であり、R15のうち少なくとも1個は下記一般式(8)又は(9)で表される構造の有機基を含む。iは2以上の整数、jは0以上の整数、kは0以上の整数、lは0以上の整数で、2≦i+j+k+l≦1,000である。)
    Figure 2017149868
    (式中、R16〜R21は互いに同一又は異種の水素原子又は炭素数1〜10の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、R16又はR17とR18又はR19、R20とR21が結合して環を形成してもよく、x,yは0〜3の整数であり、Z,Wは炭素数1〜10のヘテロ原子を介在してもよい非置換もしくは置換の2価炭化水素基である。破線は結合手を示す。)
  3. (A)成分のアミン当量が200〜5,000g/molである請求項2に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
  4. (B)成分が、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、無水アジピン酸、無水ピメリン酸又は無水フタル酸である請求項2又は3に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
  5. (C)成分が金属化合物である請求項2〜4のいずれか1項に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
  6. (C)成分が亜鉛化合物である請求項5に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
  7. (D)成分がジシラザン化合物である請求項2〜6のいずれか1項に記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
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